JPH0587734A - 油分濃度測定装置 - Google Patents

油分濃度測定装置

Info

Publication number
JPH0587734A
JPH0587734A JP25103491A JP25103491A JPH0587734A JP H0587734 A JPH0587734 A JP H0587734A JP 25103491 A JP25103491 A JP 25103491A JP 25103491 A JP25103491 A JP 25103491A JP H0587734 A JPH0587734 A JP H0587734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample water
receiving element
cell
light
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25103491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
伊藤  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP25103491A priority Critical patent/JPH0587734A/ja
Publication of JPH0587734A publication Critical patent/JPH0587734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波振動子を用いることなく乳化濁度法に
基づく油分濃度の測定を可能とし、かつ、測定セルの汚
れや破損も少なく、メンテナンスが容易な連続油分濃度
装置を提供する。 【構成】 第1のセルには汲み上げ過程で試料水を乳化
するポンプで試料水を供給し、第2のセルには乳化させ
ない試料水を供給して、各1個の光源、透過光受光素子
および散乱光受光素子を2個のセルに時分割使用して、
乳化・非乳化の試料水の散乱光/透過光強度比を減算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は河川水や工場排水中の
油分濃度を連続的に測定することのできる油分濃度測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 この種の油分濃度の測定方法として、
従来、乳化濁度法が知られている。乳化濁度法では、測
定セル内に試料水を閉じ込め、この試料水を超音波を用
いて乳化させ、この乳化前後における試料水の濁度変化
から、SS成分(固形懸濁物)の影響を除去して油分の
濃度を求める。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記のよ
うな超音波を用いた乳化濁度法に基づく従来の油分濃度
測定装置においては、以下に列挙するような問題があ
る。 (1)超音波振動子と発振器が必要であり、高価とな
る。 (2)振動子は使用時間が長くなると発振器との発振周
波数のマッチングがずれ、再調整する必要が生じ、更に
長期の使用によって振動子の交換が必要となるなど、そ
のメンテナンスが面倒である。
【0004】(3)超音波発振が良好に動作するために
は、試料水がある一定の温度範囲に入っている必要があ
る。 (4)測定セルはある程度の期間にわたって使用すると
汚れたり、あるいは気温が低下したときには氷結により
破壊する場合があるが、このような場合には測定セルを
交換する必要がある。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、安価で、メンテナンスを殆ど必要とせず、しかも
SS成分の影響を受けずに正確に油分濃度を測定するこ
とのできる装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ため、本発明の油分濃度測定装置は、第1および第2の
測定セルと、第1の測定セル内に試料水を乳化させつつ
流入させる第1のポンプと、第2の測定セルに試料水を
乳化させずに流入させる第2のポンプと、第1と第2の
測定セルに光を照射する1個の光源と、その光源からの
光の第1および第2の測定セルの透過光強度を交互に検
出する1個の透過光受光素子と、第1および第2の測定
セル内を流れる試料水による散乱光強度を、光源からの
光の照射方向に対してそれぞれ所定角度の位置で交互に
検出する1個の散乱光受光素子と、この散乱光受光素子
と透過光受光素子からの出力を用いて、第1および第2
の測定セルそれぞれの散乱光/透過光の強度比を演算
し、かつ、その第1の測定セルの強度比から第2の測定
セルの強度比を減算する演算手段を有するとともに、第
1および第2の測定セルには、それぞれの内壁面に沿う
空気流が形成され、試料水はその空気流の内側を落下す
るように流れるよう構成したことによって特徴付けられ
る。
【0007】
【作用】 第1のポンプとして、例えば摩擦ポンプを用
いると、試料水は第1の測定セルに到る過程で乳化され
る。また、第2のポンプとして例えばプランジャポンプ
を使用すると、試料水は乳化されずに第2の測定セル内
に導かれる。第1および第2の測定セルを、それぞれの
内壁面に沿って空気流を形成して、試料水をこの空気流
の内側を落下させる構造とすることにより、試料水が各
測定セルの内壁面に触れずにその内部を流下し、汚れや
氷結による破損を防止している。
【0008】さて、第1と第2の測定セル内にはそれぞ
れ乳化状態の試料水と、非乳化状態の試料水が流れるこ
とになるが、この各試料水に1個の光源からの光を照射
し、かつ、それぞれの透過光強度および散乱光強度を、
1個の透過光受光素子および散乱光受光素子により交互
に測定することにより、光源の劣化や各受光素子の劣化
の影響を受けずに乳化前後(本発明においては実際には
前後ではないが)の試料水の濁度の測定が可能となり、
超音波振動子を用いずに乳化濁度法に基づくSS成分の
影響のない油分濃度を得ることができる。
【0009】
【実施例】 図1は本発明実施例の測定光学系を装置の
上方から見て示す図で、図2は本発明実施例の試料水サ
ンプリング用配管系を示す図である。図2に示すよう
に、貯水池または河川の試料水Wは、第1のポンプ1と
第2のポンプ2によって汲み上げられる。第1のポンプ
1は例えば摩擦ポンプであり、汲み上げ過程において羽
根車によって生じる渦の攪拌効果によって油分の固まり
