JPH06158097A - 衣料用洗浄剤組成物 - Google Patents
衣料用洗浄剤組成物Info
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Abstract
成物。 A.次の式(1) 【数1】 で表わされる非破壊性指数が500以上であるセルラー
ゼ B.次の式(2) 【化1】 (式中、Mはアルカリ金属を示し、xは1.5以上4以
下の数を、yは25以下の数を示す)で表わされる結晶
性層状珪酸塩。 【効果】 セルロース繊維に対する洗浄性及び非破壊性
に優れ、かつ衣類の風合いを維持することができる。
Description
細には、不溶性セルロース、特に木綿に対する非破壊性
及び洗浄力に優れ、かつ、洗濯後、衣類の柔軟性及び風
合いを損なうことが少ない衣料用洗浄剤組成物に関す
る。
ーゼを配合したものが市販されており、更に種々の異な
る作用機構を持つセルラーゼが開発されている。
の違いにより、セルラーゼをセルロース及びセルロース
誘導体よりなる繊維に作用させた時、泥汚れ等の汚れの
除去、手粗さ軽減、色物衣料の色褪せ防止(濃色)効果
などの種々の洗浄効果が期待できる一方、セルロース及
びセルロース誘導体よりなる繊維の損傷性が心配され
る。特に家庭洗濯においては、洗濯機の機械力が強すぎ
る場合には、機械力による損傷性が大きな問題となって
おり、更にセルラーゼによりセルロース系繊維が、損傷
されることとなると、ますます深刻な問題となってしま
う。
える場合、即ち、固体のセルロースを糖化し、これを炭
素源としてアルコール醗酵する場合には、固体セルロー
スの糖化力に優れたセルラーゼが求められる。この様な
セルラーゼは木綿に対しても糖化力を示し、これを衣料
用洗浄剤に応用した場合には、木綿を損傷あるいは脆化
する危険性がある。現在、洗剤用として入手し得る耐ア
ルカリ性セルラーゼとしては、ノボ・ノルディスク バ
イオインダストリー社(Novo Nordisk B
ioindustry Ltd.)の市販するセルザイ
ム0.7T(Celluzyme0.7T)〔特開昭5
7−23699号〕が挙げられ、このものは汚れ除去効
果は良好であり、更に結晶性セルロース分解能に優れる
ため、着用時又は洗濯時の機械力により木綿単繊維表面
に生ずるフィブリレーション部位(毛ば立ち領域)をカ
ットする能力に優れている。従って、このようなセルラ
ーゼを洗剤に配合することにより、木綿単繊維の表面を
なめらかにし、衣料の風合いの劣化を抑制することがで
きる。
ルラーゼは、セロビオハイドロラーゼ活性に富むため結
晶性セルロースの糖化力に優れるゆえ、しつこい汚れの
浸入領域であるセルロース非結晶領域のみならずセルロ
ース結晶領域をも強力に加水分解し、木綿繊維の脆化を
引き起こしてしまうという欠点がある。
る非破壊指数
衣料用洗浄剤組成物が提案されている(特開昭63−2
64699号公報)。このセルラーゼは、木綿単繊維内
部のセルロース非結晶領域に浸入し、ここに存在する皮
脂等のしつこい汚れに対し優れた洗浄効果を示し〔J.
