JPH0550863A - 車両用電動装置 - Google Patents

車両用電動装置

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JPH0550863A
JPH0550863A JP20706191A JP20706191A JPH0550863A JP H0550863 A JPH0550863 A JP H0550863A JP 20706191 A JP20706191 A JP 20706191A JP 20706191 A JP20706191 A JP 20706191A JP H0550863 A JPH0550863 A JP H0550863A
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JP
Japan
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motor
shaft
engine
vehicle
gear
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Withdrawn
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JP20706191A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Kawamoto
睦 川本
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
Yoshinori Miyaishi
善則 宮石
Kenji Kato
賢次 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンで発生したトルクとモータで発生した
トルクを利用することができ、かつ、モータのロータを
支持する軸に振れ回りが発生することがない安価な車両
用電動装置を提供する。 【構成】エンジンと、モータ25とを有し、モータ25
のロータ25bに中間伝動軸51を連結し、該中間伝動
軸51とエンジン側間にクラッチ24を配設する。上記
中間伝動軸51と並列にカウンタドライブシャフト53
を配設し、両者間に一対のギヤ52,54を配設する。
そして、上記ステータ25aをケースに固定し、上記中
間伝動軸51及びカウンタドライブシャフト53をケー
スによって2点支持し、上記中間伝動軸51に配設され
た上記ギヤ52をケースによって外側から支持する。し
たがって、上記中間伝動軸51及びカウンタドライブシ
ャフト53の振れ回りを防止することができ、モータ2
5のステータ25a及びロータ25b間の間隙を小さく
してモータ25の出力を大きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載され、電気
的に駆動される車両用電動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両は一般に、ガソリン機関であ
るエンジンを動作させることによって発生させた回転を
自動変速機、マニュアル変速機等のトランスミッション
を介して変速し、駆動輪に伝達するようにしている。上
記ガソリン機関は、ガソリンと空気の混合気を圧縮状態
で燃焼させ、この時発生するエネルギをトルクに変換し
ているため、燃焼に伴う騒音が発生するだけでなく、排
気ガスによって環境を汚染してしまう。
【0003】一方、エンジンを電動機すなわちモータに
置き換え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動車
が提供されている。この場合、車両にモータ及びバッテ
リを搭載し、上記モータによって駆動輪を回転させて走
行するようにしている。したがって、車両の走行に伴う
騒音はほとんど発生することがなく、しかも、排気ガス
を発生することもない。
【0004】ところが、電気自動車の場合、バッテリに
充電することができる電気量には限度があり、航続距離
が短くなってしまう。したがって、十分な航続距離を得
るためには大きいバッテリを搭載する必要がある。ま
た、通常の車両に搭載することができる程度の大きさの
モータを使用した場合、エンジンによる場合と比較して
発生するトルクが小さく、急発進、高負荷走行、高速走
行等を行うことができない。
【0005】そこで、エンジンとモータを併用したハイ
ブリッド型の駆動装置が提供されている。この種の車両
は各種提供されていて、エンジンでゼネレータを駆動し
