JPH06166205A - サーマルヘッド駆動回路 - Google Patents

サーマルヘッド駆動回路

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Publication number
JPH06166205A
JPH06166205A JP32098392A JP32098392A JPH06166205A JP H06166205 A JPH06166205 A JP H06166205A JP 32098392 A JP32098392 A JP 32098392A JP 32098392 A JP32098392 A JP 32098392A JP H06166205 A JPH06166205 A JP H06166205A
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JP
Japan
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output
signal
heating resistor
thermal head
level
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Application number
JP32098392A
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Inventor
Ryoichi Shiraishi
良一 白石
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印画むらの少ない高品質な記録画像を出力す
るサーマルヘッド駆動回路を提供する。 【構成】 サーマルヘッド9の各発熱抵抗体16にそれ
ぞれ一定抵抗値の基準抵抗15を直列に接続し、基準抵
抗15の両端の電圧を測定することによって各発熱抵抗
体16に流れる電流を検出し、A/D変換器14から2
ビットのデジタルデータをパルス幅変調回路13に出力
する。パルス幅変調回路13は、前記デジタルデータに
基づいて、相互に異なるパルス幅で出力されるストロー
ブ信号STB1〜STB4のうちから1のストローブ信
号を選択し、各発熱抵抗体16に最適値に最も近い通電
時間を選ぶことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や画
像記録装置などに用いられ、印画信号に基づいて、複数
の発熱抵抗体を選択的に発熱させることによって、感熱
紙や熱転写フィルムを加熱、印画するためのサーマルヘ
ッド駆動回路に関し、特に印画濃度変動を抑制すること
ができるサーマルヘッド駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来技術のサーマルヘッド8の
一例を示す回路図である。サーマルヘッド8は、一走査
線分の画素に対応する複数の発熱抵抗体7とサーマルヘ
ッド駆動回路1などから構成される。このサーマルヘッ
ド駆動回路1は、シリアルデータから成る印画信号DA
TAを外部からのクロック信号CLKに同期して転送す
ることによって、所定ビット数毎にパラレルデータに変
換して出力するシフトレジスタ2と、外部からのラッチ
信号LATCHによって、シフトレジスタ2の出力を記
憶する複数のラッチ回路3と、外部からのストローブ信
号STBによって、各ラッチ回路3の出力を開閉する複
数のゲート素子4と、各ゲート素子4の出力によって、
発熱抵抗体7に流れる電流を制御する複数のスイッチン
グ素子5などから構成されている。
【0003】サーマルヘッド8に形成された多数の発熱
抵抗体7の一端は、各スイッチング素子5のドレイン側
に接続されるとともに、各発熱抵抗体7の他端は共通に
外部電源6の出力側に接続されており、各スイッチング
素子5のソース側が共通して接続された端子に、外部電
源6の接地側が接続されている。
【0004】図9は、図8に示すサーマルヘッド駆動回
路1の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。一走査線として形成される画素分の印画信号DAT
Aは、クロック信号CLKに同期して各サーマルヘッド
