JPH0569482A - 原反のエンボス加工方法 - Google Patents
原反のエンボス加工方法Info
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- JPH0569482A JPH0569482A JP26267191A JP26267191A JPH0569482A JP H0569482 A JPH0569482 A JP H0569482A JP 26267191 A JP26267191 A JP 26267191A JP 26267191 A JP26267191 A JP 26267191A JP H0569482 A JPH0569482 A JP H0569482A
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Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 箔糸等に供する原反を、片面のみに二回に亘
るエンボス加工或いは両面を一度の工程でエンボス加工
が出来、エンボスの均一化、加工時間の短縮化、各ロー
ルの圧接力の均衡化が得られる。 【構成】 エンボスロール1の上下側に押圧ロール2,
3を圧接配置した三本のロールを一組となし、このエン
ボスロール1の下側と上側とに原反Aを案内することで
片面を二度エンボスされた原反、或いはその両面が同一
にエンボスされた原反を夫々使い分けて一工程で以って
二度のエンボスを原反面上に刻設し得るものである。
るエンボス加工或いは両面を一度の工程でエンボス加工
が出来、エンボスの均一化、加工時間の短縮化、各ロー
ルの圧接力の均衡化が得られる。 【構成】 エンボスロール1の上下側に押圧ロール2,
3を圧接配置した三本のロールを一組となし、このエン
ボスロール1の下側と上側とに原反Aを案内することで
片面を二度エンボスされた原反、或いはその両面が同一
にエンボスされた原反を夫々使い分けて一工程で以って
二度のエンボスを原反面上に刻設し得るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として箔糸等に使用さ
れる原反を、その片面のみに二回に亘るエンボス加工に
よる凹凸模様を一度の工程で形設でき、またその両面を
一度の工程で確実にエンボス加工を施せる原反のエンボ
ス加工方法に関する。
れる原反を、その片面のみに二回に亘るエンボス加工に
よる凹凸模様を一度の工程で形設でき、またその両面を
一度の工程で確実にエンボス加工を施せる原反のエンボ
ス加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より織物用箔糸等をスリッター等の
裁断機を用いて裁断する前の原反は、その片面或いは両
面にエンボスによる凹凸模様を形設し、光の乱反射によ
るにぶい光沢を出現させたものが周知されている。
裁断機を用いて裁断する前の原反は、その片面或いは両
面にエンボスによる凹凸模様を形設し、光の乱反射によ
るにぶい光沢を出現させたものが周知されている。
【0003】斯かる原反は、例えば和紙等を芯材とし
て、その片面にアルミニウム等の金属蒸着層を形成した
合成樹脂フィルムを貼着したもの、或いは両面にアルミ
ニウム等の金属蒸着層を形成した合成樹脂フィルムが貼
着されているもの等が実施され、このような原反を、適
宜模様状に刻設されたエンボスロールと、ペーパーロー
ルと称されエンボスロールに圧接される押圧ロールとの
間へ通過させ、而して通過したエンボス加工が施された
原反をロールに巻取られるものである。然し乍ら在来の
エンボス加工方法によると、原反の片面のみにエンボス
加工が実施出来、原反の両面或いは片面二回のエンボス
加工を施す場合は、同一工程を反覆或いは反転して、巻
取られたエンボス加工済みの原反を再度同一工程へ導
く、と謂う反覆工程が余儀無くされ、製品完成迄に時間
を要されるものであった。この片面二回のエンボスで
は、木目の細かい奥行きのある柄模様が表現出来るもの
となり、即ち以前のエンボス模様が若干残存しつつその
面上に更に新らたなエンボス模様が出現する、1回と半
分のエンボス模様の外観を呈するものとなる。
