JPH06178987A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JPH06178987A
JPH06178987A JP4353748A JP35374892A JPH06178987A JP H06178987 A JPH06178987 A JP H06178987A JP 4353748 A JP4353748 A JP 4353748A JP 35374892 A JP35374892 A JP 35374892A JP H06178987 A JPH06178987 A JP H06178987A
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Takafumi Matsunaga
孝文 松永
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
Takehito Otani
武仁 大谷
Akio Ono
秋夫 大野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾン反応塔がコンパクトであるにも拘ら
ず、殺菌、脱臭、脱色、有機物の酸化等が充分に行わ
れ、すなわち高濃度のオゾン水が短時間に得られると共
に、スライムの発生も少ないない水処理装置を提供す
る。 【構成】水処理装置を、被処理水を濾過する濾過塔1
と、該濾過塔1で濾過された1次処理水をオゾンガスに
よって処理するオゾン反応塔10と、該オゾン反応答1
0で処理された2次処理水を浄化する吸着塔20とから
構成する。そうしてオゾン反応塔10には1次処理水を
噴射するノズル13と、オゾンガスを噴射するノズル1
4とを上下方向に所定の間隔をおいて対向して配置す
る。また、濾過塔1と、オゾン反応塔10との間には、
オゾン反応塔10で得られた高濃度のオゾン水が還流さ
れる管路37を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理水を濾過する濾
過塔と、この濾過塔で濾過された1次処理水をオゾンガ
スによって処理するオゾン反応塔と、該オゾン反応答で
処理された2次処理水を浄化する吸着塔とから構成され
ている水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オゾンガスは強い酸化力を有するので、
水処理にも利用されている。すなわち雑菌、有機物等を
含み、また悪臭を発して飲料水に適しない水も、オゾン
ガスで処理すると、オゾンガスの強い酸化力によって殺
菌、脱臭される。しかしながら、有機物を多量に含む水
は、オゾンガスで処理してもアルデヒト、ケント、カル
ボン酸等の酸化生成物が生成され、飲料水としては安心
できるものではなかった。そこで、オゾンガスで処理し
た処理水を活性炭で再処理し、アルデヒト、ケント、カ
ルボン酸等の酸化生成物を吸着・除去する水処理方法が
ヨーロッパを中心として開発され、さらに改良された水
処理装置が例えば特開平1ー148390号により提案
されている。この水処理装置は、砂濾過塔と、オゾン反
応塔と、活性炭塔とを備え、処理すべき原水は砂濾過塔
に導かれ懸濁物質がまず除去されるようになっいる。そ
してオゾン反応塔内でオゾンガスにより殺菌等の処理が
なされ、活性炭塔で前述したような浄化処理がなされ
る。
【0003】上記のような水処理装置で、長期間にわた
って原水を処理していると、原水中の懸濁物質が砂濾床
に沈積し、砂濾床内の水の流れ抵抗が大きくなる。一方
活性炭塔内でも有機物の酸化生成物を食生している微生
物の量が増え、同様に水の流れ抵抗が大きくなる。とこ
ろで、上記水処理装置の砂濾過塔の下部にはオゾン水が
供給できるようになっているので、オゾン水を逆方向に
流して砂濾床中の沈積物を洗い流す、いわゆる逆洗をす
ることができる。また活性炭塔の下部には、例えば市水
が供給できるようになっているので、市水を同様に活性
炭層に流し、微生物を除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
水処理装置によっても、細菌を含んでいる原水を飲料に
適した水にまで浄化できる効果は認められる。またオゾ
ン水が逆洗に用いられているので、砂濾過塔の下部壁
面、導管内面等に付着生育した微生物を殺菌・殺虫する
