JPH0565433A - 水生生物の付着防止材料 - Google Patents

水生生物の付着防止材料

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JPH0565433A
JPH0565433A JP20154691A JP20154691A JPH0565433A JP H0565433 A JPH0565433 A JP H0565433A JP 20154691 A JP20154691 A JP 20154691A JP 20154691 A JP20154691 A JP 20154691A JP H0565433 A JPH0565433 A JP H0565433A
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幹育 中西
Takashi Imai
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は海洋汚染の心配がない水生生物の付着
防止材料の開発をすることを目的としてなされたもので
あって、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシ
ウム等の海水中に溶存している陽イオンと陰イオンとか
ら成る塩を塗料成分の一部として含有し、もしくは併せ
て他の忌避剤を含有して成ることを特徴とする。 【効果】従来、水生生物の忌避剤として使用されていた
ものとの比較テストにおいて、本発明の種々の実施例塗
料はこれらに比べて顕著な忌避効果が確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は船底、港湾施設、生簀等
への海藻、フジツボ、イガイ等の水生生物の付着を防止
する材料に関するものである。
【0002】
【発明の背景】船舶や各種港湾施設、あるいは漁網、生
簀等の漁獲施設等、海水に曝されているものには各種海
草、フジツボ、イガイ等が付着棲息し、これら施設等の
機能低下や耐久性の劣化をもたらしている。このため従
来から船底に塗布してこれら水生生物の付着を防止する
塗料が開発されている。しかしながらそれらによる水生
生物の防除効果は必ずしも満足のゆくものが得られてお
らず、加えてこれらの塗料の多くは錫化合物を含有して
いることから、これらが溶出拡散することによる周辺の
海洋並びに海棲生物への汚染も指摘されつつある。
【0003】本発明者はこのような背景から、いわゆる
海洋汚染の危険が少なく且つ充分に優れた水生生物の付
着防止効果が得られる物質の開発を試みてきている。即
ちこの種の水生生物の付着を防止する原理的究明を試み
た結果、おそらくその対策としては、水生生物が接近を
試みないような物質による抗菌性を利用し、ないしは無
機化合物による電気化学的性質を利用した忌避作用を得
ること、更には付着しようとする表面の性状改善により
付着し難いものとすること、これらの点に解決の糸口が
あろうと具体的手法の開発を試み、既に、特開平2−5
3876号公報、特開平2−53877号公報、特開平
2−53878号公報、特開平2−53879号公報等
に開示したとおりの成果を挙げてきている。
【0004】しかしながら、本発明者は、これらの公報
に開示した物質より、さらに充分に優れた付着防止効果
が得られる物質が身近にあるのではないかと模索を続
け、水生生物の基本的棲息環境に直結した条件にも解決
の糸口があろうとの推測のもとに研究を続けてきた。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような研究の
結果なされたものであって、海水中の水生生物の生理現
象は海水に溶存している化学物質が一定量のもとにおい
て維持でき、この化学物質の量が変化すれば生理現象に
支障をきたすため、水生生物がそのような環境を忌避す
るであろうという考えに基づいてなされた水生生物の付
着防止材料の開発を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たる水
