JPH0599337A - ピストンリングおよびその製造法 - Google Patents
ピストンリングおよびその製造法Info
- Publication number
- JPH0599337A JPH0599337A JP28036791A JP28036791A JPH0599337A JP H0599337 A JPH0599337 A JP H0599337A JP 28036791 A JP28036791 A JP 28036791A JP 28036791 A JP28036791 A JP 28036791A JP H0599337 A JPH0599337 A JP H0599337A
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- Japan
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- piston ring
- lap
- cut
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ピストンリングの外周面のラップ面をシリン
ダ内周面に対して傾斜させ、接触面圧を高める。 【構成】 ピストンリングの外周面へのラップ加工によ
り、ラップ面を形成する際、下側面内周カットさせ、ラ
ップ面をシリンダ内周面に傾斜させる。
ダ内周面に対して傾斜させ、接触面圧を高める。 【構成】 ピストンリングの外周面へのラップ加工によ
り、ラップ面を形成する際、下側面内周カットさせ、ラ
ップ面をシリンダ内周面に傾斜させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に用いられる
テーパフェース形のピストンリングおよびその製造法に
関する。
テーパフェース形のピストンリングおよびその製造法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】テーパフェース形の外周面を有するピス
トンリングは、プレーン形の外周面に比べ、シリンダと
のすべり面の当たり面積が少なく、面圧が高まり運転初
期におけるなじみ性が良好で、オイル消費、ブローバイ
を安定させることができる。
トンリングは、プレーン形の外周面に比べ、シリンダと
のすべり面の当たり面積が少なく、面圧が高まり運転初
期におけるなじみ性が良好で、オイル消費、ブローバイ
を安定させることができる。
【０００３】このようなピストンリングは、その外周面
にテーパ加工をした後、シリンダとの当たりを良くする
ため、この当り面に対しラップ加工を施している。次い
で、キーストン加工やインナカット加工を施す。
にテーパ加工をした後、シリンダとの当たりを良くする
ため、この当り面に対しラップ加工を施している。次い
で、キーストン加工やインナカット加工を施す。
【０００４】図３の例を用いて従来のピストンリング１
を説明する。ピストンリング本体外周面５にテーパ加工
をした後メッキ処理、或いは、ピストンリング本体外周
面５にプレーン加工とメッキ処理した後テーパ加工、又
はピストンリング本体外周面５にテーパ加工およびメッ
キ処理後再テーパ加工をなす。次いで、ピストンリング
本体外周面に、シリンダ内周面との当たりを良くするた
め、この当り面６に対しラップ加工を行なう。このラッ
プ加工は、シリンダへの当り面６を、軸線方向にｌ1 の
長さを有する環状の面をテーパフェイス形外周面５に作
ることになる。即ち、シリンダへの当り幅を広くするこ
とになる。ラップ加工をなしたピストンリング本体に、
ねじれを与えるため、両面キーストン加工２、３および
／又は内周カット４を行なう。
を説明する。ピストンリング本体外周面５にテーパ加工
をした後メッキ処理、或いは、ピストンリング本体外周
面５にプレーン加工とメッキ処理した後テーパ加工、又
はピストンリング本体外周面５にテーパ加工およびメッ
キ処理後再テーパ加工をなす。次いで、ピストンリング
本体外周面に、シリンダ内周面との当たりを良くするた
め、この当り面６に対しラップ加工を行なう。このラッ
プ加工は、シリンダへの当り面６を、軸線方向にｌ1 の
長さを有する環状の面をテーパフェイス形外周面５に作
ることになる。即ち、シリンダへの当り幅を広くするこ
とになる。ラップ加工をなしたピストンリング本体に、
ねじれを与えるため、両面キーストン加工２、３および
／又は内周カット４を行なう。
【０００５】
【本発明が解決しようとする課題】テーパフェイス形外
周面へのラップ加工は、使用時シリンダへの当り幅を大
きくすることになるから、実面圧が予期した以上に低く
なる。この結果、初期のオイル消費が不安定になる。
周面へのラップ加工は、使用時シリンダへの当り幅を大
きくすることになるから、実面圧が予期した以上に低く
なる。この結果、初期のオイル消費が不安定になる。
【０００６】それ故に、本発明は、前述した従来技術の
