JPH0554665B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0554665B2
JPH0554665B2 JP59134969A JP13496984A JPH0554665B2 JP H0554665 B2 JPH0554665 B2 JP H0554665B2 JP 59134969 A JP59134969 A JP 59134969A JP 13496984 A JP13496984 A JP 13496984A JP H0554665 B2 JPH0554665 B2 JP H0554665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dye
image
hydrophilic
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59134969A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6114633A (ja
Inventor
Toyoaki Masukawa
Masaru Iwagaki
Tawara Komamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP13496984A priority Critical patent/JPS6114633A/ja
Publication of JPS6114633A publication Critical patent/JPS6114633A/ja
Publication of JPH0554665B2 publication Critical patent/JPH0554665B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/40Development by heat ; Photo-thermographic processes
    • G03C8/4013Development by heat ; Photo-thermographic processes using photothermographic silver salt systems, e.g. dry silver
    • G03C8/4033Transferable dyes or precursors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、新規な熱現像カラー感光材料に関
し、詳しくは、熱現像感光要素中において形成さ
れた拡散性色素の増様分布を受像層に熱転写する
ことにより画像を得る熱現像カラー感光材料に関
するものであり、さらに詳しくは、親水性バイン
ダー層中で色素供与物質が非拡散化され、それに
対し色素供与物質が拡散性のよい色素を形成する
ことにより、熱転写時に色素供与物質と拡散性色
素の分離性が高められた熱現像カラー感光材料に
関する。 [従来技術] 従来から知られている感光性ハロゲン化銀を用
いたカラー写真法は、感光性、諧調性ならびに画
像保存性等において、その他のカラー写真法に勝
るものであり、最も広く実用化されてきた。しか
しながら、この方法においては現像、漂白、定
着、水洗などの工程に湿式処理法を用いるため
に、処理に時間と手間がかかり、また処理薬品に
よる人体への公害が懸念されたり、あるいは処理
屋や作業者に対する処理薬品による汚染が心配さ
れたり、さらには廃液処理の手間やコストなど多
くの問題点が存在している。 従つて、乾式処理が可能なカラー画像の形成方
法の開発が要望されていた。 現像工程を熱処理で行なうことを特徴とする黒
白熱現像感光材料は以前から知られており、例え
ば特公昭43−4921号及び同43−4924号にその記載
があり、有機酸銀塩、ハロゲン化銀及び現像剤か
らなる感光材料が開示されている。さらにこの黒
白熱現像感光材料を応用したカラー熱現像感光材
料も数多く知られている。 例えば米国特許第3531286号、同第3761270号、
同第3764328号、リサーチ・デイスクロージヤー
(Research Disclosure)(以下RDという)No.
15108、同No.15127、同No.12044、及び同No.16479等
には熱現像感光材料中に写真用カプラーと発色現
像主薬を含有させたものについて、米国特許第
3180731号、RD No.13443及びNo.14347等には、
ロイコ色素を用いたものについて、米国特許第
4235957号、RD No.14433、同No.14448、同No.
15227、同No.15776、同No.18137及び同No.19419等に
は銀色素漂白法を応用したもについて、米国特許
第4124398号、同第4124387号及び同第4123273号
には熱現像感光材料の熱漂白方法について述べら
れている。 さらに、熱現像により拡散性色素を放出させ、
この色素を受像層に転写させることにより銀画像
と色素とを分離してカラー画像を得る如き熱現像
カラー感光材料が特開昭57−179840号および同57
−186744号に記載されている。 また更に特開昭59−1243号には、熱現像により
昇華性色素を放出させ、受像層に転写せしめる方
法が記載されている。 しかしながら、カラー熱現像感光材料に関する
これらの提案は、同時に形成された黒白銀画像を
漂白または定着することが困難であつたり、ある
いは全く不可能であつたり、可能であつても湿式
処理などを必要とするものである。 また更に、湿式処理を必要とせず色素を熱によ
り拡散転写することにより受像層にカラー画像を
得ることもできるが、この場合色素の拡散と同時
に色素供与物質も受像層に転写してしまい受像層
を汚染するという問題点がある。 このことは色素供与物質が拡散性色素あるいは
昇華性色素を放出するような色素放出性物質であ
る場合には、色素供与物質自体が有色化合物であ
るために、特に汚染がひどく、また色素放出時に
形成された色素画像以外に不必要な色素も転写し
てくるので、そのための汚染もあるいなど大きな
問題である。それに対し色素供与物質がいわゆる
通常の写真用カプラーのような無色あるいは白色
の色素形成物質ある場合にも画像保存時の受像層
の黄ばみ汚染となるために問題となる。 このことは、色素供与物質が色素放出性物質で
ある場合には、色素形成性物質である場合と比較
して、該化合物自体が有色であるために受像層を
激しく汚染してしまうという欠点を有することを
意味する。 さらに別の問題点として色素供与物質が色素放
出性物質である場合には、色素形成性物質である
場合と比較して、該化合物が有色であるがために
非常に減感してしまうという欠点をも有する。 また色素供与物質が色素形成物質である場合に
おいて、例えば、それぞれ異なる波長域に分光増
感した感光層を重層する感光材料の場合、色素供
与物質が層間を拡散し得るものである限りは色濁
り、あるいは発色不良を引き起すという問題点が
ある。そこで以上のような観点から色素供与物質
が熱現像時に受像層あるいは他層へ拡散すること
は絶対に許されないことである。従つて熱現像感
光材料に用いられる色素供与物質は十分に非拡散
化された化合物でなければならない。 色素供与物質が色素形成化合物である場合には
離脱された不必要な活性点置換基が受像層に転写
することによつて受像層に汚染が発生したり、あ
るいは画像保存時の汚染の原因となるもので非拡
散化されていることが好ましいことは言うまでも
ないことである。 [発明の目的] 本発明の第1の目的は、熱現像時に色素供与物
質と形成及び/又は放出された拡散性色素又は色
素プレカーサーとの分散性が高められた熱現像カ
ラー感光材料を提供することである。 本発明の第2の目的は、高感度で受像層に汚染
あるいは色濁りを生じさせることなく鮮明な熱現
像色素画像が得られる熱現像カラー感光材料を提
供することである。 [発明の構成] 本発明者等が種々検討を重ねた結果、本発明の
上記目的は、感光性ハロゲン化銀、還元剤、色素
供与物質及び親水性バインダーを含有する熱現像
カラー感光材料において、前記色素供与物質が下
記一般式[]で表される拡散性色素形成化合物
叉は下記一般式[]で表される拡散性色素放出
性化合物であることを特徴とする熱現像カラー感
光材料。 一般式[] A−B (式中、R、Aはスルホ基若しくはその塩、カル