て電気エネルギを発生させ、該電気エネルギによってモ
ータを回転させ、その回転を駆動輪に伝達するシリーズ
(直列)型のものや、エンジン及びモータによって直接
駆動輪を回転させるパラレル(並列)型のものに分類さ
れる。該パラレル型のものは、さらに、エンジンの駆動
系とモータの駆動系を連結した一系統式のもの(米国特
許明細書第4,533,011号参照)と、前輪と後輪
をそれぞれエンジンとモータによって独立して駆動する
二系統式のものに分類される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のハイブリッド型の駆動装置においては、エンジン及
びトランスミッションを搭載した車両にモータを搭載し
ているため、車両が大型化するだけでなく、既存の部品
を使用することができず、コストが高くなってしまう。
【0007】例えば、エンジンの駆動系とモータの駆動
系を連結した一系統式のものにおいては、エンジンとト
ランスミッション間にモータを接続するとともに、該モ
ータとエンジン間及びモータとトランスミッション間に
相互の連結を断続するためのクラッチを更に配設してい
る。上記構成の駆動装置の場合、例えば、都市において
はモータとトランスミッションを連結し、モータの回転
をトランスミッションに伝達して走行し、郊外において
はエンジンとトランスミッションを連結し、エンジンの
回転をトランスミッションに伝達して走行することがで
きる。そして、モータによる走行時においては、モータ
の回転をトランスミッションにおいて増幅し、トルクを
大きくして駆動輪に伝達するようにしている。
【0008】ところが、上記構成の駆動装置において
は、モータが発生したトルクだけでは車両を発進させる
ことが困難であり、モータのトルクを増幅するためにト
ランスミッションが必須となる。そして、エンジンとト
ランスミッション間に二つのクラッチとモータを配設す
る必要があって、駆動系が長くなり、車両が大型化して
しまう。また、上記二つのクラッチとモータを配設する
スペースを作るために、エンジン、トランスミッション
等の既存の部品の設計を変更しなければならず、車両へ
の搭載性が低下するだけでなく、製造コストが高くなっ
てしまう。特に、FF(フロントエンジン・フロントド
ライブ)式の車両においては、駆動装置と車輪間の間隔
が短くなるため、操舵装置で車両を旋回させる際に一定
以上の舵角を得ることができない。
【0009】しかも、駆動系が長くなる結果、モータの
ロータを支持する軸に振れ回りが生じて騒音が発生した
り、耐久性が低くなってしまう。また、モータによる走
行とエンジンによる走行とを切り換えるに当たってトル
ク特性が考慮されていないので、エネルギ効率が悪くな
り、燃費が高くなる。さらに、上記エンジンとトランス
ミッションに加え、二つのクラッチとモータを配設する
ため、FF式の車両においては前輪に加わる荷重が増加
し、操舵性が低下してハンドルが重くなるだけでなく、
タイヤが摩耗してしまう。
【0010】本発明は、上記従来の駆動装置の問題点を
解決して、エンジンで発生したトルクとモータで発生し
たトルクを利用することができ、しかも、車両が大型化
することなく、他の既存の部品を使用することができ、
かつ、モータのロータを支持する軸に振れ回りが発生す
ることがない安価な車両用電動装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両用電動装置においては、燃料を燃焼させることによっ
て動作するエンジンと、ステータのコイルに電流を流す
ことによってロータを回転させるとともに、逆にロータ
を回転させることによって発電を可能にしたモータとを
有している。そして、上記ロータに第1軸を連結し、該
第1軸とエンジン側間にクラッチを配設し、選択的に回
転を伝達することができるようにしている。
【0012】上記第1軸と並列に第2軸が配設され、該
第2軸は第1軸から伝達された回転を受けて回転する。
また、上記第1軸及び第2軸間に一対の歯車が配設さ
れ、該歯車を介して回転が伝達される。上記ステータは
ケースに固定され、上記第1軸及び第2軸がケースによ
って2点支持され、上記第1軸に配設された上記歯車は
ケースによって外側から支持される。
【0013】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、上記のように
燃料を燃焼させることによって動作するエンジンと、ス
テータのコイルに電流を流すことによってロータを回転
させるとともに、逆にロータを回転させることによって
発電を可能にしたモータとを有している。そして、上記
