JPH0611322B2 - リポ蛋白吸着体およびそれを用いたリポ蛋白除去装置 - Google Patents

リポ蛋白吸着体およびそれを用いたリポ蛋白除去装置

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JPH0611322B2
JPH0611322B2 JP62042436A JP4243687A JPH0611322B2 JP H0611322 B2 JPH0611322 B2 JP H0611322B2 JP 62042436 A JP62042436 A JP 62042436A JP 4243687 A JP4243687 A JP 4243687A JP H0611322 B2 JPH0611322 B2 JP H0611322B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血液などに含まれるリポ蛋白を除去するための
リポ蛋白吸着体およびそれを用いたリポ蛋白除去装置に
関する。さらに詳しくはアポB蛋白を含むリポ蛋白すな
わち、低密度リポ蛋白(以下、LDLという)および極低
密度リポ蛋白(以下、VLDLという)を選択的に吸着除去
するためのリポ蛋白吸着体およびそれを用いたリポ蛋白
除去装置に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 血液中に存在するリポ蛋白、なかでもLDLおよびVLDLは
コレステロールを多く含み、動脈硬化の原因となること
が知られている。
一方、高密度リポ蛋白(以下、HDLという)は動脈硬化
の遅延因子であることが知られている。
LDLおよびVLDLを血液などの体液中から除去する方法と
しては、従来より膜による除去方法ならびに吸着体によ
る除去方法が採用されている。
膜による除去方法は、LDLおよびVLDLと同時にHDLも相当
量除去されてしまい、かかるリポ蛋白の選択性を満足し
うるものではなく、また血漿蛋白の一部も同時に除去さ
れるため、これを補う必要があるなどの欠点を有してい
る。
また吸着体による除去方法としては、たとえば抗体など
を固定したいわゆる免疫吸着体を用いる除去方法やLDL
およびVLDLに親和性を呈する化合物(以下、リガンドと
いう)を固定した、いわゆるアフィニティークロマトグ
ラフの原理を用いた吸着体を用いる除去方法がある。免
疫吸着体を用いる除去方法はリポ蛋白の選択性をほぼ満
足するが、用いる抗体には、その入手が困難でかつ高価
であり、またその保存安定性がわるいなどの問題点があ
る。
前記アフィニティークロマトグラフの原理を用いた吸着
体を用いる除去方法では、吸着体に用いられるリガンド
の代表例としてヘパリン、デキストラン硫酸などがあげ
られる。これらのリガンドを用いた吸着体はリポ蛋白の
選択性が良好であり、リガンドそのものもそれほど高価
ではないが、リガンドを大量に用いるばあいにはさらに
低価格のリガンドが望まれ、これらのリガンドの多くは
滅菌が容易ではないという問題がある。また、たとえば
フェニルグリシジルエーテルのような簡単な有機化合物
をリガンドとして用いて、フェニル基とリポ蛋白表面の
疎水性部位間の疎水性相互作用によりリポ蛋白を吸着除
去する吸着体としてフェニルセファロースCL-4B(商品
名、ファルマシアファインケミカルズ(Pharmacia Fine
Chemicals)社製)が市販されている。この吸着体は安
価ではあるがLDL、VLDLのみならず、HDLをも大量に吸着
するのでリポ蛋白の選択性の点で大きな問題がある。本
発明は、叙上の問題点を解決し、LDLおよびVLDLのみを
選択的に除去しうる安価なリポ蛋白吸着体およびそれを
用いたリポ蛋白除去装置を提供することを目的とするも
のである。
[問題を解決するための手段] 本発明は水不溶性マトリクスであって、そのマトリクス
の表面の少なくとも一部に一般式-NR1R2(式中、R1は水
素原子、メチル基またはエチル基を示し、R2は芳香族環