用駆動回路1のシフトレジスタ2に入力、転送され、画
素分の印画信号DATAがそれぞれパラレルデータに変
換される。次に、ラッチ信号LATCHが反転して、各
サーマルヘッド駆動回路1のシフトレジスタ2の出力
が、各ラッチ回路3に記憶される。
【0005】次に、ストローブ信号STBがローレベル
に反転すると、サーマルヘッド駆動回路1の各ゲート素
子5が開いて、各ラッチ回路3に記憶された印画信号D
ATAに基づいて各スイッチング素子5が選択的に導通
状態となる。すると、発熱抵抗体7に選択的に電流が流
れて発熱し、感熱紙や熱転写フィルムを加熱して一走査
線分の印画動作を行う。
【0006】そして、ストローブ信号STBがハイレベ
ルに反転して印画動作が終わる。このようにして、一走
査線分の印画が行われ、感熱紙や熱転写フィルムをステ
ップ搬送しながら上述の動作を繰返すことによって一連
の画像が記録される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、こうした熱印画
動作において、(a)各発熱抵抗体の抵抗値が全て一定
でないこと、(b)共通電極の配線抵抗に起因する発熱
抵抗部への印加電力が不均一であること、などの原因に
よって、ヘッド内で発熱量に分布が生じ画像にムラを生
じるという問題がある。特に64階調や256階調など
の階調印字にして画像を印字する場合においては、ムラ
があってはならず、これをなくすことが必要である。
【0008】そこで従来は、抵抗体そのものをトリミン
グなどの手段によって抵抗値のばらつきをなくす工夫
や、予め抵抗値を記憶しておき抵抗値に応じて通電時間
を制御するという制御方法などが考えられている。しか
し、トリミングを行うにはサーマルヘッドの発熱抵抗体
の数が2086個(A4サイズ・8dot/mm)や4
800個(A3サイズ・16dot/mm)と非常に多
く処理に時間が掛かり生産性に劣る。また、抵抗値に応
じて制御する方法は、1ラインを印字する時間内に何度
もデータを入れ替える必要があり、印字速度を上げられ
ないという問題を有している。
【0009】また、転写記録や感熱記録の場合、各発熱
抵抗体は一度のパルスで加熱されるため、前述のような
発熱抵抗体毎の補正を行うことが困難であり、そのため
分割印画動作におけるブロック毎に平均濃度が一定とな
るようにストローブパルス幅を可変制御することによっ
て印画濃度補正を行うことが考えられる。
【0010】しかし、このような場合、分割印画動作に
おけるブロック単位で印画濃度補正を行っているため、
ブロック内で生ずる印画濃度変動には対処できず、充分
な画質が得られないという課題がある。
【0011】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、簡単な構成で発熱抵抗体毎に印画濃度補正を行う
ことによって高品質の記録画像を得ることができるサー
マルヘッド駆動回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリアルデー
タから成る印画信号をパラレルデータに変換するシフト
レジスタと、外部からのラッチ信号によって、前記シフ
トレジスタの出力を記憶する複数のラッチ回路と、外部
からのストローブ信号によって、各ラッチ回路の出力を
開閉する複数のゲート素子と、各ゲート素子の出力によ
って発熱抵抗体に流れる電流を制御する複数のスイッチ
ング素子とを備えたサーマルヘッド駆動回路において、
発熱抵抗体に流れる電流を検出する電流検出回路と、前
記電流検出回路からの出力に基づいて、相互に異なるパ
ルス幅で出力され、発熱抵抗体の通電時間を制御する複
数のストローブ信号のうちから1つのストローブ信号を
選択し、前記各ゲート素子に出力するパルス幅変調回路
とを含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動回路であ
る。
【0013】また本発明は、シリアルデータから成る印
画信号をパラレルデータに変換するシフトレジスタと、
外部からのラッチ信号によって、前記シフトレジスタの
出力を記憶する複数のラッチ回路と、外部からのストロ
ーブ信号によって、各ラッチ回路の出力を開閉する複数
のゲート素子と、各ゲート素子の出力によって発熱抵抗
