JPH0590298A - ゲート電極の形成方法 - Google Patents

ゲート電極の形成方法

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JPH0590298A
JPH0590298A JP3245815A JP24581591A JPH0590298A JP H0590298 A JPH0590298 A JP H0590298A JP 3245815 A JP3245815 A JP 3245815A JP 24581591 A JP24581591 A JP 24581591A JP H0590298 A JPH0590298 A JP H0590298A
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JP
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layer
forming
resist pattern
pattern
groove
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Application number
JP3245815A
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English (en)
Inventor
Hironori Fujishiro
博記 藤代
Hiromi Tsuji
弘美 辻
Seiji Nishi
清次 西
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 同一ウェハ上に閾値電圧の異なる2つ以上の
素子のゲート電極を作製する際の工程を短縮する。 【構成】 本発明のゲート電極の形成方法によれば、閾
値電圧の浅い素子と深い素子のチャネル領域に、選択的
にエッチングによる除去が可能な異なった材料からなる
下層を設けることにより、最初に閾値電圧の浅い素子の
溝、次に、浅い素子と深い素子の溝を同時にエッチング
で形成し、ゲ−ト電極46a,46bを同時に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、同一ウエハ上に閾値
電圧の異なる2つ以上の素子のゲ−ト電極を形成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の超微細化に伴い、レジストパ
タ−ンの微細加工化が進められている。しかし、レジス
トの解像度にも限界があるため、この解像度の限界を越
えたチャネル方向に幅の狭い、いわゆる細い幅のゲ−ト
電極を形成する方法が提案されている。
【0003】図2〜図5は、本出願人に係る発明者等に
よって出願された特開平3−87036号公報に記載の
ゲ−ト電極形成方法を概略的に示す工程図である。
【0004】この発明の説明に先立ち、その従来のゲ−
ト電極形成方法につき簡単に説明する。
【0005】図2の(A)〜(C)、図3の(A)〜
(C)、図4の(A)、(B)および図5の(A)、
(B)は、この従来技術によるトランジスタのゲート電
極形成方法を説明するための一連の工程図である。
【0006】先ず、この実施例では、第一工程におい
て、下地10のチャネル領域14上に、非塗布材料から
なる成膜層パターン56を設ける。このため、下地10
の表面に、非塗布材料で成膜層50を形成する(図2
(A))。次に、レジストパターン60を、下地10の
チャネル領域14の上側に相当する、成膜層50の上面
に設ける。
【0007】その後、このレジストパターン60をマス
クとして成膜層50をエッチングして非塗布材料の成膜
層パターン56を得る。
【0008】このようにして得られた構造体を図2
(B)に示す。この成膜層50のエッチングは、例え
ば、成膜層をSiN層とする場合には、六フッ化硫黄を
イオン種とするRIEを行なうことができる。その後、
このレジストパターン60を除去して、下地10のチャ
ネル領域14の上側に成膜パターン56が残存した構造
体を得る(図2(C))。
【0009】次に、第二工程において、この成膜パター
ン56の部分的な露出面を与える第一開口部20と、下
