JPH0610645U - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JPH0610645U
JPH0610645U JP4965992U JP4965992U JPH0610645U JP H0610645 U JPH0610645 U JP H0610645U JP 4965992 U JP4965992 U JP 4965992U JP 4965992 U JP4965992 U JP 4965992U JP H0610645 U JPH0610645 U JP H0610645U
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JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical portion
seal
fixed shaft
belt
pulley support
Prior art date
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Pending
Application number
JP4965992U
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English (en)
Inventor
山本  憲
勝久 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方向性の摩擦式ダンパ機構を有するオート
テンショナにおいて、上記ダンパ機構を内部に設けた円
筒部の内側にごみや埃等の異物が侵入するのを防止す
る。 【構成】 固定軸1によって偏心位置が揺動自在に支持
されたプーリ支持体5に上記固定軸1を中心とする円筒
部8を設ける。円筒部8の内側にプーリ支持体5をベル
ト張り側に急速に揺動させ、ベルト弛み側に緩慢に揺動
させる摩擦式のダンパ機構20を設ける。円筒部8の開
口側に軸方向に微小間隔をおいて対向する2枚のシール
プレート30、31を設け、一方のシールプレート30
を固定軸1に、他方のシールプレート31を円筒部8に
取付けてラビリンスシールを形成し、異物が円筒部8内
に侵入するのを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車エンジンのカム軸駆動用タイミングベルト等のベルトの張 力を一定に保持するオートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンのベルトの張力を一定に保持するオートテンショナとして実開 平1−69949号公報に記載されたものが従来から知られている。
【0003】 上記オートテンショナにおいては、揺動自在に支持されたブラケットにプーリ を支持するプーリ支持体を取付け、このプーリ支持体の底壁に形成した長孔にボ ルトを挿入し、このボルトの外側に嵌合した一対の摩擦板で上記底壁を挾み、一 方の摩擦板を圧縮コイルばねにより底壁に押し付け、一対の摩擦板と底壁の接触 部に作用する摩擦抵抗によってプーリの揺動を減衰し、かつ、ベルトの振動を低 減させ、上記ブラケットに張力調整ばねのばね力を付与してプーリをベルトに押 し付け、ベルトの張力を一定に保持しようとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記オートテンショナにおいては、振動の減衰力を大きくしようと すれば、圧縮コイルばねの押圧力や摩擦面の摩擦係数を大きくしなければならず 、押圧力の増大は圧縮コイルばねとして外径の大きい、長さの長いものを用いる 必要があるため、オートテンショナが大型化する問題が生じる。一方、摩擦係数 の増大は限度があり、ベルトの変動荷重が大きい領域ではプーリの振動が大きく なり、ベルトの振動や騒音が大きくなる不具合が生じる。
【0005】 また、上記オートテンショナにおいては、摩擦板と底壁の接触部に作用する摩 擦抵抗は、プーリの左右いずれの揺動方向にも同様に作用する所謂両方向性ダン パであるため、摩擦抵抗を大き目に設定すると、エンジンの温度や回転数の変化 に伴なうベルトの張力変化を適切に吸収することができない。また、低温始動時 にベルトが急激に弛んだ場合、ベルトの張力を瞬時に調整することができず、ベ ルトの振動によって騒音や歯飛びを生じる問題が生じ、逆に、摩擦抵抗を小さ目 に設定すると、プーリおよびベルトが振動し易くなり、相反する問題からチュー ニングが困難であり、オートテンショナに必要な機能を十分に発揮させることが できない。
【0006】 そのような問題点を解決するため、固定軸によって偏心位置が揺動自在に支持 されたプーリ支持体に円筒部を形成し、その円筒部の内側に摩擦式の一方向性ダ ンパ機構を設け、このダンパ機構によってプーリ支持体をベルト張り側に急速に 揺動させ、ベルト弛み側に緩慢に揺動させるようにしたオートテンショナを本件 出願人は既に提案している(特願平4−138493号明細書)。
