JPH0550945U - 充電回数表示付携帯機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄電池を電源として動作する携帯機器に係わ
り、充電回数の計測表示機能を備えた充電回数表示付携
帯機器に関し、充電回数を大まかにでも判る、充電回数
表示付携帯機器を提供することを目的とする。 【構成】 充電器９との結合の度に機械的に連動する一
方向回転機構と、前記一方向回転機構に連結して計測
し、表示する機械的な計測表示手段とを備えるように構
成したもので、一方向回転機構が結合の度に充電器９の
押し爪91に押し当たり１爪歯12が送られ、逆回転阻止用
のストッパ２を備える爪歯車機構１から成り、計測表示
手段が一方向回転機構の回転軸に設けた長ねじ３と、長
ねじ３に螺着し回転軸方向に移動自在な可動表示部41を
備える可動部材４と、可動表示部41を露出させる表示窓
51とその縁部に計測目盛53を設けた計測表示部５と、か
ら成るように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、蓄電池を電源として動作する携帯機器に係わり、充電回数の計測表 示機能を備えた充電回数表示付携帯機器に関する。

【０００２】 携帯型電気機器には電池を電源として使用しており、小形、高性能且つ低価格 の電池が期待されており、運用経費の削減のためには充電ができる蓄電池の使用 が望まれる。

【０００３】

【従来の技術】

携帯機器に使用する蓄電池は、かつては消費電力も大きいために鉛や空気蓄電 池が主体であったが、大きく重く普及できる携帯機器とはならなかった。

【０００４】 しかし、活性素子が半導体部品となり、回路が高性能微小消費電力化となると 共に、高性能電池のリチューム電池やニッケルカドミウム電池等々の開発により 、小形の充電可能な蓄電池が携帯電話機や携帯ベル、シェーバー等に用いられ、 小形軽量のため急速に普及するようになった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、 この充電可能なニッケルカドミウム電池の寿命は、一般的には、充電回数で 300〜500 回と言われている。 しかし、携帯型の電話機、ベル、シェーバー等の小形電気機器では、その回 数を大まかにも知ることができなかった。 従って、判らずに使用中の性能低下による障害が発生する危険があった。 等の問題点があった。

【０００６】 本考案は、かかる問題点に鑑みて、充電回数を大まかにでも判る、充電回数表 示付携帯機器を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、図１及び図２に示す如く、 [1] 蓄電池を電源として動作する携帯機器であって、充電器９との結合の度に機 械的に連動する一方向回転機構と、前記一方向回転機構に連結して計測し、表示 する機械的な計測表示手段と、を備えて成る、本考案の充電回数表示付携帯機器 により達成される。 [2] ここで、一方向回転機構が、結合の度に充電器９の押し爪91に押し当たり１ 爪歯12が送られ、逆回転阻止用のストッパ２を備える爪歯車機構１から成る、本 考案の上記充電回数表示付携帯機器により適えられる。 [3] 更に、計測表示手段が、一方向回転機構の回転軸に設けた長ねじ３と、長ね じ３に螺着し回転軸方向に移動自在な可動表示部41を備える可動部材４と、可動 表示部41を露出させる表示窓51とその縁部に計測目盛53を設けた計測表示部５と 、から成る、本考案の上記充電回数表示付携帯機器により適えられる。 [4] 又、計測表示手段が、一方向回転機構の回転軸に設けた長ねじ３と、長ねじ ３に螺着し回転軸方向に移動自在な可動表示部42を備える可動部材44と、可動表 示部42を露出させる表示窓52を設けた計測表示部55と、から成り、所定計測値を 超えると表示窓52に可動表示部42が現れ出し、表示窓52を徐々に所定色に満たし て行くようにした、本考案の上記充電回数表示付携帯機器により適えられる。

【０００８】

【作用】

即ち、充電の度に一方向回転機構が連動して動作するので、その動作回数を計 測し表示する計測表示手段を備えるので、容易に蓄電池の寿命を知ることができ る。

【０００９】 この充電回数の計測は寿命がそれ程高精度であることがないので、正確な精度 は必要とせず、概略的な値で十分に目的が適えられるものである。 従って、簡単な長ねじ３により送られる可動表示部41と計測目盛53による大略 表示で十分であり、又、寿命領域に近ずいた警報表示の意味で、表示窓52を色の 付いた可動表示部42が移動し色変わりさせることでも十分である。

【００１０】 かくして、本考案により、充電回数を大まかにでも判る、充電回数表示付携帯 機器を提供することが可能となる。

【００１１】

【実施例】

以下図面に示す実施例によって本考案を具体的に説明する。全図を通し同一符 号は同一対象物を示す。図１は本考案の一実施例であり、(a) は外観図、(b) は 内部構造図、図２は本考案の他の実施例の構成斜視図である。

【００１２】 本実施例はニッケルカドミウム電池を搭載する携帯電話機に適用したものであ り、一実施例は計測目盛により充電回数の概略値が読めるようにしたものであり 、他の実施例は寿命領域に到達したことを表示窓の色変わりにて警告するように したものである。

【００１３】 一実施例は、図１の(a) に示す如くで、携帯電話機８の下部に蓄電池が内蔵さ れ、側面に充電用の２個の電極82と小さな計測表示部５及び結合窓81とが設けて ある。計測表示部５は小さな長方形の表示窓51があけてあり、その上縁に０〜60 0 まで100 ステップの均等間隔の計測目盛53が設けてある。

