JPH0577087U - 粉体の架橋防止装置 - Google Patents

粉体の架橋防止装置

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JPH0577087U
JPH0577087U JP2711092U JP2711092U JPH0577087U JP H0577087 U JPH0577087 U JP H0577087U JP 2711092 U JP2711092 U JP 2711092U JP 2711092 U JP2711092 U JP 2711092U JP H0577087 U JPH0577087 U JP H0577087U
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JP
Japan
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container
sheet
powder
gas pressure
flexible sheet
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Pending
Application number
JP2711092U
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English (en)
Inventor
武 稲田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホッパの内部において粉体が架橋するのを防
止する装置を提供する。 【構成】 可撓性且つ実質的に気体不透過性のシート2
4を容器12の内面に沿って設けるとともに、該容器1
2内面と該シート24との間に気体圧を導いて該シート
24を該容器12の中心側に膨らませる気体圧導入手段
30,32,34と、該容器12内面と該シート24と
の間に導かれた気体圧を除いて膨らんだ該シート24を
萎ませる脱気手段36,38,32,34,40,42
とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は容器内部に収容した粉体が架橋するのを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
容器内部に粉体を収容し、これを下部より順に排出して被供給部に供給すると いったことが各分野で広く行われている。
【0003】 例えば図3に示すようにゴム用配合材料としてのカーボンの粉体を容器(ホッ パ)100内に収容し、これをその下部の排出口から順に排出して、別途に設け てある各タンクへと供給することが行われている。
【0004】 ところでこのようにして容器内部の粉体を順に排出して行くに際し、従来、容 器の内部において粉体が架橋、即ち棚吊り現象を起こしてしまい、粉体を円滑に 落下・排出できなくなってしまう問題が生じていた。
【0005】 これを防止するために従来例えば図3に示しているように容器100の側壁外 面にバイブレータ102を取り付け、かかるバイブレータ102により容器10 0の側壁を振動させることが行われている。
【0006】 しかしながらこのようなバイブレータ102による振動では容器100内部に おける架橋を充分に防止することができず、しかもバイブレータ102の作動に より騒音が発生し、更にバイブレータ102による振動が周辺の装置や機器に伝 わって、例えばねじの緩みを生ぜしめる等の悪影響を与える問題が生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の装置はこのような課題を解決するために案出されたものであり、その 要旨は、内部に収容した粉体を排出口より排出して行く容器の該内部において該 粉体が架橋するのを防止する装置であって、可撓性且つ実質的に気体不透過性の シートを該容器の内面に沿って設けるとともに、該容器内面と該シートとの間に 気体圧を導いて該シートを該容器の中心部側に膨らませる気体圧導入手段と、該 容器内面と該シートとの間に導かれた気体圧を除いて膨らんだ該シートを萎ませ る脱気手段とを設けたことにある。
【0008】
【作用及び考案の効果】
以上のように本考案は容器内面に沿って設けた可撓性のシートを容器の中心側 に膨らませたり、逆に萎ませたりするものである。
【0009】 ここで可撓性シートを萎ませる手段として、容器と可撓性シートとの間の気体 圧を単に排除するだけのものでも良いが、同部に積極的に負圧を導いて該可撓性 のシートを容器内面に強制的に吸着させるようにするものであるのが望ましい。
【0010】 本考案によれば、可撓性シートを大きく変位ないし変形させることが可能であ り、これにより容器内部に収容したカーボン等の粉体の架橋を有効に防止するこ とができる。
【0011】 また本考案の装置によれば、前述したバイブレータによる場合と異なって大き な騒音を発生させることもなく、加えて容器に小刻みな振動を加えることもない ので、振動伝達により周辺機器等に悪影響を及ぼすといった問題も生じない。
【0012】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図2はカーボン等粉体の分配・供給装置を示したもので、10は輸送管、12 はホッパ(容器)である。