生生物の付着防止材料は、海水中に溶存している陽イオ
ンと陰イオンとから成る塩を塗料成分の一部として含有
することを特徴として成るものである。
【0007】また本出願に係る第二の発明たる水生生物
の付着防止材料は、海水中に溶存している陽イオンと陰
イオンとから成る塩及び他の忌避剤を塗料成分の一部と
して含有することを特徴として成るものである。
【0008】更にまた本出願に係る第三の発明たる水生
生物の付着防止材料は、前記要件に加えて前記海水中に
溶存している陽イオンと陰イオンとから成る塩は塩化ナ
トリウムであることを特徴として成るものである。
【0009】更にまた本出願に係る第四の発明たる水生
生物の付着防止材料は、前記要件に加えて前記海水中に
溶存している陽イオンと陰イオンとから成る塩は塩化カ
リウムであることを特徴として成るものである。
【0010】更にまた本出願に係る第五の発明たる水生
生物の付着防止材料は、前記要件に加えて前記海水中に
溶存している陽イオンと陰イオンとから成る塩は硫酸マ
グネシウムであることを特徴として成るものである。
【0011】更にまた本出願に係る第六の発明たる水生
生物の付着防止材料は、前記要件に加えて前記海水中に
溶存している陽イオンと陰イオンとから成る塩及び/又
は忌避剤をオイル成分で被覆したものを塗料成分の一部
として含有することを特徴とするものである。これら発
明により前記目的を達成せんとするものである。
【0012】以下これら発明について具体的に説明す
る。まず本発明の特徴的構成である海水中に溶存してい
る陽イオンと陰イオンとカら成る塩について説明する。
海水中にはナトリウムイオン、マグネシウムイオン、カ
ルシウムイオン及びカリウムイオンなどの陽イオン、ま
た塩素イオン、硫酸イオン、炭酸水素イオン及び臭素イ
オンなどの陰イオンが溶存しているが、これら陽イオン
と陰イオンとの組合せから成る例えば塩化ナトリウム、
塩化カリウム、硫酸マグネシウム等の塩が本発明に適用
できる。
【0013】またこれら塩とともに塗料中に含有させる
ことができる忌避剤とは、錫及び錫化合物より比較的毒
性の低い銅及び銅化合物などの金属単体ないしその化合
物を初めとして、近年その忌避効果が認められつつある
ユーカリ油(シネオール、ユーカリプトール)、タンニ
ン、タンニン酸、サボニンなど、またその刺激性ないし
覚醒作用により忌避効果を示す山葵、唐辛子(粉末エキ
ス)、カフェインなど、更にタンパク質等の分解作用に
より忌避効果を発揮するリパーゼ、アミラーゼ、プロテ
アーゼ等の酵素物質、このほかニコチン、ニコチン酸な
どの毒素、アロエエキス、プロポリス等の傷治療物質、
サリチル酸Na、リモネン、チタン酸バリウム、アミノ
変性シリコーンオイル、酸化亜鉛と二酸化チタンと水と
の緊密結合粒子等が挙げられる。
【0014】次に上述の塩や忌避剤を混入する塗料につ
いては、通常の船底防汚用の塗料のものと同じ構成のも
のを適用できる。即ち樹脂成分、体質顔料、着色顔料、
可塑剤、添加剤などを必要に応じて適宜の割合で混合し
たものである。ここで樹脂成分としては、例えば塩化ゴ
ム、塩化ビニル、塩化ビニル・プロピオン酸ビニル、塩
素化ポリオレフィン、アクリル樹脂、スチレン・ブタジ
エン、ロジン、ロジンエステル、ロジン石鹸等があり、
また体質顔料としては炭酸カルシウム、タルク、珪石
粉、硫酸バリウム、クレー等がある。更に着色顔料とし
ては、チタン白、弁柄、可塑剤としてはジオクチルフタ
レート、トリクレジルホスヘート、塩化パラフィン、添
加剤としては沈殿防止剤、垂下防止剤、レベリング剤等
がそれぞれ挙げられる。また溶剤成分としてトルエン、
キシレン、シンナーなどの有機溶剤を使用してもよい
が、勿論溶剤を含まないものであってもよい。
【0015】次に本発明の付着防止材料の作成方法につ
いて簡単に説明する。例えば海水中に溶存している陽イ
オンと陰イオンとから成る塩として塩化ナトリウムを適
用する場合には、樹脂成分100部に対して塩化ナトリ