ボキシル基若しくはその塩、及びスルフアモイル
基からなる群から選ばれる少なくとも1つの親水
性基叉は該親水性基の少なくとも1つを有する基
を有しないカプラー残基を表す。Bはカツプリン
グ反応に際し、カプラー残基から離脱し得る基
で、前記Aで定義される親水性基叉は該親水性基
の少なくとも1つを有する基を表す。) 一般式[] C−D−E (Cは炭素原子数8以上のアルキル基叉は炭素原
子数4以上のアルキル基を有するアリール基を有
し、且つ該アルキル基叉は該アリール基がスルホ
基若しくはその塩、カルボキシル基若しくはその
塩、及びスルフアモイル基からなる群から選ばれ
る少なくとも1つの親水性基を有するカプラー残
基を表し、Dは単なる結合手叉は2価の結合基を
表し、Eは前記Cで定義される親水性基を有しな
い色素叉は色素プレカーサー残基を表す。)によ
り達成されることを見い出した。 [発明の具体的説明] 本発明の熱現像カラー感光材料は、上記のよう
な構成になるものであり、特に本発明に用いられ
る色素供与物質が親水性基を有するものであり、
熱現像に際して親水性基を有しない拡散性色素又
は色素プレカーサーを形成及び/又は放出し得る
化合物であることを特徴とするものである。 本発明において、上記熱現像に際して生成され
る拡散性色素の“拡散性”とは、前記色素供与物
質から生成された色素が、該色素供与物質を含有
する層から積重関係にある隣接層(受像層)に移
動し得る性質を意味し、この移動の態様について
は、例えば生成された色素自体が溶融し、拡散移
動が行なわれるもの、また他の例としては生成さ
れた色素が色素の溶剤に溶解され、または熱溶剤
によつて加熱溶解されて移動が行なわれる場合等
が含まれる。さらに生成された色素自体が昇華性
であつて、生成された色素が昇華し気化して隣接
層へ移動する態様も含まれる。 ここで、上記“昇華性”とは一般に用いられて
いる液体状態を経ることなく、固体から気体に変
化する性質だけでなく、固体が溶融して液体にな
り、この液体から更に気体に変化する性質をも含
むものである。 次に本発明において前述の色素を熱現像時に生
成し得る色素供与物質としては、加熱に際して実
質的に層内または層間拡散を生じない所謂熱非拡
散性のものが好ましい。 また、本発明において、上記拡散性色素は上記
のように拡散性色素プレカーサーを包含する。こ
こで色素プレカーサーとは、最終的に受像層にお
いて色素として画像形成に寄与するものであり、
これが色素供与物質に結合されている時点、色素
供与物質から放出された時点、放出された色素プ
レカーサーが拡散しつつある時点、又は該色素プ
レカーサーが受像層に到達して間もない時点等に
おいては無色であつて、分子吸光係数が大きくて
も小さくてもよく、また極大吸収波長が種々異な
つていてもよいが酸化、還元、分解、カツプリン
グ、プロトン化、脱プロトン化あるいはイオン化
等の反応が生じたときに初めて上記プレカーサー
の一部分、もしくは全体に上記反応が起つて色素
に変化するものを意味する。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 本発明の熱現像カラー感光材料(以下、本発明
の感光材料と称す)において、用いられる色素供
与物質が色素形成化合物である場合は、好ましく
は下記一般式[]で示すことができる。 一般式[] A−B 式中、Aはスルホ基若しくはその塩、カルボキ
シル基若しくはその塩、及びスルフアモイル基か
らなる群から選ばれる少なくとも1つの親水性基
叉は該親水性基の少なくとも1つを有する基を有
しないカプラー残基を表す。Bはカツプリング反
応に際し、カプラー残基から離脱し得る基で、前
記Aで定義される親水性基叉は該親水性基の少な
くとも1つを有する基を表す。 本発明の上記親水性基とは、該親水性基が置換
することにより置換された基の水溶性を増加させ
る基であり、具体的には、例えば、スルホ基、カ
ルボキシル基、スルフアモイル基、スルホンアミ
ド基、スルフイン酸基、スルフエン酸基、チオス
ルホ基、ジチオスルホ基、ヒドロキシスルホニル
オキシ基、ヒドロキシスルホニルチオ基、チオカ
ルボキシ基、カルボキシイミド酸基、ヒドラゾン
酸基、カルボヒドラゾン酸基、ヒドロキシム酸
基、カルボヒドロキシム酸基、ヒドロキサム酸
基、カルボヒドロキサム酸基、スルフインイミド
酸基、スルホンイミド酸基、スルフイノヒドラゾ
ン酸基、スルホヒドラゾン酸基、スルフイノヒド
ロキシム酸基、スルホノヒドロキシム酸基等が挙
げられる。 上記一般式[1]のAで示されるカプラー残基
は、熱現像によつて形成される発色現像主薬の酸
化体とカツプリング反応することによつて疎水
性、かつ熱転写性の色素を生成せしめるものであ
つて、例えば下記一般式[]〜[]で示すこ
とができる基である。 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 上記式中、R1、R2、R3およびR4は、各々水素
原子、ハロゲン原子(好ましくは塩素原子、臭素
原子、沃素原子)、アルキル基(好ましくは炭素
原子数1〜24のアルキル基であり、例えばメチ
ル、エチル、ブチル、t−オクチル、n−ドデシ
ル、n−ペンタデシル、シクロヘキシル等の基を
挙げることができるが、さらにアリール基、例え
ばフエニル基で置換されたアルキル基としてベン
ジル基、フエネチル基であつてもよい)、置換も
しくは非置換のアリール基(例えばフエニル基、
ナフチル基、トリル基、メシチル基)、アシル基
(例えばアセチル基、テトラデカノイル基、ピバ
ロイル基、置換もしくは非置換のベンゾイル基)、
アルキルオキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基)、ア
リールオキシカルボニル基(例えばフエノキシカ
ルボニル基、p−トリオキシカルボニル基、α−
ナフトキシカルボニル基)、アルキルスルホニル
基(例えばメチルスルホニル基)、アリールスル
ホニル基(例えばフエニルスルホニル基)、カル
バモイル基(例えば置換もしくは非置換のアルキ
ルカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ブチ
ルカルバモイル基、テトラデシルカルバモイル
基、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル基、
置換されてもよいフエノキシアルキルカルバモイ
ル基、具体的には2,4−ジ−t−フエノキシブ
チル−カルバモイル基、置換もしくは非置換のフ
エニルカルバモイル基、具体的には2−ドデシル
オキシフエニルカルバモイル基等)、置換もしく
は非置換のアシルアミノ基(例えばn−ブチルア
ミド基、ラウリルアミド基、置換さてれもよいβ
−フエノキシエチルアミド基、フエノキシアセト
アミド基、置換もしくは非置換のベンズアミド
基、メタンスルホンアミドエチルアミド基、β−
メトキシエチルアミド基)、アルコキシ基(好ま
しくは炭素原子数1〜18のアルコキシ基、例えば
メトキシ基、エトキシ基、オクタデシルオキシ
基)、スルフアモイル基(例えばメチルスルフア
モイル基、n−ドデシルスルフアモイル基、置換
もしくは非置換のフエニルスルフアモイル基、具
体的にはドデシルフエニルフアモイル基)、スル
ホニルアミノ基(例えばメチルスルホニルアミノ
基、トリルスルホニルアミノ基)またはヒドロキ
シル基等を表わす。またR1およびR2は互いに結
合して飽和または不飽和の5〜6員環を形成して
もよい。 またR5はアルキル基(好ましくは炭素原子数
1〜24のアルキル基、例えばメチル基、ブチル
基、ヘプタデシル基)、アルコキシ基(好ましく
は炭素原子数1〜18のアルコキシ基、例えばメト
キシ基、エトキシ基、オクタデシルオキシ基)、
アリールアミノ基(例えばアニリノ基、さらには
ハロゲン原子、アルキル基、アミド基またはイミ
ド基等の置換基で置換されたアニリノ基)、置換
もしくは非置換のアルキルアミド基(例えばラウ
リルアミド、さらに置換されてもよいフエノキシ
アセトアミド、フエノキシブタンアミド基)、置
換もしくは非置換のアリールアミド基(例えばベ
ンズアミド基、さらにハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、アミド基等で置換されたベン
ズアミド基)等を表わす。 さらにはR6、R7およびR8は、水素原子、ハロ