【００１４】 この充電回数表示部の内部構造は、図１の(b) のように、６個の爪歯12を有す る爪歯車11と、爪歯12の外周に押圧する弾性板のストッパ２とから成る爪歯車機 構１にて一方向回転機構が構成される。

【００１５】 この回転軸に長ねじ３が設けられ、この長ねじ３に可動表示部材４が螺着して あり、可動表示部材４の一面には一線の目印を付した可動表示部41が設けられ、 この可動表示部41は前記計測表示部５の表示窓51に露出し、窓枠内を摺動するよ うに配置される。

【００１６】 従って、図１の(a) に示す充電器９に携帯電話機８を装着すれば、充電器９の 充電電極92が電極82に押圧接触して充電が行われるき共に、内側に突設した押し 爪91が結合窓81に嵌まり、相対的に押し爪91の先端が矢印Ａのように下から上方 に所定量移動することにより、先端に当接した内部の爪歯車11が矢印Ｂのように １爪歯12分回転する。

【００１７】 この回転により長ねじ３も回転し、そのねじピッチに見合って可動表示部材４ が矢印Ｃのように回転軸方向に送られ、同時に表示窓51の可動表示部41が移動し 、その目印が指差する計測目盛53の値が累積充電回数を示す。

【００１８】 充電を終え、使用のため携帯電話機８を取り出す場合には、逆に結合窓81から 押し爪91が下方向に取り除かれる。この際、先端が下方の爪歯12に当たると抵抗 少なく矢印Ｄのように回動して逃げ、爪歯車11を逆送りしないように押し爪91は 枢支してあり、更に、自由状態では自動的に元の突出した状態に復するように重 心位置を設けてある。

【００１９】 更に、ストッパ２により爪歯12を押圧しているので、振動衝撃や多少の回転力 では爪歯車11は回転しないようにストップしており、更に、爪歯12の一方の面に 突き当たり逆回転しないようにストップさせている。

【００２０】 他の実施例は、図２に示す如くで、前記一実施例と同じに一方向回転機構の爪 歯車機構１及び結合窓81を備え、爪歯車11の回転軸の長ねじ３に螺着する可動表 示部材44は、多少可動表示部42が異なり、赤色に表示面が塗装してある。

【００２１】 又、計測表示部には計測目盛は無く、表示窓52も前記のものに比べ 1/4程度に 短く且つ後縁は略同じ位置にある。 かくして、充電回数が増えても約 450回以前では表示窓52に可動表示部42は現 れず、それを超えた頃から可動表示部42が赤色に出現し、回数と共に面積が増え 、約 600回で表示窓52の全域が赤色表示となり、寿命の警告表示が行われる。

【００２２】 上記各実施例は一例を示したものであり、各部の形状、表示は上記のものに限 定するものではない。 尚、携帯電話機の場合を示したが、これに限定するものではなく、又、電池の 種類及び寿命警告充電回数も上記のものに限定するものではない。

【００２３】

【考案の効果】

以上の如く、本考案の充電回数表示付携帯機器により、充電回数を大まかにで も判る、簡単な構造の充電回数表示付携帯機器が得られ、その実用的効果は大で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例 (a) 外観図 (b) 内部構造図

【図２】 本考案の他の実施例の構成斜視図

【符号の説明】

１ 爪歯車機構 ２ ストッパ ３
長ねじ 4,44 可動表示部材 5, 計測表示部 ８
携帯電話機 ９ 充電器 11 爪歯車 12
爪歯 41,42 可動表示部 51,52 表示窓 53
計測目盛 81 結合窓 82 電極 91
押し爪 92 充電電極

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓄電池を電源として動作する携帯機器で
   あって、 充電器(9) との結合の度に機械的に連動する一方向回転
   機構と、 前記一方向回転機構に連結して計測し、表示する機械的
   な計測表示手段と、を備えて成ることを特徴とする充電
   回数表示付携帯機器。
2. 【請求項２】 一方向回転機構が、結合の度に充電器
   (9) の押し爪(91)に押し当たり１爪歯(12)が送られ、逆
   回転阻止用のストッパ(2) を備える爪歯車機構(1) から
   成ることを特徴とする、請求項１記載の充電回数表示付
   携帯機器。
3. 【請求項３】 計測表示手段が、一方向回転機構の回転
   軸に設けた長ねじ(3) と、該長ねじ(3) に螺着し回転軸
   方向に移動自在な可動表示部(41)を備える可動部材(4)
   と、該可動表示部(41)を露出させる表示窓(51)とその縁
   部に計測目盛(53)を設けた計測表示部(5) と、から成る
   ことを特徴とする請求項１記載の充電回数表示付携帯機
   器。
4. 【請求項４】 計測表示手段が、一方向回転機構の回転
   軸に設けた長ねじ(3) と、該長ねじ(3) に螺着し回転軸
   方向に移動自在な可動表示部(42)を備える可動部材(44)
   と、該可動表示部(42)を露出させる表示窓(52)を設けた
   計測表示部(55)と、から成り、所定計測値を超えると該
   表示窓(52)に該可動表示部(42)が現れ出し、該表示窓(5
   2)を徐々に所定色に満たして行くようにしたことを特徴
   とする請求項１記載の充電回数表示付携帯機器。