JPH0556978B2 - - Google Patents

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JPH0556978B2
JPH0556978B2 JP2189196A JP18919690A JPH0556978B2 JP H0556978 B2 JPH0556978 B2 JP H0556978B2 JP 2189196 A JP2189196 A JP 2189196A JP 18919690 A JP18919690 A JP 18919690A JP H0556978 B2 JPH0556978 B2 JP H0556978B2
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
storage bag
water
feces
waste storage
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Expired - Lifetime
Application number
JP2189196A
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English (en)
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JPH0475658A (ja
Inventor
Yoshihiro Umemura
Tomohito Ootani
Kunihiko Takagi
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GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUK
GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUKUSHI KIKI KENKYUSHO
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUK
GIJUTSU KENKYU KUMIAI IRYO FUKUSHI KIKI KENKYUSHO
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、寝たきり老人等の排便困難患者に用
い、排泄された糞便を閉鎖系のまま汚物貯溜袋へ
導き、かつ糞便を汚物貯溜袋ごと衛生的に水洗ト
イレへ投棄することのできる排泄処理方法に関す
るものである。
(従来の技術) 高齢化に伴う寝たきり老人や交通事故による肢
体不自由者の増加による排便困難患者は、ますま
す増加している。これらの人々の排泄物の処理
は、日常生活上の一大問題であるにもかかわら
ず、一般にはおむつが依然として使用されている
のが現状である。おむつの着用は、患者の精神的
苦痛が大きいとともに、交換に伴う介護者の肉体
的、精神的負担も大きく、重要な問題である。さ
らに、紙おむつの場合は、その廃棄処理方法が問
題となりつつある。
また、特開平1−198540号公報には、超音波を
用いて直腸内に滞留している糞便を破砕し、吸
引、除去する処理装置が記載されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記の排泄処理装置を用いても、また、紙おむ
つ等の使い捨て製品を用いても、糞便に伴う臭気
等を漏らさずトイレで廃棄することは全く不可能
な状況にあり、患者に与える苦痛および介護者に
与える負担は非常に大きなものである。
本発明の目的は、このような状況をふまえたう
えで、人体より排泄された糞便溶液を、臭いを漏
らさず、水洗トイレに貯溜袋とともに捨てること
が可能な方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記のごとき目的を達成すべく
鋭意研究を重ねたところ、水溶性あるいは水分散
性のポリビニルアルコールのフイルムがポリビニ
ルアルコールのゲル化促進剤の水溶液に溶けない
ことを見出し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、人体から排泄された糞便
もしくは糞便溶液を、水溶性もしくは水分散性の
ポリビニルアルコールからなる汚物貯溜袋に導く
際に、糞便の導入と同時にポリビニルアルコール
のゲル化促進剤の水溶液を前記汚物頂溜袋に注入
することを特徴とする排泄処理方法を要旨とする
ものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリビニルアルコールとは、ポ
リビニルアルコールまたはその誘導体をいう。ポ
