JPH056116U - エンジンのシリンダヘツド構造 - Google Patents

エンジンのシリンダヘツド構造

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Publication number
JPH056116U
JPH056116U JP5860391U JP5860391U JPH056116U JP H056116 U JPH056116 U JP H056116U JP 5860391 U JP5860391 U JP 5860391U JP 5860391 U JP5860391 U JP 5860391U JP H056116 U JPH056116 U JP H056116U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
blow
chamber
cylinder head
gas
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Pending
Application number
JP5860391U
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English (en)
Inventor
正美 西田
雅一 徳山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH056116U publication Critical patent/JPH056116U/ja
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動弁機構で跳ね上げるオイルをブローバイガ
ス導入口の延設部で遮断して、オイルセパレータ室内に
跳ね上げオイルが侵入するのを阻止する。 【構成】 オイルセパレータ室58のセパレートプレー
ト56に、オイルセパレータ室58と動弁室60とを連
通するブローバイガス導入口64を形成する。ブローバ
イガス導入口64を、動弁室60内のオイルタペット2
8,30にオイル供給する左右一対の潤滑油通路32,
34間で、且つプラグ取付ボス部66間に配置する。ブ
ローバイガス導入口64を下方に延設し、延設部の下端
を潤滑油通路32,34より下方に位置させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのシリンダヘッド構造に関し、とりわけ、ブローバイガス 中のオイルを分離するためのオイルセパレータ室を設けたシリンダヘッド構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのブローバイガス還元方式としては従来各種存在するが、中でも実公 昭62−37933号公報とか実開昭62−31708号公報に開示されるよう に、シリンダヘッド部分から吸気系にブローバイガスを還元する、いわゆるクロ ーズドシステムが多く用いられる。
【0003】 この種のブローバイガス還元装置では、シリンダヘッドの内部に、動弁機構を 収納した動弁室から隔成されたオイルセパレータ室を設け、このオイルセパレー タ室でブローバイガス中のオイル分(オイルミスト)を分離した後、吸気系に還 元することが望ましい。前記オイルセパレータ室は、ヘッドカバーの内側上端部 を、セパレートプレートを用いて隔成し、このセパレートプレートに前記動弁室 に連通するブローバイガス導入口を形成する。そして、このブローバイガス導入 口を介して動弁室内のブローバイガスを含んだ空気が、オイルセパレータ室内に 出し入れされるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のブローバイガス還元装置を組み込んだシリンダヘ ッド構造にあっては、セパレートプレートに形成したブローバイガス導入口は、 このセパレートプレートに単に打ち抜きを施した開口部であるとか、また、この ブローバイガス導入口を下方に延設するにしても、その突出量が少ないものであ った。
【0005】 このため、動弁機構の作動、つまり、カムシャフトの回転とか吸,排気弁の往 復運動等により跳ね上げられたオイルが、前記ブローバイガス導入口からオイル セパレータ室に侵入してしまう。すると、オイルセパレータ室に侵入したオイル はブローバイガスと共に吸気系に導入されてしまい、ブローバイガスからオイル ミストを分離するために設けた前記オイルセパレータ室の効果が低減してしまう 。このようにオイル分が吸気系に導入されると、排気ガス中のエミッションが悪 化してしまうという課題があった。
【0006】 そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑みて、動弁機構で跳ね上げられたオイ ルがオイルセパレータ室に侵入するのを、簡単な構造にして確実に防止すること ができるエンジンのシリンダヘッド構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案は、シリンダヘッドの内側上端部に動弁室 から隔成するオイルセパレータ室を設け、かつ、動弁室内に左右一対の潤滑油通 路を適宜間隔をもって配置したエンジンのシリンダヘッド構造において、前記オ イルセパレータ室へのブローバイガス導入口を、前記一対の潤滑油通路間で、か つ、プラグ取付ボス間に配置し、このブローバイガス導入口を一対の潤滑油通路 下方に延設することにより構成する。
【0008】 また、前記ブローバイガス導入口は、複数気筒が配列された長手方向略中央部 に配置することが望ましい。
【0009】
【作用】