体に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子とを
備えたサーマルヘッド駆動回路において、発熱抵抗体に
流れる電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出回
路からの出力に基づいて、一定のパルス幅で出力される
ストローブ信号のパルス数を選択し、選択されたストロ
ーブ信号のパルス数に対応する通電時間制御信号を前記
各ゲート素子に出力するパルス幅変調回路とを含むこと
を特徴とするサーマルヘッド駆動回路である。
【0014】
【作用】本発明に従えば、サーマルヘッド駆動回路にお
いて電流検出回路は各発熱抵抗体毎に流れる電流を検出
する。前記電流検出回路で検出された各発熱抵抗体に流
れる電流の大きさに応じて、パルス幅変調回路は、各ゲ
ート素子に複数の相異なるパルス幅で出力されるストロ
ーブ信号のうちから1つのストローブ信号を選択して出
力する。したがって、各発熱抵抗体の最適通電時間に近
いパルス幅のストローブ信号を選択することによって、
各発熱抵抗体の抵抗値のばらつきによる発熱抵抗体の発
熱量のばらつきを均一化することができる。したがって
印画濃度変動の少ない高品質の記録画像を得ることがで
きる。
【0015】また本発明に従えば、サーマルヘッド駆動
回路のパルス幅変調回路は、電流検出回路からの出力に
基づいて、一定のパルス幅で出力されるストローブ信号
のパルス数を選択し、選択されたパルス数に対応する通
電時間制御信号を前記各ゲート素子に出力するので、各
発熱抵抗体の抵抗値のばらつきによる発熱抵抗体の発熱
量のばらつきを均一化することができる。したがつて印
画濃度変動の少ない高品質の記録画像を得ることができ
る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるサーマルヘ
ッド駆動回路10を備えるサーマルヘッド9の全体の構
成を示す回路図である。サーマルヘッド9は、一走査線
分の画素に対応する複数の、たとえば1536個の発熱
抵抗体16と、複数の、たとえば24個のサーマルヘッ
ド駆動回路10とから構成される。たとえば、64個の
発熱抵抗体16が1個のサーマルヘッド駆動回路10に
接続され、さらに384個の発熱抵抗体16および6個
のサーマルヘッド駆動回路10を1のブロックとして、
計4のブロックに区分されて印画動作を行う。
【0017】このサーマルヘッド駆動回路10は、シリ
アルデータから成る印画信号DATAを外部からのクロ
ック信号CLKに同期して転送することによって、所定
ビット数毎にパラレルデータに変換して出力するシフト
レジスタ11と、外部からのラッチ信号LATCHによ
ってシフトレジスタ11の出力を記憶する複数のラッチ
回路12と、外部からのストローブ信号STB1〜ST
B4およびイネーブル信号ENBによって各ラッチ回路
12の出力を開閉する後述の複数のゲート素子19〜2
7と、各ゲート素子19〜27による論理演算の出力に
よって、発熱抵抗体16に流れる電流を制御する複数の
スイッチング素子18と、各発熱抵抗体16に流れる電
流を検出するために各発熱抵抗体16に1ずつ接続され
る複数の基準抵抗15と、基準抵抗15の両端の電圧を
測定し、各発熱抵抗体16に流れる電流の電流値に比例
する2ビットのデジタルデータを出力する複数のアナロ
グ/デジタル(A/D)変換器14と、前記デジタルデ
ータに基づき、イネーブル信号ENBのパルス幅内で、
パルス幅がそれぞれ異なる4のストローブ信号STB
1,STB2,STB3,STB4の中から1を選択し
て各発熱抵抗体16の通電時間を決め、前記選択された
ストローブ信号を各スイッチング素子18に出力するパ
ルス幅変調回路13などから構成されている。
【0018】サーマルヘッドに形成された複数の発熱抵
抗体16の一端は、各スイッチング素子18のドレイン
側に接続されるとともに、各発熱抵抗体16の他端は共
通に外部電源17の出力側VHに接続されており、各ス
イッチング素子18のソース側が共通して接続された端
子に、外部電源17の接地側が接続されている。
【0019】図2は、各発熱抵抗体16に接続されるパ
ルス幅変調回路13の構成を示す回路図である。発熱抵