地10の部分的な露出面を与える第二開口部22とを具
えたレジストパターン62を設ける(図3(A))。
【0010】次に、第三工程において、この図3(A)
に示した構造体の上側から、後工程でのエッチングの際
のマスクとして利用できる金属材料例えばアルミニウム
(Al)を斜め蒸着して、成膜層パターン56の露出面
と、下地10の露出面と、レジストパターン62の上面
に金属蒸着層24を設ける。
【0011】この蒸着は方向性蒸着技術で適当な金属材
料を用いて行なえば良い。このような金属蒸着により、
金属蒸着層24は、レジストパターン62、成膜層パタ
ーン56および下地10の表面上にそれぞれ金属蒸着層
24a、24bおよび24cとして適当な膜厚で成膜さ
れる。このようにして得られた構造体を図3(B)に示
す。
【0012】次に、第四工程において、この金属蒸着層
24のうち、特に蒸着層24bをマスクとして、成膜層
パターン56のエッチングを行なって、この成膜層パタ
ーン56に、下地面を露出する穴64を設ける(図3
(C))。尚、このエッチングでは、下地10をエッチ
ングしないようにして行なう。
【0013】次に、第五工程において、金属蒸着層24
を除去し図4(A)に示す構造体を得る。
【0014】次に、第六工程において、穴64および第
二開口部22に露出した下地10の露出面に対しエッチ
ングを行なって、下地10にゲート電極形成用の第一溝
28と、パッド部形成用の第二溝30とをそれぞれ設け
る(図4(B))。これら第一溝28および第二溝30
のためのエッチングは、ドライエッチングおよびウェッ
トエッチングのいずれか一方、または両者の組み合わせ
で行なう。
【0015】次に、第七工程において、形成されたこれ
ら第一溝28および第二溝30にゲート金属を蒸着して
ゲート電極46およびパッド金属層34を同時に形成す
る(図4(A))。
【0016】この蒸着により、ゲート部分の第一溝28
には蒸着層44が形成され、また、ゲート部分の成膜層
パターン56上には蒸着層47が形成され、これら蒸着
層44および47は連続した一体構造となって、目的と
するゲート電極46を構成する。
【0017】また、パッド部はもとより、ゲートとパッ
ドの接続部分の下地10に形成された溝にも蒸着層が形
成され、これがゲート電極と接続した配線用のゲートパ
ッドとなる。この場合のゲート電極46のチャネル方向
の幅は、成膜層パターン56に設けた穴64の端縁とレ
ジストパターン62の端縁との間の幅W1によって決ま
り、また、パッド部のチャネル方向の幅は、レジストパ
ターン62の第二開口部22の幅W2によって決まる。
【0018】尚、これら成膜層パターン56の厚みとゲ
ート電極46の厚みは、ゲート部分での成膜層パターン
56上の蒸着層47と、第一溝28に形成された蒸着層
44とが連絡して形成されるような厚みとすれば良い
(図5(A))。例えば、下地10の第一溝28の深さ
を1000オングストロームとすれば、成膜層パターン
56の厚みを1000オングストローム、およびゲート
電極46のそれぞれの蒸着層44および47の厚みを5
000オングストロームとすればよい。
【0019】次に、第八工程において、上層レジストパ
ターン62を除去する。そして、成膜層パターン56を
除去して図5(B)で示すような構造体を得る。尚、こ
の成膜層パターン56は全部または部分的に残存させた
ままであっても良い。
【0020】尚、上述した実施例において、成膜層パタ
ーンをエッチングで形成したが、パターンの部分が開口
するようなレジストパターンを用いて、二酸化ケイ素
(SiO2 )等の蒸着またはスパッタによって層を形成
した後、リフトオフでも形成することができる。
【0021】上述した形成方法によれば、幅が狭くしか
も断面積が大きい低抵抗のゲート電極が得られる。これ
に追加して、その形成にあたり、レジストの選択の制約
も無く、成膜層パターンのサイドエッチング量の制御、
従ってゲート長制御も容易であり、また、成膜層パター
ンの膜厚制御、従って成膜層パターンに対する穴開けの
ためのエッチング時間が成膜層パターン同士で同一とな
る。
【0022】上述した実施例で、各工程段階の処理を行
なうにあたり、特に言及しなかった条件等については、
使用する材料、その他の設計に見合った従来通常に用い
