JPH0559061U

JPH0559061U - ボールバルブ

Info

Publication number: JPH0559061U
Application number: JP2630491U
Authority: JP
Inventors: 紘一小林
Original assignee: 株式会社ケイヴイシー
Priority date: 1991-04-18
Filing date: 1991-04-18
Publication date: 1993-08-03

Abstract

(57)【要約】【目的】ボールバルブを容易に分解して、内部の点
検、取替え等を容易に行うことができる。【構成】左右側部が開口した中空状のバルブボティ内
に、弁体流路を有する球状弁体を回動自在に収納し、同
バルブボディの左右開口部に、円筒状とした左右側配管
接続部を接合し、ボルトを介して同バルブボディと左右
側配管接続部とを着脱自在に取付け、ボルトによって、
球状弁体を有するバルブボディを分解する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内部の点検、取替え等を容易に行うことができるボールバルブに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、流体の流量調整を行うボールバルブの一形態としては、例えば、食品等の工場で使用する場合、そのバルブを簡単に分解可能として、内部の点検、取替え、清掃等が容易に行えるようにしている。このボールバルブは、バルブボディの内部で、中央部に流路を形成した球状弁体の回転によって開閉作動するボールバルブにおいて、球状弁体の両側部にシール組立体を設け、しかも、同組立体を球状弁体に対して進退自在に構成して、内部の球状弁体を容易に分解できるものである。

【０００３】そして、バルブボディの上側部を開口して、その内部を露出させ、シール組立体を後退させて、球状弁体の取り外すことができるようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のようなボールバルブは、以下のような課題を有していた。

【０００５】即ち、ボールバルブを点検する際に、まず、バルブボディの上側部を開口し、その内部を露出させ、シール組立体を後退させて、球状弁体の取り外すことにより、その操作が非常に煩雑であった。

【０００６】また、バルブボディより球状弁体の取り外しても、同ホディを配管中に残している為に、同ボディの洗浄等を容易に行うことができなかった。

【０００７】本考案は上記の課題を解決するボールバルブを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案では、左右側部が開口した中空状のバルブボティ内に、弁体流路を有する球状弁体を回動自在に収納し、同バルブボディの左右開口部に、円筒状とした左右側配管接続部を接合し、しかも、ボルトを介して同バルブボディと左右側配管接続部とを着脱自在に組立可能に構成したことを特徴とするボールバルブを提供するものである。

【０００９】また、本考案は、バルブボディと、左右側配管接続部の周りに、ボルト孔を貫通し、同ボルト孔にボルトを挿通して、バルブボディと配管接続部とを連結したことを特徴としている。

【００１０】また、本考案は、上記のバルブボディ内に、球状弁体を回動自在に収納する弁体収納部を設けるとともに、同バルブボディの下部に、弁体収納部と連通するドレン孔を設け、同ドレン孔に、ドレンプラグを取付けたことを特徴としている。

【００１１】また、本考案は、上記のバルブボディ内に、球状弁体を回動自在に収納する弁体収納部を設けるとともに、同バルブボディの上部に、弁体収納部と連通するステム孔を設けるとともに、同ステム孔に、球状弁体と連動し、その開閉操作を行うステムを回転自在に取付け、さらに、同ステムの中途部に、ステムとのシールを行うパッキンを配設し、しかも、同パッキンの上部に、パッキンを押圧するパッキン押圧体を螺着したことを特徴としている。

【００１２】

【考案の効果】

本考案では、バルブボディと、左右側配管接続部との周りのボルトを取り外すと、各配管接続部よりその中央部のバルブボディを外し、その内部のメンテナンス等を容易に行うことができる。しかも、ボールバルブは、左右側配管接続部を配管に接続したままの状態で、バルブボディを分解することにより、容易な操作で行うことができる。

【００１３】また、ボールバルブを配管に取付けた状態で、その内部の流体等を抜く際には、バルブボディの下部に設けたドレンプラグを取り外して、弁体収納部に連通したドレン孔を開口して、その内部の液体等を容易に抜くことができる。

【００１４】さらに、ボールバルブの球状弁体を連動するステムより水漏れが生じた場合、ステムの中途部に設けたパッキン押圧体を増す締めして、パッキンを押圧して、そのシール性を良好とし、ステムからの水漏れを解消することができる。

【００１５】

【実施例】

本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、図１の断面側面図において、１は本考案に係るボールバルブを示し、同バルブ１は、配管Ａの中途部に取付けるものであり、球状弁体２を収納したバルブボディ３と、その両側部の配管接続部４，５とよりなり、しかも、バルブボディ３と左右側配管接続部４，５とに容易に分解可能に構成されており、以下、その構成を詳説する。

【００１６】即ち、バルブボディ３は、円筒状に形成され、その内部に、弁体収納空間６を有しており、同空間６内に、弁体流路７を設けた球状弁体２を回動自在に収納している。さらに、バルブボディ３の上部には、弁体収納空間６に連通したステム孔８を設け、同ステム孔８に、球状弁体２を回動させるステム９を挿入し、その下端部を球状弁体２の上部に嵌合している。

【００１７】また、ステム９の上部には、ハンドル元金具10を介してハンドル11を連動連結して、同ハンドル11によって、球状弁体２を操作するようにしている。なお、12 はステム９とハンドル元金具10とを連結するボルト、13はそのナットを示す。

