JPH0573294A - マイクロプロセツサ - Google Patents

マイクロプロセツサ

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Publication number
JPH0573294A
JPH0573294A JP26536591A JP26536591A JPH0573294A JP H0573294 A JPH0573294 A JP H0573294A JP 26536591 A JP26536591 A JP 26536591A JP 26536591 A JP26536591 A JP 26536591A JP H0573294 A JPH0573294 A JP H0573294A
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JP
Japan
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instruction
microprogram
micro
stage
address
Prior art date
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Application number
JP26536591A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Nakano
直佳 中野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプライン処理機構を持ち、マイクロプロ
グラムで命令の実行を行うマイクロプロセッサにおい
て、命令デコーダを変更することなく、命令の実行方法
を変更できると共に、新たな処理を行う複数の命令を実
行処理できるマイクロプロセッサを得ることを目的とし
ている。 【構成】 従来マイクロプログラムの格納を行っていた
読み出し専用記憶手段の他に、マイクロプログラムの一
部を格納するマイクロRAM47を設けると共に、この
マイクロRAM47のマイクロプログラムのみを使用す
る特定の命令を設けた。また、命令実行ステージ内の既
存の汎用レジスタ402の値を、このマイクロRAMの
マイクロプログラムの制御に使用可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパイプライン処理機構
と、読み出し書き込み可能なマイクロプログラム格納メ
モリを有したマイクロプロセッサに関し、特に、特定の
命令を前記マイクロプログラム格納メモリ内のマイクロ
プログラムで実行するようにしたマイクロプロセッサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりマイクロプロセッサは、命令処
理の高速化のためパイプライン処理機構を備え、命令の
実行処理を柔軟に行うためマイクロプログラム制御方式
を取り入れている。こういったマイクロプロセッサの一
例を開示したM32/100ユーザーズマニュアル、さ
らに詳細には特開昭64−88837号およびUSP4
977497等のTRON仕様の32ビットマイクロプ
ロセッサM32/100について、その構成と動作を説
明する。
【0003】(1) 従来のマイクロプロセッサの命令コー
ド 従来のマイクロプロセッサの命令は16ビット(2バイ
ト)単位で可変長であり、基本的には(2バイトの命令
基本部+0〜4バイトのアドレシング拡張部)を1〜3
回繰り返すことにより命令が構成されている。
【0004】命令基本部にはオペコード部とアドレッシ
ングモード指定部がある。また、命令により2または4
バイトの命令固有の拡張部が最後に付く。
【0005】フォーマットは、図1に示すように右側が
LSB側で、かつ高いアドレスになっている。アドレス
NとアドレスN+1の2バイトを見ないと命令フォーマ
ットが判別できないようになっているが、これは、命令
が必ず16ビット(2バイト)単位でフェッチ、デコー
ドされることを前提としたためである。
【0006】この従来のマイクロプロセッサでは、各オ
ペランドのアドレッシング拡張部は、必ずその基本部を
含むハーフワードの直後に置かれる。これは、命令によ
り暗黙に指定される即値データや、命令の拡張部に優先
する。
【0007】(2) 機能ブロックの構成 図6に従来のマイクロプロセッサのブロック図を示す。
従来のマイクロプロセッサの内部を機能的に大きく分け
ると、命令フェッチ部11、命令デコード部12、PC
計算部13、オペランドアドレス計算部14、マイクロ
ROM部15b、データ演算部16 、外部バスインタ
ーフェイス部17に分かれる。図6では、その他にCP
U外部にアドレスを出力するアドレス出力回路18とC
PU外部とデータの入出力を行うデータ入出力回路19
を他の機能ブロック部と分けて示した。
【0008】(2.1) 命令フェッチ部 命令フェッチ部11にはブランチバッファ、命令キュー
とその制御部などがあり、次にフェッチすべき命令のア
ドレスを決定して、ブランチバッファやCPU外部のメ
モリから命令をフェッチする。ブランチバッファへの命
令登録も行う。
【0009】ブランチバッファは小規模であるためセレ
クティブキャッシュとして動作する。
【0010】次にフェッチすべき命令のアドレスは命令
キューに入力すべき命令のアドレスとして専用のカウン
タで計算される。分岐やジャンプが起きたときには、新
たな命令のアドレスが、PC計算部13やデータ演算部
16より転送されてくる。
【0011】CPU外部のメモリから命令をフェッチす
るときは、外部バスインターフェイス部17を通して、
フェッチすべき命令のアドレスをアドレス出力回路18
からCPU外部に出力し、データ入出力回路19から命
令コードをフェッチする。
【0012】バッファリングした命令コードのうち、命
令デコード部12で次にデコードすべき命令コードを命
令デコード部12に出力する。
【0013】(2.2) 命令デコード部 命令デコード部12では基本的に(16ビットハーフワ
ード)単位に命令コードをデコードする。このブロック
には第1ハーフワードに含まれるオペコードをデコード
するFHWデコーダ、第2、第3ハーフワードに含まれ
るオペコードをデコードするNFHWデコーダ、アドレ
ッシングモードをデコードするアドレッシングモードデ
コーダが含まれる。
【0014】さらにFHWデコーダやNFHWデコーダ