リビニルアルコールは、酢酸ビニルを重合させた
ポリ酢酸ビニルを加水分解、すなわち脱酢酸させ
る等、公知の方法により製造することができる。
この工程の中で、加水分解率はケン化度と呼ば
れ、ポリビニルアルコールのモノマーユニツトの
うち、脱酢酸されている割合を表す量である。ケ
ン化度100%のポリビニルアルコールとは、ポリ
酢酸ビニルの酢酸エステル残基がすべて水酸基に
加水分解されていることを表し、ケン化度95%の
ポリビニルアルコールとは、ポリビニルアルコー
ルのモノマーユニツトが95%水酸基に置換された
ものを意味する。
本発明において用いられるポリビニルアルコー
ルは、水溶性あるいは水分散性であれば特に制限
されるものではないが、好ましくはおよそ40℃以
下の水に溶解もしくは膨潤あるいは分散するもの
がよく、そのようなものとしては、ケン化度が70
〜97%の範囲のものがある。また、ポリビニルア
ルコールの分子量、すなわち重合度に制限はな
く、例えば、低重合度と高重合度のポリビニルア
ルコールをブレンドして使うことも可能である。
さらに、酢酸ビニルと共重合させることが可能な
モノマーをポリビニルアルコールのモノマーとし
て含む2元、3元もしくは4元共重合体であつて
も構わない。共重合可能なモノマー成分として
は、分子中に2重結合を有するモノマーが挙げら
れる。一例を挙げるなら、メチルビニルエーテ
ル、スチレン、塩化ビニル、アリルアルコール、
アクリル酸およびそのエステル、メタクリル酸お
よびそのエステル、アクリロニトリル、ビニルピ
ロリドン、クロロプレン、ブタジエン、イソプレ
ン、エチレン、プロピレン等が挙げられる。
本発明に用いられる汚物貯溜袋は、上記したポ
リビニルアルコールからなるものである。汚物貯
溜袋の大きさとしては、人体から排泄された糞便
とゲル化促進剤溶液及び洗腸液がその中に入る大
きさであればよく、一回の操作で1000〜2000mlの
容量のものであればよい。また、汚物貯溜袋に使
用するポリビニルアルコールからなるフイルムの
厚みとしては、特に限定はされないが、10μm〜
200μmであることが好ましく、大量の排泄物を貯
溜しても、破れることのない強度を保持できるも
のであればよい。また、汚物貯溜袋の形状として
は、特に限定はされないが、袋内に排泄物を容易
に貯溜することができ、さらに、汚物貯溜袋をト
イレへ投棄する際に内容物及び臭気が外部へ漏れ
ないように、開口部を閉じることのできる形状で
あればよい。
また、貯溜袋がポリビニルアルコールフイルム
だけでは大量の排泄物を収容した際に強度的に劣
る場合には、貯溜袋の外層に補強材として水溶性
もしくは水分散性の不織布もしくは織布を用いて
も構わない。
本発明に用いられるポリビニルアルコールのゲ
ル化促進剤とは、ポリビニルアルコールに対して
凝析効果を有する塩類やポリビニルアルコールと
ジオール型の化学結合が可能である物質をいう。
本発明に好ましく用いられる塩類としては、硫酸
ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウム等の硫酸
塩、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硝酸ア
ルミニウム等の硝酸塩、リン酸ナトリウム等のリ
ン酸塩、クロム酸カリウム等のクロム酸塩等が挙
げられる。また、ポリビニルアルコールと上記化
学結合が可能な物質としては、硼酸、硼酸塩、硼
砂や銅、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、
スズ、バナジウム等の化合物が挙げられる。
上記のポリビニルアルコールのゲル化促進剤の
水溶液中の濃度としては、ゲル化促進剤の種類や
貯溜袋内への注入速度等によつて一定ではない。
この場合、糞便溶液とゲル化促進剤が混合された
液中でのゲル化促進剤の濃度が3〜30wt%、好
ましくは5〜20wt%になるように、糞便の排泄
速度あるいはゲル化促進剤の注入速度を調節する
ことが望ましい。
本発明におけるゲル化促進剤の貯溜袋への注入
は、糞便の貯溜袋への導入と同時に行うことが必
要である。ゲル化促進剤水溶液の注入は、糞便の
貯溜袋への排泄と連動し、その排泄量に応じてゲ
ル化促進剤を注入することが好ましく、そのため
にはローラーポンプ等通常の送液手段が採用でき
る。
次に本発明の排泄処理方法の具体例を説明す
る。本発明の排泄処理方法が好適に用いられる排
泄処理装置の一例を第1図に示し、図面に基づき
説明する。
破砕吸引具1は、発振振動子を内部に有し、破
砕吸引具1の先端部であるホーン2は超音波振動
する。超音波発振器は、吸引具内の振動子にケー
ブル5を介して高周波電力を供給する。送液ポン
プ6は、生理食塩水等の生体に等張あるいは無害