ウムを好ましくは100部前後、可能な範囲としては数
部ないし数100部の割合で従来公知の方法により混合
調整し、塩化ナトリウムを成分の一部として含有する塗
料を作成する。
【0016】また塩化ナトリウムの他に忌避剤を含む付
着防止材料を作成する方法の一例を示す。例えば忌避剤
として水溶性のものを選択する場合には、この忌避剤
を、あらかじめ作成しておいた塩化ナトリウム水溶液に
混合した後にこれを乾燥して乾燥固体とし、この乾燥固
体もしくは乾燥固体を粉砕したものを塗料中に混合調整
して付着防止材料とする。尚、忌避剤の替わりに塩化ナ
トリウムの水生生物への付着防止効果を更に効果的なも
のとし、あるいは併せてそれ自体も忌避効果を発揮し得
る忌避助剤を適用してもよい。
【0017】また上記作成方法において塗料に直接混合
される塩化ナトリウム又は塩化ナトリウムと水溶性忌避
剤との混合水溶液の乾燥固体をオイル成分の一例たるシ
リコーンオイル中に漬け、これを取り出して乾燥した
後、塗料に混入分散させてもよい。因みにこのような処
理をして作成した付着防止材料は塩化ナトリウムや乾燥
固体をコートしているシリコーンオイルの作用で発水性
や滑性を有するため、例えばこの付着防止材料を船底に
塗って使用した場合には、その発水性により海水が塩化
ナトリウムや乾燥固体と接触する確率が小さくなり、そ
の分塩化ナトリウムや乾燥固体の溶出も抑制される結
果、付着防止材料の忌避効果が持続するようになる。ま
た一方では滑性を有することにより塩化ナトリウムや乾
燥固体の忌避作用の他、機械的作用による水生生物の付
着防止効果も有するようになる。尚、もちろん上記二つ
の製法では塩化ナトリウムの替わりに塩化カリウムや硫
酸マグネシウム等を使用してもよいし、これらを複数種
類混ぜて使用してもよい。
【0018】また上記方法で得た付着防止用の塗料は直
接対象物に塗布等公知の被覆処理方法をもって施すほ
か、予めこのような塗料を板状ないしシート状のものに
塗っておいたものを対象物に取り付けるようにしてもよ
い。更にはこのような塗料を繊維に含浸させ、その繊維
を用いて漁網等を作ってもよい。
【0019】
【発明の作用】海水中に溶存している陽イオンと陰イオ
ンとから成る塩を含む塗料が船底等に塗布されることに
より、そこから海水中に前記陽イオンと陰イオンとが溶
出してその付近の当該イオンの濃度が、通常の海水のこ
れらイオンの濃度に比べて高くなる。その結果、生物学
的には必ずしも解明されていないが、水生生物の生理現
象を営むのに不都合な環境となって水生生物が船底等に
付着しなくなる。
【0020】また前記塩に加えて忌避剤も塗料成分とし
て含有する場合には、塩のイオン化による環境変化の忌
避作用と忌避剤の有する忌避作用とによって相乗的な忌
避効果を生ずる。更に前記塩及び/又は忌避剤をオイル
成分で被覆したものを塗料成分として含有する場合に
は、塩又は忌避剤表面の発水性や滑性が向上し、忌避効
果の持続性の向上や機械的作用による水生生物の付着防
止効果も有するようになる。
【0021】
【実施例】以下実施例を説明するが、実施例1〜実施例
5は、海水中に溶存している陽イオンと陰イオンとから
成る塩として塩化ナトリウムを採用し、塗料中には他の
忌避剤を入れずにこの塩化ナトリウムのみを混入したも
のであり、また実施例6〜実施例9は、海水中に溶存し
ている陽イオンと陰イオンとから成る塩として塩化ナト
リウムを採用し、塗料中にはこの塩化ナトリウムととも
に他の忌避剤も混入したものである。更に実施例10及
び実施例11は、海水中に溶存している陽イオンと陰イ
オンとから成る塩として、それぞれ塩化カリウム、硫酸
マグネシウムのみを塗料中に混入したものであり、実施
例12は塩化ナトリウムをオイル成分で被覆したものを
塗料中に混入したものである。また実施例1〜5及び実
施例8〜11の比較例として比較例1〜3、実施例6、
7の比較例として比較例4、5をそれぞれ作成し、実施
例12は実施例1を比較の対象とした。
【0022】以下各実施例及び比較例を掲げる。 〈実施例1〉海水中に溶存している陽イオンと陰イオン