の出力をさらにデコードして、マイクロROM15bの
エントリアドレスを計算するデコーダ、条件分岐命令の
分岐予測を行う分岐予測機構、オペランドアドレス計算
のときのパイプラインコンフリクトをチェックするアド
レス計算コンフリクトチェック機構も含まれる。
【0015】命令フェッチ部11より入力された命令コ
ードを2クロックにつき0〜6バイトデコードする。デ
コード結果のうち、データ演算部16での演算に関する
情報がマイクロROM部15bに、オペランドアドレス
計算に関係する情報がオペランドアドレス計算部14
に、PC計算に関係する情報がPC計算部13に、それ
ぞれ出力される。
【0016】(2.3) マイクロROM部 マイクロROM部15bには主にデータ演算部16を制
御するマイクロプログラムが格納されているマイクロR
OM、マイクロシーケンサ、マイクロ命令デコーダなど
が含まれる。マイクロ命令はマイクロROMから2クロ
ックに1度読み出される。またマイクロROM部15b
はストアバッファの管理も行う。マイクロROM部15
bには命令コードに依存しない割り込みや演算実行結果
によるフラグ情報と、デコーダ2の出力など命令デコー
ド部12の出力が入力される。マイクロデコーダの出力
は主にデータ演算部16に対して出力されるが、ジャン
プ命令の実行による他の先行処理中止情報など一部の情
報は他のブロックへも出力される。
【0017】(2.4) オペランドアドレス計算部 オペランドアドレス計算部14は、命令デコード部12
のアドレスデコーダなどから出力されたオペランドアド
レス計算に関係する情報によりハードワイヤード制御さ
れる。このブロックではオペランドのアドレス計算に関
するほとんどの処理が行われる。
【0018】アドレス計算結果は外部バスインターフェ
イス部17に送られる。アドレス計算に必要な汎用レジ
スタやプログラムカウンタの値はデータ演算部より入力
される。
【0019】メモリ間接アドレッシングを行うときは外
部バスインターフェイス部17を通してアドレス出力回
路18からCPU外部に参照すべきメモリアドレスを出
力し、データ入出力部19から入力された間接アドレス
値を命令デコード部12を通してフェッチする。
【0020】(2.5) PC計算部 PC計算部13は命令デコード部12から出力されるP
C計算に関係する情報でハードワイヤードに制御され、
命令のPC値を計算する。マイクロプロセッサは可変長
命令セットを持っており、命令をデコードしてみないと
その命令の長さが判らない。PC計算部13は、命令デ
コード部12から出力される命令長をデコード中の命令
のPC値に加算することによりつぎの命令のPC値を作
り出す。また、命令デコード部12が、分岐命令をデコ
ードしてデコード段階での分岐を指示したときは命令長
の代わりに分岐変位を分岐命令のPC値に加算すること
により分岐先命令のPC値を計算する。
【0021】PC計算部13の計算結果は各命令のPC
値として命令のデコード結果とともに出力されるほか、
命令デコード段階で先行分岐する時には、次にデコード
すべき命令のアドレスとして命令フェッチ部11に出力
される。
【0022】(2.6) データ演算部 データ演算部16はマイクロプログラムにより制御さ
れ、マイクロROM部15bの出力情報に従い、各命令
の機能を実現するのに必要な演算をレジスタと演算器で
実行する。オペランドアドレス計算部14で計算された
アドレスを外部バスインターフェイス部17を通して得
る場合や、そのアドレスでフェッチを行ったオペランド
をデータ入出力回路19から得る場合もある。
【0023】演算器としてはALU、バレルシフタ、プ
ライオリティエンコーダやカウンタ、シフトレジスタな
どがある。レジスタと主な演算器の間は3バスで結合さ
れており、1つのレジスタ間演算を指示する1マイクロ
命令を2クロックサイクルで処理する。
【0024】データ演算のときCPU外部のメモリをア
クセスする必要がある時はマイクロプログラムの指示に
より外部バスインターフェイス部17を通してアドレス
出力回路18からアドレスをCPU外部に出力し、デー
タ入出力回路19を通して目的のデータをフェッチす
る。
【0025】CPU外部のメモリにデータをストアする
ときは外部バスインターフェイス部17を通してアドレ
ス出力回路18よりアドレスを出力すると同時に、デー
タ入出力回路19からデータをCPU外部に出力する。
オペランドストアを効率的に行うためデータ演算部16
には4バイトのストアバッファがある。
【0026】ジャンプ命令の処理や例外処理などを行っ
て新たな命令アドレスをデータ演算部16が得たときは
これを命令フェッチ部11とPC計算部13に出力す
る。
【0027】(2.7) 外部バスインターフェイス部 外部バスインターフェイス部17はマイクロプロセッサ
の外部バスでの通信を制御する。メモリのアクセスはす
べてクロック同期で行われ、最小2クロックサイクルで
行うことができる。
【0028】メモリに対するアクセス要求は命令フェッ
チ部11、アドレス計算部14、データ演算部16から
独立に生じる。外部バスインターフェイス部17はこれ
らのメモリアクセス要求を調停する。さらにメモリとC
PUを結ぶデータバスサイズである32ビット(ワー
ド)の整置境界をまたぐメモリ番地にあるデータのアク
セスは、このブロック内で自動的にワード境界をまたぐ
ことを検知して、2回のメモリアクセスに分解して行
う。
【0029】プリフェッチするオペランドとストアする
オペランドが重なる場合の、コンフリクト防止処理やス
トアオペランドからフェッチオペランドへのバイパス処
理も行う。
【0030】(3) パイプライン機構 マイクロプロセッサのパイプライン処理は図3に示す構
成となる。命令のプリフェッチを行う命令フェッチステ
ージ(IFステージ21)、命令のデコードを行うデコ
ードステージ(Dステージ22)、オペランドのアドレ
ス計算を行うオペランドアドレス計算ステージ(Aステ
ージ23)、マイクロROMアクセス(特にRステージ
26と呼ぶ)とオペランドのプリフェッチ(特にOFス
テージ27と呼ぶ)を行うオペランドフェッチステージ
(Fステージ24)、命令の実行を行う実行ステージ
(Eステージ25)の5段構成をパイプライン処理の基
本とする。Eステージ25では1段のストアバッファが
あるほか、高機能命令の一部は命令実行自体をパイプラ
イン化するため、実際には5段以上のパイプライン処理
効果がある。
【0031】各ステージは他のステージとは独立に動作