ロータに第1軸を連結し、該第1軸とエンジン側間にク
ラッチを配設し、選択的に回転を伝達することができる
ようにしている。
【0014】したがって、発進時や走行時の負荷の大き
さによってエンジンとモータを選択的に使用することが
でき、また、回生ブレーキ時においては、駆動輪の回転
をモータに伝達し、該モータをゼネレータとして機能さ
せることができる。さらに、従来のトランスミッション
に代えてモータとクラッチを配設する構成になっている
ので、車両が大型化することなく、他の既存の部品を利
用することができる。
【0015】上記第1軸と並列に第2軸が配設され、該
第2軸は第1軸から伝達された回転を受けて回転する。
また、上記第1軸及び第2軸間に一対の歯車が配設さ
れ、該歯車を介して回転が伝達される。そして、上記ス
テータはケースに固定され、上記第1軸及び第2軸がケ
ースによって2点支持され、上記第1軸に配設された上
記歯車はケースによって外側から支持される。
【0016】したがって、上記第1軸と第2軸のいずれ
も2点支持となるため、上記第1軸及び第2軸の振れ回
りを防止することができ、モータのステータ及びロータ
間の間隙を小さくしてモータの出力を大きくすることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の車両用電動装置
の概念図である。図において、30は車両用電動装置、
21はエンジン、32は該エンジン21に連結された駆
動装置、23は該駆動装置32に連結された最終減速
機、ディファレンシャル装置等(以下、「DEF」と言
う。)である。上記駆動装置32は、従来の車両のトラ
ンスミッションに代えて配設され、上記従来の車両の自
動変速機ケースをそのまま利用することができる。な
お、上記最終減速機は、ディファレンシャル装置に入力
する前のトランスミッションの回転を減速してトルクを
増大させるためのものであり、通常一対の歯車で構成さ
れる。したがって、上記最終減速機は一つのギヤ比のみ
で構成されるため、複数のギヤ比を選択して変速するこ
とができるトランスミッションとは区別される。
【0018】また、上記駆動装置32は、上記エンジン
21に接続されるクラッチ24と、該クラッチ24に接
続されるモータ25から成っている。したがって、エン
ジン21とモータ25間をクラッチ24によって選択的
に係脱することができる。すなわち、上記クラッチ24
を係合してエンジン21とモータ25間を接続してエン
ジン21及びモータ25によって車両を走行させたり、
クラッチ24を解放してモータ25のみによって車両を
走行させたりすることができる。
【0019】28はエンジン21によって駆動されるゼ
ネレータであり、モータ25を動作させるための電源と
なるバッテリを充電するとともに、補機に電流を供給す
る。上記ゼネレータ28は、エンジン21の余分なトル
クを利用するだけでなく、上記クラッチ24を解放して
エンジン21を切り離した場合においても発電すること
ができる。
【0020】29は上記エンジン21の動作を開始する
ためのスタータモータである。次に、上記構成の車両用
電動装置20の動作について図3を併用して説明する。
図3は本発明の車両用電動装置の作動表を示す図であ
る。まず、低負荷の通常発進時においては、上記エンジ
ン21が停止させられるかアイドル状態に置かれるとと
もに、クラッチ24が解放され、モータ25が動作させ
られる。この場合、モータ25が発生したトルクのみに
よって車両を発進させることができる。
【0021】この間、エンジン21は完全に回転が停止
させられるかアイドル状態に置かれる。上記エンジン2
1を完全に停止させると排気ガスが発生しなくなるが、
他の運転状態に入りエンジン21による走行が必要とな
った場合にエンジン21を点火しなければならず、起動
性が低下してしまう。一方、アイドル状態に置くと起動
性が向上するが、モータ25による走行中においても常
時エンジン21が回転しており、排気ガスが発生してし
まう。この場合、排気ガスの発生量を低く抑えるような
回転数でアイドリングを行うとよい。
【0022】高負荷の急発進時や坂路発進時において
は、エンジン21及びモータ25が動作させられ、クラ
ッチ24が係合させられる。この場合、エンジン21が
発生したトルク及びモータ25が発生したトルクによっ
て車両を発進させることができる。この時、エンジン2
1は排気ガスの発生が少ない状態で動作させることがで
きる。なお、通常発進時と同様にモータ25が発生した
トルクのみによって車両を発進させることもできる。
【0023】また、中・低負荷走行時においては、エン