抗体16には、スイッチング素子18を介して直列に基
準抵抗15が接続され、各基準抵抗15には、基準抵抗
15の両端の電圧を検出し、検出された電圧値をアナロ
グ/デジタル(A/D)変換するためのA/D変換器1
4が接続される。基準抵抗15の抵抗値は全て同一に選
ばれ、それぞれ印加電力に対する効率を考慮して、発熱
抵抗体16の抵抗値の20分の1以下に選ばれることが
好ましい。前記A/D変換器14は、予め定められる0
〜3の電圧レベルのうち、検出された電圧値の属するレ
ベルを2ビットのデジタル信号(a1,a0)、たとえ
ば(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)と
して出力する。A/D変換器14からのデジタル信号a
0,a1を導出する各ライン37,38は、それぞれ分
岐されて各AND素子19〜22に接続される。前記各
AND素子19〜22には、それぞれ1の入力端子にイ
ンバータ35,34,33,32を介して反転されたス
トローブ信号STB1〜STB4が入力される。
【0020】A/D変換器14から出力されるデジタル
信号a0,a1は、それぞれインバータ28,29を介
して反転され、ともにAND素子19に入力される。ま
た、前記デジタル信号a0,a1は、デジタル信号a0
はそのまま、デジタル信号a1はインバータ30を介し
て反転され、ともにAND素子20に入力される。さら
にデジタル信号a0はインバータ31を介して反転さ
れ、デジタル信号a1はそのまま、ともにAND素子2
1に入力される。またさらに、デジタル信号a0,a1
ともに、そのままAND素子22に入力される。したが
って、たとえばA/D変換器14からの出力信号が
(0,1)であるとき、AND素子19には(1,0)
が入力され、AND素子19は他の入力、すなわちスト
ローブ信号STB4がハイ(H)レベルであってもロー
(L)レベルであっても0、すなわちLレベルを出力す
る。またAND素子22は、(0,0)が入力され、A
ND素子20も他の入力、すなわちストローブ信号ST
B3のレベルにかかわらずLレベルを出力する。さら
に、AND素子21には、(1,1)が入力され、他の
入力、すなわちストローブ信号STB2がLレベルのと
きHレベルを、ストローブ信号STB2がHレベルのと
きLレベルを出力する。また、AND素子22には
(0,1)が入力され、他の入力、すなわちストローブ
信号STB1のレベルにかかわらずAND素子22はL
レベルを出力する。したがって、A/D変換器14から
のデジタル信号(0,1)によって、ストローブ信号S
TB2が選択されたことになる。前記各AND素子19
〜22の出力端子はOR素子23の各入力端子に接続さ
れ、前述のようにして選択されたストローブ信号がOR
素子23から出力される。以上のように、パルス幅変調
回路13は、AND素子19〜22、OR素子23およ
びインバータ28〜35で構成され、A/D変換器14
からの2ビットバイナリデータによって4種のストロー
ブ信号STB1〜STB4を1対1で選択することがで
きる。
【0021】さらに前記OR素子23の出力は、インバ
ータ36を介して反転されたイネーブル信号ENBとと
もにAND素子24に入力される。したがってAND素
子24はイネーブル信号ENBがLレベルの間、OR素
子23の出力を出力し、イネーブル信号ENBがHレベ
ルになるとOR素子23からの出力がHレベルであるか
LレベルであるかにかかわらずLレベルを出力する。一
方、ストローブ信号STB4と、インバータ36によっ
て反転されたイネーブル信号ENBとはNOR素子25
に入力され、したがってストローブ信号STB4がLレ
ベルになってから、イネーブル信号ENBがLレベルに
なるまでの時間twの間、NOR素子25はHレベルを
出力する。すなわち、イネーブル信号ENBがHレベル
のとき、NOR素子25は反転されたストローブ信号S
TB4を出力する。また、イネーブル信号ENBがLレ
ベルのときAND素子24は選択されたストローブ信号
を出力し、NOR素子25はLレベルを出力する。
【0022】前記AND素子24、NOR素子25の出
力は、ともにOR素子26に入力される。OR素子26
はAND素子24とNOR素子25とのうちいずれかが