を細分化して水中に分散させ、乳化させる。一方、第2
のポンプ2は例えばプランジャポンプであり、試料水W
を乳化させずに汲み上げる。
【0010】第1のポンプ1の吐出口は第1の測定セル
3の上方の液入口に連通し、第2のポンプ2の吐出口は
第2の測定セル4の上方の液入口に連通している。この
第1と第2の測定セル3と4の構造の詳細は後述する
が、それぞれの下方には液出口が形成されており、試料
水Wはそれぞれの測定セル内で上方から下方に向かって
流れ、それぞれの液出口から排水される。
【0011】図1に示すように、以上のような第1およ
び第2の測定セル3および4には、1個の光源5からの
光が交互に照射される。すなわち、光源5からの光は、
モータ6aによって回転駆動される例えば半円形等の形
状を持つ回転ミラー6に向かって照射される。この回転
ミラー6の反射光は、ミラー7によって反射され、その
反射光が第1の測定セル3に照射される。また、回転ミ
ラー6の後方にはミラー8が配設されており、回転ミラ
ー6を通過した光はこのミラー8によって反射され、そ
の反射光は更にミラー9を経て第2の測定セル4に照射
される。この構成により、光源5からの光は回転ミラー
6の1回転周期の半周期ごとに交互に第1と第2の測定
セル3と4に照射されることになる。
【0012】また、第1と第2の測定セル3と4の透過
光および散乱光は、それぞれのセルに共通の1個の透過
光受光素子10と散乱光受光素子11によって、各光強
度が検出される。すなわち、第1の測定セル3の透過光
は、ミラー12および13によって透過光受光素子10
に導かれ、第2の測定セル4の透過光は、同様にしてミ
ラー14および15によって同じ透過光受光素子10に
導かれる。また、第1および第2の測定セル3および4
には、それぞれの照射光の光軸に対して70°の角度の
位置に集光レンズ16および17が設けられており、こ
の各集光レンズ16および17によって集光された各セ
ルの70°散乱光は、それぞれ光ファイバ18および1
9によって散乱光受光素子11にまで導かれる。
【0013】透過光受光素子10および散乱光受光素子
11の出力は、それぞれアンプ(図示せず)を介して演
算回路20に導入され、ここで後述する演算により試料
水Wの油分濃度が算出される。そして、その算出結果は
指示計21によって指示されるように構成されている。
図3は第1および第2の測定セル3および4の詳細構造
を示す斜視図である。第1と第2の測定セル3と4はそ
の構造は全く同一であって、この各測定セルは、ガラス
等からなる透明円筒31と、その透明円筒31の両端面
を塞ぐ上下の蓋体32,33によって構成され、上蓋体
32には液入口32aと空気流入口32bが形成されて
いる。液入口32aは、前記した各ポンプの吐出口に連
通する配管が接続され、試料水Wがこの液入口32aか
らセル内に流入するようになっている。また、空気流入
口32bは図2に示すように、エア配管によって例えば
コンプレッサー30の吐出口に接続され、上蓋体32内
に形成された適宜の空気流路により、この圧縮空気は透
明円筒31の内壁面に沿う円筒状の流れとなって下方に
向かうようになっている。また、下蓋体33には、液お
よび空気出口33aが形成されている。
【0014】以上の構成により、第1と第2の測定セル
3と4の内部には、図示のように透明円筒31に触れな
い試料水Wの下方へと向かう流れFが形成される。この
流れFに対して前記した光源5からの光が照射されるわ
けである。演算回路20では、回転ミラー6の回転に同
期して、透過光受光素子10と散乱光受光素子11の出
力を採取することにより、第1の測定セル3の透過光強
度I0 と散乱光強度I70、および、第2の測定セル4の
透過光強度I0 と散乱光強度I70を記憶する。そして、
これらから、第1の測定セル3における散乱光/透過光
強度比(I70/I0 2 と、第2の測定セル4における
散乱光/透過光強度比(I70/I0 1 を算出し、これ
らの差、すなわち (I70/I0 2 −(I70/I0 1 ・・・・(1) を算出し、その結果を指示計21により指示する。
【0015】ここで、第1の測定セル3内の流れFは第
1のポンプ1により乳化された試料水Wによるものであ
り、第2の測定セル4内の流れFは第2のポンプ2によ
り乳化されずに導かれた試料水Wであるから、(1)式
は、いわば乳化前後の試料水Wの濁度の差を表すことに
なり、SS成分の影響のない油分濃度を表すことにな
る。
【0016】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、第1の測定セル内には試料水Wを乳化させつつ導く
とともに、第2の測定セル内には試料水Wを乳化させず
に導き、これらの各セルに対して1個の光源からの光を
照射し、かつ、それぞれ共通の透過光受光素子および散
乱光受光素子によって各光の強度を検出し、それぞれの
測定セルにおける散乱光/透過光強度比の差から試料水
Wの油分濃度を測定するように構成しているので、乳化
濁度法の原理を用いてSS成分の影響を除去した連続測
定装置でありながら、超音波を使用する必要がないの
で、安価でメンテナンスが容易であるとともに、測定光
学系における各素子を2つの測定セルに対して共用化
し、これを時分割的に使用していることから、素子の劣
化による影響もキャンセルされる。
【0017】そして、各測定セル内には、試料水Wがそ
の内壁面に触れない状態で流される結果、セルの汚れや
氷結の恐れがなくなり、長期間にわたってメンテナンス
フリーで連続測定を行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置上方から見て示す本発明実施例の測定光
学系の構成図
【図2】 本発明実施例の試料水サンプリング用配管系
の構成図
【図3】 その第1および第2の測定セル3おらび4の
構造を示す斜視図
【符号の説明】
1・・・・第1のポンプ 2・・・・第2のポンプ 3・・・・第1の測定セル 4・・・・第2の測定セル 5・・・・光源6・・・・回転ミラー 7,8,9,12,13,14,15・・・・ミラー 10・・・・透過光受光素子 11・・・・散乱光受光素子 16,17・・・・集光レンズ 18,19・・・・光ファイバ 20・・・・演算回路 21・・・・指示計 30・・・・コンプレッサ 31・・・・透明円筒 32・・・・上蓋体 32a・・・・液入口 32b・・・・空気流入口 33・・・・下蓋体 33a・・・・液出口 W・・・・試料水 F・・・・試料水流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の測定セルと、第1の測
