JPH0616269Y2 - チェックスカーフ用溶削火口 - Google Patents

チェックスカーフ用溶削火口

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JPH0616269Y2
JPH0616269Y2 JP1989003459U JP345989U JPH0616269Y2 JP H0616269 Y2 JPH0616269 Y2 JP H0616269Y2 JP 1989003459 U JP1989003459 U JP 1989003459U JP 345989 U JP345989 U JP 345989U JP H0616269 Y2 JPH0616269 Y2 JP H0616269Y2
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fusing
oxygen
crater
lower unit
check
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JP1989003459U
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一之 河野
達弥 佐藤
文之輔 潮田
昌雄 谷山
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Nippon Speng Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Nippon Speng Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、鋼材等の表皮下の介在物、割れ、ピンホー
ル及びオシレーションマーク等を検出するチェックスカ
ーフ用溶削作業に用いる溶削火口に関する。
[従来の技術とその解決すべき課題] 鋼材の鋳造工程後に、表皮下の介在物、割れ、ピンホー
ル及びオシレーションマーク等の検出を行って材質をチ
ェックするため、チェックスカーフ作業が行われてい
る。従来、このチェックスカーフ作業は手作業で行って
いたが、最近では機械的にスカーフ作業工程に先立って
行われている。
このチェックスカーフ作業では、テレビカメラ等の検出
装置を鋼材の上方に設置して溶削中の溶融反応面を観察
するため、その溶融反応域の長さが溶削の進行方向に対
して長いことが観察の容易さの点から望まれる。
しかし、従来の溶削火口を用いてチェックスカーフを行
った場合には、溶融反応域は溶削進行方向には長くなら
ず、どうしても上記の目的を達することはできなかっ
た。
本考案はこのような問題点を解決し、観察の容易な溶融
反応域が得られるとともに、溶削時に溶削面の両側に発
生し、そのままにしておくと次工程で悪影響を及ぼすフ
ィンの発生をも防止するチェックスカーフ用溶削火口を
提供するものである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために本考案のチェックスカーフ用
溶削火口は、従来の溶削火口における燃料ガス噴出用の
上部ユニット及び下部ユニットの間にノズルプレートを
設けて、このノズルプレートの中央部に先端に向って丸
形の酸素噴出孔を、前記下部ユニットと接する面の両側
にはフィン発生防止用のスリット溝を設けるとともに、
かつこの効果をあげるために前記下部ユニットをガス噴
出部に向って先細になるようテーパ状に形成したことを
特徴とする。
[作用] チェックスカーフの溶削においては、幅方向の溶削能力
よりむしろ溶削の進行方向に対する溶削反応域の長いこ
とが要求される。したがって本溶削火口では、従来のス
リット形の溶削酸素口の幅方向の面積を縮小して太い丸
形の酸素孔としたため、溶削の進行方向への溶削反応域
が延びて、従来の数倍程度の増加となった。
また、溶削中に溶削面の両側に発生するフィンの発生防
止用の細いスリット溝を設けると共に、かつ下部ユニッ
トを先細になるように形成したため、溶削面にあたるフ
ィンの発生防止用の酸素圧力が溶削面への到達距離に影
響して漸次弱まりフィンの発生を防止する。
[実施例] 次に本考案を図面に示す実施例により説明する。第1図
は、本考案の一例を示すチェックスカーフ用溶削火口の
斜視図。第2図は、そのA−A′矢視図。第3図は、第
2図のB−B′断面図である。
チェックスカーフ用溶削装置に搭載された溶削ヘッド1
の下方には、シュー5が前方に向かって突き出すように
設けられ、このシュー5の上部には下部ユニット3及び
上部ユニット2とが設置され、さらにこれら二つのユニ
ットの間に、ノズルプレート4が一体的に配置されてい
る。
下部ユニット3、ノズルプレート4及び上部ユニット2
は、シュー5が鋼材表面に接して進行する場合、溶削箇
所へ向って下向きの所定の角度に保持される。
上部ユニット2の前面には、第2図に示すように予熱酸
素孔6と燃料ガス孔7がそれぞれ並んで一列に設けら
れ、下部ユニット3の前面には燃料ガス孔8が一列に設
けられている。
従来の溶削火口の上部ユニットと下部ユニットの間に位
