JPH0551563A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JPH0551563A
JPH0551563A JP21345791A JP21345791A JPH0551563A JP H0551563 A JPH0551563 A JP H0551563A JP 21345791 A JP21345791 A JP 21345791A JP 21345791 A JP21345791 A JP 21345791A JP H0551563 A JPH0551563 A JP H0551563A
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JP
Japan
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release paper
sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
double
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JP21345791A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い剥離力を有する離型紙を用いながら該離
型紙の経日による剥離力の添加を防止することができ、
かつ第1,第2の離型紙間に安定して剥離力差を与える
ことを可能とする両面粘着テープの製造方法を得る。 【構成】 第1の離型紙11の粘着剤層の形成が予定さ
れている面11aにコロナ放電によるイオン風を吹きつ
けて剥離力を高め、該第1の離型紙11に第1の粘着剤
層21及び基材23を積層し、第2の離型紙25に支持
された第2の粘着剤層24を基材23上に積層する、各
工程を備える両面粘着テープの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材の両面に粘着剤層
が形成されている両面粘着テープの製造方法に関し、特
に離型紙の剥離力の経時的な低下を防止することがで
き、かつ両粘着剤層に積層されている離型紙間に剥離力
差を安定して与えることを可能とする両面粘着テープの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の両面粘着テープの製造方法の一例
を、図2及び図3を参照して説明する。図2に示すよう
に、まず、表面がシリコン等により粘着剤に対して剥離
性を有するように構成された第1の離型紙1上に、粘着
剤を塗工し、乾燥することにより第1の粘着剤層2を形
成し、該第1の粘着剤層2上にポリエステル不織布等か
らなる基材3を積層する。他方、粘着剤に対して剥離性
を有するようにシリコン等により表面が処理された第2
の離型紙4の一方面に、粘着剤を塗工し、乾燥すること
により第2の粘着剤層5を形成する。そして、図2の矢
印で示すように第2の粘着剤層5を基材3の上面に貼り
付けることにより、図3(a)に示すように、両面に第
1,第2の離型紙1,4が積層された両面粘着テープ6
を得る。
【0003】この両面粘着テープ6では、第2の離型紙
4を第2の粘着剤層5から剥離し、巻芯等に巻回するこ
とにより製品化されたり、あるいは図3(a)に示した
ように両面に第1,第2の離型紙1,4を貼り付けたま
ま各種の形状に打ち抜かれて製品化されりたする。とこ
ろで、前者のように第2の離型紙4を第2の粘着剤層5
から剥離する場合には、図3(b)に示すように、剥離
に伴って第1の粘着剤層2と第1の離型紙1との間に空
隙が生じる「テープ浮き」と称されている現象が生じる
ことがあった。このようなテープ浮きが生じると、第2
の離型紙4を剥離した後に巻芯等に巻回する場合、両面
粘着テープを安定して巻回することができず、良品率が
低下する。
【0004】そこで、上記のようなテープ浮き現象を防
止するために、第1,第2の離型紙1,4の剥離力に差
を持たせる方法、すなわち第1の離型紙1に、より大き
な剥離力を持たせることにより、上記テープ浮き現象を
防止する方法が試みられている。この方法では、第1の
離型紙1として高い剥離力を有するものが求められる。
【0005】しかしながら、100g/50mm以上の
高い剥離力を有する公知の離型紙は、一般に市販されて
いるものの、該剥離力が経日により低下し、剥離力が最
終的には上記値の半分程度の大きさになるものが多かっ
た。従って、図3(a)に示した両面粘着テープ6を製