し、理論上は5つのステージが完全に独立動作する。各
ステージは1回の処理を最小2クロックで行うことがで
きる。従って理想的には2クロックごとに次々とパイプ
ライン処理が進行する。
【0032】複数のメモリオペランドをもつ命令に対し
てはメモリオペランドの数をもとに、デコード段階で複
数のパイプライン処理単位に分解してパイプライン処理
を行う。
【0033】IFステージ21からDステージ22に渡
される情報は命令コード31そのものである。Dステー
ジ22からAステージ23に渡される情報は命令で指定
された演算に関するもの(Dコード32と呼ぶ)と、オ
ペランドのアドレス計算に関係するもの(Aコード33
と呼ぶ)との2つある。Aステージ23からFステージ
24に渡される情報はマイクロプログラムルーチンのエ
ントリ番地やマイクロプログラムへのパラメータなどを
含むRコード34と、オペランドのアドレスとアクセス
方法指示情報などを含むFコード35との2つである。
Fステージ24からEステージ25に渡される情報は演
算制御情報とリテラルなどを含むEコード36と、オペ
ランドやオペランドアドレスなどを含むSコード37と
の2つである。
【0034】(3.1) 各パイプラインステージの処理 各パイプラインステージの入出力するパイプライン処理
単位には図3に示したように便宜上名前が付けられてい
る。またパイプライン処理単位はオペコードに関する処
理を行い、マイクロROMのエントリ番地やEステージ
25に対するパラメータなどになる系列とEステージ2
5のマイクロ命令に対するオペランドになる系列の2系
列がある。
【0035】(3.1.1) 命令フェッチステージ 命令フェッチステージ(IFステージ21)は命令を外
部メモリやブランチバッファからフェッチし、命令キュ
ーに入力して、Dステージ22に対して命令コード31
を出力する。命令キューの入力は整置された4バイト単
位で行う。メモリから命令をフェッチするときは整置さ
れた4バイトにつき最小2クロックを要する。ブランチ
バッファがヒットした時は整置された4バイトにつき1
クロックでフェッチ可能である。命令キューの出力単位
は2バイトごとに可変であり、2クロックの間に最大6
バイトまで出力できる。また分岐の直後には命令キュー
をバイパスして命令基本部2バイトを直接命令デコーダ
に転送することもできる。
【0036】ブランチバッファへの命令の登録やクリア
などの制御、プリフェッチ先命令アドレスの管理や命令
キューの制御もIFステージ21で行う。次にフェッチ
すべき命令のアドレスは命令キューに入力すべき命令の
アドレスとして専用のカウンタで計算される。分岐やジ
ャンプが起きたときには、新たな命令のアドレスがPC
計算部13やデータ演算部16から転送されてくる。
【0037】(3.1.2) 命令デコードステージ 命令デコードステージ(Dステージ22)はIFステー
ジ21から入力された命令コードをデコードする。デコ
ードは命令デコード部12のFHWデコーダ、NFHW
デコーダ、アドレッシングモードデコーダを使用して、
2クロック単位に1度行い、1回のデコード処理で、0
〜6バイトの命令コードを消費する。1回のデコードで
Aステージ23に対してアドレス計算情報であるAコー
ド33の約35ビットの制御コードと最大32ビットア
ドレス修飾情報と、オペコードの中間デコード結果であ
るDコード32の約50ビットの制御コードと8ビット
のリテラル情報と、を出力する。
【0038】Dステージ22では各命令のPC計算部1
3の制御、分岐予測処理、先行分岐処理、命令キューか
らの命令コード出力制御も行う。
【0039】(3.1.3) オペランドアドレス計算ステージ オペランドアドレス計算ステージ(Aステージ23)は
処理が大きく2つに分かれる。1つは命令デコード部1
2のデコーダ2を使用して、オペコードの後段デコード
を行う処理で、他方はオペランドアドレス計算部14で
オペランドアドレスの計算を行う処理である。
【0040】オペコードの後段デコード処理はDコード
32を入力とし、レジスタやメモリの書き込み予約及び
マイクロプログラムのエントリ番地とマイクロプログラ
ムに対するパラメータなどを含むRコード34の出力を
行う。なお、レジスタやメモリの書き込み予約は、アド
レス計算で参照したレジスタやメモリの内容が、パイプ
ライン上を先行する命令で書き換えられ、誤ったアドレ
ス計算が行われるのを防ぐためのものである。レジスタ
やメモリの書き込み予約はデッドロックを避けるため、
ステップコードごとに行うのではなく命令ごとに行う。
【0041】オペランドアドレス計算処理はAコード3
3を入力とし、Aコード33に従いオペランドアドレス
計算部14で加算やメモリ間接参照を組み合わせてアド
レス計算行い、その計算結果をFコード35として出力
する。この際、アドレス計算に伴うレジスタやメモリの
読み出し時にコンフリクトチェックを行い、先行命令が
レジスタやメモリに書き込み処理を終了していないため
コンフリクトが指示されれば、先行命令がEステージ2
5で書き込み処理を終了するまで待つ。また、オペラン
ドアドレスやメモリ間接参照のアドレスがメモリにマッ
プされたI/0領域に入るかどうかのチェックも行う。
【0042】(3.1.4) マイクロROMアクセスステージ オペランドフェッチステージ(Fステージ24)も処理
が大きく2つに分かれる。1つはマイクロROMのアク
セス処理であり、特にRステージ26と呼ぶ。他方はオ
ペランドプリフェッチ処理であり、特にOFステージ2
7と呼ぶ。Rステージ26とOFステージ27は必ずし
も同時に動作するわけではなく、メモリアクセス権が獲
得できるかどうかなどに依存して、独立に動作する。
【0043】Rステージ26の処理であるマイクロRO
Mアクセス処理は、Rコード34に対して次のEステー
ジ25での実行に使用する実行制御コードであるEコー
ド36を作り出すためのマイクロROMアクセスとマイ
クロ命令デコード処理である。1つのRコード34に対
する処理が2つ以上のマイクロプログラムステップに分
解される場合、マイクロROMはEステージ25で使用
され、次のRコード34はマイクロROMアクセス待ち
になる。Rコード34に対するマイクロROMアクセス
が行われるのはその前のEステージ25での最後のマイ
クロ命令実行の時である。このマイクロプロセッサでは
ほとんどの基本命令は1マイクロプログラムステップで
行われるため実際にはRコード34に対するマイクロR
OMアクセスが次々と行われることが多い。