られている条件を用いれば良い。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同一ウエハ上
に閾値電圧の異なる素子を作製しようとする場合、上述
した従来方法では、ゲ−ト電極形成のための工程をもう
一度繰り返す必要があるため、その製造工程が、どうし
ても煩雑となり、製造コストが高くなってしまう。
【0024】この発明の目的は、2種類の閾値電圧の素
子を同時に作製できる、短縮された工程からなるゲ−ト
電極の形成方法を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上で述べた目的を達成す
るため、この発明によれば、(a)閾値電圧が浅い素子
のチャネル領域上に成膜層パタ−ン、閾値電圧が深い素
子のチャネル領域上に下層レジストパタ−ンを形成する
第一工程と、(b)成膜層パタ−ンの部分的な露出面を
与える第一開口部と、下層レジストパタ−ンの部分的な
露出面を与える第二開口部とを具えた上層レジストパタ
−ンを設ける第二工程と、(c)成膜層パタ−ンおよび
下層レジストパタ−ンの露出面と、上層レジストパタ−
ンの上面に方向性蒸着技術を用いて金属蒸着層を設ける
第三工程と、(d)前記金属蒸着層をマスクとして、成
膜層パタ−ンに下地面が露出した第一穴を設ける第四工
程と、(e)第一穴の下地の露出面に対しエッチングを
行なって、第一溝を形成する第五工程と、(f)金属蒸
着層をマスクとして下層レジストパタ−ンに下地が露出
した第二穴を設ける第六工程と、(g)第一溝および第
二穴の下地の露出面に対しエッチングを行なって、第一
溝を深くするとともに、第二溝を形成する第七工程と、
(h)第一溝および第二溝にゲ−ト金属を蒸着して、閾
値電圧が浅い素子と深い素子のゲ−ト電極を同時に形成
する第八工程と、(i)上層レジストパタ−ン、下層レ
ジストパタ−ンおよび成膜層パタ−ンを除去する第九工
程とを含むことを特徴とする。
【0026】また、この発明の好適実施例によれば、第
一工程において、閾値電圧が浅い素子のチャネル領域上
に下層レジストパタ−ン、および深い素子のチャネル領
域上に成膜層パタ−ンを形成する段階を、また、第四工
程において、下層レジストパタ−ンに下地面が露出した
第一穴を設ける段階を、また、第六工程において、成膜
層パタ−ンに下地面が露出した第二穴を設ける段階を、
それぞれ含むのが良い。
【0027】また、この発明の実施に当り、好ましく
は、第三工程を飛び越えて、第四工程以降を実施するこ
ともできる。
【0028】また、この発明の好適実施例によれば、第
四工程あるいは第五工程の後に、金属蒸着層をエッチン
グで除去する段階を含ませるのが良い。
【0029】
【作用】この方法によれば、前述の従来の形成方法の場
合と同様に、チャネル方向に幅狭で、しかも、断面の大
なる、低抵抗のゲ−ト電極を得ることができることはも
とより、異なった閾値電圧の素子を同時に作製すること
ができる。
【0030】これは、閾値電圧の異なる素子のチャネル
領域上に、材質の異なる、成膜層パターンおよび下層レ
ジストパタ−ンを設け、閾値電圧の浅い素子の溝を最初
にエッチングし、次に、閾値電圧の浅い素子と深い素子
の溝を同時にエッチングして、ゲ−ト電極を同時に形成
することが可能であるため、大巾な工程の短縮が達成さ
れる。また、従来の方法と同様に、成膜パタ−ンに対す
る穴開けエッチングの時間のバラツキをなくことがで
き、かつ、エッチングの回数が最小限に抑えられるた
め、成膜層のサイドエッチングの制御がより容易とな
り、従ってゲ−ト長の制御が容易となる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明のゲ−ト電極
の形成方法の実施例につき説明する。尚、図は、この発
明が理解できる程度に、各構成成分の形状、大きさおよ
び配置関係を概略的に示してあるにすぎない。
【0032】また、以下の実施例では、素子として電界
効果トランジスタを例に挙げて説明する。
【0033】図1は、この発明の要旨を簡単に説明する
ための要部説明図である。
【0034】この発明によれば、まず、下地10の2つ
の予定されるチャネル領域14aおよび14b上に、そ
