JPH06176236A - 紙葉類鑑別装置 - Google Patents

紙葉類鑑別装置

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JPH06176236A
JPH06176236A JP4351640A JP35164092A JPH06176236A JP H06176236 A JPH06176236 A JP H06176236A JP 4351640 A JP4351640 A JP 4351640A JP 35164092 A JP35164092 A JP 35164092A JP H06176236 A JPH06176236 A JP H06176236A
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Mitsunori Shigeta
光徳 重田
Ienobu Takizawa
家信 滝澤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パターン検出手段6は、媒体の物理的なパタ
ーンを検出し、斜行検出手段16は、媒体の搬送時の斜
行の度合を検出する。座標変換手段11は、斜行の度合
に基づき、媒体の物理的なパターンのデータを斜行の度
合が少なくなるようデータの並べ替えを行う。座標シフ
ト手段18は、座標変換手段11からのデータに対し
て、そのデータの座標に隣接する座標のデータを記憶手
段12に記憶させる。また、座標変換手段11からのデ
ータは、座標シフト手段18からのデータに対して上書
き状態で記憶される。これにより、座標変換手段11か
らのデータ抜けの座標は、座標シフト手段18のデータ
で代替される。鑑別手段17は記憶手段12に記憶され
た媒体の物理的パターンデータを基準値と比較して、媒
体鑑別を行う。 【効果】 精度の高い媒体鑑別を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類鑑別装置に関わ
り、特にその搬送媒体の斜行補正演算に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動入出金機や自動販売機において、顧
客により媒体として例えば紙幣が投入されると、この紙
幣の金種やその表裏正逆を判定し、さらにその真偽を判
定するための処理が行われる。この目的のため自動入出
金機や自動販売機には紙葉類鑑別装置としての紙幣鑑別
装置が用いられている。このような紙幣鑑別装置は、投
入された紙幣の模様や図形から、その反射光や透過光等
による光学的なパターンあるいは磁気的なパターンを検
出し、これを予め設定した基準値と比較して、その類似
度により、あるいはこの類似度と紙幣の外形寸法の検出
結果とを組み合わせて鑑別を行っている。
【0003】上記の光学的なパターンを検出するために
は、LEDやフォトダイオード、フォトトランジスタ、
CCD等が用いられ、磁気的なパターンを検出するため
には磁気ヘッド等が用いられる。ところが、紙幣が斜行
して搬送されると、検出したパターンと、記憶された基
準値とを比較する位置がずれてしまい、投入された紙幣
の判別を正しく行えない可能性がある。そのため、紙幣
鑑別装置では紙幣の斜行量を検出し、この検出した斜行
値を用いて斜行の影響が少なくなるよう補正して判別を
行っている。
【0004】図5は、紙幣鑑別装置における検出部の構
成を示す斜視図である。図において、1は紙幣を示し、
この紙幣1は紙幣搬送路2上を図示矢印方向に図示しな
い搬送手段により搬送されるよう構成されている。紙幣
搬送方向の手前側、紙幣1の下方には、紙幣搬送方向と
直角方向に所定の間隔を有して2つのLED(発光ダイ
オード)3A、3Bが設置され、またこれらLED3
A、3Bの位置に対応して、搬送される紙幣1の上方に
フォトダイオード4A、4Bが設置されている。これら
LED3A、3Bとフォトダイオード4A、4Bとは、
LED3Aとフォトダイオード4A、LED3Bとフォ
トダイオード4Bがそれぞれ一対となって紙幣1の到来
を検出するもので、LED3A、3Bから照射された光
をフォトダイオード4A、4Bで受光することによって
紙幣の有無を検出するよう構成されている。また、これ
ら2対の検出部の紙幣搬送方向後方側には、紙幣1の反
射光のイメージパターンを検出するイメージセンサ5が
配置されている。
【0005】このように構成された紙幣1の検出部は、
図示しない搬送手段により紙幣1が搬送されると、LE
D3A、3Bからの光を紙幣1が遮ることによって、そ
の到来を検出する。次いで、イメージセンサ5は図示し