とから成る塩として塩化ナトリウムを採用し、具体的に
はごく普通の市販食塩たる日本たばこ産業株式会社製
(塩化ナトリウム99%以上)を、乳鉢内にて乳棒によ
り粉砕したものを用いた。また、塗料は大日本インキ化
学工業株式会社製のアクリル樹脂であるアクリディック
A−198−XBを使用した。なお、このものは溶剤と
して既にキシレンを樹脂分1に対して1含むものであ
る。そして、アクリディックA−198−XB100部
(樹脂分50部、キシレン50部)に対し、塩化ナトリ
ウムたる上記粉砕した食塩16部をボールミルにてよく
攪拌混合して、塩化ナトリウムを塗料の成分の一部とし
て含有する実施例1塗料を作成した。
【0023】〈実施例2〉前記同様にアクリディックA
−198−XBの100部(樹脂分50部、キシレン5
0部)に対し、塩化ナトリウムたる上記粉砕した食塩2
5部をボールミルにてよく攪拌混合して、実施例2塗料
を作成した。
【0024】〈実施例3〉前記同様にアクリディックA
−198−XBの100部(樹脂分50部、キシレン5
0部)に対し 塩化ナトリウムたる上記粉砕した食塩5
0部をボールミルにてよく攪拌混合して、実施例3塗料
を作成した。
【0025】〈実施例4〉前記同様にアクリディックA
−198−XBの100部(樹脂分50部、キシレン5
0部)に対し、塩化ナトリウムたる上記粉砕した食塩1
00部をボールミルにてよく攪拌混合して、実施例4塗
料を作成した。
【0026】〈実施例5〉上記アクリディックA−19
8−XBは溶剤として既にキシレンを含むものである
が、この実施例では混合調整時及び塗布時塗料の延び等
も考慮してキシレンを、また、着色剤且つ増粘剤として
ベンガラを加えることとした。そして、アクリディック
A−198−XBの100部(樹脂分50部、キシレン
50部)に対し、追加のキシレン10部、塩化ナトリウ
ムたる上記粉砕した食塩50部、ベンガラを10部ボー
ルミルにてよく攪拌混合して実施例5塗料を作成した。
【0027】〈実施例6〉また、前記塩化ナトリウムの
他に水溶性忌避剤としては、塩化銅(CuCl・2H
O)を用意し、これらを溶質とした同重量の飽和水溶
液をそれぞれ作り、両者を混合の後、濾過した。濾過水
を加熱して、水を蒸発させ、結晶化させて乾燥固体を
得、これを乳鉢内で乳棒で粉砕して粉末とした。そして
前記のアクリディックA−198−XB100部(樹脂
分50部、キシレン50部)に対し、粉砕した前記乾燥
固体16部をボールミルにてよく攪拌混合して、塩化ナ
トリウムと水溶性忌避剤の混合水溶液からの乾燥固体を
塗料の成分の一部として含有する実施例6塗料を作成し
た。
【0028】〈実施例7〉水溶性忌避剤として市販試薬
品のサボニンを用いた以外実施例6と同様にして得た乾
燥固体を、アクリディックA−198−XBの100部
に、実施例6と同様な比率で攪拌混合して実施例7塗料
を作成した。尚、サボニンは、植物界に分布する配糖体
で多環式化合物をアグリコンとする物質の総称であり、
大多数が無定形の粉末で、溶血作用を持ち、粘膜刺激性
や催涙性、魚類への中毒作用を有するもので、広く植物
界で得られ、概して無害のものである。
【0029】〈実施例8〉関東化学株式会社製の試薬で
あるオイル状のユーカリプタスと前記塩化ナトリウムの
粉砕物を各々同じ割合で混合したものを、前記同様のア
クリディックA−198−XBの100部(樹脂分50
部、キシレン50部)に対して50部の割合で添加混合
して、実施例8塗料を作成した。
【0030】〈実施例9〉関東化学株式会社製の試薬で
あるカテコール5%水溶液80部に対して前記塩化ナト
リウムの粉砕物を20部を混合して乾燥後粉末化したも
のを、前記同様のアクリディックA−198−XBの1
00部(樹脂分50部、キシレン50部)に対して50
部の割合で添加混合して、実施例9塗料を作成した。
【0031】〈実施例10〉海水中に溶存している陽イ
オンと陰イオンとから成る塩として塩化カリウムを採用