Hレベルを出力するときHレベルを出力し、AND素子
24とNOR素子25とのうち両方ともLレベルを出力
するときLレベルを出力する。OR素子26の出力は、
印画データに基づいて発熱抵抗体16に通電するか通電
しないかを表す印画制御信号DATA1とともにAND
素子27に入力される。
【0023】したがって前記NOR素子25は、ストロ
ーブ信号STB1〜STB4がLレベルになると同時に
イネーブル信号ENBがLレベルになるまでの時間tw
の間、どのストローブ信号が選択されるかにかかわら
ず、印画制御信号DATA1がHレベルであれば、スイ
ッチング素子18を導通し、発熱抵抗体16に通電させ
る。この時間twの間に、A/D変換器14は、発熱抵
抗体16に流れる電流を検出してデジタル信号a0,a
1を出力し、パルス幅変調回路13はA/D変換器14
からのデジタル信号a0,a1に基づいてストローブ信
号の選択を完了する。前記時間twの後、イネーブル信
号ENBがLレベルになると、NOR素子25はLレベ
ルとなり、AND素子24から前述のようにパルス幅変
調回路13によって選択されたストローブ信号が出力さ
れ、スイッチング素子18の導通状態は前記ストローブ
信号のパルス幅で制御される。
【0024】図3は、図1に示すサーマルヘッド駆動回
路10の動作を説明するための波形図である。1走査線
分の画素に対応する印画信号DATAは、クロック信号
CLKに同期して、シフトレジスタ11に入力、転送さ
れ、それぞれパラレルデータに変換される。次に、ラッ
チ信号LATCHがLレベルに反転してシフトレジスタ
11の出力が各ラッチ回路12に記憶される。さらに次
のラッチ信号LATCHがLレベルに反転するとストロ
ーブ信号STB1〜STB4が同時にHレベルからLレ
ベルに反転し、これに時間twだけ遅れてイネーブル信
号ENBがHレベルからLレベルに反転する。この時間
twの間に、NOR素子25からのHレベルの出力によ
ってAND素子27を介して印画制御信号DATA1が
スイッチング素子18のゲート端子に与えられ、印画制
御信号DATA1がHレベルであればスイッチング素子
18が導通される。さらに前述のようにパルス幅変調回
路13は、A/D変換器14からのデジタル信号a0,
a1に基づいてストローブ信号の選択を完了する。時間
twの後に、イネーブル信号ENBがLレベルに反転す
ると、図3に示すようなパルス幅tmがそれぞれ異なる
ストローブ信号STB1〜STB4のうちのパルス幅変
調回路13によって選択された1のストローブ信号がA
ND素子24から出力され、スイッチング素子18のス
イッチングは前記選択されたストローブ信号と印画制御
信号DATA1とによって制御される。
【0025】図4は、本発明の他の実施例のサーマルヘ
ッド40の構成を示す回路図である。図1に示したサー
マルヘッド9と同一の構成については、同一の参照符号
を付す。サーマルヘッド9は、1走査線分の画素に対応
する複数の発熱抵抗体16とサーマルヘッド駆動回路4
1とから構成される。サーマルヘッド駆動回路41は、
図1に示したサーマルヘッド駆動回路10と同様の回路
から成るシフトレジスタ11、複数のラッチ回路12、
A/D変換器14、基準抵抗15、スイッチング素子1
8および後述のゲート素子24〜27と、A/D変換器
14からのデジタル信号に基づいて一定のパルス幅で出
力されるストローブ信号STBのパルス数を選択し、選
択された数のストローブ信号STBに対応するパルス幅
の通電時間制御信号PW0〜PW15を前記ゲート素子
24に出力するパルス幅変調回路42などから構成され
る。
【0026】図5は、図4に示すパルス幅変調回路42
の構成を示す回路図である。A/D変換器14は、各発
熱抵抗体16にスイッチング素子18を介して直列に接
続される基準抵抗15の両端の電圧を測定することによ
って前記各発熱抵抗体16に流れる電流を検出し、その
電流値に比例するたとえば4ビットのデジタルデータ
(a3,a2,a1,a0)を比較器44の一方入力端
子IN2に出力する。また、カウンタ45には、ラッチ
信号LATCHがHレベルからLレベルに反転すると同
時に一定のパルス幅で出力されるストローブ信号STB
がクロック入力端子CKに入力される。さらにカウンタ