Am.Oil Chem.Soc.,68,553(1
991)〕、しかも高結晶性セルロースに対する作用が
低いため、木綿繊維が実質的脆化を起こさない。
結晶性セルロースに対する作用が低いため、フィブリレ
ーション部位をカットする能力は低い。
は、セルロース系繊維の脆化を起こさず、優れた洗浄力
を示し、しかもフィブリレーション部位の形成を抑制
し、衣料の風合いを良好に保つ衣料用洗浄剤組成物を提
供することにある。
者らは鋭意研究を行なった結果、非破壊指数が500以
上であるセルラーゼと特定の結晶性層状珪酸塩とを組み
合せることにより、脆化を起こさず、優れた洗浄力を示
し、しかも風合いを良好に保つことのできる洗浄剤組成
物が得られることを見出し本発明を完成した。
成分を含有する衣料用洗浄剤組成物を提供するものであ
る。 (A)次の式(1)
あるセルラーゼ、 (B)次の式(2)
1.5以上4以下の数を、yは25以下の数を示す)で
表わされる結晶性層状珪酸塩。
ルロースと高結晶性セルロースとの水解速度の比で示さ
れるものであり、各水解速度は、非結晶性セルロース基
質としてリン酸膨潤化処理コットンリンターを、高結晶
性セルロース基質としてコットンリンターを用い、酵素
反応により生じた還元糖をグルコースに換算することに
より求められる。より具体的には、非破壊性指数は、次
の如くして求められる。
ワシザイ(株)より入手した米綿由来のコットンリンタ
ーを、非(低)結晶性セルロースサンプルとしてリン酸
膨潤化処理コットンリンターを用いる。このうち、リン
酸膨潤化処理コットンリンターは以下に述べる方法に従
い調整した。すなわち、過剰量の85%リン酸にコット
ンリンターを少量ずつ加え、充分膨潤溶解させる。その
後、過剰量のアセトン中にコットンリンターのリン酸溶
液を滴下し、コットンリンターを析出させる。アセトン
を変え、充分リン酸を洗い流す。アセトンを乾燥除去
し、リン酸膨潤化処理コットンリンターとする。なお、
コットンリンター、リン酸膨潤化処理コットンリンター
の結晶化度は、コットン(米綿)の結晶化度を100と
すると、91%と、0%であった。
質として、これにセルラーゼを反応させ、生成した還元
糖量をPAHBAH(p−ヒドロキシベンゾイックアシ
ッドヒドラジド)法によりグルコース換算し、これから
求めた。なお、PAHBAH法を以下に示す。
(株)、サンローズA01MC、エーテル化度0.6
8)溶液(pH9.0)2mlをとり、これに酵素試料溶液
2mlを加えて40℃の水浴中で20分間反応させる。次
いでPAHBAH発色液2mlを加えて沸騰水中で10分
間加熱反応させ、水冷した後、水を対照として410nm
で吸光度を測定する。同時に空試験を行い両者の差を測
定値とし、グルコースを用いて作成した検量線から還元
糖生成量を算出する。なお、PAHBAH発色液は、P
AHBAH1.5gと酒石酸ナトリウムカリウム5gを
2%水酸化ナトリウム水溶液100mlに溶解して調製し
た。
500以上であるようなセルラーゼとしては、更に、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)を基質とした時の
至適pHが7以上であるか、あるいはpH8以上での相対活
性が、至適条件に対し50%以上である、好アルカリ性
セルラーゼが好ましく、例えば好アルカリ性微生物バチ
ルス・エスピーKSM−635(FERM BP−14
85)、同KSM−521(FERM BP−150
7)、同KSM−522(FERM BP−151
2)、同KSM−580(FERM BP−151
1)、同KSM−534(FERM BP−150
8)、同KSM−539(FERM BP−150
9)、同KSM−577(FERM BP−151
0)、同KSM−588(FERM BP−151
3)、同KSM−597(FERM BP−1514)
等の生産する好アルカリ性セルラーゼの中に見出すこと
が出来る。また、バチルス・エスピーKSM−344
(FERM BP−1506)及びKSM−425(F
ERM BP−1505)等の生産する好アルカリ性セ
ルラーゼの分画物中にも見出すことが出来る。
は特開昭63−264699号、特開昭63−1097
76号、同63−109777号、同63−10977
8号、同63−137677号、同63−141586
号、同63−273474号、同63−273475
号、同63−279790号、同63−240785
号、同63−240786号、同64−37285号、
同64−37287号及び同64−37288号に開示
されている。
の精製が十分でない場合には非破壊性指数が500以下
であることがある。例えば上記のアルカリセルラーゼK
−344及びK−425も特開昭63−264699号
に記載のアルカリセルラーゼKの製造法によったもので
は非破壊性指数は500以上とはならない。しかしこれ
を特開昭62−62898号に記載のアフィニティクロ
マトグラフィー法等を利用し、更に精製すれば非破壊性
指数500以上のセルラーゼを得ることができる。
外のセルラーゼ生産菌であってもこれを変異育種するこ
とにより、特異的に非破壊性指数が500以上のセルラ
ーゼの生産性が高まり、非破壊性指数の和が500以上
となった場合には、そのまま用いることが出来る。
(A)成分である非破壊性指数が500以上を示すセル