ない発光手段から照射された光による紙幣1の反射光か
ら紙幣1のイメージパターンを検出する。そして、紙幣
鑑別装置はこれらイメージセンサ5からの検出信号とフ
ォトダイオード4A、4Bからの検出信号とに基づいて
紙幣1の鑑別を行うものである。
【0006】次に、このような検出部を用いた従来の紙
幣鑑別装置を説明する。図6は従来紙幣鑑別装置を示す
ブロック図である。図において、パターン検出手段6
は、上記図5に示したイメージセンサ5等からなり、紙
幣1からの反射光によってそのイメージパターンを検出
する手段である。紙幣検出手段7、8はそれぞれLED
3Aとフォトダイオード4A及びLED3Bとフォトダ
イオード4B等からなり、紙幣1の到来を検知する手段
であり、後述する斜行演算手段10とによって、搬送さ
れる紙幣1の斜行の度合を検出する斜行検出手段16を
構成している。一時記憶手段9は、パターン検出手段6
からの出力信号を記憶するバッファメモリである。
【0007】斜行演算手段10は、紙幣検出手段7、8
から出力される紙幣1の到来の時間差または紙幣1が一
定距離搬送される毎に出力されるパルス数の差により紙
幣1の斜行の度合を演算する演算回路である。座標変換
手段11は、一時記憶手段9に記憶された反射光パター
ンデータを順次読み出し、斜行演算手段10で演算され
た斜行値に基づいてこれを並べ替える座標変換回路から
なる。記憶手段12は、座標変換手段11によって並べ
替えられたデータを記憶するメモリである。また、基準
値記憶手段13は、予め設定された紙幣1の基準値デー
タが記憶されているメモリである。
【0008】比較手段14は、記憶手段12に記憶され
た紙幣1のデータと、基準値記憶手段13の基準値デー
タとを比較する比較回路等で構成されている。また、判
別手段15は、比較手段14の比較結果に基づき、投入
された紙幣1の金種や表裏正逆及びその真偽を判別する
判別回路等で構成されている。また、これら比較手段1
4と判別手段15とで、鑑別手段17を構成している。
【0009】次に動作について説明する。紙幣1が図示
しない搬送手段により搬送されると、その到来が紙幣検
出手段7、8によって検出される。すると、斜行演算手
段10は、紙幣検出手段7、8の設置位置間隔と、両紙
幣検出手段7、8から検出される紙幣1の到来の時間差
または紙幣1が一定距離搬送される毎に出力されるパル
ス数の差とに基づいて紙幣1の斜行の度合を演算し、こ
の演算値を座標変換手段11に出力する。また、紙幣検
出手段7、8によって紙幣1の到来が検知されると、パ
ターン検出手段6は、紙幣1の搬送方向と直角の方向に
操作し、紙幣1の反射光パターンを検出し出力する。
【0010】図7はパターン検出手段6の走査の様子を
説明する図である。即ち、走査によって得られる点を
(x,y)と表現すると、パターン検出手段6は、まず
(0,0)、(1,0)、(2,0)、…(n,0)の
順に走査し、次いで紙幣1が一定距離搬送される毎に出
力されるパルスに同期して次の(0,1)、(1,
1)、(2,1)、…(n,1)を走査する。更に
(0,2)、(1,2)、(2,2)、…(n,2)、
そして(0,3)、…、(n,m)と紙幣一枚分の反射
光パターンを走査し、この紙幣一枚分のデータを一時記
憶手段9に記憶させる。尚、前記の斜行演算手段10で
演算される斜行値は、図7におけるx方向と紙幣1の長
辺とのなす角度を示している。
【0011】一時記憶手段9で記憶された紙幣1の反射
光パターンは座標変換手段11に入力される。座標変換
手段11は、一時記憶手段9に記憶された反射光パター
ンを順次読み出し、斜行演算手段10で演算された斜行
値に基づいて並べ替える。また、並べ替えられた紙幣1
の一枚分の反射光パターンは記憶手段12に記憶され
る。次いで、比較手段14は、記憶手段12に記憶され
た反射光パターンと、基準値記憶手段13に記憶されて
いる基準値とを比較する。そして判別手段15は、この
比較結果より紙幣1の金種や表裏正逆及びその真偽を判
別し、判別結果を接続される上位装置に通知する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の紙葉類鑑別装置では、以下に説明するように座標変
換後の反射光パターンにデータ抜けが発生するために、
精度の高い紙幣鑑別を行うことができず、投入された紙
幣1の金種やその表裏正逆の判別を誤ったり、その真偽
の判別を誤ったりする可能性があった。
【0013】図8に座標変換に伴うデータ抜けの一例を
示す。図において、1aは座標変換前の反射光パター