【0013】 この装置では粉体44(図1参照)を輸送管10を通じてホッパ12にエア輸 送し、これを下部から順に排出しつつ、分配装置14にて各サージタンク16に 導管18を通じて分配し、更にこれらサージタンク16から被供給部へと供給す るようになっている。
【0014】 ホッパ12は、図1に示しているように側壁20が下方に向かって径が漸減す るようなテーパ形状を成しており、上端と下端の開口周縁に沿ってフランジ22 が設けられている。
【0015】 ホッパ12には、その内面全面に亘って可撓性のシート24が設けられている 。この可撓性のシート24は側壁20のテーパ形状に対応した形状を成しており 、上端部と下端部とがそれぞれホッパ12のフランジ22に気密に固着されてい る。即ち可撓性シート24と側壁20との間の空間が気密室とされている。
【0016】 ここで可撓性のシート24は、ポリエステル等の合成繊維から成る薄肉帆布の 片面(内面)に0.1mm程度の厚みでフッ素樹脂フィルムをラミネートしたも ので、上記テーパ形状に縫製されており、このフッ素樹脂フィルムにより気体が 実質的に不透過とされ、またフッ素樹脂フィルムによって粉体44の付着が防止 されている。尚この可撓性のシート24は高い抗張力を有している。
【0017】 一方、側壁20には開口26,28が設けられている。一方の開口26は管路 30,電磁弁32を介してエア圧源34に接続されており、これら管路30,電 磁弁32を介して可撓性のシート24と側壁20との間にエア圧が導入されるよ うになっている。
【0018】 他方の開口28には負圧発生器36が取り付けられており、可撓性のシート2 4と側壁20との間に負圧が導かれるようになっている。
【0019】 この負圧発生器36は、その内部に導かれるエア圧に基づいて負圧を発生させ る形式のもので、管路38,電磁弁32を介して前記エア圧源34に接続されて いる。尚負圧発生器36の内部に導かれたエアは管路40,電磁弁42を経て排 出される。
【0020】 上述したように本例の粉体44の分配・供給装置においては、ホッパ12の内 部に輸送された粉体44が下部の開口を通じて下方に落下・排出されるが、この ホッパ12はテーパ形状を成しているために内部に収容した粉体44を単に下端 開口より落下させるだけであると、中間高さ部位等でいわゆる棚吊り、即ち架橋 を生じ易い。
【0021】 しかるに本例の装置では、開口26,28を通じてのエア圧の導入及び負圧の 導入によって可撓性のシート24が膨らんだり萎んだりするようにされているこ とから、このような架橋が効果的に防止される。
【0022】 詳述すると、電磁弁32を作動させて管路30をエア圧源34に連通させると (このときエア圧源34と管路38とは遮断状態となる)、開口26より可撓性 のシート24と側壁20との間の気密室にエア圧が導入され、これにより可撓性 のシート24がホッパ12の中心側に大きく膨出変形させられる。
【0023】 そして次に電磁弁32の流路を切り替えて管路30とエア圧源34とを遮断し 、代りに管路38とエア圧源34とを連通させると、負圧発生器36が作動して 前記気密室を負圧状態とし、膨らんだ可撓性のシート24を萎ませた上、側壁2 0内面に強制的に吸着させる。
【0024】 そしてこのような運動をタイマー等により制御して交互に行わせることにより 、ホッパ12内部の粉体44を一定周期で全体的に且つ大きな変位で動かすこと ができ、ホッパ12内での架橋を有効に防止できる。
【0025】 尚このような可撓性のシート24の膨出及び側壁20内面への吸着運動を、一 定時間毎に間欠的に行うようにしても良いし、場合により架橋を検知した上でこ れを行わせるようにしても良い。
【0026】 以上本考案の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本考案は上記 カーボン以外の各種粉体の架橋防止に際して適用可能であるし、また可撓性のシ ートとして薄ゴム板等のある程度の弾性をもったものを用いることも可能である など、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を 加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である架橋防止装置の構成説
明図である。
【図2】図1のホッパを含む粉体の分配・供給装置の説
明図である。
【図3】本考案の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
12 ホッパ 24 可撓性のシート 26,28 開口 30,38,40 管路 32,42 電磁弁 34 エア圧源 36 負圧発生機 44 粉体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収容した粉体を排出口より排出し
    て行く容器の該内部において該粉体が架橋するのを防止
    する装置であって、 可撓性且つ実質的に気体不透過性のシートを該容器の内
    面に沿って設けるとともに、該容器内面と該シートとの
    間に気体圧を導いて該シートを該容器の中心部側に膨ら
    ませる気体圧導入手段と、該容器内面と該シートとの間
    に導かれた気体圧を除いて膨らんだ該シートを萎ませる
    脱気手段とを設けたことを特徴とする粉体の架橋防止装
    置。
JP2711092U 1992-03-30 1992-03-30 粉体の架橋防止装置 Pending JPH0577087U (ja)

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