造した直後に第2の離型紙4を剥離するのであればとも
かく、後日第2の離型紙4を剥離しようとすると、依然
として上記のようなテープ浮き現象を生じることが多か
った。
【0006】上記離型紙では、離型剤の主剤の成分であ
るシリコンに、剥離力を高めるためにCH2 =CH(C
3 2 SiOを1/2単位とするレジン構造からなる
剥離力制御剤が配合されている。ところが、この剥離力
制御剤が高架橋タイプであり、経日により架橋構造が安
定化し、ヘリックス構造を形成し、外側にメチル基が配
向するために、経日により剥離力が低下するものと考え
られる。
【0007】他方、図3(a)に示したように、両面に
第1,第2の離型紙1,4が積層されている両面粘着テ
ープ6をそのまま各種の形状に打ち抜いて使用する場合
には、打ち抜きの際に加わる力により、図3(a)の積
層構造がずれたりしないことが必要である。従って、第
1,第2の離型紙1,4としては、より大きな剥離力、
すなわち粘着剤層から剥離する際により大きな力を必要
とするものが求められている。ところが、高剥離力の離
型紙といえども上記のように経日により、その剥離力が
低下することは避けられなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、大きな剥離力を有する離型紙を用いながらも該剥離
紙の経日による剥離力の低下を防止することができ、か
つ第1,第2の離型紙間に剥離力差を安定して与えるこ
とができる両面粘着テープの製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の両面粘着テープ
の製造方法は、両面が粘着剤に対して剥離性を有するよ
うにシリコンで処理された第1の離型紙の粘着剤層の形
成が予定されている面に、コロナ放電によるイオン風を
吹きつける工程と、上記イオン風が吹きつけられた第1
の離型紙面に第1の粘着剤を塗工し、乾燥することによ
り第1の粘着剤層を形成する工程と、上記第1の粘着剤
層上に基材を積層する工程と、第1の離型紙のイオン風
が吹きつけられた面よりも粘着剤層に対する剥離力が小
さくなるように離型剤で処理された第2の離型紙の一面
に第2の粘着剤層が形成されているシートを、該第2の
粘着剤層側から上記基材上に積層する工程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明のように、上
記のようにして得た両面粘着テープにおいて、さらに、
上記シートと基材を積層した後に、第2の離型紙を第2
の粘着剤層から剥離する工程を実施してもよい。本発明
の両面粘着テープの製造方法は、第1の離型紙の粘着剤
層の形成が予定されている面に、コロナ放電によるイオ
ン風を吹きつけることにより、シリコンで処理された離
型紙の剥離力が高められる。
【0011】上記イオン風の吹きつけにより剥離力が高
められる理由は、以下の通りと考えられる。一般に、高
剥離力を与えるために離型紙に適用されるシリコンは、
非移行型シリコンであり、より詳しくは、主成分として
のビニル基を有するオルガノポリシロキサンと、架橋剤
としてのメチル水素シロキサンとからなるものが用いら
れている。このオルガノポリシロキサンのビニル基は、
負の電荷を有しており、従って正の電荷を有するイオン
や微細な埃に吸着し易い状態にあると考えられる。
【0012】本発明では、コロナ放電により電離された
イオンがイオン風(このイオン風は、微細な埃を含む)
として吹きつけられることにより、第1の離型紙の表面
に存在するビニル基に、正に帯電した微細な埃が吸着さ
れ、それによって剥離力が高められていると考えられ
る。すなわち、上記微細な埃がビニル基に吸着されるこ
とにより、離型剤の離型作用が抑制され、それによって
剥離力が高められる。
【0013】本発明においては、上記のように、第1の
離型紙にコロナ放電によるイオン風を吹きつけることに
より、第1の離型紙の剥離力が高められるが、使用し得
る第1の離型紙としては、グラシン紙または上質紙等の
少なくとも一面にポリエチレンまたは等をコーティング
し、さらに非移行型のシリコンにより処理されたものが
用いられる。
【0014】また、上記コロナ放電によるイオン風を吹
きつける工程は、公知の除電器を用いて正の電荷を有す
るイオンを発生し、ブロワー等により該イオンを吹きつ
けることにより行い得るが、この場合、1μm程度の微
細な埃も同様に吹きつけられるものと考えられる。コロ
ナ放電によるイオン風を第1の離型紙に吹きつける工程