【0044】(3.1.5) オペランドフェッチステージ オペランドフェッチステージ(OFステージ27)はF
ステージ24で行う上記の2つの処理のうちオペランド
プリフェッチ処理を行う。
【0045】オペランドプリフェッチはFコード35を
入力とし、フェッチしたオペランドとそのアドレスをS
コード37として出力する。1つのFコード35ではワ
ード境界をまたいでもよいが4バイト以下のオペランド
フェッチを指定する。Fコード35にはオペランドのア
クセスを行うかどうかの指定も含まれており、Aステー
ジ23で計算したオペランドアドレス自体や即値をEス
テージ25に転送する場合にはオペランドプリフェッチ
は行わず、Fコード35の内容をSコード37として転
送する。
【0046】また、プリフェッチしようとするオペラン
ドとEステージ25が書き込み処理を行おうとするオペ
ランドが包含関係を満たすときには、オペランドプリフ
ェッチに関してメモリアクセスは行わず、Eステージ2
5が書き込もうとする値をバイパスする。またI/O領
域に対してはオペランドプリフェッチを遅延させ、先行
命令がすべて完了するまで待ってオペランドフェッチを
行う。
【0047】(3.1.6) 実行ステージ 実行ステージ(Eステージ25)はEコード36、Sコ
ード37を入力として、各種演算器を用いたデータの処
理、データのリード、ライト等の処理を行う。演算器と
してはALU、バレルシフタ、プライオリティエンコー
ダ、カウンタ、シフトレジスタなどがある。このEステ
ージ25が命令を実行するステージであり、Fステージ
24以前のステージで行われた処理はすべてEステージ
25のための前処理である。Eステージ25でジャプ命
令が実行されたときは、IFステージ21〜Fステージ
24までの処理はすべて無効化され、飛び先番地が命令
フェッチ部11とPC計算部13に出力される。Eステ
ージ25はマイクロプログラムにより制御され、Rコー
ド34に示されたマイクロプログラムのエントリ番地か
らの一連のマイクロプログラムを実行することにより命
令を実行する。
【0048】マイクロROMの読み出しとマイクロ命令
の実行はパイプライン化されて行われる。従ってマイク
ロプログラムで分岐が起きたときは1マイクロステップ
の空きができる。また、Eステージ25はデータ演算部
16にあるストアバッファを利用して、4バイト以内の
オペランドストアと次のマイクロ命令実行をパイプライ
ン処理することもできる。
【0049】Eステージ25ではAステージ23で行っ
たレジスタやメモリに対する書き込み予約をオペランド
の書き込みの後、解除する。
【0050】(3.2) 各パイプラインステージの状態制御 パイプラインの各ステージは入力ラッチと出力ラッチを
持ち、他のステージとは独立に動作することを基本とす
る。各ステージは1つ前に行った処理が終わり、その処
理結果を出力ラッチから次のステージの入力ラッチに転
送し、自分のステージの入力ラッチに次の処理に必要な
入力信号がすべてそろえば次の処理を開始する。
【0051】つまり、各ステージは、1つ前段のステー
ジから出力されてくる次の処理に対する入力信号がすべ
て有効となり、今の処理結果を後段のステージの入力ラ
ッチに転送して出力ラッチが空になると次の処理を開始
する。
【0052】各ステージが動作を開始する1つ前のクロ
ックタイミングで入力信号がすべてそろっている必要が
ある。入力信号がそろっていないと、そのステージは待
ち状態(入力待ち)になる。出力ラッチから次のステー
ジの入力ラッチへの転送を行うときは次のステージの入
力ラッチが空き状態になっている必要があり、次のステ
ージの入力ラッチが空きでない場合もパイプラインステ
ージは待ち状態(出力待ち)になる。必要なメモリアク
セス権が獲得できなかったり、処理しているメモリアク
セスにウエイトが挿入されたり、その他のパイプライン
コンフリクトが生じると、各ステージの処理自体が遅延
する。
【0053】(4) マイクロROMの制御 図7に、本発明と関連が深い、マイクロROM制御部を
詳細に示す。この図は、マイクロシーケンサ、マイクロ
ROMおよびマイクロ命令デコーダより構成されてい
る。図7は、図6に示す従来のマイクロプロセッサのブ
ロック図において15bのマイクロROM部に、また図
3のパイプライン構成図において26のRステージに、
それぞれ対応している。マイクロシーケンサは例外、割
り込み、トラップ処理等の処理も行なうが、本特許に関
連のある部分のみを示す。
【0054】図7において、41はRコードのマイクロ
アドレスを格納するRコードレジスタ、42はRコード
の命令実行に使用するパラメータ類を格納するRコード
レジスタである。各Rコードレジスタは2段のキュー構
成になっている。43はマイクロプログラムの分岐先ア
ドレスを格納するUNARレジスタ、44はマイクロプ
ログラムで1階層のサブルーチンコールを可能とするマ
イクロスタックポインタUSTR、45はマイクロRO
Mアドレスを格納し、インクリメント機能を有するマイ
クロアドレスポインタUMAR、46はマイクロRO
M、48はマイクロ命令レジスタMIR、49はマイク
ロ命令とRコードのパラメータをデコードし、主にEス
テージ25に対応するデータ演算部16内の演算器を制
御するパイプライン処理単位Eコード36を生成するマ
イクロデコーダMIDECである。
【0055】次に、実際のマイクロROM制御の方法を
説明する。
【0056】マイクロROM部15bには命令デコード
部12内のデコーダからRコード34が引き渡される。
マイクロROM部15bは主にこのRコード34を受け
ることにより動作する。
【0057】Rコード34はRコードレジスタ41およ
び42に格納される。41にはマイクロROMのアドレ
スが格納され、42には命令の実行に使用する各種パラ
メータが格納される。41と42は2段のキュー構成に
なっており、パイプライン処理単位をパイプライン間で
受け渡す際の緩衝作用を有する。Rコードレジスタ41
に格納されたマイクロアドレスはマイクロアドレスバス
UABSを経由してUMAR45に転送される。UMA
R45のマイクロアドレスに従いマイクロROM46が
アクセスされ、出力されたマイクロ命令がMIR48に
ラッチされる。MIR48の出力はRコードレジスタ4
2のパラメータと共にMIDEC49に入力され、MI
DEC49の出力がEコード36としてEステージ25
に引き渡される。Eコード36の一部はデータ演算部1
