JPH0613187Y2

JPH0613187Y2 - 平板型粘着テープホルダー

Info

Publication number: JPH0613187Y2
Application number: JP1987081118U
Authority: JP
Inventors: 信介立田; 孝三郎中村
Original assignee: Nichiban Co Ltd
Current assignee: Nichiban Co Ltd
Priority date: 1987-05-29
Filing date: 1987-05-29
Publication date: 1994-04-06
Anticipated expiration: 2002-05-29
Also published as: JPS63189167U

Description

【考案の詳細な説明】本案は携帯等に便利な新規な平板型粘着テープホルダー
に関する。

従来、粘着テープはテープの幅に見合った円筒状の巻芯
に所要の長さ巻付けられており、これを必要な長さ巻戻
し、切断して使用している。そして、こうした粘着テー
プを使用し易いように保持しておくホルダーも、上記筒
状の巻芯が回転できるように支持するものでなければな
らないので、巻芯の直径に応じて大きなものとなり、ボ
リュームも増えるので、卓上に使用するには特に不便を
感じることも少いが、これを携帯するには嵩ばって持ち
難いし、場合によっては重く、何かと不都合なことがあ
る。

本案は、粘着テープを巻回する巻付け面が平面状又はゆ
るやかな弧面状となっている扁平な板状をした芯体を形
成し、この芯体を粘着テープが巻戻しできるように同じ
く板状をした枠体に回転可能に支持させるようにしたも
ので、全体が平板状で嵩ばらず長い粘着テープの携帯に
も便利であり、巻戻しも容易で使い易いものを得ようと
するものである。

以下実施例について説明すると、板紙、木製の薄い板
材、硬質、反硬質の発泡若しくは非発泡プラスチックシ
ート、強化プラスチックスシート、アルミニウム、防錆
加工鉄その他の金属板等の薄くて保形性のよい材料で板
状の芯体（１）を形成する。この板状をした芯体（１）
の粘着テープ等を巻回する巻付け面(11)の上面(11a)お
よび下面(11b)は、いづれも平面状に（第２図）形成し
たり、あるいは上面(11a)および下面(11b)をいづれも曲
率半径が同じか若しくは異なるゆるやかな弧面状に（第
４図Ａ、Ｂ）形成したり、あるいはまた上面(11a)若し
くは下面(11b)の何れか一方を平面状に形成し、他方を
ゆるやかな弧面状（第６図）に形成したりする。

上記芯体（１）の巻付け面(11)の幅は粘着面を内側にし
て巻付け、仮着する粘着テープ若しくはシートの幅にほ
ぼ応当して形成し、一種類の粘着テープ若しくはシート
を巻回できる程度の大きさのものから、幅の異なる２種
若しくは２種以上のものを適当な間隔を置いたり、若し
くは置かずに並列にして仮着できる程度の大きさに形成
する。この芯体の形状も正方形状、矩形状のほか、ほぼ
平行な二辺を有する多角形状、ほぼ平行な二辺の端部を
円弧状辺に形成したもの等が適宜使用できる。

上記した芯体とは別に、上記と同様の板状乃至シート状
材を用いて板状の枠体（２）を形成し、その中央部に適
当な間隙を存して前記芯体（１）をゆるやかに嵌入する
ことができる中空部（３）を設け、その中空部内に芯体
を回転可能に支持する。図示するものでは、芯体（１）
の側縁壁(13)に適当な支軸部(12a)を突設しており、前
記枠体（２）の中空部内側壁(31)に設けられた軸受部(1
2b)に公知の方法により着脱可能に軸着(12)する。上記
芯体（１）を枠体（２）に支持する場合、支軸部と軸受
部を前記のものとは反対にし、支軸部(12a)を中空部内
側壁(31)に突設すると共に軸受部(12b)を芯体（１）の
側縁壁(13)に設けることもできる。

この枠体（２）は上記の如く形成するほか、第８、９図
に示すように枠体の側壁の一つを切欠き、コ字状枠体
（２）にして中空部（３）を形成し、芯体（１）との間
の軸着(12)は前述のものと同様に、芯体と枠体の対向側
壁(2a)、(2a)のそれぞれ中央部に支軸部(12a)と軸受部
(12b)を設けることができる。また、この他に図示の如
くコ字状枠体の切欠部に望む対向側壁(2a)、(2a)の端部
に軸受部(12b)を設けると共に、芯体の支軸部(12a)もそ
の側縁壁(13)の端部に設けることができ、このように側
壁の端部において軸着した場合には、芯体を枠体の中空
部内に常時（使用しない時）停止できるよう適当な係止
具を設けると便利であり、例えば、枠体の対向側壁間に
ゴムバンド等を嵌合したりすれば容易に係止することが
できる。

