JPH0613081U - Ａｃインレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】アース不良を生じ難くされて信頼性を高めるこ
とができるとともに、部品点数の削減を図れ、かつ、Ｇ
ＮＤ経路の接続作業を簡易に行うことができるようにさ
れたＡＣインレットを提供する。 【構成】アース端子２３と一対の電源端子２１，２２と
を有する本体部１１と、この本体部１１に装着される導
電性材料からなる取付ブラケット３０とを備え、上記取
付ブラケット３０に上記アース端子２３の後端部がはん
だ付けされて直接的に接続されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、アース端子と一対の電源端子とを有した、電気機器類のケースに取 り付けられるＡＣインレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のＡＣインレットの従来例を図２及び図３に示す。この例のＡＣインレ ット１０は、前端部にフランジ部１２が設けられ、かつ、一対の電源端子２１， ２２とアース端子２３とが底部に固定された、合成樹脂製の有底角筒状とされた 本体部１１を有し、本体部１１の後部を電気機器類のケース１の内側に挿入して フランジ部１２の突出取付部１３，１４をビス１９で導電性金属板からなるケー ス１の側壁２に固定するようになっている。

【０００３】 上記一対の電源端子２１，２２とアース端子２３とは、それぞれ所定の間隔を あけて、その前端側が本体部１１内に突出配置されるとともに、その後端部が本 体部１１の後方側に突出せしめられている。

【０００４】 そして、一対の電源端子２１，２２及びアース端子２３の後端部には、それぞ れ、ワイヤ４１，４２，４３の先端部がハンダ４５により固定されて接続され、 また、一対の電源端子２１，２２に接続されたワイヤ４１，４２の後端部がケー ス１内に配されたプリント配線基板（以下ＰＣＢと称す）５にはんだ付けされて 接続され、かつ、アース端子２３に接続されたワイヤ４３の後端部がケース１の 底壁３に突設された立上部７にネジ４６により固定されて接続されている。

【０００５】 従って、当該ＡＣインレット１０が用いられた電気機器類のＧＮＤ態様は、ア ース端子２３よりワイヤ４３を経てケース１に至る経路をとることになる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 ところが、上述の如き従来のＡＣインレットにおいては、アース端子２３とケ ース１とをワイヤ４３及びネジ４６を用いて接続するようにされているが、この ような接続形態は、ワイヤ４３の断線やネジ４６の緩み等によるアース不良を生 じ易く、また、部品点数が多くワイヤの引回しによる接続作業に手間がかかると いった問題を生じていた。

【０００７】 かかる点に鑑み本考案は、アース不良を生じ難くされて信頼性を高めることが できるとともに、部品点数の削減を図れ、かつ、ＧＮＤ経路の接続作業を簡易に 行うことができるようにされたＡＣインレットを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべく、本考案に係るＡＣインレットは、アース端子と一対 の電源端子とを有する本体部と、この本体部に装着される導電性材料からなる取 付ブラケットとを備えて構成され、上記取付ブラケットに上記アース端子の後端 部がはんだ付けされて直接的に接続されていることを特徴としている。

【０００９】

【作用】

上述の如くの構成とされた本考案に係るＡＣインレットにおいては、取付ブラ ケットにアース端子の後端部がはんだ付けされて直接的に接続されているので、 当該ＡＣインレットが用いられた電気機器類のＧＮＤ態様は、アース端子より取 付ブラケットを経てケース１に至る経路をとることになる。

【００１０】 従って、本考案によるＡＣインレットが用いられた電気機器類においては、Ｇ ＮＤ経路をワイヤやネジを用いることなく形成することができるので、ワイヤの 断線やネジの緩み等によるアース不良を招来することがなく、また、ワイヤやネ ジを用いないことから、部品点数の削減を図れるとともに、ＧＮＤ経路の接続作 業を簡易に行うことができる。

【００１１】

【実施例】 以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。 図１は本考案に係るＡＣインレットの一実施例を示している。この図１に示さ れる例においては、前述した図２及び図３に示される従来のＡＣインレットやケ ース等の各部に対応する部分には同一の符号を付してそれらを簡略化ないし省略 して説明する。

