JPH0617237A - レーザ成膜方法 - Google Patents

レーザ成膜方法

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JPH0617237A
JPH0617237A JP19921592A JP19921592A JPH0617237A JP H0617237 A JPH0617237 A JP H0617237A JP 19921592 A JP19921592 A JP 19921592A JP 19921592 A JP19921592 A JP 19921592A JP H0617237 A JPH0617237 A JP H0617237A
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degrees
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droplets
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JP19921592A
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English (en)
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Noboru Takayanagi
登 高柳
Hiroyuki Inuzuka
浩之 犬塚
Yasunori Taga
康訓 多賀
Takeshi Owaki
健史 大脇
Hideya Yamadera
秀哉 山寺
Kazuhiro Akihama
一弘 秋浜
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Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/28Vacuum evaporation by wave energy or particle radiation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザ光を被照射物に照射する際の入射角を制
御して、被照射物からのドロップレットの発生を抑制す
る。 【構成】金属よりなる被照射物2に入射角43度以下で
レーザ光11を照射する。被照射物表面における衝撃波
の生成が抑制され、この結果ドロップレットの発生が抑
制される。基板5の上にドロップレットの混入量の少な
い緻密な膜を成膜することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を利用して金
属薄膜を形成するレーザ成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、導電体薄膜、誘電体薄膜、半
導体薄膜、超電導体薄膜及び磁性薄膜などを形成する方
法として、イオンプレーティング法やイオンビーム法な
どが一般的に知られている。これらの方法は、アルゴン
などの不活性ガスのガスプラズマや放電により、基材に
蒸着させる粒子の蒸発やイオン化が行われる。このた
め、これらの方法では、成膜される基材表面を洗浄して
密着性の向上を図ったり、膜の結晶性などの物性制御な
どを効果的に行うことができるものの、不活性ガスの不
純物が膜中に混入しやすい。
【0003】また、近年においては、特開昭59−11
6373号公報などに開示されているように、真空中に
配設した被照射物にレーザ光を集光、照射して被照射物
を蒸発させ、この蒸発粒子を基材上に蒸着させるレーザ
成膜法も知られている。このレーザ成膜法は、集光され
たレーザ光が有する高密度エネルギーにより、高真空下
で蒸発粒子の蒸発が行われる。このため、上記イオンプ
レーティング法やイオンビーム法などと比較して、膜中
への不活性ガスなどの不純物の混入を格段と減少させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記レーザ成
膜法においては、帯電していない微粒子(以下、ドロッ
プレットという)の膜中混入が極めて大きな問題となっ
ている。すなわち、ドロップレットの粒径は1μmから
数10μmに及び、このドロップレットが膜中に混入す
ると、膜の表面形態、特に平滑性が著しく劣化するとと
もに、膜密度も低下する。また、導電体薄膜や磁性薄膜
などにドロップレットが混入すると、導電特性や磁気特
性などの物性が著しく劣化する。
【0005】例えば、Fe−Si−B膜におけるドロッ
プレットの平均混入密度と膜密度との関係を図43に示
す。図43よりドロップレットの平均混入密度が105
個/cm2 である膜の密度は6.0g/cm3 であり、
これはバルク値(7.2g/cm3 )の約83%にしか
相当せず、ポーラスな膜であることがわかる。またこの
膜の保磁力は13(Oe)となり、例えばこの膜をトル
クセンサーに適用した場合には、センサー感度が劣るこ