【００１８】ここで、球状弁体２は、図１に示すように、ステム９を中心として回動して、同弁体２内の弁体流路７と各配管との開閉を行うようにしている。本実施例では、図１に示すように、球状弁体２の上部に、嵌合部2aを設けており、同嵌合部2a 内に、ステム９の下端部に形成した連動突起部9aを嵌合して、ステム９の操作によって球状弁体２を左右方向に回動させている。

【００１９】また、バルブボディ３の左右開口部に、円筒状とした左右側配管接続部４，５を配設し、同接続管４，５の先端部に配管を連通連結している。しかも、バルブボディ３の左右開口部には、球状弁体２をシーるする為のシール部材14,14 を取付けており、バルブボディ３からの漏水を防止している。

【００２０】さらに、この配管接続部４，５は、図３に示すように、外縁部を配管に接続可能とする接続筒体4a,5a の内側縁部に、取付フランジ4b,5b を設け、同取付フランジ4b,5b と、バルブボディ３の周縁部とに、複数のボルト孔15を貫通し、各ボルト孔15にボルト16を挿通して、バルブボディ３と一体的に連結され、接続筒体 4a,5a の内側縁部には、シール部材14,14 を介して球状弁体２内の弁体流路７に連通連結されている。なお、17はボルト16に取付けられる締付用ナットを示す。

【００２１】本考案では、上記のボールバルブ１において、ボルト16を取り外すことにより、同バルブ１を分解して、バルブボディ３と左右側配管接続部４, ５との着脱操作を容易に行うように構成している。そして、かかる構成によって、ボールバルブ１内部のメンテナンスを容易に行えることができる。

【００２２】また、本実施例では、図１に示すように、バルブボディ３の下部に、弁体収納空間６と連通したドレン孔18を設け、同ドレン孔18に、内部の液等を抜く為のドレンプラグ19を取付けている。なお、19a はドレンプラグ19を被覆するドレンナットを示す。

【００２３】かかる構成によって、バルブボディ３からドレンプラグ19を取り外して、ドレン孔18を開口し、バルブボディ３内に溜まった液体等を抜くことができる。

【００２４】さらには、バルブボディ３の上部に設けたステム９の周りには、ステム孔８のシールを行う為のパッキン20を介在させ、しかも、そのパッキン20の上方に、パッキン押圧体21を設けている。本実施例では、ステム孔８の中途部に、パッキン装着用段部22を設けるとともに、同段部22にリング状のパッキン20を配設している。さらに。パッキン20の上部に、ステム９の周りに装着されたリング状のパッキン押圧体21を配設している。

【００２５】しかも、パッキン押圧体21の外周面と、ステム孔８の内周面とに螺着面23を形成しており、同パッキン押圧体21を増す締めを行うことによって、パッキン20を押圧して、そのシール性を良好とすることができる。

【００２６】そして、本実施例では、パッキン押圧体21を増す締めを行うには、ステム９よりハンドル元金具10を取り外して、パッキン押圧体21を露出させて、その操作を行うものである。

【００２７】かかる構成によって、ボールバルブ１の球状弁体２を連動するステム９より水漏れが生じた場合、ステム９の中途部に設けたパッキン押圧体21を増す締めして、パッキン20を押圧することにより、そのシール性を良好とし、ステム９からの水漏れを解消することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るボールバルブの断面側面図であ
る。

【図２】ボールバルブの平面図である。

【図３】ボールバルブの側面図である。

【符号の説明】

１ボールバルブ２球状弁体３バルブボディ４左側配管接続部５右側配管接続部８ステム孔９ステム 18 ドレン孔 19 ドレンプラグ 20 パッキン 21 パッキン押圧体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右側部が開口した中空状のバルブボテ
ィ内に、弁体流路を有する球状弁体を回動自在に収納
し、同バルブボディの左右開口部に、円筒状とした左右
側配管接続部を接合し、しかも、ボルトを介して同バル
ブボディと左右側配管接続部とを着脱自在に組立可能に
構成したことを特徴とするボールバルブ。
【請求項２】バルブボディと、左右側配管接続部の周
りに、ボルト孔を貫通し、同ボルト孔にボルトを挿通し
て、バルブボディと配管接続部とを連結したことを特徴
とする請求項１に記載のボールバルブ。
【請求項３】上記のバルブボディ内に、球状弁体を回
動自在に収納する弁体収納部を設けるとともに、同バル
ブボディの下部に、弁体収納部と連通するドレン孔を設
け、同ドレン孔に、ドレンプラグを取付けたことを特徴
とする請求項１に記載のボールバルブ。
【請求項４】上記のバルブボディ内に、球状弁体を回
動自在に収納する弁体収納部を設けるとともに、同バル
ブボディの上部に、弁体収納部と連通するステム孔を設
けるとともに、同ステム孔に、球状弁体と連動し、その
開閉操作を行うステムを回転自在に取付け、さらに、同
ステムの中途部に、ステムとのシールを行うパッキンを
配設し、しかも、同パッキンの上部に、パッキンを押圧
するパッキン押圧体を螺着したことを特徴とする請求項
１に記載のボールバルブ。