ラーゼはこれを単独で用いるだけでなく、他のセルラー
ゼと組み合わせてもよい。但し、他のセルラーゼと組み
合わせて用いる場合には、次式で示される各々の非破壊
性指数の和が500以上でなければならない。
の分率、またAiはi成分の非破壊性指数を示す)
酵液より分離回収、あるいは必要に応じて分画精製さ
れ、更に、用途に応じて液体、粉末、顆粒酵素として用
いることができる。洗浄剤組成物が液体である場合に
は、セルラーゼは液体酵素で用いるのが好ましく、粉末
或いは顆粒の場合には、顆粒酵素で用いるのが好まし
い。顆粒酵素の造粒法に関しては、通常知られている酵
素造粒法を用いることが出来、酵素の安定性、及び取り
扱い上の安全性の点からコーティングしたものが好適で
ある。
有量は、セルラーゼ単位であるCMCアーゼで、50〜
20,000単位が好ましく、更に好ましくは、250
〜10,000単位である。なお、CMCアーゼ活性は
以下の如く測定した。CMC(2.5%)0.2ml、
0.5Mグリシン緩衝液(pH9.0)0.1ml、及び脱
イオン水0.1mlからなる基質溶液に酵素液0.1mlを
加え、40℃、20分間反応する。反応後、3,5−ジ
ニトロ−サリチル酸(3,5−dinitro−sal
icylic acid(DNS))法にて還元糖の定
量を行う。すなわち、反応液0.5mlにDNS試薬1ml
を加え、5分間100℃で加熱発色させ、冷却後、4.
5mlの脱イオン水を加えて希釈し、これを波長535nm
で比色定量する。酵素力価は、上記の条件下で1分間に
1μmolのグルコースに相当する還元糖を生成する酵素
量を1単位とする。
塩は、前記式(2)で表わされるものであるが、式中の
x、yは1.5≦x≦3、y≦5のものが好ましく、更
に陽イオン交換能が100〜400mgCaCO3/gで
あるものが好ましい。
の通りである。まず、0.1gのサンプルを秤量し、5
00ppm(CaCO3換算)CaCl2水溶液100mlに
分散させる。25℃、10分間撹拌後、すばやく濾過
(0.2μmのフィルター)し、濾過のうち、10mlを
採取し、イオン交換水50mlを加える。これに20重量
%KOH水溶液1mlを加え、NN指示薬を数滴加えた
後、0.01M−EDTAで滴定する。滴定後、ブラン
クとの差より陽イオン交換能を求める。
60−227895号公報にその製法が記載されてお
り、一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを200〜
1000℃で焼成して結晶性とすることによって得られ
る。合成方法の詳細は例えばPhys.Chem.Gl
asses.7,127−138(1966)、Z.K
ristallogr.,129,396−404(1
969)等に記載されている。また、この結晶性層状珪
酸塩は例えばヘキスト社より商品名「Na−SKS−
6」(δ−Na2Si2O5)として微粉末状、粉末状、
顆粒状のものが入手でき、本発明では粒径が10〜50
0μmのものを使用できるが、好ましく10〜300μ
mのものである。
物中に3〜60重量%、好ましくは5〜40重量%、特
に好ましくは20〜40重量%配合される。
と(B)成分を公知の洗浄剤成分と組合せることにより
調製される。また、本発明は、リン酸塩ビルダーを配合
した有リン洗剤及びリン酸塩ビルダーを配合していない
無リン洗剤何れにも応用出来る。
と組合される公知の洗浄剤成分としては、例えば次のも
のが挙げられる。 〔1〕界面活性剤:平均炭素数10〜16のアルキル基
を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素
数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、1
分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイドを付
加したアルキルエトキシ硫酸塩、平均炭素数10〜20
のアルキル基を有するアルキル硫酸塩、平均10〜20
の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸
塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアル
カンスルホン酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子
中に有するα−スルホ脂肪酸メチルあるいはエチルエス
テル塩、平均炭素数8〜20の高級脂肪酸塩、平均炭素
数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、1
分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイドを付
加したアルキルエーテルカルボン酸塩などのアニオン性
界面活性剤;平均炭素数10〜20のアルキル基を有
し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加したポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、高級脂肪酸アルカノー
ルアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物などの非