ン、即ち一時記憶手段9に記憶されたデータ、1bは
(0,0)を中心に45゜回転(座標変換)したときの
反射光パターン、即ち、記憶手段12に記憶されたデー
タである。座標変換後の反射光パターン1bの内、斜線
部分がデータ抜けの発生している座標である。これは、
座標の値がメモリのアドレスを意味することから離散的
な数値(例えば整数値)を取ることに起因する。
【0014】即ち、座標変換後の座標は、次式(1)で
求められる。 x1=x0・cosθ−y0・sinθ …(1) y1=x0・sinθ+y0・cosθ …(2) ここで、(x0,y0)は変換前の座標であり、(x1,
y1)は変換後の座標、θは変換角度である。このよう
な式(1)、(2)に図8に示す反射光パターン1aの
座標を代入し、x1,y1を求め、かつこれらの値x1,
y1の小数点以下を切り捨てとして求めた値が反射光パ
ターン1bである。
【0015】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、安定した精度の高い媒体鑑別が可
能な紙葉類鑑別装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明の紙葉類鑑別
装置においては、媒体の物理的なパターンを検出するパ
ターン検出手段と、搬送される前記媒体の斜行の度合を
検出する斜行検出手段と、前記斜行検出手段で検出され
た前記媒体の斜行の度合に基づき、前記パターン検出手
段で検出された当該媒体の物理的パターンデータを、斜
行の度合が少なくなるよう並べ替える座標変換手段と、
前記座標変換手段で並べ替えられた前記媒体の物理的パ
ターンデータを記憶する記憶手段と、前記座標変換手段
で並べ替えられた座標のデータに対して、当該座標に隣
接する座標のデータを出力し、前記座標変換手段から出
力される座標に前記媒体の物理的パターンデータがない
場合に、前記隣接する座標のデータを前記記憶手段に記
憶させる座標シフト手段と、前記記憶手段に記憶された
前記媒体の物理的パターンデータと、予め設定した基準
値とを比較して、前記媒体の鑑別を行う鑑別手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0017】第2の発明の紙葉類鑑別装置においては、
媒体の物理的なパターンを検出するパターン検出手段
と、搬送される前記媒体の斜行の度合を検出する斜行検
出手段と、前記斜行検出手段で検出された前記媒体の斜
行の度合に基づき、前記パターン検出手段で検出された
当該媒体の物理的パターンデータを、斜行の度合が少な
くなるよう並べ替える座標変換手段と、前記座標変換手
段で並べ替えられた前記媒体の物理的パターンデータに
対して各座標のデータの有無を示すフラグを付加するフ
ラグ付加手段と、前記フラグ付加手段によってフラグが
付加された前記媒体の物理的パターンデータを記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記媒体の物理
的パターンデータの各座標に対してフラグを検査し、各
座標のデータの有無を検出するフラグビット検査手段
と、前記フラグビット検査手段による検査の結果、デー
タ抜けと判定された座標に対して、当該データ抜けの座
標に隣接する座標のデータを、前記データ抜けの座標に
代わるデータとして前記記憶手段より出力させる座標シ
フト指示手段と、前記記憶手段から出力される前記媒体
の物理的パターンデータと、予め設定した基準値とを比
較して、前記媒体の鑑別を行う鑑別手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0018】
【作用】第1の発明の紙葉類鑑別装置においては、媒体
の物理的なパターンがパターン検出手段から検出され、
媒体の斜行の度合が斜行検出手段で検出される。そし
て、座標変換手段は、斜行検出手段で検出された斜行の
度合に基づき、媒体の物理的なパターンのデータを、斜
行の度合が少なくなるよう並べ替える。また、座標シフ
ト手段は、座標変換手段で並べ替えられた座標に対し
て、その座標に隣接する座標のデータを出力し、これを
記憶手段に記憶させる。そして、座標変換手段からのデ
ータは、座標シフト手段からのデータ上に上書きされて
記憶される。このため、座標変換手段からのデータでデ
ータ抜けの座標がある場合でも、記憶手段には、座標シ
フト手段からのデータがこの座標のデータの代わりとし
て記憶される。そして、鑑別手段は、記憶手段に記憶さ
れた媒体の物理的なパターンデータを、予め設定した基
準値と比較することにより、媒体鑑別を行う。
