JPH0593524A - 冷風扇 - Google Patents

冷風扇

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Publication number
JPH0593524A
JPH0593524A JP3256789A JP25678991A JPH0593524A JP H0593524 A JPH0593524 A JP H0593524A JP 3256789 A JP3256789 A JP 3256789A JP 25678991 A JP25678991 A JP 25678991A JP H0593524 A JPH0593524 A JP H0593524A
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JP
Japan
Prior art keywords
filter
water
casing
air
water supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP3256789A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamaji
孝夫 山路
Original Assignee
Brother Ind Ltd
ブラザー工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Ind Ltd, ブラザー工業株式会社 filed Critical Brother Ind Ltd
Priority to JP3256789A priority Critical patent/JPH0593524A/ja
Publication of JPH0593524A publication Critical patent/JPH0593524A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で騒音が少なく、置き場所の制約を受け
ることのない、しかも冷却効果の高い冷風扇を提供する
ことを目的としている。 【構成】 冷風扇本体を上下2つの円筒状ケーシングに
より構成し、冷風の吹き出口より離れた前記上ケーシン
グの下端に、全周に亘って外気の吸い込み口を形成し、
送風用ファンの回転により前記吸い込み口より外気を吸
い込み、気化フィルターと上ケーシングとの間に進入
し、その進入した空気を気化フィルターの全周から内方
に吸い込み、送風用ファンの軸芯部から吸引し、送風用
ファンの外周より冷風として前方に送風する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水の気化熱を利用して
冷風を発生させる冷風扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷風扇においては、実公
昭33ー8066号公報に示されているように、下部を
水槽とした冷風扇本体が箱型に形成され、その本体周壁
の裏面及び左右側面の三方に、外気を吸い込むための吸
い込み口が設けられ、他の残り前面に、本体外に向かっ
て開口した吹き出し口が形成され、その本体内には、吹
き出し口部側を切り欠いた上下方向に延びる円筒状のフ
ィルターが配設され、そのフィルターの下部が水槽内に
浸漬され、更にそのフィルターには、その上端より給水
ポンプにて揚水された水槽内の水を供給するようにさ
れ、そのフィルターの内側の上下中間位置には、上面及
び下面に吸気口を有し、且つ吹き出し口に合致する開口
を備えた蝸牛状のファンケースが配設され、そのファン
ケースにはモータを備えたファンが垂直軸線の周りに回
転可能に内設されており、そのファンの回転により三方
の側壁に設けられた吸い込み口から外気を吸い込み、そ
の外気が、水槽内から毛細管現象の作用で吸い上げら
れ、且つ給水ポンプにより供給された水を含んだフィル
ターを透過するとき、含潤水分により気化熱を奪われて
冷却作用を受けて冷風として吹き出し口より吹き出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
の回転に伴って、外気が冷風扇本体の三方の側壁の吸い
込み口から吸い込まれ、続いてその外気がファンケース
の上下各吸気口より吸い込まれるとき、空気の流れが、
最初にファンケ−スの側壁に衝突して水平方向からファ
ンケ−スの側壁に沿って上方及び下方に分かれて垂直方