し、具体的には関東化学株式会社製の試薬である塩化カ
リウムを乳鉢内にて乳棒により粉砕したものを用いた。
そして、前記同様のアクリディックA−198−XBの
100部に対し、塩化カリウムの粉砕物50部をボール
ミルにてよく攪拌混合して、実施例10塗料を作成し
た。
【0032】〈実施例11〉海水中に溶存している陽イ
オンと陰イオンとから成る塩として、硫酸マグネシウム
を採用し、具体的には関東化学株式会社製の試薬である
硫酸マグネシウムを乳鉢内にて乳棒により粉砕したもの
を用いた。そして、前記同様のアクリディックA−19
8−XBの100部に対し、硫酸マグネシウムの粉砕物
50部をボールミルにてよく攪拌混合して、実施例11
塗料を作成した。
【0033】〈実施例12〉実施例1の塩化ナトリウム
をオイル成分たる東レ・ダウ・コーニング・シリコーン
社製のシリコーンオイルSF8417(アミノ変性シリ
コーンオイル)に浸けた後、これを取り出して80℃の
加熱炉で6時間乾燥し、前記同様のアクリディックA−
198−XBの100部に対し、この乾燥した塩化ナト
リウムオイル被覆物50部をボールミルにてよく攪拌混
合して、実施例12塗料を作成した。
【0034】〈比較例1〉特開昭53−102340号
に付着防止塗料として開示されるカキの殼を粉体状にし
たものを前記同様のアクリディックA−198−XBに
対し混合したものを比較例1塗料とした。
【0035】〈比較例2〉その刺激性により水生生物性
の忌避作用が認められているトウガラシを前記同様のア
クリディックA−198−XBに対し混合したものを比
較例2塗料とした。
【0036】〈比較例3〉忌避成分を含有しない前記同
様のアクリディックA−198−XBに対し混合したも
のを比較例3塗料とした。
【0037】〈比較例4〉水溶性忌避剤たるタンニンと
して市販試薬用のタンニン酸を用いた以外、実施例6と
同様にして得た乾燥固体を、実施例6と同様な比率で攪
拌混合して比較例4塗料を作成した。なお、タンニンは
柿の渋やお茶の渋味として知られるように、植物界に広
く存在し、加水分解によって多価フェノール酸を生ずる
物質の総称であり、ほとんど無色、無定形の物質で、水
に溶解しやすく、収斂性、水溶性タンパク質を不溶性に
変える性質を有し、殺菌剤としての薬効ををも持ち合わ
せる。渋柿におけるフロログルシノール(phloro
glucinol)及び没食子酸を含んでなるといわれ
るシブオール(shibuol)、お茶におけるカテキ
ン類がよく知られている。
【0038】〈比較例5〉比較例5としては、前記実施
例1で作成した塗料をそのまま比較例5塗料とした。
【0039】次にこれら実施例の付着防止効果を確認す
るための試験方法について説明する。尚、実施例1〜5
及び実施例8〜12並びにその比較例1〜3については
プレートテスト、またその一部については確認のためビ
ーカーテスト及び海洋テストを行ない。また実施例6、
7及びその比較例4、5については基板付着テストを行
なった。
【0040】まずプレートテストは図1に示すように適
宜寸法のアクリル系FRP基板1上に本発明たる水生生
物の付着防止材料Mを直径5cmの円状に塗布し、その
ほぼ中央に殼長3cmのムラサキイガイAを水平に固定
し、このムラサキイガイから足糸aの付着(着床)位置
がどこにくるかを調べるものである。なお、ムラサキイ
ガイはフジツボと並んで付着試験して使用される代表的
水生生物であり、海洋構築物に付着し易いこと、及びテ
ーブルテストにおいては足糸の本数を数えることで客観
的データを得易い等の理由でこの生物を実験に採用し
た。
【0041】そして、ムラサキイガイAを固定する具体
的手法は、付着防止材料Mが塗布された中央部に例えば
直接、あるいは本実験のように1、2mm程度の厚さの
ゴム片を介在してムラサキイガイを瞬間接着剤等で固定
したものであって、一週間ほど海水槽中に置いてその足
糸の着床状況を観察したものである。これによって判明
することは足糸が付着防止材料Mを越えて更に外側のア
クリル系FRP基板1上に伸びるような状態であれば明