を含み、R2Hとした化合物のlogP(Pは水−オクタノー
ル系での分配係数)値が0〜3.2である原子団を示す)
で表わされる基を有しているものでありリポ蛋白吸着
体、および流体の流入口および流出口を有する容器、流
体および該流体に含まれる成分は通過できるが前記リポ
蛋白吸着体は通過できないフィルターおよび前記容器内
に充填された前記リポ蛋白吸着体からなるリポ蛋白除去
装置に関する。
[実施例] 本発明者らは、蛋白質とリガンド間の物理化学的な相互
作用のうち最も重要な疎水性相互作用および静電相互作
用に着目し種々の原子団を導入した種々の水不溶性マト
リクスを調製しリポ蛋白の吸着を調べた結果、表面の少
なくとも一部に一般式-NR1R2(式中、R1およびR2は前記
と同じ)で表わされる基を有している水溶性マトリクス
がHDLをほとんど吸着することなく良好なLDLおよびVLDL
を選択的に吸着しうることを見出した。
-NR1R2基中のR1が水素原子であり、R2がフェニル基であ
る本発明の吸着体とこの吸着体の-NR1-が-O-で置き換わ
った吸着体とを比較した結果、前者がLDLおよびVLDLは
吸着するがHDLはほとんど吸着しないのに対して、後者
はLDLおよびVLDLのみならずかなりの量のHDLをも同時に
吸着してしまうことがわかった。したがって、-NR1R2
中の窒素原子はLDLおよびVLDLとHDLとの間の吸着選択性
に関与しているものと考えられるので該窒素原子は本吸
着体中に存在する-NR1R2基中の重要な構成原子である。
一方、-NR1R2基中のR1が水素原子であり、R2がR2Hとし
た化合物のlogP値がほぼ等しいフェニル基である本発
明の吸着体とブチル基である吸着体とを比較した結果、
後者は前者に比べてLDL吸着能が著しく劣るということ
がわかった。したがって、芳香族環がLDLとの親和性に
関与しているものと考えられるので本発明の吸着体に存
在する基-NR1R2基中の原子団R2は芳香族環を含むもので
あることが必要である。本発明の吸着体に存在する基-N
R1R2基中の原子団R2に含まれるのに好ましい芳香族環と
しては、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、トリアジ
ン、ピロール、イミダゾール、フラン、チオフェン環お
よびこれらの縮合環などがあげられるが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。
水−オクタノール系での分配係数の対数値logPは化合
物の疎水性のパラメーターである。分配係数Pの代表的
な求め方は次のとおりである。まず、化合物をオクタノ
ール(もしくは水)に溶解し、これに等量の水(もしく
はオクタノール)を加え、グリフィンフラスコシェイカ
ー(グリフィン・アンド・ジョージ・リミテッド社製)
で30分間振盪する。その後、2000rpmで1ないし2時間
遠心分離し、オクタノール層および水層中の化合物濃度
を分光学的あるいはGLC(気体−液体クロマトグラフ
法)などの種々の方法を用いて測定することにより次
式: P=Coct/Cw (式中、Coctはオクタノール層中の化合物濃度であり、
Cwは水層中の化合物濃度である)を用いて求める。
本発明の吸着体に存在する-NR1R2基中の原子団R2の疎水
性はリポ蛋白の吸着に大きな役割をはたしており、R2H
とした化合物のlogP値が0未満ではリポ蛋白との疎水
性相互作用が弱いためリポ蛋白の吸着能は小さくなり、
またR2Hとした化合物のlogP値が3.2より大きいばあい
はLDLおよびVLDLを吸着すると同時にHDLをはじめ他の種
々の蛋白質を吸着し選択性の上で問題がある。すなわ
ち、本発明の吸着体に存在する原子団R2をR2Hとした化
合物のlogP値は0〜3.2であり、さらに好ましくは0.8
〜2.7がリポ蛋白吸着能と選択性の両面でとりわけ良好
でよい。
R2Hとした化合物のlogP値が0〜3.2である原子団R2をR
2Hとした化合物の例としては、含まれる芳香族環がベン
