JPH0584699A - 裁断装置 - Google Patents

裁断装置

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JPH0584699A
JPH0584699A JP24367691A JP24367691A JPH0584699A JP H0584699 A JPH0584699 A JP H0584699A JP 24367691 A JP24367691 A JP 24367691A JP 24367691 A JP24367691 A JP 24367691A JP H0584699 A JPH0584699 A JP H0584699A
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JP
Japan
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blower
suction
cutting
sheet material
air
Prior art date
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JP24367691A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Nishihata
重昭 西端
Toshiro Ikuji
敏郎 生地
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Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】布帛等のシート材を裁断する裁断装置におい
て、分割した吸引室における吸引力を個別に無段階に制
御するとともに、吸引力を低減させたときには、消費エ
ネルギーも大幅に低減させることのできる裁断装置を提
供することを目的としている。 【構成】裁断ヘッドが吸引室21に対応する範囲で裁断
しているときは、第1ブロア61は100%運転、第2
ブロア62は裁断ヘッドの位置に応じて0%から100
%まで連続的に変化し、第3ブロア63は停止する。裁
断ヘッドが吸引室22に対応する範囲のときは、第1ブ
ロア61は100%から0%まで連続的に変化し、第2
ブロア62は100%運転、第3ブロア63は0%から
100%まで連続的に変化する。裁断ヘッドが吸引室2
3に対応する範囲のときは、第1ブロア61は停止、第
2ブロア62は100%から0%まで連続的に変化し、
第3ブロア63は100%運転するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛等のシート材を裁
断する裁断装置におけるシート材の吸引構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】布帛等の柔軟なシート材を所定の形状に
裁断するためには、自動制御される裁断装置が用いられ
ている。この裁断装置は、搬入テーブル部と裁断部と搬
出テーブル部とが装置上面に配設され、内部等に設けら
れた空気吸引装置とフィルターとの間を配管接続してい
る。また、前記裁断部は無端ベルトコンベア構造が用い
られており、このコンベアにおける目詰まりを防止する
ために、吸引式のクリーナーを備えている。
【0003】前記搬入テーブル部,搬出テーブル部は、
従来より前記シート材を僅かに浮かせた状態で搬送する
ために、テーブル面に多数設けた小穴より空気を噴出す
るような構造となっている。
【0004】また、前記裁断部においては、前記シート
材を固定するために、シート材をテーブル面に吸着する
ような構造となっている。また、前記クリーナーにおい
ては、吸引することによってコンベアに詰まった糸屑を
取り除くような構造となっている。そして、前記搬入テ
ーブル部,搬出テーブル部には圧縮空気源を要し、裁断
部,クリーナーには空気吸引装置(ブロア),フィルタ
ーを要している。
【0005】よって、それぞれに空気吸引装置とフィル
ターを備えるとスペース的にもコスト的にも効率が悪い
ので、特公昭62−50280号には、裁断部とクリー
ナーの空気吸引装置を共用し、搬送テーブル用の圧縮空
気源は別途備えた構成が示されている。また、複数のブ
ロアを用いるために消費エネルギーも多くなって経済的
でないので、特公昭50−48319号,特開平2−2
74496号,特開平3−26496号等においては、
弁の開閉や、大小の吸引装置の切り換え運転等によって
吸引するエリアを分割したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な、弁の開閉操作は、吸引装置自体の吸引能力を直接減
少させるものではないので消費エネルギーを大きく節減