向に変換され、更にファンケ−スの吸気口へ向かって水
平方向に変わり、続いてファンケ−スの吸気口の付近に
おいてファンへ向かって垂直方向に変換される。このよ
うに空気流の方向が急激に変わるので、吸い込み抵抗が
大きくなる。このため、風量の大きなファンを使用しな
ければならないので、大型になり、その上騒音も大きく
なる等の問題があった。
【0004】また、吸い込み口が冷風扇本体の側壁に設
けられているので、部屋の壁等に近接、または押し付け
て置いたときには、吸い込み口が塞がってしまい、外気
の吸い込み量が激減する問題があった。
【0005】更に、水槽内の水位の変動に伴ってフィル
ターの空気通過面積の大きさが変化するので、冷風能力
及び送風能力等が変動する等の問題があった。
【0006】その上、フィルターの内側に、ファンを備
えたファンケースが設けられているので、冷風扇自体が
大型化し、且つ構造が複雑化すると共に、組立も非常に
煩雑であり、コスト高になる等の問題があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、外気を吸い込んでから送風用フ
ァンに達するまでの空気の流れをほぼ直線的になるよう
に構成し、吸い込み抵抗を極力小さくして小型で騒音の
小さい、構造及び組立が簡単であって、置き場所の制約
を受けることがなく、何処に置いても使用することがで
き、しかも冷却効率の高い安定した静かな、その上安価
な冷風扇を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷風扇は、水タンクとしての下ケーシングを
上方部が開口した有底筒上に形成すると共に、そのケー
シングの開口側に積み重ねられる上ケーシングを下方部
が開放し、且つ上部の閉鎖した筒上に形成し、その上ケ
ーシング内を上下2つの仕切板により2室に区画して、
上方にファン室を、下方に気化室をそれぞれ形成し、そ
のファン室に、前記筒状の上ケーシングの延びる方向と
同方向の軸線の周りに回転し得、軸芯部より吸い込み遠
心作用により外周から吹き出す送風ファンを配設し、前
記上方の仕切板には、ファン室と気化室とを連通させる
連通口を前記送風用ファンの軸芯部に対向して穿設し、
前記ファン室の側壁に、送風用ファンにより気化室から
連通口を通してファン室に吸い込まれた空気を外側方へ
向かって吹き出すための吹き出し口を形成する。
【0009】さらに、前記各上下仕切板の気化室側であ
って、前記連通口の外方に、筒状に形成された親水性の
高い気化フィルターの上下各端部を包囲し、且つその気
化フィルターを上下方向より支持する環状のフィルター
取り付け溝を形成すると共に、前記上方の仕切板には、
前記フィルター取り付け溝に連通する給水口を有する給
水路を前記フィルター取り付け溝と同様環状に形成し、
前記下方の仕切板に、前記水タンク内の水を気化フィル
ターに供給するための給水ポンプをそれが前記下ケーシ
ングの底面付近に配置されるように取り付け、その給水
ポンプにより揚水される水を給水路に導くための給水ホ
ースの一端を給水ポンプに接続すると共に、他端を前記
給水路に接続し、前記ケーシングの下端と前記下方の仕
切板との間に上ケーシングの全周に亘って外気の吸い込
み口を形成してなり、前記下方の仕切板を下ケーシング
の開口部に取り付けたものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の冷風扇は、送風用
ファンの回転に伴って、外気が、上方の仕切板と上ケー
シングの下方端部との間に実質的に全周に亘って形成さ
れた吸い込み口から吸い込まれ、続いてその外気が気化
フィルターと上ケーシングとの間に侵入して気化フィル
ターの全周から内方に吸い込まれ、気化室から連通口を
通り送風用ファンの遠心作用により送風用ファンの軸芯
部から吸引されて送風用ファンの外周より排風され、吹
き出し口から側方、即ち前方に冷却された空気が冷風と
して吹き出される。
【0011】このように空気は、吸い込み口から送風用
ファンまでほぼ直線的に流れ、吸い込み抵抗が極めて小
さい。また、空気の流れる通路は、水タンクと下方の仕
切板により分離され、その空気が水タンクの水面上より
水分を奪うことがない。更に、気化フィルターの吸い込
み面積が変わらないので、吸い込み抵抗が変化しない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1の実施例につ
いて図1から図6を参照して説明する。
【0013】図1及び図2において、冷風扇本体1は、
