JPH0558545A

JPH0558545A - 排紙装置

Info

Publication number: JPH0558545A
Application number: JP3224124A
Authority: JP
Inventors: Yasufumi Nakazato; 保史中里; Noriyuki Noda; 範行野田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1991-09-04
Filing date: 1991-09-04
Publication date: 1993-03-09

Abstract

(57)【要約】【目的】確実な満杯検出と満杯解除の検出とを可能に
する。【構成】シートの排紙量が設定高さ以上になると、フ
ィラー30の回動によって光遮蔽板32，33が移動し、第１
光遮蔽板32の移動を第１フォトインタラプタ34が検知し
て排紙満杯状態を検出する。満杯状態からシートを取り
除き、シート高さが前記設定高さよりも充分低い高さに
なると、フィラー30の逆回動による第２光遮蔽板33の移
動を第２フォトインタラプタ35が検知して満杯解除を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリン
タ，複写機，普通紙ファクシミリ等の画像形成装置に用
いられる排紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は画像形成装置における用紙の給排
紙部分を説明するための説明図であり、１は電子写真方
式からなるプリンタ部２を備えた装置本体、３，４は上
下２段の給紙カセット、５，６は各給紙カセット３，４
に設けられたピックアップコロ、７は排出コロ、８，９
は装置本体１の上部に設置された上下２段の排紙トレ
イ、10，11は各排紙トレイ８，９に設けられた排紙コ
ロ、12は装置本体１の下部に設置されて、大量給紙部13
が装備されたテーブル、14は大量給紙部13に設けられた
ピックアップ手段、15は用紙排出経路、16は前記テーブ
ル12内に設置された再給紙経路であり、用紙排出経路15
と再給紙経路16とは複数個の搬送コロ17とガイド板18と
で構成されている。

【０００３】図５は従来の満杯検出手段の説明図であ
り、満杯検出手段20は、前記各排紙トレイ８，９の排紙
コロ10，11近傍に回動可能に設けられて、排紙されたシ
ート21の高さ(量)に応じて回動するフィラー22と、フィ
ラー22の位置を検知するフォトインタラプタ23とからな
っている。

【０００４】上記の従来の装置において、プリント時
に、給紙カセット３，４、あるいは大量給紙部13のいず
れかより給紙されたシートは、プリンタ部２で公知の画
像形成(印字)処理を受けた後、排出コロ７によって、用
紙排出経路15を経て排出トレイ８，９方向へ送られる
か、再給紙経路16へ送られる。用紙排出経路15へ送られ
たシートは、いずれかの排紙トレイ８，９に排紙コロ1
0，11によってページ順に順次積み重ねられていく。

【０００５】排紙トレイ８，９において、積載されたシ
ート21があふれ、シート21の排出が不能になったり、整
列やページ順が乱れることを防止するため前記満杯検出
手段20が設けられており、積載されたシート21の最上位
置が予め定められた高さに到達したことをフィラー22と
フォトインタラプタ23とで検知して、シートの満杯検出
が行われる。

【０００６】図６は満杯検出に係るフローチャートであ
り、満杯検出手段20で満杯が検出されると(Ｓ１-1のＹ
ＥＳ)、適宜の手段によりユーザに対して満杯であるこ
との検知がなされ(Ｓ１-2)、同時に満杯になった排紙ト
レイに対するプリント動作を中断する(Ｓ１-3)。そして
満杯状態が解消したことが検出されると(Ｓ１-1のＮ
Ｏ)、満杯の解消を報知し(Ｓ１-4)、中断したプリント
動作を再開する(Ｓ１-5)。

【０００７】また上記のプリント動作の中断を行わず
に、上下２段の排紙トレイ８，９において満杯になった
排紙トレイから他の排紙トレイへ排紙を自動的に切り換
えるようにし、満杯状態が解消した時に元の排紙トレイ
に再び切り換えるようにする方法を採用したものもあ
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来の満杯検出
手段20は、１つの位置のみを基準とした位置検出を行い
満杯及び満杯解除を検知していたので、満杯検知後、シ
ートが自重で沈み込んだ場合でも満杯が解除されてしま
うことがあった。

