JPH0548427A - 出力バツフア回路 - Google Patents

出力バツフア回路

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JPH0548427A
JPH0548427A JP3288205A JP28820591A JPH0548427A JP H0548427 A JPH0548427 A JP H0548427A JP 3288205 A JP3288205 A JP 3288205A JP 28820591 A JP28820591 A JP 28820591A JP H0548427 A JPH0548427 A JP H0548427A
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bipolar transistor
output
power supply
fet
input signal
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JP3288205A
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Takeo Kuramochi
健夫 倉持
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOSレベルの入力信号に応じたTTLレベ
ルの出力信号を出力する出力バッファ回路において、素
子数を減らし、かつスイッチング速度を向上させ、さら
に消費電力の軽減を図る。 【構成】 第2のバイポーラトランジスタ54を駆動す
るために、入力信号Sinに基づきオン・オフ動作して
第1の電源電流Id1を第2のバイポーラトランジスタ
54のベースへ供給する第1のFETであるPMOS8
1aと、入力信号Sinに基づきオン・オフ動作して第
2の電源電流Id2を第1の電源電流Id1に重畳して
第2のバイポーラトランジスタ54のベースへ供給する
第2のFETであるPMOS82aと、出力信号Sou
tに基づきオン・オフ動作して第2の電源電流Id2を
スイッチングする第3のFETであるNMOS82bと
を、少なくとも設けて出力バッファ回路を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバイポーラ・C
MOS複合回路(以下,BiCMOS回路という)等か
らのMOSレベルの入力をTTLレベルに変換して出力
する出力バッファ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術例としてIEEE 1986
Custum IntegratedCircuit
Conference,p.63−p.66に記載され
る技術があった。以下、その構成を図を用いて説明す
る。
【0003】図2は、従来の出力バッファ回路の一構成
例を示す回路図である。
【0004】この出力バッファ回路は、例えばBICM
OS回路とTTL回路のインタフェースとして用いられ
る単電源型TTL出力バッファ回路であり、入力信号S
IN入力用の入力端子1と出力信号SOUT出力用の出
力端子2を有し、入力端子1及び出力端子2間には、出
力部10及び制御部20を備えている。
【0005】出力部10は、制御部20の出力に基づき
制御されてMOSレベルの入力信号SINに応じたTT
Lレベルの出力信号SOUTを出力する回路であり、電
源電位VDD及び出力端子2間に直列接続された抵抗1
1、NPN型バイポーラトランジスタ12、及び順方向
のダイオード13と、出力端子2及び接地GND間に接
続されたNPN型バイポーラトランジスタ14とを有し
ている。
【0006】制御部20は、入力信号SINに基づき出
力部10を制御する回路であり、入力端子1に接続され
たインバータ21と、バイポーラトランジスタ14のベ
ース側にダーリントン接続されたNPN型バイポーラト
ランジスタ22と、入力端子1に接続されたインバータ
23とを有している。
【0007】インバータ21は、バイポーラトランジス
タ12を駆動するための回路であり、電源電位VDD及
びGND間に直列接続されたPチャネル型MOSFET
(以下、PMOSという)21aとNチャネル型MOS
FET(以下、NMOSという)21bで構成されてい
る。
【0008】バイポーラトランジスタ22は、バイポー
ラトランジスタ14を駆動するものであり、そのベース
には接地GNDとの間にバイアス抵抗24が接続されて
いる。
【0009】インバータ23は、入力信号SINに基づ
きバイポーラトランジスタ22へ駆動出力を供給するた
めのものであり、電源電位VDD及びGND間に直列接
続されたPMOS23aとNMOS23bで構成されて