ことができる効果も認められる。
【0005】しかしながら、改良すべき点もある。これ
まで用いられているオゾン反応塔は散気管からオゾンガ
スを水中に単に噴射する構造になっているので、簡単に
オゾン水を得ることはできるが、オゾンガスの気泡が浮
上した後はオゾンガスと水との接触が断たれるため接触
持間が非常に短く、オゾンガスは充分には溶けず、高い
濃度のオゾン水を短時間に得ることができない。このよ
うに高い濃度のオゾン水を得ることができないことは、
殺菌、脱臭、脱色、有機物の酸化等が充分に行われない
ことを意味している。この対策として、オゾンガスの水
中での滞留時間を長くすると、溶けるオゾンガス量も増
え濃度も高くなるが、滞留時間を長くするためには、少
なくとも縦方向には大きくする必要があり、オゾン反応
塔が大型化する欠点が生じる。このように、オゾン反応
塔が大型化すると、殺菌、脱臭、脱色、有機物の酸化等
は充分に行われるにしても、砂濾過塔の逆洗に必要なオ
ゾン水を得るのに時間がかかり、したがって逆洗にも時
間がかかることになる。
【0006】したがって、本発明は、オゾン反応塔がコ
ンパクトであるにも拘らず、殺菌、脱臭、脱色、有機物
の酸化等が充分に行われ、すなわち高濃度のオゾン水が
得られ、その結果オゾン水による逆洗も短時間にできる
と共に、スライムの発生も少ないない水処理装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、被処理水を濾過する濾過塔と、該濾過塔
で濾過された1次処理水をオゾンガスによって処理する
オゾン反応塔と、該オゾン反応答で処理された2次処理
水を浄化する吸着塔とからなり、前記オゾン反応塔には
1次処理水を噴射するノズルと、オゾンガスを噴射する
ノズルとが所定の間隔をおいて対向して配置されている
と共に、前記濾過塔と、前記オゾン反応塔との間には、
前記オゾン反応塔で処理された2次処理水が還流される
管路が設けられるように構成される。請求項2記載の発
明は、請求項1記載の発明の濾過塔とオゾン反応塔とを
結ぶ管路に市水を導入するための管路が接続されている
と共に、前記濾過塔には、オゾン反応塔で処理されたオ
ゾン水で逆洗するための逆洗管路が接続され、請求項3
記載の発明は、請求項2記載の逆洗管路が、さらに吸着
塔に分岐するように構成される。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明は、次のように作用する。
すなわち被処理水を、濾過塔から、オゾン反応塔へそし
てオゾン反応塔から吸着塔へ流す。そうすると、濾過塔
で被処理水中の懸濁物質は濾過される。濾過された1次
処理水は、オゾン反応塔の噴射ノズルから小さな水滴と
なって噴射される。同時にオゾンガスを噴射ノズルから
噴射する。これらのノズルは対向して設けられているの
で、1次処理水の小さな水滴とオゾンガスは向流して接
触する。この接触により高濃度のオゾン水が得られる。
この過程で1次処理水中の雑菌は、殺菌され、有機物は
アルデヒト、ケント、カルボン酸等の酸化生成物にな
る。
【0009】このようにして、オゾンオゾン処理された
高濃度のオゾン水である2次処理水を、吸着塔に送る。
吸着塔では、溶存オゾンをはじめ、アルデヒト、ケン
ト、カルボン酸等の酸化生成物が吸着され、浄化され
る。一方、2次処理水の一部を管路により濾過塔に還流
させる。そうすると、2次処理水が被処理水に混入され
て、前述したように濾過塔からオゾン反応塔へと流れ
る。この過程で、2次処理水中のオゾンにより、濾過塔
の内部はオゾンの酸化作用を受けて、殺菌・殺虫される
と共に、スライムの発生が抑制される。濾過塔と、オゾ
ン反応塔との間には、オゾン反応塔で処理された2次処
理水が還流される管路が設けられるので、必要に応じて
定期的にオゾン反応塔で処理された2次処理水を濾過塔
とオゾン反応塔との間を循環させる。これにより濾過塔
の内壁等を殺菌・殺虫し、膜状の付着物すなわちスライ
ム生育を防ぐ。
【0010】請求項2記載の発明は上記のように作用す
ると共に、濾過塔とオゾン反応塔とを結ぶ管路に市水を
導入するための管路が接続され、また濾過塔には、オゾ
ン反応塔で処理された2次処理水で逆洗するための逆洗
管路が接続されているので、必要に応じて、高濃度のオ
ゾン水すなわち2次処理水で濾過塔を逆洗する。この逆