6のEステージ25の制御部に、他はデータ演算部16
の演算器へ制御コードとして転送される。
【0058】1つのRコード34でマイクロプログラム
のステップが複数実行される場合は、UMAR45でイ
ンクリメントされたマイクロアドレスにより順次マイク
ロROM46がアクセスされる。
【0059】MIR48に格納されたマイクロ命令の一
部はマイクロプログラムの分岐先マイクロアドレスを含
んでおり、この分岐先アドレスはUNAR43に格納さ
れる。分岐の際にはこのマイクロアドレスがUABSを
介してUMAR45に転送される。
【0060】また、マイクロプログラムがサブルーチン
コールを必要とする場合は、戻り先マイクロアドレスが
USTR44に退避され、サブルーチンの最後でUST
R44内のマイクロアドレスをUABSを介してUMA
R45に転送され、元のマイクロプログラムシーケンス
に復帰する。
【0061】以上のように、従来のマイクロプロセッサ
では、命令の実行をマイクロプログラム制御で行ってい
るため、命令の処理方法に変更が生じた場合、マイクロ
プログラムを変更することによって、周辺のロジックを
再設計すること無しに改訂できた。つまり柔軟に命令の
処理方法の変更、改良に対応することができた。
【0062】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマイク
ロプロセッサではパイプライン処理を行っているため、
特定の命令については、マイクロプログラム制御部にそ
れ以前のパイプライン処理ステージから引き渡されるパ
ラメータは固定されている。このため、実行ステージ内
に有している演算器を用いて行える処理があっても、固
定された命令の動作、もしくは引き渡されるパラメータ
で対処可能な動作しか行えないという問題があった。
【0063】さらに、特定の処理を行う命令を追加する
場合には、マイクロプログラム制御部で使用する新たな
パラメータを生成する必要があり、このため命令のデコ
ードを行うパイプライン処理ステージに存在する命令デ
コーダを変更しなければならないという問題があった。
【0064】また、マイクロプログラム自体がROMに
格納されているため、変更したマイクロプログラムが実
機(ボード)上で有効に動作するか否かの確認は、マイ
クロプロセッサが再製作された後でないと不可能であっ
た。
【0065】本発明のマイクロプロセッサでは上記の課
題を解決するため、パイプライン処理を行っているマイ
クロプロセッサでも、命令デコーダを変更することな
く、複数の新たな処理を行う命令を実行することを可能
にしている。
【0066】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
るマイクロプロセッサでは、従来マイクロプログラムの
格納を行っていた読み出し専用の第1の記憶手段の他
に、マイクロプログラムの一部を格納する読み出し書き
込み可能な第2の記憶手段を設けると共に、この第2の
記憶手段のマイクロプログラムのみを使用する特定の命
令を設け、該特定の命令を処理するとき、命令デコード
を行う第1のパイプライン処理ステージでデコードし
て、前記マイクロプログラムの一部を格納する第2の記
憶手段のアドレスを生成し、マイクロプログラムの読出
しを行う第2のパイプライン処理ステージで前記第2の
記憶手段に格納されたマイクロプログラム制御利より、
命令実行を行う第3のパイプライン処理ステージの演算
手段を動作させるようにしたものである。
【0067】また、請求項2にかかるマイクロプロセッ
サは、前記第3のパイプライン処理ステージに第1から
第Nまでの複数のレジスタ手段を備え、前記第2の記憶
手段に格納されたマイクロプログラムが、前記第1から
第Nの複数のレジスタ手段に格納された値をパラメータ
として前記特定命令の実行処理を行うようにしたもので
ある。
【0068】請求項3にかかるマイクロプロセッサは、
前記第1のレジスタ手段の値によって第2の記憶手段に
格納されたマイクロプログラムをこの第2の記憶手段内
で分岐させ、分岐先のマイクロプログラム制御により、
前記第1から第Nの複数のレジスタ手段に格納された値
を命令実行のパラメータとして前記特定命令の実行処理
を行うようにしたものである。
【0069】請求項4にかかるマイクロプロセッサは、
マイクロプログラムを、第1の記憶手段と、読み出し書
き込み可能な第2の記憶手段に格納するとともに、前記
命令の実行を行う第3のパイプライン処理ステージに第
1から第Nまでの複数のレジスタ手段を備え、かつ前記
第2の記憶手段に格納されたマイクロプログラムを使用
する特定の命令を設け、該特定の命令を処理するとき、
前記第1のパイプライン処理ステージでデコードし、前
記第1の記憶手段のアドレスを生成し、前記第2のパイ
プライン処理ステージで前記第1の記憶手段に格納され
たマイクロプログラム制御により、前記第1のレジスタ
手段の値によって前記第2の記憶内へ分岐し、分岐先の
マイクロプログラム制御により、前記第1から第Nの複
数のレジスタ手段に格納された値を命令実行のパラメー
タとして前記特定命令の実行処理を行うようにしたもの
である。
【0070】請求項5にかかるマイクロプロセッサは、
前記命令を可変長命令より構成し、前記特定の命令を前
記可変長命令の最小の命令長で表現するようにしたもの
である。
【0071】
【作用】本発明のマイクロプロセッサでは、マイクロプ
ログラムの一部を読み出し書き込み可能な第2の記憶手
段に格納したため、マイクロプログラムの変更が即座に
可能である。また、特定の処理を行う命令を追加する場
合は、第2の記憶手段のマイクロプログラムのみを使用
する命令を使用し、この命令に特定のパラメータが必要
な場合は、命令実行ステージ内の汎用レジスタに前もっ
て値を設定することができる。
【0072】さらに、この第2の記憶手段内のマイクロ
プログラムで処理される新たに設けた特定命令を、この
記憶手段内で、命令実行ステージ内の汎用レジスタの値
を使用して分岐させることにより、複数の命令を命令デ
コーダを変更せずに追加することが可能である。
【0073】
【実施例】以下に本発明のマイクロプロセッサの一実施
例について説明する。
【0074】本発明のマイクロプロセッサの命令、フォ
ーマットは、図1に示す従来例で説明したものと同様で
ある。
【0075】本発明のマイクロプロセッサは、RAMで
構成されたマイクロプログラムメモリ内のマイクロアド
レスを生成する、つまりマイクロRAM領域をアクセス
