JPH0584287U - 浴槽のエプロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプレーガンを用いて容易に構成することが
できる。 【構成】 該シート状構成物がプラスチックフォームか
らなり、組立用フォームからなる接合手段を有すること
を特徴とする浴槽エプロン

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は合成樹脂発泡体より成る浴槽エプロン（Ｗａｎｎｅｎｓｃｈｕｅｒｚ ｅ）に関する。

【０００２】

【従来技術及びその課題】

浴槽またはシャワー浴槽（Ｄｕｓｃｈｔａｓｓｅ）を構築物中に組込むとき、 美的及び衛生的見地より浴室から見える側面をエプロンで表装することが普通一 般に行なわれている。

【０００３】 個々のポリスチレン発泡体（ｅｉｎｚｅｌｎｅｎ Ｓｔｙｒｏｐｏｒ−Ｋｏｅ ｒｐｅｒｎ）から壁状に仕上げられたエプロンが知られている。

【０００４】 この構造の欠点は、エプロンの外表面は通常のタイル舗装のために完全に平面 でなければならないので、高価な加工費用の他に高度の手作業的技能を必要とす ることである。

【０００５】 更に金属フレームに固定された合成樹脂発泡体より成るエプロンがある。

【０００６】 このエプロンの場合発泡体板がフレームの外側にあってかつ基盤中に導入され る必要があり、その際鋼と合成樹脂は膨脹係数が異なるためさらに熱応力（Ｗａ ｅｒｍｅｓｐａｎｎｕｎｇ）が生じる。また特に、この部品を注意深く取扱わな いと、鋼部分に錆が発生する危険が生じる。それと同時に、金属部分は音響及び 熱を通すが、これは望ましくないことである。それに加えて、鋼フレームは非常 に高価でありそして異形寸法の際適合させることがより困難である。

【０００７】 本考案の課題は、十分な剛性（ａｕｓｒｅｉｃｈｅｎｄｅ Ｓｔｅｉｆｉｇｋ ｅｉｔ）の他に音響及び熱に対して良好な遮断性を有し、それとともに組立ての 前または後に施される壁表装（例えばタイル）のための平らな下地を形成すると ころの、寸法に適合し迅速に組込みうるエプロンを見出すことである。

【０００８】 上記課題は本考案によれば、少くとも一つの見える側面に浴槽エプロンとして 平らな構成物を接合によって直接浴槽縁部の下面と構築物基盤とに結合させるこ とによって解決される。

【０００９】 狭い空間状態により限定された合成樹脂発泡体からなる平らな構成物は強度が 小さいにもかかわらず、側面に当たる力（例えば膝の圧力）に対してさえも十分 な剛性（Ｓｔｅｉｆｉｇｋｅｉｔ）を有すること、また脆弱な化粧表−例えばタ イル−が剥がれないこと、は驚くべきことである。この平らな構成物は、ＰＵＲ −またはポリスチレン−発泡体の平らな板より成ることができ、物体音響及び熱 移動に関して良好な遮断を達成する。更に別の利点は、一般に側面全体に亘り拡 がっている板を簡単なナイフで随時所要の大きさに切断することができそして僅 かな手作業で取付けうることである。また板の外側表面にタイルの正確な貼着を 容易にするための印づけをしたりまたは同じく最終的化粧表（例えば箔）を適用 することも可能である。

【００１０】 特定の一態様において平らな構成物は縁部に出張り部分（Ａｎｓａｔｚ）を有 する。

【００１１】 上縁部に出張り部分として例えば脚（Ｓｃｈｅｎｋｅｌ）を有する平らな構成 物は、内方へ角度の曲がった縁を有する浴槽の場合、設置の際傾斜位置にして容 易に引掛け次いで回転させることによって最終目的位置にもっていくことができ る。抜け落ちるのを防ぐためには、エプロンの終りに近い方の内側に出張り部分 として別個の鼻（Ｎａｓｅｎ）を備えることもでき、これは回転に際し浴槽の壁 の外側に締めつけられる。切れ込み或いは折断を防ぐため、出張り部分は更に補 強体（保護箔）を備えることができる。

【００１２】 別の実施態様において、出張り部分は弾性的に構成される。

【００１３】 板の縁に弾性の出張り部分として形成された舌（Ｚｕｎｇｅ）は、真直ぐに調 節することを容易にしそして偏寄ろうとする構築体の平衡を可能にする利点を与 える。

【００１４】 好ましい実施態様において平らな構成物は補強体を備えている。

【００１５】 補強は、リブの形成によって可能である。しかし織物の積層または組込みも考 えることができる。最後に、合成樹脂もしくは金属を長く延びた形または個々の 点の形で組込むこともまた可能である。すべての補強体により平らな構成物の強 度が改善される。

【００１６】 更に別の実施態様において、平らな構成物の少くとも前面側（Ｓｔｉｒｎｓｅ ｉｔｅ）に対する接合のために解放した凹所（Ｏｆｆｅｎｅ Ａｕｓｎｅｈｍｕ ｎｇ）が配置される。

【００１７】 本来の固定（接合）を受け入れるこの凹所によって、一方でエプロンの余分の 領域を隣接する構築部分まで近寄せることができ、他方で浴槽エプロンの外側と 強制的な接合を完成してより良い化粧表の装備が可能となる。

【００１８】 一つの可能な実施態様において凹所は平らな構成物の縁に沿い貫通する溝より 成る。

【００１９】 接合の良好な導入または保持を強固に行ないうるこの溝によって、平らな構成 物は全長に亘り固定され、この固定は特に脚部（底部）において推賞されること である。

【００２０】 特別の一態様において、凹所は溢流路（Ｕｅｂｅｒｌａｕｆ）を有する一つの 開放された中空室より成る。

【００２１】 壁の側面へノズルを突き刺してこの中空室の中へ硬化する原材料を導入するこ とができ、これは次いで発泡して前面側で対象物に対し接合を形成する。この際 中空室を満たした後の余分の材料は溢流路により側方から流れ出すことができそ して場合により側面の追加的固定に役立つ。

【００２２】 改善された一態様において接合は合成樹脂発泡体より成る。

【００２３】 固定のためには特にポリウレタンの合成樹脂発泡体、例えば硬化時間１０〜２ ０分の構成用発泡体として知られているものが有効であると認められた。

【００２４】 一実施態様において接合は機械的に固定しうる要素より成る。

【００２５】 くさび、高さ調整可能のねじまたは偏心板により申し分のない固定を達成する ことも考慮することができる。

【００２６】

【実施例】

本考案の例を添付図面で示し以下に詳しく記述する。

【００２７】 図１は浴槽エプロンを有する浴槽の断面図、図２は浴槽エプロン及び足の踏み こみステップを有する浴槽の断面図である。

【００２８】 図１において浴槽１が脚２の上に置かれており、ここで浴槽エプロン３として の板状の平らな構成物４は、上方で、三回方向が折り曲げられた浴槽縁部５のう しろに板４に対し直角に締めつけられた出張り部分６によって配列される。浴槽 １と板４との間の上方部接合７は合成樹脂発泡体によって成され、この発泡体は 穿孔８を介し、短い凹所として形成された前面側に開いた中空室９（これは発泡 後の溢流路１０を有す）の中へ入れられ浴槽縁部５まで押し進められる。下方で は、凹所としての板４の前面側１２に沿い貫通する溝１１によるＰＵＲ樹脂発泡 体の接合７としての定着が浴槽エプロン３を基盤２０に対して全長に亘って固定 することを可能にしている。

【００２９】 図２において、脚２上の浴槽１は平らな構成物４から成る浴槽エプロンを備え ており、これは下部踏み込みステップ１３及び補強体としての個々の補強フイン （Ｖｅｒｓｔｅｉｆｕｎｇｓｒｉｐｐｅｎ）１４を有する。上部接合７は凹所１ ７中に上方の吸盤（Ｓａｕｇｎａｐｆ）１６を有する高さ調整可能のねじ１５か ら成る。下部接合７はくさび１８より成り、これは側面貫通凹所１９を通して押 しこまれる。

【００３０】 本考案による構造はシャワー浴槽またはその他被われるべき構築部分（通気口 ）にも適用しうることは明らかであり、その際継ぎ足し部分で平らな構成物は互 いに接合することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は浴槽エプロンを有する浴槽の断面図。

【図２】図２は浴槽エプロン及び足の踏みこみステップ
を有する浴槽の断面図。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ 脚 ３ 浴槽エプロン ４ シート状構成物 ５ 浴槽縁部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ラインハルト・フイードラー ドイツ連邦共和国3544バルデツク２・ザク センホイザーシユトラーセ14アー (72)考案者 フーベルト・ベーアマン ドイツ連邦共和国3414ハルデクゼン・レツ ツナーシユトラーセ３ (72)考案者 ゲルハルト・バゲナー ドイツ連邦共和国3593エダータール−ベル クハイム・グリユーナーベーク４

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少くとも一つの見える側面に浴槽エプロ
   ン（３）として平らな構成物（４）が接合（７）によっ
   て直接浴槽縁部（５）の下面とそして構築物の基盤（２
   ０）とに結合されていることを特徴とする合成樹脂発泡
   体より成る浴槽のエプロン。
2. 【請求項２】 平らな構成物（４）は縁部に出張り部
   （６）を有することを特徴とする、請求項１記載の浴槽
   エプロン。
3. 【請求項３】 出張り部（６）は弾性的に形成されてい
   ることを特徴とする、請求項１または２記載の浴槽エプ
   ロン。
4. 【請求項４】 平らな構成物（４）は補強体（１４）を
   有することを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記
   載の浴槽エプロン。
5. 【請求項５】 接合（７）のために平らな構成物（４）
   の少くとも前面側（１２）に開いた凹所（９、１１）が
   備えられていることを特徴とする、請求項１〜４のいず
   れかに記載の浴槽エプロン。
6. 【請求項６】 凹所は平らな構成物（４）の縁に沿い貫
   通する溝（１１）より成ることを特徴とする、請求項１
   〜５のいずれかに記載の浴槽エプロン。
7. 【請求項７】 凹所は溢流路（１０）を有する個別の開
   いた中空室（９）より成ることを特徴とする、請求項１
   〜６のいずれかに記載の浴槽エプロン。
8. 【請求項８】 接合（７）は合成樹脂発泡体より成るこ
   とを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記載の浴槽
   エプロン。
9. 【請求項９】 接合は機械的に固定しうる要素（１８）
   より成ることを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに
   記載の浴槽エプロン。