【００１２】 図１に示される本例のＡＣインレット１０は、一対の電源端子２１，２２とア ース端子２３とが底部に固定された、前述した従来のものと略同様な構成の本体 部１１に加えて、この本体部１１に装着される導電性金属板からなる取付ブラケ ット３０を備えている。

【００１３】 この取付ブラケット３０は、本体部１１の下側に配される座面部３４とこの座 面部３４の前端から折り曲がって本体部１１を挟むように立ち上がる二股状の立 上部３２を有している。上記立上部３２は、フランジ部１２の突出取付部１３， １４との間でケース１の側壁２を挟むように該側壁１に当接してビス１９により 取り付けられるようになっている。

【００１４】 また、取付ブラケット３０の座面部３４には、その後端部から立ち上がる横倒 しＬ字形の接続アーム部３５が設けられるとともに、下方に突出する３つの接続 突片部（一つのみしか図に表れていない）３９が設けられている。

【００１５】 接続アーム部３５は、その先端部に設けられた折曲立上部にアース端子２３の 後端部がはんだ付けされて接続され、また、接続突片部３９もＰＣＢ５のスルホ ールに挿通されてそこに形成されたアース配線パターンにはんだ付けされて接続 され、さらに、下方に向けて曲成されている一対の電源端子２１，２２の後端部 も、ＰＣＢ５のＰＣＢ５のスルホールに挿通されてそこに形成された配線パター ンにはんだ付けされて接続されるようになっている。

【００１６】 上述の如くの構成とされた本実施例のＡＣインレット１０においては、取付ブ ラケット３０にアース端子２３の後端部がはんだ付けされて直接的に接続されて いるので、当該ＡＣインレット１０が用いられた電気機器類のＧＮＤ態様は、ア ース端子２３より取付ブラケット３０を経てケース１に至る経路をとることにな る。

【００１７】 従って、本実施例では、ＧＮＤ経路をワイヤやネジを用いることなく形成する ことができるので、ワイヤの断線やネジの緩み等によるアース不良を招来するこ とがなく、また、ワイヤやネジを用いないことから、部品点数の削減を図れると ともに、ＧＮＤ経路の接続作業を簡易に行うことができる。

【００１８】 また、取付ブラケット３０の接続突片部３９がＰＣＢ５にはんだ付けされて接 続されているので、ＰＣＢ５のＧＮＤ態様は、上記のものと同様に接続突片部３ ９より取付ブラケット３０を経てケース１に至る経路をとることになり、さらに 、ＰＣＢ５に一対の電源端子２１，２２の後端部がはんだ付けされて直接的に接 続されているので、上記と同様に、ワイヤの断線やネジの緩み等による接続不良 を招来することがなく、また、ワイヤやネジを用いないことから、部品点数の削 減や工数の低減化を一層効果的に図ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな如く、本考案に係るＡＣインレットによれば、アース 不良を生じ難くされて信頼性を高めることができるとともに、部品点数の削減を 図れ、かつ、ＧＮＤ経路の接続作業を簡易に行うことができるという極めて優れ た効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るＡＣインレットサの一実施例を後
部側から見た斜視図。

【図２】従来のＡＣインレットの一例を後部側から見た
斜視図。

【図３】従来のＡＣインレットの一例を前部側から見た
斜視図。

【符号の説明】

１ ケース ２ 側壁 ５ ＰＣＢ １０ ＡＣインレット １１ 本体部 ２１，２２ 電源端子 ２３ アース端子 ３０ 取付ブラケット ３５ 接続アーム部 ３９ 接続突片部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アース端子と一対の電源端子とを有する
   本体部と、この本体部に装着される導電性材料からなる
   取付ブラケットとを備えた、電気機器類のケースに取り
   付けられるＡＣインレットにおいて、 上記取付ブラケットに上記アース端子の後端部がはんだ
   付けされて直接的に接続されていることを特徴とするＡ
   Ｃインレット。