とがわかる。一方、ドロップレットの平均混入密度が2
×103 個/cm2 である膜の密度は7.0g/cm3
となり、これはバルク値の97%に相当し、バルクなみ
の緻密な膜であることがわかる。このため、膜の保磁力
も5(Oe)まで低下し、ドロップレットの平均混入密
度が105 個/cm2 である膜よりも62%も保磁力を
低減することができる。
【0006】このようなドロップレットの膜中混入を阻
止するものとして、例えばJ.Vac.Sci.Tec
hnol.B3(4),Jul/Aug 1985,A
merican Vacuum Societyに開示
された装置がある。これは、イオン、中性粒子、クラス
タ、ドロップレットの各蒸発粒子の速度差を利用してド
ロップレットの膜中混入を阻止するものである。上記蒸
発粒子を速度の大きい順に並べると、イオン、中性粒
子、クラスタ、ドロップレットの順となる。上記装置で
は、遅延回路により開閉可能に制御されたシャッターが
被照射物及び基材間に設置されている。この遅延回路に
は、パルスレーザの照射時刻からの遅延時刻が設定され
る。そして、パルスレーザの照射後所定時間だけ開口し
てイオン、中性粒子及びクラスタを通過させ、その後閉
口してドロップレットを通過させないように上記遅延回
路の遅延時刻を所定の値に設定することにより、ドロッ
プレットの膜中混入が阻止される。
【0007】上記装置では、レーザ照射後の遅延時刻を
短くするほど、ドロップレットの平均混入密度を低減す
ることができる。しかし一方では、遅延時刻を短くしす
ぎるとイオン、中性粒子、クラスタまでをも基材上へ到
達させないことになり、この結果成膜速度が低下すると
いう問題がある。また、蒸発粒子の速度はイオン、中性
粒子、クラスタ、ドロップレットの順に小さくなるが、
これは平均的にみた場合の傾向であり、それぞれの粒子
群は広範な速度分布を有しており、実際にはこのような
単純な線引きを行なうことができない。このため、蒸発
粒子の速度差を利用した上記装置では、ドロップレット
の混入量を十分に低減することができない。例えば、上
記文献(J.Vac.Sci.Technol.B3
(4),Jul/Aug 1985,American
Vacuum Society)には、シャッターを
使用することによりドロップレットの平均混入密度を1
6 個/cm2 (シャッター未使用時のドロップレット
の平均混入密度)から105 個/cm2 まで低減させ得
る旨記載されているが、この膜でも十分に緻密な膜とは
いえない。
【0008】したがって、上記従来の装置のように、機
械的・電気的手法により被照射物から放出されたドロッ
プレットが基材に到達するのを阻止することにより、ド
ロップレットの膜中混入を阻止するという方法には限界
がある。そこで、本発明者は、レーザ照射の仕方により
被照射物からドロップレットを発生させないという方向
へ発想を転換し、レーザ照射の仕方と被照射物からのド
ロップレットの発生との関係について検討した。
【0009】なお、Laser Ablation f
or Materials Synthesis,vo
l.191,Material Reserch So
ciety,symposium proceedin
gsには、レーザ光を被照射物に照射させる際の入射角
と、被照射物からのドロップレットの発生との関係につ
いて検討した結果が開示されている。これは超電導体薄
膜(酸化物膜)をレーザ成膜法により形成する場合の検
討結果で、この文献によれば集光したレーザ光を被照射
物に照射するときの入射角を小さくするほど、被照射物
からドロップレットが発生しやすい旨記載されている。
このため、従来においては、レーザ光を被照射物に照射
する際の入射角を45度以上に設定することにより、被
照射物からのドロップレットの発生を効果的に抑えるこ
とができると認識されていた。
【0010】しかし、金属薄膜をレーザ成膜法により形
成する場合について、本発明者が試みた結果、レーザ光
を被照射物に照射する際の入射角を45度以上に設定し
ても被照射物からのドロップレットの発生を抑制するこ
とができなかった。本発明は上記実情に鑑みてなされた
ものであり、金属薄膜をレーザ成膜法により形成する
際、レーザ光を被照射物に照射する時の入射角を制御す
ることにより被照射物からのドロップレット発生を防止
して、ドロップレットの膜中混入を効果的に阻止するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、金属と酸化
物等の非金属とでは、融点、熱伝導率等の諸物性が大き
く異なり、ドロップレットの抑制に最適の入射角が異な
るという推定の下、鋭意研究した。そして上記入射角を
種々変化させ、ドロップレットの発生と入射角との関係
を調べ、本発明を完成した。すなわち、本発明は、減圧
容器内に配された被照射物にレーザ光を集光、照射して
蒸発粒子を放出させ、該蒸発粒子を該被照射物に対向配
設された基材上に蒸着させるレーザ成膜方法において、
前記被照射物が金属よりなり、該被照射物に入射角43