ゼン環であるばあいには、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、フェノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、ベンズアルデヒド、アニソ
ール、フェネトール、安息香酸、フェニル酢酸、フェノ
キシ酢酸、安息香酸メチル、アニリン、ニトロベンゼ
ン、クロロベンゼン、ジニトロベンゼン、ニトロベンズ
アルデヒド、ニトロアニソール、ニトロトルエン、ベン
ズアミド、アセトフェノン、エチルフェノール、エトキ
シフェノール、アセトアニリド、フェニルアセトアミ
ド、メチルベンジルアルコールなどがあげられるが、本
発明はこれらのみに限定されるものではなく、他の芳香
族環を含むばあいでもR2Hとした化合物のlogP値が0〜
3.2の範囲であるものであればとくに限定されるもので
はない。
また、本発明の水溶性マトリクスの表面の少なくとも一
部に存在する-NR1R2基は1種類または2種以上であって
もよい。本発明の水不溶性マトリクスであって、そのマ
トリクスの表面の少なくとも一部に-NR1R2基を有してい
るものであるリポ蛋白吸着体は、その製造方法により、 (1)水不溶性担体に-NR1R2基を導入することによってえ
られる吸着体、および (2)水溶性高分子化合物に-NR1R2基を導入したのち、架
橋などの処理を行ない水不溶性マトリクスとした吸着体
に区別されるが、本発明においてはこれらいずれの製造
方法によるものであってもよい。
前記(1)の吸着体に用いられる水不溶性担体は無機担
体、合成高分子または多糖類からなる有機担体、または
有機担体および/または無機担体からなる複合担体のい
ずれであってもよいが、体液中に存在するリポ蛋白の存
在環境を考慮すれば親水性であることが好ましく、さら
に目的物質以外の物質の吸着、いわゆる非特異吸着が少
ないものが好ましい。このような水不溶性担体の例とし
ては、架橋アガロース、架橋デキストラン、架橋セルロ
ース、結晶性セルロース、架橋キチン、架橋キトサンな
どの多糖類からなる水不溶性担体、架橋ポリビニルアル
コール、架橋ポリアクリレート、架橋ポリアミドなどの
合成高分子化合物からなる水不溶性担体、ガラスビー
ズ、シリカゲルなどの無機担体、さらにはガラスビーズ
などの無機担体表面を多糖類または高分子化合物で被覆
した有機−無機複合担体、合成高分子化合物よりなる有
機担体表面を多糖類で被覆した有機−無機複合担体など
があげられるが、本発明はこれらのみに限定されるもの
ではない。
前記(2)の吸着体の製造に用いられる水溶性高分子化合
物の例としてはデキストラン、デンプンなどの多糖類、
ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体
のうちエチレン含量の低いものをケン化してえれらる高
分子などがあげられるが、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
前記(1)または(2)の製造方法によってえられる吸着体は
その製造工程において、水不溶性担体もしくは水溶性高
分子化合物に-NR1R2基が導入されるが、本発明において
は-NR1R2基はリガンドの漏出の可能性が小さい共有結合
で水不溶性担体または水溶性高分子に固定されているこ
とが好ましい。
したがって、本発明の吸着体に用いる水不溶性担体およ
び水溶性高分子化合物には固定化反応に用いうる官能基
が存在しているとより好都合である。このような官能基
の例としては、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チ
オール基、アルデヒド基、ハロゲン基、酸無水物基、ア
ミド基、エステル基、エポキシ基およびシラノール基な
どがあげられる。
また、LDLおよびVLDLとHDLとの間の吸着選択性に関与し
ていると考えられる本発明の吸着体に存在する-NR1R2
