JPH06117086A - ガラス壁面に対する足場用壁つなぎ構造 - Google Patents

ガラス壁面に対する足場用壁つなぎ構造

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JPH06117086A
JPH06117086A JP28932092A JP28932092A JPH06117086A JP H06117086 A JPH06117086 A JP H06117086A JP 28932092 A JP28932092 A JP 28932092A JP 28932092 A JP28932092 A JP 28932092A JP H06117086 A JPH06117086 A JP H06117086A
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JP
Japan
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glass panel
glass
wall
panel
wall surface
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Withdrawn
Application number
JP28932092A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
浩士 小島
Satoshi Wakui
智 和久井
Takeshi Okazaki
剛 岡崎
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】複数のガラスパネル材3により壁面を構成し、
隣接する各ガラスパネル材3同士を連結して建物躯体2
側に固定支持するためのパネル支持部材6をガラスパネ
ル材の目地部背面側に設けたガラス壁面において、前記
パネル支持部材6にネジ孔9を形成し、該ネジ孔9に対
し隣接するガラスパネル材3間の隙間を通して外部足場
用壁つなぎをネジ結合して該足場を建物に対し固定し
た。 【効果】ガラスだけで構成された壁面に対し、建物の形
状等によらず、安定した外部足場を設置するための壁つ
なぎを簡単に施工できる足場用壁つなぎ構造を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築足場用壁つなぎ取
付け構造に関し、特に外壁面に建物躯体側の構造体が露
出しないガラスパネル材のみで構成されたガラス壁面に
対する足場用壁つなぎ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物を構築する場合、施工時に
建物の外壁面に沿って足場を組立てる。この足場は建物
に対し壁つなぎにより連結され、足場を建物に対し固定
する。また、足場の地面上での平面形状を直線形状では
なく例えばコ字形として足場の安定性を図る場合もあ
る。壁つなぎは安全基準に基づいて足場の縦および横方
向に所定の間隔で設けられる。このような壁つなぎは、
建物壁面に対し例えばアンカーボルトを打込んで固定し
たりあるいはベランダその他の建物突出部の躯体側にフ
ック等で固定して足場全体を建物壁面に連結固定してい
た。一方、近年ガラス(強化ガラス)のみで壁面を構成
する建築例が欧米で実施され日本でも開発が進められて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような壁面全体を
ガラスで構成した建物において、万一ガラスが破損した
場合にはそのガラスパネル材を交換しなければならな
い。この場合、ガラスパネル材は大きさが2m角以上の
ものもあり、交換作業には足場が必要である。しかしな
がら、壁面全体がガラスで構成された建物では壁に対し
足場の壁つなぎを固定することができない。したがっ
て、足場の地面上での平面形状を建物に沿ってコ字形等
として足場を立設していたが、充分な安定性が得られず
作業が不安定状態で行われ、確実で信頼性の高い交換作
業ができない場合があった。
【0004】一方、このようなガラスパネル交換作業を
外壁の清掃やメンテナンス用のゴンドラを用いて行おう
とすれば、ガラスパネル材の大きさが前述のように非常
に大きいため作業に危険が伴い、人命に関わることも考
えられ安全性の面でゴンドラの使用には問題がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであって、ガラスだけで構成された壁面に対
し、建物の形状等によらず、安定した外部足場を設置す
るための壁つなぎを簡単に施工できる足場用壁つなぎ構
造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る足場用壁つなぎ構造においては、複数
のガラスパネル材により壁面を構成し隣接する各ガラス
パネル材同士を連結して建物躯体側に固定支持するため
のパネル支持部材をガラスパネル材の目地部背面側に設
けたガラス壁面において、前記パネル支持部材にネジ孔
を形成し、該ネジ孔に対し隣接するガラスパネル材間の
隙間を通して外部足場用壁つなぎをネジ結合して該足場
を建物に対し固定している。
【0007】また、本発明に係る足場組立工法は、複数