度以下でレーザ光を照射することを特徴とする。
【0012】ここで、入射角とは、被照射物表面に入射
するレーザ光の中心の光軸が、被照射物表面の法線とな
す角をいう。
【0013】
【作用】本発明のレーザ成膜法では、金属よりなる被照
射物にレーザ光を照射する際の入射角を43度以下に設
定することにより、被照射物からのドロップレットの発
生を効果的に抑制することができ、その結果成膜された
膜中のドロップレットの平均混入密度を低減することが
可能となる。
【0014】尚、ドロップレットの抑制効果は、レーザ
パワー密度の変化によるものではない。これは以下の様
に説明される。レーザ入射角を一定にし、レンズ調整す
ることによって、レーザパワー密度を変化させてドロッ
プレットの発生量を調べて見ると、パワー密度の増大に
伴い、ドロップレット発生量が増大した。一方、入射角
を低角にする場合レーザパワー密度は増大するが、本発
明の通りドロップレットは急激に減少した。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。まず、本実施例に用いたレーザ成膜装置について、
図1を参照しつつ説明する。耐圧容器よりなり所定の減
圧状態に維持可能な真空チャンバ1内には、被照射物2
を保持する被照射物ホルダ3がモータ4の駆動により回
転可能に設置されている。なお、被照射物ホルダ3はモ
ータ4とともに揺動可能とされ、後述するレーザ光の入
射角を変更できるようにされている。また真空チャンバ
1内の被照射物ホルダ3に対向する位置には、基材5を
保持する基材ホルダ6が可動シャッタ7を介して配設さ
れている。この可動シャッタ7は、後述するレーザ発振
器を作動させてからレーザ光が安定するまで、つまり被
照射物から放出される蒸発粒子が安定するまで閉鎖され
ることにより、安定した膜を得るためのものである。な
お、被照射物ホルダ3に保持される被照射物2をアース
にとり、基材ホルダ6に保持される基材5にバイアス電
圧を印加することにより、放出物中の荷電粒子の速度を
制御して、成膜速度を制御できるようになっている。ま
た、被照射物ホルダ3、基材ホルダ6には、ヒータ8、
9がそれぞれ付設されており、被照射物2及び基材5を
所望の温度に制御できるようになっている。
【0016】レーザ発振器10は所定のレーザ光11を
射出するもので、このレーザ光11は集光レンズ(石英
レンズ)12を通過した後、真空チャンバ1の側面に配
設された石英窓1aを介して真空チャンバ1内に導入さ
れる。なお、集光レンズ12における焦点距離の調整に
よって、被照射物2に照射されるレーザ光11のレーザ
パワー密度を調整することができる。
【0017】(実施例1)上記レーザ成膜装置を用い
て、Ni薄膜を形成した。被照射物2にNi(融点14
53℃)、基材5にSiウエハを用い、レーザ光11に
はKrFエキシマレーザ(波長248nm、パルス幅1
5nsec、繰り返し周波数100Hz、パルスエネル
ギー250mJ)を用い、成膜中の真空チャンバー1内
圧力は1×10-6Torr以下、被照射物2上でのレー
ザパワー密度は7J/cm2 、被照射物2と基材5間の
距離は25mm、基材5のバイアス電圧は0V、モータ
4の回転速度50rpm、被照射物2及び基材5の温度
は室温、照射パルス数は膜厚が2μmになるように設定
し、レーザ光11の入射角θを10度、20度、30
度、38度、45度と変更して、それぞれNi薄膜を成
膜した。なお入射角θは、図2に示すように、被照射物
2表面に入射するレーザ光11の中心の光軸Cが、被照
射物2表面の法線となす角とする。
【0018】各入射角θで成膜したNi薄膜について、
ドロップレットの平均混入密度をSEM写真より算出し
た。その結果を図3に示す。図3からも明らかなよう
に、入射角θを小さくするほどドロップレットの平均混
入密度を低減することができる。また、入射角θを30
度以下にして成膜したNi薄膜は、ドロップレットの平
均混入密度が2×103 個/cm2 以下となった。ドロ
ップレットの平均混入密度が2×103 個/cm2 のN
i薄膜は、膜密度が8.5g/cm3 であり、バルク値
(8.9g/cm3 )の95%に相当する緻密な膜であ
る。このため、バルク値の95%以上の密度を有する緻
密なNi薄膜を成膜するには、入射角θを30度以下に
設定すればよいことがわかる。
【0019】また、入射角θを45度、30度、20度
として成膜したNi薄膜の表面形態を観察した。各Ni
薄膜表面の粒子構造を示すSEM写真を図4〜図6に示
す。図4は入射角θを45度としたときのNi薄膜の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。図5は入射角
θを30度としたときのNi薄膜の表面形態を示し、
(a)は200倍のSEM写真で、(b)は2000倍
のSEM写真である。図6は入射角θを20度としたと
きのNi薄膜の表面形態を示し、(a)は200倍のS
