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SiO▲2▼に対するSiN膜の選択的エツチング方法

Abstract

(57)【要約】 【構成】RFが印加される平行平板型RIE装置を用い
たSiO2 に対するSiN膜の選択的エッチング方法に
おいて、前記RFの周波数を1MHz以下に設定する一
方、CF4 、O2 およびArあるいはHeを使用してC
4 に対するO2の混合比を33%から67%に設定す
るとともに、RFパワー密度を0.5W/cm2 以下に
設定してエッチングを行なうSiO2 に対するSiN膜
の選択的エッチング方法。 【効果】SiN膜をエッチングする場合、1MHz以下
の周波数を印加したRIE装置を用いて、SiO2 に対
するSiN膜の高選択エッチングをすることができる。
従って、従来のようにSiNエッチング専用のRIE装
置を併設せずに済ませることが可能となる。

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JPH0567591A

Japan

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English
Inventor
Hideki Fujiwara
英樹 藤原
Toshio Nakanishi
敏雄 中西
Current Assignee
Nippon Steel Corp

Worldwide applications
1991 JP

Application JP3227185A events
Pending

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSiO2 に対するSiN
膜の選択的エッチング方法、より詳細にはRF(Radio
Frequency)が印加される平行平板型RIE(Reactive Io
n Etching)装置を用いたSiO2 に対するSiN膜の選
択的エッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(半導体素子)製造工程の一つに
素子分離工程があり、最近はLOCOS(Local Oxidat
ion Of Si)プロセスが主に用いられている。このプロセ
スでは耐酸化マスクとなるSiNパターンの形成時、下
地SiO2 膜に対する高選択性エッチングを必要として
いる。図4はプラズマエッチング装置を用い、ガス圧1
Torr、パワー100W、温度100℃、供給ガス量
300cc/minの条件に設定し、SiNおよびSi
2 に対するCF4 /O2 系中のO2 量とエッチレート
との関係を示している(「最新LSIプロセス技術」よ
り)。図4に示したように、SiNの方がSiO2 より
早くエッチングされる。これは、CF4 にO2 を添加
し、下記の数1のような解離反応により、SiNエッチ
ャントのF*を増やしたことによる。
【0003】
【数1】
【0004】しかし、F* による等方的なエッチングの
ため、綿幅制御性が悪く、素子の微細化に伴って、RI
Eが用いられるようになってきた。RIEにおいてもC
4/O2 系が主に用いられたため、一台のRIEでS
iO2 とSiNとをエッチングすることは可能であっ
た。これは13.56MHzの周波数のRFを印加した
RIEでのみ可能なことであった。しかしSiO2 のエ
ッチングでは、イオン衝撃が必要なため、イオンが追随
できる1MHz以下の低周波(特に380〜400kH
z)を用いることが主流になってきている。
【0005】このような低周波印加のSiO2 用のエッ
チング装置を用いた場合、SiNのSiO2 に対する選
択性を改善することが困難なため、SiNエッチングに
は専用の装置(13.56MHz−RIE)が通常使用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のエッチング方法においてはそれぞれ専用の装置
を用いており、生産効率が悪く、SiO2エッチングで
はイオンが追随できる1MHz以下の低周波(特に38
0〜400kHz)用の装置を用いるため、これをSi
Nのエッチング用として用いようとしてもイオンが基板
の方へ照射され、SiNエッチングには不要なエネルギ
ーが多すぎ、SiNのSiO2 に対する高選択性が実現
できないという課題があった。
【0007】本発明はこのような課題に鑑み発明された
方法であって、1MHz以下の低周波(特に380〜4
00kHz)を使用した場合においても、SiNのSi
2に対する高選択性エッチングを実現することができ
る選択的エッチング方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るSiO2 に対するSiN膜の選択的エッ
チング方法は、RFが印加される平行平板型RIE装置
を用いたSiO2 に対するSiN膜の選択的エッチング
方法において、前記RFの周波数を1MHz以下に設定
する一方、CF4 、O2 およびArあるいはHeを使用
してCF4 に対するO2 の混合比を33%から67%に
設定するとともに、RFパワー密度を0.5W/cm2
以下に設定してエッチングを行なうことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】RIE装置では、通常イオンが加速されて試料
に入射し、エッチングが進行する。中性のF* 自身は電
界により加速されることはないが、イオンの流れに沿っ
てやはり試料表面に入射してくると考えられる。通常F
* はSiとNとの結合を切ってもSiO2 の結合は切ら
ないので、プラズマ中のF* の量が増えると、試料表面
ではF* によるSiO2 に対するSiN膜の高選択エッ
チングが起こることが予測される。
【0010】上記したように、プラズマ・モードではC
4 にO2 を添加することによりF* の発生量を高める
ことができるが、1MHZ 以下の低周波を印加したRI
Eにおいても同様のことが期待される。
【0011】図1は実験によりO2 /CF4 混合比とF
* の発光強度との関係を求め、その結果を示したグラフ
である。704nmにおけるF* からの発光強度とO2
混合比との関係を13.56MHzにおけるバレル型エ
ッチャーのプラズマモードおよび400kHzにおける
RIEモードについて測定した。RIEモードではプラ
ズマモードに比べ、F*の立ち上がりが遅れるが、O2