て、その片面にアルミニウム等の金属蒸着層を形成した
合成樹脂フィルムを貼着したもの、或いは両面にアルミ
ニウム等の金属蒸着層を形成した合成樹脂フィルムが貼
着されているもの等が実施され、このような原反を、適
宜模様状に刻設されたエンボスロールと、ペーパーロー
ルと称されエンボスロールに圧接される押圧ロールとの
間へ通過させ、而して通過したエンボス加工が施された
原反をロールに巻取られるものである。然し乍ら在来の
エンボス加工方法によると、原反の片面のみにエンボス
加工が実施出来、原反の両面或いは片面二回のエンボス
加工を施す場合は、同一工程を反覆或いは反転して、巻
取られたエンボス加工済みの原反を再度同一工程へ導
く、と謂う反覆工程が余儀無くされ、製品完成迄に時間
を要されるものであった。この片面二回のエンボスで
は、木目の細かい奥行きのある柄模様が表現出来るもの
となり、即ち以前のエンボス模様が若干残存しつつその
面上に更に新らたなエンボス模様が出現する、1回と半
分のエンボス模様の外観を呈するものとなる。
【0004】また、二工程が要されるエンボス加工であ
るため、エンボス模様が不揃いで表裏の光沢にムラが発
生して、同一の色調を持つ原反が得られない欠陥を有す
るものであった。
るため、エンボス模様が不揃いで表裏の光沢にムラが発
生して、同一の色調を持つ原反が得られない欠陥を有す
るものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに本発明が提案す
る原反のエンボス加工方法にあっては、既述従来の欠陥
に鑑みて鋭意研究の結果に開発されたもので、原反の片
面エンボスの場合、一度の工程で二回に亘るエンボス加
工が実施出来、また原反の表裏両面エンボスの場合、一
度にそのエンボス加工が出来て、エンボスによる凹凸模
様が両面均一化された製品が得られ、それ等の加工時間
の短縮化が図れる原反のエンボス加工方法を提供するこ
とを目的とする。
る原反のエンボス加工方法にあっては、既述従来の欠陥
に鑑みて鋭意研究の結果に開発されたもので、原反の片
面エンボスの場合、一度の工程で二回に亘るエンボス加
工が実施出来、また原反の表裏両面エンボスの場合、一
度にそのエンボス加工が出来て、エンボスによる凹凸模
様が両面均一化された製品が得られ、それ等の加工時間
の短縮化が図れる原反のエンボス加工方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】また従来の押圧ロールを一本用いてエンボ
ス加工をする場合、押圧ロールはヒーター介在によるエ
ンボスロールにより高温となり、且つ圧接され乍ら両ロ
ールが回転することで、内方向にテーパー状に押圧ロー
ルが曲成され、エンボスムラが生起し易い欠陥があった
が、エンボスロールを上下二本の押圧ロールで圧接する
ことにより、圧接力を均衡化ならしめ、エンボスムラ、
即ち光沢ムラを解消し得る原反のエンボス加工方法を提
供することを目的とする。
ス加工をする場合、押圧ロールはヒーター介在によるエ
ンボスロールにより高温となり、且つ圧接され乍ら両ロ
ールが回転することで、内方向にテーパー状に押圧ロー
ルが曲成され、エンボスムラが生起し易い欠陥があった
が、エンボスロールを上下二本の押圧ロールで圧接する
ことにより、圧接力を均衡化ならしめ、エンボスムラ、
即ち光沢ムラを解消し得る原反のエンボス加工方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記したような目的を達
成するがために本発明になる原反のエンボス加工方法に
於いては、一個のエンボスロール1の上下に、平行軸芯
とした押圧ロール2、3を配設し、両押圧ロール2、3
の下流側に冷却部分を設けた案内ロール5を配置して、
ロール原反Aを適宜の案内ロール4を用いて順次、エン
ボスロール1と下押圧ロール3間、案内ロール5、エン
ボスロール1と上押圧ロール2間、冷却ロール6に接触
移行させて巻取る、二重エンボスを得る原反のエンボス
加工方法を特徴としており、またエンボスロール1幅を
原反幅の二倍以上とし、エンボスロール1と下押圧ロー
ル3間を通過した原反Aを、エンボスロール軸芯に対し