するIX命令(特定の命令)を持つ。この命令の命令長
は図1に示す基本命令フォーマットの命令基本部2バイ
トのみで記述され、アドレッシング拡張部は持たない。
この命令の動作の詳細は後で述べる。
【0076】図2に本発明のマイクロプロセッサの機能
ブロック図を示す。本発明のマイクロプロセッサの内部
を機能的に大きく分けると、命令フェッチ部11、命令
デコード部12、PC計算部13、オペランドアドレス
計算部14、第1の記憶手段としてのマイクロROM
と、第2の記憶手段としてのマイクロRAMとから成る
マイクロメモリ部15a、データ演算部16、外部バス
インターフェイス部17に分かれる。図2では、その他
にCPU外部にアドレスを出力するアドレス出力回路1
8とCPU外部とデータの入出力を行うデータ入出力回
路19を他の機能ブロック部と分けて示した。
【0077】図4に、本発明のマイクロメモリ関連ブロ
ックを詳細に示す。尚、特に記述しないマイクロプロセ
ッサの動作は前述した従来の動作と同じであり、マイク
ロメモリ部15aは従来のマイクロROM部15aと同
様の処理を行なう。図4は、マイクロシーケンサ、マイ
クロROMとマイクロRAMからなるマイクロメモリ
部、マイクロ命令デコーダおよび汎用レジスタ、ALU
部を示している。図4は、図2に示す本発明のマイクロ
プロセッサのブロック図において、15aのマイクロメ
モリ部および16のデータ演算部の一部に対応してい
る。また、図3のパイプライン構成図においては26の
Rステージと25のEステージの一部に対応している。
マイクロシーケンサは例外、割り込み、トラップ処理等
の処理も行なうが、本特許に関連のある部分のみを図示
している。
【0078】図4において、41はRコードのマイクロ
アドレスを格納するRコードレジスタ、42はRコード
の命令実行に使用するパラメータ類を格納するRコード
レジスタである。各Rコードレジスタは2段のキュー構
成になっている。43はマイクロプログラムの分岐先ア
ドレスを格納するUNARレジスタ、44はマイクロプ
ログラムで1階層のサブルーチンコールを可能とするマ
イクロスタックポインタUSTR、45はマイクロメモ
リアドレスを格納し、インクリメント機能を有するマイ
クロアドレスポインタUMAR、46はマイクロRO
M、47はマイクロRAM、48はマイクロ命令レジス
タMIR、49はマイクロ命令とRコードのパラメータ
をデコードし、主にEステージ25に対応するデータ演
算部16内の演算器を制御するパイプライン処理単位E
コード36を生成するマイクロデコーダMIDECであ
る。
【0079】402は本マイクロプロセッサの備える汎
用レジスタ群であり、R0からR15の16本の汎用レ
ジスタからなる。汎用レジスタ群402はALU405
の第1のソース入力レジスタ403と第2のソース入力
レジスタ404に接続されるS1BSとS2BSに値を
出力でき、ALU405の出力レジスタ406に接続さ
れるD0BSから値を入力できる。
【0080】403はS1BSから値を入力しALUの
第1の入力端子に出力する入力レジスタ、404はS2
BSから値を入力しALUの第2の入力端子に出力する
入力レジスタ、405は2つの入力レジスタ403、4
04の値を演算するALU、406はALU405の出
力をラッチしD0BSに出力する出力レジスタである。
【0081】また、401はD0BSから値をロード
し、この値をマイクロアドレスとしてUABSへ出力す
るUIARレジスタである。
【0082】次に、図4に示すマイクロメモリ関連ブロ
ックの動作について説明する。
【0083】マイクロメモリ部15aには命令デコード
部12内のデコーダからRコード34が引き渡される。
マイクロメモリ部15aは主にこのRコード34に受け
ることにより動作する。
【0084】Rコード34はRコードレジスタ41およ
び42に格納される。41にはマイクロメモリのアドレ
スが格納され、42には命令の実行時に使用される各種
パラメータが格納される。41と42は2段のキュー構
成になっており、パイプライン処理単位をパイプライン
間で受け渡す際の緩衝作用を有する。Rコードレジスタ
41に格納されたマイクロアドレスはマイクロアドレス
バスUABSを経由してUMAR45に転送される。U
MAR45に格納されるマイクロアドレスは、マイクロ
ROM46とマイクロRAM47を合わせた全空間をア
クセスする。UMAR45のマイクロアドレスに従いマ
イクロメモリ、つまりマイクロROM46またはマイク
ロRAM47がアクセスされ、出力されたマイクロ命令
がMIR48にラッチされる。MIR48の出力はRコ
ードレジスタ42のパラメータと共にMIDEC49に
入力され、MIDEC49の出力がEコード36として
Eステージ25に引き渡される。Eコード36はデータ
演算部16のEステージ25の制御部およびデータ演算
部16の演算器へ制御コードとして転送される。
【0085】1つのRコード34によりマイクロプログ
ラムのステップが複数実行される場合は、UMAR45
でインクリメントされたマイクロアドレスにより順次マ
イクロメモリ(マイクロROM46またはマイクロRA
M47)がアクセスされる。
【0086】MIR48に格納されたマイクロ命令の一
部はマイクロプログラムの分岐先マイクロアドレスを含
んでおり、この分岐先アドレスはUNAR43に格納さ
れる。分岐の際にはこのマイクロアドレスがUABSを
介してUMAR45に転送される。
【0087】また、マイクロプログラムがサブルーチン
コールを必要とする場合は、戻り先マイクロアドレスが
USTR44に退避され、サブルーチンの最後でUST
R44内のマイクロアドレスをUABSを介してUMA
R45に転送され、元のマイクロプログラムシーケンス
に復帰する。
【0088】次に、本発明の備えるIX命令の処理につ
いて図4および図5に従って詳しく説明する。
【0089】図5(a)において、46はマイクロメモ
リ内のマイクロROMを示す。マイクロROM46には
本発明の従来例で示したマイクロプロセッサの持つ各種
の命令を処理するためのマイクロプログラムおよび例
外、割り込み、トラップ処理用などのマイクロルーチン
が格納されている。本マイクロROM46には0からN
−1のアドレスが付与されている。47はマイクロメモ
リ内のマイクロRAMを示す。マイクロRAMの内容
は、書き換え可能である。ここではその方法について議
論しない。マイクロRAM47には、NからN+Mを含
みN+Mより大きなアドレスまでが付与されている。主
