JPH06100444A - 脳機能改善薬 - Google Patents

脳機能改善薬

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JPH06100444A
JPH06100444A JP27352292A JP27352292A JPH06100444A JP H06100444 A JPH06100444 A JP H06100444A JP 27352292 A JP27352292 A JP 27352292A JP 27352292 A JP27352292 A JP 27352292A JP H06100444 A JPH06100444 A JP H06100444A
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compound
formula
cerebral
improving
methyl
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JP27352292A
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English (en)
Inventor
Shinji Ine
真嗣 稲
Jun Kojima
純 小嶋
Kenshirou Yamana
研司郎 山名
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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Nikken Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Nikken Chemicals Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な脳機能改善剤、特に脳卒中後遺症の治
療薬を提供する。 【構成】 化1[式(I)] 【化1】 (式中、R1は水素原子又はシアノ基を表し、R2は水素
原子、メチル基、ハロゲン原子又はモルホリノメチル基
を表し、R3及びR4はそれぞれ水素原子又はメチル基を
表し、nは1〜3の整数を表し、破線部分の結合は単結
合または二重結合を表す。)で表されるシクロヘキセノ
ン化合物を有効成分とする脳機能改善薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な脳機能改善薬、特
に脳卒中後遺症の治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る式(I)で表されるシクロ
ヘキセノン化合物は、特公昭56−17336号公報、
特開平3−275672号公報等に記載されているよう
に、一部公知化合物である。これら公知化合物は、特公
昭56−17336号公報では鎮痛剤、鎮静剤、精神安
定剤、解熱剤、抗けいれん剤、糖尿病治療剤等の医薬及
びこれらの医薬の中間体として有用であることが、ま
た、特開平3−275672号公報では、アルツハイマ
ー病等の治療薬の中間体として有用であることが記載さ
れている。しかしながら、これらの化合物の脳機能改善
作用については全く知られていないし、示唆さえされて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、シクロ
ヘキサンジオン類を原料として多くの化合物を合成し、
これらの化合物につき種々検討を重ねた結果、式(I)
で表されるシクロヘキセノン化合物が公知の脳機能改善
作用を示す薬剤とは化学構造的に異なるにも拘らず優れ
た脳機能改善作用を有するとの知見を得、本発明を完成
するに至った。
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は化2[式
(I)]
【0004】
【化2】
【0005】(式中、R1は水素原子又はシアノ基を表
し、R2は水素原子、メチル基、塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子又はモルホリノメチル基を表し、R3
びR4はそれぞれ水素原子又はメチル基を表し、nは1
〜3の整数を表し、破線部分の結合は単結合又は二重結
合を表す。)で表されるシクロヘキセノン化合物を有効
成分とする脳機能改善薬に関する。
【0006】本発明の脳機能改善薬として好ましい化合
物を、式(I)の各置換基で示すと、R1としては水素
原子又はシアノ基、R2としては水素原子又はメチル基
を挙げることができ、R3及びR4としてはいずれも水素
原子又はいずれもメチル基を挙げることができる。従っ
て、本発明では前記の各置換基の条件を複数以上満たす
化合物が更に好ましい化合物となる。
【0007】以下に、好ましい化合物の具体例を示す。 (化合物1) 3−(シクロペンチルアミノ)−2−シ
クロヘキセン−1−オン (化合物3) 3−[(2−シアノシクロペンテニル)
アミノ]−5,5−ジメチル−2−シクロヘキセン−1
−オン (化合物4) 3−[(2−シアノシクロペンテニル)
アミノ]−2−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン
【0008】本発明によって提供される式(I)で示さ
れるシクロヘキセノン化合物の内R2が水素原子又はメ
チル基である化合物は、以下の方法に従って製造するこ
とができる。即ち、式(II)で示される1,3−シクロ
ヘキサンジオン類と式(III)で示されるアミン類を出
発原料として反応させることにより、式(I)で示され
るシクロヘキセノン化合物を製造することができる。
【0009】
【化3】
【0010】(上式中、R1,R3,R4は式(I)のそ
れと同じ意味を表わし、R2は水素原子又はメチル基を
表す。)以下、製造方法を詳細に述べると、式(III)
で示される化合物の使用量は、式(II)で示される化合
物1モルに対し、通常1モル以上であればよく、その上
限に特に限定はないが、一般的に約1−3モル程度、さ
らには約1−1.5モル程度が実用上望ましい。本反応
は通常溶媒中で行なわれ、この溶媒としては本反応を阻
害しない溶媒であればいかなるものでもよく、例えば芳
香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン、キシレンな