イオン性界面活性剤;その他ベタイン型両性界面活性
剤;スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル系界
面活性剤、アミノ酸型界面活性剤、カチオン性界面活性
剤など。
60重量%(以下単に%で示す)配合され、特に粉体状
洗浄剤組成物については10〜45%、液体洗浄剤組成
物については20〜55%配合することが好ましい。ま
た、本発明洗浄剤組成物が漂白剤である場合、界面活性
剤は一般に1〜10%、好ましくは1〜5%配合され
る。
ン酸塩、ピロリン酸塩、オルソリン酸塩などの縮合リン
酸塩、ゼオライトなどのアルミノケイ酸塩、合成層状結
晶性ケイ酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、ポリアセタール
カルボン酸塩など。この二価金属イオン捕捉剤は、0〜
50%、好ましくは5〜40%配合される。また、リン
を含有しない二価金属イオン捕捉剤を用いることがより
好ましい。
炭酸塩、セスキ炭酸塩、硫酸塩、アルカノールアミンな
ど。これらは0〜80%配合される。
ール、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸コポリマー、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースなど。再汚染防止剤は0〜10
%、好ましくは1〜5%配合される。
リパーゼ、ヘミセルラーゼ、β−グリコシダーゼ、グル
コースオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、非
破壊性指数500以下のセルラーゼなどの酵素。
元剤:有効塩素の捕捉剤として、硫酸アンモニウム、尿
素、塩酸グアニジン、炭酸グアニジン、スルファミン酸
グアニジン、二酸化チオ尿素、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、またグリ
シン、グルタミン酸ナトリウム等で代表されるアミノ酸
及び牛血清アルブミン、カゼインなどの蛋白質、更には
蛋白質の加水分解、肉エキス、魚肉エキスなどが挙げら
れる。還元剤としては、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、亜ニチ
オン酸塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等及
びロンガリットC等が挙げられる。
ホン化フタロシアニン亜鉛塩又はアルミニウム塩、過酸
化水素等。
蛍光染料。
ような可溶化剤を用いることができる。エタノールなど
の低級アルコール、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩などの低級アルキルベンゼンスルホン酸
塩、プロピレングリコールなどのポリオール類など。
ング防止剤、酵素の活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色
素、青味付け剤、漂白活性化剤等の洗剤に常用の成分を
必要に応じて配合することができる。
ゼ、結晶性層状珪酸塩、及び上記公知の洗浄成分を組み
合せて常法に従い、製造することができる。洗浄剤の形
態は、用途に応じて選択することができ、例えば液体、
粉末、顆粒等とすることができる。
セルラーゼは、高結晶性セルロースに比べ非(低)結晶
性セルロースに特異的に作用し、これを分解するもので
ある。そして、衣料中の汚れは、衣料の構成繊維である
高結晶性セルロースが何らかの理由で変化し生成した非
結晶性セルロース部分に閉じ込められているので、本発
明の衣料用洗浄剤組成物を用いれば衣料自体を傷めるこ
となく優れた洗浄性能を得ることができ、加え、特定の
結晶性層状珪酸塩の作用により洗濯後の衣類の柔軟性及
び風合い劣化を抑制することができる。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等により限定
されるものではない。なお、以下における%は特記しな
い限り、重量%を示す。 参考例1 (1)栃木県芳賀郡市貝町の土壌1gを滅菌生理食塩水
10mlに懸濁し、80℃で30分間熱処理した。この熱
処理液を適当に希釈してマスター・プレート(肉エキス
(オキソイド社製)1%、バクトペプトン(ディフコ社
製)1%、NaCl 1%、KH2PO4 0.1%、N
a2CO3 0.5%、バクト寒天1.5%)に塗沫し3
0℃で3日間培養し、集落を形成させた。レプリカ法に
より、マスター・プレートと同じ組成の培地に2%CM
Cを加えた滅菌寒天培地に移植し、30℃で3〜4日間
培養して集落を形成させた後、コンゴ・レッド色素溶液
を流し込み、寒天が赤色化した中で周囲が染色されない
集落を検出した。当該する集落をマスター・プレートか
ら選出し、高力価CMCアーゼ生産菌をスクリーニング
した。
SM−635(FERM BP−1485)を取得する
ことができた。なお、この菌株についての詳細な記載は
特開昭63−264699号にある。 (2)バチルス・エスピーKSM−635(FERM
BP−1485)を1.5%肉エキス、0.5%酵母エ
キス、1%CMC、0.1%KH2PO4と0.75%N
a2CO3からなる液体培地中、34℃で2日間好気培養