するものではなく、また、大小の吸引装置の切り換え運
転の操作は、オンオフ制御であるので、吸引力の変化が
極端であり、吸引力の差が大きい境界部分でシート材の
位置ズレが生じやすくなっている。
【0007】即ち、裁断箇所のシート材は吸引されて薄
くなっているが、吸引されていない部分が薄くなってい
なければ、その境界部分でシート材の厚みの差が発生
し、位置ズレが発生するので、正確な裁断が行えないと
いう問題がある。そこで、吸引室を複数に分割し、それ
ぞれの吸引室を吸引する吸引装置の能力を別個に連続的
に制御して、吸引力の無段階な増減制御をするととも
に、吸引力を低減させたときには、消費エネルギーも大
幅に低減させることのできる裁断装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる裁断装置
においては、裁断されるシート材を載置する通気性の裁
断テーブルに隣接するとともに、前記シート材を吸着す
るための吸引室を複数に分割して形成し、分割した前記
各吸引室を個別に減圧する電動減圧手段、及び前記電動
減圧手段への供給電力を制御して減圧能力を増減制御す
る供給電力制御手段を、分割した前記各吸引室毎にそれ
ぞれ設けるという手段を講じた。
【0009】また、裁断されるシート材を載置する通気
性の裁断テーブルに隣接するとともに、前記シート材を
吸着するための吸引室を複数に分割して形成し、分割し
た前記各吸引室を個別に減圧する電動減圧手段、及び前
記電動減圧手段への供給電力を制御して減圧能力を増減
制御する供給電力制御手段を、分割した前記各吸引室毎
にそれぞれ設け、裁断ヘッドの位置に応じた減圧制御信
号を制御信号生成手段によって生成し、前記減圧制御信
号に基づいて前記供給電力制御手段を制御するようにし
ても良い。
【0010】また、前記電動減圧手段は、交流電動機に
よって駆動される吸引機とし、前記供給電力制御手段
は、周波数変換によるインバータ制御装置としても良
い。
【0011】
【作用】このようにして、本発明の裁断装置によれば、
裁断されるシート材を載置する通気性の裁断テーブルに
隣接して、複数に分割された吸引室を形成したので、そ
れぞれに対応させて設けられた電動減圧手段によって、
必要な部分のみを減圧して吸着力を得ることができる。
このとき、他の吸引室の電動減圧手段に供給する電力を
低減することによって吸引能力を下げるので、消費エネ
ルギーは大幅に節減される。
【0012】そのために、前記各電動減圧手段の減圧能
力は、それぞれ別個に設けられた供給電力制御手段によ
る電力制御によって必要に応じて増減制御できるので、
消費エネルギーは節減される。また、分割された個別の
吸引室においては、該吸引室に対応する裁断テーブルの
範囲が裁断中でなくても、減圧制御信号に基づいてある
程度の減圧能力を与えることによって、減圧の差による
シート材の厚みの変化は少なくなる。
【0013】また、周波数変換によるインバータ制御装
置によって前記吸引機の交流電動機を駆動すると、周波
数を制御することによって吸引機の能力は効率よく無段
階に増減制御される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の裁断装置を図面に基づいて
詳説する。図1は前記裁断装置の全体図、図2は前記裁
断装置の要部の配管系統図である。
【0015】図1,図2において、1は裁断装置、2は
通気性の裁断テーブル、3は搬入テーブル、4は搬出テ
ーブル、51,52,53はフィルターボックスであ
る。前記裁断テーブル2は無端ベルトコンベア24を備
え、3つに分割された吸引室21,22,23が隣接し
て設けられている。なお、前記裁断テーブル2は通気性
を得るために剛毛が植設されており、この剛毛間を空気
が流通自在になっている。しかし、分割された各吸引室
21,22,23を相互に独立して減圧するためには、
前記剛毛間の横方向の空気の流通を阻止する必要がある
ので、各吸引室の境界部分に対応する位置においては、
前記剛毛間の横方向の空気の流通を阻止する仕切り板が
設けられている。
【0016】前記吸引室21はフィルターボックス51
の空気入口511に配管接続され、前記フィルターボッ
クス51の空気出口512はブロア61の吸引口に配管
接続されている。前記吸引室22はフィルターボックス
52の空気入口521に配管接続され、前記フィルター
ボックス52の空気出口522はブロア62の吸引口に
配管接続されている。前記吸引室23はフィルターボッ
クス53の空気入口531に配管接続され、前記フィル
ターボックス53の空気出口532はブロア63の吸引
口に配管接続されている。
【0017】前記フィルターボックス51,52,53
の構造を図3に示し、それに基づいて詳説する。図3に
おけるBは、前記フィルターボックス51,52,53