45のセット入力端子SETとリセット入力端子RES
ETとにはイネーブル信号ENBが入力される。カウン
タ45は、イネーブル信号ENBがHレベルからLレベ
ルに反転するときセットされ、ストローブ信号STBを
カウントし、カウントしたデータを比較器44に逐次入
力する。比較器44では、A/D変換器14からのデジ
タルデータ(a3,a2,a1,a0)とカウンタ45
から入力されるカウントデータとを比較し、カウントさ
れたストローブ信号STBのパルス数0〜15に相当す
るパルス幅の通電時間制御信号PW0〜PW15をAN
D素子24に出力する。その後、イネーブル信号ENB
がLレベルからHレベルに反転すると、カウンタ45は
カウントデータをクリアされ、リセットされる。
【0027】さらにAND素子24にはインバータ36
を介して反転されたイネーブル信号ENBが入力され、
AND素子24はイネーブル信号ENBがLレベルの
間、比較器44から出力される通電時間制御信号を出力
する。一方、ストローブ信号STBとインバータ36を
介して反転されたイネーブル信号ENBとはNOR素子
25に入力され、したがってストローブ信号STBがL
レベルになりイネーブル信号ENBがLレベルになるま
での時間twの間、NOR素子25はHレベルを出力す
る。したがって、以上のようにイネーブル信号ENBが
LレベルのときAND素子24は比較器44から出力さ
れる通電時間制御信号を出力し、NOR素子25はLレ
ベルを出力する。また、イネーブル信号ENBがHレベ
ルのとき、NOR素子25はストローブ信号STBを出
力する。
【0028】前記AND素子24およびNOR素子25
の出力は、ともにOR素子26に入力される。OR素子
26はAND素子24とNOR素子25とのうちのいず
れかがHレベルを出力するときHレベルを出力し、AN
D素子24とNOR素子25とのうちの両方ともLレベ
ルを出力するときLレベルを出力する。OR素子26の
出力は、印画信号DATAに基づいて各発熱抵抗体16
に通電するか通電しないかを表す印画制御信号DATA
1とともにAND素子27に入力される。したがって前
記NOR素子25は、ストローブ信号STBがHレベル
になると同時にイネーブル信号ENBがLレベルになる
までの時間twの間、選択されるストローブ信号の数に
かかわらず、印画制御信号DATA1がHレベルであれ
ばスイッチング素子18を導通し、各発熱抵抗体16に
通電させる。この時間twの間に、A/D変換器14
は、各発熱抵抗体16に流れる電流を検出し、パルス幅
変調回路42はA/D変換器14からの4ビットのデジ
タル信号a3,a2,a1,a0に基づいてカウントす
べきストローブ信号のパルス数を決定する。前記時間t
wの後、イネーブル信号ENBがLレベルに反転する
と、NOR素子25はLレベルとなり、AND素子24
からパルス幅変調回路42によって出力される通電時間
制御信号が出力され、スイッチング素子18の導通状態
は前記通電時間制御信号のパルス幅で制御される。図6
は図5に示すパルス幅変調回路42の動作を説明するた
めの波形図であり、図7は図5に示す比較器44から出
力される通電時間制御信号PW0〜PW15を示す波形
図である。1走査線分の画素に対応する印画信号DAT
Aは、クロック信号CLKに同期して、シフトレジスタ
11に入力、転送され、それぞれパラレルデータに変換
される。次に、ラッチ信号LATCHがLレベルに反転
してシフトレジスタ11の出力が各ラッチ回路12に記
憶される。さらに次のラッチ信号LATCHがLレベル
に反転するとストローブ信号STBが同時にHレベルか
らLレベルに反転し、これに時間twだけ遅れてイネー
ブル信号ENBがHレベルからLレベルに反転する。こ
の時間twの間に、NOR素子25から出力されるHレ
ベルの出力によってAND回路27を介して印画制御信
号DATA1がスイッチング素子18のゲート端子に与
えられ、スイッチング素子18の導通状態は印画制御信
号DATA1によって制御される。前記印画制御信号D
ATA1がHレベルのとき、スイッチング素子18は導
通され、A/D変換器14からの4ビットのデジタル信
号a3,a2,a1,a0に基づいて、パルス幅変調回
路42はカウントするストローブ信号STBの数を決定
する。ストローブ信号STBのパルス幅より充分短い時