れぞれ材質の異なる下層パタ−ン、すなわち、例えば成
膜層パタ−ン56と下層レジストパタ−ン16とを形成
する(図1の(A))。このとき、例えば一方のチャネ
ル領域14aは閾値電圧の浅い素子のチャネル領域と
し、他方のチャネル領域14bは閾値電圧の深い素子の
チャネル領域とする。
【0035】次に、下地10に所要のマスクを用いてエ
ッチングを行なって、閾値電圧の浅い素子の溝を第一溝
28として形成する(図1の(B))。この実施例で
は、後述する説明からも理解できるように、金属蒸着層
24aおよび24b、レジストパタ−ン62、および第
一穴64aが形成されている成膜層パタ−ン56をマス
クとして用い、第一開口部20および第一穴64aを通
じて下地10のエッチングを行なう。このとき、このエ
ッチングでは下層レジストパタ−ンは耐エッチング層と
して作用している。
【0036】次に、下層レジストパタ−ン16にのみ第
二穴64bを開けてから、上述した第一溝28と、第二
穴64bに露出した下地10の領域を同時にエッチング
して、深い第一溝28aと浅い第二溝30とを形成した
後、金属の蒸着を行なって、深い第一溝28a上に第一
ゲ−ト電極46aを形成すると共に、浅い第二溝30上
に第二ゲ−ト電極46bをそれぞれ同時に形成し、図1
の(C)に示す構造体を得る。
【0037】尚、図1の(A)〜(C)において、後述
する説明からも明らかなように、22は第二開口部、2
4cは金属蒸着層、44aおよび47aは、第一ゲ−ト
電極46aを構成する部分および44bおよび47b
は、第二ゲ−ト電極46bを構成する部分、38はレジ
ストパタ−ン62上に積もった金属蒸着である。
【0038】図6の(A)〜(D)、図7の(A)〜
(C)、図8の(A)〜(C)および図9の(A)およ
び(B)は、この発明の実施例を説明するための一連の
工程図である。
【0039】尚、各図は、この工程中の主要段階で得ら
れる構造体を、この発明が理解できる程度に、断面図で
概略的に示してある。尚、この断面図は、下地の上面に
直交しかつチャネル方向に平行に取った断面図の切り口
に注目して示してある。また、各図において、同様な構
成成分については、特に言及する場合を除き、同一の符
号を付して示してある。
【0040】また、以下の実施例では、一例として化合
物半導体からなる電界効果トランジスタ(FET)、特
に、GaAsMESFETのゲ−ト電極につき説明す
る。
【0041】先ず、この発明の第一工程では、下地上に
成膜層パタ−ンと下層レジストパタ−ンとを形成する。
成膜層パタ−ンは、閾値電圧が浅い素子のチャネル領域
上に形成し、また、下層レジストパタ−ンは、閾値電圧
が深い素子のチャネル領域上に形成する。
【0042】従って、この実施例では、第一工程におい
て、従来技術と同様に下地10の表面に非塗布材料、例
えば、Si−N膜(以下、単にSiN膜またはSiNx
(xは組成比)とも表現する)などの成膜層50をCV
D法などの成膜技術を用いて形成する(図6の
(A))。この成膜層50の膜厚は設計に応じて任意適
当に設定すれば良い。
【0043】尚、ここで、下地10としては、GaAs
のような化合物半導体、Si(シリコン)あるいはその
他の通常基板として用いられる材料で形成してある。ま
た、下地10として、いわゆる基板自体、またはこの基
板上にエピタキシャル層などといった半導体素子を作り
込める層を有するものを用いることができる。さらに、
この下地10には、半導体素子に必要な領域が予め作り
込まれていても作り込まれていなくてもよい。尚、図
中、14aおよび14bは、チャネルとして供すべき領
域、すなわちチャネル領域を示す。また、この実施例で
は、チャネル領域14aは、閾値電圧の浅いFETのチ
ャネル領域とし、14bは閾値電圧の深いチャネル領域
とする。
【0044】また、非塗布材料とは、レジストのような
塗布によって成膜される材料ではなく、真空蒸着、スパ
ッタ、熱酸化或はその他の化学的または物理的な手法で
成膜できる材料という意味である。また、この非塗布材
料は、後工程で下地をエッチングするとき、このエッチ
ングに耐える材料であることが好ましい。
【0045】次に、レジストパタ−ン60を、下地10
の閾値電圧が浅い素子のチャネル領域14aの上側に相