中の窒素原子は水不溶性担体、水溶性高分子化合物また
はリガンドのいずれに由来するものであってもよい。
すなわち-NR1R2なる基を水不溶性担体または水溶性高分
子化合物に導入する方法としては、-NR1R2基が一般式HN
R1R2(式中、R1およびR2は前記と同じ)で表わされる化
合物から誘導される基であって、該化合物の窒素原子が
水不溶性担体または水溶性高分子化合物に結合されて該
水溶性担体または該水溶性高分子化合物に固定される方
法、ならびに-NR1R2基が一般式-NHR1で表わされる基を
有している水不溶性担体または水溶性高分子化合物と一
般式R2H(式中、R2は前記と同じ、Xはアミノ基と反応
可能な官能基または官能基の一部を示す)で表わされる
化合物とを反応させることによって水不溶性担体または
水溶性高分子化合物に導入させる方法があげられるが、
本発明にはこれらのいずれを用いてもよい。-NHR1基を
有する水不溶性担体とは、キチン、キトサンなどのよう
に元来-NHR1を有する原料よりなる水不溶性担体、本来
はアミノ基を持たない水不溶性担体に、シアン化臭素、
エピクロルヒドリン、1,4-ブタンジオールジグリシジル
エーテルなどによる活性化ののち、一般式H2NR1(式
中、R1は前記と同じ)で表わされる化合物または一般式
HNR1R3(式中、R1は前記と同じ、R3は担体に結合可能な
官能基を有する原子団を示す)で表わされる化合物を反
応させ-NHR1基を導入した水不溶性担体などをいう。
-NR1R2基が水不溶性担体または水溶性高分子化合物に導
入される際において、化合物HNR1R2を窒素原子を介して
水不溶性担体または水溶性高分子化合物に結合させるば
あいHNR1R2なる化合物の例としては、アニリン、アニリ
ン誘導体またはそれらの混合物、およびベンジルアミ
ン、ベンジルアミン誘導体またはそれらの混合物など
が、その入手が容易であることからとくに有用である。
アニリン誘導体の例としてはN-メチルアニリン、N-エチ
ルアニリンなどのN-モノアルキルアニリン類、o-トルイ
ジン、m-トルイジン、p-トルイジン、2,3-キシリジン、
2,4-キシリジンなどの芳香族アルキル置換アニリン類、
o-アミノアニソール、m-アミノアニソール、p-アミノア
ニソール、2-アミノフェネトール、3-アミノフェネトー
ル、4-アミノフェネトールなどの芳香族アルコキシ置換
アニリン類のほか、o-クロロアニリン、m-クロロアニリ
ン、p-クロロアニリン、o-ニトロアニリン、m-ニトロア
ニリン、p-ニトロアニリン、2,4-ジニトロアニリン、2,
6-ジニトロアニリン、3,5-ジニトロアニリン、o-アミノ
安息香酸、m-アミノ安息香酸、p-アミノ安息香酸、o-ア
ミノ安息香酸エチル、m-アミノ安息香酸エチル、p-アミ
ノ安息香酸エチル、p-アミノベンゼンスルホンアミド、
o-アミノフェノール、m-アミノフェノール、p-アミノフ
ェノール、o-アミノフェネチルアルコール、p-アミノフ
ェネチルアルコール、o-フェニレンジアミン、m-フェニ
レンジアミン、p-フェニレンジアミン、2-アミノ-4-ニ
トロアニソール、2-アミノ-4-ニトロトルエンなどのよ
うに1種以上の置換基を1個以上芳香族環上に有するア
ニリン類などがあげられるが、本発明はこれらのみに限
定されるものではない。
本発明の吸着体は血液、血清、血漿およびそれらの希釈
液、あるいはこれらの液に血球除去や血清蛋白除去など
の前処理を施した液などのような種々のリポ蛋白を含む
溶液よりLDLやVLDLを除去するために用いることができ
る。具体的には高脂血症患者の治療用吸着体として、あ
るいは各種リポ蛋白分析用の吸着体として用いることが
できる。
本発明の吸着体を治療に用いるには、種々の方法があ
る。
もっとも簡便な方法としては患者の血液を体外に導き出
して血液バッグなどに貯め、これに本発明の吸着体を混
合してLDL、VLDLを除去したのち、フィルターを通して
該吸着体を除去して血液を患者に戻す方法がある。この
方法は複雑な装置を必要としないが、1回の処理量が少