ゲン原子(好ましくは塩素原子、臭素原子、沃素
原子)、アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜
2のアルキル基、例えばメチル基、エチル基)、
置換もしくは非置換のアルキルアミド基(例えば
ラウリルアミド基、置換されてもよいフエノキシ
アルキルアミド基、例えばアルキル置換フエノキ
シアセトアミド基)、置換もしくは非置換のアリ
ールアミド基(例えばベンゾイルアミド基)等の
基を表わす。 次にR9は、アルキル基(好ましくは炭素原子
数1〜8のアルキル基(例えばメチル基、ブチル
基、オクチル基)、置換もしくは非置換のアリー
ル基(例えばフエニル基、トリル基、メトキシフ
エニル基)等を表わす。 さらにR10は、アリールアミノ基(例えばアニ
リノ基、さらにハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基、アルキルアミド基、アリールアミド
基、イミド基等で置換されたアニリノ基を表わ
す。 またR11、R12、R13およびR14は、前記のR1
よびR2で表わされる基と同義の基を表わすもの
である。 前記一般式[]においてBで示される基は、
前記した親水性基または−J−Yで表わされる基
(ここでJは2価の結合基、Yは置換のアルキル
基またはアリール基を表わす。)、具体的にはJが
表わす2価の結合基としては、−O−、−S−、
【式】 【式】
【式】−N= N−、−NHCO−、−NHSO2−、−O−SO2−等を
挙げることができ、Yで表わされるアルキル基ま
たはアリール基としては、前記の親水性基で置換
されたアルキル基またはアリール基である。中で
もさらに置換されていてもよいアルキルカルバモ
イル基またはアリールカルバモイル基で置換され
たアルキル基、あるいはカルボアルコキシ基、カ
ルボアリールオキシ基で置換されたアルキル基、
ハロゲン原子で置換されたアルキル基、また置換
されてもよいアルキルアミド基、アルキルスルホ
ンアミド基、アリールアミド基、アリールスルホ
ンアミド基等で置換されたアリール基、置換され
てもよいアルキルカルバモイル基、アルキルスル
フアモイル基、アリールカルバモイル基、アリー
ルスルフアモイル基、置換もしくは非置換の炭素
原子数1〜23のアルキル基で置換されたアリール
基、さらには置換されてもよい炭素原子数1〜22
のアルキル基で置換されたアリール基、炭素原子
数1〜22のアルキルアミノ基で置換されたアリー
ル基、その他ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ス
ルホ基、カルボキシル基、スルフアモイル基等の
親水性基で置換されたアリール基が特に好まし
い。 上記に詳述された如き一般式[]〜[]で
表わされる化合物の活性点置換基としては、色素
供与性化合物分子全体を含有された層内で熱に対
して不動化するために前述の様なスルホ基、カル
ボキシル基、スルフアモイル基等はじめとする親
水性基を活性点置換基中に有していなければなら
ず、さらに炭素原子数8以上のアルキル基、ある
いは炭素原子数4以上のアルキル基を有するアリ
ール基を色素供与性化合物分子内(前記のAで表
わされるカプラー残基内あるいはBで表わされる
活性点置換基内の何れでもよいが、前記活性点置
換基内に上記のアルキル基あるいはアルキル基を
置換せるアリール基を有する方が拡散性の色素を
形成する場合には好ましいが、一方前記カプラー
残基内に有する場合でも熱溶剤による転写は充分
に可能にされる)に有するのが好ましく、発色現
像主薬の酸化体とのカツプリングによつて親水性
の活性点置換基がはずれ疎水性の色素が形成され
る。 以下に、本発明に係わる一般式〔〕で表わさ
れる色素形成物質の代表的具体例を記載するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。 (例示化合物) −1 −2 −3 −4 −5 −6 −7 −8 −9 −10 −11 −12 −13 −14 −15 −16 −17 −18 −19 −20 −21 −22 −23 −24 −25 −26 −27 −28 −29 −30 −31 −32 −33 −34 −35 −36 −37 −38 −39 −40 −41 −42 −43 −44 −45 −46 −47 −48 −49 −50 −51 −52 −53 −54 −55 上記本発明に係る色素形成化合物の合成法につ
いては、特願昭57−229671号、同59−35238号、
同59−36289号、同59−59549号等に記載の合成法
が適用できる。 本発明の熱現像カラー感光材料において用いら
れる色素供与物質が色素放出性化合物である場合
は、前記親水性基を分子内に有し熱現像によつて
拡散性色素を放出する化合物であり、上記の拡散
性色素にはスルホ基、カルボキシル基、スルフア
モイル基等の極性基を有することなく、従つて疎
水性色素が放出され拡散するものである。本発明
において用いられる色素供与物質は、好ましくは
下記一般式[]で示すことができる。 一般式[] C−D−E 式中、Cは炭素原子数8以上のアルキル基叉は
炭素原子数4以上のアルキル基を有するアリール
基を有し、且つ該アルキル基叉は該アリール基が
スルホ基若しくはその塩、カルボキシル基若しく
はその塩、及びスルフアモイル基からなる群から
選ばれる少なくとも1つの親水性基を有するカプ
ラー残基を表し、Dは単なる結合手または2価の
結合基を表わし、Eは前記Cで定義される親水性
基を有しない色素叉は色素プレカーサーを残基を
表す。を表わす。 上記一般式[]における特に好ましい色素供
与物質は、前記一般式[]のCで表わされるカ
プラー残基が活性メチレン基や活性メチン基を含
む残基であるか、フエノールかナフトールの残基
であり、このような残基は下記一般式[]〜
〔]で示すことができる。 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 式中、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21
よびR22は、各々水素原子、ハロゲン原子(好ま
しくは塩素原子、臭素原子、沃素原子)、スルホ
基、カルボキシル基、スルフアモイル基、アルキ
ル基(好ましくは炭素原子数1〜24のアルキル基
であり、例えばメチル、エチル、ブチル、t−オ
クチル、n−ドデシル、n−ペンタデシル、シク
ロヘキシル等の各基を挙げることができるが、さ
らにアリール基、例えばフエニル基で置換された
アルキル基としてベンジル基、フエネチル基であ
つてもよい)、置換もしくは非置換のアリール基
(例えば、フエニル基、ナフチル基、トリル基、
メシチル基)、アシル基(例えばアセチル基、テ
トラデカノイル基、ピバロイル基、置換もしくは
非置換のベンゾイル基)、アルキルオキシカルボ
ニル基(例えばメトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニ
ル基(例えばフエノキシカルボニル基、p−トリ
オキシカルボニル基、α−ナフトオキシカルボニ
ル基)、アルキルスルホニル基(例えばメチルス
ルホニル基)、アリールスルホニル基(例えばフ
エニルスルホニル基)、カルバモイル基(例えば
置換もしくは非置換のアルキルカルバモイル基、
メチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、
テトラデシルカルバモイル基、N−メチル−N−
ドデシルカルバモイル基、置換されてもよいフエ
ノキシアルキルカルバモイル基、具体的には2,
4−ジ−t−フエノキシブチル−カルバモイル
基、置換もしくは非置換のフエニルカルバモイル
基、具体的には2−ドデシルオキシフエニルカル
バモイル基等)、置換もしくは非置換のアシルア
ミノ基(例えばn−ブチルアミド基、ラウリルア
ミド基、置換されてもよいβ−フエノキシエチル
アミド基、フエノキシアセトアミド基、置換もし
くは非置換のベンズアミド基、メタンスルホンア
ミドエチルアミド基、β−メトキシエチルアミド
基)、アルコキシ基(好ましくは炭素原子数1〜
18のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ
基、オクタデシルオキシ基)、スルフアモイル基
(例えばメチルスルフアモイル基、n−ドデシル
スルフアモイル基、置換もしくは非置換のフエニ