EM写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。
【0020】これらの図からも明らかなように、入射角
θを45度として成膜したNi薄膜にはドロップレット
の混入が観察された(図4参照)のに対し、入射角θを
30度、20度として成膜したNi薄膜にはドロップレ
ットの混入がほとんど観察されなかった(図5、図6参
照)。さらに、入射角θを45度、30度、20度とし
て成膜したときの、レーザ照射後の被照射物(Ni)2
の表面形態を観察した。各被照射物(Ni)2の表面の
粒子構造を示すSEM写真を図7〜図9に示す。図7は
入射角θを45度としたときの被照射物(Ni)2の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。図8は入射角
θを30度としたときの被照射物(Ni)2の表面形態
を示し、(a)は200倍のSEM写真で、(b)は2
000倍のSEM写真である。図9は入射角θを20度
としたときの被照射物(Ni)2の表面形態を示し、
(a)は200倍のSEM写真で、(b)は2000倍
のSEM写真である。
【0021】これらの図からも明らかなように、入射角
θを45度としてレーザ照射した被照射物(Ni)2の
表面にはドロップレット発生に起因すると考えられる波
状構造が観察された(図7参照)のに対し、入射角θを
30度、20度としてレーザ照射した被照射物(Ni)
2の表面には波状構造が観察されなかった(図8、図9
参照)。すなわち、レーザ照射した被照射物(Ni)2
の表面に生成される波状構造は、入射角θを小さくする
ほど生成されにくくなり、ある臨界角度(この場合は3
0度)で消失することがわかる。また、この臨界角度を
挟んでドロップレットの混入量には大きな差が認めら
れ、臨界角度以下ではドロップレットの混入量が激減す
ることが認められる。
【0022】以上のことより、ドロップレットの発生に
は、レーザ照射により被照射物2の表面に生成される波
状構造が起因していることがわかる。そして、この波状
構造を完全に消失させることによって、即ち入射角θを
制御し、ある臨界角度以下に設定することによって、ド
ロップレットの混入のない緻密な膜形成が可能になると
考えられる。
【0023】(実施例2)被照射物2にFe(融点15
36℃)を用いること以外は上記実施例1と同様の条件
でFe薄膜を形成した。各入射角θで成膜したFe薄膜
について、実施例1と同様にドロップレットの平均混入
密度を測定した。その結果を図10に示す。図10から
も明らかなように、入射角θを32度以下にすることに
より、ドロップレットの平均混入密度が2×103 個/
cm2 以下となることがわかる。ドロップレットの平均
混入密度が2×103 個/cm2 のFe薄膜は、膜密度
が7.5g/cm3 であり、バルク値(7.87g/c
3 )の95%に相当する緻密な膜である。このため、
バルク値の95%以上の密度を有する緻密なFe薄膜を
成膜するには、入射角θを32度以下に設定すればよい
ことがわかる。
【0024】また、入射角θを45度、30度、20度
として成膜したFe薄膜の表面形態を観察した。各Fe
薄膜表面の粒子構造を示すSEM写真を図11〜図13
に示す。図11は入射角θを45度としたときのFe薄
膜の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図12は
入射角θを30度としたときのFe薄膜の表面形態を示
し、(a)は200倍のSEM写真で、(b)は200
0倍のSEM写真である。図13は入射角θを20度と
したときのFe薄膜の表面形態を示し、(a)は200
倍のSEM写真で、(b)は2000倍のSEM写真で
ある。
【0025】さらに、入射角θを45度、30度、20
度として成膜したときの、レーザ照射後の被照射物(F
e)2の表面形態を観察した。各被照射物(Fe)2の
表面の粒子構造を示すSEM写真を図14〜図16に示
す。図14は入射角θを45度としたときの被照射物
(Fe)2の表面形態を示し、(a)は200倍のSE
M写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。図
15は入射角θを30度としたときの被照射物(Fe)
2の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図16は
入射角θを20度としたときの被照射物(Fe)2の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。
【0026】(実施例3)被照射物2にCr(融点18
75℃)を用いること以外は上記実施例1と同様の条件
でCr薄膜を形成した。各入射角θで成膜したCr薄膜
について、実施例1と同様にドロップレットの平均混入
密度を測定した。その結果を図17に示す。図17から
も明らかなように、入射角θを33度以下にすることに
より、ドロップレットの平均混入密度が2×103 個/
cm2 以下となることがわかる。ドロップレットの平均