を示す。フィルターボックスBには、吸引室と接続され
た第1空気入口B1,クリーナー7と接続された第2空
気入口B3,ブロアと接続された空気出口B2,外部へ
開放された排気口B4を備えている。
【0018】D1は前記フィルターボックスBの前記第
1空気入口B1側の圧力を検知する第1圧力センサー、
D2は前記フィルターボックスBの前記空気出口B2側
の圧力を検知する第2圧力センサーである。
【0019】V1は逆止弁であり、空気の流れ即ちブロ
アの正転/逆転に応じて開閉する逆流防止構造となって
いる。V2は切り換え用モータMによって約90度回転
駆動されるL字型開閉弁であり、実線で示したクリーナ
ー吸引状態と、破線で示した裁断テーブル吸引状態との
2位置に切り換え制御される。
【0020】V3は逆止弁であり、空気の流れ即ちブロ
アの逆転/正転に応じて開閉する逆流防止構造となって
いる。前記空気入口B1は吸引チャンバーB5と連通
し、吸引チャンバーB5は吸引室21,22,23の何
れかに連通接続されている。
【0021】前記クリーナー7は前記コンベア24に付
着した糸屑等を吸引して排除するためのものであり、吸
引配管によって前記フィルターボックス53の第2空気
入口533に接続されている。前記クリーナー7はフィ
ルターボックス51,52にも接続するとよい。前記ブ
ロア63の排気口は、排気ボックス31を介して搬入テ
ーブル3の空気室に配管接続されている。前記排気ボッ
クス31は前記ブロア63からの排気を排気口311と
テーブル側接続口312とに切り換えるものである。
【0022】前記ブロア61の排気口は排気ボックス4
1を介して搬出テーブル4の空気室に配管接続されてい
る。前記排気ボックス41は前記ブロア61からの排気
を排気口411とテーブル側接続口412とに切り換え
るものである。
【0023】図9において、81,82,83はそれぞ
れ前記ブロア61,62,63を制御するインバータコ
ントローラであり、ブロア制御回路91,92,93に
よってオン・オフ制御,回転数制御ならびに正逆転制御
される。前記ブロア制御回路91,92,93は、各フ
ィルターボックスにそれぞれ設けられた前記第1圧力セ
ンサーD1と前記第2圧力センサーD2からの圧力信号
に基づいて、前記インバータコントローラ81,82,
83を介して各ブロア61,62,63を制御するもの
である。
【0024】前記ブロア制御回路91,92,93まわ
りのブロック構成図を図9に示す。ブロア制御回路91
において、圧力設定部911で任意の圧力値を設定する
と、設定圧力に相当する信号が出力される。その信号と
前記第1圧力センサーD1とを比較演算部912で比較
し、両者に差があれば差信号を出力する。その差信号を
受けた周波数制御部913はその差信号に相当して周波
数信号を変化させ、ブロアモータの回転数を制御して、
ブロア61による吸引力によって前記第1圧力センサー
D1によって検知される圧力を、前記設定部911にお
いて設定した圧力と一致させるように制御する。
【0025】前記圧力設定部911には、減圧制御信号
生成部94からコントローラ90を介して制御信号が入
力される。なお、ブロア62,63まわりのブロア制御
回路92,93、インバータコントローラ82,83、
および各圧力センサーの詳細は、ブロア61まわりと同
様であるので、詳細の図示および説明は省略した。
【0026】前記減圧制御信号生成部94は、裁断ヘッ
ドの位置を制御する裁断位置制御信号のX軸成分に基づ
いて、図10に示したパターンの減圧制御信号を、裁断
ヘッドの位置に応じた減圧制御信号として生成する。図
10には各ブロアの吸引力の制御パターンの例を3種類
示した。この図においては、縦軸は各ブロアに対する減
圧制御信号の程度、即ち、該当するブロアの吸引力(0
%〜100%)を示し、横軸は裁断ヘッドのX軸方向の
位置(A10〜C12)を示している。第1ブロア61に対
する減圧制御信号を細線、第2ブロア62に対する減圧
制御信号を太線、第3ブロア63に対する減圧制御信号
を破線で示している。なお、ブロア制御回路の働きによ
って、前記各ブロアの発生する吸引力の変化は前記減圧
制御信号の変化に追従するものとなっている。
【0027】図10の(A)において、裁断エリアがA
10〜B10の範囲であれば、第1ブロア61は100%運
転、第2ブロア62は裁断ヘッドの位置に応じて0%か
ら100%まで連続的に変化し、第3ブロア63は停止
している。裁断エリアがB10〜C10の範囲であれば、第
1ブロア61は100%から0%まで連続的に変化し、
第2ブロア62は100%運転、第3ブロア63は0%
から100%まで連続的に変化する。
【0028】裁断エリアがC10〜C12の範囲であれば、
第1ブロア61は停止、第2ブロア62は100%から