な浣腸液等の洗腸液を、収納する洗浄液容器7か
ら、洗腸液を予熱器8で暖め、イリゲーシヨンチ
ユーブ9、破砕吸引具1を経由して直腸内へ送
る。貯留容器10には、破砕吸引具1からの吸引
チユーブ3及び吸引ポンプ12からの吸引チユー
ブ11が接続されており、頂留容器10に内蔵さ
れた汚物貯溜袋16は、吸引チユーブ3と止め金
17により連結されている。汚物貯留袋16は、
破砕吸引具1を介し吸引チユーブ3を通つて糞便
等の排泄物を貯留する。排泄物を汚物貯溜袋16
へ吸引する力は、吸引ポンプ12で作られ、吸引
チユーブを介して貯溜袋へ伝えられる。
汚物貯溜袋にゲル化促進剤溶液を加える系は、
ゲル化促進剤水溶液を収納するゲル化促進剤水溶
液容器13から送液ポンプ14で、イリゲーシヨ
ンチユーブ15を介して破砕吸引具1から汚物貯
溜袋16への吸引チユーブ3と連結している。
上記装置において、直腸内に滞留した糞便は、
予め体温付近に温められ、イリゲーシヨンチユー
ブ9を経て送られてきた洗腸液とともにホーン2
先端の超音波振動によつて破砕され液状となる。
この糞便の溶液は、破砕吸引具1から吸引チユー
ブ3を経て汚物貯溜袋16へ吸引ポンプ12の作
用によつて導かれる途中で、同時に送液ポンプ1
4によつてイリゲーシヨンチユーブ15を経て送
られてきたゲル化促進剤溶液と混合されてから、
汚物貯溜袋16へ導かれ貯溜される。ゲル化促進
剤溶液は、糞便溶液と混合された後も、汚物貯溜
袋16を構成するポリビニルアルコールを溶解し
ない濃度に保たれており、ポリビニルアルコール
が耐水性を保つため、汚物貯溜袋16は糞便溶液
を漏らさず貯溜することが可能となる。
また、排便困難症でも、比較的柔らかい糞便患
者の場合、第1図に示したような超音波振動を伴
うような破砕吸引具を必要とせず、定期的に直腸
内に浣腸液もしくは洗腸液を送る系およびこれら
を体外へ導き出すシステムであつてもよい。
(作用) 本発明で用いられる。ポリビニルアルコールか
らなる汚物貯溜袋は水溶性あるいは水分散性であ
るが、汚物貯溜袋中に導かれる排泄物中のゲル化
促進剤により内側表面がゲル化し、水不透性の層
に変化するため、内側から耐水性をもつこととな
り、袋中の排泄物は外側に漏出すことはない。
一方、これを水洗トイレのような大量の水中に
投棄した場合、ゲル化が可逆的に消失し、水溶性
あるいは水分散性となるポリビニルアルコールで
あるため、容易に水に分散あるいは溶解する。
(発明の効果) 本発明の方法は、人体から排泄された糞便を閉
鎖系のまま貯溜し、排泄物の飛散、臭気の拡散を
防ぎ、しかも衛生的に水洗トイレへ貯溜袋ごと投
棄することが可能であり、患者並びに介護人に与
える好影響は測り知れない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を組み込むことのできる排泄
処理装置の構成図である。 1……破砕吸引具、2……ホーン、3……吸引
チユーブ、4……超音波発振器、5……ケーブ
ル、6……送液ポンプ、7……洗腸液、8……予
熱器、9……イリゲーシヨンチユーブ、10……
貯溜容器、11……吸引チユーブ、12……吸引
ポンプ、13……ゲル化促進剤水溶液、14……
送液ポンプ、15……イリゲーシヨンチユーブ、
16……汚物貯溜袋、17……止め金。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 人体から排泄された糞便もしくは糞便溶液
    を、水溶性もしくは水分散性のポリビニルアルコ
    ールからなる汚物貯溜袋に導く際に、糞便の導入
    と同時にポリビニルアルコールのゲル化促進剤の
    水溶液を前記汚物貯溜袋に注入することを特徴と
    する排泄処理方法。
JP2189196A 1990-07-17 1990-07-17 排泄処理方法 Granted JPH0475658A (ja)

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JP2189196A JPH0475658A (ja) 1990-07-17 1990-07-17 排泄処理方法

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JP2189196A JPH0475658A (ja) 1990-07-17 1990-07-17 排泄処理方法

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JPH0475658A JPH0475658A (ja) 1992-03-10
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