なく治療に時間を要し、操作が煩雑になるという欠点を
有している。
他の方法としては本発明の吸着体をカラムに充填した本
発明のリポ蛋白除去装置を体外循環回路に組み込みオン
ラインで吸着除去を行なう方法がある。処理方法には全
血を直接環流する方法と、血液から血漿を分離したのち
血漿をカラムに通す方法がある。
本発明の吸着体およびそれを用いたリポ蛋白除去装置
は、いずれの方法にも用いることができる。
本発明のリポ蛋白除去装置は、流体の流入口、流出口、
および流体および流体に含まれる成分は通過できるが本
発明の吸着体は通過できないフィルターを有する容器と
該容器内に充填された本発明の吸着体からなる。本発明
のリポ蛋白除去装置の一実施例の概略縦断面図を第2図
に示す。
第2図中、(1)および(2)はそれぞれの流体の流入口と流
出口、(3)は本発明の吸着体、(4)および(5)は流体およ
び流体に含まれる成分は通過できるが吸着体は通過でき
ないフィルターまたはメッシュ(6)はカラムである。こ
こで流体の流入口側のフィルター(4)は存在しなくても
よい。
本発明の吸着体をカラムに充填し、体外循環回路に組み
込み、オンラインで治療する際に吸着体の圧密化が生じ
ると充分な体液流量がえられなくなり治療時間の延長さ
らに治療続行不可能となりうるので吸着体の圧密化を防
ぐためには、吸着体は充分な機械的強度を有する吸着体
であることが好ましい。
すなわち、本発明の吸着体は硬質であることが好まし
い。また、本発明の吸着体の微細構造は多孔質または非
多孔質のいずれであってもよいが、単位体積あたりの高
いLDLおよびVLDL吸着能をえるためには、比表面積が大
きいこと、すなわち多孔質とくに全多孔質であることが
好ましい。
本発明において、硬質とは後記参考例に示すように水不
溶性マトリクスを円筒状カルラムに均一に充填し、水性
流体を流した際の圧力損失と流量の関係が0.3kg/cm2
で直線関係にあることをいう。また、本発明において多
孔質とは、細孔容積がみかけの水不溶性マトリクスの容
積の20%以上で比表面積が32/g以上であることを意
味する。これらの条件を満たさないものは、吸着容積が
小さく実用に耐えない。このような水不溶性マトリクス
に用いる担体の例としては、多孔質セルロースゲル、多
孔質キトサンゲル、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体、架橋アクリレート、架橋ポリビニルアルコールなど
からなるビニル系多孔質体およびガラス、シリカ、アル
ミナなどからなる無機多孔質体などがあげられるが、本
発明はこれらのみに限定されるものではない。
さらに、本発明の吸着体が多孔質であるばあい、その細
孔は100万以上の分子量をもつLDLやVLDLが容易に細孔内
に侵入できる大きさであることが必要であるので、球状
蛋白質を用いて測定された排除限界分子量が100万以上
のものであることが重要であり100万より小さいもので
は吸着容積が小さく実用に耐えない。
一方、排除限界分子量が1億をこえるものは吸着体の機
械的強度が弱くなるか、または吸着体の固形分含量が小
さすぎて充分な吸着容量がえられないなどの理由から実
用に耐えない。したがって本発明の吸着体の好ましい排
除限界分子量は100万〜1億でありさらに好ましくは300
万〜7000万である。排除限界分子量とは、たとえば「実
験高速液体クロマトグラフィ」(波多野博行および花井
俊彦著、(株)化学同人発行)などの成書に記載されて
いるごとく、ゲル浸透クロマトグラフィにおいて細孔内
に侵入できない、すなわち排除される分子のうち最も小
さい分子量を有するものの分子量をいう。
また本発明の吸着体の形状は、粒状、繊維状、膜状また
はフローファイバー状など任意の形状を選ぶことができ
る。
以下に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものでは
ない。
参考例 両端に孔径15μmのフィルターを装着したガラス製円筒