上ケーシング2と下ケーシング3とより構成されてい
る。
【0014】その下ケーシング3は、上方部が開口した
有底円筒状に形成され、底部には、3個のキャスター4
が等角度で取り付けられ、水タンク5として使用され、
水抜き用のドレンも設けられている。フロート6は、こ
の下ケーシング3内に設けられ、水位の変動に応じて変
位し、水タンク5内の水の保有状態を目視できるように
水位計7が設けられている。
【0015】上ケーシング2は、上方の筒体8及び下方
の筒体9の2つの筒体により構成されている。下方の筒
体9は、上方の筒体8に比較して上下方向に長く形成さ
れている。上下の各筒体8、9は、それぞれ上方部が閉
鎖され、下方部が開放された円筒状に形成されている。
上方の筒体8の開放側に内方に突出する複数個の突起1
0が、下方の筒体9の閉鎖部側に明けられた複数個の係
合孔11に嵌入し、上下の各筒体8、9が結合される。
上下の各筒体8、9の結合状態をより確実にするために
ネジを用いてもよい。上方の筒体8を下方の筒体9に結
合したとき、上方の筒体8の開放部が下方の筒体9の閉
鎖部により閉鎖される。下方の筒体9の閉鎖部は、上ケ
ーシング2内を上下2つの部屋に区画する上方の仕切板
12を構成し、その上方にファン室13が、下方に気化
室14がそれぞれ形成される。そのファン室13内に
は、前記円筒状の上ケーシング2の軸芯Xに対して偏心
した軸線Yの周りに回転し得る送風用ファン15が配置
される。本実施例において使用されるこの送風用ファン
15は、下側の中心より吸い込んで外方に吹き出す遠心
ファンとしてのシロッコファンである。
【0016】前記ファン室13と気化室14とを連通す
る連通口16は、上方の仕切板12に設けられている。
この連通口16の軸芯は、送風用シロッコファン15の
軸線Y上にある。
【0017】吹き出し口17は、上方の筒体8の側壁に
側方へ向けて開口するように設けられ、送風用シロッコ
ファン15により気化室14側から連通口16を通して
ファン室13に吸い込まれた空気を上ケーシング2の外
方に吹き出す。
【0018】送風用シロッコファン15を回転駆動する
ファンモータ18は、上方の仕切板12の下側に適宜の
ネジ手段により取り付けられている。
【0019】気化フィルター19は、連続気泡ウレタン
フォームに植毛を施して親水性を大にした短形状フィル
ター材料を巻いて円筒状に形成される。また、フィルタ
ー材料としては、この他に焼結ポリエチレン材が使用さ
れる。
【0020】椀状のフィルター枠体20は、全周に多数
の小孔21が明けられ、その上端は、前記上方の仕切板
12の下面に適宜のネジ手段により固定される。このフ
ィルター枠体20は、気化フィルター19の内周に接合
して気化フィルター19を円筒状に保持し、気化フィル
ター装置を構成する。そのフィルター枠体20の上面に
は、外周上に上方の開放した環状の給水溝22が形成さ
れている。フィルター枠体20を上方の仕切板12に取
り付けたとき、給水溝22の開放部を上方の仕切板12
の下面にて覆い、給水路が形成される。更にフィルター
枠体20の下面には、給水溝22の反対側に気化フィル
ター19の上端部を遊嵌する下方の開放した環状のフィ
ルター遊嵌溝23が形成されている。
【0021】給水溝22の底部には、全周に亘って適宜
間隔を置いてフィルター遊嵌溝23に通じる複数個の給
水滴下口24が設けられている。この給水滴下口24
は、給水口を構成する。
【0022】下方の仕切板25は、外周に下ケーシング
3の側壁を包囲するスカート26を有し、フィルター枠
体20の下面に適宜の手段により取り付けられる。フィ
ルター枠体20の下面にL字状に突出し、フィルター枠
体20の下面との間に適宜の隙間を形成する3個の取り
付け突起27が設けられ、一方下方の仕切板25には、
取り付け突起27の挿脱可能な拡大孔部と、下方の仕切
板25を適宜の角度だけ回動させたとき、取り付け突起
27の脱出を不能にする狭小孔部とを備えた3個の取り
付け孔28が設けられている。従って、取り付け突起2
7を取り付け孔28の拡大孔部に挿入して下方の仕切板
25を下方の筒体9の軸芯Xの周りに回動させると取り
付け突起27が取り付け孔28内において狭小孔部側に
移動し、下方の仕切板25がフィルター枠体20の下面
と取り付け突起27との間の隙間に挟まれてフィルター
枠体20に固定される。
【0023】前記下方の仕切板25の上面には、環状の
フィルター取り付け溝29が形成され、気化フィルター
19の下端部を受け、気化フィルター19が上下両仕切