不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、シリンダへの当り面に対しθ2 のテ
ーパ角を持たせるが、このため、ラップ加工時、下側面
内周カットを施す手段を用いる。
を解決するために、シリンダへの当り面に対しθ2 のテ
ーパ角を持たせるが、このため、ラップ加工時、下側面
内周カットを施す手段を用いる。
【０００８】より具体的には、本発明は、リング外周面
のテーパ角がθ1 であり、シリンダとのすべり面の当り
面のテーパ角がθ2 であり、θ1 ＞θ2 にして、θ2 が
自由状態で１０′〜６０′のピストンリングを提供す
る。好ましくはピストンリングは、上下側面内周カット
又は上下キーストン面と上側面内周カットを有する。
のテーパ角がθ1 であり、シリンダとのすべり面の当り
面のテーパ角がθ2 であり、θ1 ＞θ2 にして、θ2 が
自由状態で１０′〜６０′のピストンリングを提供す
る。好ましくはピストンリングは、上下側面内周カット
又は上下キーストン面と上側面内周カットを有する。
【０００９】さらに、本発明は、少くとも下側面内周カ
ットを有するピストンリングの外周テーパ面のシリンダ
とのすべり面の当たり面にラップ面を形成すること、ラ
ップ加工後上側面内周カットをすることによりなるピス
トンリングの製造法を提供する。
ットを有するピストンリングの外周テーパ面のシリンダ
とのすべり面の当たり面にラップ面を形成すること、ラ
ップ加工後上側面内周カットをすることによりなるピス
トンリングの製造法を提供する。
【００１０】
【作用】ピストンリングのラップ面を形成する際、下側
面内周カットが成されるので、ピストンリングのフリー
状態時、ラップ面が垂直面に対し、傾斜して、θ2 なる
テーパを作る。さらに、使用時はこのθ2 にラップ加工
後、上側面内周カットによるねじれ角が付与され非常に
高い面圧を得ることによりオイル掻き性能の向上と初期
なじみ時間の短縮が可能となる。
面内周カットが成されるので、ピストンリングのフリー
状態時、ラップ面が垂直面に対し、傾斜して、θ2 なる
テーパを作る。さらに、使用時はこのθ2 にラップ加工
後、上側面内周カットによるねじれ角が付与され非常に
高い面圧を得ることによりオイル掻き性能の向上と初期
なじみ時間の短縮が可能となる。
【００１１】
【実施例】図１を参照する。ピストンリング１１の本体
外周面１４にテーパ加工して、テーパ（θ1 ）を与え
る。テーパフェイス形外周面１４にめっき層を形成す
る。次いで、下側面内周カット１２の加工を行なう。
外周面１４にテーパ加工して、テーパ（θ1 ）を与え
る。テーパフェイス形外周面１４にめっき層を形成す
る。次いで、下側面内周カット１２の加工を行なう。
【００１２】下側面内周カット１２をなしたピストンリ
ング本体をねじれた状態で複数個同時にラップ加工し
て、ラップ面１５を作る。次いで、幅ｌ1 に対しラップ
加工をなし、ラップ面１５を作る。
ング本体をねじれた状態で複数個同時にラップ加工し
て、ラップ面１５を作る。次いで、幅ｌ1 に対しラップ
加工をなし、ラップ面１５を作る。
【００１３】ラップ面１５を加工した後、下側面内周カ
ットされたピストンリングに対し、上側面内周カット１
６および／又は上下キーストン面１３、１７を加工す
る。このような加工をすることにより、自由状態で、ラ
ップ面１５が垂直面に対しテーパ角θ2 の傾斜を示す。
この結果、使用時に、本発明の一例によるピストンリン
グ１１のラップ面１５が線接触による非常に高い面圧と
なりオイル掻き性能の向上と初期なじみ時間の短縮が可
能となる。テーパ角θ2 は自由状態で１０′〜６０′と
する。
ットされたピストンリングに対し、上側面内周カット１
６および／又は上下キーストン面１３、１７を加工す
る。このような加工をすることにより、自由状態で、ラ
ップ面１５が垂直面に対しテーパ角θ2 の傾斜を示す。
この結果、使用時に、本発明の一例によるピストンリン
グ１１のラップ面１５が線接触による非常に高い面圧と
なりオイル掻き性能の向上と初期なじみ時間の短縮が可
能となる。テーパ角θ2 は自由状態で１０′〜６０′と
する。
【００１４】ディーゼル機関のセコンドリングとし、図
１に示す上下キーストン面１３、１７、テーパ角θ2 の
ラップ面１５を有するピストンリングを用い、２５０ps
／２０００ＲＰＭの条件で、テーパ角θ2 の変化に対す
るオイル消費を測定した。その結果を図２に示す。オイ
ル消費率は、テーパ角θ2 が自由状態で１０′〜６０′
の範囲が好ましい。
１に示す上下キーストン面１３、１７、テーパ角θ2 の
ラップ面１５を有するピストンリングを用い、２５０ps
／２０００ＲＰＭの条件で、テーパ角θ2 の変化に対す
るオイル消費を測定した。その結果を図２に示す。オイ
ル消費率は、テーパ角θ2 が自由状態で１０′〜６０′
の範囲が好ましい。
【００１５】