間tw後にイネーブル信号ENBがLレベルに反転する
と、カウンタ45はストローブ信号STBのパルスのカ
ウントを開始する。比較器44はA/D変換器14から
4ビットのデジタル信号a3,a2,a1,a0で与え
られた各発熱抵抗体16の電流データとカウンタ45か
ら逐次入力されるカウント値とを比較して、たとえばカ
ウンタ45からのカウント値がA/D変換器14からの
4ビットのデジタル値(a3,a2,a1,a0)を越
えるまでHレベルを出力する。
【0029】このようにして比較器44からは図7に示
すような0〜15の16段階のパルス幅を出力する通電
時間制御信号PW0〜PW15が出力される。
【0030】以上のように本実施例のサーマルヘッド駆
動回路10によれば、各発熱抵抗体16に直列にそれぞ
れ同一抵抗値の基準抵抗15を接続し、基準抵抗15の
両端の電圧を測定することによって、各発熱抵抗体16
に流れる電流を検出する。前記検出された電流に比例す
る基準抵抗15両端の電圧レベルを、0を含む4レベル
に区分し、これに対応するパルス幅のストローブ信号、
すなわちストローブ信号STB1〜STB4のうちの1
を選択することによって発熱抵抗体16への通電時間を
調整することができ、各発熱抵抗体16の抵抗値のばら
つきに起因する各発熱抵抗体の発熱量のばらつきを4段
階に補正することができる。したがって、多階調で印画
を行う際にも印字の濃淡にむらを生じることが少なく、
高品質の記録画像を得ることができる。また、長期間使
用を続けていくにあたって生ずる各発熱抵抗体16の抵
抗値の経時的変化に対しても、サーマルヘッド9内部で
印字の都度各発熱抵抗体16に流れる電流を検出し、自
動的に制御を行うので長期間安定した記録画像を得るこ
とができる。
【0031】また、本発明の他の実施例であるサーマル
ヘッド駆動回路40によれば、前記各発熱抵抗体16に
流れる電流値に比例する基準抵抗15の両端の電圧値を
測定し、その電圧レベルを0を含む16段階のレベルに
区分する。前記各電圧レベルに対応する発熱抵抗体16
への通電時間を一定パルス幅で出力されるストローブ信
号STBのパルス数0〜15に対応させ、前記ストロー
ブ信号STBのパルス数に相当する通電時間制御信号P
W0〜PW15のパルス幅で発熱抵抗体16への通電時
間を制御することによって、各発熱抵抗体16の各抵抗
値のばらつきによる発熱量のばらつきを16段階に補正
することができ、印字の濃淡むらの少ないより高品質な
記録画像を得ることができる。また、サーマルヘッド駆
動回路41は、前記サーマルヘッド駆動回路9と同様、
印字の都度各発熱抵抗体16に流れる電流を検出し、前
記補正を行うので発熱抵抗体16の抵抗値の経時的変化
にも対してサーマルヘッド40内部で自動的に補正制御
を行うことができ、長期間安定した記録画像を得ること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サーマル
ヘッド駆動回路の電流検出回路は、各発熱抵抗体に流れ
る電流を検出し、パルス幅変調回路は前記電流検出回路
からの出力に基づき、相互に異なるパルス幅で出力さ
れ、各発熱抵抗体の通電時間を制御する複数のストロー
ブ信号のうちから1つのストローブ信号を選択して各ゲ
ート素子に出力する。したがって、各発熱抵抗体は、各
発熱抵抗体を流れる電流に基づいて複数のストローブ信
号のうちから各発熱抵抗体に最適な通電時間に最も近い
パルス幅で出力されるストローブ信号を選ぶことによっ
て最適通電時間だけ通電される。前述のようにしてサー
マルヘッド駆動回路は、各発熱抵抗体の抵抗値のばらつ
きによって生ずる発熱量のばらつきを補正することがで
きる。したがって、印字むらの少ない高品質な記録画像
を得ることができる。またサーマルヘッド駆動回路は印
字の都度発熱抵抗体に流れる電流を検出し、前記補正を
行うので、発熱抵抗体の抵抗値の経時的変化にもサーマ
ルヘッド内部で自動的に補正、制御を行うことができ、
長期間安定した記録画像を得ることができる。
【0033】また本発明によれば、パルス幅変調回路
は、電流検出回路からの出力に基づいて一定のパルス幅
で出力されるストローブ信号のパルス数を選択し、選択
されたストローブ信号のパルス数に対応する通電時間制