のガラスパネル材により壁面を構成し隣接する各ガラス
パネル材同士を連結して建物躯体側に固定支持するため
のパネル支持部材をガラスパネル材の目地部背面側に設
けたガラス壁面に対する足場組立工法において、前記パ
ネル支持部材にネジ孔を形成し、該ネジ孔に対し足場側
からネジ結合して足場を固定する。
【0008】さらに本発明では、壁面を構成する複数の
ガラスパネル材を連結して建物躯体側に固定支持するた
めのパネル支持部材であって、隣接する各ガラスパネル
材の隅部に設けた貫通孔に嵌合するパネル保持ボルトを
備え、隣接するガラスパネル材のパネル保持ボルト同士
を連結部材で連結し、該連結部材に足場螺合用のネジ孔
を形成したことを特徴とする壁面構成用ガラスパネル支
持部材を提供する。
【0009】好ましい実施例においては、前記連結部材
は、隣接する4枚のガラスパネル材の隅部同士を連結す
るためのH型もしくはX型または隣接する2枚のガラス
パネル材の隅部同士を連結するためのI型の形状であ
る。
【0010】
【作用】隣接するガラスパネル材の隅部に設けた貫通孔
にパネル保持ボルトが装着され、各パネル保持ボルト同
士は例えばH型もしくはX型またはI型の連結部材で連
結され、この連結部材の中央部にネジ孔を形成し、隣接
するガラスパネル材間の隙間を通してこのネジ孔に対し
足場の壁つなぎをネジ結合する。
【0011】
【実施例】図1は本発明が適用されるガラス壁面の構成
図である。円柱パイプからなる梁1Aおよび柱1Bによ
り建物躯体側の構造体を構成する。2本の柱1B間には
ワイヤトラス2が張設される。このような躯体側の構造
体に対し、強化ガラスまたは半強化ガラスからなるガラ
スパネル3が(図では縦横4枚ずつ計16枚)装着され
る。各ガラスパネル3の4隅には貫通孔が設けられ、こ
れらの貫通孔を通してパネル支持金物4、5、6により
各ガラスパネル3が躯体側に固定される。4は1点支持
金物であり、壁面隅部を固定する。5はI型支持金物で
あり、壁面縁部に沿った隣接する2枚のガラスパネル3
を連結して固定する。6はH型支持金物であり、4枚の
ガラスパネル3の交点部を連結して固定する。
【0012】最上位のガラスパネル3の上縁部には吊り
支持金物7が取付けられ、この吊り支持金物7により縦
方向に連結された4枚のガラスパネル3の重量を梁1A
で支持する。したがって、各ガラスパネル3の4隅部の
支持金物4、5、6は実質上パネルの重量は支持せず、
ガラスパネル3を風圧力等による水平方向の引張り、圧
縮に対し躯体側に固定する作用を果す。このような壁面
構造においては、パネル支持用のサッシ等は用いられず
外壁はすべてガラスパネル3で覆われ、建物躯体の構造
体は外部に露出しない。
【0013】図2は、4枚のガラスパネル3の交点の十
字目地部背面側に取付けられるH型支持金物6の詳細斜
視図である。このH型支持金物6は、左右のI型を形成
する一対の支持部6A(一方のみ図示)と、これら支持
部6A同士を連結する水平I型の連結部6Bと、この連
結部6Bの中央部から背面側に突出する建物躯体側に連
結固定するためのロッド部6Cとにより構成される。各
支持部6Aの両端部にはガラスパネル材の貫通孔に嵌入
してガラス材を固定保持するためのガラス保持ボルト2
0が備わる。すなわち、隣接するガラスパネル3の隅部
に装着される4つのガラス保持ボルト20は、H型を形
成する連結部材(両支持部6Aおよび連結部6B)によ
り連結される。
【0014】このガラス保持ボルト20の詳細を図3の
斜視図および図4の断面図に示す。ガラスパネル3には
皿孔11がガラスを貫通して形成される。この皿孔11
にガラス保持ボルト20が外側から挿入され、その頭部
8がこの皿孔11内に嵌合してガラスパネル3を外側か
ら押える。この頭部8にネジ部12が回転体13を介し
て結合される。回転体13は、頭部8の内部に設けた球
状凹所内に回転自在に嵌入され、ネジ部12をガラスパ
ネル3の垂直方向に対し例えば10度以内で自在回転運
動を可能にする。頭部8には、ガラスパネル3の内側か
ら押えナット10が螺合し、この押えナット10を締め
付けることにより頭部8をガラスパネル3に対し固定す
る。
【0015】このようなガラス保持ボルト20のネジ部
12に対し、前述のH型支持金物6の支持部6Aの端部
が装着されナットにより締結される。このような構成に
より、パネル材の組立誤差あるいは風圧荷重や地震等に
よるガラスパネル3の変位をガラス保持ボルト20のネ
ジ部12の自在回転傾斜により吸収し、ガラスパネル3
に加わる応力を分散して逃がしてガラスの破損を防止す
る。
【0016】H型支持金物6の連結部6Bには、図2に
示すように、ネジ孔9が形成される。H型支持金物6は
隣接するガラスパネル3の目地部背面側に設けられ、ネ
ジ孔9はこの目地の位置に対応して形成される。したが
って、このネジ孔9に対し、建物外側から目地部の隙間
を通して、外部足場の壁つなぎをネジ結合して足場を建
物側に固定することができる。
【0017】すなわち、図7に示すように、ガラスパネ
ル3で構成した建物の外壁に沿って設置した足場18に
予めH型支持金物6のネジ孔9に対応するネジが形成さ
れた壁つなぎ23を備えておき、この壁つなぎ23を必
要な所定の間隔で各H型支持金物6のネジ孔9に螺合さ
せる。このようなネジ孔9はH型支持金物6だけでな