らかにムラサキイガイの足糸が付着防止材料Mを忌避し
ていることであって、成長した足糸の数に対し付着防止
材料の外部に出た足糸の割合(%)が大きいほど付着防
止効果が得られていることが判明する。このようなテス
トは実施例8、9以外はサンプル数を2とし、実施例
8、9及び各比較例にあってはサンプル数を3として行
った。
【0042】またビーカーテストは効果確認の精度を高
めるために行うものもであって、この試験手法は、図2
に示すように、適宜大きさ、例えば300ccのビーカ
ー2内全面に上記付着防止材料Mを塗布し、乾燥後、海
水280cc程を満たし、その中へムラサキイガイAを
投入し、一週間ビーカー中に置いてこのムラサキイガイ
からの足糸がビーカー内面の何れかに付着(着床)する
かどうかを観察した。この試験における付着防止効果の
判定は、貝が死んでしまったり、足糸を出さなかった場
合には効果ありとし、足糸を出し、ビーカーの底面ない
し側面に付着させて 貝殼を固定している場合には効果
なしと判断し、各実施例につき、2つビーカーを用意し
て行った。
【0043】更に海洋テストはプレートテスト及びビー
カーテストが研究室内での試験であるため、より実際に
近いテストとして実施例5、10、11についてのみ行
なうものであって、その方法は付着防止塗料を魚船の船
底に塗り、一カ月間海中に放置して藻の付着状況を観察
するというものである。
【0044】更にまた基板付着テストは、10cm×3
5cm×3mmの塩化ビニール板を用意し、先ずこれに
前記各付着防止材料を塗布する。そして、各付着防止材
料が塗布された塩化ビニル板を別途用意した金具に順次
横に並ぶように固定し、また、金具の下方には錘りを付
け、上方にはロープを付け、塩化ビニル板全体が常に海
水中に没しているように湾内の岸壁に取り付けたまま放
置し、一定期間毎に海中より引き上げて、塩化ビニル板
への海藻の付着状態を目視、観察した。このようなテス
トはサンプル数を2とし、夏の7月から8月にかけて行
なったものである。
【0045】
【発明の効果】実施例1〜5及び実施例8〜12並びに
これに対応した比較例1〜3のプレートテストの結果を
それぞれ表1、表2に示し、また同じくビーカーテスト
の結果を表3に示す。また実施例6、7及びこれに対応
した比較例4、5の基板付着テストの結果を表4に示
す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】これによればプレートテストでは、実施例
1にあってはサンプル1は総足糸数23本中23本が、
サンプル2は総足糸数44本中41本がそれぞれ直径5
cmの塗布面の外側に足糸を伸ばしており平均97%の
忌避率であり、また実施例2にあってはサンプル1は足
糸3本を出したが、全てを自分の殼に付着させ、サンプ
ル2は足糸11本全てを自分の殼に付着させ、その忌避
率は100%であった。
【0051】また実施例3にあってはサンプル1は足糸
を出さず、サンプル2は足糸4本を出したが全てを自分
の殼に付着させ、その忌避率は100%、また実施例4
にあってはサンプル1は足糸を2本出したが全てを自分
の殼に付着させ、一方サンプル2は貝が死んでしまい、
その忌避率は100%、さらに実施例5にあってはサン
プル1、サンプル2とも足糸を全く出さず、その忌避率
も100%と判定された。更に実施例8ではいずれのサ
ンプルも足糸を出さず、実施例9ではサンプル1は足糸
を出さず、他のサンプルも足糸を出したがいずれも塗料
塗布面の外側へ付着させ、いずれの実施例でも忌避率は
100%であった。
【0052】また更に実施例10にあっては、サンプル
1は足糸を出さず、サンプル2は貝が死んでしまいその
忌避率は100%、実施例11にあってはサンプル1、
サンプル2とも足糸を全く出さずその忌避率は100
%、また実施例12でもサンプル1、サンプル2とも足
糸を全く出さずその忌避率はやはり100%という結果
であった。
【0053】これに対し比較例1としての特開昭53−
