JPH0580113U - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常断路位置にあって利用されていない受電
点接地開閉器の多機能化を図り、操作，保守の簡素化に
すると共に部品点数を削減し装置を縮小化する。 【構成】 ケース１に受電点接地開閉器１２の接地引出
用プラグイン形ソケット１５を設け、受電点接地開閉器
１２にプラグインにより通常アレスタ１３を接続して運
用し、必要に応じてアレスタ１３を外しプラグインによ
り試験用電源１６又は接地線１７を接続しうるようにな
し、従来ケース１内に設けられていたアレスタ及びその
断路機能を廃した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガス絶縁開閉装置における接地開閉器とアレスタを統合化したガス 絶縁開閉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のガス絶縁開閉装置における受電盤の代表的単線接続図を図４に示す。

【０００３】 図４において、１はガス絶縁開閉器のケース、２は受電側室３と母線側室４を 仕切る壁、６は受電用ケーブル５のプラグイン形端末、７はプラグイン形端末６ が接続されるケーブル用ソケット、８，９，１０はケーブル用ソケット７と主母 線１１との間に直列に設けられた受電点接地開閉付断路器、遮断器及び母線側接 地開閉付断路器、１２及び１３は受電点に接続された受電点接地用開閉器及び断 路機能１４付アレスタである。なお、図中Ｓはガス区分スペーサを示す。

【０００４】 通常、接地開閉器１２及び断路器８，１０をＯＮ（接地側ＯＦＦ）としてケー ブル５と母線１１を接続して使用している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来ガス絶縁開閉器は、受電点接地開閉器１２はケーブル５を接地する際 にのみ使用するものであり、通常は断路位置が正位置であって機能していない。 また、断路機能付アレスタ１３はガス絶縁開閉器及びケーブル耐電圧試験時には 回路から断路して切離す必要があり、敢て断路機能１４を付加している。しかし 通常は断路機能１４は必要としない。

【０００６】 このため縮小化を目標として開発されたガス絶縁開閉器において、（１）通常 は必要としない接地開閉器１２やアレスタ１３の断路機能１４によりガス絶縁開 閉器の内部が複雑になっている。（２）まれに使用するアレスタの断路機能１４ のために信頼性の確認が困難である。（３）このためガス絶縁開閉器のコストが 高くなっている。

【０００７】 本考案は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と するところは、操作，保守の簡素化にすると共に部品点数を削減し装置の縮小化 が達成しうるガス絶縁開閉装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

受電点接地開閉器，アレスタ，遮断器等を備えたガス絶縁開閉器において、ガ ス絶縁開閉器のケースに前記受電点接地開閉器の接地引出用プラグイン形ソケッ トを設けると共に、ケース内のアレスタを廃し、前記受電点接地開閉器にプラグ インにより通常アレスタを接続して運用し、必要に応じてプラグインにより試験 用電源又は接地線を接続しうるようにしたものである。

【０００９】

【作用】

ケースに受電点接地開閉器の接地引出用プラグイン形ソケットを用いているの で、プラグインによりアレスタ，試験用電源，接地線を接続することが可能とな る。

【００１０】 しかして、ケース内アレスタを廃し前記接地引出用ソケットにプラグイン接続 することによりアレスタを接続して運用すれば、通常は機能していない受電点接 地開閉器を介して受電点にアレスタを接続して使用することができる。

【００１１】 また、ガス絶縁開閉器又はケーブルの耐圧試験時には試験用電源を前記接地引 出用ソケットにプラグイン接続することにより受電点接地開閉器を介して試験を 行うことができる。

【００１２】 また、保守点検時にケーブルを接地する場合は接地線を前記接地引出用ソケッ トにプラグイン接続することによりケーブルを受電点接地開閉器を介して接地す ることができる。

【００１３】 ケース内のアレスタを廃したことによりアレスタの断路機能も不必要となるの で、ガス絶縁開閉器の内部構造が簡単になると共にガス絶縁開閉器が小形化可能 となる。

【００１４】

【実施例】

本考案の実施例について図面を参照して説明する。なお、図中、従来図４に示 したものと同一構部分には同一符号を付してその重複する説明を省略する。

【００１５】 図１において、１５はケース１に設けた受電用接地開閉器１２の接地引出用ソ ケットである。そして従来ケース１内に設けられていたアレスタ１３及びその断 略機能は無くしてある。

【００１６】 通常、このソケット１５にはアレスタ１３をプラグインにより接続し、受電点 接地開閉器１２をＯＮとしてアレスタ運用で使用する。

【００１７】 図２について、高圧試験時を行う場合は、接地開閉器１２をＯＦＦとしアレス タ１３をソケット１５から外して試験用電源１６をプラグインによりソケット１ ５に接続して受電点接地開閉器１２をＯＮとして受電回路等の高圧試験を行う。

【００１８】 図３について、点検時など受電点を接地する場合には、接地開閉器１２をＯＦ Ｆとしソケット１５に接地線１７をプラグイン接続した後、接地開閉器１２をＯ Ｎとして受電点を接地する。

【００１９】 この実施例によれば、ソケット１５にアレスタ１３又は試験用電源１６を、或 はソケット１４を接地線１７で接地することにより接地開閉器１２をアレスタ用 ，高圧試験用，接地用に使用することができる。また、従来ケース１内に設けら れていたアレスタ１３及びその断路機能１４が無くなるので、ガス絶縁開閉器を 縮小できる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり従来の受電点接地開閉器の接地引出部をプラグイン形 のソケットとなし、アレスタ，接地端子及び試験端子を夫々プラグイン化し、受 電点接地開閉器の多機化を図ると共にケース内のアレスタ及びその断路機能を無 くしたので、次の効果を奏する。

【００２１】 （１）ガス絶縁開閉装置の縮小化が達成される。

【００２２】 （２）ガス絶縁開閉装置の部品点数が削減されるので信頼性が向上する。

【００２３】 （３）ガス絶縁開閉装置を安価に市場に供給できる。

【００２４】 （４）ガス絶縁開閉装置の操作，保守が簡素化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかる通常運用時の構成説明図。

【図２】実施例にかかる高圧試験時の構成説明図。

【図３】実施例にかかるケーブル接地時の構成説明図。

【図４】従来ガス絶縁開閉装置の構成説明図。

【符号の説明】

１…ケース ５…ケーブル ７…ケーブル用ソケット ８，１０…接地開閉付断路器 ９…遮断器 １１…主母線 １２…受電点接地開閉器 １３…アレスタ １４…アレスタの断路機能 １５…接地引出用プラグイン形ソケット １６…試験用電源 １７…接地線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 受電点接地開閉器，アレスタ，遮断器等
   を備えたガス絶縁開閉器において、ガス絶縁開閉器のケ
   ースに前記受電点接地開閉器の接地引出用プラグイン形
   ソケットを設け、このソケットにプラグインによりアレ
   スタ又は試験用電源或は接地線を接続しうるようにな
   し、受電点接地開閉器の多機能化を図ったことを特徴と
   したガス絶縁開閉装置。