く、I型支持金物5の連結部にも設けておき、隣接する
ガラスパネル3間の隙間を通して足場側からのネジ結合
を可能にしておく。
【0018】実際には、ネジ孔9に対し壁つなぎネジ1
9(図2)をガラスパネルの目地部の隙間を通してネジ
孔9に装着し、この壁つなぎネジ19に対し外部足場側
から壁つなぎ23をネジ結合する。この場合、壁つなぎ
ネジ19は、ガラス材を傷つけないようにするため、発
砲スチロールまたはゴム、プラスチック等からなる弾性
保護カバー22(図2)で覆っておくことが望ましい。
また、ネジ孔9は連結部6Bの内部に挿入されたロッド
部6Cの端部に形成してもよい。この場合連結部6Bに
は貫通孔を設けておく。
【0019】壁つなぎが繋がれた支持金物5、6は、風
圧等による負圧(引張り方向の力)に対抗するものであ
る。正圧に関しては、ガラス面の支持金物部に受け材を
設ければよい。あるいは、上記本発明に係るネジ孔9を
利用して正圧受けを設けてもよい。
【0020】なお、4枚のガラスパネル隅部の交差部に
設ける支持金物はH型に限らず、例えばX型としてその
4つの各端部にそれぞれのガラスパネル支持用のガラス
保持ボルト20を設けてもよい。
【0021】図5および図6は、それぞれ本発明の実施
例の断面図および正面図である。隣接するガラスパネル
3間の目地部は弾性シーリング材24で覆われる。この
目地部背面に前述の支持金物6(または5)がパネル保
持ボルト20を介して装着される。この目地に対応した
位置の支持金物6の連結部6Bにネジ孔9が設けられ
る。足場組立時には、この目地部のシーリング材24を
除去して支持金物6のネジ孔9に対し前述の壁つなぎネ
ジ19(図2)を装着し、この壁つなぎネジ19を介し
て外部足場の壁つなぎ(図示しない)を結合する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、外壁をガラスパネルのみで構成した建物において、
建物形状や周辺状況に関わらず、ガラス壁面に対し確実
に足場の壁つなぎを繋げることができ、メンテナンスや
改修工事、ガラスパネル交換作業等において、安定性の
高い外部足場を容易に確実に設置することができ作業能
率が向上しまた工事の安全性が高まる。
【0023】なお、本発明に係るパネル保持用支持金物
のネジ孔は壁つなぎ結合用として用いるばかりでなく、
ガラス壁面に対する装飾用等として用いることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される全面ガラス壁の構造説明図
である。
【図2】図1のガラス壁を構成する各ガラスパネルを支
持するためのH型支持金物の斜視図である。
【図3】本発明に係るガラス保持ボルトの使用状態の斜
視図である。
【図4】本発明に係るガラス保持ボルトの使用状態の断
面図である。
【図5】本発明の実施例の断面図である。
【図6】図5の実施例の正面図である。
【図7】本発明の実施説明図である。
【符号の説明】
3:ガラスパネル 4、5、6:支持金物 9:ネジ孔 20:パネル保持ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のガラスパネル材により壁面を構成
    し、隣接する各ガラスパネル材同士を連結して建物躯体
    側に固定支持するためのパネル支持部材をガラスパネル
    材の目地部背面側に設けたガラス壁面において、前記パ
    ネル支持部材にネジ孔を形成し、該ネジ孔に対し隣接す
    るガラスパネル材間の隙間を通して外部足場用壁つなぎ
    をネジ結合して該足場を建物に対し固定したことを特徴
    とするガラス壁面に対する足場用壁つなぎ構造。
  2. 【請求項2】複数のガラスパネル材により壁面を構成
    し、隣接する各ガラスパネル材同士を連結して建物躯体
    側に固定支持するためのパネル支持部材をガラスパネル
    材の目地部背面側に設けたガラス壁面に対する足場組立
    工法において、前記パネル支持部材にネジ孔を形成し、
    該ネジ孔に対し足場側からネジ結合して足場を固定する
    ことを特徴とするガラス壁面に対する足場組立工法。
  3. 【請求項3】壁面を構成する複数のガラスパネル材を連
    結して建物躯体側に固定支持するためのパネル支持部材
    であって、隣接する各ガラスパネル材の隅部に設けた貫
    通孔に嵌合するパネル保持ボルトを備え、隣接するガラ
    スパネル材のパネル保持ボルト同士を連結部材で連結
    し、該連結部材に足場螺合用のネジ孔を形成したことを
    特徴とする壁面構成用ガラスパネル支持部材。
  4. 【請求項4】前記連結部材は、隣接する4枚のガラスパ
    ネル材の隅部同士を連結するためのH型もしくはX型ま
    たは隣接する2枚のガラスパネル材の隅部同士を連結す
    るためのI型の形状であることを特徴とする請求項3に
    記載の壁面構成用ガラスパネル支持部材。
JP28932092A 1992-10-02 1992-10-02 ガラス壁面に対する足場用壁つなぎ構造 Withdrawn JPH06117086A (ja)

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