102340号に開示されるカキの殼を粉体状にしたも
のを塗料中に混合したものにおいては平均28%、比較
例2のトウガラシを塗料中に混合したものにおいては平
均31%、比較例3の防汚成分を含有しない塗料(実際
には大日本インキ化学工業株式会社製のアクリディック
A−198−XBを使用した)においては平灼28%と
いう状況であったため、これとの比較において上記各実
施例の著しい効果が確認された。因みに比較例として挙
げた二つの試薬はすでに他の文献等において防除効果が
あるものとして指摘されているものである。
【0054】また塩化ナトリウムのみならず、実施例1
0、11のプレートテストの結果に見られるように他の
海水中に溶存している陽イオンと陰イオンとから成る塩
においても忌避効果が確認された。
【0055】更に実施例12のプレートテストの結果に
見られるように、塩化ナトリウムをオイル成分で被覆し
たものは、実施例1に示すオイル成分で被覆していない
ものに比べてやや高い忌避効果を示しており、少なくと
も同等の忌避効果とその持続性の向上が予想された。
【0056】一方ビーカーテストでは表3に示すよう
に、本発明の実施例1にあってはサンプル1は足糸29
本を出し側面に付着、サンプル2は足糸15本を出しビ
ーカー底面に付着させており、判定としては効果なしで
あった。また実施例2にあってはサンプル1、サンプル
2とも足糸を出さず、また実施例3でもサンプル1、サ
ンプル2とも足糸を出さず、両実施例での判定は効果あ
りであった。更に実施例5にあってはサンプル1、サン
プル2とも貝が死んでしまい、判定は共に効果ありであ
った。また更に実施例8及び実施例9では、いずれのサ
ンプルとも貝が死んでしまった。
【0057】更にまた実施例10及び実施例12ではサ
ンプル1、サンプル2とも貝が死んでしまい、実施例1
1ではサンプル1は貝が死に、サンプル2は足糸を出さ
ないという結果からいずれの実施例でも忌避効果ありと
いう判定であった。
【0058】このようにビーカーテストにおいても総合
的にはプレートテスト同様に実施例1を除くすべての実
施例で忌避効果が確認された。更に実施例5、10、1
1について行われた海洋テストにおいても各塗料の塗付
部分と非塗付部分とで藻の付着状況に明らかに差が出て
おり、付着防止効果があることが実地試験でも確認され
た。
【0059】次に塩化ナトリウムの他に忌避物質を入れ
た実施例6、実施例7にあっては、約1カ月経過して
も、全面まで海藻で覆われることがなく、比較的良好な
状態であったのに対し、比較例4、比較例5はともに1
00%完全に覆われてしまい、本発明の実施例6、7が
他の付着防止材料よりも忌避効果が強いことが認められ
た。また、テスト実施中の付着状況も両実施例の方が比
較例より良好であった。更に他の忌避物質を入れた実施
例8、9のプレートテスト、ビーカーテストによって
も、このような構成の塗料の忌避効果が確認されてい
る。尚、比較例としてあげたタンニン及び塩化ナトリウ
ムは、それ自体単体で既に付着防止効果があるものとし
て本発明者が確認に及んでいるものである。
【0060】このように塩化ナトリウム、塩化カリウム
など海水を構成する主要物質でありながら付着防止効果
があるのは、自然界の定常状態を破る状態を呈すること
に起因すると思われる。例えば自然界でも、この逆の作
用と思われるが河川が海に流れ込む河口付近に寄生虫を
落としに魚達がやってくることからも伺い知れる。
【0061】そしてまた、他の忌避剤を併せて含む場合
には、それ自身の付着防止効果を発揮しているか、ある
いは塩化ナトリウム等の塩に作用して相乗的な効果を生
み出しているか、塩化ナトリウム等の塩の溶出速度を調
整する等して、塩化ナトリウム等の塩又は忌避剤単独で
は得られないような付着防止効果を総合的に発揮するの
ではないかと思われる。
【0062】尚忌避剤は、本来単独では付着防止効果が
認められる物質であっても、例えば塩化ナトリウム等と
の混合水溶液から乾燥して得たときに、それ自身の付着
防止効果が妨げられる物質であってはならない。因みに