当する成膜層50の上面設ける。その後、このレジスト
パタ−ン60をマスクとして成膜層50をエッチングし
て成膜層パタ−ン56を得る。このようにして得られた
構造体を図6の(B)に示す。この成膜層50のエッチ
ングは、例えば成膜層をSiN膜とする場合には、六フ
ッ化硫黄(SF6 )をイオン種とするRIE(リアクテ
イブ・イオン・エッチング)で行なうことができる。
尚、このレジストパタ−ン60の膜厚は、設計に応じ
て、任意適当に設定すれば良い。
【0046】その後、レジストパタ−ン60を除去し
て、下地10のチャネル領域14aの上側に成膜層パタ
−ン56が残存した構造体を得る(図6の(C))。
【0047】次に、下層レジストパタ−ン16を、下地
10の閾値電圧が深い素子のチャネル領域14bの上側
に設けて図6の(D)に示すような構造体を得る。この
下層レジストパタ−ン16は、成膜層50のエッチング
のマスクに用いたレジストパタ−ン60と同様な材料で
同様にして形成すれば良い。また、その膜厚も設計に応
じて任意適当に設定すれば良い。
【0048】次に、この発明の第二工程として、例え
ば、成膜層パタ−ン56の部分的な露出面を与える第一
開口部20と、下層レジストパタ−ン16の部分的な露
出面を与える第二開口部22とを具えたレジストパタ−
ン62を設ける(図7の(A))。尚、このレジストパ
タ−ン62の材料及び膜厚は、設計に応じて任意適当に
定めれば良い。
【0049】次に、この発明の第三工程として、成膜層
パタ−ン及び下層レジストパタ−ンの露出面と上層レジ
ストパタ−ンの上面とに、方向性蒸着技術を用いて、金
属蒸着層を設ける。従って、この実施例では、この第三
工程において、図7の(A)に示した構造体の上側か
ら、後工程のでのエッチングの際のマスクとして利用で
きる適当な金属材料、例えば、アルミニウム(Al)を
斜め蒸着して、成膜層パタ−ン56の露出面と、下層レ
ジストパタ−ン16の露出面と、レジストパタ−ン62
の上面とに金属蒸着層24を設ける。このような金属蒸
着によって、金属蒸着層24は、レジストパタ−ン6
2、成膜層パタ−ン56および下層レジストパタ−ン1
6の表面上に、それぞれ金属蒸着層24a,24bおよ
び24cとして、設計に応じた任意適当な膜厚で、成膜
される。このようにして得られた構造体を図7の(B)
に示す。
【0050】次に、この発明の第四工程として、成膜層
パタ−ンに下地面が露出する第一穴を設ける。従って、
この実施例では、第四工程において、この金属蒸着層2
4のうち、特に蒸着層24bをマスクにして、成膜層パ
タ−ン56のエッチングを行なって、この成膜層パタ−
ン56に、下地面を露出させる第一穴64aを設ける
(図7の(C))。このエッチングは、下地10及び下
層レジストパタ−ン16がエッチングされないように、
例えば成膜層がSiN膜の場合にはSF6 をイオン種と
したRIE法で行なえば良い。
【0051】次に、この発明の第五工程として、この実
施例では、第一穴64aの下地10の露出面に対しエッ
チングを行なって、下地10のゲ−ト電極形成用の第一
溝28を設ける(図8の(A))。このエッチングは、
ドライエッチングおよびウエットエッチングのいずれか
一方、あるいは両者の組み合わせで行なう。
【0052】次に、この発明の第六工程として、この実
施例においては、金属蒸着層24cをマスクとして下層
レジストパタ−ン16のエッチングを行なって、この下
層レジストパタ−ン16に下地面を露出する第二穴64
bを設ける(図8の(B))。このエッチングは、例え
ば酸素(O2 )をイオン種としたRIE法で行なう。
【0053】次に、この発明の第七工程として、第一溝
を深くするとともに、第一穴の下の下地に第二溝を形成
する。従って、この実施例では、この第七工程におい
て、第一溝28、および第二穴64bに露出した下地1
0の露出面に対しエッチングを行なって、ゲ−ト電極形
成用の第二溝30を新たに設ける。この場合、第一溝2
8のエッチング深さは、第二溝30のエッチング深さだ
け増加する。この深い第一溝を28aで示し、深い第一
溝28aと第二溝30が形成されている構造体を図8の
(C)に示す。このエッチングは、ドライエッチングお
よびウエットエッチングのいずれか一方、あるいは両者