ど)、エーテル類(例、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなど)、アルコール類(例、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノールなど)などが使用される。反応温
度、時間などの反応条件は特に限定はないが、室温から
反応に用いられる溶媒の沸点附近の温度で1−6時間程
度反応を行なうのが一般的である。本発明では、更に好
ましい製造方法として、式(II)の化合物と式(III)
の化合物をベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類
に溶解し、パラトルエンスルホン酸を触媒として加え、
生成する水を共沸除去しながら還流する方法(パラトル
エンスルホン酸法)が挙げられる。
【0011】本発明では、式(I)で表される化合物の
内、R2がハロゲン原子で表わされる化合物は、上記方
法で得られたR2が水素原子で表される化合物にN−ク
ロロスクシンイミド等のN−ハロゲン化イミド等を反応
させることにより製造することができる。また、R2
モルホリノメチル基で表される化合物は、R2が水素原
子で表される化合物にモルホリンとホルムアルデヒドを
反応させることにより製造することができる。かくして
得られた式(I)の化合物は公知の処理手段(例えば、
抽出、蒸留、再結晶、クロマトグラフィーなど)によっ
て単離、精製することができる。
【0012】本発明に係る化合物は、シアン化カリウム
(KCN)致死に対する生存時間の延長を示し、かつ脳
虚血に対しても有効な効果を示すことから、脳虚血改善
薬、特に脳卒中後遺症の治療薬として有用である。
【0013】本発明に係る化合物を脳機能改善薬として
使用する場合には、経口又は非経口などの適当な投与方
法により投与することができる。経口投与用の形態とし
ては、例えば錠剤、顆粒、カプセル剤、丸剤、散剤など
が、また、非経口投与用の形態としては、例えば、注射
剤、座剤、液剤などが挙げられる。これら医薬投与用組
成物の製剤化に際しては、本発明の化合物(場合により
その塩)を常法に従い調製することができる。
【0014】例えば、経口剤の場合には乳糖、ブドウ
糖、コーンスターチ、ショ糖などの賦形剤、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセル
ロースなどの崩壊剤、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコー
ル、硬化油などの滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ゼラチン、
アラビアゴムなどの結合剤、グリセリン、エチレングリ
コールなどの湿潤剤、その他必要に応じて界面活性剤、
矯味剤などを使用して所望の投与剤型に調製することが
できる。
【0015】また、非経口剤の場合には、水、エタノー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、寒天、トラガラントガム、などの希釈剤を
用い、必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、香
料、着色剤などを用いて調製することができる。
【0016】本発明の化合物を脳機能改善剤として処方
する場合、その投与単位は本発明化合物として、成人一
人当たり、経口投与の場合、1日5〜500mg、好まし
くは5〜50mg、非経口投与の場合、1日1〜100m
g、好ましくは1〜10mgの範囲で投与され、それぞれ
1日1〜3回の分割投与により所望の治療効果が期待で
きる。
【0017】
【実施例】次に本発明に係る化合物の合成例、製剤例、
試験例を実施例として示す。 (合成例)
【0018】実施例1 3−(シクロペンチルアミノ)−2−シクロヘキセン−
1−オン(化合物1)の合成 シクロペンチルアミン 1.00g(11.63ミリモル)、
1,3−シクロヘキサンジオン 1.34g(11.63ミリモ
ル)及びパラトルエンスルホン酸0.20gをベンゼン5
0mlに溶解し、ディーンスターク管で水分を共沸除去し
ながら1.5時間還流する。反応後、反応液を飽和炭酸
ソーダ水にて洗浄し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して結
晶を得る。この結晶をベンゼン溶媒で再結晶を行ない目
的化合物の黄色粉状結晶 1.95g(収率94%)を得
た。 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.30−2.50(14H,m), 3.50−3.91
(1H,m), 4.75(1H,br), 5.12
(1H,s) 融点:104.5−105.0℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3200,2980,2910,2820,1575,
1540
【0019】実施例2 3−(シクロヘプチルアミノ)−2−シクロヘキセン−
1−オン(化合物2)の合成 実施例1とほぼ同様にして上記化合物を合成した。収率
及びNMR等の分析値を以下に示す。 収率:77% H−NMR(PPM,CDCl3) 1.20−2.40(18H,m), 3.40(1H,
m), 4.52(1H,br), 5.06(1H,
s) 融点:135.0−136.0℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3270,2930,1590,1570,1535
【0020】実施例3 3−[(2−シアノシクロペンテニル)アミノ]−5,
5−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−オン(化合物
3)の合成 ポリリン酸エチルエステルを氷冷バス上で攪拌中1−ア
ミノ−2−シアノシクロペンテン10.80g(10.00ミ
リモル)とジメドン14.20g(10.00ミリモル)を加
え55℃で7時間攪拌し反応した。反応終了後、反応液
を氷冷した28%アンモニア水中に少しずつ加えアルカ
リ性とし、クロロホルムにて抽出する。抽出液を芒硝で
乾燥した後、溶媒を留去して黄色オイル状の残渣を得
た。この残渣を酢酸エチル中で懸濁させて結晶化し、
5.81g(25%)の目的化合物を得た。 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.10(6H,s), 2.06(2H,m), 2.