ルスルフアモイル基、具体的にはドデシルフエニ
ルスルフアモイル基)、スルホニルアミノ基(例
えばメチルスルホニルアミノ基、トリルスルホニ
ルアミノ基)またはヒドロキシル基等を表わす。 またR15とR16およびR21とR22とは互いに結合
して飽和または不飽和の5〜6員環を形成しても
よい。 またR23、R24およびR25は、各々水素原子、ハ
ロゲン原子(好ましくは塩素原子、臭素原子、沃
素原子)、アルキル基(好ましくは炭素原子数1
〜2のアルキル基、例えばメチル基、エチル基)、
置換もしくは非置換のアルキルアミド基、(例え
ばラウリルアミド基、置換されてもよいフエノキ
シアルキルアミド基、例えばアルキル置換フエノ
キシアセトアミド基)、置換もしくは非置換のア
リールアミド基(例えばベンゾイルアミド基)等
の各基を表わす。 さらにR26は、アルキル基(好ましくは炭素原
子数1〜24のアルキル基、例えばメチル基、ブチ
ル基、ヘプタデシル基)、アルコキシ基(好まし
くは炭素原子数1〜18のアルコキシ基、例えばメ
トキシ基、エトキシ基、オクタデシルオキシ基)、
アリールアミノ基(例えばアニリノ基、さらには
ハロゲン原子、アルキル基、アミド基またはイミ
ド基等の置換基で置換されたアニリノ基)、置換
もしくは非置換のアルキルアミド基(例えばラウ
リルアミド基、さらに置換されてもよいフエノキ
シアセトアミド基、フエノキシブタンアミド基)、
置換もしくは非置換のアリールアミド基(例えば
ベンズアミド基、さらにハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、アミド基等で置換されたベン
ズアミド基)等を表わす。 R27は、アルキル基{好ましくは炭素原子数1
〜8のアルキル基(例えばメチル基、ブチル基、
オクチル基)}、置換もしくは非置換のアリール基
(例えばフエニル基、トリル基、メトキシフエニ
ル基)等を表わす。 R28は、アリールアミノ基(例えばアニリノ基
や、さらにハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アルキルアミド基、アリールアミド基、イ
ミド基)等で置換されたアニリノ基を表わす。 R29、R30、R31、R32、R33およびR34は各々前
記のR15およびR16と同義の基を表わす。 上記一般式[]〜[]で表わされる化合
物は、その熱拡散性を低下させるために、分子内
に少なくとも一つの炭素原子数8以上、更に好ま
しくは12以上のアルキル基、または炭素原子数4
以上のアルキル基を有するアリール基と、スルホ
基、カルボキシル基、スルフアモイル基等の親水
性基とを同時に有している。これらの親水性基は
前記のR15〜R28で表わされる基の置換基として
含まれていてもよい。 前記一般式[]において、Dが単なる結合手
段であつて、カプラー残基と熱転写性色素残基ま
たは熱転写性色素プレカーサー残基とが直接結合
している場合と、2価の結合基である場合とがあ
る。2価の結合基としては、−O−、−S−、−
NHCO−、
【式】
【式】
【式】−NHSO2−、−N=N−、−OSO2 −等がある。 これらの結合基のうち、放出された色素に親水
性の高い基が残されない基が好ましく、これらの
基としては、−O−、−S−、
【式】
【式】−N=N−等の基を挙げること ができる。 一般式[]においてEで表わされる疎水性色
素残基としては、アゾ系色素残基、アントラキノ
ン系色素残基、アゾメチン系色素残基、インドア
ニリン系色素残基、ニトロジフエニルアミン系色
素残基等が好ましい。 次に本発明に係わる前記一般式〔〕で表わさ
れる色素供与物質の代表的具体例を記載するが、
本発明はこれらによつて限定されるものではな
い。 (例示化合物) 次に本発明に係わる前記一般式[]で示され
る色素供与物質の具体点合成例を記載する。 合成例 1 [例示化合物(4)の合成] 1−(4′−アミノフエニルアゾ)−2−ナフトー
ル40gを濃塩酸33mlの水溶液400mlに亜硝酸ソー
ダ1.1gの水溶液15mlを5℃以下で滴下する。30
分間そのまま放置し、ジアゾニウム塩を生成させ
る。 4%苛性ソーダ水溶液1.2に2−{2−(N−
メチル−N−オクタデシルアミノ)−5−スルホ
−フエニルカルバモイル}−1−ナフトール94g
を加えて10℃以下に冷却する。これに攪拌しなが
らジアゾニウム塩溶液をゆつくり加える。1時間
後、水中にあけて析出した結晶をろ過した。この
結晶をアルコール500ml中で沸騰還流、ろ取し、
酢酸エチル500ml中で3回煮沸還流し、洗浄した
後、ろ取した、融点245〜247℃(分解)の目的物
50gを得た。 本発明の色素供与物質において、前記一般式
[]で示される色素形成化合物では、前記一般
式[]で示されるように疎水性基を有するカプ
ラー残基の活性点に離脱可能な基として前記親水
性基または前記親水性基を有する基を置換せしめ
た化合物である。従つて該化合物が含まれる親水
性バインダー中では、いその親水性のために非拡
散化されるが、熱現像に際しては、酸化カツプリ
ング反応により活性点の親水性基を離脱せしめ、
かくして親水性基を失つた色素は、もはや親水性
バインダー(後述する)との親和性が失われ完全
に疎水性となり、より親和性の強い受像層へと拡
散してゆき、受像層上に色素画像を形成しせめ
る。一方、熱現像に際して上記活性点から離脱さ
れた親水性基を含む成分は、依然として親水性バ
インダーに対して親和性を有するので親水性バイ
ンダー中に残留し、受像層に拡散してゆくことは
ない。こうした効果は受像層が疎水性化合物によ
つて構成されているい場合に特に大きい。 また、本発明に係わる色素形成化合物において
は該化合物の非拡散性を高めるためにカプラー残
基の活性点にバラスト基を導入し、このバラスト
基に前記の親水性基をもたせることは非常に好ま
しいことである。 すなわち、色素形成化合物にバラスト基を持た
せることにより、熱現像以前における親水性バイ
ンダー中での色素形成化合物の非拡散性がより高
めることができるからである。また熱現像に際し
てはカプラー残基の活性点から離脱した親水性基
を有するバラスト基成分は、親水性基と相俟つて
親水性バインダー中での不動化をより強固にする
こともできるので、本発明の前記効果をより高め
ることが可能にされる。 さらには本発明に係わる色素形成化合物は、無
色か白色に近いので、層を着色させることがなく
有効感度を損なうこともない。 また本発明の色素供与物質において、前記一般
式[]で示される色素放出化合物では、一般式
[]で示されるように、カプラー残基部分に親
水性基および疎水性基を有しており、これによつ
て該化合物自体の非拡散性が高められているばか
りでなく、同時にカプラー残基と還元剤とのカツ
プリング反応により色素画像が形成されるに際し
ては、不必要な色素の非拡散性をも高めることに
なる。さらに、放出された色素部分あるいは色素
プレカーサー部分は親水性基および非拡散化に寄
与するような疎水性基を有謂することはないので
拡散性は高く、拡散が阻害されることはない。 このような受現像時における層間の拡散につい
ては、現像時点では必ずしもそのメカニズムの全
容が明らかではないが、拡散性を決定する大きな
因子としては、化合物のバインダーとの親和性お
よびバインダーマトリツクスに対する拡散分子の
大きさ等が考えられる。 本発明では、親水性バインダーを用いているた
めに、受像層が疎水性バインダーである場合に、
特に色素供与物質と形成及び/又は放出された色
素あるいは色素プレカーサーの分離性の改良効果
は大きくなる。 上記本発明に係わる色素供与物質は、受現像感
光組成、塗布条件、処理方法等により異なるが、
大体感光性ハロゲン化銀1モルに対して0.01モル
〜10モルの範囲で用いられ、好ましくは0.1モル
〜2.0モルである。 本発明に係わる前述の色素供与物質を熱現像カ
ラー感光材料の熱現像感光層中に含有せしめるに
は、例えばカプラーの分散法に関する米国特許第
2322027号に記載されているように高沸点溶媒に
溶解して含有させることができる。さらに上記の
如き分散方法において上記高沸点溶媒に必要に応
じて低沸点溶媒を併用して色素供与物質を溶解し
て熱現像感光層に含有させることもできる。 上記の高沸点溶媒としては、例えばジ−n−ブ
チルフタレート、トリクレジルホスフエート、ジ
−オクチルフタレート、n−ノニルフエノール等