洗により濾過塔内に捕捉されている懸濁物質が洗い流さ
れると共に、濾過塔内が殺菌・殺虫される。請求項3記
載の発明によると、逆洗管路は吸着塔に分岐しているの
で、必要に応じて、2次処理水で吸着塔を同様に逆洗す
る。
【0011】
【実施例】本発明の実施に際しては、濾過塔に設けられ
る濾材は濾布から構成することもできる。しかしなが
ら、図には砂、砂利等を充填してサンドフイルタを構成
した実施例が示されている。また吸着塔には活性炭の代
わりに例えば沸石を使用するとこもできるが、活性炭を
使用した例のみが示されている。
【0012】以下、図1により本発明の第1実施例を説
明する。第1実施例に係わる水処理装置は、濾過塔1、
オゾン反応塔10、吸着塔20等から概略構成されてい
る。
【0013】濾過塔1は、容器本体2と、この本体2に
着脱自在に被せられている蓋体3とから構成され、容器
本体2内の上方部に、孔明きの水分散板4が着脱自在に
設けられている。そして水分散板4の下方には、所定の
間隔をおいてストレーナ6、7が容器本体2の内壁に、
同様に着脱自在に設けられている。これらのストレーナ
6、7の間に、砂、砂利等が適宜充填されサンドフイル
タ5が構成されている。このように、水分散板4、スト
レーナ6、7が容器本体2の内壁に、着脱自在に設けら
れているので、濾過塔1の保守・点検が容易にできる。
容器本体2の水分散板4より上方部には、処理すべき原
水W0を容器本体2に導くための原水導入管30が設け
られ、同様に逆洗水を排出するための排水管31が設け
られている。また、容器本体2のサンドフイルタ5より
下部には、サンドフイルタ5で濾過された1次処理水W
1を導出するための第1導出管32と、逆洗水を供給す
るための逆洗水導入管33とが接続されている。
【0014】オゾン反応塔10も、濾過塔1と同様に、
容器本体11と、この本体11に着脱自在に被せられて
いる蓋体12とから構成されている。そして本体11の
上方部に下方を指向した水噴射ノズル13が設けられ、
この水噴射ノズル13と上下方向に所定の間隔をおい
て、対向した形で上向きのオゾンガス噴射ノズル14が
設けられている。またオゾン反応塔10には、付属装置
としてオゾンキラー17が設けられ、オゾン反応塔10
内で水に溶解しなかったオゾンガスは、オゾンガス排管
18からオゾンキラー17に導かれ、酸素に還元されて
系外の大気中に放出されるようになっている。
【0015】水噴射ノズル13には、第1導出管32の
他方の端部が接続されている。またオゾンガス噴射ノズ
ル14には、オゾンガス供給管16が接続され、この供
給管16によりオゾンガス発生器15で発生したオゾン
ガスが供給されるようになっている。オゾン反応塔10
の下部には第2導管36が設けられ、この第2導管36
には流量制御弁39が介装され、後述する吸着塔20の
上部に接続されている。また、第2導管36からは、濾
過塔1の上方部に接続されている分岐管37が分岐し、
この分岐管37にも流量制御弁38が介装されている。
【0016】吸着塔20も、前述した濾過塔1、オゾン
反応塔10と同様に、容器本体21と、この本体21に
着脱自在に被せられている蓋体22とから構成され、容
器本体21内の上方部に、孔明きの水分散板23が着脱
自在に設けられている。そして水分散板23の下方にに
は、所定の間隔をおいて多孔板24、25が容器本体2
1の内壁に、同様に着脱自在に設けられている。これら
の多孔板24、25の間に、活性炭が適宜充填され活性
炭層26が形成されている。容器本体21の水分散板2
3より上方の蓋体22には、オゾン処理された第2処理
水あるいはオゾン水W2を容器本体21に導くための第
2導入管36が接続されている。同様に逆洗水を排出す
るための排水管42も設けられている。また、容器本体
21の下部には、活性炭層26で浄化された浄化水W3
を排水するための浄化水出水管41と、逆洗水を供給す
るための逆洗水導入管43とが接続されている。
【0017】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。濾過塔1の排水管31と逆洗水導入管33および
吸着塔20の排水管42と逆洗水導入管43とを、図に
は示されていないバルブ等で締める。また流量制御弁3
8、39の開度を調節する。そして原水導入管30から
