JPH0592834U

JPH0592834U - 電源出力保持回路

Info

Publication number: JPH0592834U
Application number: JP4552891U
Authority: JP
Inventors: 敏明市之川
Original assignee: 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
Priority date: 1991-05-22
Filing date: 1991-05-22
Publication date: 1993-12-17
Anticipated expiration: 2006-05-22
Also published as: JP2544262Y2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】動作用電源がオフされても一定時間負荷への
電源供給を可能にする。【構成】動作用電源１とメモリバックアップ用電源２
がオン時には、スィッチ回路３はオフされており、出力
回路１ｂ、２ｂと主電源７から中央処理装置に電源が供
給されている。動作用電源１がオフされ、Ａ点の電圧Ａ
が所定値以下になると、電源監視回路４から信号Ｂが出
力され、信号Ｂの立上がりを検出してタイマー５は信号
Ｃを出力し、信号Ｃの立上がりを検出してタイマー６は
信号Ｄを出力し、スィッチ３がオンして動作用電源１と
メモリバックアップ用電源２間を接続し、メモリバック
アップ用電源２から動作用電源１に電源が供給されＡ点
の電圧Ａが立ち上がり、信号Ｄの出力期間Ｔ２の時間だ
けメモリ退避時間となり、中央処理装置２１、メモリ２
２は必要なデータをメモリバックアップ電源２が常に供
給されているメモリ２２に退避させて、動作用電源１が
オフする以前のデータを保存する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は動作用電源がオフされても一定時間負荷への電源供給が可能な電源出力保持回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３及び図４に示すように、ＣＰＵ２１やメモリ２２に電源電圧を供給する動作電源ＡＣＣは、電源オフ時にデータをＣＰＵ２１からメモリ２２に退避させる時間が必要なので、動作用電源がオフされても一定時間出力を保持しなければならない場合があるが、このような場合には図３に示すように、電源出力にコンデンサｃを接続しコンデンサｃの放電時定数により出力を保持したり、または、図４に示すように動作電源ＡＣＣとは別に設けられ、動作電源ＡＣＣがオフ時でも常にオン状態にあるメモリバックアップ用電源２３に、動作電源ＡＣＣのオン・オフをコントロールする回路２４を接続し、この回路２４によって電源オフ時から一定時間動作用電源ＡＣＣをオンにするようにしてる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、電源出力に接続したコンデンサｃにより出力を保持しようすると、負荷が大きくなればなるほど大容量のコンデンサｃが必要であり、また、メモリバックアップ用電源２３に接続された回路２４による動作用電源のオン・オフのコントロールにより出力を保持しようとすると、電源オフ時のメモリバックアップ用電源２３の電流が増加してしまう課題がある。

【０００４】本考案は上記実状に鑑みて創案されたものであって、コンデンサが不要でメモリバックアップ用電源の電流も増加することがない電源出力保持回路を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成するために、動作用電源及びメモリバックアップ用電源を有し動作用電源がオフされてから一定時間負荷に電源供給可能な電源出力保持回路において、上記動作用電源及びメモリバックアップ用電源間を断続可能なスイッチと、動作用電源の電圧の降下を監視する電圧監視回路と、電圧監視回路により動作用電源の降下が検出されると一定時間上記スイッチをオンさせる保持回路とを備えて構成される。

【０００６】

【作用】

本考案の構成によれば、動作用電源がオフされて電圧監視回路で動作用電源の電圧が降下が検出されると、保持回路が一定時間スイッチをオンさせて動作用電源及びメモリバックアップ用電源間を接続し、これにより、一定時間メモリバックアップ用電源から動作用電源に電源が供給され一定時間後に供給が停止される。

【０００７】

【実施例】

図１は自動車用の電源出力保持回路の回路構成を示すブロック図、図２は図１の回路中各点の信号のタイムチャートである。

【０００８】図は中央処理装置２１に接続される電源出力保持回路１０を示しており、動作用電源１及びメモリバックアップ用電源２を備えている。動作用電源１及びメモリバックアップ用電源２には入力側にそれぞれ自動車特有の逆接サージ防止用の逆接サージ保護回路１ａ、２ａ、出力側にはＤＣ−ＤＣコンバータからなる出力回路１ｂ、２ｂが接続されている。出力回路１ｂは中央処理装置２１に接続され、出力回路２ｂはメモリ２２に接続されている