て45度傾斜させた進行方向ハの字状の二個のロール7、
8により表裏逆転させ、続いてエンボスロール1と上押
圧ロール2間を通し、表裏エンボス加工を得る原反のエ
ンボス加工方法を特徴としており、またエンボスロール
1と下押圧ロール3間を通過した原反Aを、エンボスロ
ール軸芯に対して45度傾斜させた進行方向ハの字状の二
個のロール7、8により表裏逆転させ、続いて45度傾斜
の二個の平行ロール9、10により表裏逆転状態に配して
互いに同一の重なり位置として、エンボスロール1と上
押圧ロール2間に通し、表裏エンボス加工を得る原反の
エンボス加工方法をその特徴としているものである。
成するがために本発明になる原反のエンボス加工方法に
於いては、一個のエンボスロール1の上下に、平行軸芯
とした押圧ロール2、3を配設し、両押圧ロール2、3
の下流側に冷却部分を設けた案内ロール5を配置して、
ロール原反Aを適宜の案内ロール4を用いて順次、エン
ボスロール1と下押圧ロール3間、案内ロール5、エン
ボスロール1と上押圧ロール2間、冷却ロール6に接触
移行させて巻取る、二重エンボスを得る原反のエンボス
加工方法を特徴としており、またエンボスロール1幅を
原反幅の二倍以上とし、エンボスロール1と下押圧ロー
ル3間を通過した原反Aを、エンボスロール軸芯に対し
て45度傾斜させた進行方向ハの字状の二個のロール7、
8により表裏逆転させ、続いてエンボスロール1と上押
圧ロール2間を通し、表裏エンボス加工を得る原反のエ
ンボス加工方法を特徴としており、またエンボスロール
1と下押圧ロール3間を通過した原反Aを、エンボスロ
ール軸芯に対して45度傾斜させた進行方向ハの字状の二
個のロール7、8により表裏逆転させ、続いて45度傾斜
の二個の平行ロール9、10により表裏逆転状態に配して
互いに同一の重なり位置として、エンボスロール1と上
押圧ロール2間に通し、表裏エンボス加工を得る原反の
エンボス加工方法をその特徴としているものである。
【0008】
【実施例】次いで本発明になる原反のエンボス加工方法
に関する実施に際する一例について詳述する。
に関する実施に際する一例について詳述する。
【0009】図1は本発明の原反のエンボス加工方法を
実施するためのフローシートであって、1は梨地柄その
他適宜の図柄模様等が表面に刻設されたエンボスロール
で、そのエンボスロール1の内部には所望のヒーター装
置が介在している。2、3は該エンボスロール1の上側
並びに下側に夫々配されるペーパーロールと称される押
圧ロールであって、該押圧ロール2、3はエンボスロー
ル1に圧接されると同時に、エンボスロール1に対して
平行軸心としている。Aはエンボス加工前の原反であっ
て、その原反Aは和紙等を芯材として、その片面にアル
ミニウム等の金属蒸着層を設けた合成樹脂フィルムが貼
着されたもの、或いは芯材の両面にアルミニウム等の金
属蒸着層が形成された合成樹脂フィルムを夫々貼着した
もの等々が用いられる。5は冷却部分が設けられた案内
ロール、6は片面を二度或いは両面をエンボスされた原
反Aを放冷する冷却ロールである。
実施するためのフローシートであって、1は梨地柄その
他適宜の図柄模様等が表面に刻設されたエンボスロール
で、そのエンボスロール1の内部には所望のヒーター装
置が介在している。2、3は該エンボスロール1の上側
並びに下側に夫々配されるペーパーロールと称される押
圧ロールであって、該押圧ロール2、3はエンボスロー
ル1に圧接されると同時に、エンボスロール1に対して
平行軸心としている。Aはエンボス加工前の原反であっ
て、その原反Aは和紙等を芯材として、その片面にアル
ミニウム等の金属蒸着層を設けた合成樹脂フィルムが貼
着されたもの、或いは芯材の両面にアルミニウム等の金
属蒸着層が形成された合成樹脂フィルムを夫々貼着した
もの等々が用いられる。5は冷却部分が設けられた案内
ロール、6は片面を二度或いは両面をエンボスされた原
反Aを放冷する冷却ロールである。
【0010】而して既述エンボス加工前の原反をロール
より繰り出してエンボス加工を施し、もってエンボス加
工済みの原反Bをロールに巻取り完了するのであるが、
この際エンボス加工前の原反Aは、先ず適宜の案内ロー