以上の構成により本考案のエンジンのシリンダヘッド構造にあっては、オイル セパレータ室に形成するブローバイガス導入口を、動弁室内に設けた一対の潤滑 油通路下方に延設したことにより、動弁機構で跳ね上げられたオイルをブローバ イガス導入口の延設部分で遮断することができる。従って、ブローバイガス導入 口から上記跳ね上げによるオイルがセパレータ室内に侵入するのを防止する。
【0010】 また、前記ブローバイガス導入口は、複数気筒が配列された長手方向略中央部 に配置することにより、このブローバイガス導入口を介して行う掃気を動弁室内 全般に亘って略均一に行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説明する。図1から図4は本考案 の一実施例を示すエンジンのシリンダヘッド構造を示し、図1は要部縦断面図、 図2はヘッドカバーを取り除いた状態を示すシリンダブロックの平面図、図3は 本実施例に用いるオイル溜め部を示す概略構成図、図4はオイル溜め部の要部断 面図である。
【0012】 即ち、本実施例のシリンダヘッド構造は、図1に示したようにエンジンブロッ ク10の上端にヘッドカバー12を機密構造をもって取り付け、このヘッドカバ ー12により動弁機構14を保護する。ヘッドカバー12内には、吸,排気弁1 6,18を開閉作動するカムシャフト20,22を左右に一対設けてあり、また 、吸,排気弁16,18のロッカアーム24,26の内側端部には、それぞれオ イルタペット28,30を左右に一対配置する。更に、前記オイルタペット28 ,30の下方には、オイルタペット28,30にオイルを供給するための潤滑油 通路32,34を左右に一対設けてある。
【0013】 前記潤滑油通路32,34は、図2中左端部で互いに連通すると共に、一方の 潤滑油通路32の他端部にはオイル溜め部36を設けてある。このオイル溜め部 36は図3に示したように、前記潤滑油通路32より高い位置に設けて、この潤 滑油通路32に通路38を介して連通するオイル貯蔵部40と、このオイル貯蔵 部40から離れた部位に設け、このオイル貯蔵部40に通路42,44,46を 介して連通する経路に介設されたチェック弁48とで構成する。また、前記オイ ル貯蔵部40の上端部は、図4に示したように小径の大気連通路50を形成した プラグ52で閉止してある。
【0014】 前記ヘッドカバー12の内側上端部には、図2中破線で示す範囲をもって隔成 壁54を垂設し、この隔成壁54の下端周縁にセパレートプレート56を気密に 取り付ける。隔成壁54およびセパレートプレート56の内側をオイルセパレー タ室58とし、前記動弁機構14を収納する動弁室60から隔成する。尚、前記 動弁室60には、シリンダヘッド側方に複数形成した開口部62を介して図外の クランク室と連通し、この開口部62からブローバイガスが動弁室60内に導入 される。前記セパレートプレート56にはブローバイガス導入口64を形成し、 このブローバイ導入口64を介して動弁室60とオイルセパレータ室58とを連 通する。
【0015】 ここで、前記ブローバイガス導入口64を、前記一対の潤滑油通路32,34 間に対応させ、かつ、図2に示したようにプラグ取付ボス66,66間に対応さ せて配置する。
【0016】 ここで、前記ブローバイガス導入口64は下方に延設され、この延設部分を前 記潤滑油通路32,34の間に通して、その延設部分下端がこれら潤滑油通路3 2,34より下方となるように配置する。
【0017】 また、本実施例のエンジンは複数気筒を直列に配置してあり、これに伴って複 数のプラグ取付ボス66,66…を図2に示したように直列配置してある。そし て、前記ブローバイガス導入口62を、複数気筒が配列された長手方向略中央部 に配置する。
【0018】 以上の構成により本実施例のシリンダヘッド構造にあっては、クランク室内に 発生したブローバイガスは、開口部62を通って動弁室60内に侵入し、この動 弁室60内のブローバイガスを含んだ空気は、セパレートプレート56に形成し たブローバイガス導入口64を介してオイルセパレータ室58に導入される。そ して、オイルセパレータ室58内のブローバイガスを、このオイルセパレータ室 58の端部に形成した図外の排出口から図外の吸気系に還元し、燃焼室で燃焼さ せる。また、前記排出口からは前記ブローバイガスの還元と交互にエアクリーナ を通した新気をオイルセパレータ室58に導入し、この導入した新気を前記ブロ ーバイガス導入口64から動弁室60に供給することにより、シリンダヘッド部 分の掃気を行うことができる。従って、前記ブローバイガス導入口64は、ブロ ーバイガスの排出と新気の導入とが交互に行われることになる。
【0019】 ここで、前記ブローバイガス導入口64を延設して、その下端部を左右一対の 潤滑油通路32,34の間を通すと共に、延設した先端(下端)をこれら潤滑油 通路32,34より下方に配置したので、このブローバイガス導入口64を十分 に長くすることができる。従って、前記ブローバイガス導入口64の延設部分で 動弁機構14が跳ね上げるオイルを遮断し、このオイルがブローバイガス導入口 64からオイルセパレータ室58内に侵入するのを防止する。従って、前記オイ ルセパレータ室58は、ブローバイガス中のオイルミストを分離して燃料分のみ を吸気系に還元するという本来の機能を十分に発揮し、排気ガス中のエミッショ ン悪化を防止することができる。尚、前記オイルセパレータ室58で分離したオ イル分は、前記動弁室14内に戻される。
【0020】 また、本実施例では前記ブローバイガス導入口64を複数気筒が配列された長 手方向略中央部に配置したので、このブローバイガス導入口64から動弁室60 に新気を導入する際、この動弁室60内に略均等に新気を取り入れることができ るため、動弁室60内の掃気を効率良く行うことができる。