の組み合わせで行なう。また、第七工程における第二溝
30のエッチングのエッチング深さは、閾値電圧の深い
素子が所望の閾値電圧になるように行なう。また、第五
工程における第一溝28のエッチングのエッチング深さ
は、第七工程におけるエッチングを経た後に、閾値電圧
の浅い素子が所望の閾値電圧になるように行なう。
【0054】次に、この発明の第八工程において、この
実施例では、金属蒸着層24を除去し、形成されたこれ
ら深い第一溝28aおよび浅い第二溝30にゲ−ト金属
を蒸着して、深い第一溝28aおよび浅い第二溝30に
それぞれゲ−ト電極46a、46bを同時に形成して、
図9の(A)に示す構造体を得る。この場合のゲ−ト電
極46aのチャネル方向の幅は、成膜層パタ−ン56に
設けた第一穴64aの端縁とレジストパタ−ン62の端
縁との間の間隔W1によって決まる。また、ゲ−ト電極
46bのチャネル方向の幅は、下層レジストパタ−ン1
6に設けた第二穴64bの端縁とレジストパタ−ン62
の端縁との間の間隔W2によって決まる。尚、これら成
膜層パタ−ン56と下層レジストパタ−ン16およびゲ
−ト電極46の厚みは、ゲ−ト電極46a,、46b共
に、ゲ−ト電極のチャネル領域14aおよび14bにそ
れぞれ接する側の電極部分44aおよび44bと、成膜
層パタ−ン56および下層レジストパタ−ン16上に形
成された電極部分47aおよび47bとが、それぞれ互
いに連絡して形成されるような厚みとすれば良い。
【0055】次に、この発明の第九工程においては、上
層レジストパタ−ン62および下層レジストパタ−ン1
6を除去する。そして、成膜層パタ−ン56を除去して
図9の(B)に示すような構造体を得る。
【0056】尚、上述した実施例においては、閾値電圧
が浅い素子のチャネル領域14a上に成膜層パタ−ン5
6を、また、閾値電圧が深い素子のチャネル領域14b
上に下層レジストパタ−ン16を設けたが、それぞれ逆
の配置として設けてもかまわない。その場合には、上述
した第四工程において、酸素(O2 )をイオン種とした
RIE等で下層レジストパタ−ンに第一穴64aを設
け、第一溝28のエッチングを行なう。その後、第七工
程において、SF6 をイオン種としたRIE等で成膜層
パタ−ン56に第二穴64bを設け、第一溝28および
第二溝30のエッチングを行なう。
【0057】上述したこの発明の形成方法の実施例の説
明からも明らかなように、幅が狭く、しかも、断面積の
大きい低抵抗のゲ−ト電極が得られる。また異なった閾
値電圧の素子を同時に作成することができる。
【0058】上述の実施例においては、第三工程におけ
る金属材料の斜め蒸着により、ゲ−ト電極46のチャネ
ルネル方向の幅を上層レジストパタ−ン62の開口幅よ
りも短縮するようにしたが、これを行なわなくてもよ
い。ゲ−ト電極46a、46b共に短縮しない場合に
は、第三工程における金属材料の斜め蒸着を行なわなけ
ればよい。ゲ−ト電極46aを短縮し、ゲ−ト電極46
bを短縮しない場合には、第五工程において第一溝28
のエッチングを行なった後か、あるいは第四工程におい
て第一穴64aを設けた後に、金属蒸着層24をエッチ
ングで除去し、その後、第六工程において第二穴64b
を設けるようにすればよい。
【0059】尚、上述した実施例においては、各構成成
分の形状、大きさ、材料等およびそれらの形成方法およ
び条件について、特に言及しなかったが、それらは、設
計に応じて、任意に定めれば良い。また、それらの点に
つき言及したものもあるが、それらは、単なる好適例に
すぎず、それに限定されるものではない。
【0060】
【効果】上で述べた説明からも明らかなように、この発
明のゲ−ト電極の形成方法によれば、閾値電圧の異なる
素子のチャネル領域上に材質の異なる、成膜層パターン
および下層レジストパタ−ンを設け、閾値電圧の浅い素
子の溝を最初にエッチングし、次に、閾値電圧の浅い素
子と深い素子の溝を同時にエッチングして、ゲ−ト電極
を同時に形成するようにしたので、工程が大幅に短縮で
きる。
【0061】これにより、化合物半導体等を用いたマイ
クロ波帯MMIC、超高速論理IC等を構成するトラン
ジスタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明の半導体素子のゲ