ジン21が停止させられるかアイドル状態に置かれると
ともに、クラッチ24が解放され、モータ25が動作さ
せられる。この場合、モータ25が発生したトルクのみ
によって車両を走行させることができる。坂路などにお
ける高負荷走行時においては、エンジン21及びモータ
25が動作させられ、クラッチ24が係合させられる。
この場合、エンジン21が発生したトルク及びモータ2
5が発生したトルクによって車両を走行させることがで
きる。この時、エンジン21は排気ガスの発生が少ない
状態で動作させることができる。
【0024】次に、一般にモータ25を使用した車両に
おいては、車両を制動する場合、運動エネルギをそのま
ま摩擦による熱エネルギに変換して消耗してしまうので
はなく、駆動輪の回転をモータ25に逆に伝達して発電
に利用し、回生ブレーキを構成している。本発明の車両
用電動装置30においても、この回生ブレーキの機能を
利用しており、車両を制動する場合に運動エネルギを回
収し発電して、バッテリを充電するようにしている。
【0025】すなわち、回生ブレーキ時においては、エ
ンジン21が停止させられるかアイドル状態に置かれる
とともに、クラッチ24が解放され、モータ25がゼネ
レータとして利用される。この場合、車両を制動する時
の駆動輪の回転をモータ25に伝達し、該モータ25を
ゼネレータとして機能させる。また、高速道路などにお
ける高速定常走行時においては、エンジン21が動作さ
せられ、クラッチ24が係合させられてエンジン21と
DEF23間が接続される。この間、モータ25は停止
させられ、エンジン21が発生したトルクのみによって
車両が走行させられる。
【0026】次に、FF式の車両に本発明の車両用電動
装置30を搭載した例について説明する。従来、FF式
の車両には、エンジン21の回転軸が横方向になるよう
にエンジン21を搭載した横置FF車両と、エンジン2
1の回転軸が縦方向になるようにエンジン21を搭載し
た縦置FF車両とがある。
【0027】上記横置FF車両には、エンジン21の回
転をカウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤから
成るカウンタギヤを介してディファレンシャル装置に伝
達するカウンタギヤ式のものと、エンジン21の回転を
チェーンを介してディファレンシャル装置に伝達するチ
ェーン式のものがあり、上記カウンタギヤ式のものは、
更にカウンタギヤを中間伝動軸の中間部に設けた中間部
配置型のものと、カウンタギヤを中間伝動軸の後部に設
けた後部配置型のものがある。
【0028】これら各種車両のそれぞれに対して、大き
い設計変更を伴うことなく本発明の車両用電動装置30
を搭載することができるようになっている。図4によっ
て、カウンタギヤを中間伝動軸の中間部に設けたものに
ついて説明する。図4はカウンタギヤ中間部配置型の車
両に搭載した車両用電動装置の搭載例を示す図である。
【0029】図において、横置FF車両のエンジン21
に車両用電動装置30が接続されている。24はドライ
ブ部材24aとドリブン部材24bから成るクラッチ、
25はステータ25a、ロータ25b及びコイル25c
から成るモータである。エンジン21とモータ25間の
回転数に差がある場合に両者間をクラッチ24によって
接続すると、係合によってショックが発生してしまう。
そこで、エンジン21とモータ25間のクラッチ24を
電磁式のものにして、該クラッチ24を電気的に制御す
ることによって係合時のショックを低減している。
【0030】そのため、上記クラッチ24は、入力軸4
5に連結されたドライブ部材24aと中間伝動軸51に
連結されたドリブン部材24bから成り、両者間に電磁
粉を配設させた構造を有している。そして、上記ドリブ
ン部材24bのクラッチコイルに流れるクラッチ電流を
調節すると、ドライブ部材24aとドリブン部材24b
間のギャップに上記電磁粉が凝集して結合力を発生する
ようになっている。
【0031】また、モータ25は、駆動装置ケース60
に固定されたステータ25aと中間伝動軸51に連結さ
れたロータ25bから成っている。ステータ25aには
コイル25cが巻装されていて、該コイル25cに駆動
電流を流すことによってロータ25bを回転させること
ができる。エンジン21の回転は、入力軸45を介して
クラッチ24に伝達される。該クラッチ24のドリブン
部材24bは中間伝動軸51を介してモータ25のロー
タ25bに連結されている。そして、上記エンジン21
又はモータ25の回転は、上記中間伝動軸51に固定さ
れたカウンタドライブギヤ52に伝達される。