【0019】第2の発明においては、上記第1の発明と
同様に座標変換手段で並べ替えられた媒体のパターンデ
ータに対して、フラグビット付加手段が、データの有無
を示すフラグビットを付加し、これを記憶手段に記憶さ
せる。フラグビット検査手段は、記憶手段のデータを読
み出して検査を行い、データ有りの場合はそのまま鑑別
手段にデータを出力し、データなしであった場合は、座
標シフト指示手段にデータ抜け信号を送信する。座標シ
フト指示手段は、データ抜け信号の受信により、データ
抜けの座標に隣接する座標と、その座標のデータの読み
出しを記憶手段に指示し、フラグビット検査手段は、再
度その座標のデータを記憶手段より読出す。鑑別手段
は、このようなフラグビット検査手段からのデータに基
づき媒体の鑑別を行う。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 《第1の実施例》図1は本発明の紙葉類鑑別装置として
の紙幣鑑別装置の第1の実施例を示すブロック図であ
る。図の装置は、パターン検出手段6、紙幣検出手段
7、8と斜行演算手段10からなる斜行検出手段16、
一時記憶手段9、座標変換手段11、記憶手段12、基
準値記憶手段13、比較手段14と判別手段15からな
る鑑別手段17、座標シフト手段18から構成されてい
る。尚、座標シフト手段18以外の構成要素は図6に示
した従来装置と同一であるため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0021】座標シフト手段18は、座標変換手段11
により変換された座標(x,y)に隣接する座標
(x′,y′)を生成する演算回路であり(例えば、
x′=x+1,y′=y)、その座標(x′,y′)の
パターンデータD′(x′,y′)は座標(x,y)の
パターンデータD(x,y){座標変換手段11により
座標(x,y)に並べ替えられたデータ}と同じ値を持
つ。即ち、記憶手段12に記憶されるパターンデータは
D′(x′,y′)=D(x,y)の関係がある。
【0022】次に上記のように構成された装置の動作に
ついて説明する。紙幣1が図示しない搬送手段により搬
送されると、その到来が紙幣検出手段7、8によって検
出される。すると、斜行演算手段10は、紙幣検出手段
7、8の設置位置間隔と、両手段7、8から検出される
紙幣1の到来の時間差または紙幣1が一定距離搬送され
る毎に出力されるパルス数の差とに基づいて紙幣1の斜
行の度合を演算し、この演算値を座標変換手段11に出
力する。また、紙幣検出手段7、8によって紙幣1の到
来が検知されると、パターン検出手段6は、紙幣1の搬
送方向と直角の方向に走査し、紙幣1の反射光パターン
を検出し出力する。図7に示すように、紙幣一枚分の反
射光パターンを走査し、この紙幣一枚分のデータを一時
記憶手段9に記憶させる。尚、前記の斜行演算手段10
で演算される斜行値は、図7におけるx方向と紙幣1の
長辺とのなる角度を示している。
【0023】一時記憶手段9で記憶された紙幣1の反射
光パターンは座標変換手段11に入力される。座標変換
手段11は、一時記憶手段9に記憶された反射光パター
ンを順次読み出し、斜行演算手段10で演算された斜行
値に基づいて並べ替える。以上ここまでの動作は従来と
同様である。
【0024】次いで、座標変換手段11で並べ替えられ
た反射光パターンD(x,y)は、座標シフト手段18
に入力される。そして、この座標シフト手段18は、座
標のシフトとして、x′=x+1,y′=yの演算を行
い、これを記憶手段12に記憶させる。
【0025】一方、座標変換手段11で並べ替えられた
紙幣1の反射光パターンD(x,y)は、座標シフト手
段18のデータ上に上書きされた状態で記憶手段12に
記憶される。図2は、このような状態を示す説明図であ
る。図2(a)において、各座標の上段は座標変換手段
11から出力されるデータであり、下段は座標シフト手
段18から出力されるデータである。また、斜線部は、
座標変換手段11からのデータにおけるデータ抜け座標
(即ち、従来装置でのデータ抜け座標)を示している。
また、図2(b)は記憶手段12に記憶されるデータで
ある。
【0026】このように、記憶手段12には、先ず座標
シフト手段18からのデータD′(x′,y′)が書き
込まれ、次いで、座標変換手段11からのデータD
(x,y)が書き込まれる。従って、例えば、座標変換
手段11からのデータ抜け座標(x=3,y=0)は、
座標シフト手段18からのデータD′(3,0){=D
(2,0)}が書き込まれることになり、記憶手段12
に記憶される紙幣1の反射光パターンデータには、デー