いる。
【0010】インバータ23の出力側には、インバータ
23の出力によりオン・オフ動作して電源電位VDDか
らの電源電流をバイポーラトランジスタ22のベースへ
流すプルアップ用のPMOS25と、インバータ23の
出力によりPMOS25と相補的にオン・オフ動作して
オン時にバイポーラトランジスタ22のベース電荷を引
き抜くプルダウン用のNMOS26とが接続されてい
る。さらに、インバータ23の出力側には、インバータ
23の出力によりオン・オフ動作してオン時にバイポー
ラトランジスタ14のベース電荷を引き抜くプルダウン
用のNMOS27が接続されている。
【0011】また、PMOS25とバイポーラトランジ
スタ22の間には、抵抗28、順方向のダイオード29
が直列接続されている。さらに、抵抗28及びダイオー
ド29の接続点とバイポーラトランジスタ14の出力側
の間には、クランプ回路30が接続されている。クラン
プ回路30は、NPN型バイポーラトランジスタ30
a、ダイオード30b、及び抵抗30c,30dで構成
されている。
【0012】次に、動作を説明する。
【0013】例えば入力端子1へ入力されるMOSレベ
ルの入力信号SINがLowレベルとなると、インバー
タ21の出力はHighレベルとなり、バイポーラトラ
ンジスタ12がオンし、ダイオード13もオンする。こ
の時、インバータ23の出力はHighレベルとなり、
PMOS25がオフ、NMOS26がオンして、バイポ
ーラトランジスタ22がオフし、NMOS27がオンす
るので、バイポーラトランジスタ14がオフする。従っ
て、出力端子2から出力されるTTLレベルの出力信号
SOUTは、Highレベルとなる。
【0014】一方、入力端子1へHighレベルの入力
信号SINが入力されると、インバータ21の出力はL
owレベルとなり、バイポーラトランジスタ12がオフ
する。この時、インバータ23の出力はLowレベルと
なり、PMOS25がオン、NMOS26がオフして、
バイポーラトランジスタ22がオンし、またNMOS2
7がオフする。よって、バイポーラトランジスタ14が
オンし、TTLレベルの出力信号SOUTは、Lowレ
ベルとなる。バイポーラトランジスタ14がオンした
後、その出力側電位(コレクタ電位)がある電圧以下に
なると、クランプ回路30により抵抗28とダイオード
29の接続点の電圧が、バイポーラトランジスタ14の
駆動経路中のダイオード29、バイポーラトランジスタ
22及びバイポーラトランジスタ14をすべてオンさせ
るのに必要な電圧以下となり、バイポーラトランジスタ
14が結果的にオフする。
【0015】以上説明した従来のTTL出力バッファ回
路では、出力部10の出力をバイポーラトランジスタ1
2,14を駆動させることにより得ており、かつバイポ
ーラトランジスタ14をバイポーラトランジスタ22を
用いて駆動しているため、MOSレベルからTTLレベ
ルへのレベル変換が行えるに加え、高い負荷駆動能力を
実現できるという利点が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の出力バッファ回路では、次のような課題があった。 (A) 例えば図2に示すような従来の出力バッファ回
路では、バイポーラトランジスタ14を効率良く駆動す
るためにその駆動をバイポーラトランジスタ22を用い
て行っている。ところが、バイポーラトランジスタ22
を駆動させるために、インバータ23が必要であるのに
加えて、バイポーラトランジスタ22のベース電流供給
経路上のPMOS25、NMOS26及びバイアス抵抗
24などの素子を必要とし、回路全体の構成を複雑に
し、かつ素子数の増加をもたらし、集積化に支障を来し
たり、製造コストの増大を招いたりしてしまう。
【0017】(B) さらには、バイポーラトランジス
タ14がオンする時、即ち出力信号SOUTがLowレ
ベルに立ち下がる時、PMOS25、ダイオード29、
及びバイポーラトランジスタ14がオン状態となること
が必要であり、それによる遅延が結局バイポーラトラン
ジスタ14のオン動作を遅らせ、出力信号SOUTの立
ち下がり時間を遅らせてしまう。
【0018】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、回路構成が複雑で素子数が多い点、出力信号の
立ち下がり時間が遅い点について解決した出力バッファ
回路を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、電源に直列接続された第1及び第2
のバイポーラトランジスタを有し該第1及び第2のバイ
ポーラトランジスタ間からMOSレベルの入力信号に応
じたTTLレベルの出力信号を出力する出力部と、前記