があり、また低沸点溶媒としては、例えば酢酸メ
チル、プロピオン酸ブチル、シクロヘキサノー
ル、ジエチレングリコールモノアセテートなどが
知られている。これらの溶媒は単独で用いても、
混合して用いてもよく、このように溶媒に溶解さ
れた色素供与物質は、アルキルベンゼンスルホン
酸およびアルキルナフタレンスルホン酸の如きア
ニオン系界面活性剤および/またはソルビタンモ
ノラウリン酸エステルの如きノニオン系界面活性
剤を含むゼラチン等の親水性バインダーを含有す
る水溶液と混合し、コロイドミルまたは超音波分
散装置等で乳化分散し、熱現像感光層に添加せし
めることができる。 上記高沸点溶媒は、色素供与物質を完全に溶解
せしめる量で用いられるが、好ましくは色素供与
物質1部に対して0.05〜100部の範囲で用いるこ
とができる。 本発明に係わる色素供与物質は、熱現像感光層
に後述の親水性バインダーを用いて、この親水性
バインダー中に上述のようにオイルプロテクト分
散せしめたものであり、従つて従来のようにボー
ルミルまたはサンドミル等を使用して磨砕するこ
とがないので短時間の作業で微細かつ安定に熱現
像感光層中に分散せしめることができ、かつ色素
画像の転写濃度を改良することもできた。また、
本発明では後述のように熱現像感光層のバインダ
ーとして、親水性バインダーを使用したので該熱
現像感光層を支持体上に塗布する場合には非有機
溶媒すなわち水系にて塗布することができ、また
特にバインダーとしてゼラチンを用いた場合には
そのセツト性が利用できるので、無公害で、しか
も必ずしも水平塗布を必要としないので感光材料
製造上の作業工程も簡易化された。 本発明の熱現像感光層には前記の色素供与物質
と同様に感光性ハロゲン化銀を含有する。 本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等があげられる。該感
光性ハロゲン化銀は、写真技術分野で公知のシン
グルジエツト法やダブルジエツト法等の任意の方
法で製造することができるが、本発明に於いては
通常のハロゲン化銀ゼラチン乳剤の調製方法に従
つて調製した感光性ハロゲン化銀乳剤が好ましい
結果を与える。 該感光性ハロゲン化銀乳剤は、写真技術分野で
公知の任意の方法で化学的に増感しても良い。か
かる増感法としては、金増感、イオウ増感、金−
イオウ増感、還元増感等各種の方法があげられ
る。 上記感光性乳剤中のハロゲン化銀は、粗粒子で
あつても微粒子であつても良いが、好ましい粒子
サイズは、その径が約2.0ミクロン〜約0.001ミク
ロンであり、さらに好ましくは約1.0ミクロン〜
約0.01ミクロンである。 上記のように調製された感光性ハロゲン化銀乳
剤を本発明の感光材料の構成層である熱現像性感
光層に最も好ましく適用することができる。 本発明の熱現像カラー感光材料においては、上
記感光性ハロゲン化銀に加えて有機銀塩酸化剤を
上記感光性ハロゲン化銀1モルに対し0.2モルま
での範囲で用いることができる。本発明に用いる
ことのできる有機銀塩酸化剤としては、特願昭58
−33364号に記載のものが挙げられる。 また、本発明の熱現像カラー感光材料は青色
光、緑色光、赤色光に感光性を有する各層、すな
わち熱現像性青感光性層、熱現像性緑感光性層、
熱現像性赤感光性層として多層構成とすることが
できるが、その各々用いられる青感性ハロゲン化
銀乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤は、前記ハロゲン化銀乳剤に各種の分
光増感色素を加えることによつて得ることができ
る。本発明に用いられる代表的で分光増感色素と
しては、例えばシアニン、メロシアニン、コンプ
レツクス(3核又は4核の)シアニン、ホロポー
ラーシアニン、スチリル、ヘミシアニン、オキソ
ノール等が挙げられる。シアニン類の色素のうち
でチアゾリン、オキサゾリン、ピロリン、ピリジ
ン、オキサゾール、チアゾール、セレナゾール、
イミダゾールの様な塩基性核を有するものが、よ
り好ましい。この様な核にはアルキル基、アルキ
レン基、ヒドロキシアルキル基、スルホアルキル
基、カルボキシアルキル基、アミノアルキル基ま
たは縮合炭素環式または複素環式環を作る事の出
来るエナミン基を有していてもよい。また対称形
でも非対称形でもよく、またメチン鎖、ポリメチ
ン鎖にアルキル基、フエニル基、エナミン基、ヘ
テロ環置換基を有していてもよい。 メロシアニン色素は上記塩基性核の他に例えば
チオヒダントイン核、ローダニン核、オキサゾリ
ジンジオン核、チアゾリジンジオン核、バルビツ
ール酸核、チアゾリンチオン核、マロニトリル
核、ピラゾロン核の様な酸性核を有していもよ
い。これらの酸性核は更にアルキル基、アルキレ
ン基、フエニル基、カルボキシアルキル基、スル
ホアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキ
シアルキル基、アルキルアミン基又はヘテロ環式
核で置換されていてもよい。又必要ならばこれら
の色素を組合わせて使用してもよい。更にアスコ
ルビン酸誘導体、アザインデンカドミウム塩、有
機スルホン酸等、例えば米国特許第2933390号、
同第2937089号の明細書等に記載されている様な
可視光を吸収しない超増感性添加剤を併用するこ
とが出来る。 これら色素の添加量はハロゲン化銀1モル当り
10-4モル〜1モルである。更に好ましくは、10-4
モル〜10-1モルである。 また、本発明の熱現像カラー感光材料に用いら
れる還元剤としては、例えば米国特許第3531286
号、同第3761270号、同第3764328号各明細書、ま
たRD−12146、RD−15108、RD−15127および
特開昭56−27132号、同56−146133号公報等に記
載のp−フエニレンジアミン系およびp−アミノ
フエノール系現像主薬、フオスフオロアミドフエ
ノール系、スルホンアミドフエノール系およびス
ルホンアミドアニリン系現像主薬、p−ジアルキ
ルアミノフエニルスルフアミン酸系現像主薬、ヒ
ドラゾン型発色現像主楽、また、例えば米国特許
第3342599号、同第3719492号、特開昭53−135628
号、同54−79035号、同59−53831号等に記載され
ているようなシツフベースタイプの発色現像主薬
プレカーサーを始めとする種々の発色現像主薬プ
レカーサーが挙げられる。さらにまた、例えば特
開昭56−132332号等に記載されている塩タイプの
CDプレカーサー等も用いることができる。 これら還元剤は、単独で、或いは2種以上を組
合わせて用いることができる。還元剤の使用量
は、使用される感光性ハロゲン化銀の種類および
その他の添加剤の種類等に依存するが、通常は感
光性ハロゲン化銀1モルに対して0.05〜10モルの
範囲であり、好ましくは0.1〜3モルである。 また、還元剤として、上記現像主薬の外に、例
えばフエニドン、メトール、テトラメチル−p−
フエニレンジアミン、ハイドロキノン、アスコル
ビン酸等白黒現像主薬を併用し、現像性を高める
こともできる。 本発明の熱現像カラー感光材料には、上記各成
分以外に必要に応じ各種添加剤を添加することが
できる。例えば現像促進剤としては、米国特許第
3220840号、同第3531285号、同第4012260号、同
第4060420号、同第4088496号、同第4207392号各
明細書、RD15733、同15734、同15776、特開昭
56−130745号、同56−132332号等に記載された尿
素、グアニジウムトリクロロアセテート等のアル
カリ放出剤、特公昭45−12700号記載の有機酸、
米国特許第3667959号記載の−CO−、−SO2−、−
SO−基を有する非水性極性溶媒化合物、米国特
許第3438776号記載のメルトフオーマー、米国特
許第3666477号、特開昭51−19525号に記載のポリ
アルキレングリコール類等がある。また色調剤と
しては、例えば特開昭46−4928号、同46−6077
号、同49−5019号、同49−5020号、同49−91215
号、同49−107727号、同50−2524号、同50−
67132号、同50−67641号、同50−114217号、同52
−33722号、同52−99813号、同53−1020号、同53
−55115号、同53−76020号、同53−125014号、同
54−156523号、同54−156524号、同54−156525