【0021】 ところで、本実施例にあっては潤滑油通路32にオイル溜め部36を設けたこ とにより、エンジン再始動時にオイルタペット28,30への潤滑油供給を迅速 に行うことができる。即ち、エンジンが稼働状態にある時にはオイルポンプから の吐出オイルを潤滑油通路32,34に供給して、前記オイル溜め部36は常時 オイル供給された状態にある。そして、エンジン停止によりオイル供給が停止し た場合に、前記オイル溜め部36はチェックバルブ48によりオイルがドレンバ ックするのを阻止して、このオイル溜め部36内にオイルを封入する。このとき 、チェックバルブ48のみではオイルは時間の経過に伴って徐々に落下してしま うが、途中に設けたオイル貯蔵部40のプラグ52に形成した大気連通路50に より、オイル貯蔵部40とチェックバルブ48との間に大気圧を作用させて、チ ェックバルブ48でのドレンバックを効果的に阻止し、前記オイル溜め部36で のオイル保持能力を大幅に向上することができる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の請求項1に示すエンジンのシリンダヘッド構造に あっては、オイルセパレータ室に形成するブローバイガス導入口を、動弁室内に 適宜間隔をもって左右一対配置した潤滑油通路間で、かつ、プラグ取付ボス間に 配置し、このブローバイガス導入口を前記一対の潤滑油通路下方に延設したので 、動弁機構で跳ね上げたオイルをブローバイガス導入口の延設部分で遮断でき、 この跳ね上げオイルがセパレータ室内に侵入するのを防止する。従って、前記オ イルセパレータ室の本来の機能を十分に発揮させることができ、吸気系に還元す るブローバイガス中にオイル分が混入するのを防止して、排気ガスのエミッショ ン悪化を防止することができる。
【0023】 また、本考案の請求項2にあっては、前記ブローバイガス導入口を、複数気筒 が配列された長手方向略中央部に配置したので、このブローバイガス導入口を介 して行う掃気を動弁室内全般に亘って略均一に行うことができ、掃気の効率を向 上することができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるエンジンのシリンダヘッド構造
の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示すヘッドカバーを取り除
いたシリンダブロックの平面図である。
【図3】本考案の一実施例に用いたオイル溜め部を示す
概略構成図である。
【図4】本考案の一実施例に用いたオイル溜め部の要部
断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンブロック 12 ヘッドカバ
ー 14 動弁機構 32,34 潤滑
油通路 36 オイル溜め部 56 セパレート
プレート 58 オイルセパレータ室 60 動弁室 64 ブローバイガス導入口 66 プラグ
取付ボス部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドの内側上端部に動弁室か
    ら隔成するオイルセパレータ室を設け、かつ、動弁室内
    に左右一対の潤滑油通路を適宜間隔をもって配置したエ
    ンジンのシリンダヘッド構造において、 前記オイルセパレータ室へのブローバイガス導入口を、
    前記一対の潤滑油通路間で、かつ、プラグ取付ボス間に
    配置し、このブローバイガス導入口を一対の潤滑油通路
    下方に延設したことを特徴とするエンジンのシリンダヘ
    ッド構造。
  2. 【請求項2】 前記ブローバイガス導入口が、複数気筒
    が配列された長手方向略中央部に配置されたことを特徴
    とする請求項1記載のエンジンのシリンダヘッド構造。
JP5860391U 1991-07-01 1991-07-01 エンジンのシリンダヘツド構造 Pending JPH056116U (ja)

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JP5860391U JPH056116U (ja) 1991-07-01 1991-07-01 エンジンのシリンダヘツド構造

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JPH056116U true JPH056116U (ja) 1993-01-29

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JP5860391U Pending JPH056116U (ja) 1991-07-01 1991-07-01 エンジンのシリンダヘツド構造

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JP (1) JPH056116U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1961928B1 (de) * 2007-02-23 2018-07-25 Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG Ölvorabscheider für Kurbelgehäusegas

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1961928B1 (de) * 2007-02-23 2018-07-25 Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG Ölvorabscheider für Kurbelgehäusegas

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