0%まで連続的に変化し、第3ブロア63は100%運
転である。図11,12に、裁断ヘッドの位置毎に各ブ
ロアの運転状態の変化を示す。図11の(A)は、前記
図10の(A)と同じである。
【0029】図11の(B)は、裁断ヘッドがA10の位
置にあるときに、第1ブロア61は100%運転、第2
ブロア62と第3ブロア63は停止している状態を示し
ている。図11の(C)は、裁断ヘッドがA11の位置に
あるときに、第1ブロア61は100%運転、第2ブロ
ア62は50%運転、第3ブロア63は停止の状態を示
している。
【0030】図11の(D)は、裁断ヘッドがB10の位
置にあるときに、第1ブロア61と第2ブロア62は1
00%運転、第3ブロア63は停止している状態を示し
ている。図12の(E)は、裁断ヘッドがB11の位置に
あるときに、第1ブロア61は50%運転、第2ブロア
62は100%運転、第3ブロア63は50%運転の状
態を示している。
【0031】図12の(F)は、裁断ヘッドがC10の位
置にあるときに、第1ブロア61は停止、第2ブロア6
2と第3ブロア63は100%運転の状態を示してい
る。図12の(G)は、裁断ヘッドがC11の位置にある
ときに、第1ブロア61は停止、第2ブロア62は50
%運転、第3ブロア63は100%運転の状態を示して
いる。
【0032】図12の(H)は、裁断ヘッドがC12の位
置にあるときに、第1ブロア61と第2ブロア62は停
止、第3ブロア63は100%運転の状態を示してい
る。なお、各ブロアの吸引力の制御パターンは、以上の
ようなパターンに限定されることはなく、図10の
(B)に示すように、例えば、裁断ヘッドがA11の位置
にあるときに、第3ブロア63も既にある程度の吸引力
を発生させるようにしても良い。
【0033】また、図10の(C)に示すように、裁断
ヘッドの位置が遠ざかったても完全に停止はせずに、も
ある程度以上の吸引力を保持するようにしても良い。以
上のように、裁断ヘッドの位置が分割された別の吸引室
の部分にあっても、ある程度の吸引力を発生させること
により、吸引室の境界部分における吸引力の差によって
シート材の位置ズレの発生を防止して正確な裁断が行え
るのである。
【0034】上記構成の本発明の裁断装置のフィルター
ボックスの掃除,シート材の搬入,裁断,搬出等の機能
を説明する。
【0035】図4にフィルターボックスの内部に溜まっ
た糸屑等のごみを排除する場合の空気の流れを示す。こ
のときは、排気ボックス31を排気口311側に切り換
え、前記フィルターボックス53の空気入口531と空
気入口533を閉止し、ブロア63を逆転すると、外部
から吸引した空気に寄ってフィルターボックス53を逆
洗するので、クリーナー7や各吸引室から空気と一緒に
吸引された糸屑等のごみは排出口534から外部へ排出
される。
【0036】このときの、ブロア63の逆転制御はイン
バータコントローラ83によって制御する。
【0037】図5にシート材を搬入するときの空気の流
れを示す。シート材を搬入するときには、前記ブロア6
3を低速で正転運転するとともに、前記フィルターボッ
クス53の空気入口531を閉止し、空気入口533を
開け、前記排気ボックス31をテーブル側出口312側
へ切り換える。このとき、前記クリーナー7から吸引さ
れた空気は、空気入口533を通ってフィルターボック
ス53に入り、糸屑等が捕捉されて空気出口532から
ブロア63に吸引され、排気は排気ボックス31のテー
ブル側出口312から排気供給管32を介して搬入テー
ブル3に供給され吹き出し穴から吹き出される。
【0038】よって、前記コンベア24の糸屑等は排除
されフィルターボックス53にて捕捉されるとともに、
搬入テーブル3においてはシート材を浮かせて搬入しや
すくする。
【0039】図6に吸引室23で裁断するときの空気の
流れを示す。このときは、裁断テーブル2における吸引
力を十分に得るために、ブロア63は前記ブロア制御回
路91によって設定された圧力が得られる回転数で運転
される。このとき、前記フィルターボックス53の空気
入口531を開け、空気入口533を閉止し、前記排気
ボックス31を排気口311側へ切り換える。
【0040】前記吸引室23から吸引された空気は、フ
ィルターボックス53において糸屑等が捕捉されて排気
ボックス31の排気口311から外部へ排気される。
【0041】吸引室23において裁断されている状態で
は、裁断部分は少ないので、同じ回転数であっても吸引
室23の圧力は減圧されシート材に対する吸引力が適性
な状態より増大する。すると、減圧による圧力変化は、
第1圧力センサーD1によって検知され、比較演算部9
12において設定圧力と比較されることによって、周波
数制御部913から出力される周波数を低下させる。よ
