JPH06139073A - 決定木形式の診断知識を用いた診断装置 - Google Patents

決定木形式の診断知識を用いた診断装置

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JPH06139073A
JPH06139073A JP4312682A JP31268292A JPH06139073A JP H06139073 A JPH06139073 A JP H06139073A JP 4312682 A JP4312682 A JP 4312682A JP 31268292 A JP31268292 A JP 31268292A JP H06139073 A JPH06139073 A JP H06139073A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 診断コストを削減するべく不要な診断を排除
したために生じる診断の未観測部分を有する診断事例に
対しても、学習アルゴリズムを適用して診断順序を最適
化できる決定木再構成方式を用いた診断装置を提供す
る。 【構成】 決定木の形式で定義された診断系列の決定木
データを蓄積する決定木データメモリ11と、診断事例
データを蓄積する診断事例データメモリ14と、メモリ
11からの決定木データより各属性の有する属性値の取
り得る値域を求め、メモリ14からの診断事例データを
参照し、抽出した診断系列内で属性値の定まっていない
未診断の属性が存在する場合はこの属性について上述の
求めた値域内で等確率分布させることにより属性値を決
定することによって、未知の属性値が存在しない診断系
列を学習データとして出力する学習データ生成処理部1
6aと、学習データ生成処理部16aからの学習データ
に対して学習アルゴリズムを適用して新たな決定木を再
構成する決定木生成処理部16bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば通信システム、
医療システム、及びプラントシステム等の診断作業を決
定木形式の診断知識を用いて行う診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機械装置の故障等の診断作業を専門家の
知識を利用して支援する診断装置(診断型エキスパート
システム)は、既に実用化されている。診断知識を決定
木の形式で構成したこの種の診断装置の従来例が図8に
概略的に示されている。
【0003】同図において80は端末装置であり、この
端末装置80から例えば診断の要求が入力されると、診
断装置は以下の診断動作を実施する。まず、この端末装
置80から会話形式によって診断に必要な情報を受取
り、決定木データメモリ81に格納されている決定木を
参照して診断を行い、その結論を端末装置80へ報告す
る。さらに、その診断の過程を診断事例データとして診
断事例データメモリ84に保存し、端末装置80から表
示要求があればその診断事例を履歴管理部85を介して
表示する。
【0004】イベント解析部82は、端末装置80と本
装置所要の処理部である履歴管理部85及び推論制御部
83との間のデータの授受を制御し、端末装置80から
推論の要求を受け取ったら推論制御部83にそのデータ
をわたす。推論制御部83は、決定木データメモリ81
に格納されている決定木を参照して最適な診断を選択す
る。履歴管理部85は、診断が終了すると診断の観測値
と結論を診断事例データとして診断事例データメモリ8
4に保存し、診断事例の表示要求があればその診断事例
を出力する。
【0005】決定木は決定木生成部86によって生成さ
れる。決定木生成部86は、診断事例データメモリ84
に格納されている診断事例を入力とし、それから決定木
を生成して、決定木データメモリ81に格納する。ただ
しこの決定木生成部86は、診断事例全体に対しての平
均質問回数を最小にする決定木を生成するために、診断
事例を構成する診断系列のすべての診断に対して観測値
を与える場合に適用可能な学習アルゴリズムからなって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】診断知識を決定木の形
式で「順序づけられた診断系列」として管理するこの種
の診断装置では、診断効率を向上させるために、最小限
の診断回数によって結論に達する(平均質問回数を最小
にする)ように診断順序の最適化を行うことが必要であ
る。このような診断順序の最適化を従来の学習アルゴリ
ズムを用いて行う場合、次のごとき問題が生じる。
【0007】即ち、診断事例データメモリ84に格納さ
れている診断事例は、例えば図9に示すように、診断の
観測値と結論との組で表される診断事例を集めたもので
あるが、各々の診断の観測値は、診断の際に決定木で順
序付られた部分的な診断系列を適用するだけで結論に達
するため、例えば事例1の診断B、C、及びDに示すご
とく、観測値が未観測(「−」で示す)であるものをも