した。その培養上清液1lに対して3lの冷エタノール
(−10℃)を徐々に加えて蛋白沈澱を生じさせ、得ら
れる沈澱物を最小量の滅菌脱イオン水に溶解し、希酢酸
で中和した後、流水に対して15時間透析し、凍結乾燥
粉末としてアルカリセルラーゼK9.8gを得た(25
00U/g)。
セルラーゼKをアフィニティークロマトグラフィーによ
り精製した。クロマト用支持体としては、米綿由来のコ
ットンリンター及び、リン酸膨潤化処理コットンリンタ
ーを用いた。コットン(米綿)の結晶化度を100とし
たときのコットンリンター及びリン酸膨潤化処理コット
ンリンターの相対結晶化度は各々91%、0%であっ
た。支持体は粒径53μm以下のものを用いた。各々の
支持体をカラムに充填し、カラム体積10ml、フラクシ
ョンサイズ1.6ml、流速10ml/hrの条件で、まず最
初に0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)にてカラムを充
分に洗浄した後、セルラーゼの0.01重量%同緩衝液
を12ml滴下する。その後、同緩衝液を25ml、0.0
05Mリン酸緩衝液(pH8.0)を8ml流し、最後に同
緩衝液でカラムを洗浄する。
合、コットンリンターに非吸着性の画分Iと吸着性の画
分IIを得た。支持体としてリン酸膨潤化処理コットンリ
ンターを用い、コットンリンターに非吸着性の画分Iを
同様に分画し、リン酸膨潤化処理コットンリンターに非
吸着性の画分IIIと、リン酸膨潤化処理コットンリンタ
ーに吸着性の画分IVを得た。
カルボキシメチルセルロース(CMC)分解活性を持つ
ことにより、全てセルラーゼタンパクであることを確認
した。
ットンリンター(高結晶性セルロース)及びリン酸膨潤
化処理コットンリンター(非(低)結晶性セルロース)
を基質とし、酵素濃度を変化させて、生成還元糖量をP
AHBAH法により測定し、直線領域内で水解速度を求
めた。次いで前記式(1)より非破壊性指数を求めた。
この結果を表1に示す。
洗浄試験を行った。洗浄試験の条件、方法は以下に示す
如く行った。なお、セルラーゼは、洗浄剤組成物中にC
MC(カルボキシメチルセルロース)活性で、1000
U/kgとなるように配合した。
シャツの襟に縫い付け、成年男子に3日間着用させる。
着用後25℃、65%RHに1ヶ月放置後、汚れの程度
を三段階に分け、このうち最も汚れのひどいもののう
ち、中心点に対し汚れが対称な布を選び出し、この汚れ
の対称点で布を半裁し実験に供した。
する場合、9cm×30cmの天然汚染布を対称の位置で半
裁し、9cm×15cmの一対の汚染布の一方を基準洗剤で
洗浄し、片方を比較洗剤である本発明の洗剤でそれぞれ
洗浄した。まず天然汚染布片15枚を50cm×50cmの
綿布に縫い付け、6リットルの0.417%の洗剤溶液
に、この汚染布と綿製肌着を合わせて1kg入れ、30℃
で2時間浸漬後、東芝製洗濯機「銀河」に移し、全量を
30リットルとした後、強反転で10分間洗浄し、乾燥
後判定に供した。
洗った半裁布とを肉眼判定による一対比較で評価した。
汚れの程度を表わす10段階にランクづけした標準汚れ
を基準にし、洗浄布をランクづけした。洗浄性は基準洗
剤の洗浄力を100としたときの本発明の洗剤の洗浄力
の点数で表わした。洗浄力指数の差は0.5以上で有意
の差とみなせる。
綿100%メリヤス肌着を1kg入れ、30℃で2時間浸
漬後、東芝製洗濯機「銀河」に移し、全量を30リット
ルとした後、強反転で10分間洗浄し、乾燥後、柔軟効
果判定女性専門パネラー20名による官能柔軟性の判定
に供した。
乾燥後、再度同様に浸漬、洗濯を100回繰り返した後
の乾燥衣料を引張試験に供した。この木綿肌着を1cm×
10cmのサイズに裁断し、東洋ボールドウィン(株)製
TEN−SILON UTM−III−100引張試験機
(引張用ロードセル10kg使用)を用い引張強度を測定
した。
より調製した。
した。この結果を表3に示す。
比べて木綿衣料に付着した天然汚垢に対し優れた洗浄力
を示すのみならず、木綿衣料を損傷せず、更に柔軟性も
維持することが判った。
より調製した。
した。この結果を表5に示す。
各種ビルダーの使用下において有効に発現されることが
わかる。
より調製した。
結果を表7に示す。
表6の配合組成においても有効に発現されることがわか
る。
より調製した。
結果を表9に示す。
表8の配合組成においても有効に発現されることがわか
る。
により調製した。
結果を表11に示す。
が、表10の配合組成においても有効に発現されること
がわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 次の(A)及び(B)成分を含有する衣
料用洗浄剤組成物。 (A)次の式(1) 【数1】 で表わされる非破壊性指数が500以上であるセルラー
ゼ、 (B)次の式(2) 【化1】 (式中、Mはアルカリ金属を示し、xは1.5以上4以
下の数を、yは25以下の数を示す)で表わされる結晶
性層状珪酸塩。 - 【請求項2】 (A)成分のセルラーゼがカルボキシメ
チルセルロース(CMC)を基質とした時の至適pHが7
以上であるか、あるいはpH8以上での相対活性が、至適
条件に対し50%以上である、好アルカリ性セルラーゼ