【０００９】そして満杯を検知したとき画像形成を中断
するよう制御される装置においては、中断と再開が不自
然に繰り返され、ユーザに不安を抱かせていた。

【００１０】さらに複数の排紙トレイを備え、１つの排
紙トレイが満杯になったとき、他の排紙トレイに切り換
えるように構成された装置では、上記のような満杯の検
知と解除に伴い不規則に切り換えが発生し、排紙される
頁順がひどく乱れてしまうという不具合があった。

【００１１】またレーザビームプリンタ等ではユーザは
画像形成装置からはなれたところで動作指示を行ってい
るので、画像形成を停止せざるを得ない満杯に関する情
報を移動せずに入手することが望まれていたが、これま
での装置では充分にこれに応えていなかった。

【００１２】本発明の目的は、確実な満杯検出と満杯解
除の検出とが行える排紙装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、排紙トレイ上のシートの高さが予め定め
られた設定高さ以上になったことを検知して満杯を検出
する満杯検出手段を備えた排紙装置において、前記設定
高さよりも充分低い高さに前記シートの高さが減少した
ことを検知して満杯解除を検出する満杯解除手段を備え
たことを特徴とする。

【００１４】また、前記満杯検出手段と満杯解除手段と
を、シートの高さに応じて移動する移動体と、この移動
体の位置を２つの異なる検知位置で検知するセンサ手段
とで構成したことを特徴とする。

【００１５】さらに、前記満杯解除手段の検知結果によ
って、満杯に近い状態であることを報知する手段を備え
たことを特徴とする。

【００１６】

【作用】上記の手段によれば、シートの高さが、満杯解
除手段によって満杯検知の対象となる設定高さよりも充
分低くなった時点で初めて満杯解除がなされるので、シ
ートの自重による沈み込みが発生しても満杯解除はなさ
れず、満杯解除が正確に行われることになる。

【００１７】また満杯検出と満杯解除の検出とを、１つ
の移動体と、２つの異なる位置を検知するセンサ手段と
の簡単な構成で行うことができる。

【００１８】さらに満杯解除手段を用いて満杯接近の報
知が行えるため、事前にシートの取り除き等の対応が行
え、排紙が連続して円滑に行えるようにできるので作業
性の向上が図れる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００２０】図１は本発明の一実施例の構成の説明図、
図２は同実施例の要部の説明図であり、図４，図５に基
づいて説明した装置における、上下２段の排紙トレイ
８，９の排紙コロ10，11部分の一方を拡大して示してお
り、排紙コロ10の近傍に移動体である一個のフィラー30
が回動可能な支軸31に固定され、さらに支軸31には互い
に距離をおいて固定されている一対の光遮蔽板32，33が
固定されている。

【００２１】前記光遮蔽板32，33は、互いに設置角度が
異なるように支軸31に固定され、端部がセンサ手段を構
成する一対のフォトインタラプタ34，35によって検知さ
れ、排紙されるシートＳの量によって応じて予め定めら
れた設定高さの最上位置ＳＵにフィラー30が達したこと
(シートの満杯状態)を、第１フォトインタラプタ34と第
１光遮蔽板32とによって検知し、また満杯を解除しても
よい充分低い位置ＳＬにフィラー30が下がったこと(満
杯解除状態)を、第２フォトインタラプタ35と第２光遮
蔽板33とによって検知するようになっている。

【００２２】尚、前記両位置ＳＵ，ＳＬの検知のために
は、各光遮蔽板32，33に対する各フォトインタラプタ3
4，35の設置位置を互いに異ならせるようにしてもよ
い。

【００２３】また、図２のように、プリンタ部コントロ
ーラ36及び報知手段37へ制御信号を出力するＣＰＵ(中
央演算処理部)38に、前記フォトインタラプタ34，35の
検出信号が送られる構成になっている。

