JPH0580429U - 調理器具用セラミックス製耐熱プレート - Google Patents
調理器具用セラミックス製耐熱プレートInfo
- Publication number
- JPH0580429U JPH0580429U JP3235792U JP3235792U JPH0580429U JP H0580429 U JPH0580429 U JP H0580429U JP 3235792 U JP3235792 U JP 3235792U JP 3235792 U JP3235792 U JP 3235792U JP H0580429 U JPH0580429 U JP H0580429U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal expansion
- parts
- glaze
- resistant plate
- cookware
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- Pending
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- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 調理器具用プレートとして結晶化ガラスに遜
色ない特性値を持ち、低コストで、易成形性、多品種少
量生産を可能にするセラミックス製耐熱プレート。 【構成】 熱膨張係数が１．５〜３．５×１０−６／℃
のセラミックス素地の上に、素地との熱膨張係数差が
１．０×１０−６／℃以上の低熱膨張係数の釉を全面施
釉被覆することによって、調理器具用耐熱プレートとし
ての特性をクリヤー出来る事を特徴としている。
色ない特性値を持ち、低コストで、易成形性、多品種少
量生産を可能にするセラミックス製耐熱プレート。 【構成】 熱膨張係数が１．５〜３．５×１０−６／℃
のセラミックス素地の上に、素地との熱膨張係数差が
１．０×１０−６／℃以上の低熱膨張係数の釉を全面施
釉被覆することによって、調理器具用耐熱プレートとし
ての特性をクリヤー出来る事を特徴としている。
Description
【０００１】
本考案は、調理器具用セラミックス耐熱プレートに関するものである。
【０００２】
従来、調理器具用耐熱プレートには、高機械的強度、３００℃以上の耐熱温度 差衝撃性、低価格が要求されることから、結晶化ガラス製品が多用されて来た。 しかし、その製法上、少品種大量生産が建前とされ、短命化する商品サイクルに 応じた高頻度の形状変更は高コストを招く上に、多様化する商品の多色カラー化 への対応も容易でない欠点が列挙されるようになって、結晶化ガラスに代る形状 変更、カラーデザイン化の容易なセラミックス製プレートの開発が待たれていた 。 しかし、セラミックスは、本質的に機械的強度を上げれば耐熱温度差衝撃性が 下り、耐熱温度差衝撃性を上げようとすれば機械的強度が下る相反相関性を持ち 、調理器具用部品としての特性値をクリヤーする事は出来なかった。
【０００３】
従来からセラミックスの本体は素地であり、釉は素地の化粧としての副物で、 熱膨張が素地により近くて亀裂・剥裂現象が起きなければ良いとされて、セラミ ックスの特性は、素地の特性だけで云々されて来た。 しかし、高耐熱温度差衝撃性維持に必要な未溶化素地の機械的強度の補強には 釉を利用する必要があり、釉と素地の特性を相助利用する複合体を開発して、従 来のセラミックスの枠を越えなければ調理器具部品の特性値を実現する事は不可 能である。
【０００４】
釉と素地の特化複合体を研究開発した結果、従来からのセラミックスの基本で ある釉と素地の近似熱膨張と逆思考の両者の熱膨張差を大きくした場合、釉が素 地を緊縛化しセラミックス全体の機械的強度及び、耐熱衝撃性を上げる事を見出 した。 その場合の釉との熱膨張係数差は１．０×１０−６／℃以上必要で、素地を全 面被覆して釉焼すれば、特性値は結晶化ガラス以上になる事が判った。
【０００５】
【表１】
【０００６】 上記の表に示したように、素地の、熱膨張係数は、１．５〜３．５×１０−６ ／℃で施釉される釉と素地との熱膨張係数差が１．０×１０−６／℃以上有るよ うな釉で、素地を全面被覆した場合、剥裂現象も起きず耐熱温度差衝撃性も３０ ０℃以上に耐えられることが判る。
【０００７】
【実施例 １】 アルミナ２０部蝋石１３部陶石７部長石９部カオリン２３部粘土１３部マグネ サイト１５部を、平均粒径１３ミクロンになるよう粉砕混合したものを１２８０ ℃で焼結した素地の熱膨張係数は３．０×１０−６／℃となり、熱膨張係数１． ５×１０−６／℃ ＳｉＯ２ ６４．１ 部 Ａｌ２Ｏ３ １７．１ 部 Ｃａ Ｏ ７．１部 Ｌｉ２Ｏ ３．３ 部 ＺｎＯ ２．８部 ＳｒＯ ４．６部 Ｋ２Ｏ ０．５ 部 Ｎａ２ｏ ０．１ 部 ＭｇＯ ０．３部の釉で全面施釉 する。
【０００８】
【実施例 ２】 アルミナ２６部蝋石１７部陶石９部長石９部カオリン１３部粘土１３部マグネ サイト９部タルク４部を先例と同処理した素地の熱膨張係数は３．７×１０−６ ／℃となり先例と同一釉で全面施釉する。
【０００９】
従来のセラミックス製品では、機械的強度を上れば耐熱温度差衝撃性が下る相 関性があり、両者共、高い特性値を要求される調理器具用プレートとして、結晶 化ガラスに置換える事は出来なかったが、本考案の耐熱セラミックス・プレート は、セラミックスの枠を外れた発想の下に、特殊材料を使用せず、成形性・製造 性の良い在来原料を使用して釉と素地の特性を相助作用をするよう複合化し、調 理器具プレート規格をクリヤーしたものである。 その結果、結晶化ガラスに比較して形状変更、カラー化は容易になり、多品種 少量生産が低コストで可能となる上に、調理器具部品として結晶化ガラスでは、 その製法上果せなかった他部品開発も一歩前進することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本案の断面説明図
【図２】従来の陶磁器プレート断面説明図
１． 素地 ２． 釉 ３． 素地露出部分
Claims (1)
- 【請求項１】 熱膨張係数が１．５〜３．５×１０−６
／℃の素地に、素地との熱膨張差が１．０×１０−６／
℃以上の低熱膨張係数釉の全面被覆によって耐熱温度差
衝撃性が３００℃以上になることを特徴とする調理器具
用セラミックス耐熱プレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235792U JPH0580429U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 調理器具用セラミックス製耐熱プレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235792U JPH0580429U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 調理器具用セラミックス製耐熱プレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0580429U true JPH0580429U (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=12356709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3235792U Pending JPH0580429U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 調理器具用セラミックス製耐熱プレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0580429U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019187612A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | 株式会社ミヤオカンパニーリミテド | 陶磁器製品 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP3235792U patent/JPH0580429U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019187612A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | 株式会社ミヤオカンパニーリミテド | 陶磁器製品 |
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