【0032】上記中間伝動軸51と平行にカウンタドラ
イブシャフト53が配設されていて、該カウンタドライ
ブシャフト53にカウンタドリブンギヤ54が設けられ
る。該カウンタドリブンギヤ54は上記カウンタドライ
ブギヤ52と噛合しており、該カウンタドライブギヤ5
2の回転を出力ギヤ55に伝達する。そして、該出力ギ
ヤ55の回転は、該出力ギヤ55と噛合する出力大歯車
56に伝達される。上記出力ギヤ55の歯数に対して上
記出力大歯車56の歯数は多く、上記出力ギヤ55及び
出力大歯車56で最終減速機57を構成する。該最終減
速機57によって減速された上記出力大歯車56の回転
は、ディファレンシャル装置58に伝達され、差動させ
られて左右の前輪59に伝達される。
【0033】60はクラッチ24、モータ25、最終減
速機57及びディファレンシャル装置58を収容する駆
動装置ケースであり、従来の車両の自動変速機ケースを
そのまま利用することができる。上記構成の車両用電動
装置30においては、カウンタドライブギヤ52が上記
中間伝動軸51の中間部に配設されているので、上記カ
ウンタドライブギヤ52の後方にはモータ25のみが配
設されることになり、後方のスペースを十分利用するこ
とができ、モータ25の容量を大きくすることができ
る。すなわち、モータ25の軸方向寸法を大きくするこ
とができるため、発生するトルクを大きくすることがで
きる。また、モータ25の径方向寸法を大きくすること
ができるため、ステータ25aによるロータ25bの引
張力を大きくすることができる。
【0034】上記構成の車両用電動装置30において、
エンジン21の回転は入力軸45を介してクラッチ24
のドライブ部材24aに伝達され、クラッチ24の係合
時にドリブン部材24bを回転させる。そして、該ドリ
ブン部材24bの回転は、更に中間伝動軸51を介して
モータ25のロータ25b及びカウンタドライブギヤ5
2に伝達される。そして、該カウンタドライブギヤ52
に伝達された回転がカウンタドリブンギヤ54及び出力
ギヤ55を介して出力大歯車56に伝達され、所定の減
速比で減速された後、左右の前輪59に伝達される。
【0035】図1は本発明の車両用電動装置の断面図で
ある。図において、24はドライブ部材24aとドリブ
ン部材24bから成るクラッチ、25はステータ25
a、ロータ25b及びコイル25cから成るモータであ
る。上記クラッチ24は電磁式のもので構成され、入力
軸45と中間伝動軸51間に設けられ、外周には、エン
ジン21(図4)を始動する際に回転を伝達するための
リングギヤ61が固定される。上記入力軸45にドライ
ブプレート62がボルト63によって固定され、上記ド
ライブプレート62にドライブ部材24aがボルト64
によって固定される。
【0036】一方、ドリブン部材24bは、内部にコイ
ル24cを有しており、軸心部が上記中間伝動軸51に
スプライン嵌合されていて、上記ドライブ部材24aと
ドリブン部材24b間に配設された電磁粉を介してドリ
ブン部材24bの回転を中間伝動軸51に伝達すること
ができる。すなわち、上記ドリブン部材24bのクラッ
チコイルに流れるクラッチ電流を調節すると、ドライブ
部材24aとドリブン部材24b間のギャップに上記電
磁粉が凝集して結合力を発生するようになっている。
【0037】エンジン21とモータ25間の回転数に差
がある場合に両者間をクラッチ24によって接続する
と、係合によってショックが発生してしまうが、上記ク
ラッチ24が電磁式のものであるため、該クラッチ24
を電気的に制御することによって係合時のショックを低
減することができる。また、モータ25は、駆動装置ケ
ース60に固定されたステータ25aと中間伝動軸51
に連結されたロータ25bから成っている。ステータ2
5aにはコイル25cが巻装されていて、該コイル25
cに駆動電流を流すことによってロータ25bを回転さ
せることができる。
【0038】エンジン21の回転は、入力軸45を介し
てクラッチ24に伝達される。該クラッチ24のドリブ
ン部材24bは中間伝動軸51を介してモータ25のロ
ータ25bに連結されている。そして、上記エンジン2
1又はモータ25の回転は、上記中間伝動軸51に固定
されたカウンタドライブギヤ52に伝達される。上記中
間伝動軸51と平行にカウンタドライブシャフト53が
配設されていて、該カウンタドライブシャフト53にカ
ウンタドリブンギヤ54が設けられる。該カウンタドリ
ブンギヤ54は上記カウンタドライブギヤ52と噛合し
ており、該カウンタドライブギヤ52の回転を出力ギヤ
55に伝達する。