【0007】 上記オートテンショナにおいては、プーリ支持体の揺動に方向性のある摩擦抵 抗を付与したことにより、プーリ支持体に支持されたプーリおよびベルトの揺動 を抑制しながら、ベルトの張力変化に対してプーリを適切に追従させることがで き、ベルトの張力を常に一定に保ち、ベルト寿命の向上と低騒音を実現できると いう特徴を有する。
【0008】 ところで、上記オートテンショナにおいては、ダンパ機構が摩擦式であるため 、円筒部の内側にごみや埃等の異物が侵入すると、摩擦部材が摩耗したり摩擦特 性が変化して、耐久性、信頼性に問題が生じる場合がある。
【0009】 その場合、上記オートテンショナにおいては、摩擦特性を安定させるため、ダ ンパ機構を設けた円筒部の開口をシールしてごみや埃の侵入を防止する必要があ る。
【0010】 上記シールとして、円筒部の開口部にゴムシールを取付け、そのゴムシールの 内周縁を固定軸の外周に接触させる方法が考えられるが、この場合、ゴムシール と固定軸の接触部を油潤滑すると、その潤滑油の飛散によってエンジンのタイミ ングベルトが汚れて劣化し、ベルト寿命を低下させるため、上記接触部は無潤滑 でなければならない。このため、ゴムシールが摩耗し易く、長期にわたって良好 なシール性を得ることができない。
【0011】 この考案は、ダンパ機構を設けた円筒部内にごみや埃等の異物が侵入するのを 防止してダンパ機構を形成する摩擦部材の異常摩耗や摩擦特性の変化を防止する ことおよびシール効果を長期にわたって保持できるようにすることを技術的課題 としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、固定軸によって偏心位置 が支持されたプーリ支持体に上記固定軸を中心とする円筒部を設け、その円筒部 の内側に一方向性の摩擦式ダンパ機構を組込んだオートテンショナにおいて、前 記円筒部の開口側に軸方向に微小な間隔をおいて対向する一対のシールプレート を設け、一方のシールプレートを固定軸に取付け、他方のシールプレートを円筒 部に取付けてラビリンスシールを形成した構成を採用したのである。
【0013】
【作用】
ラビリンスシールを形成する2枚のシールプレートを円筒部の開口側に設けた ことにより、円筒部内にごみや埃が侵入するのを防ぐことができ、ダンパ機構を 形成する摩擦部材の異常摩耗や摩擦特性の変化を防止することができる。
【0014】
【実施例】
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0015】 図1乃至図4は、この考案に係るオートテンショナを自動車エンジンのカム軸 駆動用ベルトの張力調整用に用いた例を示す。図示のように、固定軸1はボルト 2の締付けによってエンジンブロック3に固定されている。
【0016】 固定軸1の外側にはすべり軸受4が嵌合され、そのすべり軸受4の外側にプー リ支持体5が嵌合されている。プーリ支持体5は外径面の軸心に対する偏心位置 が回転自在に支持されている。
【0017】 プーリ支持体5には軸受6を介してプーリ7が回転自在に支持されている。プ ーリ支持体5のエンジンブロック側の端部には円筒部8が設けられ、この円筒部 8は前記固定軸1と同軸上に位置している。円筒部8の外側にはアーム9の一端 部に設けた筒部10が圧入され、そのアーム9の他端部に連結した張力付与手段 としての張力調整ばね11によってプーリ支持体5はベルト張り側に揺動され、 プーリ7がベルト12に押し付けられている。
【0018】 前記円筒部8の内側には一方向性の摩擦式ダンパ機構20が設けられている。 ダンパ機構20は、固定軸1の外周に複数のカム面21を周方向に所要の間隔を おいて設け、各カム面21と円筒部8の内面間に形成されたくさび形空間22に 、そのくさび形空間22と同形状の摩擦部材23と、その摩擦部材23をくさび 形空間22の狭小部に向けて押圧するばね部材24とを組込んでいる。
【0019】 ここで、カム面21は螺旋形もしくは固定軸1の軸心に対して偏心位置に中心 を有する偏心円弧形をなし、摩擦部材23の周方向の全接触面でくさび角αが略 一定とされている。
【0020】 上記ダンパ機構20は、ベルト12の張力が増大し、そのベルト12でプーリ 7が押されて固定軸1を中心にプーリ支持体5が図1の矢印方向に回転しようと する場合に、円筒部8との接触により摩擦部材23をくさび形空間22の狭小部 に向けて移動させ、摩擦部材23と円筒部8の接触部における摩擦力の増大によ りプーリ支持体5のベルト弛み側への揺動を抑制する。
【0021】 逆に、ベルト12の張力が減少すると、円筒部8との接触によって摩擦部材2 3をくさび形空間22の広幅部に向けて移動させ、円筒部8と摩擦部材23の接 触部における摩擦抵抗の減少により、張力調整ばね11のばね力によってプーリ 支持体5をベルト張り側に急速に揺動させる。
【0022】 上記のような摩擦式のダンパ機構20において、円筒部8の内側にごみや埃等 の異物が侵入すると、その異物の噛み込みによって摩擦部材23が異常に摩耗し たり、摩擦特性が不安定になる。
【0023】 円筒部8内に異物が侵入するのを防ぎ、摩擦部材23の異常摩耗や摩擦特性の 変化を防止するため、図4に示すように、上記円筒部8の開口側に軸方向に微小 の間隔をおいて対向する2枚のシールプレート30、31を設け、内側のシール プレート30を固定軸1に取付け、そのシールプレート30の外径縁と円筒部8 の内周面間に微小の間隙を形成している。