置する溶削酸素口の間隔より大きい厚さを持ったノズル
プレート4には、中心部に先端に向って設けられた丸形
の溶削酸素孔9と、下部ユニット3側の両側にはスリッ
ト状の凹部を持ち、フィン防止用スリット10を形成す
る。
この溶削酸素孔9へは、第3図の酸素通孔11から溶削酸
素が、フィン防止用のスリット10へは同じく酸素通孔11
から通路12を介してフィン防止用の酸素が送られる。
またフィン防止用スリット部に相対する下部ユニット3
は、第3図に示すようにガス噴出方向に向って先細にな
るようテーパ状に形成される。
本溶削火口によれば、チェックスカーフ作業において第
4図の矢印方向にチェックスカーフを始める場合、従来
(a)のように溶削反応域の長さがlであったものが、
本考案のものによるとlのように長くなり、また第5
図のように従来の溶削面の両側に生じたフィンfも発生
をみない。
これは従来の溶削火口が幅広で矩形状の溶削酸素口であ
ったものが、太い丸形の溶削酸素孔として溶削能力を中
央部に集中させたためによる。またフィン発生防止用の
薄いスリット状の凹部を設けてフィン発生防止用の酸素
噴出口とし、かつ下部ユニットをテーパ状に形成したこ
とは、そのスリットより噴出された酸素圧力が該溶削火
口の両側に向かって順次衰えていくためであり、これに
よりフィンの発生を見ない。なお、第6図に本考案の溶
削火口から噴出する溶削酸素圧力の分布を示すが、中央
部が格段に高いことがわかる。
[考案の効果] 以上のように本考案のチェックスカーフ用溶削火口は、
チェックスカーフ作業において溶削反応域の長さを増加
することができるので、テレビカメラ等の検出装置を用
いて十分に鋼材面の観察を行うことができる。また、フ
ィン発生防止用の構造であるため、チェックスカーフし
た両側面にフィンの付着もなく、この鋼材を次工程へ移
行してもなんら問題はない。しかも、本考案のものはノ
ズルプレートを定規ユニット間に挿入し固定するだけで
すむことから、複雑な構造にもならず極めて実用的であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一例を示すチェックスカーフ用溶削
火口の斜視図。第2図は、第1図のA−A′矢視図。第
3図は、第2図のB−B′断面図。第4図(a)及び(b)
は、矢印方向にチェックスカーフを行うスタート時の従
来溶削火口と本考案の溶削火口との説明図。第5図は、
フィンの説明図。第6図は本考案の溶削火口による溶削
圧力の分布を示すグラフである。 1……溶削ヘッド、2……上部ユニット、3……下部ユ
ニット、4……ノズルプレート、5……シュー、6……
予熱酸素孔、7,8……燃料ガス孔、9……溶削酸素
孔、10……フィン防止用スリット、11……酸素通孔、12
……通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 潮田 文之輔 東京都台東区台東4丁目29番5号 日本ス ピング株式会社内 (72)考案者 谷山 昌雄 東京都台東区台東4丁目29番5号 日本ス ピング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭53−19532(JP,U) 実公 昭53−9706(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶削酸素噴出部をはさみ上部ユニット及び
    下部ユニットを有する溶削火口において、上部ユニット
    と下部ユニット間にノズルプレートを設け、該ノズルプ
    レートの中央部には先端に向って溶削酸素噴出用の溶削
    酸素孔を、下部ユニット側の両側にはフィン発生防止用
    のスリット溝を設けるとともに、下部ユニットをガス噴
    出部に向って先細になるようテーパ状に形成したことを
    特徴とするチェックスカーフ用溶削火口。
JP1989003459U 1989-01-18 1989-01-18 チェックスカーフ用溶削火口 Expired - Lifetime JPH0616269Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH02100024U JPH02100024U (ja) 1990-08-09
JPH0616269Y2 true JPH0616269Y2 (ja) 1994-04-27

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ID=31205111

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS539706U (ja) * 1976-07-08 1978-01-27
JPS5319532U (ja) * 1977-06-24 1978-02-20

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JPH02100024U (ja) 1990-08-09

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