含んでいる。このように、診断開始から結論に至るまで
の診断系列として定義される診断事例には必ず観測値が
与えられない未診断部分が含まれることとなり、従来提
案されていた学習アルゴリズムを適用して診断順序を最
適化することができない。
【0008】このように、診断を行った過程から得られ
た診断事例を利用して決定木再構成を自動的に行うこと
ができないので、診断装置の機能追加又は変更の過程に
おいて決定木の再構成を行うには、人手にたよるほかな
く、修正や修正試行を効率よく行うことができなかっ
た。
【0009】従って本発明は、診断コストを削減するべ
く不要な診断を排除したために生じる診断の未観測部分
を有する診断事例に対しても、学習アルゴリズムを適用
して診断順序を最適化できる決定木再構成方式を用いた
診断装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、決定木
形式の診断知識を用いて診断を行う診断装置であって、
決定木の形式で定義された診断系列の決定木データを蓄
積する第1の蓄積手段と、診断事例データを蓄積する第
2の蓄積手段と、第1の蓄積手段からの決定木データよ
り各属性の有する属性値の取り得る値域を求め、第2の
蓄積手段からの診断事例データを参照し、抽出した診断
系列内で属性値の定まっていない未診断の属性が存在す
る場合はこの属性について上述の求めた値域内で等確率
分布させることにより属性値を決定することによって、
未知の属性値が存在しない診断系列を学習データとして
出力する学習データ生成処理手段と、学習データ生成処
理手段からの学習データに対して学習アルゴリズムを適
用して新たな決定木を再構成する決定木生成処理手段と
を備えた診断装置が提供される。
【0011】学習データ生成処理手段が、第2の蓄積手
段からの診断事例データから診断系列の発生確率を求
め、この求めた発生確率に基づいて診断系列を抽出し、
この抽出した診断系列内において前述の学習データの生
成処理を行うものであり得る。
【0012】第1の蓄積手段からの決定木データより互
いに依存関係にある診断の部分系列を抽出し、この抽出
した部分系列を疑似診断として定義する拡張属性データ
を生成する手段と、この生成された拡張属性データを蓄
積する第3の蓄積手段と、前述の決定木生成処理手段に
より再構成された決定木の部分系列について第3の蓄積
手段からの拡張属性データを用いて展開し元の診断系列
に戻す決定木生成後処理手段とをさらに備えていてもよ
い。
【0013】
【作用】未診断部分を持つ診断事例に対して学習アルゴ
リズムを適用するため、各事例の未診断部分の取り得る
値に関して、既知の事例から値域を求め、その範囲内で
等確率分布させた事例集合を生成する。
【0014】また、診断順序に制約がある場合の措置と
して、診断順序を保持する診断部分系列を一つの疑似診
断として定義し、これに学習アルゴリズムを適用して診
断順序を変更し、最後に疑似診断部分を元の診断系列に
もどす。
【0015】
【発明の原理】実施例の説明を行う前に本発明の原理に
ついて説明する。ここで用いる用語は学習アルゴリズム
を説明する際に一般に用いられるものであり、診断装置
や決定木の説明に係わる用語との対応関係は次のようで
ある。
【0016】「属性」は、決定木における非終端ノード
に、診断の作業においては診断結果に到達するための各
診断に対応している。
【0017】「拡張属性」は、診断順序を保持する診断
部分系列を一つの疑似診断として定義したものに対応し
ている。
【0018】「属性名」は、各属性に付けられたユニー
クな名称であり、決定木においてはノード名に対応して
いる。
【0019】「属性値」は、各属性の持つ値又は各診断
で得られる結果を示している。決定木においてはノード
から延びるアークと対応している。
【0020】「終端ノード」は決定木に基づいて診断を
実施した際の診断結果と対応している。
【0021】「クラス」は、診断結果の種類と対応して
いる。
【0022】また、診断事例の表現は次のとおりとす
る。先ず、A、Cを、それぞれm個の属性の集合{A
1,A2,...,Am}及びp個の分類クラスの集合
{C1,C2,...,Cp}とし、ある属性Aiの取
り得る値の集合をRange(Ai)と呼ぶ。
【0023】
【数1】
【0024】また、本発明では、終端ノードへ到達した
回数が、診断事例の発生頻度に対応する。
【0025】決定木の再構成 未知属性を含む診断事例の集合からの決定木の導出方法
について述べる。ここで提示するのは、ルートノードの
例題集合S0の中で、値が未定の属性に対して属性の値
域からランダムに選択した値を割り当てて新たな事例集
合を作成し、以下の手続きにより決定木を作り直す方式
である。
【0026】(1)事例集合の生成
【数2】
【0027】(2)決定木の生成 S0を用いて、ID3系の学習アルゴリズムにより、次
の決定木T0′を 作る。
【0028】順序づけられた診断の部分系列属性(拡張