板12、25により、僅かに挟持され、固定される。そ
のフィルター取り付け溝29の内方には、気化フィルタ
ー19の含水能力以上の水が供給されたとき、余剰の水
を受ける水受け部30が形成されている。前記フィルタ
ー取り付け溝29の内方の起立壁31には一定水位を維
持し、且つそれ以上の余剰の水を水受け部30に排水す
るための複数個の排水切り欠き溝32が形成されてい
る。前記水受け部30の底部には、水受け部30に溜ま
った水を水タンク5に排水する複数個の排水口33が設
けられている。その排水口33の凹所34には、排水口
33より排水される水を濾過する濾過フィルター35が
取り付けられている。
【0024】前記排水口33に臨み、且つ水受け部30
の下面より水タンク5の底面付近まで伸びる導水杆36
が下方の仕切板25の下面に設けられ、水受け部30に
溜まった水が排水口33を通り、導水杆36を伝わって
水タンク5内に流れ落ちる。
【0025】水タンク5内に水を補給するための漏斗3
7が下方の仕切板25に回動可能に取り付けられ、常に
は冷風扇本体1の外郭の内側に格納されており、水を補
給するとき冷風扇本体1の外郭より引き出して水を注ぐ
ことができるようにされ、出口は水タンク5の上方に開
口している。
【0026】下方の仕切板25の上面外周には、全周に
亘って、外側面が凹面状をした円弧面25aが形成さ
れ、その円弧面25aのところに、適宜の間隔置きに複
数個の縦リブ38が設けられ、上ケーシング2の下端内
周部に接合して上ケーシング2の筒状部の変形を防止す
る。上ケーシング2を下ケーシング3に取り付けるため
の複数個の結合孔39が下方の仕切板25のスカート2
6に設けられ、下ケーシング3の外周壁に設けられた突
状体40が結合孔39内に嵌合して上下ケーシング2、
3が結合される。このとき、下方の仕切板25は、下ケ
ーシング3の上端縁に接合載置される。この上下ケーシ
ング2、3の結合及び分離は、下方の仕切板25のスカ
ート26の内外方向への変形によって行うことができ
る。
【0027】吸い込み口41は、下方の筒体9と下方の
仕切板25との間に全周に亘って形成される。即ち、下
方の仕切板25をフィルター枠体20に取り付けたと
き、下方の仕切板25の上面と下方の筒体9の下端との
間に形成される隙間を吸い込み口41として利用する。
【0028】気化フィルター19に水を供給するための
給水ポンプ42は、ポンプ用モータ43を有し、フィル
ター枠体20の下部に取り付けられ、下ケーシング3の
水タンク5の底面近くに配置され、給水ポンプの給水部
は、その水タンク5の底面と僅かな間隔があけられてい
る。
【0029】給水ホース44は、一端が給水ポンプ42
に接続され他端がフィルター枠体20の貫通孔45を通
ってフィルター枠体20内に延び、給水溝22に接続さ
れている。
【0030】ファンガイド46は、上方の筒体8に設け
られ、送風用シロッコファン15の回転方向に徐々に広
くなる蝸牛形状の起風通路を形成する。吹き出し口17
には、吹き出す風の方向を斜め上方、または斜め下方へ
変えたり、または多段階に変えたりするための可動ルー
バー47が取り付けられている。
【0031】上ケーシング2には、ファンモータ18及
びポンプ用モータ43等に給電するための電源コード、
電源スイッチ48、冷風と送風とに切り換えるための切
り換えスイッチ49、及び送風の強さを強弱2段階また
は多段階に切り換えるための強弱切り換えスイッチ50
等が設けられている。
【0032】空気静浄用フィルター51は、帯電フィル
ターで、気化室に吸い込まれた空気の中に浮遊する塵埃
を静電気により取るものであって、短形状フィルター材
料を巻いて円筒状に形成され、前記気化フィルター19
の外周と間隔を置いて配置されている。この空気清浄用
フィルター51の上端縁は、フィルター枠体20のフィ
ルター遊嵌溝23の外周に設けられた環状の挿入溝52
内に挿入され、その下端縁は、下方の仕切板25のフィ
ルター取り付け溝29の外周壁53と縦リブ38の内側
背面との間の環状の隙間54内に挿入され、その空気清
浄用フィルター51が挿入溝52と隙間54とにより保
持される。
【0033】前記給水溝22には、給水滴下口24が適
宜、間隔置きに設けられているので、給水ホース44の
給水溝22への接続位置より離れるに従って給水量が少
なく、且つ給水が遅くなる傾向にある。気化フィルター
19の全周に亘って同量で、且つ同時に給水するために
給水ホースの給水溝22への接続位置より離れるに従っ