号、同54−156526号、同55−4060号、同55−4061
号、同55−32015号等の公報ならびに西独特許第
2140406号、同第2147063号、同2220618号、米国
特許第3080254号、同第3847612号、同第3782941
号、同第3994732号、同第4123282号、同第
4201582号等の各明細書に記載されている化合物
であるフタラジノン、フタルイミド、ピラゾロ
ン、キナゾリノン、N−ヒドロキシナフタルイミ
ド、ベンツオキサジン、ナフトオキサジンジオ
ン、2,3−ジヒドロ−フタラジンジオン、2,
3−ジヒドロ−1,3−オキサジン−2,4−ジ
オン、オキシピリジン、アミノピリジン、ヒドロ
キシキノリン、アミノキノリン、イソカルボスチ
リル、スルホンアミド、2H−1,3−ベンゾチ
アジン−2,4−(3H)ジオン、ベンゾトリアジ
ン、メルカプトトリアゾール、ジメルカプトテト
ラザペンタレン、フタル酸、ナフタル酸、フタル
アミン酸等があり、これらの1つまたは、それ以
上とイミダゾール化合物との混合物またフタル
酸、ナフタル酸等の酸または酸無水物の少なくと
も1つおよびフタラジン化合物の混合物、さらに
はフタラジンとマレイン酸、イタコン酸、キノリ
ン酸、ゲンチジン酸等の組合せ等を挙げることが
できる。また特願昭57−73215号、同57−76838号
明細書に記載された、3−アミノ−5−メルカプ
ト−1,2,4−トリアゾール類、3−アシルア
ミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル類も有効である。 またさらにカブリ防止剤としては、例えば特公
昭47−11113号、特開昭49−90118号、同49−
10724号、同49−97613号、同50−101019号、同49
−130720号、同50−123331号、同51−47419号、
同51−57435号、同51−78227号、同51−104338
号、同53−19825号、同53−20923号、同51−
50725号、同51−3223号、同51−42529号、同51−
81124号、同54−51821号、同55−93149号等の公
報、ならびに英国特許第1455271号、米国特許第
3885968号、同第3700457号、同第4137079号、同
第4138265号、西独特許第2617907号等の各明細書
に記載されている化合物である第2水銀塩、或い
は酸化剤(例えばN−ハロゲノアセトアミド、N
−ハロゲノコハク酸イミド、過塩素酸およびその
塩類、無機過酸化物、過硫酸塩等)、或いは酸お
よびその塩(例えばスルフイン酸、ラウリン酸リ
チウム、ロジン、ジテルペン酸、チオスルホン酸
等)、或いはイオウ含有化合物(例えばメルカプ
ト化合物放出性化合物、チオウラシル、ジスルフ
イド、イオウ単体、メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール、チアゾリンチオン、ポリスルフイド
化合物等)、その他、オキサゾリン、1,2,4
−トリアゾール、フタルイミド等の化合物が挙げ
られる。 また特公昭46−5393号、特開昭50−54329号、
同50−77034号各公報記載のように含イオウ化合
物を用いて後処理を行なつてもよい。 さらには、米国特許第3301678号、同第3506444
号、同第3824103号、同第3844788号各明細書に記
載のイソチウロニウム系スタビライザープレカー
サー、また米国特許第3669670号、同第4012260
号、同第4060420号明細書等に記載されたアクチ
ベータースタビライザープレカーサー等を含有し
てもよい。 また、シヨ糖、NH4Fe(SO42・12H2O等の水
放出剤を用いてもよくさらにまた、特開昭56−
132332号のように水を供給し熱現像を行なつても
よい。 本発明の熱現像カラー感光材料には、さらに上
記成分以外に必要に応じて、分光増感染料、ハレ
ーシヨン防止染料、蛍光増白剤、硬膜剤、帯電防
止剤、可塑剤、延展剤等各種の添加剤、塗布助剤
等が添加される。 本発明の熱現像カラー感光材料にはバインダー
としては親水性のバインダーを用いる。本発明に
おける親水性バインダーとは、水あるいは、水と
有機溶媒の混合液に可溶であるものをいう。例え
ばゼラチン、ゼラチン誘導体の如き蛋白質、セル
ロース誘導体、デキストランの如きポリサツカラ
イド、アラビアゴム等の如き天然物質および有効
なポリマーとして、ポリビニルアセタール(好ま
しくはアセタール化度が20%以下、例えばポリビ
ニルブチラール)、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルピロリドンエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール(ケン化率が75%以上のものが好まし
い)等が好ましいが、これらのみに限定されるも
のではない。また必要ならば2種以上混合使用し
てもよい。バインダーの量は各感光層あたり感光
性ハロゲン化銀1部に対して重量比で1/10〜
10、好ましくは1/4〜4部である。 本発明に係る前記各成分を含む層およびその他
の層は広範囲の各種支持体上に塗布される。本発
明に使用される支持体としては、セルロースナイ
トレートフイルム、セルロスエステルフイルム、
ポリビニルアセタールフイルム、ポリエチレンフ
イルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、
ポリカーボネートフイルム等のプラスチツクフイ
ルムおよびガラス、紙、アルミニウム等の金属等
があげられる。またパライタ紙、レジンコーテイ
ド紙、耐水性紙も用いることができる。 本発明に係る熱現像カラー感光材料には感光層
以外にも上塗りポリマー層、下塗り層、バツキン
グ層、中間層、或いはフイルター層等各種の層を
目的に応じて設けることができる 該熱現像カラー感光材料は画像様露光および熱
処理によつて色素画像を形成することができるが
色素画像のための画像受像層へ、例えばメタノー
ルの様な溶剤または熱で溶融する、例えばメチル
アンセートの様な熱溶剤を用いて熱転写してやる
ことが出来る。また英国特許第1590957号明細書
に記載の様な熱転写方式を用いることも可能であ
る。 本発明に係る感光材料は、像様露光した後、熱
現像することによつて、熱転写性色素の像様分布
を該色素供与物質から形成させ、該像様分布の少
なくとも一部を、熱現像感光材料と積重関係にあ
る受像層に熱転写するカラー熱拡散転写方法に適
用された場合、受像層に形成される画像濃度が高
感度に改良された高い濃度の画像を与える。 本発明の熱現像カラー感光材料には色素画像の
ための各種の媒染剤が受像層として使用出来る。
また、この受像層は適当な支持体上に受像層を含
む別個の受像要素であつてもよく、また受像層が
上述の熱現像性写真感光材料要素の一部である1
層の層であつてもよい。もし必要ならば該感光材
料要素中に不透明化層を含ませることも出来、そ
ういつた層は受像層中の色素画像を観察するため
に使用され得る所望の程度の放射線、例えば可視
光線を反射させるために使用されている。不透明
化層は必要な反射を与える種々の試薬、例えば二
酸化チタンを含むことが出来る。 本発明による熱現像感光層と同様、保護層、中
間層、下塗層、バツク層、その他の層についても
それぞれの塗布液を調整し、浸漬法、エアーナイ
フ法、カーテン塗布法または米国特許第3681294
号に記載のホツパー塗布法等の各種の塗布法によ
り感光材料を作成することができる。 更に必要ならば、米国特許第2761791号および
英国特許第837095号に記載されている方法によつ
て2層またはそれ以上を同時に塗布することもで
きる。 本発明による熱現像カラー感光材料には、種々
の露光手段を用いることができる。潜像は可視光
を含む輻射線の画像状露光によつて得られる。一
般には通常のカラープリントに使用される光源、
例えばタングステンランプ、水銀灯、キセノンラ
ンプ、レーザー光線、CRT光線等を光源として
用うることができる。 原図としては、製図などの線画像は勿論、段階
のある写真画像でもよい。また原図からの焼付は
密着焼付でも反射焼付でもよい。 またビデオカメラ等により投映された画像やテ
レビ局より送られてくる画像情報を直接CRTや
FOTに出し、この像を密着やレンズにより熱現