属性)の生成及び展開 図2は、拡張属性を使った決定木再構成の例である。こ
こでは、属性の依存関係を残したままで決定木を再構成
する方法を考える。即ち、学習アルゴリズムによる決定
木の生成時、依存関係にある属性を定義しておき、それ
を一つの拡張属性として計算すれば、診断順序が不自然
になることはなくなると考えられる。図2において、q
2とq3とに依存関係があると仮定する。診断集合Q=
{q2,q3}を他のノードと同じく、独立した一つの
拡張ノードであるとみなすことにする。この状態で上述
のごとく決定木の再構成を行い、その後Qを元のノード
に展開する。
【0029】順序づけられた診断の部分系列属性名の命
名及び属性値の定義 ここで、拡張属性を構成する各属性の属性名を「基本属
性名」、属性値を「基本属性値」と定義すると、拡張属
性の属性名は、 〈属性名〉::={〈親ノード属性名〉 |(〈親ノード
属性名〉.〈子ノード属性 名〉)} 〈親ノード属性名〉::={〈基本属性名〉} 〈子ノード属性名〉::={〈基本属性値〉.〈基本属
性名〉.〈子ノード属性名〉} で表すことができる。ここで、「子ノード属性名」の定
義における「基本属性値」、「基本属性名」は、それぞ
れ元の決定木で親ノードの属性名の取る値と、対応する
アークで接続される子ノードの属性名に対応する。ま
た、拡張属性の属性値は 〈属性値〉::={〈基本属性値〉 |(〈基本属性
名〉.〈基本属性値〉)} で再定義する。ここで、第1項は元の決定木の親ノード
の属性名に対応する値であり、第2項は各子ノードに対
応する値である。このように拡張属性の属性名と属性値
を定義すると、拡張属性内での属性の依存関係が明確に
なるため、容易に展開することができる。
【0030】
【実施例】以下図面を参照し本発明を実施例によって詳
細に説明する。
【0031】図1は本発明による診断装置の一実施例の
構成を概略的に示すブロック図である。
【0032】同図において、10は端末装置であり、1
1はこの端末装置10にイベント解析部12及び推論制
御部13を介して接続された決定木データメモリであ
り、14はこの端末装置10にイベント解析部12及び
履歴管理部15を介して接続された診断事例データメモ
リである。決定木データメモリ11及び診断事例データ
メモリ14には決定木再構成装置16が接続されてお
り、また、この決定木再構成装置16には拡張属性デー
タメモリ17が接続されている。
【0033】決定木データメモリ11は決定木の形式で
定義された診断系列のデータを格納するメモリであり、
診断事例データメモリ14は診断装置運用の結果蓄積さ
れた診断事例の履歴件数を統計的に処理した診断事例デ
ータを格納するメモリであり、拡張属性データメモリ1
7は診断の依存関係が定義されている診断の部分系列
を、拡張属性データとして格納するメモリである。
【0034】決定木再構成装置16は、決定木データ、
診断事例データ、及び拡張属性データから決定木再構成
のための学習データを生成する学習データ生成処理部1
6aと、学習アルゴリズムを利用して学習データから中
間決定木を生成する決定木生成処理部16bと、決定木
生成処理部16bにて生成された中間決定木を構成する
各ノードのうち拡張属性の部分を展開する決定木生成後
処理部16cとを具備している。
【0035】端末装置10から診断の要求が入力される
と、この診断装置は以下の診断動作を実施する。まず、
この端末装置10から会話形式によって診断に必要な情
報を受取り、決定木データメモリ11に格納されている
決定木を参照して診断を行い、その結論を端末装置10
へ報告する。さらに、その診断の過程を診断事例データ
として診断事例データメモリ14に保存し、端末装置1
0から表示要求があればその診断事例を履歴管理部15
を介して表示する。
【0036】イベント解析部12は、端末装置10と本
装置所要の処理部である履歴管理部15及び推論制御部
13との間のデータの授受を制御し、端末装置10から
推論の要求を受け取ったら推論制御部13にそのデータ
をわたす。推論制御部13は、決定木データメモリ11
に格納されている決定木を参照して最適な診断を選択す
る。履歴管理部15は、診断が終了すると診断の観測値
と結論を診断事例データとして診断事例データメモリ1
4に保存し、診断事例の表示要求があればその診断事例
を出力する。
【0037】決定木の再構成を行う前に、図6のフロー
チャートに示す処理を実行して診断の部分系列の依存関
係を定義する。まず、ステップS61において、決定木
データメモリ11に格納されている決定木データから順
序付けられた診断の部分系列を抽出する。次いでステッ
プS62において、抽出された部分系列を1つの疑似診
断とするために、疑似診断の属性名及び属性値を定義
し、拡張属性データを生成して拡張属性データメモリ1
7に格納しておく。
【0038】決定木は決定木再構成装置16によって再
構成可能である。図3は、この決定木再構成装置16に