ル4を経て、上側の押圧ロール2、中心のエンボスロー
ル1、下側の押圧ロール3より成る三本の接触ロールを
一組とするエンボスロール装置に於ける、エンボスロー
ル1と下押圧ロール3との間に導かれ、その押圧作用に
伴って原反Aの片面には連続的にエンボスによる凹凸模
様が刻設される。
より繰り出してエンボス加工を施し、もってエンボス加
工済みの原反Bをロールに巻取り完了するのであるが、
この際エンボス加工前の原反Aは、先ず適宜の案内ロー
ル4を経て、上側の押圧ロール2、中心のエンボスロー
ル1、下側の押圧ロール3より成る三本の接触ロールを
一組とするエンボスロール装置に於ける、エンボスロー
ル1と下押圧ロール3との間に導かれ、その押圧作用に
伴って原反Aの片面には連続的にエンボスによる凹凸模
様が刻設される。
【0011】このエンボス加工が片面に施された原反A
は、更に必要によって適宜に冷却し得る冷却部分の有る
案内ロール5を経て、三本一組のエンボスロール装置に
於ける、エンボスロール1と上押圧ロール2との間へ導
かれその押圧作用に伴って、先きにエンボスによる凹凸
模様が刻設された面上へ、新らたにエンボスロール1で
以って凹凸模様を連続的に刻設し、もって原反Aの片面
は、二回に亘る同時点の二重のエンボス加工が形設さ
れ、謂わば一回と半分のエンボスによる凹凸模様が刻設
されることとなる。続いて片面が二度エンボスされた原
反Aは、適宜放冷装置を備えた冷却ロール6へ移行し、
所望の案内ロールを経て、冷却された原反Aが加工済み
原反Bとしてロールに巻取られるものとなる。斯かる片
面を二度に亘りエンボス加工する原反は、和紙等を芯材
として、その片面に金属等を真空蒸着した合成樹脂フィ
ルムが貼着された素材が好ましく、この場合エンボスロ
ール1にヒーター装置を介在させ、100℃乃至150℃の高
温下でエンボスを施すことで、エンボスによる凹凸が深
く素材に刻設されるものとなる。
は、更に必要によって適宜に冷却し得る冷却部分の有る
案内ロール5を経て、三本一組のエンボスロール装置に
於ける、エンボスロール1と上押圧ロール2との間へ導
かれその押圧作用に伴って、先きにエンボスによる凹凸
模様が刻設された面上へ、新らたにエンボスロール1で
以って凹凸模様を連続的に刻設し、もって原反Aの片面
は、二回に亘る同時点の二重のエンボス加工が形設さ
れ、謂わば一回と半分のエンボスによる凹凸模様が刻設
されることとなる。続いて片面が二度エンボスされた原
反Aは、適宜放冷装置を備えた冷却ロール6へ移行し、
所望の案内ロールを経て、冷却された原反Aが加工済み
原反Bとしてロールに巻取られるものとなる。斯かる片
面を二度に亘りエンボス加工する原反は、和紙等を芯材
として、その片面に金属等を真空蒸着した合成樹脂フィ
ルムが貼着された素材が好ましく、この場合エンボスロ
ール1にヒーター装置を介在させ、100℃乃至150℃の高
温下でエンボスを施すことで、エンボスによる凹凸が深
く素材に刻設されるものとなる。
【0012】次ぎに原反Aの表裏両面をエンボス加工す
る第一の方法について詳述すれば、エンボス加工前の原
反Aを同様三本一組としたしエンボスロール装置へ順次
移行させ、両面エンボス加工済み原反Bとして巻取るの
であるが、この際原反Aはロールより繰り出され、適宜
の案内ロール4を経て、エンボスロール装置に於けるエ
ンボスロール1と下押圧ロール3との間へ導かれ、その
押圧作用に伴って原反Aの片面には連続的にエンボスに
よる凹凸模様が刻設され、次いで原反Aの移行状態を表
した図2に示すように、エンボスロール1の軸芯に対し
て、進行方向に向って45度の傾斜角度を持つハの字状の
二個のロール7、8へ案内し、原反Aの表裏を逆転させ
る。即ち例えばエンボスロール1と下押圧ロール3を経
た原反Aは、ハの字状の一方のロール7の下側より上側
へ反転し、次いで他方のロール8の下側より上側へ反転
し、これによって当初の原反Aは表裏が逆転することと
なる。而して、表裏逆転した原反Aは、エンボスロール
1と上押圧ロール2との間に導かれ、原反Aの未エンボ
ス加工面である他面が、エンボスロール1面と圧接さ
れ、その押圧作用に伴って、他面もエンボス加工が施さ