−ト電極の形成方法の主要工程図である。
【図2】(A)〜(C)は、従来のゲ−ト電極の形成方
法の工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、図2の続きの工程図であ
る。
【図4】(A)および(B)は、図3の続きの工程図で
ある。
【図5】(A)および(B)は、図4の続きの工程図で
ある。
【図6】(A)〜(D)は、この発明のゲ−ト電極の形
成方法の一実施例の工程図である。
【図7】(A)〜(C)は、図6の続きの工程図であ
る。
【図8】(A)〜(C)は、図7の続きの工程図であ
る。
【図9】(A)および(B)は、図8の続きの工程図で
ある。
【符号の説明】
10:下地 14a、14b:チャネル領域 16:下層レジストパタ−ン 20:第一開口部 22:第二開口部 24(24a、24b、24c):金属蒸着層 28:第一溝 28a:深い第一溝 30:第二溝 38:ゲ−ト金属蒸着層 46(46a、46b):ゲ−ト電極 44a、44b、47a、47b:ゲ−ト電極部分 50:成膜層 56:成膜層パタ−ン 60、62:レジストパタ−ン 64a:第一穴 64b:第二穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)閾値電圧が浅い素子のチャネル領
    域上に成膜層パタ−ン、閾値電圧が深い素子のチャネル
    領域上に下層レジストパタ−ンを形成する第一工程と、 (b)成膜層パタ−ンの部分的な露出面を与える第一開
    口部と、下層レジストパタ−ンの部分的な露出面を与え
    る第二開口部とを具えた上層レジストパタ−ンを設ける
    第二工程と、 (c)成膜層パタ−ンおよび下層レジストパタ−ンの露
    出面と、上層レジストパタ−ンの上面に方向性蒸着技術
    を用いて金属蒸着層を設ける第三工程と、 (d)前記金属蒸着層をマスクとして、成膜層パタ−ン
    に下地面が露出した第一穴を設ける第四工程と、 (e)第一穴の下地の露出面に対しエッチングを行なっ
    て、第一溝を形成する第五工程と、 (f)金属蒸着層をマスクとして下層レジストパタ−ン
    に下地が露出した第二穴を設ける第六工程と、 (g)第一溝および第二穴の下地の露出面に対しエッチ
    ングを行なって、第一溝を深くするとともに、第二溝を
    形成する第七工程と、 (h)第一溝および第二溝にゲ−ト金属を蒸着して、閾
    値電圧が浅い素子と深素子とのゲ−ト電極を同時に形成
    する第八工程と、 (i)上層レジストパタ−ン、下層レジストパタ−ンお
    よび成膜層パタ−ンを去する第九工程 とを含むことを特徴とするゲ−ト電極の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のゲ−ト電極の形成方法
    において、前記第一工程は、閾値電圧が浅い素子のチャ
    ネル領域上に下層レジストパタ−ンおよび、深い素子の
    チャネル領域上に成膜層パタ−ンを形成する段階を含
    み、前記第四工程は、下層レジストパタ−ンに下地面が
    露出した第一穴を設ける段階を含み、前記第六工程は、
    成膜層パタ−ンに下地面が露出した第二穴を設ける段階
    を含むことを特徴賭するゲ−ト電極の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のゲ−ト電極の形成方法
    において、第三工程を飛び越えて、第四工程を実施する
    ことを特徴とするゲ−ト電極の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のゲ−ト電極の形成方法
    において、第四工程あるいは第五工程の後に、金属蒸着
    層をエッチングで除去することを特徴とするゲ−ト電極
    の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003115500A (ja) * 2001-08-03 2003-04-18 Fujitsu Ltd 半導体装置とその製造方法

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