像感光材料状に結像させて焼付けることもでき
る。 また最近大巾な進歩がみられるLED(発光ダイ
オード)は、各種の機器において露光手段とし
て、また表示手段として用いられつつある。この
LEDは青光を有効に出すものを作ることが困難
である。この場合カラー画像を再生するには、
LEDとして緑光、赤光、赤外光を発するものを
使い、これらの光に感光する層が、それぞれイエ
ロー、マゼンタ、シアンの染料を形成するように
設計すればよい。すなわち、緑感光層がイエロー
染料形成画像形成物質を含み、赤感光層がマゼン
ダ染料形成画像形成物質を含むように、また赤外
感光層がシアン染料形成画像形成物質を含むよう
にしておけばよい。 上記の原図を直接に密着または投映する方法以
外に、光源により照射された原図を光電管や
CCD等の受光素子により、読みとり、コンピユ
ーター等のメモリーに入れ、この情報を必要に応
じて加工するいわゆる画像処理を施した後、この
画像情報をCRTに再生させ、これを画像状光源
として利用したり、処理された情報にもとづい
て、直接3種LEDを発光させて露光する方法も
ある。本発明の熱現像カラー感光材料の露光後、
得られた潜像は、例えば約80℃〜250℃で0.3秒か
ら120秒で該感光材料を全面的に加熱することに
より現像することができる。上記範囲に入る温度
であれば、加熱時間の増大または短縮によつて高
温、低温いずれも使用可能である。時に約110℃
〜200℃の範囲が有用であり、加熱手段は、熱板、
アイロン、熱ローラまたは類似物であつてもよ
い。 本発明において、現像により色画像を形成させ
るための具体的な方法は、可動性染料の熱拡散転
写であり、そのために熱現像カラー感光材料は、
支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、還元
剤、色素供与物質、バインダーを含む感光層と該
感光層で形成された可動性の染料を受けとめるこ
ともできる受像層より構成される。 上述の感光層と受像層とは同一の支持体上に形
成してもよいし、また別々の支持体上に形成する
こともできる。 受像層は、感光層から引き剥がすことができ
る。例えば熱現像カラー感光材料の像様露光の
後、感光層に受像層を重ねて均一加熱現像するこ
ともできる。また熱現像カラー感光材料の像様露
光、均一加熱現像した後、受像層を重ねて、現像
温度より低温で加熱し染料を転写させることもで
きる。 受像層は、染料媒染剤を含むが、本発明では各
種の媒染剤を用うることができ、染料の物性、転
写条件、写真材料に含まれる他の成分等により、
有用な媒染剤を選択することができる。有用な媒
染剤はアンモニウム塩を含むポリマーで、米国特
許第3709690号に記載されている。例えばアンモ
ニウム塩を含むポリマーとしては、ポリスチレン
−コ−N,N,N−トリ−n−ヘキシル−N−ビ
ニルベンジルアンモニウムクロライドで、スチレ
ンとビニルベンジルアンモニウムクロライドの比
率は、1:4〜4:1、好ましくは1:1であ
る。 また、特願昭58−173073号に記載されているよ
うな熱可塑性ポリマーも熱転写性色素の媒染剤層
として有用である。例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等のポリマーがこれら媒染剤
の例として挙げられる。 典型的な拡散転写用の写真材料はアンモニウム
塩を含むポリマーをゼラチンと混合して透明支持
体上に塗布することにより得られる。色素の熱現
像カラー感光層から受像層への転写には、転写溶
媒を用いることができる。この転写溶媒には、メ
タノール、酢酸エチル、ジイソブチルケトン等の
低沸点溶媒およびトリ−n−クレジルホスフエー
ト、トリ−n−ノニルホスフエート、ジ−n−ブ
チルフタレート等の高沸点溶媒を用い、高沸点溶
媒の場合には、適当な乳化剤を用いてゼラチン中
に乳化し媒染剤層に添加することができる。 別の具体的な方法では、透明支持体上の媒染剤
層の上にゼラチン分散した二酸化チタン層を設け
ることができる。二酸化チタン層は白色の不透明
層を形成し、転写色画像を透明支持体側から見る
ことにより反射型の色像が得られる。 [発明の具体的実施例] 以下に本発明の実施例を示すが、本発明の実施
態様は、これに限られるものではない。 実施例 1 感光性ハロゲン化銀乳剤(化学熟成済沃臭化銀
乳剤、沃化銀含量4モル%、平均粒径0.15μm)
を銀に換算し0.2g相当分、3−メチルペンタン
−1,3,5−トリオールを1.6g、4−アミノ
−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン0.33
g、色素供与物質として各試料別に以下に示す色
素形成性化合物である比較化合物(1)、(2)、(3)およ
び本発明例示化合物(−35)、(−12)をそれ
ぞれ0.40g、0.46g、0.58g、0.56gおよび0.49
g、バインダーとしてポリ−(4−ビニルピロリ
ドン)、追加ゼラチン、その他に界面活性剤、ゼ
ラチン硬化剤を加えた塗布液を、下引加工を施し
た厚さ100μmの写真用の透明ポリエチレンテレ
フタレートフイルム上にそれぞれ塗布した。銀、
ゼラチンおよびポリ−(4−ビニルピロリドン)
の塗布量はそれぞれ1.2g/m2、1.25g/m2、2.9
g/m2となるように塗布した。 さらに、上記塗布層の上にそれぞれオーバーコ
ート層として、ポリビニルピロリドン、ゼラチン
を主成分とする層(ポリビニルピロリドン2.0
g/m2、ゼラチン0.8g/m2、3−メチルペンタ
ン−1,3,5−トリオール1.4g/m2、サツカ
ロース1.4g/m2、メタホウ酸ナトリウム1.4g/
m2、ホウ酸0.06g/m2、亜硫酸ナトリウム0.06
g/m2)を設け熱現像カラー感光材料A、B、
C、DおよびEを得た。 また、別に写真用バライタ紙上にポリ塩化ビニ
ル(n=1100和光純薬社製)をテトラヒドロフラ
ン溶液として塗布し、ポリ塩化ビニル層の乾燥膜
厚が15μmとなるように受像要素を調製した。 上記得られた熱現像カラー感光材料をタングス
テンランプを用い1600ルツクス、1秒間ステツプ
ウエツジを通して露光した。 次いで、上記露光済感光材料を受像要素と重ね
合わせて150℃にて1分間加熱し、熱現像した。 受像要素上にカラー画像が得られた。得られた
カラー画像を濃度計(サクラデンシトメーター
PDA65、小西六写真工業社製)でそれぞれ青光、
赤光に対する反射濃度を測定した。結果を表−1
に示す。 比較化合物(1) 比較化合物(2) 比較化合物(3)
【表】 表−1から明らかなように、比較試料A、B、
Cにおいて青光に対する濃度が高いのは、色素供
与物質自身の熱転写による汚染であり、本発明の
色素供与物質のように親水性基を有している場合
には受像要素に対する汚染が非常に少なくなるこ
とがわかる。 実施例 2 実施例1の試料において、色素供与物質として
実施例1の化合物に代えて、色素放出型の化合物
即ち、下記比較化合物(4)、本発明化合物(21)お
よび(8)をそれぞれ、0.70g、0.62g、0.85gを用
い、還元剤として4−アミノ−3−メチル−N,
N−ジエチルアニリンを用いない以外は同様にし
て、それぞれ熱現像カラー感光材料試料F、G、
Hを得た。さらに上記熱現像カラー感光材料試料
F、G、Hにそれぞれ実施例1と同様に還元剤を
用いた以外は同様にして試料I、J、Kを得た。 上記で得た各試料を実施例1と同様の受像要素
と重ねて同様の熱現像処理を行ない、カラー画像
を得、画像濃度を測定した。結果を表−2に示
す。 比較化合物(4)
【表】 表−2の結果から明らかなように、本発明の親
水性基を有する色素供与物質は、比較化合物に対
して色素供与物質自身の拡散転写による汚染が少
なく、従つて不必要な発色色素による汚染も少な
いことがわかる。 実施例 3 前記実施例2において、色素供与物質を本発明
の化合物(6)、(15)に代えた以外は、同様にして熱現
像カラー感光材料試料をそれぞれ調製し、還元剤
を含まない試料をL、Mとし、還元剤を含む試料
をN、Oとした。 上記で得た各試料を実施例2と同様に処理し、
得られたカラー画像の画像濃度を測定した。結果
を表−3に示す。
【表】 実施例 4 下引加工を施したポリエチレンテレフタレート
フイルム上にリン酸ソーダ・12水塩(Na3PO4
12H2O)1.9gを5%のポリビニルブチラール
(積水化学社製)のエタノール溶液100mlに分散