である請求項1記載の衣料用洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 洗浄剤組成物1kg当り、(A)成分のセ
ルラーゼをカルボキシメチルセルロース(CMC)を基
質とした時の酵素活性で50〜20000ユニット含有
せしめた請求項1又は2記載の衣料用洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 (A)成分のセルラーゼがアルカリセル
ラーゼK、アルカリセルラーゼK−344、アルカリセ
ルラーゼK−534、アルカリセルラーゼK−539、
アルカリセルラーゼK−577、アルカリセルラーゼK
−425、アルカリセルラーゼK−521、アルカリセ
ルラーゼK−580、アルカリセルラーゼK−588、
アルカリセルラーゼK−597、アルカリセルラーゼK
−522、CMCアーゼI、CMCアーゼII、アルカリ
セルラーゼE−II及びアルカリセルラーゼE−IIIより
なる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1、
2又は3記載の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31349192A JP3193484B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 衣料用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31349192A JP3193484B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 衣料用洗浄剤組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06158097A true JPH06158097A (ja) | 1994-06-07 |
JP3193484B2 JP3193484B2 (ja) | 2001-07-30 |
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JP31349192A Expired - Lifetime JP3193484B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 衣料用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3193484B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0934997A1 (de) * | 1998-02-06 | 1999-08-11 | Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien | Cellulasehaltiges Waschmittel |
WO1999057259A1 (en) * | 1998-05-01 | 1999-11-11 | The Procter & Gamble Company | Laundry detergent and/or fabric care compositions comprising a modified cellulase |
JP2008045134A (ja) * | 1994-06-17 | 2008-02-28 | Genencor Internatl Inc | 植物細胞壁分解酵素を有する洗浄用組成物とその洗浄方法における利用 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP31349192A patent/JP3193484B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008045134A (ja) * | 1994-06-17 | 2008-02-28 | Genencor Internatl Inc | 植物細胞壁分解酵素を有する洗浄用組成物とその洗浄方法における利用 |
EP0934997A1 (de) * | 1998-02-06 | 1999-08-11 | Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien | Cellulasehaltiges Waschmittel |
WO1999057259A1 (en) * | 1998-05-01 | 1999-11-11 | The Procter & Gamble Company | Laundry detergent and/or fabric care compositions comprising a modified cellulase |
WO1999057257A1 (en) * | 1998-05-01 | 1999-11-11 | The Procter & Gamble Company | Laundry detergent and/or fabric care compositions comprising a modified cellulase |
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