JPH0552180A - 油圧ポンプ・モータ - Google Patents
油圧ポンプ・モータInfo
- Publication number
- JPH0552180A JPH0552180A JP3235417A JP23541791A JPH0552180A JP H0552180 A JPH0552180 A JP H0552180A JP 3235417 A JP3235417 A JP 3235417A JP 23541791 A JP23541791 A JP 23541791A JP H0552180 A JPH0552180 A JP H0552180A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- chamber
- shaft
- motor
- hydraulic pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］ 従来技術の油圧ポンプ・モータでは、ケーシ
ング内の作動油にエアが混入している場合に回転させる
と、エアは袋小路状になっている前部及び後部軸受付近
に溜まってしまい、油に入れ替えがないため両軸受は潤
滑不足により温度が上昇する。作動油成分の劣化、シー
ル部材のリップ破損を早期におこし、両軸受の寿命も低
下していた。本発明は上記の問題点を解決する。 ［構成］ 本発明の油圧ポンプ・モータでは、前部軸受
とその前側の間隙室と、ケーシング内部油室とを少なく
とも２箇所で連通する通路を設け、かつ一方の通路は他
方の通路に対しシャフトより、より外側に配設した。ま
た後部軸受室とケーシング内部油室とを通路を介して連
通せしめ、かつその通路のケーシング内部油室側の入口
を、シャフト軸心に対して後部軸受より、より外側に設
けた。
ング内の作動油にエアが混入している場合に回転させる
と、エアは袋小路状になっている前部及び後部軸受付近
に溜まってしまい、油に入れ替えがないため両軸受は潤
滑不足により温度が上昇する。作動油成分の劣化、シー
ル部材のリップ破損を早期におこし、両軸受の寿命も低
下していた。本発明は上記の問題点を解決する。 ［構成］ 本発明の油圧ポンプ・モータでは、前部軸受
とその前側の間隙室と、ケーシング内部油室とを少なく
とも２箇所で連通する通路を設け、かつ一方の通路は他
方の通路に対しシャフトより、より外側に配設した。ま
た後部軸受室とケーシング内部油室とを通路を介して連
通せしめ、かつその通路のケーシング内部油室側の入口
を、シャフト軸心に対して後部軸受より、より外側に設
けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなど建設
機械，作業車両に搭載した油圧ポンプ・モータの構造に
関する。
機械，作業車両に搭載した油圧ポンプ・モータの構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、従来技術の油圧ポンプ・モータ
１Ａの要部断面図である。図において、２はケーシン
グ、３はケーシング２のケース本体、４はケーシング２
のエンドカバー、５は前部軸受、６は後部軸受、７はシ
ャフト、８はシャフト用シール部材、９はシールリテー
ナ、１０はシリンダブロック、１１はシリンダブロック
１０に穿設した複数個のシリンダ穴、１２はシリンダ穴
１１のシリンダ室、１３はピストン、１４はピストン１
３の頭部に設けられているシュー、１５は斜板、１６は
バルブプレートである。
１Ａの要部断面図である。図において、２はケーシン
グ、３はケーシング２のケース本体、４はケーシング２
のエンドカバー、５は前部軸受、６は後部軸受、７はシ
ャフト、８はシャフト用シール部材、９はシールリテー
ナ、１０はシリンダブロック、１１はシリンダブロック
１０に穿設した複数個のシリンダ穴、１２はシリンダ穴
１１のシリンダ室、１３はピストン、１４はピストン１
３の頭部に設けられているシュー、１５は斜板、１６は
バルブプレートである。
【０００３】次に、従来技術の油圧ポンプ・モータ１Ａ