原水W0を濾過塔1に供給する。そうすると、原水W0
は水分散板4で均等に分散されてサウンドフイルタ5に
導かれる。サウンドフイルタ5で、原水中の懸濁物質が
除去され濾過塔1の下部に溜まる。このようにして濾過
された1次処理水W1は、ポンプ34を駆動することに
より第1導管32を介してオゾン反応塔10に圧送され
る。
【0018】オゾン反応塔10に圧送された1次処理水
W1は、水噴射ノズル13から小さな水滴となって下方
に向けて末広がり状に噴射される。噴射されている状態
は点線で示されている。
【0019】オゾンガス発生器15で発生したオゾンガ
スを、オゾンガス噴射ノズル14に圧送し、上向きに噴
射する。図には示されていないが、オゾンガスも上方に
向けて末広がり状に噴射される。そうすると、小さな水
滴となった1次処理水W1とオゾンガスは接触し、1次
処理水W1中にオゾンガスが溶解する。すなわちオゾン
水W2が得られる。このように本実施例によると、1次
処理水W1が小さな水滴となってオゾンガスと接触する
ので、小さなオゾン反応塔10で短時間に高濃度のオゾ
ン水W2が多量に得られる。オゾン水W2が得られる過
程で1次処理水W1中の雑菌は殺菌される。また濾過塔
1で濾過されなかった有機物は分解作用を受けて小さく
なり、あるいは酸化されてアルデヒト、ケント、カルボ
ン酸等の酸化生成物になる。さらには1次処理水W1
は、脱臭、脱色される。そして第2導管36により吸着
塔20に導かれる。
【0020】第2導管36からは、分岐管37が分岐し
ているので、流量制御弁38で制御された量の高濃度の
オゾン水W2が濾過塔1に還流される。この還流された
オゾン水W2は、原水W0と共に、前述したようにサウ
ンドフイルタ5の中を通り、オゾン反応塔10に圧送さ
れる。このように、高濃度のオゾン水W2が還流される
ので、濾過塔1の内部、第1導管23内壁等に発生する
スライムを抑制することができる。
【0021】アルデヒト、ケント、カルボン酸等の酸化
生成物を含んだオゾン水W2は、第2導管36で吸着塔
20に供給される。そうして水分散板23で均等に分散
されて活性炭層26に導かれる。活性炭層26で、オゾ
ン水W2中のオゾンを始め、アルデヒト、ケント、カル
ボン酸等の酸化生成物が吸着・浄化されて吸着塔20の
下部に溜まる。このようにして活性炭層26で浄化され
た浄化水W3は、浄化水出水管41から重力により、あ
るいはポンプにより所望の地へ例えば飲料水として送ら
れる。
【0022】必ずしも、オゾン水W2を濾過塔1に還流
させる必要はないが、分岐管37から、流量制御弁38
で制御された量のオゾン水W2を濾過塔1に還流される
と前述したように、濾過塔1の内部、第1導管23内壁
等に発生するスライムを抑制することができる。しかし
ながら、長期間運転していると、濾過塔1のサンドフイ
ルタ5、濾過塔1の下部内壁、第1導管32内壁等に雑
菌が生育しスライムが発生することもある。そこで、原
水W0の供給を断ち、流量制御弁39を締め、分岐管3
7の流量制御弁38を全開にして所定時下運転する。す
なわちオゾン反応塔10、分岐管37、濾過塔1、第1
導管32、オゾン反応塔10の閉ループを作りオゾン水
W2を循環させる。これにより、サンドフイルタ5、濾
過塔1の内部、第1導管32内壁等を殺菌・殺虫し、膜
状の付着物すなわちスライム生育を防ぐ。この操作を定
期的に行う。このように、本実施例によると、オゾン水
W2で定期的な逆洗はできないが、オゾン水W2を定期
的に循環させることができる。
【0023】原水W0は、懸濁物質も含んでいるので長
期間使用していると、濾過塔1のサウンドフイルタ5に
これらの懸濁物質が捕捉され、流れ抵抗が大きくなる。
そこで、原水W0の供給を断つと共に、配水管31を開
いて、逆洗水導入管33から逆洗水を導入して、サウン
ドフイルタ5を洗浄する。なお、分岐管37には流量制
御弁38が、そして第1導管32はポンプ34がそれぞ
れ介装されているので、抵抗があり、このままでも逆洗
することはできる。しかしながら、流量制御弁38を絞
ると共に、第1導管32にも開閉弁などを設けて、逆洗
時には閉鎖するように実施することもできる。上記の逆
洗によってサウンドフイルタ5に捕捉された懸濁物質を
逆洗水と共に排水管31から排出する。逆洗操作が終わ
ったら、所定時間静置する。そうすると、砂、砂利等は