上記したものでは、粘着テープの粘着面を芯体の巻付け
面に直接巻付けるようにしているが、厚紙等で作った扁
平状の巻芯に巻付けたものを、上記芯体に嵌め付けるよ
うにしてもよい。

枠体（２）には、必要に応じてその外側縁部(21)の所要
部に、芯体（１）に巻回された粘着テープを巻戻して使
用する際に、これを所望の長さに切断するための切刃
（４）を設けることができる。この切刃（４）は、枠体
を形成する硬質性のプラスチックなど材料により該枠体
を利用してその所要部に直接形成できるほか、切刃に不
適当な板紙等で形成した場合は、硬質プラスチック、セ
ラミック、金属等で形成した切刃を所要部に固着等する
ことができる、また枠体に接して移動する環状体を設
け、これに切刃を固定した移動切刃であってもよい。

本案は上記の如く、枠体とこれに回転可能に支持されて
いる芯体のいずれもが扁平な板状になっており、その芯
体の巻付け面は平面状又はゆるやかな弧面状となってい
るので、長い粘着テープも容易に扁平状態に巻付けるこ
とができる。この枠体を持ち、粘着テープの端部を摘ん
で引張ると、芯体が回転しながら粘着テープが巻戻され
て行くので、必要な長さに切って使用することができ、
また、テープの端部を被着体に貼付け、枠体を持って巻
戻しながら順次貼付けて行くことができる。使用後は、
この芯体が枠体の中空部内に、全体が板状となるように
納まるので、使用していないときは何時でも平板状にな
っていて、長いテープも嵩ばらず、ポケットやカバン等
の中に簡単に収納して持歩くことができ、とこでも便利
に使用することができる。また、手元に置いておいても
都合がよく、全体を大きな板状にすれば、ノートや手帳
のように本、雑誌などと並べて立掛けるようにすること
もできるから、スペースをとることも少い。さらに、全
体に構造が簡素であるから経済的に製造することがで
き、使い捨て用の簡易な粘着テープホルダーとしても便
利に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は粘着テープホルダ
ーの斜面図、第２図は芯体の側面図、第３図は第１図の
III−III線断面図、第４図（Ａ）及び（Ｂ）は変形例を
示す芯体の側面図、第５図は第４図Ａの芯体を用いた第
３図同様の断面図、第６図は他の変形例を示す芯体の側
面図、第７図は第６図の芯体を用いた第３図同様の断面
図、第８図は変形例を示す粘着テープホルダーの斜面
図、第９図は第８図の分解図、第１０図（Ａ）及び
（Ｂ）はそれぞれ変形例を示す芯体の側面図である。（１）は芯体、（２）は枠体、（３）は中空部、（４）
は切刃、(11)は芯体の巻付け面、(11a)は巻付け面の上
面、(11b)は巻付け面の下面、(12)は軸着、(12a)は支軸
部、、(12b)は軸受部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭57−202876（ＪＰ，Ｕ) 実願昭58−50761号（実開昭59−157671 号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ, Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】粘着テープをその粘着面が内側になるよう
に巻回し得る芯体を有し、該芯体はその巻付け面を平面
状又はゆるやかな弧面状とした実質的に板状に形成し、
上記芯体をゆるやかに嵌入することができる中空部を形
成した板状の枠体を設け、上記巻回される粘着テープを
巻戻すことができるように上記芯体を上記枠体の中空部
に嵌入し回転可能に取付けた平板型粘着テープホルダ
ー。
【請求項２】芯体の上下両巻付け面が平面状である実用
新案登録請求の範囲第１項記載の平板型粘着テープホル
ダー。
【請求項３】芯体の上下両巻付け面がゆるやかな弧面状
である実用新案登録請求の範囲第１項記載の平板型粘着
テープホルダー。
【請求項４】芯体の上下両巻付け面の一方が平面状で、
他方が弧面状である実用新案登録請求の範囲第１項記載
の平板型粘着テープホルダー。
【請求項５】枠体に粘着テープをカットする為の切刃が
設けられている実用新案登録請求の範囲第１項乃至第４
項のいずれかに記載の平板型粘着テープホルダー。