れるものとなる。次いで適宜放冷装置を持つ冷却ロール
6を経て、もって原反Aの表裏両面がエンボス加工され
た加工済み原反Bが製出される。斯かる表裏エンボス加
工に於いては、エンボスロール1の幅員を原反Aの幅員
の二倍以上とし、また場合によって原反Aの幅員をエン
ボスロール1の幅員の半幅以下とし、原反Aをエンボス
ロール1の一方端へ扁心させて片面をエンボスし、表裏
逆転後にはエンボスロール1の他方端へ原反Aを扁心さ
せて他面がエンボスされることとなる。両面エンボスす
る原反Aは、適宜芯材の両面のアルミニウム等の金属蒸
着層が形成された合成樹脂フィルムが貼着された素材が
好ましい。
る第一の方法について詳述すれば、エンボス加工前の原
反Aを同様三本一組としたしエンボスロール装置へ順次
移行させ、両面エンボス加工済み原反Bとして巻取るの
であるが、この際原反Aはロールより繰り出され、適宜
の案内ロール4を経て、エンボスロール装置に於けるエ
ンボスロール1と下押圧ロール3との間へ導かれ、その
押圧作用に伴って原反Aの片面には連続的にエンボスに
よる凹凸模様が刻設され、次いで原反Aの移行状態を表
した図2に示すように、エンボスロール1の軸芯に対し
て、進行方向に向って45度の傾斜角度を持つハの字状の
二個のロール7、8へ案内し、原反Aの表裏を逆転させ
る。即ち例えばエンボスロール1と下押圧ロール3を経
た原反Aは、ハの字状の一方のロール7の下側より上側
へ反転し、次いで他方のロール8の下側より上側へ反転
し、これによって当初の原反Aは表裏が逆転することと
なる。而して、表裏逆転した原反Aは、エンボスロール
1と上押圧ロール2との間に導かれ、原反Aの未エンボ
ス加工面である他面が、エンボスロール1面と圧接さ
れ、その押圧作用に伴って、他面もエンボス加工が施さ
れるものとなる。次いで適宜放冷装置を持つ冷却ロール
6を経て、もって原反Aの表裏両面がエンボス加工され
た加工済み原反Bが製出される。斯かる表裏エンボス加
工に於いては、エンボスロール1の幅員を原反Aの幅員
の二倍以上とし、また場合によって原反Aの幅員をエン
ボスロール1の幅員の半幅以下とし、原反Aをエンボス
ロール1の一方端へ扁心させて片面をエンボスし、表裏
逆転後にはエンボスロール1の他方端へ原反Aを扁心さ
せて他面がエンボスされることとなる。両面エンボスす
る原反Aは、適宜芯材の両面のアルミニウム等の金属蒸
着層が形成された合成樹脂フィルムが貼着された素材が
好ましい。
【0013】次いで原反Aの表裏両面をエンボス加工す
る第二の方法について詳述すれば、既述第一の方法に於
いて述べたと同様に、45度の傾斜角度を持つ傾斜方向の
異なる進行方向ハの字状の二個のロール7、8を経て表
裏を逆転させ、更に進行方向に向って45度の傾斜角度を
持つ二個の平行ロール9、10を経て原反Aの表裏を逆転
させる。即ち例えばエンボスロール1と下押圧ロール3
を経た原反Aは、図3に示すように、ハの字状の一方の
ロール7の上側より下側へ反転し、次いで他方のロール
8の上側より下側へ反転し、更に一方の平行ロール9の
下側より上側へ反転し、他方の平行ロール10の上側から
下側へ反転し、これによって当初の原反Aは表裏逆転状
態を呈する。而して表裏逆転した原反Aは、エンボスロ
ール1と上押圧ロール2との間へ導かれ、原反Aの未エ
ンボス加工面である他面が、エンボスロール1面と圧接
され、その押圧作用を以って他面もエンボス加工が施さ
れ、次いで同様冷却ロール6を経て、表裏両面がエンボ
ス加工された加工済み原反Bが製出される。斯かる第二
のエンボス加工方法によれば、第一のエンボス加工方法
の如くエンボスロール1の片側へ原反を予め移行するこ
とを要せず、正常な位置でエンボス加工をなし得る。
る第二の方法について詳述すれば、既述第一の方法に於
いて述べたと同様に、45度の傾斜角度を持つ傾斜方向の
異なる進行方向ハの字状の二個のロール7、8を経て表
裏を逆転させ、更に進行方向に向って45度の傾斜角度を
持つ二個の平行ロール9、10を経て原反Aの表裏を逆転
させる。即ち例えばエンボスロール1と下押圧ロール3
を経た原反Aは、図3に示すように、ハの字状の一方の
ロール7の上側より下側へ反転し、次いで他方のロール