20(2H,m),2.30(2H,s), 2.56
(2H,m), 2.88(2H,m), 5.56(1
H,s), 6.50(1H,br) 融点:149.5−150.5℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3270,2200,1610,1530
【0021】実施例4 3−[(2−シアノシクロペンテニル)アミノ]−2−
メチル−2−シクロヘキセン−1−オン(化合物4)の
合成 実施例3とほぼ同様にして上記化合物を合成した。NM
R等の分析値を以下に示す。 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.57(3H,s), 1.99−2.07(4H,
m), 2.56−2.61(4H,m), 2.70−
2.74(4H,m), 7.07(1H,br)融点:
146.5−147.0℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3360,2890,2210,1650,1610,
1410
【0022】実施例5 2−クロロ−3−(シクロペンチルアミノ)−2−シク
ロヘキセン−1−オン(化合物5)の合成 3−(シクロペンチルアミノ)−2−シクロヘキセン−
1−オン(化合物1)1.50g(8.37ミリモル)を溶
解したエタノールと水9対1の混合溶媒10mlにN−クロ
ロスクシンイミド1.20g(8.79ミリモル)を加え、
室温にて90.5時間攪拌反応する。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解し、これを水
で洗浄し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して結晶を得る。
この結晶をエタノール溶媒で再結晶を行ない目的化合物
の淡褐色粉状結晶1.25g(収率70%)を得た。 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.10−2.20(10H,m), 2.46(2H,
t,J=6.0Hz),2.62(2H,t,J=6.0H
z), 3.89(1H,m), 5.50(1H,b
r) 融点:62.5−63.5℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3280,2950,1620,1580,1540,
1425,1325,1180
【0023】実施例6 2−クロロ−3−(シクロヘプチルアミノ)−2−シク
ロヘキセン−1−オン(化合物6)の合成 実施例5の3−(シクロペンチルアミノ)−2−シクロ
ヘキセン−1−オンの代わりに3−(シクロヘプチルア
ミノ)−2−シクロヘキセン−1−オンを用い、実施例
5とほぼ同様にして上記化合物を合成した。収率及びN
MR等の分析値を以下に示す。 収率:87% 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.20−2.15(14H,m), 2.45(2H,
t,J=6.0Hz),2.59(2H,t,J=6.0H
z), 3.58(1H,m), 5.55(1H,b
r) 融点:129.5−130.5℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3310,2930,2860,1620,1570,
1545,1410
【0024】実施例7 2−ブロモ−3−(シクロペンチルアミノ)−2−シク
ロヘキセン−1−オン(化合物7)の合成 実施例5のN−クロロスクシンイミドの代わりにN−ブ
ロモスクシンイミドを用い、実施例5とほぼ同様にして
上記化合物を合成した。収率及びNMR等の分析値を以
下に示す。 収率:91% 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.50−1.57(2H,m), 1.63−1.71
(2H,m), 1.75−1.83(2H,m),
1.96−2.08(4H,m), 2.52(2H,
t,J=6.84Hz), 2.63(2H,t,J=6.
35Hz), 3.92(1H,m), 5.69(1H,
br) 融点:46.0−48.0℃ IRνmaxcm-1(KBr) 3310,2950,1620,1570,1545,
1415,1330,1180
【0025】実施例8 3−(シクロペンチルアミノ)−2−(モルホリノメチ
ル)−2−シクロヘキセン−1−オン(化合物8)の合
成 3−(シクロペンチルアミノ)−2−シクロヘキセン−
1−オン(化合物1)0.50g(2.79ミリモル)をメ
タノール 1mlに溶解し、これに37%(W/V)ホルムア
ルデヒド水溶液 0.27ml(3.35ミリモル)およびモル
ホリン0.26g(3.07ミリモル)を加え、4.5時間還
流する。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を水に溶解し
た後、メチレンクロライドで抽出する。抽出液を芒硝に
て乾燥し、溶媒を留去し黄色結晶状の残渣を得る。この
残渣を酢酸エチル溶媒にて再結晶を行ない目的化合物の
淡黄色粉状結晶0.50g(収率64%)を得た。 分析値 H−NMR(PPM,CDCl3) 1.44−1.51(2H,m), 1.63−1.80
(4H,m), 1.89−2.00(4H,m),
2.30(2H,t,J=6.83Hz), 2.41(4
H,m), 2.49(2H,t,J=6.35Hz),
3.42(2H,s), 3.64(4H,m), 3.