にIX命令の処理ルーチンが格納される。図5(b)に
おいて、402は本発明のマイクロプロセッサが備える
汎用レジスタ群を示し、402内のR0には値NがR1
には値Mが格納されている。
【0090】まず、Rステージ26(マイクロメモリ部
15a)に処理が移されるまでの動作について説明す
る。
【0091】図2においてIX命令は命令フェッチ部1
1にフェッチされ命令デコード部12でデコードされ、
マイクロメモリ部15aに入力される。図3に示すパイ
プライン処理図においては、IFステージ21からIX
命令の命令コードがDステージ22に転送されデコード
されてIX命令であることが判明する。次のAステージ
23ではデコーダ2によりIX命令を処理するマイクロ
メモリのエントリアドレスが生成される。IX命令にお
いてパイプライン処理単位のAコード33とFコード3
5は意味を持たない。またRコード34においても、マ
イクロエントリ情報のみ意味を持ち、パラメータ類は意
味を持たない。つまり不要である。
【0092】次に、Rステージ26(マイクロメモリ部
15a)以後の動作について説明する。
【0093】Rコードレジスタ41にIX命令のRコー
ドが入力されると、UABSを介してUMAR45に転
送される。ここでIX命令のマイクロアドレスはNつま
りマイクロRAM47のアドレス領域の先頭を指し示
す。マイクロプログラムはNから順次インクリメントさ
れ、実行される。マイクロアドレスN以下のマイクロプ
ログラムには、汎用レジスタ群402内のR0とR1の
各レジスタの値をS1BSおよびS2BSに出力し、入
力レジスタ403、404に格納し、ALU405にお
いて加算を実行し、加算結果であるN+Mを出力レジス
タ406を介してD0BSに出力し、さらにUIAR4
01に格納する手順が記述されている。
【0094】次に、UNAR43を用いてマイクロプロ
グラムが分岐する場合と同様に、UIAR401の内容
がUABSを介してUMAR45にロードされ、制御は
マイクロRAM47内のマイクロアドレスN+Mが指し
示すマイクロエントリに移る。
【0095】マイクロアドレスN+M以下にはこのIX
命令の実際の処理内容が記述されており、これらのマイ
クロプログラムを順次実行することで、IX命令の実行
が完了する。
【0096】その後、次のRコードレジスタ41に格納
されたRコードの示すマイクロアドレスに制御が移され
る。
【0097】上記実施例では、Rコード34で指定され
るIX命令のマイクロメモリアドレスは、マイクロメモ
リ内のマイクロRAM47の先頭アドレスとしたが、マ
イクロRAM47内のアドレスであればよい。
【0098】上記実施例では、Rコード34で指定され
るIX命令のマイクロメモリアドレスは、マイクロメモ
リ内のマイクロRAM47の先頭アドレスであったが、
これがマイクロメモリ内のマイクロROM46領域にあ
り、所定の手続きの後、マイクロRAM47内に分岐し
て、実際の処理内容の実行を行っても、本発明の所期の
目的を達成し得ることはいうまでもない。すなわち、I
X命令を処理するとき、Dステージでデコードして、マ
イクロROM46のアドレスを生成し、このマイクロR
OMに格納されたマイクロプログラム制御により、特定
の汎用レジスタの値によってマイクロRAM47レジス
タに格納された値を命令実行のパラメータとしてIX命
令の実行処理を行うようにしてもよい。
【0099】上記実施例において、従来の命令を格納す
るマイクロメモリはマイクロROMであったが、これが
マイクロRAMであっても差し支えない。
【0100】上記実施例において、本発明のIX命令の
実際の処理内容を格納するマイクロメモリはマイクロR
AMであったが、これがEPROMで構成されていても
同様の効果を奏する。
【0101】上記実施例において、本発明のIX命令の
実際の処理内容を実行する前に、汎用レジスタ群402
の特定の汎用レジスタ内の値を用いてマイクロプログラ
ム内を分岐させたが、分岐せず直接実際の処理を行って
もよい。
【0102】上記実施例において、本発明のIX命令の
実際の処理内容を実行する前に、汎用レジスタ群402
の特定の汎用レジスタR0、R1の値を用いてマイクロ
プログラム内を分岐させたが、これ以外の汎用レジスタ
の値を用いても同様の効果を奏する。また、R0、R1
に格納していた値を専用のレジスタを設けて保持させて
も差し支えない。
【0103】
【発明の効果】本発明のマイクロプロセッサでは、上記
のように、従来のマイクロプログラムの格納を行ってい
た読み出し専用記憶手段の他に、マイクロプログラムの
一部を格納する読み出し書き込み可能な第2の記憶手段
を設けたため、マイクロプログラムの変更が可能になる
と共に、作成したマイクロプログラムの有効性が即座に
評価可能となる。
【0104】また、このマイクロプログラムを格納する
第2の記憶手段のアドレスのみをAステージにデコーダ
で生成する命令を備えたため、この命令のEステージで
の処理を柔軟に定義可能となった。この場合、この命令
で使用するパラメータを、Eステージ内の汎用レジスタ
に前もって格納しておくため、Eステージ以前のパイプ
ライン処理ステージで、この命令の使用するパラメータ
やオペランドであるパイプライン処理単位の受け渡しが
不要となる。従って、この命令の命令長を最小の2バイ
トとすることができる。
【0105】さらに、この第2の記憶手段内でこの命令
を処理する際に、Eステージ内の汎用レジスタの内容を
使用して分岐処理することにより、同一の命令コードで
も複数の命令を定義することができ、Dステージ内の各
種の命令デコーダを変更する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来のマイクロプロセッサの基本
命令フォーマットを示す図である。
【図2】本発明のマイクロプロセッサのブロック図であ
る。
【図3】本発明および従来のマイクロプロセッサのパイ
プラインステージ概要図である。
【図4】本発明のマイクロプロセッサのマイクロプログ
ラム部とデータ演算部の本発明に特に関係する部分のブ
ロック図である。
【図5】本発明のマイクロプロセッサのマイクロプログ
ラム部の本発明に関係する部分を詳細に示した図であ
る。
【図6】従来のマイクロプロセッサのブロック図であ
る。
【図7】従来のマイクロプロセッサのマイクロプログラ
ム部の関係する部分を詳細に示した図である。
【符号の説明】