【0039】そして、該出力ギヤ55の回転は、該出力
ギヤ55と噛合する出力大歯車56に伝達される。上記
出力ギヤ55の歯数に対して上記出力大歯車56の歯数
は多く、上記出力ギヤ55及び出力大歯車56で最終減
速機57を構成する。該最終減速機57によって減速さ
れた上記出力大歯車56の回転は、ディファレンシャル
装置58に伝達され、差動させられて左右の前輪59に
伝達される。
【0040】60はクラッチ24、モータ25、最終減
速機57及びディファレンシャル装置58を収容する駆
動装置ケースであり、従来の車両の自動変速機ケースを
そのまま利用することができる。上記駆動装置ケース6
0は、クラッチケース60a,センタケース60b及び
リヤカバー60cで構成され、上記クラッチケース60
aはセンタケース60bにボルト65を介して連結さ
れ、上記リヤカバー60cはセンタケース60bに印ろ
う結合によって連結される。上記センタケース60bの
前端部分にはオイルポンプボディ66が固定され、該オ
イルポンプボディ66にオイルポンプカバー67が固定
されており、上記オイルポンプボディ66及びオイルポ
ンプカバー67によって隔壁68が形成される。該隔壁
68、センタケース60b及びリヤカバー60cによっ
て包囲させる空間内に上記モータ25を冷却するための
油が収容される。また、上記リヤカバー60cの中央に
は、前方に向けてリヤサポート70が形成される。
【0041】上記オイルポンプボディ66及びオイルポ
ンプカバー67の内周側には筒状のスリーブ71が固定
されており、該スリーブ71と上記中間伝動軸51間に
ブッシュ72,73が配設され、上記中間伝動軸51の
一端を回転自在に支持する。また、上記リヤサポート7
0には前方に向けて開口が形成されていて、該開口内に
上記中間伝動軸51の他端が挿入され、ローラベアリン
グ74によって回転自在に支持している。
【0042】このように支持された中間伝動軸51に対
して、上記モータ25のロータ25bが固定される。そ
のため、上記中間伝動軸51の表面のロータ25bに対
応する箇所にはスプライン78と心出し部79が形成さ
れ、ロータ25bの回転を中間伝動軸51に伝達するこ
とができるようになっている。また、上記カウンタドラ
イブギヤ52は軸心側にスリーブ部52bを有してお
り、中間支壁33に形成されたセンタサポート69がテ
ーパードローラベアリング81,82を介して上記スリ
ーブ部52bを外側から支持している。中間伝動軸51
の上記スリーブ部52bに対応する箇所には台形のスプ
ライン83が形成され、中間伝動軸51の回転を上記カ
ウンタドライブギヤ52に伝達することができるように
なっている。ここで、中間伝動軸51とスリーブ部52
b間のスプライン83の嵌合がきつく、しかもスプライ
ン歯形の精度が低いと、噛合時にそれなりの中心を出そ
うとするため中間伝動軸51が偏心してしまう。そこ
で、上記中間伝動軸51とスリーブ部52bは遊嵌状態
とされる。
【0043】なお、85は上記ロータ25b及びスリー
ブ部52bを位置決めするためのストッパである。ま
た、上記カウンタドライブシャフト53は、一端が上記
クラッチケース60aに形成された開口にベアリング8
6を介して、他端が上記センタケース60bに形成され
たリヤサポート87にローラベアリング88を介して支
持されている。
【0044】上記構成の車両用電動装置30において
は、カウンタドライブギヤ52が上記中間伝動軸51の
中間部に配設されているので、上記カウンタドライブギ
ヤ52の後方にはモータ25のみが配設されることにな
り、後方のスペースを十分利用することができ、モータ
25の容量を大きくすることができる。すなわち、モー
タ25の軸方向寸法を大きくすることができるため、発
生するトルクを大きくすることができる。また、モータ
25の径方向寸法を大きくすることができるため、ステ
ータ25aによるロータ25bの引張力を大きくするこ
とができる。
【0045】また、上述したように、上記中間伝動軸5
1はブッシュ72,73を介して隔壁68に支持され、
かつ、ローラベアリング74を介してリヤカバー60c
に支持され、駆動装置ケース60に2点支持されている
ため、中間伝動軸51のセンタリングの精度を高くする
ことができる。したがって、ステータ25aとロータ2
5b間の間隙を狭くしても両者間で干渉が発生すること
がなく、モータ25の出力を大きくすることができる。
【0046】また、カウンタドライブギヤ52が上記中
間伝動軸51の中間部に位置するため、リヤカバー60
cを取り外すだけでモータ25に対してアクセスするこ