混入密度が2×103 個/cm2 のCr薄膜は、膜密度
が6.8g/cm3 であり、バルク値(7.19g/c
3 )の95%に相当する緻密な膜である。このため、
バルク値の95%以上の密度を有する緻密なCr薄膜を
成膜するには、入射角θを33度以下に設定すればよい
ことがわかる。
【0027】また、入射角θを45度、30度、20度
として成膜したCr薄膜の表面形態を観察した。各Cr
薄膜表面の粒子構造を示すSEM写真を図18〜図20
に示す。図18は入射角θを45度としたときのCr薄
膜の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図19は
入射角θを30度としたときのCr薄膜の表面形態を示
し、(a)は200倍のSEM写真で、(b)は200
0倍のSEM写真である。図20は入射角θを20度と
したときのCr薄膜の表面形態を示し、(a)は200
倍のSEM写真で、(b)は2000倍のSEM写真で
ある。
【0028】さらに、入射角θを45度、30度、20
度として成膜したときの、レーザ照射後の被照射物(C
r)2の表面形態を観察した。各被照射物(Cr)2の
表面の粒子構造を示すSEM写真を図21〜図23に示
す。図21は入射角θを45度としたときの被照射物
(Cr)2の表面形態を示し、(a)は200倍のSE
M写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。図
22は入射角θを30度としたときの被照射物(Cr)
2の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図23は
入射角θを20度としたときの被照射物(Cr)2の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。
【0029】(実施例4)被照射物2にMo(融点26
10℃)を用いるとともに、入射角θを20度、30
度、45度、52度、60度とすること以外は上記実施
例1と同様の条件でMo薄膜を形成した。各入射角θで
成膜したMo薄膜について、実施例1と同様にドロップ
レットの平均混入密度を測定した。その結果を図24に
示す。図24からも明らかなように、入射角θを43度
以下にすることにより、ドロップレットの平均混入密度
が2×103 個/cm2 以下となることがわかる。ドロ
ップレットの平均混入密度が2×103 個/cm2 のM
o薄膜は、膜密度が9.7g/cm3 であり、バルク値
(10.22g/cm3 )の95%に相当する緻密な膜
である。このため、バルク値の95%以上の密度を有す
る緻密なMo薄膜を成膜するには、入射角θを43度以
下に設定すればよいことがわかる。
【0030】また、入射角θを60度、45度、30度
として成膜したMo薄膜の表面形態を観察した。各Mo
薄膜表面の粒子構造を示すSEM写真を図25〜図27
に示す。図25は入射角θを60度としたときのMo薄
膜の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図26は
入射角θを45度としたときのMo薄膜の表面形態を示
し、(a)は200倍のSEM写真で、(b)は200
0倍のSEM写真である。図27は入射角θを30度と
したときのMo薄膜の表面形態を示し、(a)は200
倍のSEM写真で、(b)は2000倍のSEM写真で
ある。
【0031】さらに、入射角θを60度、45度、30
度として成膜したときの、レーザ照射後の被照射物(M
o)2の表面形態を観察した。各被照射物(Mo)2の
表面の粒子構造を示すSEM写真を図28〜図30に示
す。図28は入射角θを60度としたときの被照射物
(Mo)2の表面形態を示し、(a)は200倍のSE
M写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。図
29は入射角θを45度としたときの被照射物(Mo)
2の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真
で、(b)は2000倍のSEM写真である。図30は
入射角θを30度としたときの被照射物(Mo)2の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。
【0032】(実施例5)被照射物2にW(融点341
0℃)を用いるとともに、入射角θを20度、30度、
45度、52度、60度とすること以外は上記実施例1
と同様の条件でW薄膜を形成した。各入射角θで成膜し
たW薄膜について、実施例1と同様にドロップレットの
平均混入密度を測定した。その結果を図31に示す。図
31からも明らかなように、入射角θを43度以下にす
ることにより、ドロップレットの平均混入密度が2×1
3 個/cm2 以下となることがわかる。ドロップレッ
トの平均混入密度が2×103 個/cm2 のW薄膜は、
膜密度が18.3g/cm3 であり、バルク値(19.