沈降してサウンドフイルタ5が形成される。以下、前述
したようにして減水W0の処理を行う。
【0024】一方、吸着塔20内ではオゾン水W2が処
理されるので、スライムの発生は少ないが、長期間使用
している間に、活性炭層26に生育している微生物がオ
ゾン処理により生じた酸化生成物を食生し増殖する。そ
の結果活性炭層26の流れ抵抗が大きくなる。そこで、
第2導管36の流量制御弁39と、浄化水出水管41と
を締めると共に、配水管42を開いて、逆洗水導入管4
3から逆洗水を導入する。そうすると、活性炭層26は
崩れ流動化する。したがって、活性炭層26の表面に付
着している微生物は剥離され、逆洗水と共に配水管42
から排出される。所定時間静置して活性炭層26が落ち
ついて、前述したようにして、水処理を行う。この逆洗
操作を定期的に実施する。
【0025】次に図2により、逆洗動作に特徴を有する
本発明の第2実施例を説明する。なお、図1に示されて
いる第1実施例と同様な要素には同じ参照符号を付けて
重複説明はしない。第2実施例によると、第1導管32
には、開閉弁51を有する市水導入管50が接続されて
いる。そして市水導入管50の接続部より上流側に開閉
弁52が介装されている。また第2導管36には第2ポ
ンプ53が介装され、分岐管37からは逆洗管路54が
されに分岐している。そしてこの逆洗管路54は、再び
第2、第3逆洗管路55、56に分岐し、その途中に開
閉弁57、58がそれぞれ介装され、濾過塔1の下方部
と吸着塔20の下方部とにそれぞれ接続されている。
【0026】第2実施例も、第1導管32の開閉弁52
を開き、そして市水導入管50に介装されている開閉弁
51と、逆洗管路54に介装されている開閉弁57、5
8とを閉じると、図1に示されている第1実施例の回路
と同じ回路になるので、同様にして原水W0を浄化がで
きることは明らかである。なお、この浄化運転のとき
は、第2ポンプ53を停止し、オゾン水W2が第2ポン
プ53をバイパスするように実施することもできる。
【0027】第2実施例によると、次のようにしてオゾ
ン水W2で逆洗することができる。すなわち濾過塔1を
逆洗するときは、原水W0の供給を断つと共に、第1導
管32の開閉弁52、第3逆洗管路56の開閉弁58お
よび流量制御弁38、39とを締め、配水管31を開
く。そして市水導入管50から市水を導入する。オゾン
反応塔10のオゾンガス噴射ノズル14にオゾンガスを
供給して噴射すると共に、第2ポンプ53を起動する。
そうすると、市水導入管50から導入された市水は、オ
ゾン反応塔10で前述したようにしてオゾン水W2にな
り、そして第2ポンプ53で昇圧されて、逆洗管路54
および第2逆洗管路55を経て濾過塔1に達する。そし
て前述した逆洗作用と同じよう作用して濾過塔1のサウ
ンドフイルタ5を洗浄する。この逆洗によって懸濁物質
は逆洗水と共に排水管31から排出される。
【0028】本実施例によると、オゾン水W2で逆洗す
るので、第1実施例の効果に加えて濾過塔1の内部を殺
菌・殺虫することができる。また本実施例によると、オ
ゾン反応塔10の内部には、水噴射ノズル13と、オゾ
ンガス噴射ノズル14とが対向して設けられているの
で、多量の高濃度のオゾン水W2を短時間に得ることが
でき、したがって短時間に逆洗、殺菌等を行うことがで
きる。第2逆洗管路55の開閉弁57を閉じ、第3逆洗
管路56の開閉弁58を開いて、同様にして吸着塔20
を逆洗できることは明らかである。なお、本実施例によ
ると、高濃度のオゾン水W2を多量に得ることができる
ので、第2逆洗管路55の開閉弁57と、第3逆洗管路
56の開閉弁58を共に開いて、濾過塔1と吸着塔20
とを同時に逆洗することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によると、オ
ゾン反応塔には1次処理水を噴射するノズルと、オゾン
ガスを噴射するノズルとが所定の間隔をおいて対向して
配置されているので、高濃度のオゾン水を得ることがで
きる、という本発明特有の効果が得られる。すなわち小
さなオゾン反応塔で、効率的に殺菌・殺虫、脱臭、脱色
等のオゾン処理ができる。また濾過塔と、オゾン反応塔
との間には、オゾン反応塔で処理されたオゾン水すなわ
ち2次処理水が還流される管路が設けられているので、