の構造を図２について述べる。ケーシング２のケース本
体３に前部軸受５を、またエンドカバー４に後部軸受６
を配置し、その前部軸受５及び後部軸受６に対してシャ
フト７を回転自在に支承し、ケーシング内部油室１７に
おけるシャフト７の中央部位置に、複数個のピストン１
３をそなえたシリンダブロック１０を取付け、上記複数
個のピストン１３をケース本体３に支承した斜板１５に
沿って摺動自在とするとともに、そのピストン１３を嵌
挿しているシリンダ穴１１のシリンダ室１２を、シリン
ダブロック１０に摺接したバルブプレート１６の穴１８
より、エンドカバー４の通路１９を通じてポート（圧油
給排用ポートで図示しない）に連通せしめている。
の構造を図２について述べる。ケーシング２のケース本
体３に前部軸受５を、またエンドカバー４に後部軸受６
を配置し、その前部軸受５及び後部軸受６に対してシャ
フト７を回転自在に支承し、ケーシング内部油室１７に
おけるシャフト７の中央部位置に、複数個のピストン１
３をそなえたシリンダブロック１０を取付け、上記複数
個のピストン１３をケース本体３に支承した斜板１５に
沿って摺動自在とするとともに、そのピストン１３を嵌
挿しているシリンダ穴１１のシリンダ室１２を、シリン
ダブロック１０に摺接したバルブプレート１６の穴１８
より、エンドカバー４の通路１９を通じてポート（圧油
給排用ポートで図示しない）に連通せしめている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】油圧ポンプ・モータを
搭載した建設機械，作業車両などでは、組立直後あるい
は油圧配管の取替え、あるいはポンプ交換など油圧系統
の作業を行った場合に、エアが作動油に混入するのでエ
ア抜きを行う。しかし従来技術の油圧ポンプ・モータで
は、前部及び後部軸受の嵌着部における油溜り間隙（図
２における符号イ，ロ，ハ，ニの部分の油溜り間隙をい
う）が袋小路状態に形成させている。したがってこの油
圧ポンプ・モータを回転させると、ケーシング内部油室
内の作動油に遠心力がはたらき、作動油はケーシングの
内壁面側に集り、エアは上記軸受の嵌着部における油溜
り間隙付近に溜ってしまい、エアを完全に排出すること
ができない。前部及び後部軸受の潤滑不足が発生すると
ともに、上記両軸受の油溜まり室を冷却するための油の
流通がないので、両軸受，シャフト用シール部材の温度
が上昇してしまう。その熱影響により、油の成分の劣
化、またシャフト用シール部材はリップ破損を早期にお
こし、しかも両軸受の寿命も低下していた。本発明は、
上記の問題点を解決できる油圧ポンプ・モータを提供す
ることを目的とする。
搭載した建設機械，作業車両などでは、組立直後あるい
は油圧配管の取替え、あるいはポンプ交換など油圧系統
の作業を行った場合に、エアが作動油に混入するのでエ
ア抜きを行う。しかし従来技術の油圧ポンプ・モータで
は、前部及び後部軸受の嵌着部における油溜り間隙（図
２における符号イ，ロ，ハ，ニの部分の油溜り間隙をい
う）が袋小路状態に形成させている。したがってこの油
圧ポンプ・モータを回転させると、ケーシング内部油室
内の作動油に遠心力がはたらき、作動油はケーシングの
内壁面側に集り、エアは上記軸受の嵌着部における油溜
り間隙付近に溜ってしまい、エアを完全に排出すること
ができない。前部及び後部軸受の潤滑不足が発生すると
ともに、上記両軸受の油溜まり室を冷却するための油の
流通がないので、両軸受，シャフト用シール部材の温度
が上昇してしまう。その熱影響により、油の成分の劣
化、またシャフト用シール部材はリップ破損を早期にお
こし、しかも両軸受の寿命も低下していた。本発明は、
上記の問題点を解決できる油圧ポンプ・モータを提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧ポンプ・モ
ータでは、シャフトを支承している前部軸受と、その前
側に配置されているシャフト用シール部材との間の間隙
室と、ケーシング内部油室とを少なくとも２箇所で連通