タ抜けの座標がないことになる。
【0027】次いで、比較手段14は、上記のように記
憶手段12に記憶された反射光パターンを読み出し、こ
のデータと、基準値記憶手段13に記憶されている基準
値とを比較する。そして判別手段15は、この比較結果
より紙幣1の金種や表裏正逆及びその真偽を判別し、判
別結果を接続される上位装置に通知する。このように、
第1の実施例では変換後の座標とその座標に隣接する座
標の二つのデータを記憶手段12に書き込むようにした
ので、基準値と比較する反射光パターンのデータ抜けが
無くなり、安定した精度の高い紙幣鑑別を行うことがで
きる。また、座標シフト手段18は、座標変換手段11
からのデータを一様にシフトするだけであるため、座標
シフトのための構成は僅かなもので済む。例えば、座標
シフト手段18をマイクロコンピュータとプログラムか
ら構成した場合等では、プログラムの構成を簡素化する
ことができる。
【0028】《第2の実施例》次に本発明の第2の実施
例について、図面を参照して説明する。図3は、本発明
の第2の実施例のブロック図である。図の装置は、パタ
ーン検出手段6、紙幣検出手段7、8と斜行演算手段1
0からなる斜行検出手段16、一時記憶手段9、座標変
換手段11、記憶手段12、基準値記憶手段13、比較
手段14と判別手段15からなる鑑別手段17、フラグ
ビット付加手段19、フラグビット検査手段20、座標
シフト指示手段21から構成されている。尚、ここで、
フラグビット付加手段19、フラグビット検査手段2
0、座標シフト指示手段21以外の構成要素は上記第1
の実施例および従来例と同一であるため、ここでの詳細
な説明は省略する。
【0029】フラグビット付加手段19は、座標変換手
段11により並べ替えられた反射光パターンを読み出
し、フラグビットを付加する回路である。例えば、反射
光パターンデータにおける各座標の明暗度を示すデータ
が7ビットの場合、この7ビットのデータに、フラグと
して1ビットの“1”を付加し、8ビットのデータとし
て出力する。フラグビット検査手段20は、記憶手段1
2から読み出した反射光パターンのフラグビットの状態
(例えば、データ有り“1”、データ抜け“0”)を検
査し、データ有りの場合には比較手段14へ反射光パタ
ーンデータを、また、データ抜けの場合には座標シフト
指示手段21へデータ抜け信号を出力する機能を有して
いる。
【0030】座標シフト指示手段21は、フラグビット
検査手段20からのデータ抜け信号により、データ抜け
の発生した座標に隣接する座標、およびそのデータへの
読み出し信号を記憶手段12に送信し、読み出したデー
タをデータ抜けの座標のデータとして記憶手段12より
出力させる機能を有している。
【0031】次に上記のように構成された紙幣鑑別装置
の動作について説明する。紙幣1が図示しない搬送手段
により搬送されると、その到来が紙幣検出手段7、8に
よって検出される。すると、斜行演算手段10は、紙幣
検出手段7、8の設置位置間隔と、両紙幣検出手段7、
8から検出される紙幣1の到来の時間差または紙幣1が
一定距離搬送される毎に出力されるパルス数の差とに基
づいて紙幣の斜行の度合を演算し、この演算値を座標変
換手段11に出力する。また、紙幣検出手段7、8によ
って紙幣1の到来が検知されると、パターン検出手段6
は、紙幣1の搬送方向と直角の方向に走査し、紙幣1の
反射光パターンを検出し出力する。図7に示すように、
紙幣一枚分の反射光パターンを走査し、この紙幣一枚分
のデータを一時記憶手段9に記憶させる。尚、前記の斜
行演算手段10で演算される斜行値は、図7におけるx
方向と紙幣1の長辺とのなす角度を示している。
【0032】一時記憶手段9で記憶された紙幣1の反射
光パターンは座標変換手段11に入力される。座標変換
手段11は、一時記憶手段9に記憶された反射光パター
ンを順次読み出し、斜行演算手段10で演算された斜行
値に基づいて並べ替える。尚、ここまでの動作は、従来
および第1の実施例と同様である。
【0033】そして、座標変換手段11で並べ替えられ
た紙幣1の反射光パターンはフラグビット付加手段19
に出力される。フラグビット付加手段19は、反射光パ
ターンの全ての座標のデータにフラグビットを付加し
(例えば、最上位ビットにデータ有りフラグとして
“1”を付加する)、記憶手段12にフラグビットを付
加した反射光パターンを記憶させる。また、この場合、
反射光パターンのデータにおいて、データ抜けの座標に
関してはデータそのものが存在しないため、“1”は書
き込まれず、従って、フラグビットは“0”(データな
し)となる。