【００２４】本実施例では、具体的には表１に示したよ
うに、図４の上排紙トレイ８の満杯は約780枚、下排紙
トレイ９の満杯は約720枚、満杯解除は、それぞれ約660
枚と600枚にしている。

【００２５】

【表１】

【００２６】すなわち満杯から約120枚のシートＳを取
り除かないと満杯解除が動作しないようになっており、
このことによりシートＳの自重による沈み込みで満杯が
解除されることはなくなる。

【００２７】図３は上記の実施例の排紙量検知に係るフ
ローチャートであり、第１フォトインタラプタ34から検
出信号が出された場合(Ｓ２-1のＹＥＳ)、シート満杯状
態であるので報知手段37で満杯の報知をし(Ｓ２-2)、プ
リンタ部コントローラ36の動作を停止してプリントの中
断をする(Ｓ２-3)。第１フォトインタラプタ34から検出
信号が出されておらず(Ｓ２-1のＮＯ)、第２フォトイン
タラプタ35から検出信号が出されている場合(Ｓ２-4の
ＹＥＳ)、満杯に近い状態であるので報知手段37で満杯
接近の報知をする(Ｓ２-5)。

【００２８】そして両フォトインタラプタ34，35から検
出信号が出されていない場合(Ｓ２-1のＮＯ，Ｓ２-4の
ＮＯ)、満杯解除の状態であるので、報知手段37での満
杯接近の解除の報知(Ｓ２-6)及び満杯解除の報知(Ｓ２-
7)を行い、中断していたプリントの再開をする(Ｓ２-
8)。

【００２９】尚、上記のプリント動作の中断を行わずに
既述したように満杯になった排紙トレイから他の排紙の
切り換えをするようにしてもよい。

【００３０】また上記の実施例では、満杯検出手段と満
杯解除手段が、１個のフィラー30と、一対の光遮蔽板3
2，33と、一対のフォトインタラプタ34，35とで構成し
て、構成の簡素化，コストダウンを図り、信頼性を向上
させているが、満杯検出手段と満杯解除手段を独立した
構成にしてもよく、マイクロスイッチや磁気スイッチ等
で構成することも考えられる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
満杯解除手段を設置したことにより、確実に満杯状態か
ら満杯解除状態になったことを検出でき、また満杯と満
杯解除の検出を、１つの移動体と２つのセンサ手段とか
らなる簡単な構成で行えるので、コストダウンが図れ、
しかも信頼性を向上でき、さらに満杯解除手段によって
満杯接近の報知を行うことで、満杯への対応が早めにで
きて作業性の向上が図れる排紙位置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の排紙装置の一実施例の構成の説明図で
ある。

【図２】本実施例の要部の説明図である。

【図３】本実施例の排紙量検知に係るフローチャートで
ある。

【図４】画像形成装置における用紙の給排紙部分を説明
するための説明図である。

【図５】従来の満杯検出手段の説明図である。

【図６】満杯検出に係るフローチャートである。

【符号の説明】

８，９…排紙トレイ、 10，11…排紙コロ、 30…フィ
ラー(移動体)、 32，33…光遮蔽板、 34，35…フォト
インタラプタ(センサ手段)、 36…プリンタ部コントロ
ーラ、 37…報知手段、 38…ＣＰＵ(中央演算処理
部)。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】排紙トレイ上のシートの高さが予め定め
られた設定高さ以上になったことを検知して満杯を検出
する満杯検出手段を備えた排紙装置において、前記設定
高さよりも充分低い高さに前記シートの高さが減少した
ことを検知して満杯解除を検出する満杯解除手段を備え
たことを特徴とする排紙装置。
【請求項２】前記満杯検出手段と満杯解除手段とを、
シートの高さに応じて移動する移動体と、この移動体の
位置を２つの異なる検知位置で検知するセンサ手段とで
構成したことを特徴とする請求項１の排紙装置。
【請求項３】前記満杯解除手段の検知結果によって、
満杯に近い状態であることを報知する手段を備えたこと
を特徴とする請求項１又は請求項２の排紙装置。