カラム(円径9mm、カラム長150mm、)にアガロース
ゲル(Biogel A5m:商品名、粒径50〜100メッシュ)、
ポリマー硬質ゲル(トヨパールHW65(商品名、東洋曹達
工業(株)製、粒径50〜100μm)、およびセルロファ
インGC-700(商品名、チッソ(株)製、粒径45〜105μ
m))をそれぞれ均一に充填し、ペリスタティツクポン
プによりカラム内に水を流し、流量と圧力損失△Pとの
関係を求めた。その結果を第1図に示す。第1図の結果
からポリマー硬質ゲルが圧力の増加にほぼ比例して流量
が増加するのに対し、アガロースゲルは圧密化をひきお
こし、圧力を増加させても流量が増加しないことがわか
った。
多孔質セルロースゲルであるCKゲルA-3(商品名、チッ
ソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量5000万、粒径
63〜125μm)20mlにn−ヘプタン20ml、20重量%水酸
化ナトリウム水溶液6mlおよびTween20(商品名、花王
アトラス(株)製)を2滴(50μl)加え、40℃で2時
間攪拌したのち、エピクロルヒドリン6mlを加え、さら
に2時間40℃で攪拌を継続後、水洗し、エポキシ化ゲル
をえた。えられたエポキシ化ゲル10mlにアニリン300mg
を溶解した30容量%ジオキサン水溶液10mlを加え40℃で
静置下、4時間反応させた。反応後、ゲルを濾別し、15
容量%ジオキサン水溶液、水、2N食塩水、水の順でゲ
ルを洗浄し、アニリン固定化ゲルをえた。
えられたゲル1mlを試験管にとり、ヒト血清4mlを加え
たのち、37℃で2時間振盪した。振盪後、上澄み液のLD
L、VLDLおよびHDL−コレステロールの濃度を測定した。
その結果を第1表に示す。
実施例2 架橋アガロースゲルであるセファロースCL-6B(商品
名、ファルマシアファインケミカルズ社製、球状蛋白質
の排除限界分子量400万、粒径45〜165μm)20mlに懸濁
させ、これに2M水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、
40℃としたのち、エピクロルヒドリン4mlを加え、さら
に2時間40℃で攪拌後、水洗し、エポキシ化ゲルをえ
た。えられたエポキシ化ゲル10mlにアニリン300mg溶解
させた30容量%ジオキサン水溶液10mlを加え、室温で静
置下4日間反応させた。反応後、ゲルを濾別し、15容量
%ジオキサン水溶液、水、2M食塩水、水の順でゲルを
洗浄し、アニリン固定化ゲルをえた。
えられたゲルを実施例1と同様の方法にしたがって処理
し、LDL、VLDLおよびHDL−コレステロールの濃度を測定
した。その結果を第1表に示す。
比較例1〜2 フェニルセファロースCL-4B(商品名、ファルマシアフ
ァインケミカルズ社製)およびリンゲル液を用いてそれ
ぞれ比較例1および比較例2とした。それぞれを実施例
1と同様の方法にしたがって処理し、LDL、VLDLおよびH
DL−コレステロースの濃度を測定した。その結果を第1
表に示す。
第1表より、本発明の吸着体はLDLおよびVLDLは吸着す
るが、HDLをほとんど吸着しないことがわかる。
実施例3 多孔質セルロースゲルであるCKゲルA-3(商品名、チッ
ソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量5000万、粒径
63〜125μm)10mlに水10ml、2N水酸化ナトリウム水
溶液5.4ml、エピクロルヒドリン1.9mlを加え、40℃で2
時間攪拌した。反応後ゲルを濾別、水洗してエポキシ化
ゲルをえた。
えられたエポキシ化ゲル10mlに、水8ml、ベンジルアミ
ン137mgを加え、よく混合したのち、50℃で静置下、6
時間反応させた。反応後ゲルを濾別し、ゲルを水洗して
ベンジルアミン固定化ゲルをえた。
えられたゲル1mlを試験管にとり、ヒト血清4mlを加え
たのち、37℃で2時間振盪した。
振盪後、上澄み液のβ−リポ蛋白およびHDL−コレステ