8の上側より下側へ反転し、更に一方の平行ロール9の
下側より上側へ反転し、他方の平行ロール10の上側から
下側へ反転し、これによって当初の原反Aは表裏逆転状
態を呈する。而して表裏逆転した原反Aは、エンボスロ
ール1と上押圧ロール2との間へ導かれ、原反Aの未エ
ンボス加工面である他面が、エンボスロール1面と圧接
され、その押圧作用を以って他面もエンボス加工が施さ
れ、次いで同様冷却ロール6を経て、表裏両面がエンボ
ス加工された加工済み原反Bが製出される。斯かる第二
のエンボス加工方法によれば、第一のエンボス加工方法
の如くエンボスロール1の片側へ原反を予め移行するこ
とを要せず、正常な位置でエンボス加工をなし得る。
【0014】
【発明の効果】本発明による原反のエンボス加工方法に
よれば、エンボスロール1を中心として、その上側と下
側に圧接される二個の押圧ロール2、3を以って一組の
エンボスロール装置となし、これ等のロールを用して同
時点に二度のエンボス加工を原反に施すものであるた
め、片面エンボスの原反Aを得る場合は、一度のみの工
程で二回に亘り同一面へのエンボス加工が出来、木目の
細かい奥行きのあるエンボス柄模様が現出し、付加価値
の高い製品が得られ、また原反Aの両面をエンボスする
場合、一度の工程で両面エンボス加工がなし得、その凹
凸柄模様が両面共に均一化出来て製品のエンボス光沢ム
ラが解消出来、在来法と異なり著しい加工時間の短縮化
が図れ、経済的効果が甚大なものとなる。
よれば、エンボスロール1を中心として、その上側と下
側に圧接される二個の押圧ロール2、3を以って一組の
エンボスロール装置となし、これ等のロールを用して同
時点に二度のエンボス加工を原反に施すものであるた
め、片面エンボスの原反Aを得る場合は、一度のみの工
程で二回に亘り同一面へのエンボス加工が出来、木目の
細かい奥行きのあるエンボス柄模様が現出し、付加価値
の高い製品が得られ、また原反Aの両面をエンボスする
場合、一度の工程で両面エンボス加工がなし得、その凹
凸柄模様が両面共に均一化出来て製品のエンボス光沢ム
ラが解消出来、在来法と異なり著しい加工時間の短縮化
が図れ、経済的効果が甚大なものとなる。
【0015】また、三本のロールを一組としているの
で、エンボスロール1を上下二本の押圧ロール2、3で
均等に圧接でき、圧接力の均衡化が図れるため、エンボ
スによる凹凸ムラ、光沢ムラを呈せぬ確実な加工済み原
反Bが得られる。更に予熱を利用して二回目のエンボス
加工が出来るので熱効率が優れ、深い凹凸柄模様が形設
出来る効果がある。
で、エンボスロール1を上下二本の押圧ロール2、3で
均等に圧接でき、圧接力の均衡化が図れるため、エンボ
スによる凹凸ムラ、光沢ムラを呈せぬ確実な加工済み原
反Bが得られる。更に予熱を利用して二回目のエンボス
加工が出来るので熱効率が優れ、深い凹凸柄模様が形設
出来る効果がある。
【図1】本発明の原反のエンボス加工方法を示すフロー
シートである。
シートである。
【図2】原反の移行状態を示す説明図である。
【図3】原反の移行状態を示す説明図である。
1 エンボスロール 2 押圧ロール 3 押圧ロール 4 案内ロール 5 案内ロール 6 冷却ロール 7 ロール 8 ロール 9 ロール 10 ロール A 原反 B 加工済み原反
Claims (3)
- 【請求項1】 一個のエンボスロールの上下に、平行軸
芯とした押圧ロールを配設し、両押圧ロールの下流側に
冷却部分を設けた案内ロールを配置して、ロール原反を
適宜の案内ロールを用いて順次、エンボスロールと下押
圧ロール間、案内ロール、エンボスロールと上押圧ロー
ル間、冷却ロールに接触移行させて巻取る、二重エンボ
スを得る原反のエンボス加工方法。 - 【請求項2】 請求項1において、エンボスロール幅を
原反幅の二倍以上とし、エンボスロールと下押圧ロール
間を通過した原反を、エンボスロール軸芯に対して45度
傾斜させた進行方向ハの字状の二個のロールにより表裏
逆転させ、続いてエンボスロールと上押圧ロール間を通
し、表裏エンボス加工を得る原反のエンボス加工方法。 - 【請求項3】 請求項1において、エンボスロールと下
押圧ロール間を通過した原反を、エンボスロール軸芯に