    定セル内に試料水を乳化させつつ流入させる第1のポン
    プと、第2の測定セルに試料水を乳化させずに流入させ
    る第2のポンプと、上記第1と第2の測定セルに光を照
    射する1個の光源と、その光源からの光の上記第1およ
    び第2の測定セルの透過光強度を交互に検出する1個の
    透過光受光素子と、上記第1および第2の測定セル内を
    流れる試料水による散乱光強度を上記光源からの光の照
    射方向に対してそれぞれ所定角度の位置で交互に検出す
    る1個の散乱光受光素子と、この散乱光受光素子と上記
    透過光受光素子からの出力を用いて、上記第1および第
    2の測定セルそれぞれの散乱光/透過光の強度比を演算
    し、かつ、その第1の測定セルの強度比から第2の測定
    セルの強度比を減算する演算手段を有するとともに、上
    記第1および第2の測定セルには、それぞれの内壁面に
    沿う空気流が形成され、試料水はその空気流の内側を落
    下するように流れるよう構成されていることを特徴とす
    る油分濃度測定装置。
JP25103491A 1991-09-30 1991-09-30 油分濃度測定装置 Pending JPH0587734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25103491A JPH0587734A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 油分濃度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25103491A JPH0587734A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 油分濃度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0587734A true JPH0587734A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17216633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25103491A Pending JPH0587734A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 油分濃度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0587734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513784A (ja) * 2009-12-11 2013-04-22 イーコラブ インコーポレイティド ファウリング検出機構及びファウリングを検出する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513784A (ja) * 2009-12-11 2013-04-22 イーコラブ インコーポレイティド ファウリング検出機構及びファウリングを検出する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7484414B2 (en) Method and apparatus for determination of the concentration of particles in multi-component fluid systems
JP3230751B2 (ja) 濁度の測定
GB2251682A (en) Turbidimeter
ES2090295T3 (es) Monitor de contaminacion para fluidos.
Woodside et al. Acoustic force distribution in resonators for ultrasonic particle separation
US20220178817A1 (en) Optical Analysis Method and Optical Analysis System
US6281973B1 (en) Optical detection system and method for determining particle size distribution in an oscillating flow field
JPH0587734A (ja) 油分濃度測定装置
JP2008191119A (ja) 流体試料用フローセル
GB1604691A (en) Methods and apparatus for preventing the accumulation of deposits on surfaces
JP2009276106A (ja) 微粒子計測装置
US11946278B2 (en) Device and system utilizing ultrasonic waves in spectrophotometrically monitoring the quality of water in swimming-pools
JP2008070245A (ja) 流体試料用フローセル
US11442009B2 (en) Flow cell assembly including a fluid swirl chamber and ultrasonic agitation device
JP2003121337A (ja) 粒子径の計測装置と計測方法
JPS5920662Y2 (ja) 水質測定装置
Yamamoto Optical visualization of ultrasonic waves propagating in a fluid waveguide
JPH0587725A (ja) 粒度分布測定装置
JPS595857B2 (ja) 油分濃度測定装置
JPH0531557Y2 (ja)
JPS628514Y2 (ja)
JP3232847B2 (ja) 管体装着式計測器
JPS61220786A (ja) 音波による液体浄化装置
JPH08193877A (ja) 超音波エネルギー密度測定法および測定装置およびこれを用いた超音波装置
SU1370544A1 (ru) Способ измерени газосодержани в жидкости