比較例4では、タンニン酸が塩化ナトリウムと反応し
て、あるいは乾燥の際の加熱により酸化等して、本来の
付着防止効果を滅失してしまったと思われが、実施例9
で使用したカテコールは同じタンニンの一種でありなが
ら忌避効果が認められた例である。従って忌避剤は、塩
化ナトリウム等、海中溶存イオンから成る塩の効果を相
乗的する物質を選ぶ必要がある。
【0063】また海中に溶存している塩化ナトリウム等
は最も身近で且つこれを溶出させたとしても、本来海洋
そのものに大量に存在しているものであるから、また、
海棲生物に対しての影響も全体の溶解量からすれば溶出
するのは極徴々たるものであるから、環境汚染の問題は
なく、そして極めて安価に得られる材料であるから低コ
ストで製造できる。尚、塩化ナトリウム、塩化カリウム
等の塩の粒径が大きいと、船底塗料としては、航行抵抗
となるため、粒径が細かいのが望ましく、またそれらを
シランカップリング剤やシリコンオイル等で表面処理し
て効果の持続性や塗面の平滑性を向上させるのがよい。
【0064】また、糸やシート状等の繊維に塩化ナトリ
ウム等の塩あるいはこれと水溶性忌避剤との水溶液を吸
収させた後、乾燥し、その後その上に一般塗料にて塗膜
を形成したものであっても、要は塩化ナトリウム等の塩
あるいはこれと忌避剤とを塗料の塗膜から溶出できるよ
うに配置されている意味では本発明の予定するところで
ある。
【0065】また尚、他の忌避剤を併せて含ませるには
糸やシート状等の繊維に塩化ナトリウムと水溶性忌避剤
の混合水溶液を吸収させた後、乾燥し、その後その上に
一般塗料にて塗膜を形成したものであっても、要は塩化
ナトリウムと水溶性忌避剤との混合水溶液からの乾燥固
体を塗料の塗膜から溶出できるように配置されている意
味では本発明の予定とするところである。また忌避剤も
上記実施例に挙げたものに限らず、もちろん種々のもの
を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明たる水生生物の付着防止材料の試験方法
であるプレートテストを示す斜視図である。
【図2】本発明たる水生生物の付着防止材料の試験方法
であるビーカーテストを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アクリル糸FRP基板 2 ビーカー A ムラサキイガイ a 足糸 M 付着防止材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水中に溶存している陽イオンと陰イオ
    ンとから成る塩を塗料成分の一部として含有することを
    特徴とする水生生物の付着防止材料。
  2. 【請求項2】 海水中に溶存している陽イオンと陰イオ
    ンとから成る塩及び他の忌避剤を塗料成分の一部として
    含有することを特徴とする水生生物の付着防止材料。
  3. 【請求項3】 前記海水中に溶存している陽イオンと陰
    イオンとから成る塩は塩化ナトリウムであることを特徴
    とする請求項1または2記載の水生生物の付着防止材
    料。
  4. 【請求項4】 前記海水中に溶存している陽イオンと陰
    イオンとから成る塩は塩化カリウムであることを特徴と
    する請求項1または2記載の水生生物の付着防止材料。
  5. 【請求項5】 前記海水中に溶存している陽イオンと陰
    イオンとから成る塩は硫酸マグネシウムであることを特
    徴とする請求項1または2記載の水生生物の付着防止材
    料。
  6. 【請求項6】 前記海水中に溶存している陽イオンと陰
    イオンとから成る塩及び/又は忌避剤をオイル成分で被
    覆したものを塗料成分の一部として含有することを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載の水生生物の
    付着防止材料。
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