JPH0596708U - 湿分分離加熱器 - Google Patents
湿分分離加熱器Info
- Publication number
- JPH0596708U JPH0596708U JP3179792U JP3179792U JPH0596708U JP H0596708 U JPH0596708 U JP H0596708U JP 3179792 U JP3179792 U JP 3179792U JP 3179792 U JP3179792 U JP 3179792U JP H0596708 U JPH0596708 U JP H0596708U
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- JP
- Japan
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- steam
- plate
- heat transfer
- moisture separation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 原子力発電所の低圧タービン前流に設置され
る湿分分離加熱器において、加熱された過熱蒸気の冷却
を抑制すること。 【構成】 加熱前の湿り蒸気と加熱後の過熱蒸気とを仕
切る部位（側板９や天井板３など）にサーマルシールド
板１２を設けて２重板構造とし、自然対流伝熱部を介在
させることにより、伝達熱を低減する。
る湿分分離加熱器において、加熱された過熱蒸気の冷却
を抑制すること。 【構成】 加熱前の湿り蒸気と加熱後の過熱蒸気とを仕
切る部位（側板９や天井板３など）にサーマルシールド
板１２を設けて２重板構造とし、自然対流伝熱部を介在
させることにより、伝達熱を低減する。
Description
【０００１】
本考案は原子力発電プラントに用いられる湿分分離加熱器に関する。
【０００２】
原子力発電プラントの蒸気発生器で発生する主蒸気は、湿り度約０．４％程度 の湿り蒸気であり、この蒸気をまず高圧タービンに導いて仕事をさせると、湿り 度約１２％程度の湿り蒸気となる。次にこの蒸気を低圧タービンに導くが、低圧 タービンブレードのエロージョン防止とプラント効率改善のために、高圧タービ ン排気をいったん湿分分離加熱器に導き、過熱度７０℃程度の過熱蒸気とした後 に低圧タービンに導入している。
【０００３】 図４はこのような従来の湿分分離加熱器の一例を示す縦断側面図、図５は図４ のＶ−Ｖ拡大横断面図、図６は図４のＶＩ−ＶＩ拡大横断面図である。高圧ター ビン排気は、蒸気入口管台１から器内に流入、受衝板２に衝突した後、マニホー ルド通路４へ入り、マニホールドスロット５で胴長手方向に均等分配される。そ の後、湿り蒸気は湿分分離器６で湿分を除去されて飽和蒸気となった後、第１段 加熱器７、第２段加熱器８で加熱されて過熱蒸気となり、蒸気出口管台１０から 低圧タービンへ導かれる。なお、図中２ａは受衝板２のリブ，３は天井板，９は 側板，１１は蒸気入口部の部屋と加熱管群（７，８）のある部屋を仕切る仕切板 である。
【０００４】
前記従来の湿分分離加熱器においては、器内で湿り蒸気と過熱蒸気が一枚の板 の表裏で接する部位がある（側板９と天井板３）が、この板が熱伝達に優れる湿 り蒸気側の温度となり、過熱蒸気を冷やしていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 本考案は、前記従来の課題を解決するために、原子力発電プラントの湿分分離 加熱器において、高圧タービンから排出された加熱前の湿り蒸気と加熱後の過熱 蒸気とを器内で仕切る部位を２重板構造としたことを特徴とする湿分分離加熱器 を提案するものである。
【０００６】
本考案においては、高圧タービンから排出された加熱前の湿り蒸気と加熱後の 過熱蒸気との間が、２重板構造で仕切られて、熱伝達率の小さい自然対流伝熱部 がはさみ込まれるので、伝達熱が大幅に低減し、過熱蒸気の冷却が抑制される。
【０００７】
図１は本考案の一実施例を示す縦断側面図，図２は図１のＩＩ−ＩＩ拡大横断 面図，図３は図１のＩＩＩ−ＩＩＩ拡大横断面図である。これらの図において、 前記図４ないし図６により説明した従来のものと同様の部分については、冗長に なるのを避けるため、同一の符号を付けて詳しい説明を省く。
【０００８】 本実施例においては、側板９と天井板３の湿り蒸気側にサーマルシールド板１ ２を取付ける。側板９とサーマルシールド板１２との間、および天井板３とサー マルシールド板１２の間の空間は、数か所に設けられた通気口１３を介して過熱 蒸気側へと連通させ、圧力をバランスさせる。従来は湿り蒸気から過熱蒸気側へ の熱伝達形態が蒸発熱伝達→金属熱伝導→乱流熱伝熱の順であったが、本実施例 では、これが蒸発熱伝達→金属熱伝導→自然対流熱伝達→金属熱伝導→乱流熱伝 達となり、熱伝達率の小さい（乱流熱伝達の１／１０〜１／２０）自然対流熱伝 達が間にはさみこまれるので、伝達熱を大幅に低減できる。
【０００９】
本考案によれば、原子力発電プラント等の湿分分離加熱器器内で湿り蒸気から 過熱蒸気側への熱伝達（冷却作用）を大幅に低減することができる。
【図１】図１は本考案の一実施例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図２】図２は図１のＩＩ−ＩＩ拡大横断面図である。
【図３】図３は図１のＩＩＩ−ＩＩＩ拡大横断面図であ
る。
る。
【図４】図４は従来の湿分分離加熱器の一例を示す縦断
側面図である。
側面図である。
【図５】図５は図４のＶ−Ｖ拡大横断面図である。
【図６】図６は図４のＶＩ−ＶＩ拡大横断面図である。
１ 蒸気入口管台 ２ 受衝板 ３ 天井板 ４ マニホールド通路 ５ マニホールドスロット ６ 湿分分離器 ７ 第１段加熱器 ８ 第２段加熱器 ９ 側板 １０ 蒸気出口管台 １１ 仕切板 １２ サーマルシールド板 １３ 通気口
Claims (1)
- 【請求項１】 原子力発電プラントの湿分分離加熱器に
おいて、高圧タービンから排出された加熱前の湿り蒸気
と加熱後の過熱蒸気とを器内で仕切る部位を２重板構造
としたことを特徴とする湿分分離加熱器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179792U JPH0596708U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 湿分分離加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179792U JPH0596708U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 湿分分離加熱器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0596708U true JPH0596708U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=12341067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3179792U Withdrawn JPH0596708U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 湿分分離加熱器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0596708U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011179463A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 湿分分離加熱器 |
| US11339686B2 (en) | 2018-10-02 | 2022-05-24 | Mitsubishi Power, Ltd. | Moisture separator and steam turbine plant |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP3179792U patent/JPH0596708U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011179463A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 湿分分離加熱器 |
| US11339686B2 (en) | 2018-10-02 | 2022-05-24 | Mitsubishi Power, Ltd. | Moisture separator and steam turbine plant |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |