JPH0580567U - ワックス掛けスポンジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワックス掛け作業の労力の低減と作業時間の
減少を図ることを目的とする。 【構成】 ワックスを吸収する連続発泡スポンジ等の弾
性多孔質材により形成された本体１には、底面にワック
ス塗布部２が形成され、本体１外周には該ワックス塗布
部２以外を一体状に覆う形状で独立発泡性軟質ウレタン
ゴム５により形成されており、該独立発泡性軟質ウレタ
ンゴム５内には、本体１が着脱可能に収納し得る本体収
納空間が形成され、本体１が本体収納空間内に収納した
状態において、前記独立発泡性軟質ウレタンゴム５下部
より本体１下部のワックス塗布部２が突出する形状に形
成されており、また前記独立発泡性軟質ウレタンゴム５
内側の内周には滑り止め部が形成されており、さらに独
立発泡性軟質ウレタンゴム５下部周囲にはワックス延ば
し部７が形成され、該ワックス延ばし部７の断面が円に
近い形状に形成されており、また前記ワックス延ばし部
７の上部が独立発泡性軟質ウレタンゴム５の肉厚より薄
い形状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、車の塗装膜表面にワックス又は液体コーティング剤を手を汚すこ となく塗布でき、ワックス又は液体コーティング剤が乾燥した後、容易に拭き取 ることができるように塗布し得るワックス掛けスポンジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、車の塗装面にワックスを塗る場合、洗車後の塗装面にワックスの付属品 又は市販品のスポンジでワックスを塗り込みますが、従米のワックススポンジに はワックスの滲み出しを防ぐウレタンがスポンジの上部又は中心に形成されてい るため、ワックスがスポンジの側面より滲み出すので手が汚れ、滲み出しを防ぐ には不十分である。またワックスの滲み出しを防ぐウレタンが中心に形成されて いるワックススポンジは、滲み出しを防ぐウレタンを介し両面にワックス塗布用 のスポンジが形成されているお徳用であるが、両面を使用するとワックスが手に 付着するため手が非常に汚れるという問題点がある。又、従来のワックススポン ジにより車の塗装面に塗り込まれたワックスにはスポンジの表面等の跡が残るこ とにより、ワックスの塗り方向に筋状の厚い層と薄い層のワックス（図６参照） が交互にでき厚みが一定せず、ワックスの無駄な厚い層の乾燥に時間が掛り、し かもワックスが乾燥した後のワックスを拭き取る作業でも、ワックスの無駄な厚 い層があるため、モップ等の布材を用いて力を入れてゴシゴシ擦らないとワック スを拭き取ることができないため塗装面が傷み易く手や腕等も非常に疲れ、ワッ クスの塗り込み及び拭き取り作業により手も非常に汚れるのでワックス掛け作業 を完了するまでに相当な時間と多大な労力を要し、ワックス掛け作業は極めて面 倒であるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ワックス及び液体コ ーティング剤の塗り込み及び拭き取り作業を手を汚すことなく容易にできるワッ クス掛けスポンジを提供せんことを目的とし、その要旨は、ワックスを吸収する 連続発泡スポンジ等の弾性多孔質材により形成された本体には、底面にワックス 塗布部が形成され、本体外周には該ワックス塗布部以外を一体状に覆う形状で独 立発泡性軟質ウレタンゴムにより形成されており、該独立発泡性軟質ウレタンゴ ム内には本体が着脱可能に収納し得る本体収納空間が形成され、本体が本体収納 空間内に収納した状態において、前記独立発泡性軟質ウレタンゴム下部より本体 下部のワックス塗布部が突出する形状に形成されており、また前記独立発泡性軟 質ウレタンゴム内側の内周には滑り止め部が形成され、さらに独立発泡性軟質ウ レタンゴム下部周囲にはワックス延ばし部が形成され、該ワックス延ばし部の断 面が円に近い形状で形成されており、また前記ワックス延ばし部の上部が独立発 泡性軟質ウレタンゴムの肉厚より薄い形状に形成されていることである。

【０００４】

【作用】

ワックスを吸収する連続発泡スポンジ等の弾性多孔質材により形成された本体 には底面にワックス塗布部が形成され、本体外周には該ワックス塗布部以外を一 体状に覆う形状で独立発泡性軟質ウレタンゴムにより形成されており、該独立発 泡性軟質ウレタンゴム内には、本体が着脱可能に収納し得る本体収納空間が形成 され、本体が本体収納空間内に収納した状態において、前記独立発泡性軟質ウレ タンゴム下部より本体下部のワックス塗布部が突出する形状に形成されているた め、本体の弾力性を損なうことなく、また前記独立発泡性軟質ウレタンゴムの内 周には滑り止め部が形成され、さらに独立発泡性軟質ウレタンゴム下部周囲には ワックス延ばし部が形成され、該ワックス延ばし部の断面が円に近い形状で形成 されており、また前記ワックス延ばし部の上部が独立発泡性軟質ウレタンゴムの 肉厚より薄い形状に形成されている。先ず本体を本体収納空間内に収納させた状 態において、本体下面のワックス塗布部にワックスを適量滲み込ませ、ワックス を滲み込ませた状態で洗車後の車の塗装面に本体下面を当接させて小さく円を描 くように軽く塗り付けることにより、ワックスが車の塗装面に塗り込まれ、同時 に本体外周の独立発泡性軟質ウレタンゴム下部周囲に形成するワックス延ばし部 により、従来のワックススポンジで塗り込まれたワックスと同じ状態の筋状の厚 い層と薄い層のワックスを更に延ばすことができる。また独立発泡性軟質ウレタ ンゴム下部周囲に形成するワックス延ばし部を断面にすると円に近い形状に形成 されているため、車の塗装面とワックス延ばし部の接触面積が常に同じ状態で接 触するので、塗装面に塗り込まれたワックスを均一に延ばすことができ、さらに 本体と独立発泡性軟質ウレタンゴムがそれぞれ独立して形成され、ワックス延ば し部の上部が独立発泡性軟質ウレタンゴムの肉厚より薄い形状に形成されている ため、塗装面に無理な力を加えることなく、塗装面上のワックスを適当な一定の 力で延ばすことにより、ワックスを均一かつ綿密に広げることができる。従って 車の塗装面に塗り込まれたワックスが前期作用により、塗装膜の隅々までワック スが容易に入り込み無駄なワックスの付着がなくなる分ワックスの乾燥が早くな り、ワックスを均一かつ綿密に延ばすことにより、従来のワックス拭き取り作業 のようにモップ等の布材で力を入れてゴシゴシ擦る必要がなく、ワックス拭き取 りグローブ等で手を汚すことなく容易に拭き取ることができる。又、本体外周に 形成する独立発泡性軟質ウレタンゴムにより液体コーティング剤等の液体性塗装 膜保護剤の使用においても、本体より液体コーティング剤が手に滲み出ることが ないので手を汚すことなくワックス掛け作業を完了することができ、ワックス塗 り作業とワックス拭き取り作業がワックス掛けスポンジにより短時間かつ小労力 で行える。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１はワックス掛けスポンジの全体斜視図であり、図２はその断面構成図であ る。図において、本例のワックス掛けスポンジＡは、本体１がワックスを吸収す る連続発泡スポンジ等の弾性多孔質材により形成され、本体１の底面にはワック ス塗布部２が形成されており、本体１の外周には前記ワックス塗布部２以外を一 体状に覆う形状で独立発泡性軟質ウレタンゴム５により形成され、該独立発泡性 軟質ウレタンゴム５内には本体１が収納し得る本体収納空間３ａが形成されてお り、該本体収納空間３ａの図２における図示下側は開口した挿入口４ａとなって おり、この挿入口４ａから本体収納空間３ａ内に本体１を差し込んで本体収納空 間３ａ内に収納させることができるものとなっている。又、本体収納空間３ａ内 に本体１を収納させた状態において、図２に示すように前記独立発泡性軟質ウレ タンゴム５下部より本体１下部のワックス塗布部２が突出する形状に形成されて いるため、本体１の弾力性を損なうことなく、また前記独立発泡性軟質ウレタン ゴム５内側の内周には滑り止め部６が形成されており、さらに前記独立発泡性軟 質ウレタンゴム下部周囲にはワックス延ばし部７が形成され、該ワックス延ばし 部７の断面が円に近い形状で形成されており、また前記ワックス延ばし部７の上 部が独立発泡性軟質ウレタンゴム５の肉厚より薄い形状に形成されている。

【０００６】 このようなワックス掛けスポンジＡを用いてワックス塗り込み作業を行う際に 独立発泡性軟質ウレタンゴム５下部の開口した挿入口４ａより本体収納空間３ａ 内に本体１を差し込み収納させた状態で、本体１下部に形成するワックス塗布部 ２にワックスを適量滲み込ませ、ワックスを滲み込ませた状態で、図４に示すよ うに、車の塗装面に対して本体１の下面を当接させて手Ｈを小さく回転させなが ら車の塗装面上にワックス塗布部２に滲み込ませたワックスを塗り込んでゆくこ とができ、同時に本体１の外周に形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム５下部周 囲に形成するワックス延ばし部７により、従米のワックススポンジで塗り込まれ てできたワックスと同じ状態の筋状の厚い層と薄い層のワックス１０を更に延ば すことができる。また図５に示すように、独立発泡性軟質ウレタンゴム５下部周 囲に形成するワックス延ばし部７の断面が円に近い形状で形成されているため、 塗装面とワックス延ばし部７の接触面積が常に同じ状態で接触するので、塗装面 に塗り込まれたワックスを常に均一に延ばすことができ、さらに本体１と本体１ 外周に形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム５がそれぞれ独立して形成され、ワ ックス延ばし部７の上部が独立発泡性軟質ウレタンゴム５の肉厚より薄い形状に 形成されているため、塗装面に無理な力を加えることなく塗装面上のワックスを 一定の力で延ばすことができるので、ワックスを均一かつ綿密に広げることがで きる。又、車の塗装面にワックス塗り込み作業中に独立発泡性軟質ウレタンゴム ５より本体１が外れることがないように、独立発泡性軟質ウレタンゴム５内側に は滑り止め部６が形成されており、塗装面にワックス塗り込み作業を容易に行う ことができ、塗装面に無駄なワックスの付着がなくなるようにワックスを均一か つ綿密に延ばすことができる。

【０００７】 従って、本例のワックス掛けスポンジＡを用いれば、従来のワックススポンジ で塗り込まれてできた筋状の厚い層と薄い層のワックス１０より綿密かつ均一に 延ばすことができるので、ワックスの無駄な厚い層がなくなる分ワックスの乾燥 が早くなり、しかも従米のワックス拭き取り作業のようにモップ等の布材で力を 入れてゴシゴシ擦る必要がなく、ワックス拭き取りグローブ等で手を汚すことな く容易に拭き取ることができる。また液体コーティング剤等の液体性塗装膜保護 剤の使用においても、本体１の外周を形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム５に より本体１のワックス塗布部２に滲み込ませた液体コーティング剤が手に滲み出 ることなく容易に塗装面に塗り込んでゆくことができる。これらの作業を行うこ とにより、その分ワックス掛け作業の労力の低減と作業時間の短縮が可能となり 、ワックス掛け作業が容易なものとなる。又、独立発泡性軟質ウレタンゴム５は 本体１より浄化し易く耐久性に優れているため本体１の両面が使用でき、本体１ を交換することにより新しい状態でワックス作業ができ経済的にも優れている。

【０００８】 又、本体１の材質を水分の吸収性が良く保湿性に優れ、且つ柔らかい他の弾性 多孔質材に変更し、独立発泡性軟質ウレタンゴム５内に収納すれば水きり機能付 洗車スポンジに変更することが可能であり、その要旨は、独立発泡性軟質ウレタ ンゴム５内に形成する本体収納空間３ａ内に給水性の良いスポンジを収納した状 態において、給水性の良いスポンジが吸収した水分が独立発泡性軟質ウレタンゴ ム５に囲まれることにより漏れにくくなり、従来の洗車スポンジより保湿性が高 くなり塗装面に傷を付けにくい状態で洗車ができ、また洗車後の塗装面上に残る 水分を水きり機能付洗車スポンジで軽く払うことにより、給水性の良いスポンジ 外周の独立発泡性軟質ウレタンゴム５下部周囲に形成するワックス延ばし部７に より、洗車後の車の塗装面上に残る水分を容易に切り払うことができるので、塗 装面上に残る水分の量が極端に少なくなり、水分の拭き取りが短時間かつ容易に なる。又、市販品のワックスには洗車後の塗装面上に水分が残っている状態にお いてワックスを塗り込む製品もあるので、そのようなワックスと本考案のワック ス掛けスポンジＡを用いれば、水分を切り払うと同時にワックス塗り込み作業が できるので、作業の容易化が図れ、ワックス塗り込み作業後のワックス及び水分 の乾燥時間が短縮できる。このような作業を行うことにより、洗車からワックス 掛け作業に至るまで更に容易に短時間かつ小労力で作業を行うことができる。

【０００９】 尚、本体１を形成する連続発泡スポンジ等は、ワックスが良好に滲み込み、且 つ適度な弾性を有する他の弾性多孔質材に変更することができる。また本体１の 外周を形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム５は、塗装面に傷を付けることなく 水分を吸収しない適度な弾性を有する他の軟質ゴム等に変更することができ、さ らに本体１及び独立発泡性軟質ウレタンゴム５を変形し形成することが可能であ る。

【００１０】

【考案の効果】

本考案のワックス掛けスポンジは、ワックスを吸収する連続発泡スポンジ等の 弾性多孔質材により形成された本体には、底面にワックス塗布部が形成され、本 体外周には該ワックス塗布部以外を一体状に覆う形状で独立発泡性軟質ウレタン ゴムにより形成され、該独立発泡性軟質ウレタンゴム内には、本体が着脱可能に 収納し得る本体収納空間が形成され本体の交換が可能になっており、本体を本体 収納空間内に収納した状態において、本体の弾力性を保つために独立発泡性軟質 ウレタンゴムの下部より本体下部のワックス塗布部が突出した形状に形成され、 また独立発泡性軟質ウレタンゴム内側の内周には独立発泡性軟質ウレタンゴムと 本体が外れることのないように滑り止め部が形成されている。まず本体収納空間 内に本体を収納させた状態において、本体下部のワックス塗布部にワックスを適 量滲み込ませ、ワックスを滲み込ませた状態で洗車後の車の塗装面に本体下面を 当接させて、塗装面にワックスを塗り込んで行くことができ、同時に本体外周を 形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム下部周囲に形成するワックス延ばし部によ り、従来のワックススポンジで塗り込まれたワックスと同じ状態の筋状の厚い層 と薄い層の無駄なワックスを均一かつ綿密に延ばすことができ、無駄なワックス の付着がなくなる分ワックスの乾燥が早くなり、従来のようにモップ等の布材で 力を入れてゴシゴシ擦る必要がなく、拭き取りグローブ等で手を汚すことなく容 易に拭き取ることができ、また本体外周を形成する独立発泡性軟質ウレタンゴム により本体のワックス塗布部に滲み込ませたワックスが手に滲み出ることがない ので、ワックスの塗り込み及び拭き取り作業を手を汚すことなく容易に行うこと ができる。又、本体の材質を給水性の良いスポンジに交換することにより、水き り機能付洗車スポンジとして使用することができ、洗車後の車の塗装面上に残る 水分を水きり機能付洗車スポンジで軽く払うことにより、本体外周に形成する独 立発泡性軟質ウレタンゴムにより水分を切り払うことができるので、洗車後の水 分の拭き取りが容易になり、洗車からワックス掛け作業に至るまでの作業の容易 化と労力の低減及び作業時間の減少を図る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】ワックス掛けスポンジの斜視構成図である。

【図２】図１の縦断面構成図である。

【図３】独立発泡性軟質ウレタンゴムから本体を抜き取
った状態の分解斜視図である。

【図４】車の塗装面にワックス塗り込み作業を行ってい
る状態の斜視構成図である。

【図５】車の塗装面にワックス塗り込み作業を行ってい
る状態のワックス延ばし部の拡大断面構成図である。

【図６】従米のスポンジ、又は本考案のワックス掛けス
ポンジのワックス塗布部により塗り込まれた状態のワッ
クスの断面構成図である。

【図７】本考案によるワックス掛けスポンジにより塗り
込まれた状態のワックスの断面構成図である。

【符号の説明】

Ａ ワックス掛けスポンジ １ 本体 ２ ワックス塗布部 ３ａ 本体収納空間 ４ａ 挿入口 ５ 独立発泡性軟質ウレタンゴム ６ 滑り止め部 ７ ワックス延ばし部 １０ 筋状の厚い層と薄い層のワックス １１ 塗装膜 １２ 車の鉄板 １３ 均一かつ綿密に延ばされた状態のワックス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワックスを吸収する連続発泡スポンジ等
   の弾性多孔質材により形成された本体には、底面にワッ
   クス塗布部が形成され、本体外周には該ワックス塗布部
   以外を一体状に覆う形状で独立発泡性軟質ウレタンゴム
   により形成されており、該独立発泡性軟質ウレタンゴム
   内には本体が着脱可能に収納し得る本体収納空間が形成
   され、本体が本体収納空間内に収納した状態において、
   前記独立発泡性軟質ウレタンゴム下部より本体下部のワ
   ックス塗布部が突出する形状に形成されており、また前
   記独立発泡性軟質ウレタンゴム内側の内周には滑り止め
   部が形成されており、さらに独立発泡性軟質ウレタンゴ
   ム下部周囲にはワックス延ばし部が形成され、該ワック
   ス延ばし部の断面が円に近い形状に形成されており、ま
   た前記ワックス延ばし部の上部が独立発泡性軟質ウレタ
   ンゴムの肉厚より薄い形状に形成されていることを特徴
   とするワックス掛けスポンジ。