3g/cm3 )の95%に相当する緻密な膜である。こ
のため、バルク値の95%以上の密度を有する緻密なW
薄膜を成膜するには、入射角θを43度以下に設定すれ
ばよいことがわかる。
【0033】また、入射角θを60度、45度、30度
として成膜したW薄膜の表面形態を観察した。各W薄膜
表面の粒子構造を示すSEM写真を図32〜図34に示
す。図32は入射角θを60度としたときのW薄膜の表
面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。図33は入射
角θを45度としたときのW薄膜の表面形態を示し、
(a)は200倍のSEM写真で、(b)は2000倍
のSEM写真である。図34は入射角θを30度とした
ときのW薄膜の表面形態を示し、(a)は200倍のS
EM写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。
【0034】さらに、入射角θを60度、45度、30
度として成膜したときの、レーザ照射後の被照射物
(W)2の表面形態を観察した。各被照射物(W)2の
表面の粒子構造を示すSEM写真を図35〜図37に示
す。図35は入射角θを60度としたときの被照射物
(W)2の表面形態を示し、(a)は200倍のSEM
写真で、(b)は2000倍のSEM写真である。図3
6は入射角θを45度としたときの被照射物(W)2の
表面形態を示し、(a)は200倍のSEM写真で、
(b)は2000倍のSEM写真である。図37は入射
角θを30度としたときの被照射物(W)2の表面形態
を示し、(a)は200倍のSEM写真で、(b)は2
000倍のSEM写真である。
【0035】(被照射物の融点と臨界入射角θc との関
係)上記実施例1〜実施例5について、成膜した膜中の
ドロップレットの平均混入密度が2×103 個/cm2
になるときの入射角θを臨界入射角θc として、各被照
射物の融点と臨界入射角θc との関係を図38に示す。
図38より、概略的にみれば、被照射物の融点が高くな
るほど、臨界入射角θc が大きくなることがわかる。ま
た、1000℃程度以上で2000℃程度未満の融点を
もつ金属、例えばNi(融点1453℃)、Fe(融点
1536℃)、Cr(融点1875℃)を被照射物とし
た場合は臨界入射角θc が30〜35度程度となり、2
000℃程度以上で3500℃程度までの融点をもつ金
属、例えばMo(融点2610℃)、W(融点3410
℃)を被照射物とした場合は臨界入射角θc が35〜4
3度程度となることがわかる。したがって、2000℃
程度未満の融点をもつ金属を被照射物とした場合は、入
射角を30度以下にすることが特に好ましく、また20
00℃程度以上の融点をもつ金属を被照射物とした場合
は、入射角を35度以下にすることが特に好ましい。
【0036】(実施例6)本発明のレーザ成膜方法を用
いて、Fe−Si−B膜よりなる磁歪式トルクセンサ用
膜をトルク伝達軸に成膜した。なお、トルク伝達軸とし
てSCM400Hシャフト(Cr・Mo鋼シャフト、直
径35mm)を用いた。上記レーザ成膜装置に図39に
示す基材保持機構40を組付けた。この基材保持機構4
0は、基台41と、基台41に摺動可能に保持された基
材保持部42と、基材保持部42に突設されトルク伝達
軸30を回転可能に軸支する一対の保持板43と、基材
保持部42に付設され一対の保持板43に軸支されたト
ルク伝達軸30を回転させる第1モータ44と、基台4
1に摺動可能に保持されるとともに連結板45を介して
基材保持部42と連結されたラック部46と、保持台4
1に固定されるとともにピニオン部47を介してラック
部46を摺動させる第2モータ48とから構成されてい
る。
【0037】そして、被照射物2として磁性金属(Fe
75Si8 17、融点1146℃)を用い、第1モータ4
4及び第2モータ48を駆動させて、トルク伝達軸30
を回転及びスライドさせながら、入射角θを30度とし
て上記実施例1と同様の条件でレーザ成膜を行って、ト
ルク伝達軸30の表面上に膜厚2μmの均一のトルクセ
ンサ用膜300を成膜した。
【0038】また、比較のために、入射角θを45度と
すること以外は上記と同様にトルク伝達軸30の表面上
にトルクセンサ用膜300を成膜した。これらトルクセ
ンサ用膜300が成膜されたトルク伝達軸30につい
て、伝達トルクを検出した。これは、図40に示すよう
に、トルクセンサ用膜300と非接触にU字型の励磁用
磁心51、検出用磁心52をそれぞれ配置し、励磁コイ
ル53に所定の電流(励磁電流:200mA、励磁周波
数:20kHz)を流して雰囲気に一定の磁界を形成し
ておき、−150〜150kgf・mのトルクを付加し
たときのトルクセンサ用膜300の近傍の磁界変化(電
圧変化)を検出コイル54で検出することにより行っ
た。この結果を図41に示す。
【0039】図41からも明らかなように、入射角θを
45度としてトルクセンサ用膜300を成膜した比較例
に係るものはセンサ感度が2.7mV/kgf・mだっ
たのに対して、入射角θを30度としてトルクセンサ用
膜300を成膜した本実施例に係るもはセンサ感度が6
mV/kgf・mとなり、比較例に係るものより2倍以
上のセンサ感度を示した。これは、比較例に係るトルク
センサ用膜300の膜中には粒径1〜数10μmのドロ
ップレットが存在するため、トルクセンサ用膜300と
検出用磁心52とのギャップを200μm程度とる必要
があったのに対し、本実施例に係るトルクセンサ用膜3
00はドロップレットがほとんどない緻密な膜であるた
め、トルクセンサ用膜300と検出用磁心52とのギャ
ップのずれを±1μm程度に抑えることができたからで
