JPH0552541A - バルブシートの間隙測定方法 - Google Patents

バルブシートの間隙測定方法

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JPH0552541A
JPH0552541A JP3218496A JP21849691A JPH0552541A JP H0552541 A JPH0552541 A JP H0552541A JP 3218496 A JP3218496 A JP 3218496A JP 21849691 A JP21849691 A JP 21849691A JP H0552541 A JPH0552541 A JP H0552541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
gap
pedestal
cylinder head
ultrasonic wave
Prior art date
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Pending
Application number
JP3218496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahide Sano
隆英 佐野
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TEKURARU JAPAN KK
Original Assignee
TEKURARU JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】バルブシートの間隙を精度よく、コスト少なく
自動的に測定する方法を提供する。 【構成】バルブシート6を排気ガス口の台座に締りばめ
したシリンダヘッド1を水没せしめ、超音波を前記台座
の下面とバルブシート6の内端面を透過しかつ台座の周
面で反射するごとく斜角入射し、この反射超音波を受信
して前記バルブシート6の内端面と台座の下面との間隙
を検査する。 【効果】このように、超音波を用いて間隙を検査するよ
うにしたので、微細な間隙も検出可能となり、かつシリ
ンダヘッドを水没させたので、排気ガス口とバルブシー
トの面粗度や形状精度のバラツキに影響されることが少
なく、正確な測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車エンジンのシ
リンダヘッドに組込まれているバルブシートの間隙を測
定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンのシリンダヘッドはアル
ミニウムの鋳造品であり、その排気ガス口には、鋼鉄製
のバルブシートが焼きばめされている。即ちシリンダヘ
ッドを加熱して排気ガス口の径を大きくし、油圧シリン
ダを有する加圧機構によってバルブシートを圧入した
後、シリンダヘッドを水没すると締りばめの状態とな
り、完全に固定される。
【0003】このとき、バルブシートの外周とシリンダ
ヘッドの排気口とは、締りばめによって完全に密着し、
またバルブシートの端面と台座とは、加圧機構によって
圧着されているため、間隙は生じないのが普通である。
【0004】しかしながら、何らかの原因により、1万
分の1程度のオーダでバルブシートの端面と台座との間
にわずかな間隙が生じる場合がある。
【0005】このような間隙があると、完成したエンジ
ンは騒音と振動が高く、要求される性能を満足しない。
【0006】現在のところ、バルブシートの焼きばめ後
の冷却工程では間隙の機械的な測定は行なわれておら
ず、熟練技術者の目視による確認を行なっているにすぎ
ない。
【0007】勿論、ゲージを用いた手作業による確認や
着色液浸透法による確認が併用されているが、あくまで
も目視の補助手段にすぎず、ほぼ全数についてこれらの
確認が行なわれている。
【0008】
【発明の課題】目視による検査は、高度の熟練を要し、
個人差も大きく、最終的にはエンジンが完成した時点で
の検査に頼らざるを得ない。これでは、コスト削減を期
待することができない。
【0009】そのため、例えばレーザ光線による測定方
法が導入されたこともあるが、測定精度が0.3mm以上
の隙間量であるため実用性がなく、また装置も高額にな
る問題がある。
【0010】そのほか、低周波音波による測定方法も考
えられるが、シリンダヘッドのリブ構造によって特定の
測定点で検出された波形にバラツキが生じ、信頼性に欠
ける問題がある。また、可聴音で音圧の高い発信を行な
うことは、作業環境の面でも問題が生じる。
【0011】そこで、この発明の課題は、精度が高くコ
スト的にも負担の少ないバルブシートの間隙自動測定方
法を提供することである。
【0012】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この発
明においては、バルブシートを排気ガス口の台座に締り
ばめしたシリンダヘッドを水没せしめ、超音波を、前記
台座の下面とバルブシートの内端面を通過し、かつ台座
の周面で反射するごとく斜角入射し、この反射超音波を
受信して前記バルブシートの内端面と台座の下面との間
隙を検査するようにしたのである。
【0013】
【作用】超音波がバルブシートの内端面と台座の下面と
の間を通過するようにしてあるので、両者の間に間隙が
あると屈折角及び透過率が変動するため、受信した超音
波に変動が生じ、その差異によって間隙の有無、大小を
判別することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基いて
説明する。
【0015】まず、シリンダヘッドにバルブシートを取
り付ける方法について説明する。
【0016】図1に示すように、アルミニウム鋳造品で
あるシリンダヘッド1には、排気ガス口2が設けられて
いる。この排気ガス口2には、図2及び図3に示すよう
に、バルブシートの台座3が機械加工によって精密仕上
げされている。
【0017】このシリンダヘッド1は加熱され、膨脹し
た状態で、図1に示すように、圧入機の油圧シリンダ4
のロッド5の先端で鋼鉄製のバルブシート6を排気ガス