御信号を各ゲート素子に出力する。したがって、複雑な
回路構成を必要とせずに通電時間制御信号のパルス幅を
多段階に調整することができ、したがって、各発熱抵抗
体の抵抗値のばらつきによって生じる発熱量のばらつき
に対して、より最適値に近い補正を行うことができる。
したがってさらに印字むらの少ない、より高品質な記録
画像を得ることができる。さらにまたサーマルヘッド駆
動回路は印字の都度各発熱抵抗体に流れる電流を検出
し、前記補正を行うので各発熱抵抗体の抵抗値の経時的
変化にもサーマルヘッド内部で自動的に補正、制御を行
うことができ、長期間安定した記録画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサーマルヘッド9の全
体の構成を示す回路図である。
【図2】各発熱抵抗体16に接続されるパルス幅変調回
路13の構成を示す回路図である。
【図3】図1に示すサーマルヘッド駆動回路10の動作
を説明するための波形図である。
【図4】本発明の他の実施例のサーマルヘッド40の構
成を示す回路図である。
【図5】図4に示すパルス幅変調回路42の構成を示す
回路図である。
【図6】図5に示すパルス幅変調回路42の動作を説明
するための波形図である。
【図7】図5に示す比較器44から出力される通電時間
制御信号PW0〜PW15を示す波形図である。
【図8】従来技術のサーマルヘッド8の一例を簡単に示
す回路図である。
【図9】図8に示すサーマルヘッド駆動回路1の動作を
説明するための波形図である。
【符号の説明】
9 サーマルヘッド 10 サーマルヘッド駆動回路 11 シフトレジスタ 12 ラッチ回路 13 パルス幅変調回路 14 アナログ/デジタル(A/D)変換器 15 基準抵抗 16 発熱抵抗体 17 外部電源 STB1〜STB4 ストローブ信号 ENB イネーブル信号 LATCH ラッチ信号 DATA 画像信号 CLK クロック信号 DATA1 印画制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 114 C 115 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルデータから成る印画信号をパラ
    レルデータに変換するシフトレジスタと、 外部からのラッチ信号によって、前記シフトレジスタの
    出力を記憶する複数のラッチ回路と、 外部からのストローブ信号によって、各ラッチ回路の出
    力を開閉する複数のゲート素子と、 各ゲート素子の出力によって発熱抵抗体に流れる電流を
    制御する複数のスイッチング素子とを備えたサーマルヘ
    ッド駆動回路において、 発熱抵抗体に流れる電流を検出する電流検出回路と、 前記電流検出回路からの出力に基づいて、相互に異なる
    パルス幅で出力され、発熱抵抗体の通電時間を制御する
    複数のストローブ信号のうちから1つのストローブ信号
    を選択し、前記各ゲート素子に出力するパルス幅変調回
    路とを含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動回路。
  2. 【請求項2】 シリアルデータから成る印画信号をパラ
    レルデータに変換するシフトレジスタと、 外部からのラッチ信号によって、前記シフトレジスタの
    出力を記憶する複数のラッチ回路と、 外部からのストローブ信号によって、各ラッチ回路の出
    力を開閉する複数のゲート素子と、 各ゲート素子の出力によって発熱抵抗体に流れる電流を
    制御する複数のスイッチング素子とを備えたサーマルヘ
    ッド駆動回路において、 発熱抵抗体に流れる電流を検出する電流検出回路と、 前記電流検出回路からの出力に基づいて、一定のパルス
    幅で出力されるストローブ信号のパルス数を選択し、選
    択されたストローブ信号のパルス数に対応する通電時間
    制御信号を前記各ゲート素子に出力するパルス幅変調回
    路とを含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動回路。
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