添加によりF* 発生量が増えるという結果が得られた。
【0012】また、SiO2 のエッチングにはイオン衝
撃が必要であるため、RFパワーを大きくすることはS
iO2 のエッチングレートをより大きくすると予想され
る。このことより、SiN膜の選択的エッチングには出
来るだけ低パワーの方が望ましいということがいえる。
【0013】以上の知見に基づき上記の方法によればR
Fが印加される平行平板型RIE装置を用いたSiO2
に対するSiN膜の選択的エッチング方法において、前
記RFの周波数を1MHz以下に設定する一方、C
4、O2 およびArあるいはHeを使用してCF4
対するO2 の混合比を33%から67%に設定するとと
もに、RFパワー密度を0.5W/cm2 以下に設定し
てエッチングを行なっているので、1MHz以下の低周
波(特に380〜400kHz)を使用した場合におい
ても、SiNのSiO2 に対する高選択性エッチングが
実現される。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るSiO2 に対するSiN
膜の選択的エッチング方法の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0015】図2はSiO2 、SiNおよびレジストの
エッチレートと、O2 /CF4 混合比との関係を示した
グラフである。これらの測定は、平行平板型のRIE装
置を用い、ウエハーチャックをメカクランプにより行な
い、RF周波数を400kHzに、試料台循環チラー温
度を−10℃に設定して行なった。またエッチング条件
はRFパワー密度を0.5W/cm2 、ガス圧を700
mTorr、CF4 の流量を30sccm、Arの流量
を750sccm、O2 の流量を0〜90sccmに設
定して測定した。図2に示されたように、O2 流量の増
加によりSiNのエッチレートは大きくなり、逆にSi
2 のエッチレートは低下する。従って、CF4 にO2
を添加することにより選択比(SiN/SiO2 )は改
善される。許容される選択比はSiNとSiO2 との膜
厚比に左右される。例えばSiN膜が1000Å、Si
2 膜が300Åあったとすると、SiN膜がもっとも
エッチングされる所では1300Å程度エッチングさ
れ、300Åのオーバエッチングとなる。一方、SiO
2 膜は100Å程度エッチングされても差し支えなく、
これより選択比は3が必要と求められる。O2 /CF4
=0.33(O2 =10sccm/CF4 =30scc
m)以上では、選択比2.8以上が得られ、実際の工程
に適用することができる。
【0016】一方、O2 を添加することにより有機物で
あるレジストのエッチレートは急激に増加する。O2
CF4 =0.67(O2 =20sccm/CF4 =30
sccm)を超えると、エッチング時のレジストの後退
が顕著になり、パターン形状および寸法制御が困難にな
る。
【0017】以上の結果より、O2 /CF4 の最適混合
比は0.33から0.67の範囲であるといえる。
【0018】なお、図1と図2との比較により明らかな
ように、F* 発光強度(F* の発生量)とSiNのエッ
チレートはほぼ同様の傾向を示していることより、RI
EモードにおいてもF* がSiNの主エッチャントであ
ると予測される。
【0019】RFパワー密度を除くエッチング条件を上
記エッチング条件と同様に設定し、またO2 を20sc
cmに固定設定し、RFパワー密度を変化させてRFパ
ワー密度と選択比との関係を調べ、その結果を図3に示
した。F* が主エッチャントのSiNと、CF3 +が主エ
ッチャントのSiO2 ではウエハー面内における均一性
が異なる。図3縦線に示す均一性を考慮すると選択比
2.8〜3.0以上を得るには、RFパワー密度を0.
5W/cm2 以下にする必要があることがわかる。
【0020】このように、上記条件のエッチング方法を
用いてSiN膜をエッチングする場合、1MHz以下の
周波数を印加したRIE装置を用いて、SiO2 に対す
るSiN膜の高選択エッチングをすることができる。ま
た、同様の装置を用いてSiO2 をエッチングすること
もでき、従来のようにSiNエッチング専用のRIE装
置を併設せずに済ますことができる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るSiO
2 に対するSiN膜の選択的エッチング方法において
は、RFが印加される平行平板型RIE装置を用いたS
iO2 に対するSiN膜の選択的エッチング方法におい
て、前記RFの周波数を1MHz以下に設定する一方、
CF4 、O2 およびArあるいはHeを使用してCF4
に対するO2 の混合比を33%から67%に設定すると
ともに、RFパワー密度を0.5W/cm2 以下に設定
してエッチングを行なっているので、1MHz以下の低
周波(特に380〜400kHz)を使用した場合にお
いても、SiNのSiO2 に対する高選択性エッチング
を実現することができる。
【0022】従って、従来のようにSiNエッチング専
用のRIE装置を併設せずにSiN、SiO2 共にエッ
チングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】O2 /CF4 混合比とF* の発光強度との関係
を示したグラフである。
【図2】O2 /CF4 混合比とエッチングレートとの関
係を示したグラフである。
【図3】RFパワー密度と選択比との関係を示したグラ
フである。
【図4】CF4 /O2 プラズマモードでのSiO2及び
Si34 に対するエッチレートを示したグラフであ
る。

Claims (1)
Hide Dependent

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF(Radio Frequency)が印加される平
    行平板型RIE(Reactive Ion Etching)装置を用いたS
    iO2 に対するSiN膜の選択的エッチング方法におい
    て、前記RFの周波数を1MHz以下に設定する一方、
    CF4 、O2およびArあるいはHeを使用してCF4
    に対するO2 の混合比を33%から67%に設定すると
    ともに、RFパワー密度を0.5W/cm2 以下に設定
    してエッチングを行なうことを特徴とするSiO2 に対
    するSiN膜の選択的エッチング方法。