口2に圧入する。
【0018】そして、シリンダヘッド1を冷却すると、
バルブシート6は締りばめされる。このとき、台座3の
下面とバルブシート6の内端面6aは、ぴったりと密着
していなければならず、もし間隙があると、完成したエ
ンジンは騒音及び振動が高く性能が劣る。
【0019】次に、上記のバルブシート6の内端面6a
と台座3の下面との間隙測定装置の一例を図4に示す。
【0020】図示のように、水槽10の両側に沿ってラ
ック棒11a、11bが取り付けられており、これらの
ラック棒11a、11bに係合してラック棒に沿って移
動可能の第1のブロック12a、12bがバー13を支
持しており、このバー13に沿って移動可能の第2のブ
ロック14が支持棒15を上下動可能かつ回転可能に支
持しており、この支持棒15の先端には、測定ヘッド1
6が固定されている。この測定ヘッド16は、水密設計
されており、市販の超音波測定装置に接続される。
【0021】そして、ラック棒11a、11bに沿った
第1のブロック12a、12bの移動量とバー13に沿
った第2のブロック14の移動量及び支持棒15の移動
量は、図示しない制御装置によってコントロールされ
る。即ち、測定ヘッド16のX軸方向、Y軸方向、Z軸
方向の位置決めは、制御装置によって行なわれる。
【0022】図5は、間隙測定方法の模式図であって、
図中17は超音波送信用探触子、18は超音波受信用探
触子、19は液面である。その他の符号は、図4と同一
機構又は部分を示す。
【0023】図から明らかなように、この間隙測定方法
は、全没水浸二探触子法を採用している。
【0024】そこで、まず超音波の入射角と屈折角との
関係から、送信用探触子17と受信用探触子18の角度
を設定する。
【0025】いま、媒質が水、アルミニウム、鋼のとき
のそれぞれの音速をC1 、C2 、C3 とし、それぞれの
媒質中での屈折角を図6のようにθ0 〜θ4 とすれば、
スネルの法則により、図6の(1)のような関係式が成
立する。
【0026】そして、超音波は水中を縦波で伝播し、固
体中では横波にモード変換する。このときの媒質中での
音圧をそれぞれP1 、P2 、P3 、P4 、P5 とすれ
ば、それぞれの媒質中での超音波の透過率は図6の
(2)に示した通りとなる。ここで、θt は、台座3の
下面とバルブシート6の内端面との間の間隙の有無によ
って変化する屈折角である。
【0027】上記の理論式に基づいて実際に測定した結
果を図7に示す。
【0028】図示のように、間隙が0の場合と、間隙が
0.05cmの場合とでは、エコーB1 に充分な差異、例
えば10dB以上の差が現れている。
【0029】なお、バルブシート6とその台座3との間
の間隙は、現実には均等に現れるのではなく、偏った個
所に現れるのが普通である。従って、間隙の測定は、バ
ルブシート6の周方向に数個所にわたって行なう必要が
ある。
【0030】
【効果】この発明によれば、以上のように、1MHz〜1
0MHzのような超音波を用いてバルブシートの間隙の検
査を行なったので、10μオーダの間隙を自動的に検出
することが可能となり、またシリンダヘッド全体を水中
に没入して検査を行なうようにしたので、シリンダヘッ
ドの排気ガス口とバルブシートの面粗度が形状精度のバ
ラツキに影響されることなく正確な測定が可能となる。
【0031】さらに、2個の探触子を用いてV反射法に
よる各媒質中の超音波の屈折角を算出して探触子を有す
る測定ヘッドの位置を制御できるようにしたので、数個
所の微細な間隙を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブシートをシリンダヘッドに圧入する状態
を示す斜視図
【図2】バルブシートとシリンダヘッドの排気ガス口の
関係を示す斜視図
【図3】バルブシートを排気ガス口に取り付けた状態を
示す縦断面図
【図4】間隙測定装置の一例を示す斜視図
【図5】間隙測定方法を示す線図
【図6】超音波送信用探触子と受信用探触子の位置関係
を示す線図
【図7】間隙測定結果を示す波形図
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 排気ガス口 3 バルブシートの台座 4 油圧シリンダ 6 バルブシート 10 水槽 11a、11b ラック棒 12a、12b 第1のブロック 13 バー 14 第2のブロック 15 支持棒 16 測定ヘッド 17 超音波送信用探触子 18 超音波受信用探触子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブシートを排気ガス口の台座に締り
    ばめしたシリンダヘッドを水没せしめ、超音波を、前記
    台座の下面とバルブシートの内端面を通過し、かつ台座
    の周面で反射するごとく斜角入射し、この反射超音波を
    受信して前記バルブシートの内端面と台座の下面との間
    隙を検出することから成るバルブシートの間隙測定方
    法。
JP3218496A 1991-08-29 1991-08-29 バルブシートの間隙測定方法 Pending JPH0552541A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3218496A JPH0552541A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 バルブシートの間隙測定方法

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JP (1) JPH0552541A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175306A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Toyota Motor Corp 超音波測定装置
KR101274234B1 (ko) * 2007-12-13 2013-06-11 현대자동차주식회사 밸브 시트 압입 확인장치

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