以後の工程については、従来から公知の両面粘着テープ
の製造方法を適用することにより実施することができ
る。すなわち、第1の粘着剤層の形成は、アクリル系ま
たはゴム系等の一般的な粘着剤組成物を含有する溶液を
第1の離型紙面に塗工し、乾燥させることにより構成さ
れる。また、第1の粘着剤層上に積層される基材につい
ては、ポリエステル、レーヨン、麻等からなる公知の不
織布を用いることができる。さらに、第2の離型紙及び
第2の粘着剤層を積層してなるシートについても、第1
の離型紙と同様の材料からなる離型紙面に第1の粘着剤
層と同様の粘着剤組成物を適用して構成することができ
る。
【0015】もっとも、第2の離型紙の表面処理は、非
移行型シリコンを用いて行う必要は必ずしもない。すな
わち、第2の離型紙については、第1,第2の離型紙の
双方が積層されたままの両面粘着テープを打ち抜き等の
加工に供する用途では、第2の離型紙についても高い剥
離力を有することが求められるため、上記のように非移
行型のシリコンで処理されることが好ましい。
【0016】しかしながら、請求項2に記載の発明のよ
うに、第2の離型紙を第2の粘着剤層から剥離し、巻芯
等に巻回した製品として供給する場合には、第2の離型
紙の剥離力は小さい方が好ましく、従って、非移行型で
ないシリコンにより表面処理された離型紙を用いて第2
の離型紙を構成してもよい。
【0017】
【作用】第1の離型紙の粘着剤層の形成が予定されてい
る面は、コロナ放電によるイオン風の吹きつけにより、
より大きな剥離力を有するように構成される。コロナ放
電によるイオン風が吹きつけられて剥離力の高められた
離型紙は、後述の実施例から明らかなように経日によっ
て剥離力がほとんど低下しない。よって、経日による剥
離力の低下の少ない両面粘着テープを得ることができ
る。
【0018】また、第1の離型紙の剥離力の経日による
低下が少ないため、第1の離型紙の剥離力と第2の離型
紙の剥離力との剥離力差を安定に維持することができ
る。よって、両面に第1,第2の離型紙が積層された形
態の両面粘着テープを展開する際や、使用に際して第2
の離型紙を剥離する場合のテープ浮き現象を防止するこ
とができる。
【0019】
【実施例の説明】図1、図4及び図5を参照して、本発
明の一実施例の両面粘着テープの製造方法を説明する。
まず、図1(a)に示すように、表面が粘着剤に対して
剥離性を有するようにシリコンで処理された第1の離型
紙11を用意する。この離型紙11としては、上質紙ま
たはグラシン紙等の両面にポリエチレン等の樹脂をコー
ティングし、しかる後シリコン離型剤をコーティングし
たものが用いられる。
【0020】実際の製造に際しては、図4に示すよう
に、第1の離型紙11は、ロール12に巻回された巻回
体として用意され、ロール12から引出されることによ
り供給される。次に、図4に示すように、第1の離型紙
11をロール13,14を介して送り出し、ロール14
とロール15との間でイオン発生装置16によりイオン
風を吹きつける。図1(a)及び図4に示されているよ
うに、イオン発生装置16は、電源17に接続されてい
る。
【0021】イオン発生装置16は、例えば図5(a)
及び(b)に示す構造を有するように構成されている。
図5のイオン風発生装置では、支持体16a内に高圧電
線16bが通されており、高圧電線16bの周囲に、筒
状の絶縁体16cが配置されており、該絶縁体16cの
外周面に一方の電極を構成する外筒16dが取り付けら
れており、該外筒16dから針状のイオン生成電極16
eが複数個突出形成されている。
【0022】他方、シリコンの外表面には、接地電極1
6fが取り付けられており、該接地電極16fとイオン
生成電極16eとの間に電圧が印加されることにより、
正の電荷を有するイオンが生成される。そして、支持体
16aの上方から、図示しないブロワーにより風が噴き
付けられるように構成されており、該風により、生成し
たイオンがイオン吹き出し穴16gを通して吹き出され
るように構成されている。なお、上記イオン生成電極1
6eと接地電極16fとの間に印加される電圧は、通
常、周波数15Hz及び電圧3〜4kV程度の低周波数
の交流電圧である。
【0023】図1(a)及び図4に戻り、上記イオン発
生装置16によるイオン風の吹きつけにより、第1の離
型紙11の一面11a(図1(a)参照)の剥離力が高
められる。次に、図4に示すように、ロール15、ロー
ル16を介し、ロール18,19間で第1の粘着剤20
を塗布する。しかる後、塗布された第1の粘着剤を乾燥