高濃度の2次処理水の一部を濾過塔に常時還流させ、濾
過塔内壁等に育成・付着しがちなスライムの発生を抑制
することもできる。さらには原水の濾過作用を停止しオ
ゾンを多量に含んだ2次処理水の全部を濾過塔に還流さ
せ、濾過塔内部をより完全に殺菌・殺虫することができ
る効果も得られる。
【0020】請求項2記載の発明によると、濾過塔とオ
ゾン反応塔とを結ぶ管路には市水を導入するための管路
が接続されていると共に、濾過塔にはオゾン反応塔で処
理されたオゾン水で逆洗するための逆洗管路が接続され
ているので、請求項1記載の発明の奏する効果に加え
て、高濃度のオゾン水すなわち2次処理水で濾過塔を逆
洗できると共に、殺菌・殺虫もすることができる効果が
得られる。特に本発明によると、高濃度の2次処理水が
多量に得られるので、短時間に逆洗することができる。
また、請求項3記載の発明は、逆洗管路が、吸着塔に分
岐しているので、吸着塔も請求項2記載の発明と同様に
高濃度のオゾン水で逆洗できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 濾過塔 10 オゾン反応塔 13 水噴射用のノズル 14 オゾンガス噴射用のノズル 20 吸着塔 32 第1導管(濾過塔とオゾン反応塔とを結
ぶ管路) 37 分岐管(オゾン水を濾過塔に還流する管
路) 50 管路(市水を導入する管路) 54 逆洗管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 秋夫 千葉県四街道市鷹の台1ー3 株式会社日 本製鋼所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水を濾過する濾過塔1と、該濾過塔
    1で濾過された1次処理水をオゾンガスによって処理す
    るオゾン反応塔10と、該オゾン反応答10で処理され
    た2次処理水を浄化する吸着塔20とからなり、 前記オゾン反応塔10には1次処理水を噴射するノズル
    13と、オゾンガスを噴射するノズル14とが所定の間
    隔をおいて対向して配置されていると共に、 前記濾過塔1と、前記オゾン反応塔10との間には、前
    記オゾン反応塔10で処理された2次処理水が還流され
    る管路37が設けられている、ことを特徴とする水処理
    装置。
  2. 【請求項2】被処理水を濾過する濾過塔1と、該濾過塔
    1で濾過された1次処理水をオゾンガスによって処理す
    るオゾン反応塔10と、該オゾン反応答10で処理され
    た2次処理水を浄化する吸着塔20とからなり、 前記オゾン反応塔10には1次処理水を噴射するノズル
    13と、オゾンガスを噴射するノズル14とが所定の間
    隔をおいて対向して配置され、 前記濾過塔1と、前記オゾン反応塔10との間には、前
    記オゾン反応塔10で処理された2次処理水が還流され
    る管路37が設けられ、 前記濾過塔1とオゾン反応塔10とを結ぶ管路32には
    市水を導入するための管路50が接続されていると共
    に、 前記濾過塔1には、前記オゾン反応塔10で処理された
    オゾン水で逆洗するための逆洗管路54が接続されてい
    る、ことを特徴とする水処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の逆洗管路54が、吸着塔2
    0に分岐している水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007142068A1 (ja) * 2006-06-07 2007-12-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 船舶用バラスト水の浄化装置
WO2009036512A1 (en) * 2007-09-21 2009-03-26 Reclaim Water Pty Ltd Hyperoxidation advanced oxidative treatment of water
CN112679028A (zh) * 2021-03-17 2021-04-20 广东预防医学健康研究院(有限合伙) 一种医疗废液收集分离处理装置

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