て給水滴下口24の径を大きく形成する。
【0034】本実施例は、以上詳述したように構成さ
れ、次にその組立順序を説明する。
【0035】下方の筒体9内にファンモータ18を取り
付け、そのファンモータ18に送風用シロッコファン1
5を取り付け、その後に上方の筒体8を下方の筒体9に
取り付ける。フィルター枠体20の上面にポンプ用モー
タ43を取り付け、フィルター枠体20の下面に給水ポ
ンプ42を取り付けると共にポンプ用モータ43に給水
ポンプ42を連結し、給水ポンプ42に一端が接続され
た給水ホース44を貫通孔45に通し、その先端を給水
溝22に接続する。その後、上ケーシング2を逆さにし
てフィルター枠体20を下方の筒体9内にネジにより固
定する。続いてフィルター枠体20のフィルター遊嵌溝
23に気化フィルター19の上端縁を挿入すると共に、
フィルター枠体20の挿入溝52に空気静浄用フィルタ
ー51の上端縁をそれぞれ挿入し、その後下方の仕切板
25をフィルター枠体20に取り付ける。これにより前
記の気化フィルター19及び空気清浄用フィルター51
の下端縁がそれぞれフィルター取り付け溝29及び環状
の隙間54に嵌入して、その両フィルター19、51が
それぞれ固定される。
【0036】最後にこの上ケーシング2を下ケーシング
3上に載置することにより、上ケーシング2は、突状体
40と下方の仕切板25のスカート26の結合孔39と
の結合作用で下ケーシング3に固定され、冷風扇が組み
立てられる。
【0037】電源スイッチ48をONに、切り換えスイ
ッチ49を冷風になるように操作すると、ファンモータ
18及びポンプ用モータ43が駆動され、送風用シロッ
コファン15及び給水ポンプ42が作動され、給水ポン
プ42により給水路22に水タンク5内の水が供給さ
れ、この水が給水路22から複数個の給水滴下口24を
通って気化フィルター19の上端全周に亘って供給され
る。これにより気化フィルター19は、その全域に亘っ
てほぼ均一な含水状態となる。
【0038】一方、送風用シロッコファン15と蝸牛形
状の起風通路との作用により、吸引及び送風作用が発生
し、外気を上ケーシング2の全周に設けられた吸い込み
口41より下方の筒体9と空気静浄用フィルター51と
の間に吸い込み、その吸い込まれた空気は空気静浄用フ
ィルター51の全域から吸い込まれ、その空気静浄用フ
ィルター51を通過した空気は、更に気化フィルター1
9の全域から吸い込まれる。その気化フィルター19を
通過した空気は、フィルター枠体20の小孔21から連
通口16を通り、送風用シロッコファン15の内側に吸
い込まれ、送風用シロッコファン15の遠心作用を受
け、蝸牛形状の起風通路を通って吹き出し口17より外
側方に向かって吹き出される。空気が含水状態の気化フ
ィルター19を通過するとき、気化作用を促進すると共
に、その気化熱を利用して、通過空気が冷却される。こ
れにより外気より温度の降下した冷却空気が吹き出し口
17より吹き出され、涼しく感じる。
【0039】常には、気化フィルター19の含水能力以
上に水が供給され、水が気化フィルター19の全域に亘
ってほぼ均一に保有されるようになっているが、余剰の
水が常にフィルター取り付け溝29に溜まるようにさ
れ、それ以上の水は、排水切り欠き溝32より水受け部
30にオーバーフローする。この溜まった水が気化フィ
ルター19の毛細管現象により気化フィルター19内に
分散浸透し、更に気化フィルター19の含水状態が全域
に亘って均一化される。
【0040】気化フィルター19は、その外周がフィル
ター取り付け溝29の外周壁53と間隔を置いて取り付
けられているので、気化フィルター19の外周に伝わっ
てフィルター取り付け溝29内に落ち、外方に飛び散る
ことを防止する。水受け部30に集まった水は、排水口
33より水タンク5内に戻るが、このとき排水口33よ
り導水杆36を伝わって水タンク内に流れ落ちる。従っ
て排水口33より雨垂れのように「 ポチャッ、ポチャ
ッ」 という音を立てて落下することがない。
【0041】次に、切り換えスイッチ49を送風側に切
り換え操作すると、ポンプ用モータ43が停止して給水
ポンプ42が停止する。これにより気化フィルター19
には水が供給されない。従って気化フィルター19は、
含水状態とはなくなり、気化作用が発生しないので吸い
込まれた空気は冷却されず、外気がそのまま吹き出し口
17より吹き出されることになり、送風のみとなる。
【0042】強弱切り換えスイッチ50を強弱切り換え