炉で乾燥することにより、図1(b)に示す第1の粘着
剤層21が形成される。
【0024】次に、第1の粘着剤層21上に、ポリエス
テル不織布等の両面粘着テープの基材として用いられて
いる任意の材料よりなる基材23を積層する。さらに、
図1(c)に示すように、第2の離型紙25の一面に第
2の粘着剤層24が形成されたシート26を用意する。
第2の離型紙25は、第1の離型紙11と同様の材料で
構成されたものを用いることができるが、第2の離型紙
25は上記のようなイオン風が吹きつけられていないこ
とが必要である。また、第2の粘着剤層24の形成につ
いても、従来から離型紙上に粘着剤層を形成するよう
に、粘着剤溶液を塗工し、乾燥することにより構成され
る。
【0025】上記のようにして用意されたシート26
が、第2の粘着剤層24側を基材23の上面に貼り付け
られることにより、両面粘着テープ27が得られる。次
に、上記実施例の製造方法に従って作製した具体的な実
験例につき説明する。実施例1 第1,第2の離型紙として、80gのグラシン紙の両面
にシリコン離型剤(信越化学社製、商品名;KS−77
6A)を約1.0g/m2 の割合でコーティングしたも
のを使用した。また、第1,第2の粘着剤層21,24
を構成する粘着剤としては、アクリル樹脂からなるもの
を、乾燥後の厚みが65μmとなるように形成した。ま
た、基材23としては、ポリエステル不織布からなる厚
み40μmのものを用いた。
【0026】第1の離型紙11へのイオン風の吹きつけ
は、イオン発生装置(春日電気社製)を用い、印加電圧
3.5kV及び周波数15Hzの条件で行った。また、
この条件でイオンを吹きつけられる際の第1の離型紙の
搬送速度は、すなわち図4のロール14,15を搬送さ
れる際の速度は、5m/分とした。上記材料及び条件に
より、実施例1の両面粘着テープを製造し、製造直後、
2日後、10日後及び1ケ月後の各第1の離型紙の剥離
力を測定した。同様に、第2の離型紙についても、両面
粘着テープを得た後に剥離力を測定した。なお、第1の
離型紙及び第2の離型紙の剥離力は、下記の方法により
測定した。
【0027】剥離力の測定…測定対象である離型紙に、
粘着剤(東洋インキ社製、商品名;BPS−5127)
を乾燥後に50±5μmの厚みとなるように塗布し、8
0℃で3分間乾燥した後、50gの上質紙を粘着剤面に
貼り合わせ、23℃及び相対湿度65%の条件で24時
間放置し、しかる後上質紙を貼り合わせ面に対して18
0°方向に300mm/分の引っ張り速度で引き剥が
し、その際の剥離力を求めた。
【0028】また、実施例1で得られた両面粘着テープ
の実用性を、下記の2項目について評価した。 第2の離型紙剥離の際のテープ浮き現象…第2の離型
紙を両面粘着テープから剥離した際に、第1の粘着剤層
と第1の離型紙との間にテープ浮き現象が発生したか否
かを肉眼で観察した。テープ浮き現象が全く見られない
場合には〇印を付し、テープ浮き現象が発生していた場
合には×印を付することにより、結果を表1に示した。
【0029】製品展開時のテープ浮き現象…5mm幅
×50m長に両面粘着テープを加工し、70℃の温度で
24時間加熱した後、両面粘着テープを巻回し、その場
合のテープ浮き現象の有無を肉眼で観察した。テープ浮
き現象が見られない場合にはついては〇印を、テープ浮
き現象が発生した場合については×印を付することによ
り表1に結果を示した。
【0030】実施例2 イオン風を吹きつける際の第1の離型紙の搬送速度を5
m/分から10m/分に変更したことを除いては、実施
例1と全く同様にして両面粘着テープを製造し、実施例
1と同様に評価した。結果を表1に示す。比較例1 イオン風の吹きつけを行わなかったことを除いては、実
施例1と同様にして両面粘着テープを実施例1と同様に
評価した。結果を、表1に示す。
【0031】比較例2 第1の離型紙として、80g/m2 のグラシン紙の両面
にシリコン離型剤(信越化学社製、商品名;KS−77
6A)を1g/m2 の割合でコーティングしたものを用
意し、かつイオン風の吹きつけを行わなかったことを除
いては、実施例1と同様にして両面粘着テープを製造し
た。比較例2で得た両面粘着テープについても、実施例
1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】なお、実施例1及び実施例2におけるイオ
ン風の吹きつけは、粘着剤層を形成する面にのみ行って
いるが、第1の離型紙の粘着剤を塗工していない側の面
の剥離力は、表1に示すように何れも45g/50mm
