JPH06114125A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH06114125A
JPH06114125A JP4285023A JP28502392A JPH06114125A JP H06114125 A JPH06114125 A JP H06114125A JP 4285023 A JP4285023 A JP 4285023A JP 28502392 A JP28502392 A JP 28502392A JP H06114125 A JPH06114125 A JP H06114125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
water
golf ball
outside surface
club head
Prior art date
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Pending
Application number
JP4285023A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kobayashi
正志 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruman Golf Co Ltd
Original Assignee
Maruman Golf Co Ltd
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Publication date
Application filed by Maruman Golf Co Ltd filed Critical Maruman Golf Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフボール外表面への水と異物の付着を防
止し、打球時にクラブヘッドのフェース部に傷が付くこ
とを防止すると共に、ボールの飛距離を伸ばすことを可
能としたゴルフボールを提案する。 【構成】 ゴルフボール1の外表面2を、接触角90°
以上の高撥水性を示す物質によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフボールに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフのプレーは、晴天時のみならず、
雨天時にも行われ、また晴天時にプレーしたときも、芝
が露で濡れていることがある。このような状況下ではゴ
ルフボールの外表面に水が付着し、この水と一緒に砂粒
などの異物が付着する。従って、この状態でゴルフボー
ルをクラブヘッドのフェース部で打撃すると、ボールに
付着した砂粒などの異物がフェース部に大きな外力を加
え、フェース部表面に傷を付け、クラブヘッドの外観を
悪化させる。
【0003】またゴルフボールの外表面に異物が付着し
ていると、飛行するゴルフボールに対する空気抵抗が増
大し、ボールの飛距離が低下する不具合も免れない。
【0004】一方、ゴルフクラブを振り下ろし、クラブ
ヘッドのフェース部でゴルフボールを打撃したとき、両
者間の動摩擦係数はクラブヘッドの速さに依存すること
が知られており、クラブヘッドの速さが速くなればなる
程、動摩擦係数が増大する。この動摩擦係数は、打撃後
のボールの飛び出し角度とそのスピン量に大きな影響を
与え、ボールの飛距離を決定する重要な要因となるもの
である。従って、プレーヤは、自らが使用しているゴル
フクラブの動摩擦係数に関する特性を把握し、これに適
合したクラブの振り下ろし動作を会得すれば、ゴルフボ
ールの正確な飛距離を得ることが可能となる。
【0005】ところが、上述のような動摩擦係数に関す
る特性は、ゴルフボールの外表面に水が付着していない
乾燥状態にあるときのものであって、水が付着している
と、ゴルフクラブヘッドの速さと動摩擦係数の関係は全
く予測し得ないものとなる。特にゴルフボールへの水の
付着量が多くなると、打球動作が極めて不安定な状態と
なり、かなりの塾練者であっても、ゴルフボールの飛距
離が不正確となってしまうのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した全ての不
具合は、ゴルフのプレー時に、ゴルフボール外表面に水
が付着していることに起因する。
【0007】本発明は、上述した新規な認識に基づきな
されたものであり、その目的とするところは、外表面に
水が付着せず、或いはその付着量を極めて少なくし、前
記不具合の全てを除去することの可能なゴルフボールを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、外表面が、接触角90°以上の撥水性を有
する物質から成るゴルフボールを提案する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0010】図1はゴルフボール1の正面図であり、図
2はその部分拡大断面図であるが、ここに示したゴルフ
ボール1の外表面2は、接触角90°以上の撥水性を有
する物質から構成されている。接触角とは、或る物質の
表面にたらした水滴と、この物質表面とが接触する角度
であり、物質表面の濡れやすさ、ないしは撥水性を示す
値として広く一般に用いられている。
【0011】上述のようにゴルフボール1の外表面2を
90°以上の接触角を示す高撥水性物質によって構成す
れば、雨天時にも、また芝が露で濡れているときも、ボ
ール外表面2は効果的に水を弾くので、この外表面2に
は全く、或いはほとんど水が付着することはない。
【0012】またボール1の外表面2に多少の水滴が付
着していても、図3に示すように、矢印方向に振り下ろ
されたクラブヘッド5でゴルフボール1を打撃すると
き、その打撃直前に、クラブヘッド5のフェース部6と
ボール1との間に存在する空気の圧力は大きく高まるの
で、ボール外表面2の撥水性が高いと、ここに付着した
水滴Wは、上記圧力で効果的に吹き飛ばされ、フェース
部6がボール1に当ったときには両者間に実質的に水が
存在しない状態となる。
【0013】このように外表面2への水の付着を防止で
きるので、この外表面2に砂などを異物が付着すること
も阻止でき、打球時にクラブヘッドのフェース部に傷が
付く不具合を確実に防止することができる。しかも、ゴ
ルフボール1が飛行するときも、その外表面2に異物が
付着していないので、ボール1に加わる空気抵抗を低減