【０００９】上記逆接サージ保護回路１ａ、２ａの下流側には動作用電源１及びメモリバックアップ用電源２間を断続するスイッチ回路３が接続されている。このスイッチ回路３は害ｂからの信号によりオン・オフが制御される。さらに、逆接サージ保護回路１ａの下流側の位置には電圧監視回路４が接続されており、この電圧監視回路４はＡ点の電圧Ａが所定以下になると信号Ｂを出力する。さらに、この電圧監視回路４にはタイマー５、タイマー６が直列的に接続されており、タイマー５は信号Ｂの立上がりを検出すると信号Ｃをタイマー６及び中央処理装置２１のメモリ２２にメモリ退避命令信号として出力し出力期間Ｔ１中は信号Ｂの入力を無視する。タイマー６は信号Ｃの立ち上がりを検出すると信号Ｄを出力し出力期間Ｔ２の間上記スィッチ回路３をオンする。なお、出力期間Ｔ１、Ｔ２は出力期間Ｔ１のほうが長く設定されており、例えば、出力期間Ｔ１は１００msec、出力期間Ｔ２は１０msecに設定されている。

【０００９】７は上記動作用電源１の出力回路１ｂの出力側に接続された主電源であり、上記中央処理装置２１に接続されている。

【００１０】次に、上記構成からなる本考案の実施例の作用を説明する。

【００１２】図２に示すように、動作用電源１及びメモリバックアップ用電源２がオンしているときには、スイッチ回路３はオフされており、それぞれの出力回路１ｂ、２ｂ及び主電源７から中央処理装置に電源が供給されている。そして、動作用電源１がオフされ、図２×に示すように、Ａ点の電圧Ａが所定値以下になると、電源監視回路４から信号Ｂが出力され、この信号Ｂの立上がりを検出してタイマー５は信号Ｃを出力し、信号Ｃの立上がりを検出してタイマー６は信号Ｄを出力し、中央処理装置２１、メモリ２２はデータのメモリ退避を開始する。また、スイッチ３がオンして動作用電源１及びメモリバックアップ用電源２間を接続する。そして、メモリバックアップ用電源２から動作用電源１に電源が供給されＡ点の電圧Ａが立ち上がり、信号Ｄの出力期間Ｔ２の時間だけ立ち上がりが持続してメモリ退避時間となり出力期間Ｔ２経過後に供給が停止されるてＡ点の電圧Ａが立ち下がる。この出力期間Ｔ２の間に、中央処理装置２１、メモリ２２は必要なデータをメモリバックアップ電源２が常に供給されているメモリ２２に退避させて、動作用電源１がオフする以前のデータを保存する。

【００１３】このように、本実施例によれば、動作用電源１オフ後も、一時的にメモリバックアップ用電源２から電源を供給し、この間に中央処理装置２１、メモリ２２は必要なデータをメモリ２２に退避させることができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明から明かなように本考案によれば、動作用電源がオフされ電圧監視回路で動作用電源の電圧が降下が検出されると、保持回路が一定時間スイッチをオンさせて動作用電源及びメモリバックアップ用電源間を接続し、これにより、一定時間メモリバックアップ用電源から動作用電源に供給がされるので、コンデンサを用いることなく、また、メモリバックアップ用電源の電流を増加させることなく、動作用電源オフ後も所定時間負荷に電源を供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】回路構成を示すブロック図

【図２】図１の回路中各部位の信号のタイムチャート

【図３】従来例の回路構成を示すブロック図

【図４】従来例の回路構成を示すブロック図

【符号の説明】

１動作用電源１ｂ出力回路２メモリバックアップ用電源２ｂ出力回路３スィッチ回路４電圧監視回路５、６タイマー１０電源出力保持回路２１中央処理装置２２メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所 7165−5ＢＧ０６Ｆ 1/00 ３４１Ｍ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】動作用電源及びメモリバックアップ用電
源を有し動作用電源がオフされてから一定時間負荷に電
源供給可能な電源出力保持回路において、上記動作用電
源及びメモリバックアップ用電源間を断続可能なスイッ
チと、動作用電源の電圧の降下を監視する電圧監視回路
と、電圧監視回路により動作用電源の降下が検出される
と一定時間上記スイッチをオンさせる保持回路とを備え
て構成されることを特徴とする電源出力保持回路。