ロールの濃度を測定した。
その結果およびR2HのlogP値を第2表に示す。
実施例4 ベンジルアミン137mgのかわりにアニリン120mgを用いた
ほかは実施例3と同様の方法にしたがってアニリン固定
化ゲルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。
その結果およびR2HのlogP値を第2表に示す。
実施例5 実施例3でえられたエポキシ化ゲル10mlに水10ml、30重
量%のアンモニア水0.5mlを加え、充分に混合したの
ち、40℃で2日間静置下、反応させた。反応後ゲルを濾
別し、ゲルを水洗してアミノ化ゲル(以下、N-ゲルとい
う)をえた。えられたN-ゲル10mlをグラスフィルター上
で50mlのジオキサン、50mlの10容量%トリエチルアミン
ジオキサン溶液、100mlのジオキサンにより、順番に置
換洗浄したのち反応容器に移し、90mgの安息香酸を溶解
した25mlのジオキサンを加えた。これにジシクロヘキシ
カルボジイミド100mgを溶解したジオキサン2mlを攪拌
下加え、3時間攪拌下反応させたのちさらにジシクロヘ
キシカルボジイミド100mgを溶解したジオキサン2mlを
加え、さらに3時間攪拌下反応させた。反応後、ゲルを
濾別し、ジオキサン、メタノール、ジオキサン、水の順
でゲルを洗浄し安息香酸固定化N-ゲルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示
す。
実施例6 90mgの安息香酸を溶解した25mlのジオキサンのかわりに
123mgのp-ニトロ安息香酸を溶解した25mlのジオキサン
を用いたほかは実施例5と同様の方法にしたがってp-ニ
トロ安息香酸固定化N-ゲルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示
す。
実施例7 ベンジルアミン137mgのかわりにフェネチルアミン155mg
を用い、溶媒として水8mlのかわりに30容量%ジオキサ
ン水溶液10mlを用いたほかは実施例3と同様の方法にし
たがってフェネチルアミン固定化ゲルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示
す。
実施例8 ベンジルアミン137mgのかわりにp-アミノベンゼンスル
ホンアミド220mgを用いたほかは実施例3と同様の方法
にしたがってp-アミノベンゼンスルホンアミド固定化ゲ
ルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示
す。
比較例3 ベンジルアミン137mgのかわりにn-ブチルアミン155mgを
用いたほかは実施例3と同様の方法にしたがってn-ブチ
ルアミン固定化ゲルをえた。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって処理
し、β−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を
測定した。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示
す。
比較例4 フェネチルアミン94mgのかわりにγ−フェニルプロピル
アミン173mgを用いたほかは実施例7と同様の方法にし
たがってγ−フェニルプロピルアミン固定化ゲルをえ
た。
えられたゲルを実施例3と同様の方法にしたがって、β
−リポ蛋白およびHDL−コレステロールの濃度を測定し
た。その結果およびR2HのlogP値を第2表に示す。
比較例5 リンゲル液を用いて比較例5とした。これを実施例3と
同様の方法にしたがって処理し、β−リポ蛋白およびHD
L−コレステロールの濃度を測定した。その結果およびR
2HのlogP値を第2表に示す。
第2表より、本発明の吸着体はβ−リポ蛋白を良好に吸
着し、しかもHDLをほとんど吸着しないことがわかる。
[発明の効果] 本発明の吸着体およびそれを用いたリポ蛋白吸着体装置