でき、その飛距離を伸ばすことが可能となる。しかも、
外表面2の撥水性を高めると、ゴルフボール1の飛行時
に、このボールに対して作用する空気の粘性抵抗を下げ
ることができ、これによってもボール1の飛距離を伸ば
すことが可能となる。
【0014】また、ゴルフボール1の外表面2に水が付
着していない状態を保つことができるので、ゴルフクラ
ブ5のフェース部6によってこのボール1を打撃したと
き、フェース部6とボール1との間の動摩擦係数特性を
ほぼ一定の関係に保つことができ、天候の良し悪しに関
係なく、常に正確なボールの飛距離を得ることができ
る。
【0015】またゴルフボール1の外表面2の撥水性を
高めると、このボール1の、クラブヘッド5のフェース
部6に対する摩擦係数を下げることができる。このよう
にボール外表面2の摩擦係数が下がると、クラブヘッド
5によってボール1を打撃したとき、そのボール1のス
ピン量、すなわちその回転数(rpm)を下げることが
でき、ボール飛び出し角度を適正な角度に定め、ボール
1の飛距離を一層伸ばすことが可能となる。
【0016】従来のゴルフボールは、一般に、フェース
部に対する摩擦係数が大きく、このため、このボールの
打撃時に生じるボールのスピン量(回転数)が大きくな
りすぎ、ボールの飛び出し角度が過度に小さくなり、ボ
ールの飛距離を伸ばすことが困難であった。これに対
し、本発明のようにゴルフボール1の外表面2の撥水性
を高めると、その摩擦係数も下がるので、打球時のボー
ルの回転数を下げ、ボールの飛び出し角度を従来よりも
大きくすることができ、適正な飛び出し角度を得ること
ができるのである。
【0017】上述した諸効果は、ゴルフボール1の外表
面2だけでなく、クラブヘッドのフェース部6の外表面
についても、接触角が90°以上の撥水性を有するよう
に構成すると、より確実に得ることができる。
【0018】ところで、外表面2が接触角90°以上の
撥水性を有するように、ゴルフボール1を構成するに
は、当該ボール1の少なくとも表面部分を、次に例示す
る各種の物質によって構成すればよい。
【0019】先ず、高撥水性物質としてよく知られてい
るフッ素系樹脂、フッ素系ゴム又はテフロン(商品名)
などのフッ素系ポリマーを挙げることができ、このよう
な物質を、図2に示したようにボール本体4の外側に外
層3として積層する。かかる物質を用いると、その外表
面2の接触角を、90°以上のほぼ110°に設定する
ことが可能であり、高い撥水性が得られる。なお、ボー
ル本体4は、従来のゴルフボールと同じものであり、ゴ
ムなどによって構成されている。
【0020】また各種のシリコーンによってゴルフボー
ル1の外層3を構成することもでき、この場合には外表
面2の接触角を90°乃至110°に設定できる。例え
ば、溶剤中に溶かしたシリコーン樹脂又はシリコーンゴ
ムや、シリコーンモノマーをボール本体4の外表面にコ
ートして外層3を形成する。
【0021】また特開平3−73177号公報に開示さ
れているガリウム粒子含有合成樹脂組成物をゴルフボー
ル1の外層3として用いることもできる。この組成物
は、上記公報に詳しく説明されているように、金属ガリ
ウム粒子又はガリウム合金粒子を合成樹脂中に混合分散
させたものであり、接触角115°という高い表面撥水
性が得られるとされている。
【0022】さらに、雑誌「NIKKEI BUSIN
ESS 1922年4月6日号」などに紹介されている
超撥水性メッキを外層3として特に有利に用いることが
できる。このメッキは、上記刊行物に詳しく説明されて
いるように、フッ素ガスを加えたテフロンの微小粒子又
はフッ化グラファイトをニッケルメッキ液中に均一に分
散させ、かかる液中で被メッキ物質を電気メッキするも
のであるが、この方法によってボール本体4の表面にメ
ッキを施し、外層3を形成するのである。このようなメ
ッキを施したゴルフボール1の外表面2は、上記刊行物
にも記載されているように、接触角173°という優れ
た撥水性を示す。
【0023】ボール本体4に確実にメッキ処理を施すこ
とができるように、例えば、ゴム中に金属粉を練り込ん
だものからボール本体4を構成し、その表面に上述の如
くメッキを施すとよい。
【0024】図2に示した例では、例えばゴムより成る
ボール本体4の表面に高撥水性物質より成る外層3を積
層し、その外表面2の撥水性を高めるように構成した
が、例えば前述のシリコーンゴムやフッ素ゴムなどの弾
性を有する高撥水性物質を用いたときは、これらの物質
自体で、ボール1の全体を構成し、その外表面2の撥水
性を高めるようにすることもできる。
【0025】また架橋前のゴム中にフッ化グラファイト
の粉体を混練りしてこれを分散させ、これをボールの形
態に成形すると共に、これに熱と圧力を加えてゴムを架
橋させ、ゴルフボール1を製造することもできる。これ
によっても、接触角100°以上の撥水性を有する外表
面のゴルフボールを構成することができる。
【0026】クラブヘッドのフェース部の撥水性を高め
るときも、上に例示した方法を適宜採用することができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ゴルフボール外表面の
撥水性を高めることができるため、ここに水や異物が付
着することを防止でき、クラブヘッドのフェース部への
傷付きを防止できる。しかも飛行するゴルフボールに対
する空気抵抗ないしは粘性抵抗を下げることができ、ま
たボールとフェース部との間の動摩擦係数特性をほぼ一
定に保ち、かつボールの飛び出し角度を適正な大きさに
維持できるので、ボールの飛距離を大きく伸ばすことが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴルフボールの正面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】ゴルフクラブヘッドによってゴルフボールを打
撃する直前の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ゴルフボール 2 外表面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表面が、接触角90°以上の撥水性を
    有する物質から構成されていることを特徴するゴルフボ
    ール。
JP4285023A 1992-09-30 1992-09-30 ゴルフボール Pending JPH06114125A (ja)

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