【0024】 また、外側のシールプレート31の外径部に嵌合筒32を設け、この嵌合筒3 2を円筒部8の外側に嵌合してシールプレート31の内径縁と固定軸1の外径面 間に微小の隙間を形成し、軸方向で対向する2枚のシールプレート30、31に よってラビリンスシールを形成している。
【0025】 上記のように、円筒部8の開口側にラビリンスシールを形成する2枚のシール プレート30、31を設けたことによって、円筒部8内に異物が侵入するのを防 ぎ、摩擦部材23が異常に摩耗するのを防止することができ、安定した摩擦特性 を長期にわたって保持することができる。
【0026】 なお、2枚のシールプレート30、31は、両者とも金属板で形成してもよい が、この場合、シールプレート30、31やシールプレート取付け部に精度の高 い加工が要求され、加工精度が悪い場合、シールプレート30、31が互に接触 し、異音や摩耗を生じることが考えられる。
【0027】 そこで、実施例では、内側のシールプレート30を合成樹脂で形成し、外側の シールプレート31を金属板で形成している。このような構成とすると、加工精 度が悪く、シールプレート30、31同士が接触しても、一方のシールプレート 30が合成樹脂製であるため、異音および異常摩耗の発生を防止することができ る。
【0028】 なお、合成樹脂として、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルケトン( PEEK)、ポリプロピレン等を挙げることができる。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るオートテンショナにおいては、摩擦式のダンパ 機構を内部に設けた円筒部の開口側に2枚のシールプレートを設けてラビリンス シールを形成したので、円筒部内にごみや埃等の異物が侵入するのを防止するこ とができ、摩擦部材の異常摩耗や摩擦特性の変化を防ぐことができる。
【0030】 また、ラビリンスシールであるため、ゴムシールに比較してコストが安く、長 期に安定したシール性を得ることができる。
【0031】 さらに、2枚のシールプレートの一方を合成樹脂製とし、他方を金属板製とし たことによって、シールプレート同士の接触による異音の発生を防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るオートテンショナの一実施例を
示す正面図
【図2】同上の縦断側面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】同上のシールプレートの取付部分の拡大断面図
【符号の説明】
1 固定軸 5 プーリ支持体 7 プーリ 8 円筒部 11 張力調整ばね 20 ダンパ機構 30、31 シールプレート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸と、その固定軸で偏心位置が揺動
    自在に支持されたプーリ支持体と、このプーリ支持体に
    回動自在に支持されたプーリと、このプーリがベルトを
    張る方向にプーリ支持体を揺動させる張力付与手段とか
    ら成り、上記プーリ支持体に上記固定軸を中心とする円
    筒部を設け、この円筒部の内側に、上記プーリ支持体を
    ベルト張り側に急速に揺動させ、ベルト弛み側に緩慢に
    揺動させる摩擦式の一方向性ダンパ機構を設けたオート
    テンショナにおいて、前記円筒部の開口側に軸方向に微
    小な間隔をおいて対向する一対のシールプレートを設
    け、一方のシールプレートを固定軸に取付け、他方のシ
    ールプレートを円筒部に取付けてラビリンスシールを形
    成したことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオートテンショナにお
    いて、一対のシールプレートのうち、内側のシールプレ
    ートを合成樹脂で形成し、外側のシールプレートを金属
    板で形成したことを特徴とするオートテンショナ。
JP4965992U 1992-07-15 1992-07-15 オートテンショナ Pending JPH0610645U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005059405A1 (ja) * 2003-12-16 2005-06-30 Ntn Corporation 補機駆動用ベルトの張力調整装置

Cited By (2)

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WO2005059405A1 (ja) * 2003-12-16 2005-06-30 Ntn Corporation 補機駆動用ベルトの張力調整装置
CN100441912C (zh) * 2003-12-16 2008-12-10 Ntn株式会社 辅机驱动用带的张力调节装置

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