【0034】次いで、フラグビット検査手段20は、図
示しない比較開始信号を受信すると、記憶手段12に記
憶された反射光パターンを読み出し、フラグビットを検
査し(前述した例では、最上位ビットが“1”か否かを
検査する)、データ有りの場合にはその反射光パターン
を比較手段14へ出力し、データ抜けの場合にはデータ
抜け信号を座標シフト指示手段21へ出力する。データ
有りの場合には、比較手段14によって、前記の反射光
パターンと、基準値記憶手段13に記憶されている基準
値とが比較される。一方、データ抜けの場合に、座標シ
フト指示手段21は、フラグビット検査手段20からの
データ抜け信号により、データ抜けの発生した座標に隣
接する座標、およびその座標のデータ読み出し信号を記
憶手段12に送信する。尚、ここで、隣接する座標とし
ては、上記第1の実施例における座標シフト手段18の
ように、x′=x+1、y′=yあるいはx′=x−
1、y′=yの座標を指示するものである。
【0035】これにより、記憶手段12は、前記座標の
データをフラグビット検査手段20へ再度出力する。フ
ラグビット検査手段20は、フラグビットを再度検査す
るか、あるいは、連続した座標でデータ抜けは発生しな
いという条件の下ではフラグビットの検査抜きで反射光
パターンを比較手段14へ出力する。次いで、比較手段
14は、記憶手段12に記憶された反射光パターンと、
基準値記憶手段13に記憶されている基準値とを比較す
る。そして判別手段15は、この比較結果より紙幣1の
金種や表裏正逆及びその真偽を判別し、判別結果を接続
される上位装置に通知する。
【0036】図4は、上述した記憶手段12からの検出
データ読み出しと比較手段14による比較処理を示すフ
ローチャートである。先ず、比較手段14で比較する座
標を設定すると(ステップS1)、その座標の検出デー
タの読み出しの指示をフラグビット検査手段20に対し
て行うと共に、基準値記憶手段13より基準値を読み出
す(ステップS2)。検出データ読み出しの指示を受け
たフラグビット検査手段20は、その座標のデータを記
憶手段12より読み出し、検出データのフラグを検査す
る(ステップS3)。このステップS3において、その
フラグが“1”であったデータに関しては、そのまま比
較手段14に出力し、比較手段14は、比較処理を行う
(ステップS6)。
【0037】一方、フラグが“0”であったデータは、
座標シフト指示手段21によって、そのデータの隣接す
る座標のデータが記憶手段12より読み出されるよう指
示され、これが再度フラグビット検査手段で読み出され
る(ステップS4、S5)。そして、このデータは比較
手段14に出力され、フラグが“0”であった座標のデ
ータとして比較処理される(ステップS6)。その後、
比較手段14では、紙幣1における全ての座標のデータ
の比較が終了したか否かを判定し(ステップS7)、終
了していない場合はステップS1に戻って上記の処理を
繰り返し、終了した場合は、判別手段15による判別処
理への移行する。
【0038】このように、第2の実施例では、データ抜
けの座標のデータのみ、座標シフトさせるようにしたの
で、座標シフトのための処理時間が短くて済むといった
利点がある。
【0039】尚、上記各実施例では、データ抜けの座標
に隣接する座標としてx方向に隣接する座標としたが、
y方向に隣接する座標であっても同様である。また、上
記各実施例では、媒体が紙幣である紙幣鑑別装置で説明
したが、これに限定されるものではなく、紙幣以外の紙
葉類を鑑別する紙葉類鑑別装置に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明の紙葉
類鑑別装置によれば、座標変換した後のデータの座標を
シフトさせる座標シフト手段を設け、座標変換後のデー
タに、データ抜けの座標があった場合は、座標シフト手
段からのデータで代替するようにしたので、基準値と比
較する検出パターンのデータ抜けを防ぐことができ、精
度の高い媒体鑑別を行うことができる。
【0041】また、第2の発明の紙葉類鑑別装置によれ
ば、座標変換後のデータに対して、各座標のデータの有
無を示すフラグを付加し、これをフラグビット検査手段
が検査を行い、データ抜けの座標があった場合は、座標
シフト指示手段によって隣接した座標のデータを検出パ
ターンのデータとするようにしたので、第1の発明の効
果に加えて、更に座標シフトのための処理時間が短くて
済むといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類鑑別装置の第1の実施例のブロ