ある。なお、入射角θを45度として成膜した比較例に
係るトルクセンサ用膜300はドロップレットの平均混
入密度が1×105 個/cm2 だったのに対し、入射角
θを30度として成膜本実施例に係るトルクセンサ用膜
300はドロップレットの平均混入密度が2×103
/cm2 だった。
【0040】また、付加トルクの最大値(F.S.)を
150kgf・mとしたときの、センサ感度の軸周上変
動を調べた。この軸周上変動は、トルクセンサ用膜30
0の周方向におけるセンサ感度の均一性を示すもので、
周上のポジションごとに出力電圧−トルク曲線を測定す
ることにより求めた。この結果を図42に示す。図42
からも明らかなように、比較例に係るものはセンサ感度
の軸周上変動が4%F.S.程度だったのに対し、本実
施例に係るものは1%F.S.程度となり周方向に極め
て均一なセンサ感度を有していることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のレーザ成膜
方法は、レーザ光を照射する際の入射角を制御するとい
う極めて簡単な手法により、被照射物からのドロップレ
ットの発生を効果的に抑制して、ドロップレットの混入
量の少ない緻密な金属薄膜を成膜することができる。
【0042】このため、本発明のレーザ成膜方法によ
り、磁気特性や導電特性に優れた磁性薄膜や電導体薄膜
を成膜することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に用いたレーザ成膜装置を概略的に示
す模式図である。
【図2】実施例1に係り、入射角θを説明する模式図で
ある。
【図3】実施例1に係り、入射角θと成膜したNi薄膜
中のドロップレットの平均混入密度との関係を示すグラ
フである。
【図4】実施例1に係り、入射角θを45度として成膜
したNi薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図5】実施例1に係り、入射角θを30度として成膜
したNi薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図6】実施例1に係り、入射角θを20度として成膜
したNi薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図7】実施例1に係り、入射角θを45度としてレー
ザ照射後の被照射物(Ni)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図8】実施例1に係り、入射角θを30度としてレー
ザ照射後の被照射物(Ni)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図9】実施例1に係り、入射角θを20度としてレー
ザ照射後の被照射物(Ni)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図10】実施例2に係り、入射角θと成膜したFe薄
膜中のドロップレットの平均混入密度との関係を示すグ
ラフである。
【図11】実施例2に係り、入射角θを45度として成
膜したFe薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図12】実施例2に係り、入射角θを30度として成
膜したFe薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図13】実施例2に係り、入射角θを20度として成
膜したFe薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図14】実施例2に係り、入射角θを45度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Fe)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図15】実施例2に係り、入射角θを30度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Fe)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図16】実施例2に係り、入射角θを20度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Fe)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図17】実施例3に係り、入射角θと成膜したCr薄
膜中のドロップレットの平均混入密度との関係を示すグ
ラフである。
【図18】実施例3に係り、入射角θを45度として成
膜したCr薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図19】実施例3に係り、入射角θを30度として成
膜したCr薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図20】実施例3に係り、入射角θを20度として成
膜したCr薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図21】実施例3に係り、入射角θを45度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Cr)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図22】実施例3に係り、入射角θを30度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Cr)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図23】実施例3に係り、入射角θを20度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Cr)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図24】実施例4に係り、入射角θと成膜したMo薄