する通路を設け、かつ一方の通路は他方の通路に対し、
シャフトより、より外側に配設して構成した。また、後
部軸受を嵌着しているケーシングの後部軸受室と、ケー
シング内部油室とを通路を介して連通せしめ、かつその
通路のケーシング内部油室側の入口を、シャフト軸心に
対して後部軸受より、より外側に設けて構成した。
ータでは、シャフトを支承している前部軸受と、その前
側に配置されているシャフト用シール部材との間の間隙
室と、ケーシング内部油室とを少なくとも２箇所で連通
する通路を設け、かつ一方の通路は他方の通路に対し、
シャフトより、より外側に配設して構成した。また、後
部軸受を嵌着しているケーシングの後部軸受室と、ケー
シング内部油室とを通路を介して連通せしめ、かつその
通路のケーシング内部油室側の入口を、シャフト軸心に
対して後部軸受より、より外側に設けて構成した。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の油圧ポンプ・モータ１Ｂ
の要部断面図である。図において、従来技術と同一構成
要素を使用するものに対しては同符号を付す。２’はケ
ーシング、３’はケーシング２’のケース本体、４’は
ケーシング２’のエンドカバー、２０は前部軸受５とシ
ャフト用シール部材８との間の間隙室、２１はシールリ
テーナ９’に形成した通路、２２はケース本体３’に開
穿した通路、２３はエンドカバー４’に開穿した通路、
２４は後部軸受室である。
に説明する。図１は、本発明の油圧ポンプ・モータ１Ｂ
の要部断面図である。図において、従来技術と同一構成
要素を使用するものに対しては同符号を付す。２’はケ
ーシング、３’はケーシング２’のケース本体、４’は
ケーシング２’のエンドカバー、２０は前部軸受５とシ
ャフト用シール部材８との間の間隙室、２１はシールリ
テーナ９’に形成した通路、２２はケース本体３’に開
穿した通路、２３はエンドカバー４’に開穿した通路、
２４は後部軸受室である。
【０００７】次に、本発明の油圧ポンプ・モータ１Ｂの
構造を図１について述べる。油圧ポンプ・モータ１Ｂで
は、シャフト７を支承している前部軸受５と、その前側
に配置されているシャフト用シール部材８との間の間隙
室２０と、ケーシング内部油室１７とを少なくとも２箇
所で連通する通路を設け、かつ一方の通路（前部軸受５
と、間隙室２０と、シールリテーナ９’に形成した通路
２１と、ケース本体３’に開穿した通路２２と、ケーシ
ング内部油室１７とを連通する通路）は他方の通路（前
部軸受５と、ケース本体３’穴部とシャフト７外周部と
の間の間隙と、斜板１５穴部とシャフト７外周部との間
の間隙と、ケーシング内部油室１７とを連通する通路）
に対しシャフト７より、より外側に配設して構成した。
また後部軸受室２４とケーシング内部油室１７とを通路
２３を介して連通せしめ、かつその通路２３のケーシン
グ内部油室１７側の入口を、シャフト７軸心に対して後
部軸受６より、より外側に設けて構成した。なお上記実
施例における通路２２，２３はケース本体３’，エンド
カバー４’のそれぞれ母材内部に穿設するようにしてい
るが、必ずしも母材内部に限らず、通路の一部をケース
本体３’，エンドカバー４’の外周部に沿う外部配管
（図示しない）にしてもよい。
構造を図１について述べる。油圧ポンプ・モータ１Ｂで
は、シャフト７を支承している前部軸受５と、その前側
に配置されているシャフト用シール部材８との間の間隙
室２０と、ケーシング内部油室１７とを少なくとも２箇
所で連通する通路を設け、かつ一方の通路（前部軸受５
と、間隙室２０と、シールリテーナ９’に形成した通路
２１と、ケース本体３’に開穿した通路２２と、ケーシ
ング内部油室１７とを連通する通路）は他方の通路（前
部軸受５と、ケース本体３’穴部とシャフト７外周部と
の間の間隙と、斜板１５穴部とシャフト７外周部との間
の間隙と、ケーシング内部油室１７とを連通する通路）
に対しシャフト７より、より外側に配設して構成した。
また後部軸受室２４とケーシング内部油室１７とを通路
２３を介して連通せしめ、かつその通路２３のケーシン