し、48時間ボールミルで分散した後、リン酸ソー
ダ・12水塩が1.2g/m2となるように塗布し、乾
燥した。このフイルム上に、感光性ハロゲン化銀
乳剤(化学熟成済沃臭化銀乳剤、沃化銀含量4モ
ル%、平均粒径0.15μm)を銀に換算して0.2g相
当分、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオ
ール1.6g、4−アミノ−3−メチル−N,N−
ジエチルアニリン0.3g、色素供与物質として前
記実施例1で用いた比較化合物(1)、(2)、(3)および
本発明化合物−35、−12、−40、−41、
−55、−49をそれぞれ0.40g、0.46g、0.58
g、0.56g、0.49g、0.56g、0.54g、0.87g、
0.60g、バインダーとしてポリビニルピロリド
ン、追加ゼラチン、その他に界面活性剤、ゼラチ
ン硬化剤を加えた塗布液を、それぞれ銀、ゼラチ
ンおよびポリビニルピロリドンの塗布量が、1.2
g/m2、1.25g/m2、2.9g/m2となるように塗
布した試料をそれぞれ試料No.、、、、
、、、、とした。 上記で得た試料のそれぞれを1600ルツクスで1
秒間ウエツジ露光し、次いで実施例1と同様の受
像要素に重ねて130℃で1分間加熱し、熱現像し
た。 得られた受像要素を引きはがし、それぞれの画
像について実施例1と同様の濃度計により試料
〜は赤光で、試料は青光で、試料は緑光で
反射濃度を測定した。結果を表−4に示す。
【表】 表−4から明らかなように、カラードカプラー
を用いた試料〜において、本発明化合物を用
いた試料は比較試料に比べてカプラー自身の受像
層への転写がなく、優れた性質を有することがわ
かる。また、試料〜においても発色転写性に
優れた性質であることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 感光性ハロゲン化銀、還元剤、色素供与物質
    及び親水性バインダーを含有する熱現像カラー感
    光材料において、前記色素供与物質が下記一般式
    []で表される拡散性色素形成化合物叉は下記
    一般式[]で表される拡散性色素放出性化合物
    であることを特徴とする熱現像カラー感光材料。 一般式[] A−B (式中、Aはスルホ基若しくはその塩、カルボキ
    シル基若しくはその塩、及びスルフアモイル基か
    らなる群から選ばれる少なくとも1つの親水性基
    叉は該親水性基の少なくとも1つを有する基を有
    しないカプラー残基を表す。Bはカツプリング反
    応に際し、カプラー残基から離脱し得る基で、前
    記Aで定義される親水性基叉は該親水性基の少な
    くとも1つを有する基を表す。) 一般式[] C−D−E (Cは炭素原子数8以上のアルキル基叉は炭素原
    子数4以上のアルキル基を有するアリール基を有
    し、且つ該アルキル基叉は該アリール基がスルホ
    基若しくはその塩、カルボキシル基若しくはその
    塩、及びスルフアモイル基からなる群から選ばれ
    る少なくとも1つの親水性基を有するカプラー残
    基を表し、Dは単なる結合手叉は2価の結合基を
    表し、Eは前記Cで定義される親水性基を有しな
    い色素叉は色素プレカーサー残基を表す。)
JP13496984A 1984-06-29 1984-06-29 熱現像カラ−感光材料 Granted JPS6114633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13496984A JPS6114633A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 熱現像カラ−感光材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13496984A JPS6114633A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 熱現像カラ−感光材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6114633A JPS6114633A (ja) 1986-01-22
JPH0554665B2 true JPH0554665B2 (ja) 1993-08-13

Family

ID=15140827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13496984A Granted JPS6114633A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 熱現像カラ−感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6114633A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57179840A (en) * 1981-04-30 1982-11-05 Fuji Photo Film Co Ltd Heat developing color photosensitive material
JPS57186744A (en) * 1981-05-12 1982-11-17 Fuji Photo Film Co Ltd Heat developable color photosensitive material

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57179840A (en) * 1981-04-30 1982-11-05 Fuji Photo Film Co Ltd Heat developing color photosensitive material
JPS57186744A (en) * 1981-05-12 1982-11-17 Fuji Photo Film Co Ltd Heat developable color photosensitive material

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6114633A (ja) 1986-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0136142B1 (en) Thermally developable, light-sensitive material
EP0131161B1 (en) Heat-developable color photosensitive element
US4770981A (en) Heat-development-type color light-sensitive material
JPS60119554A (ja) 熱現像カラ−感光材料
US5032499A (en) Thermal light-sensitive material with combination of fog restrainers
EP0256820B1 (en) Thermal developing light-sensitive material
JPH027052B2 (ja)
JPH0587819B2 (ja)
JPH0554665B2 (ja)
JPS59231539A (ja) 熱現像カラ−拡散転写感光材料
JPH07219184A (ja) 熱現像カラー感光材料およびその製造方法
JPH0245179B2 (ja)
JPH0146054B2 (ja)
JPH06337511A (ja) 熱現像カラー感光材料およびこれを用いるカラー画像形成方法
JPH0554104B2 (ja)
JPS6017743A (ja) 熱現像カラ−拡散転写によるポジ像の形成法及び感光材料
JPS6014241A (ja) 熱現像カラー拡散転写方法
JPS60201340A (ja) 熱現像カラ−感光材料
JPH0336413B2 (ja)
JPH0146057B2 (ja)
JPS6023474A (ja) 熱現像カラ−感光材料
JPS59124330A (ja) 熱現像カラ−感光材料
JPS60123840A (ja) 熱現像カラ−感光材料
JPH0346812B2 (ja)
JPH0365533B2 (ja)