って、ブロアモータの回転数は低下してブロアの吸引力
は低下するので、吸引室23の減圧状態は回復し適性な
状態に復帰する。このとき、ブロアモータの回転数を下
げるので消費電力の節減が可能なのである。
【0042】逆に、吸引室23におけるシート材に対す
る吸引力が適性な状態より低下すると、前記第1圧力セ
ンサーD1によって減圧の不足が検出されるので、更に
減圧するべくブロアモータの回転数を上昇させて、ブロ
アの吸引力を増大させて、シート材に対する吸引力を適
性な状態に復帰させる。よって、吸引力が不足すること
はなく、安定した裁断が可能となる。
【0043】このようにして、前記第1圧力センサーD
1において検出される圧力は常に設定された圧力に制御
されるので、減圧される過ぎることはない。よって、無
駄は吸引力を発生させることはないので、消費電力の節
減ができるという効果がある。また、吸引力が不足する
こともないので、常時安定した裁断が可能となる。この
ようなブロアの制御はブロア62,61においても同様
である。
【0044】裁断エリアが吸引室23から吸引室22の
部分へ移動すると、ブロア63を停止もしくは低速回転
にするとともに、ブロア62を正転させる。このとき、
吸引室22において吸引された空気はフィルターボック
ス52によって糸屑等が捕捉され排気される。
【0045】図7に裁断エリアが吸引室22から吸引室
21の部分へ移動した状態の空気の流れを示す。このと
きは、ブロア62,63は停止しブロア61のみ正転す
る。前記フィルターボックス511空気入口511を開
け、空気入口513を閉止し、前記排気ボックス41を
排気口411側へ切り換える。
【0046】前記吸引室21から吸引された空気は、フ
ィルターボックス51において糸屑等が捕捉されて排気
ボックス41の排気口411から外部へ排気される。
【0047】図8に裁断の終了したシート材を搬出する
ときの空気の流れを示す。シート材を搬出するときに
は、前記ブロア61を低速で正転運転するとともに、前
記フィルターボックス51の空気入口511を閉止し、
空気入口513を開け、前記排気ボックス41をテーブ
ル側出口412側へ切り換える。このとき、前記クリー
ナー7から吸引された空気は、空気入口513を通って
フィルターボックス51に入り、糸屑等が捕捉されて空
気出口512からブロア61に吸引され、排気は排気ボ
ックス41のテーブル側出口412から排気供給管42
を介して搬出テーブル4に供給され吹き出し穴から吹き
出される。
【0048】よって、前記コンベア24の糸屑等は排除
されフィルターボックス51にて捕捉されるとともに、
搬出テーブル4においてはシート材を浮かせて搬出しや
すくする。
【0049】以上のように、前記裁断装置によれば、吸
引室を3つの部分に分割し、インバータコントローラに
より、それぞれの吸引室を吸引する吸引装置の能力を別
個に連続的に制御して、吸引力の無段階な増減制御をす
るので、吸引力を低減させたときには、消費エネルギー
も大幅に低減させることのできるという省エネルギー効
果が得られる。
【0050】また、図10に示したように、裁断エリア
以外の吸引室も裁断ヘッドが近づくにつれて減圧するの
で、吸引室の境界部分でシート材の位置ズレは発生せ
ず、正確な裁断が行えるという効果が得られる。また、
裁断装置2のための吸引力の発生と、搬入のためのエア
ーテーブル3のための圧縮空気の発生と、コンベア24
を清掃するクリーナー7のための吸引力の発生とを、ひ
とつのブロア53で共用することができるので、必要機
器の数量が少なくなり、スペースの点でもコストの点で
も、極めて効率の良い裁断装置を提供できるという効果
が得られるのである。
【0051】また、裁断装置2のための吸引力の発生
と、搬出のためのエアーテーブル4のための圧縮空気の
発生と、コンベア24を清掃するクリーナー7のための
吸引力の発生とを、ひとつのブロア51で共用すること
ができるので、必要機器の数量が少なくなり、スペース
の点でもコストの点でも、極めて効率の良い裁断装置を
提供できるという効果が得られるのである。
【0052】また、前記裁断テーブル2を、3つの裁断
エリアに分割し、それぞれ裁断エリアに応じて吸引室2
1,22,23を別個に吸引するので、無駄な吸引エネ
ルギーを要しない。また、前記ブロア51,53を逆転
させることによって、フィルターの掃除も可能となる。
【0053】そして、上記種々の運転パターンを、制御
装置9に備えた制御プログラムに基づいて系統的に制御
するので、無駄なブロアの運転や無駄な時間の浪費等を
排除して、効率のよい裁断作業をすることが可能となる
のである。また、インバータコントローラによって各ブ
ロアの回転数を無段階に制御して、必要な吸引力を保つ
ように制御するので、十分な吸引力が得られるととも