グ内部油室１７側の入口を、シャフト７軸心に対して後
部軸受６より、より外側に設けて構成した。なお上記実
施例における通路２２，２３はケース本体３’，エンド
カバー４’のそれぞれ母材内部に穿設するようにしてい
るが、必ずしも母材内部に限らず、通路の一部をケース
本体３’，エンドカバー４’の外周部に沿う外部配管
（図示しない）にしてもよい。
【０００８】次に、本考案の油圧ポンプ・モータ１Ｂの
作用について述べる。ケーシング内部油室１７内におけ
る作動油にエアが混入しているとき油圧ポンプ・モータ
１Ｂを回転させると、斜板１５は回転しないがシリンダ
ブロック１０は回転する。それによりケーシング２’内
作動油に遠心力が作用して、ケーシング２’の内壁面に
近い作動油の圧力は上昇し、シャフト７に近い作動油の
圧力は低下する。しかし混入したエアは作動油に比べて
軽いため、その混入したエアは間隙室２０及び後部軸受
室２４を含めたシャフト７近傍に溜ろうとする。ところ
が上記圧力の上昇したケーシング内壁面近くの作動油
が、図１に示す矢印ホ，ヘの方向より、それぞれ通路２
２，２３を通じて、間隙室２０，後部軸受室２４に導入
される。そこで間隙室２０内のエアは、前部軸受５のロ
ーラ間の間隙、ケース本体３’穴部とシャフト７外周部
との間の間隙、斜板１５穴部とシャフト７外周部との間
の間隙を通って押出され、ケーシング２’内で攪拌され
て作動油に混入し、ドレンポート２５よりタンク２６へ
導出される。一方、後部軸受室２４内のエアは、後部軸
受６のローラ間の間隙、バルブプレート１６の中心穴部
とシャフト７外周部との間の間隙、シリンダブロック１
０とシャフト７とのスプライン嵌合部２７の隙間を通っ
て押出され、ケーシング２’内で攪拌されて作動油に混
入し、ドレンポート２５よりタンク２６へ導出される。
上記のようにしてケーシング内部油室１７内の混入エア
が消散されるとともに、ケーシング２’内部にて強制潤
滑の効果を発揮することができる。したがって前部軸受
５，後部軸受６，スプライン嵌合部２５，及びシャフト
用シール部材８の冷却と潤滑が十分に行われるので、上
記各部品の耐用寿命を延ばすことができる。
作用について述べる。ケーシング内部油室１７内におけ
る作動油にエアが混入しているとき油圧ポンプ・モータ
１Ｂを回転させると、斜板１５は回転しないがシリンダ
ブロック１０は回転する。それによりケーシング２’内
作動油に遠心力が作用して、ケーシング２’の内壁面に
近い作動油の圧力は上昇し、シャフト７に近い作動油の
圧力は低下する。しかし混入したエアは作動油に比べて
軽いため、その混入したエアは間隙室２０及び後部軸受
室２４を含めたシャフト７近傍に溜ろうとする。ところ
が上記圧力の上昇したケーシング内壁面近くの作動油
が、図１に示す矢印ホ，ヘの方向より、それぞれ通路２
２，２３を通じて、間隙室２０，後部軸受室２４に導入
される。そこで間隙室２０内のエアは、前部軸受５のロ
ーラ間の間隙、ケース本体３’穴部とシャフト７外周部
との間の間隙、斜板１５穴部とシャフト７外周部との間
の間隙を通って押出され、ケーシング２’内で攪拌され
て作動油に混入し、ドレンポート２５よりタンク２６へ
導出される。一方、後部軸受室２４内のエアは、後部軸
受６のローラ間の間隙、バルブプレート１６の中心穴部
とシャフト７外周部との間の間隙、シリンダブロック１
０とシャフト７とのスプライン嵌合部２７の隙間を通っ
て押出され、ケーシング２’内で攪拌されて作動油に混
入し、ドレンポート２５よりタンク２６へ導出される。
上記のようにしてケーシング内部油室１７内の混入エア
が消散されるとともに、ケーシング２’内部にて強制潤
滑の効果を発揮することができる。したがって前部軸受
５，後部軸受６，スプライン嵌合部２５，及びシャフト
用シール部材８の冷却と潤滑が十分に行われるので、上
記各部品の耐用寿命を延ばすことができる。
【０００９】
【発明の効果】従来技術の油圧ポンプ・モータでは、ケ
ーシング内の作動油にエアが混入しているとき上記油圧
ポンプ・モータを回転させると、ケーシング内部油室内