おける学習データ生成処理部16aの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0039】まず、ステップS31において、診断事例
データメモリ14に格納されている診断事例データから
診断系列の発生確率を求める。次いでステップS32に
おいて、決定木データメモリ11に格納されている決定
木データと拡張属性データメモリ17に格納されている
拡張属性データとから全ての診断系列の組み合わせを抽
出する。次いでステップS33において、決定木と拡張
属性データメモリ17とから各診断(属性又は拡張属
性)の有する属性値の値域を求める。次のステップS3
4では生成すべき学習データ数(学習データの生成数)
を決定し、ステップS35ではステップS31で求めた
発生確率に従ってステップS32で抽出した診断系列の
1つを選択する。
【0040】次のステップS36では、選択した診断系
列の中に未観測の属性値があるかどうかチェックする。
未観測の属性値がなければステップS39へ進む。未観
測の属性値がある場合はステップS37へ進み、ステッ
プS33で求めた属性値の値域から等確率で属性値を選
択する。ステップS38では、このようにして選択した
属性値を未観測の部分に挿入する。
【0041】一方、ステップS39では、未知の属性値
がない診断系列を学習データの1つとして出力する。次
のステップS40では、ステップS34で決定した学習
データ生成数だけステップS35〜S39を繰り返した
かどうかチェックする。決定した学習データ生成数だけ
繰り返してない場合はステップS35へ戻り、決定した
学習データ生成数を繰り返した場合はこの学習データ生
成処理部16aの動作を終了する。
【0042】図4は、学習アルゴリズムを利用して学習
データから中間決定木を生成する決定木生成処理部16
bの動作を説明するためのフローチャートである。
【0043】まず、ステップS41において、学習デー
タ生成処理部16aによって生成された学習データを含
む診断事例を読み込む。次のステップS42では、この
事例集合を用いてID3系の学習アルゴリズムにより中
間決定木を生成し、ステップS43でこれを出力する。
【0044】図5は、決定木生成処理部16bにて生成
された中間決定木を構成する各ノードのうち拡張属性の
部分を展開する決定木生成後処理部16cの動作を説明
するためのフローチャートである。
【0045】決定木生成後処理部16cにおいては、図
5に示すように、まずステップS51で中間決定木を読
み込む。次いで、ステップS52において、拡張属性デ
ータメモリ17に記憶されている拡張属性データを参照
し、中間決定木の各ノードのうちの拡張属性の部分を部
分系列に展開して属性を元の状態に戻す。このようにし
て生成した新たな決定木を決定木データメモリ11に格
納する。
【0046】以上述べたように、本実施例では、決定木
再構成装置16が診断事例のうち未診断部分の取り得る
値に関して、決定木の形式で定義された診断系列の決定
木データから値域を求め、その範囲内で未診断部分の値
を等確率分布させることにより作成した学習データに対
して学習アルゴリズムを適用することにより決定木を再
構成しているので、人手を介さずに自動的に決定木を再
構成できる。そのため、決定木最適化のデータの入力ミ
スがなく、決定木最適化の作業も削減できる。ちなみ
に、従来の決定木再構成にかかる時間は、人手による作
業では、事例集合の増大に伴って幾何級数的に増大する
が、本実施例によれば、1万個の事例集合であってもワ
ークステーション上で2〜3秒程で再構成することがで
きる。また、本実施例による決定木の再構成では、再構
成前と再構成後の診断結果の信頼度は不変である。その
ため、既に高い信頼度にある決定木の場合は、その信頼
度を落とさずに決定木の再構成を行うことが可能であ
り、かつ診断順序の最適化を行うため、短時間で診断結
果を得ることができるようになる。
【0047】さらに、本実施例では、決定木を再構成す
る際に、順序付けられた部分系列の診断順序を保持する
ため、診断順序を保持する診断部分系列を一つの疑似診
断として定義し、学習アルゴリズムを適用して、決定木
を再構成した後、診断順序が保持された疑似診断部分を
元の診断系列に戻すようにしている。
【0048】一般に、診断と診断の間には依存関係が存
在することがある。例えば、図7の例において、q3の
質問「“#”ボタンを押しましたか?」とq4の質問
「“0”を回しましたか?」とは、q2の質問「電話の
契約回線は何ですか?」が前提となっている。しかしな
がら、ID3系の学習アルゴリズムで決定木の再構成を
行うと、これらの順序が入れ替わってしまうことがあ
る。これを防ぐために、本実施例では、上述のごとく、
決定木の再構成をする前に依存関係にある質問(診断)
を1つの拡張属性として定義することにより質問順序を