【効果】本発明では、外周テーパ面の当たり面にラップ
加工する際、下側面内周カットすることで、ラップ面
を、使用時シリンダ内周面に対し、傾斜させ非常に高い
面圧を得ることにより、オイル消費を低減できる。
加工する際、下側面内周カットすることで、ラップ面
を、使用時シリンダ内周面に対し、傾斜させ非常に高い
面圧を得ることにより、オイル消費を低減できる。
【図１】本発明の一例のピストンリングの部分断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の一例のピストンリングのオイル消費率
を示すグラフ図である。
を示すグラフ図である。
【図３】従来例のピストンリングの一例の部分断面図で
ある。
ある。
１１ ピストンリング １３、１７ キーストン面 １２、１６ 内周カット １４ テーパフェイス形外周面 １５ ラップ面
Claims (5)
- 【請求項１】 リング外周面のテーパ角がθ1 であり、
自由状態時シリンダとのすべり面の当り面のテーパ角が
θ2 であり、θ1 ＞θ2 にして、θ2 が１０′〜６０′
のピストンリング。 - 【請求項２】 上下側面内周カットを有する請求項１の
ピストンリング。 - 【請求項３】 上下キーストン面と上側面内周カット有
する請求項１のピストンリング。 - 【請求項４】 リング外周面に表面処理層を有する請求
項１のピストンリング。 - 【請求項５】 少くとも下側面内周カットを有するピス
トンリングの外周テーパ面のシリンダとのすべり面の当
たり面にラップ面を形成すること、上側面内周カットを
することよりなるピストンリングの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03280367A JP3122194B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | ピストンリングおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03280367A JP3122194B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | ピストンリングおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599337A true JPH0599337A (ja) | 1993-04-20 |
| JP3122194B2 JP3122194B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=17624029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03280367A Expired - Lifetime JP3122194B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | ピストンリングおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3122194B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104520615A (zh) * | 2012-08-09 | 2015-04-15 | 株式会社理研 | 锥面形压力环用线材及锥面形压力环 |
| JP2018521282A (ja) * | 2015-07-24 | 2018-08-02 | フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーＦｅｄｅｒａｌ−Ｍｏｇｕｌ Ｂｕｒｓｃｈｅｉｄ Ｇｍｂｈ | 圧縮ピストンリング |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP03280367A patent/JP3122194B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104520615A (zh) * | 2012-08-09 | 2015-04-15 | 株式会社理研 | 锥面形压力环用线材及锥面形压力环 |
| JP2018521282A (ja) * | 2015-07-24 | 2018-08-02 | フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーＦｅｄｅｒａｌ−Ｍｏｇｕｌ Ｂｕｒｓｃｈｅｉｄ Ｇｍｂｈ | 圧縮ピストンリング |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3122194B2 (ja) | 2001-01-09 |
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