87(1H,m), 8.40(1H,br) 融点:86.0−87.5℃ IRνmaxcm-1(KBr) 2950,2850,1580,1430,1415,
1290,1180,1115
【0026】(製剤例) 実施例9(錠剤の調製) 本発明化合物(化合物3) 250g 乳糖 620g コーンスターチ 400g ヒドロキシプロピルセルロース 20g ステアリン酸マグネシウム 10g 上記の本発明化合物、乳糖及びコーンスターチを均一に
なるまで混合した後、ヒドロキシプロピルセルロースの
5W/V%エタノール溶液を加えて練合、顆粒化する。1
6メッシュの篩に通し整粒した後、常法により打錠し、
1錠当りの重量130mg、直径7mm、主薬含量25mgの
錠剤とした。
【0027】試験例1 シアン化カリウム(KCN)投与後の生存時間に対する
作用 試験方法:ddY系雄性マウス(5週齢、一群10匹)
にKCN3.0mg/kgを5秒間に尾静脈内投与し、呼吸
停止までの時間(生存時間)を測定した。被験化合物は
生理食塩水に溶解し、溶解不可能なものは0.5%ツイ
ーン80(Tween80)で懸濁して、50mg/kgを容量と
して10ml/kgの割合で実験開始30分前に腹腔内投与
した。なお、対照には生理食塩水を10ml/kgの割合で
実験開始30分前に腹腔内投与した。
【0028】試験結果:以下に示した。対照群の平均生
存時間(50秒)を100%として、各被験化合物の延
命率(%)を算出した。
【0029】試験例2 抗脳虚血試験 試験方法:戸部らの方法(日本薬理学雑誌81卷421
−429頁、1983年)に準じ、ddY系雄性マウス
(体重24−27g、対照群12匹、被験化合物群8−
11匹)に生理食塩水又は被験化合物50mg/kgを腹腔
内に投与し、投与30分後に断頭した。断頭後、頭部の
ガスピング(gasping)様呼吸が停止するまでの
時間(生存時間)を測定した。
【0030】試験結果:以下に示した。対照群の平均生
存時間(18秒)を100%として、各被験化合物の延
命率(%)を算出した。
【0031】試験例3(急性毒性) 試験方法:ddY系雄性マウス(7−8週齢,2−3
匹)を用いた。被験化合物は生理食塩水に溶解し、溶解
不可能なものは0.5%カルボキシメチルセルロース
(CMC)で懸濁して、10ml/kgの割合で腹腔内に投
与した。動物の生死は投与後3日まで観察を行なった。
【0032】試験結果(死亡例/実験例)を以下に示し
た。
【0033】
【発明の効果】本発明化合物は強い低酸素障害及び脳虚
血に対する改善作用を有し、脳卒中などにより発生する
脳障害に対して脳機能改善作用をしめす。また、本発明
化合物の毒性は低く、経口及び非経口投与のどちらにお
いても効果を示すことから、人に使用するための医療用
薬剤としても有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1[式(I)] 【化1】 (式中、R1は水素原子又はシアノ基を表し、R2は水素
    原子、メチル基、ハロゲン原子又はモルホリノメチル基
    を表し、R3及びR4はそれぞれ水素原子又はメチル基を
    表し、nは1〜3の整数を表し、破線部分の結合は単結
    合又は二重結合を表す。)で表されるシクロヘキセノン
    化合物を有効成分とする脳機能改善薬。
  2. 【請求項2】R1及びR2がいずれも水素原子で、破線部
    分の結合が単結合である請求項1記載の脳機能改善薬。
  3. 【請求項3】R1がシアノ基で、nが1の整数で、破線
    部分の結合が二重結合である請求項1記載の脳機能改善
    薬。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058901A1 (fr) * 1997-06-24 1998-12-30 Nikken Chemicals Co., Ltd. Derives de la 3-anilino-2-cycloalcenone

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058901A1 (fr) * 1997-06-24 1998-12-30 Nikken Chemicals Co., Ltd. Derives de la 3-anilino-2-cycloalcenone
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