JPH0550426U - 液晶プロジェクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、簡単な構成で投影画像の明るい液
晶プロジェクタの提供を目的とする。 【構成】 本考案は、液晶プロジェクタを構成する液晶
パネル５の表裏面にプリズム４を設ける。そして、この
プリズム４により液晶パネル５の光不透過部８に照射さ
れる光を光透過部７に屈折させ、スクリーンに投影され
る画像を明るくする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液晶パネル上に表示された画像を投影する、液晶プロジェクタに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、液晶パネルが持つ薄型、小型、軽量、低消費電力などの特性を生かし、 テレビ受信装置へ応用した液晶プロジェクタが提案されている。

【０００３】 そして、この液晶プロジェクタは、光源からの光を液晶パネルに照射し、その 透過した光を投影レンズを通して投射する方法を取っている。しかしながら、従 来の液晶プロジェクタでは、液晶パネルを構成する薄膜トランジスタのソースラ イン、及びドレインラインにより、光透過面積が減少し、液晶パネルの光透過面 積が４０〜５０％と少なくなり、スクリーンに投影される画像の明るさが低下し 、投射画像が暗くなってしまうという欠点を有していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上述の欠点に鑑みなされたものであり、簡単な構成で投影画像の明 るい液晶プロジェクタの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、液晶パネルの画像を投影レンズによってスクリーン上に拡大投影す る液晶プロジェクタにおいて、液晶パネルの表面側に配置された光源からの光を 集光する光集光手段と、液晶パネルの裏面側に配置され、前記液晶パネルを透過 した光を元の光に復元する光復元手段とからなる。

【０００６】

【作用】

本考案は、上述の如く構成することにより、液晶パネルの不透過部分の光を液 晶パネルの透過部分に集光することができ、スクリーンに照射される光量が増加 し、従って、明るい投射画像を得ることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に従い、本考案の一実施例を説明する。

【０００８】 図１は、本実施例のブロック図であり、１はメタルハライドランプ等からなる 光源、２は光源１から放射される赤外線を除去するためのフィルタ、３は光源１ からの光を液晶パネル５へ集光させるためのコンデンサレンズ、４は液晶パネル ５の両面に配置された硝子またはアクリル等からなるプリズム、６は液晶パネル ５に表示された画像をスクリーンに拡大表示するための投影レンズである。

【０００９】 次に、図２に液晶パネル５の両面にプリズム４を配置したときの部分拡大斜視 図、及びその側断面図を示す。

【００１０】 図２において、液晶パネル５は、光を透過する透明電極からなる光透過部７と 、ソースライン、ドレインライン等を有する薄膜トランジスタからなる光不透過 部８とから構成されている。また、プリズム４は、液晶パネル５の両面にそれぞ れ第１プリズム４ａ、及び第２プリズム４ｂが配置されている。これらのプリズ ム４は各液晶画素の一つ一つに対応しており、液晶パネル５の光透過部７に対応 する部分には液晶パネル５と平行な面、また光不透過部８に対応する部分には液 晶パネル５に対して傾斜した面を有している。

【００１１】 次に、図３を用いてプリズム４の屈折動作を説明する。

【００１２】 今、光源１より光が照射されると、この光はフィルタ２、及びコンデンサレン ズ３を介して第１プリズム４ａに入射される。第１プリズム４ａでは、平行面に 入射された光はそのまま液晶パネル５の光透過部７へ、また傾斜面に入射された 光も光透過部７へ向かって屈折される。このことから、光源１から照射された光 は全て液晶パネル５を通過することになる。

【００１３】 そして、液晶パネル５を透過した光は、第２プリズム４ｂにより先ほどの第１ プリズム４ａと逆の変化をする。つまり、第１プリズム４ａにより屈折された光 のうち、第２プリズム４ｂの平行面を透過する光はそのまま直進し、一方、第２ プリズム４ａの傾斜面を透過する光は屈折され、元の平行光に戻される。尚、本 実施例で使用したプリズム４は液晶パネル５の各画素に対応した一枚の板であっ たが、この形状はこれに限定されるものではなく、例えば、細い短冊状のものを 複数枚使用してもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成することにより、液晶パネルを透過する光の光量が 増加し、輝度の高い画像をスクリーン上に投影することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案液晶プロジェクタのブロック図である。

【図２】本考案液晶プロジェクタに使用される液晶パネ
ル、及びプリズムの一部拡大斜視図である。

【図３】プリズムによる光の屈折を示す図である。

【符号の説明】

１ 光源 ２ フィルタ ３ コンデンサレンズ ４ プリズム ５ 液晶パネル ６ 投影レンズ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶パネルの画像を投影レンズによって
   スクリーン上に拡大投影する液晶プロジェクタにおい
   て、液晶パネルの表面側に配置された光源からの光を集
   光する光集光手段と、液晶パネルの裏面側に配置され、
   前記液晶パネルを透過した光を元の光に復元する光復元
   手段とを具備したことを特徴とする液晶プロジェクタ。