に、無駄な電力消費を抑え省エネルギー効果も得られ
る。
【0054】
【発明の効果】このようにして、本発明の裁断装置によ
れば、吸引室を3つの部分に分割し、インバータコント
ローラにより、それぞれの吸引室を吸引する吸引装置の
能力を別個に連続的に制御して、吸引力の無段階な増減
制御をするので、吸引力を低減させたときには、消費エ
ネルギーも大幅に低減させることのできるという省エネ
ルギー効果が得られる。
【0055】また、裁断エリア以外の吸引室も裁断ヘッ
ドが近づくにつれて減圧するので、吸引室の境界部分で
シート材の位置ズレは発生せず、正確な裁断が行えると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の裁断装置の全体図である。
【図2】前記裁断装置の要部の配管系統図である。
【図3】前記裁断装置におけるフィルターボックスの構
造を示す一部切り欠き斜視図である。
【図4】前記裁断装置におけるフィルターの掃除時の空
気の流れを示す説明図である。
【図5】前記裁断装置における搬入時の空気の流れを示
す説明図である。
【図6】前記裁断装置における裁断時の空気の流れを示
す説明図である。
【図7】前記裁断装置における裁断時の空気の流れを示
す説明図である。
【図8】前記裁断装置における搬出時の空気の流れを示
す説明図である。
【図9】前記裁断装置におけるブロア制御回路のブロッ
ク図である。
【図10】前記裁断装置における減圧制御パターンの例
を示す図である。
【図11】前記裁断装置における減圧制御パターンの例
の説明図である。
【図12】前記裁断装置における減圧制御パターンの例
の説明図である。
【符号の説明】
S シート材 1 裁断装置 2 裁断テーブル 24 無端ベルトコンベア 3 搬入テーブル(エアーテーブル) 32 排気供給管 4 搬出テーブル(エアーテーブル) 51 フィルターボックス 52 フィルターボックス 53 フィルターボックス 61 ブロア(電動減圧手段) 62 ブロア(電動減圧手段) 63 ブロア(電動減圧手段) 7 クリーナー 81 インバータコントローラ(減圧制御手段) 82 インバータコントローラ(減圧制御手段) 83 インバータコントローラ(減圧制御手段) 9 制御装置 915 減圧制御信号生成部(制御信号生成手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裁断されるシート材を載置する通気性の裁
    断テーブルに隣接するとともに、前記シート材を吸着す
    るための吸引室を複数に分割して形成し、 分割した前記各吸引室を個別に減圧する電動減圧手段、
    及び前記電動減圧手段への供給電力を制御して減圧能力
    を増減制御する供給電力制御手段を、分割した前記各吸
    引室毎にそれぞれ設けたことを特徴とする裁断装置。
  2. 【請求項2】裁断されるシート材を載置する通気性の裁
    断テーブルに隣接するとともに、前記シート材を吸着す
    るための吸引室を複数に分割して形成し、 分割した前記各吸引室を個別に減圧する電動減圧手段、
    及び前記電動減圧手段への供給電力を制御して減圧能力
    を増減制御する供給電力制御手段を、分割した前記各吸
    引室毎にそれぞれ設け、 裁断ヘッドの位置に応じた減圧制御信号を制御信号生成
    手段によって生成し、 前記減圧制御信号に基づいて前記供給電力制御手段を制
    御することを特徴とする裁断装置。
  3. 【請求項3】前記電動減圧手段は、交流電動機によって
    駆動される吸引機であり、 前記供給電力制御手段は、周波数変換によるインバータ
    制御装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の裁断装置。
JP24367691A 1991-09-24 1991-09-24 裁断装置 Pending JPH0584699A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010098251A1 (ja) 2009-02-26 2010-09-02 国立大学法人 熊本大学 ロキソプロフェン誘導体及びそれを含有する医薬
JP2013529552A (ja) * 2010-06-23 2013-07-22 ボブスト メックス ソシエテ アノニム 変換機械のワークステーションのための保持装置
JP2019018138A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 サッポロビール株式会社 炭酸水の製造装置、炭酸水の製造方法及び水に高濃度で炭酸ガスを溶解させる方法

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