対して45度傾斜させた進行方向ハの字状の二個のロール
により表裏逆転させ、続いて45度傾斜の二個の平行ロー
ルにより表裏逆転状態に配して互いに同一の重なり位置
として、エンボスロールと上押圧ロール間に通し、表裏
エンボス加工を得る原反のエンボス加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262671A JP2594851B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 原反のエンボス加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262671A JP2594851B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 原反のエンボス加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569482A true JPH0569482A (ja) | 1993-03-23 |
JP2594851B2 JP2594851B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=17378986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3262671A Expired - Lifetime JP2594851B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 原反のエンボス加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594851B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5779965A (en) * | 1996-02-20 | 1998-07-14 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Double nip embossing |
JP2011084848A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Kao Corp | 不織布の嵩増加方法 |
KR101243699B1 (ko) * | 2011-05-27 | 2013-03-14 | 코오롱글로텍주식회사 | 색상 및 2종의 엠보무늬를 형성하기 위한 엠보장치 |
CN108442068A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-08-24 | 大源无纺新材料(天津)有限公司 | 一种非织造布后加工系统 |
JP2021030570A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 芝浦機械株式会社 | 両面同形状転写装置および両面同形状転写方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0313202A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 溶接伝熱管におけるフィンないし凹凸面の形成方法 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP3262671A patent/JP2594851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0313202A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 溶接伝熱管におけるフィンないし凹凸面の形成方法 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2594851B2 (ja) | 1997-03-26 |
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