の作動油に遠心力がはたらき、作動油はケーシングの内
壁面側に集り、エアは前部及び後部軸受の嵌着部におけ
る油溜り間隙付近に溜ってしまい、エアを完全に排出す
ることができない。前部及び後部軸受の潤滑不足が発生
するとともに、上記両軸受の油溜まり室を冷却するため
の油の流通がないので、両軸受，シャフト用シール部材
の温度が上昇してしまう。その熱影響により、油の成分
の劣化、またシャフト用シール部材はリップ破損を早期
におこし、しかも両軸受の寿命も低下していた。しかし
本発明の油圧ポンプ・モータでは、ケーシング内の作動
油にエアが混入しているとき上記油圧ポンプ・モータを
回転させると、遠心力により圧力の上昇したケーシング
内壁面近くの作動油が、前部軸受とシャフト用シール部
材との間の間隙室、及び後部軸受室に導入される。そこ
で上記間隙室及び後部軸受室に溜ろうとするエアは押出
され、ケーシング内で攪拌されて作動油に混入し、ドレ
ンポートよりタンクへ導出される。それによりケーシン
グ内の混入エアは消散されるとともに、この発明の油圧
ポンプ・モータにおける強制潤滑の効果を発揮すること
ができる。したがって本発明の油圧ポンプ・モータで
は、前部軸受，後部軸受，スプライン嵌合部，及びシャ
フト用シール部材の冷却と潤滑とが十分に行われるの
で、油圧ポンプ・モータの耐用寿命を延ばすことができ
る。
ーシング内の作動油にエアが混入しているとき上記油圧
ポンプ・モータを回転させると、ケーシング内部油室内
の作動油に遠心力がはたらき、作動油はケーシングの内
壁面側に集り、エアは前部及び後部軸受の嵌着部におけ
る油溜り間隙付近に溜ってしまい、エアを完全に排出す
ることができない。前部及び後部軸受の潤滑不足が発生
するとともに、上記両軸受の油溜まり室を冷却するため
の油の流通がないので、両軸受，シャフト用シール部材
の温度が上昇してしまう。その熱影響により、油の成分
の劣化、またシャフト用シール部材はリップ破損を早期
におこし、しかも両軸受の寿命も低下していた。しかし
本発明の油圧ポンプ・モータでは、ケーシング内の作動
油にエアが混入しているとき上記油圧ポンプ・モータを
回転させると、遠心力により圧力の上昇したケーシング
内壁面近くの作動油が、前部軸受とシャフト用シール部
材との間の間隙室、及び後部軸受室に導入される。そこ
で上記間隙室及び後部軸受室に溜ろうとするエアは押出
され、ケーシング内で攪拌されて作動油に混入し、ドレ
ンポートよりタンクへ導出される。それによりケーシン
グ内の混入エアは消散されるとともに、この発明の油圧
ポンプ・モータにおける強制潤滑の効果を発揮すること
ができる。したがって本発明の油圧ポンプ・モータで
は、前部軸受，後部軸受，スプライン嵌合部，及びシャ
フト用シール部材の冷却と潤滑とが十分に行われるの
で、油圧ポンプ・モータの耐用寿命を延ばすことができ
る。
【図１】本発明の油圧ポンプ・モータの要部断面図であ
る。
る。
【図２】従来技術の油圧ポンプ・モータの要部断面図で
ある。
ある。
１Ａ，１Ｂ 油圧ポンプ・モータ ２，２’ ケーシング ３，３’ ケース本体 ４，４’ エンドカバー ５ 前部軸受 ６ 後部軸受 ７ シャフト ８ シャフト用シール部材 １０ シリンダブロック １５ 斜板 １７ ケーシング内部油室 ２０ 間隙室 ２１，２２，２３ 通路 ２４ 後部軸受室 ２７ スプライン嵌合部
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーシングの前部と後部にそれぞれ軸受
を配置し、その両軸受に対してシャフトを回転自在に支
承し、ケーシング内部油室におけるシャフトの中央部位
置に、複数個のピストンをそなえたシリンダブロックを
取付け、上記複数個のピストンをケーシングに支承した
斜板に沿って摺動自在とするとともに、そのピストンを
嵌挿しているシリンダ穴内のシリンダ室を、シリンダブ
ロックに摺接したバルブプレートの穴よりケーシングの
ポートに連通せしめている油圧ポンプ・モータにおい
て、上記シャフトを支承している前部軸受と、その前側