ック図である。
【図2】本発明の紙葉類鑑別装置の第1の実施例におけ
る座標シフトの動作説明図である。
【図3】本発明の紙葉類鑑別装置の第2の実施例のブロ
ック図である。
【図4】本発明の紙葉類鑑別装置の第2の実施例におけ
る検出データ読み出し動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】一般的な紙葉類鑑別装置における媒体検出部の
構成図である。
【図6】従来の紙葉類鑑別装置のブロック図である。
【図7】従来および本発明の紙葉類鑑別装置におけるパ
ターン検出手段の走査の説明図である。
【図8】座標変換後のデータ抜けの説明図である。
【符号の説明】 6 パターン検出手段 11 座標変換手段 12 記憶手段 16 斜行検出手段 17 鑑別手段 18 座標シフト手段 19 フラグビット付加手段 20 フラグビット検査手段 21 座標シフト指示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体の物理的なパターンを検出するパタ
    ーン検出手段と、 搬送される前記媒体の斜行の度合を検出する斜行検出手
    段と、 前記斜行検出手段で検出された前記媒体の斜行の度合に
    基づき、前記パターン検出手段で検出された当該媒体の
    物理的パターンデータを、斜行の度合が少なくなるよう
    並べ替える座標変換手段と、 前記座標変換手段で並べ替えられた前記媒体の物理的パ
    ターンデータを記憶する記憶手段と、 前記座標変換手段で並べ替えられた座標のデータに対し
    て、当該座標に隣接する座標のデータを出力し、前記座
    標変換手段から出力される座標に前記媒体の物理的パタ
    ーンデータがない場合に、前記隣接する座標のデータを
    前記記憶手段に記憶させる座標シフト手段と、 前記記憶手段に記憶された前記媒体の物理的パターンデ
    ータと、予め設定した基準値とを比較して、前記媒体の
    鑑別を行う鑑別手段とを備えたことを特徴とする紙葉類
    鑑別装置。
  2. 【請求項2】 媒体の物理的なパターンを検出するパタ
    ーン検出手段と、 搬送される前記媒体の斜行の度合を検出する斜行検出手
    段と、 前記斜行検出手段で検出された前記媒体の斜行の度合に
    基づき、前記パターン検出手段で検出された当該媒体の
    物理的パターンデータを、斜行の度合が少なくなるよう
    並べ替える座標変換手段と、 前記座標変換手段で並べ替えられた前記媒体の物理的パ
    ターンデータに対して各座標のデータの有無を示すフラ
    グを付加するフラグ付加手段と、 前記フラグ付加手段によってフラグが付加された前記媒
    体の物理的パターンデータを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記媒体の物理的パターンデ
    ータの各座標に対してフラグを検査し、各座標のデータ
    の有無を検出するフラグビット検査手段と、 前記フラグビット検査手段による検査の結果、データ抜
    けと判定された座標に対して、当該データ抜けの座標に
    隣接する座標のデータを、前記データ抜けの座標に代わ
    るデータとして前記記憶手段より出力させる座標シフト
    指示手段と、 前記記憶手段から出力される前記媒体の物理的パターン
    データと、予め設定した基準値とを比較して、前記媒体
    の鑑別を行う鑑別手段とを備えたことを特徴とする紙葉
    類鑑別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6219980A (ja) * 1985-07-18 1987-01-28 Canon Inc 画像処理装置
JPH04163686A (ja) * 1990-10-29 1992-06-09 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣鑑別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6219980A (ja) * 1985-07-18 1987-01-28 Canon Inc 画像処理装置
JPH04163686A (ja) * 1990-10-29 1992-06-09 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣鑑別装置

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