11 命令フェッチ部 12 命令デコード部 13 PC計算部 14 オペランドアドレス計算部 15a マイクロメモリ部 16 データ演算部 17 外部バスインターフェイス部 18 アドレス出力回路 19 データ入出力回路 21 IFステージ 22 Dステージ(第1のパイプライン処理ステージ) 23 Aステージ 24 Fステージ(第2のパイプライン処理ステージ) 25 Eステージ(第3のパイプライン処理ステージ) 31 命令コード 32 Dコード 33 Aコード 34 Rコード 35 Fコード 36 Eコード 37 Sコード 41 Rコードレジスタ(マイクロアドレス) 42 Rコードレジスタ(パラメータ) 43 マイクロ分岐アドレスレジスタ 44 マイクロスタック 45 マイクロアドレスレジスタ 46 マイクロROM(第1の記憶手段) 47 マイクロRAM(第2の記憶手段) 48 マイクロ命令レジスタ 49 マイクロ命令デコーダ 401 IX命令用分岐アドレスレジスタ 402 汎用レジスタ群(レジスタ手段) 403 ALU入力レジスタ 404 ALU入力レジスタ 405 ALU 406 ALU出力レジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
るマイクロプロセッサでは、従来マイクロプログラムの
格納を行っていた読み出し専用の第1の記憶手段の他
に、マイクロプログラムの一部を格納する読み出し書き
込み可能な第2の記憶手段を設けると共に、この第2の
記憶手段のマイクロプログラムのみを使用する特定の命
令を設け、該特定の命令を処理するとき、命令デコード
を行う第1のパイプライン処理ステージでデコードし
て、前記マイクロプログラムの一部を格納する第2の記
憶手段のアドレスを生成し、マイクロプログラムの読出
しを行う第2のパイプライン処理ステージで前記第2の
記憶手段に格納されたマイクロプログラム制御より、
命令実行を行う第3のパイプライン処理ステージの演算
手段を動作させるようにしたものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、命令のデコードを行う第1
    のパイプライン処理ステージと、マイクロプログラムの
    読み出しを行う第2のパイプライン処理ステージと、命
    令の実行を行う第3のパイプライン処理ステージとを含
    む複数のパイプライン処理ステージにより命令を処理す
    るパイプライン処理機構と、前記マイクロプログラムを
    格納する記憶手段とを備えたマイクロプロセッサにおい
    て、前記マイクロプログラムを第1の記憶手段と、読み
    出し書き込み可能な第2の記憶手段とに格納し、この第
    2の記憶手段に格納されたマイクロプログラムを使用す
    る特定の命令を設け、該特定の命令を処理するとき、前
    記第1のパイプライン処理ステージでデコードして、前
    記第2の記憶手段のアドレスを生成し、前記第2のパイ
    プライン処理ステージで前記第2の記憶手段に格納され
    たマイクロプログラム制御により、前記第3のパイプラ
    イン処理ステージの演算手段を動作させることを特徴と
    するマイクロプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記第3のパイプライン処理ステージに
    第1から第Nまでの複数のレジスタ手段を備え、前記第
    2の記憶手段に格納されたマイクロプログラムが、前記
    第1から第Nの複数のレジスタ手段に格納された値をパ
    ラメータとして前記特定命令の実行処理を行うことを特
    徴とする請求項第1項記載のマイクロプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記第3のパイプライン処理ステージに
    第1から第Nまでの複数のレジスタ手段を備え、前記第
    2の記憶手段に格納されたマイクロプログラムが、前記
    第1のレジスタ手段の値によって前記第2の記憶手段内
    で分岐し、分岐先のマイクロプログラム制御により、前
    記第1から第Nの複数のレジスタ手段に格納された値を
    命令実行のパラメータとして前記特定命令の実行処理を
    行うことを特徴とする請求項第1項記載のマイクロプロ
    セッサ。
  4. 【請求項4】 少なくとも、命令のデコードを行う第1
    のパイプライン処理ステージと、マイクロプログラムの
    読み出しを行う第2のパイプライン処理ステージと、命
    令の実行を行う第3のパイプライン処理ステージとを含
    む複数のパイプライン処理ステージにより命令を処理す
    るパイプライン処理機構と、前記マイクロプログラムを
    格納する記憶手段とを備えたマイクロプロセッサにおい
    て、前記マイクロプログラムを第1の記憶手段と、読み
    出し書き込み可能な第2の記憶手段に格納するととも
    に、前記第3のパイプライン処理ステージに第1から第
    Nまでの複数のレジスタ手段を備え、かつ前記第2の記
    憶手段に格納されたマイクロプログラムを使用する特定
    の命令を設け、該特定の命令を処理するとき、前記第1
    のパイプライン処理ステージでデコードして、前記第1
    の記憶手段のアドレスを生成し、前記第2のパイプライ
    ン処理ステージで前記第1の記憶手段に格納されたマイ
    クロプログラム制御により、前記第1のレジスタ手段の
    値によって前記第2の記憶内へ分岐し、分岐先のマイク
    ロプログラム制御により、前記第1から第Nの複数のレ
    ジスタ手段に格納された値を命令実行のパラメータとし
    て前記特定命令の実行処理を行うようにしたことを特徴
    とするマイクロプロセッサ。
  5. 【請求項5】 前記命令を可変長命令より構成し、前記
    特定の命令を前記可変長命令の最小の命令長で表現する
    ようにしたことを特徴とする請求項第1項または第4項
    記載のマイクロプロセッサ。
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JPS62144416A (ja) * 1985-12-06 1987-06-27 アドバンスト・マイクロ・デイバイシズ・インコ−ポレ−テツド プログラム可能論理アレイ装置

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