保存し、最終的に元の状態に戻すようにしているのであ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、決定木の形式で定義された診断系列の決定木データ
を蓄積する第1の蓄積手段と、診断事例データを蓄積す
る第2の蓄積手段と、第1の蓄積手段からの決定木デー
タより各属性の有する属性値の取り得る値域を求め、第
2の蓄積手段からの診断事例データを参照し、抽出した
診断系列内で属性値の定まっていない未診断の属性が存
在する場合はこの属性について上述の求めた値域内で等
確率分布させることにより属性値を決定することによっ
て、未知の属性値が存在しない診断系列を学習データと
して出力する学習データ生成処理手段と、学習データ生
成処理手段からの学習データに対して学習アルゴリズム
を適用して新たな決定木を再構成する決定木生成処理手
段とを備えているため、診断の未観測部分を有する診断
事例に対しても、学習アルゴリズムを適用して診断順序
を最適化することができる。その結果、人手を介さずに
短時間で自動的に決定木を再構成できるため、データの
入力ミスがなくかつ作業量の削減化を図ることができ、
かつ信頼度を変えずに、短時間で診断結果を得ることが
可能な診断装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における診断装置の構成を概
略的に示すブロック図である。
【図2】拡張属性を使った決定木再構成のフローの一例
を示す図である。
【図3】図1の実施例における学習データ生成処理部の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の実施例における決定木生成処理部の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1の実施例における決定木生成後処理部の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1の実施例における診断の部分系列の依存関
係を定義する動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】質問の順序関係の一例を示す図である。
【図8】従来の診断装置の構成を概略的に示すブロック
図である。
【図9】診断事例データメモリに格納されている診断事
例を表す図である。
【符号の説明】
10 端末装置 11 決定木データメモリ 12 イベント解析部 13 推論制御部 14 診断事例データメモリ 15 履歴管理部 16 決定木再構成装置 16a 学習データ生成処理部 16b 決定木生成処理部 16c 決定木生成後処理部 17 拡張属性データメモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 決定木形式の診断知識を用いて診断を行
    う診断装置であって、決定木の形式で定義された診断系
    列の決定木データを蓄積する第1の蓄積手段と、診断事
    例データを蓄積する第2の蓄積手段と、前記第1の蓄積
    手段からの決定木データより各属性の有する属性値の取
    り得る値域を求め、前記第2の蓄積手段からの診断事例
    データを参照し、抽出した診断系列内で属性値の定まっ
    ていない未診断の属性が存在する場合は該属性について
    前記求めた値域内で等確率分布させることにより属性値
    を決定することによって、未知の属性値が存在しない診
    断系列を学習データとして出力する学習データ生成処理
    手段と、該学習データ生成処理手段からの学習データに
    対して学習アルゴリズムを適用して新たな決定木を再構
    成する決定木生成処理手段とを備えたことを特徴とする
    決定木形式の診断知識を用いた診断装置。
  2. 【請求項2】 前記学習データ生成処理手段が、前記第
    2の蓄積手段からの診断事例データから診断系列の発生
    確率を求め、該求めた発生確率に基づいて診断系列を抽
    出し、該抽出した診断系列内において前記学習データの
    生成処理を行うものであることを特徴とする請求項1に
    記載の診断装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の蓄積手段からの決定木データ
    より互いに依存関係にある診断の部分系列を抽出し、該
    抽出した部分系列を疑似診断として定義する拡張属性デ
    ータを生成する手段と、該生成された拡張属性データを
    蓄積する第3の蓄積手段と、前記決定木生成処理手段に
    より再構成された決定木の部分系列について前記第3の
    蓄積手段からの拡張属性データを用いて展開し元の診断
    系列に戻す決定木生成後処理手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の診断装置。
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