操作することにより、ファンモータの回転数が変わり、
送風用シロッコファン15の吹き出し強さが変化する。
【0043】本実施例は、気化フィルター19が円筒状
に形成され、且つ吸い込み口41が上ケーシング2の全
周に設けられているので、気化フィルター19の空気通
過面積を大きくとることができ、且つ小型にすることが
できる。また、気化フィルター19の全域に亘って均一
に外気を吸い込むことができ、気化作用を促進し、冷却
を高めることができる。
【0044】また、吸い込み口41は、円筒状の上ケー
シング2の全周に亘って形成されているので部屋の角に
置いても部屋の壁等により塞がれることもない。従っ
て、冷風扇をどこでも使用することができる。吸い込み
口41は、吹き出し口17より下方に充分離れているの
で、吹き出し口17より吹きだした湿気の高い空気を直
ちに吸い込んでしまうこともなく、冷却効率を下げるこ
ともない。更に、下方の仕切板25には、円弧面25a
が形成されているので、吸い込み口41より吸い込まれ
た外気は、上ケーシング2と空気清浄用フィルター51
との間に円弧面25aに沿ってほぼ直線的に流れ込み、
吸い込み抵抗を極めて小さくすることができる。
【0045】気化フィルター19は、水タンク5の満水
状態の水位より高い位置にあって水タンク5に浸漬され
ていないので、給水ポンプ42を作動または、停止させ
るのみで、冷風を吹き出すか、送風のみにするか簡単に
切り換えることができる。
【0046】しかも、上ケーシング2側と下ケーシング
3側とでそれぞれユニット形状になっており、且つ両者
の結合手段も簡単であるので、その組立及び分解も極め
て簡単である。また、気化フィルター19及び水タンク
5等の掃除や気化フィルター19等の交換取り替えも極
めて簡単である。しかも構造が簡単で安価に製作するこ
とができる。
【0047】次に、第2の実施例について図7及び図8
を参照してその詳細を説明する。
【0048】本実施例において、前実施例と同一部分に
ついては同一符号を引用する。
【0049】気化フィルター19の全域に亘って均一に
給水するために前実施例においては、給水滴下口24の
径の大きさが給水ホース44の給水溝22への接続位置
より離れるに従って大きく形成されているのに対し、本
実施例においては、図7に示されているように、フィル
ター遊嵌溝23内に綿布等よりなる吸水性の良い吸水材
55を全周に亘って配置し、その吸水材55に気化フィ
ルター19の上面を接合させる。給水溝22には、ドレ
ン56を設け、所定量以上の水が給水溝22に供給され
たときには、ドレン56から排水され、給水溝22内に
常には一定量の水が保有されるようにする。給水滴下口
24と気化フィルター19との間に吸水層が形成される
ため、水が拡散し易く、また密度を変えることによって
滴下量をコントロールすることができ、気化フィルター
19全体に亘って均一に給水することができる。
【0050】また、図8に示されているように、気化フ
ィルター19の上端をセルロース・スポンジ等の吸水性
材料57で包囲し、吸水した際、膨張してパッキン材と
して作用し、気化フィルター19に均一に水が行き渡る
ようにすると共に、余分な水を気化フィルター19に流
さないようにすることができる。
【0051】続いて、第3の実施例について図9から図
14を参照してその詳細を説明する。
【0052】第1の実施例においては、気化フィルター
19のフィルター材料として、植毛を施した連続気泡ウ
レタンフォームまたは、焼結ポリエチレン材が使用され
ているが、これらは高価であるため、種々研究を重ねた
結果、開発された冷風扇用として優れた、安価なフィル
ター材料について説明する。
【0053】第1の実施例の気化フィルター19は、連
続気泡ウレタンフォームまたは焼結ポリエチレン材で製
作されているので、全体が含水状態になるまでに長い時
間を要し、また給水を中止した後も長い時間含水状態が
続き、冷風から送風のみに切り換えるのに長い時間かか
る傾向があり、その上高価であった。
【0054】本実施例は、図9及び図10に示されてい
るように、綿等の親水性に優れた繊維で織られた目の粗
い織布を幾重にも巻回して円筒状に形成した紗の気化フ
ィルター19である。特に寒冷紗58が適している。
【0055】この寒冷紗58は、巻回するとき、僅かな
空間をおいて重なり合うようにする。
【0056】これにより、水の拡散をよくし、且つ水を
よく保有することができる。また、密度を上げることに
より更に水の拡散をよくし、且つ保有量を上げることが
できる。