に配置されているシャフト用シール部材との間の間隙室
と、ケーシング内部油室とを少なくとも２箇所で連通す
る通路を設け、かつ一方の通路は他方の通路に対しシャ
フトより、より外側に配設したことを特徴とする油圧ポ
ンプ・モータ。 - 【請求項２】 ケーシングの前部と後部にそれぞれ軸受
を配置し、その両軸受に対してシャフトを回転自在に支
承し、ケーシング内部油室におけるシャフトの中央部位
置に、複数個のピストンをそなえたシリンダブロックを
取付け、上記複数個のピストンをケーシングに支承した
斜板に沿って摺動自在とするとともに、そのピストンを
嵌挿しているシリンダ穴内のシリンダ室を、シリンダブ
ロックに摺接したバルブプレートの穴よりケーシングの
ポートに連通せしめている油圧ポンプ・モータにおい
て、上記後部軸受を嵌着しているケーシングの後部軸受
室と、ケーシング内部油室とを通路を介して連通せし
め、かつその通路のケーシング内部油室側の入口を、シ
ャフト軸心に対して後部軸受より、より外側に設けたこ
とを特徴とする油圧ポンプ・モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235417A JPH0552180A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 油圧ポンプ・モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235417A JPH0552180A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 油圧ポンプ・モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0552180A true JPH0552180A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16985793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3235417A Pending JPH0552180A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 油圧ポンプ・モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0552180A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132464A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 斜板式ポンプ・モータ |
| CN102777316A (zh) * | 2011-05-10 | 2012-11-14 | 东芝机械株式会社 | 液压马达、液压马达装置以及搭载了液压马达装置的建设机械 |
| JP7001951B1 (ja) * | 2021-07-16 | 2022-01-20 | 株式会社不二越 | タンク一体型ポンプ |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP3235417A patent/JPH0552180A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132464A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 斜板式ポンプ・モータ |
| CN102777316A (zh) * | 2011-05-10 | 2012-11-14 | 东芝机械株式会社 | 液压马达、液压马达装置以及搭载了液压马达装置的建设机械 |
| JP7001951B1 (ja) * | 2021-07-16 | 2022-01-20 | 株式会社不二越 | タンク一体型ポンプ |
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