JPH059247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は自動車のバンパ構造に係り、特に、
バンパモールによつてその一部を被われるバンパ
カバーを取付けるバンパ構造の改良に関する。

【従来の技術】

従来の、バンパカバーにバンパモールが取付け
られた自動車のバンパ構造は、バンパカバーをボ
デイ側に取付け、又、バンパモールを前記バンパ
カバーに別個に取付けられるものである。 従つて、これらを取付けるためにそれぞれリテ
ーナ、ナツト、ボルト等が必要であつて、部品点
数が多くなると共に、組付け工数が増大するとい
う問題点があつた。又、バンパカバーとボデイ外
側面との間には一般的にバンパカバー上端縁に沿
つて段差及び又は〓間が生じ、これが自動車の外
観を低下させるのみならず、自動車の高速走行時
の空力係数の悪化、風切り音の発生等の問題が生
じる。

【考案が解決しようとする問題点】

この考案は上記従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、バンパカバーとボデイ外側面との
間の〓間及び又は段差を解消すると共に、これら
の取付け工数及び取付けのための部品点数を低減
するようにした自動車のバンパ構造を提供するこ
とを目的とする。

【問題点を解決するための手段】

この考案は、バンパカバー外面を被つて取付け
られるバンパモールを有してなる自動車のバンパ
構造において、前記バンパモールを、その上端
が、前記バンパカバーの上端縁の少なくともボデ
イ外側面に隣接する部分よりも上方に突出して、
該バンパカバー上端縁を被うように配置し、且
つ、前記バンパカバーの上端縁と共に、前記ボデ
イ外側面に締結することにより上記目的を達成す
るものである。 又この考案は、前記ボデイ外側面の、前記バン
パカバー上端縁に隣接する部分には、該バンパカ
バー上端縁に沿つて凹部が形成し、且つ、該バン
パカバー上端縁を、前記凹部の底面に沿つて略ク
ランク形状に屈曲させ、前記バンパモールは、該
凹部内へ屈曲されたバンパカバー上端縁の外側に
取付け、その外側面が、前記バンパカバー外側面
と略面一となるようにして上記目的を達成するも
のである。

【作用】

この考案においては、バンパモールがバンパカ
バー上端縁とボデイ外側面との間の段差及び又は
〓間を埋めると共に、該バンパモールがバンパカ
バーと一体的にボデイ外側面に共締め固定され
る。

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。 この実施例は、第１図及び第２図に示されるよ
うに、バンパ１０におけるバンパカバー１２の外
面を被つて取付けられるバンパモール１４を有し
てなる自動車のバンパ構造において、前記バンパ
モール１４を、その上端１４Ａが、前記バンパカ
バー１２の上端縁１２Ａの内ボデイ１６の外側面
に隣接する部分Ｘよりも上方に突出して該バンパ
カバー上端縁１２Ａを被うように配置し、且つ、
前記バンパカバー１２の上端縁１２Ａと共に、前
記ボデイ１６の外側面にボルト１８により締結し
たものである。 前記バンパモール１４は、第２図に示されるよ
うに、その内部にインサート２０と、このインサ
ート２０からボデイ１６側に突出して、該インサ
ート２０に取付けられた複数の取付用ブラケツト
２２と、該取付用ブラケツト２２に取付けられ、
損傷防止用のゴムパツキン２４を備えている。 前記取付用ブラケツト２２は、バンパカバー上
端縁１２Ａに形成された貫通孔１２Ｂを貫通し、
先端が前記ゴムパツキン２４を介してボデイ１６
の外側面に接触するようにされている。 前記ボルト１８はボデイ１６を貫通して該取付
用ブラケツト２２のナツト２６と螺合することに
よつて、バンパモール１４をバンパカバー１２と
共にボデイ１６に締付け固定するものである。 ここで、前記ボデイ１６の外側面の、前記バン
パカバー１２における上端縁１２Ａに隣接する部
分Ｘには、該バンパカバー上端縁１２Ａに沿つて
凹部２８が形成され、且つ、該バンパカバー上端
縁１２Ａは、前記凹部２８の底面に沿つて略クラ
ンク形状に屈曲され、前記バンパモール１４は、
該凹部２８内へ屈曲されたバンパカバー上端縁１
２Ａの外側に取付けられ、その外側面１４Ｂが、
前記バンパカバー１２の外側面１２Ｃと略面一と
なるようにされている。 従つて、この実施例においては、バンパカバー
１２の上端縁１２Ａとボデイ１６の外側面との間
に生じる段差及び又は〓間がバンパモール１４の
一部によつて被われることになる。 又、バンパカバー１２とバンパモール１４の外
側面１２Ｃ及び１４Ａは、バンパカバー１２の上
端縁１２Ａがボデイ１６の凹部２８内に入り込む
略クランク形状とされ、且つこのクランク形状の
上端縁１２Ａの外側にバンパモール１４が取付け
られる構造であるので、これらを略面一として、
ボデイ１６の外側面からバンパモール１４の外側
面１４Ａ更にはバンパカバー１２の外側面１２Ｃ
に渡つて面一とすることができる。 なお上記実施例は、バンパカバー１２の構造が
第１図に示されるように、車体のサイド部におい
てのみバンパモール１４によつて、その上端縁１
２Ａが被われる構造であるが、本考案はこれに限
定されるものでなく、バンパカバー１２の上端縁
１２Ａが、その全長範囲に渡つて略水平方向の場
合は、その全範囲に渡つてバンパモール１４によ
つて上端縁１２Ａを被うものである。 又、上記実施例は、ボデイ１６に凹部２８を形
成し、この凹部２８内に略クランク形状に屈曲さ
れたバンパカバー１２の上端縁１２Ａが入り込む
ようにした構造とされているが、本考案はこれに
限定されるものでなく、例えばバンパカバー１２
の外側面１２Ｃとボデイ１６の外側面とが略面一
となるようにし、これらの外側面の外側にバンパ
モール１４が突出して取付けられるようにしたも
のであつてもよい。

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、バンパカ
バーの上端縁におけるボデイとの〓間及び又は段
差をバンパモールによつて解消することができる
と共に、より少い部品点数及び組付け作業によつ
て、バンパカバーとバンパモールを同時にボデイ
に取付けることができるという優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車のバンパ構造の実
施例を示す側面図、第２図は第１図の−線に
沿う拡大断面図である。 １０……バンパ、１２……バンパカバー、１２
Ａ……上端縁、１２Ｃ……外側面、１４……バン
パモール、１４Ａ……上端、１４Ｂ……外側面、
１６……ボデイ、１８……ボルト、２８……凹
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) バンパカバー外面を被つて取付けられるバン
   パモールを有してなる自動車のバンパ構造にお
   いて、前記バンパモールを、その上端が、前記
   バンパカバーの上端縁の少なくともボデイ外側
   面に隣接する部分よりも上方に突出して、該バ
   ンパカバー上端縁を被うように配置し、且つ、
   前記バンパカバーの上端縁と共に、前記ボデイ
   外側面に締結したことを特徴とする自動車のバ
   ンパ構造。 (2) 前記ボデイ外側面の、前記バンパカバー上端
   縁に隣接する部分には、該バンパカバー上端縁
   に沿つて凹部が形成され、且つ、該バンパカバ
   ー上端縁は、前記凹部の底面に沿つて略クラン
   ク形状に屈曲され、前記バンパモールは、該凹
   部内へ屈曲されたバンパカバー上端縁の外側に
   取付けられ、その外側面が、前記バンパカバー
   外側面と略面一とされた実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の自動車のバンパ構造。