【0057】重なる部分に空間を設ける手段としては、
図11及び図12に示されているように、寒冷紗58の
上端及び下端を折り曲げて縫製59し、これをロール状
に巻回する。また、図13及び図14に示されているよ
うに、寒冷紗58の上端及び下端に角柱状のセルロース
・スポンジ等の吸水性材料60をそれぞれ貼り付けてこ
れをロール状に巻回する。これにより重なり部分の上下
中間部に隙間が生じる。
【0058】寒冷紗58は、比較的腰が弱いのでそのフ
ィルターの変形を防止するために、円筒状に形成した目
の粗い金網をフィルターの内側に取り付けるとよい。更
に、寒冷紗58等の織布に樹脂を含浸または塗布、若し
くは吹き付けることにより、腰を強くし、フィルターの
変形を防止することもできる。特に含水状態のときにも
水の重量で座屈する心配もなく、常に安定した性能を長
時間維持することができると共に金網を用いることより
も安価に製作することができる。
【0059】更に、第4の実施例について、図15を参
照してその詳細を説明する。
【0060】第1の実施例では、給水ホース44の給水
位置が気化フィルター19に対して常に一定であるのに
対し、本実施例は、気化フィルター19に対する給水ホ
ース44の給水位置を移動するようにした。即ち、本実
施例は、気化フィルター19の全域に亘ってより早く、
且つ均一に含水されるようにしたものである。
【0061】第1の実施例と同一箇所には、同一符号を
引用して説明する。
【0062】第1の実施例のように、給水ポンプ42に
て水を水タンク5より汲み上げて気化フィルター19に
1箇所より給水する場合には、水を気化フィルター19
の全体に行き渡らせるために、実際の消費水量に比べ、
多量の水を供給しなければならない。このため、気化フ
ィルター19が局部的に水を含みすぎて目詰り状態にな
り、空気の通過量が低下し、気化熱を利用した空気の冷
却効果が保たれない状態となる。空気の通過量を上げる
ためには、送風用シロッコファン15の回転数を極度に
増加させねばならず、回転数を極度に増加すれば騒音等
が急激に増し、周囲の人々に不快感を与え、使用に耐え
られるものではない。
【0063】また、逆に給水量が少ない場合には、給水
溝22の全周に亘って間隔をおいて配置された給水滴下
口24より滴下される水が、給水位置から離れるにした
がって少なくなり、気化フィルター19の全体に均一に
行き渡らない状態となる傾向がある。しかし、本実施例
は、このような状態となる恐れもないようにするもので
ある。
【0064】本実施例は、給水管61を逆U字状に折り
曲げ、その一端を給水ホース44に回転可能に管継手6
2にて連結すると共に給水溝22の軸芯Xの周りに回転
し得るように配置し、他端を給水溝22に臨ませる。こ
の給水管61は適宜の減速装置を介してモータにて回転
駆動され、気化フィルター19の全周に亘って一定速度
で給水する。
【0065】本実施例では、給水管61を回転するよう
にしたが、給水管61を固定して給水溝22、または気
化フィルター19を回転するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明によれば、吸い込み口から送風用ファンまでの空気
流路をほぼ直線的に形成するように構成され、且つ吸い
込み口は円筒状のケーシングの全周に亘って形成され、
しかも、気化フィルターも円筒形状で、その吸い込み面
積も極めて大きいので、吸い込み抵抗を極力小さくする
ことができ、また風量の小さなファンを用いることがで
きるので、小型で、騒音の小さな静かな冷風扇を提供す
ることができる。
【0067】また、気化フィルターの吸い込み面積が常
に一定であるので、冷風及び送風を常に一定の強さで吹
き出すことができる。
【0068】更に、吸い込み口は、円筒状のケ−シング
の全周に亘って設けられているので、部屋の角に置いて
も部屋の壁等により塞がれる心配も全くなく、どこに置
いても使用することができる。
【0069】その上、構造及び組立も簡単であり、特に
上ケーシングと水タンクとはユニット化され、上ケーシ
ングを下方の仕切板にて水タンクに対して着脱可能であ
るので、かびの発生しやすい水タンク及び気化フィルタ
ー等の清掃等が極めて簡単であり、しかも取扱いも非常
に簡単で、安価である等その実用効果は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を具体化した第1の実施例を示
す冷風扇の斜視図である。
【図2】図2は、冷風扇の拡大縦断面図である。