であった。表1から明らかなように、第1の粘着剤塗工
面にイオン風の照射を行った実施例1,実施例2では、
第1の離型紙の剥離力が1ケ月経過後でもほとんど変化
しないことがわかる。これに対して、比較例2の両面粘
着テープでは、第1の離型紙の剥離力が当初こそ高いも
のの、経日によって大幅に低下することがわかる。ま
た、比較例1の両面粘着テープでは、第1の離型紙の剥
離力は経日によって変化しないが、もともと45g/5
0mmと非常に低かった。
【0034】また、実用性の評価では、比較例1の両面
粘着テープでは、第1の離型紙の剥離力が第2の離型紙
の剥離力と同等に低いため、第2の離型紙の剥離の際に
テープ浮き現象が見られ、また両面粘着テープ巻回時に
もテープ浮き現象が見られた。これに対して、実施例1
及び実施例2の両面粘着テープでは、いずれの場合にお
いてもテープ浮き現象が発生しなかった。比較例2の両
面粘着テープにおいてもテープ浮き現象は見られなかっ
たが、前述したように第1の離型紙の剥離力が経日によ
って大幅に低下するため、打ち抜き加工等に供した場合
には、安定な製品を得ることができないと考えられる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1の
離型紙がコロナ放電によるイオン風を吹きつけられるこ
とにより、その剥離力が効果的に高められ、しかも該剥
離力が経日によってほとんど低下しないため、第1,第
2の離型紙の間の剥離力差を安定に維持し得る両面粘着
テープを得ることができる。よって、第2の離型紙を剥
離する際のテープ浮き現象や、両面粘着テープの展開時
のテープ浮き現象を防止することができ、さらに両面に
第1,第2の離型紙を貼り合わせた両面粘着テープをそ
のまま打ち抜き加工等に供する場合には、作業性が高め
られ、かつ不良品率を効果的に低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の離型紙にイオン風を照射する工
程を説明するための部分切欠断面図、(b)は第1の離
型紙上に第1の粘着剤層及び基材を積層した状態を示す
部分切欠断面図、(c)は実施例により得られた両面粘
着テープを示す部分切欠断面図。
【図2】従来の両面粘着テープの製造方法を説明するた
めの部分切欠断面図。
【図3】(a)は従来法により得られた両面粘着テープ
を示す部分切欠断面図、(b)は従来法により得られた
両面粘着テープの問題点を示す部分切欠断面図。
【図4】実施例の製造方法において、第1の離型紙にコ
ロナ放電処理によるイオン風の吹きつけ及び第1の粘着
剤の塗布工程を実施する場合の装置の概略構成図。
【図5】(a)はイオン発生装置を示す正面図、(b)
はイオン発生装置の側面図。
【符号の説明】 11…第1の離型紙 16…イオン発生装置 21…第1の粘着剤層 23…基材 24…第2の粘着剤層 25…第2の離型紙 26…シート 27…両面粘着テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面が粘着剤に対して剥離性を有するよ
    うにシリコンで処理された第1の離型紙の粘着剤層の形
    成が予定されている面に、コロナ放電によるイオン風を
    吹きつける工程と、 前記イオン風が吹きつけられた第1の離型紙面に第1の
    粘着剤を塗工し、乾燥させることにより、第1の粘着剤
    層を形成する工程と、 前記第1の粘着剤層上に基材を積層する工程と、 前記第1の離型紙のイオン風が吹きつけられた面よりも
    粘着剤層に対する剥離力が小さくなるように、離型剤で
    処理された第2の離型紙の一面に、第2の粘着剤層を形
    成してなるシートを、該第2の粘着剤層側から前記基材
    上に積層する工程とを備えることを特徴とする、両面粘
    着テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シートを基材上に積層する工程に続
    き、第2の離型紙を第2の粘着剤層から剥離する工程を
    実施することを特徴とする、請求項1に記載の両面粘着
    テープの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59144713A (ja) * 1983-02-02 1984-08-18 ビーチャム・グループ・ピーエルシー 化粧品

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