は安価なうえ安定であり、かつリポ蛋白を含む溶液中よ
りLDLおよびVLDLを選択的に除去することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は3種類のゲルを用いて流速と圧力損失との関係
を調べた結果を示すグラフである。 第2図は本発明のリポ蛋白除去装置の一実施例の概略縦
断面図である。 (図面の主要符号) (3):吸着体 (4)、(5):フィルター

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水不溶性マトリクスであって、そのマトリ
    クスの表面の少なくとも一部に一般式 -NR1R2(式中、R1は水素原子、メチル基またはエチル
    基を示し、R2は芳香族環を含み、R2Hとした化合物のlo
    gP(Pは水−オクタノール系での分配係数)値が0〜
    3.2である原子団を示す)で表わされる基を有している
    ものでありリポ蛋白吸着体。
  2. 【請求項2】水不溶性マトリクスが水不溶性担体および
    該水不溶性担体の表面の少なくとも一部に固定された一
    般式-NR1R2(式中、R1およびR2は前記と同じ)で表わさ
    れる基からなるものである特許請求の範囲第1項記載の
    リポ蛋白吸着体。
  3. 【請求項3】一般式-NR1R2(式中、R1およびR2は前記と
    同じ)で表わされる基が HNR1R2(式中、R1およびR2は前記と同じ)で表わされる
    化合物から誘導された基であり、該化合物の窒素原子を
    介して水不溶性担体に固定されている特許請求の範囲第
    2項記載のリポ蛋白吸着体。
  4. 【請求項4】一般式-NR1R2(式中、R1およびR2は前記と
    同じ)で表わされる基が -NHR1(式中、R1は前記と同じ)で表わされる基を有し
    ている水不溶性担体と一般式R2X(式中、R2は前記と同
    じ、Xはアミノ基と反応可能な官能基または官能基の一
    部を示す)で表わされる化合物とを反応させることによ
    って水不溶性担体に導入されている特許請求の範囲第2
    項記載のリポ蛋白吸着体。
  5. 【請求項5】水不溶性担体が親水性担体である特許請求
    の範囲第2項記載のリポ蛋白吸着体。
  6. 【請求項6】水不溶性マトリクスが多孔質体である特許
    請求の範囲第1項記載のリポ蛋白吸着体。
  7. 【請求項7】一般式HNR1R2(式中、R1およびR2は前記と
    同じ)で表わされる化合物がアニリン、アニリン誘導体
    またはそれらの混合物である特許請求の範囲第3項記載
    のリポ蛋白吸着体。
  8. 【請求項8】一般式HNR1R2(式中、R1およびR2は前記と
    同じ)で表わされる化合物がベンジルアミン、ベンジル
    アミン誘導体またはそれらの混合物である特許請求の範
    囲第3項記載のリポ蛋白吸着体。
  9. 【請求項9】水不溶性マトリクスが100万〜1億の、球
    状蛋白を用いてえられる排除限界分子量を有しているも
    のである特許請求の範囲第6項記載のリポ蛋白吸着体。
  10. 【請求項10】流体の流入口および流出口を有する容
    器、流体および該流体に含まれる成分は通過できるが水
    不溶性マトリクスであって、そのマトリクスの表面の少
    なくとも一部に一般式 -NR1R2(式中、R1は水素原子、メチル基またはエチル基
    を示し、R2は芳香族環を含み、R2Hとした化合物のlog
    P(Pは水−オクタノール系での分配係数)値が0〜3.
    2である原子団を示す)で表わされる基を有しているリ
    ポ蛋白吸着体は通過できないフィルターおよび前記容器
    内に充填された前記リポ蛋白吸着体からなるリポ蛋白除
    去装置。
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