【図3】図3は、図2のA部分の拡大図である。
【図4】図4は、図2のB部分の拡大分解斜視図であ
る。
【図5】図5は、フィルター枠体の給水溝部分の平面図
である。
【図6】図6は、冷風扇の制御回路である。
【図7】図7は、本発明を具体化した第2の実施例を示
すフィルター遊嵌溝に吸水材を配設した構造の斜視図で
ある。
【図8】図8は、図7においてセルロース・スポンジ等
の吸水性材料にて包囲した気化フィルターをフィルター
遊嵌溝に取り付ける状態の分解斜視図である。
【図9】図9は、本発明を具体化した第3の実施例を示
す寒冷紗の気化フィルターの取り付け状態の断面図であ
る。
【図10】図10は、寒冷紗の気化フィルターを巻回し
て形成する気化フィルターの斜視図である。
【図11】図11は、寒冷紗の上下各端部を折り曲げて
縫製した状態の気化フィルター斜視図である。
【図12】図12は、ロール状に巻回した状態の気化フ
ィルターの斜視図である。
【図13】図13は、寒冷紗の上下各端縁に吸水性材料
を貼り付けた状態の気化フィルターの斜視図である。
【図14】図14は、図13の気化フィルターの取り付
け状態を示す断面図である。
【図15】図15は、本発明を具体化した第4の実施例
を示す気化フィルターに沿って移動する給水装置の断面
図である。
【符号の説明】
2 上ケーシング 3 下ケーシング 5 水タンク 12 上方の仕切板 13 ファン室 14 気化室 15 送風用ファン 16 連通口 17 吹き出し口 19 気化フィルター 22 給水路 24 給水口 25 下方の仕切板 29 フィルター取り付け溝 41 吸い込み口 42 給水ポンプ 44 給水ホース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水タンク(5)としての下ケーシング
    (3)を上方が開口した有底筒状に形成すると共に、 その有底筒状の下ケーシング(3)の開口部に積み重ね
    られる上ケーシング(2)を下方部が開放し、且つ上部
    の閉鎖した筒状に形成し、 その上ケーシング(2)内を上下2つの仕切板(1
    2)、(25)により2室に区画して、上方にファン室
    (13)を、下方に気化室(14)をそれぞれ形成し、 そのファン室(13)に、前記筒状の上ケーシング
    (2)の延びる方向と同方向の軸線の周りに回転し得、
    遠心作用により軸芯部より吸い込み、外周から吹き出す
    送風用ファン(15)を配設し、 前記上方の仕切板(12)には、ファン室(13)と気
    化室(14)とを連通させる連通口(16)を送風用フ
    ァン(15)の軸芯部に対向して設け、 前記ファン室(13)の側壁に、前記送風用ファン(1
    5)により気化室から連通口(16)を通してファン室
    (13)に吸い込まれた空気を外側方へ向かって吹き出
    すための吹き出し口(17)を形成し、 前記上下各仕切板(12)、(25)の気化室(14)
    側であって、前記連通口(16)の外側に、筒状に形成
    された親水性の高い気化フィルター(19)の上下各端
    部を包囲し、且つその気化フィルター(19)を上下方
    向より支持する環状のフィルター取り付け溝(29)を
    形成すると共に、 前記上方の仕切板(12)には、前記フィルター取り付
    け溝(29)に連通させる給水口(24)を有する給水
    路(22)を前記フィルター取り付け溝(29)と同様
    環状に形成し、 前記下方の仕切板(25)に、前記水タンク(5)内の
    水を気化フィルター(19)に供給するための給水ポン
    プ(42)をそれが前記下ケーシング(3)の底面付近
    に配置されるように取り付け、 その給水ポンプ(42)により揚水される水を前記給水
    路(22)に導くための給水ホース(44)の一端を給
    水ポンプ(42)に接続すると共に、他端を前記下方の
    仕切板(25)を貫通して気化室(14)に通し、更に
    延長して前記給水路(22)に接続し、前記上ケーシン
    グ(2)の下端と前記下方の仕切板(25)との間に、
    実質的に上ケーシング(2)の全周に亘って外気の吸い
    込み口(41)を形成してなり、 前記下方の仕切板(25)を前記下ケーシング(3)の
    開口部に取り付けたことを特徴とする冷風扇。
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