膜中のドロップレットの平均混入密度との関係を示すグ
ラフである。
【図25】実施例4に係り、入射角θを60度として成
膜したMo薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図26】実施例4に係り、入射角θを45度として成
膜したMo薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図27】実施例4に係り、入射角θを30度として成
膜したMo薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は
200倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写
真である。
【図28】実施例4に係り、入射角θを60度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Mo)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図29】実施例4に係り、入射角θを45度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Mo)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図30】実施例4に係り、入射角θを30度としてレ
ーザ照射後の被照射物(Mo)の表面の粒子構造を示す
もので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は20
00倍のSEM写真である。
【図31】実施例5に係り、入射角θと成膜したW薄膜
中のドロップレットの平均混入密度との関係を示すグラ
フである。
【図32】実施例5に係り、入射角θを60度として成
膜したW薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図33】実施例5に係り、入射角θを45度として成
膜したW薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図34】実施例5に係り、入射角θを30度として成
膜したW薄膜表面の粒子構造を示すもので、(a)は2
00倍のSEM写真、(b)は2000倍のSEM写真
である。
【図35】実施例5に係り、入射角θを60度としてレ
ーザ照射後の被照射物(W)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図36】実施例5に係り、入射角θを45度としてレ
ーザ照射後の被照射物(W)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図37】実施例5に係り、入射角θを30度としてレ
ーザ照射後の被照射物(W)の表面の粒子構造を示すも
ので、(a)は200倍のSEM写真、(b)は200
0倍のSEM写真である。
【図38】被照射物の融点と臨界入射角θc との関係を
示すグラフである。
【図39】実施例6に係り、磁歪式トルクセンサ用膜を
トルク伝達軸に成膜する際に用いる基材保持機構を模式
的に示す斜視図である。
【図40】実施例6に係り、磁性金属膜が成膜されたト
ルク伝達軸について、伝達トルクを検出した方法を模式
的に示す斜視図である。
【図41】実施例6に係り、入射角θを30度、45度
として成膜したトルクセンサ膜について、伝達トルクを
検出した結果を示すグラフである。
【図42】実施例6に係り、入射角θを30度、45度
として成膜したトルクセンサ膜について、センサ感度の
軸周上変動を測定した結果を示す棒グラフである。
【図43】Fe−Si−B膜におけるドロップレットの
平均混入密度と膜密度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…被照射物 5…基材 11…レーザ光
θ…入射角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 登 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 犬塚 浩之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大脇 健史 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 山寺 秀哉 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 秋浜 一弘 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧容器内に配された被照射物にレーザ
    光を集光、照射して蒸発粒子を放出させ、該蒸発粒子を
    該被照射物に対向配設された基材上に蒸着させるレーザ
    成膜方法において、 前記被照射物が金属よりなり、該被照射物に入射角43
    度以下でレーザ光を照射することを特徴とするレーザ成
    膜方法。
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