とが可能となり、保守・管理が容易になる。図5は本発
明の第2の実施例を示す車両用電動装置の断面図であ
る。図において、60aはクラッチ24を収容するクラ
ッチケース、60bはセンタケース、60cはオイルポ
ンプ91を構成するリヤカバーである。上記クラッチケ
ース60a及びリヤカバー60cはいずれもボルトによ
ってセンタケース60bに固定されている。上記クラッ
チケース60aは後方にフロントサポート92を一体的
に形成しており、該フロントサポート92にギヤカバー
93がボルトによって固定されている。上記フロントサ
ポート92及びギヤカバー93によって隔壁94が形成
される。また、上記センタケース60bの後端には、リ
ヤサポート95が形成される。
【0047】中間伝動軸51は後端がブッシュ96によ
って支持され、前端がベアリング97,98によって支
持される。該ベアリング97はギヤカバー93に、上記
ベアリング98は上記フロントサポート92に配設さ
れ、カウンタドライブギヤ52を介して中間伝動軸51
を外側から支持する。一方、上記クラッチケース60a
とギヤカバー93間にシャフト99が配設され、カウン
タドリブンギヤ54はベアリング100を介して上記シ
ャフト99によって内側から支持される。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用電動装置の断面図である。
【図2】本発明の車両用電動装置の概念図である。
【図3】本発明の車両用電動装置の作動表を示す図であ
る。
【図4】カウンタギヤ中間部配置型の車両に搭載した車
両用電動装置の搭載例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す車両用電動装置の
断面図である。
【符号の説明】
21 エンジン 24 クラッチ 25 モータ 25a ステータ 25b ロータ 25c コイル 51 中間伝動軸(第1軸) 52 カウンタドライブギヤ 53 カウンタドライブシャフト(第2軸) 54 カウンタドリブンギヤ 60 駆動装置ケース
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60L 11/18 D 6821−5H H02J 7/04 A 9060−5G (72)発明者 加藤 賢次 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリユ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させることによって動作する
    エンジンと、ステータのコイルに電流を流すことによっ
    てロータを回転させるとともに、逆にロータを回転させ
    ることによって発電を可能にしたモータと、前記ロータ
    に連結された第1軸と、該第1軸とエンジン側間で選択
    的に回転を伝達するクラッチと、前記第1軸と並列に配
    設され、第1軸から伝達された回転を受けて回転する第
    2軸と、前記第1軸及び第2軸間に配設される一対の歯
    車とを有しており、前記ステータをケースに固定し、前
    記第1軸及び第2軸をケースによって2点支持し、前記
    第1軸に配設された前記歯車をケースによって外側から
    支持したことを特徴とする車両用電動装置。
JP20706191A 1991-08-19 1991-08-19 車両用電動装置 Withdrawn JPH0550863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2450359A2 (en) 2005-05-25 2012-05-09 Progenics Pharmaceuticals, Inc. (R)-N-Methylnaltrexone
JP2014133427A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Gkn Driveline Japan Ltd 動力伝達装置

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EP3219717A1 (en) 2005-05-25 2017-09-20 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical compositions comprising (r)-n-methylnaltrexone
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