入力信号に基づき前記第1及び第2のバイポーラトラン
ジスタのベース制御を行う制御部とを備えた出力バッフ
ァ回路において、前記制御部をそれぞれ以下のように構
成したものである。
【0020】即ち、前記制御部は、前記入力信号に基づ
きオン・オフ動作して第1の電源電流を前記第2のバイ
ポーラトランジスタのベースへ供給する第1のFET
と、前記入力信号に基づきオン・オフ動作して第2の電
源電流を前記第1の電源電流に重畳して前記第2のバイ
ポーラトランジスタのベースへ供給する第2のFET
と、前記出力信号に基づきオン・オフ動作して前記第2
の電源電流をスイッチングする第3のFETとを、少な
くとも設けて構成している。
【0021】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記出力部及び前記制御部を以下のように構成したもの
である。
【0022】即ち、前記出力部は、少なくとも抵抗、第
1のバイポーラトランジスタ、順方向の第1のダイオー
ド、出力端子、及び第2のバイポーラトランジスタを電
源に直列接続して構成している。
【0023】前記制御部は、前記電源に接続され前記入
力信号を駆動して前記第1のバイポーラトランジスタを
ベース制御する直列接続されたP型FET及びN型FE
Tからなる1個または複数のインバータと、前記電源に
接続され前記入力信号によりゲート制御される第1のF
ET、及び前記第1のFETと前記第2のバイポーラト
ランジスタのベースとの間に直列接続された分圧抵抗
と、前記電源に接続され前記入力信号によりゲート制御
される第2のFET、及び前記第1のバイポーラトラン
ジスタの出力電位によりゲート制御され前記第2のFE
Tと前記第2のバイポーラトランジスタのベースとの間
に直列接続された第3のFETと、前記分圧抵抗と前記
第2のバイポーラトランジスタの出力側との間に順方向
に接続された第2のダイオードと、前記第2のバイポー
ラトランジスタのベースに接続され前記入力信号により
ゲート制御されるプルダウン用の第4のFETとを、少
なくとも設けて構成している。
【0024】
【作用】本発明によれば、以上のように出力バッファ回
路を構成したので、前記第1のFETは、前記入力信号
に基づき前記電源からの第1の電源電流を前記第2のバ
イポーラトランジスタのベースへ供給するように働く。
また、前記第2のFETは、前記入力信号に基づき前記
電源からの第2の電源電流を前記第1の電源電流に重畳
して前記第2のバイポーラトランジスタのベースへ供給
するように働く。これにより、前記入力信号に基づいて
前記第1及び第2の電源電流が前記第2のバイポーラト
ランジスタのベースにベース電流として供給され、電流
量及び流入前の段数等の点から前記第2のバイポーラト
ランジスタが高速でスイッチング動作する。
【0025】前記第3のFETは、前記出力信号に基づ
き前記第2のFETからの第2の電源電流のスイッチン
グを行い、前記第2の電源電流の前記第2のバイポーラ
トランジスタのベースへの供給を制御する。
【0026】これにより、例えば前記第1及び第2のバ
イポーラトランジスタの動作によって前記出力信号が変
化すると、その変動に基づいて前記第3のFETがゲー
ト制御され、前記第2の電源電流の遮断、導通あるいは
電流量の調整等が行われる。特に、第2の発明によれ
ば、前記第1のバイポーラトランジスタ及び前記第1の
ダイオード間の電位に基づき前記第3のFETをゲート
制御するようにしたので、前記第3のFETによる前記
第2の電源電流のスイッチングにおける動作特性を最適
化できる。また、前記第2のダイオードは、クランプ機
能を司る素子として働く。
【0027】従って、前記課題を解決できるのである。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す出力バッファ
回路の回路図である。
【0029】この出力バッファ回路は、例えばBiCM
OS回路とTTL回路のインタフェースとして用いられ
る単電源型TTL出力バッファ回路であり、入力信号S
in入力用の入力端子41と出力信号Sout出力用の
出力端子42を有し、入力端子41及び出力端子42間
には、出力部50及び制御部60を備えている。
【0030】出力部50は、制御部60の出力に基づき
制御されMOSレベルの入力信号Sinに応じたTTL
レベルの出力信号Soutを出力する回路であり、電源
電位VDDに一端が接続された抵抗51と、抵抗51の
他端にコレクタが接続された第1のNPN型バイポーラ
トランジスタ52と、バイポーラトランジスタ52のエ
ミッタにアノードが接続されカソードが出力端子42に
接続された第1のダイオード53と、出力端子42にコ
レクタが接続されエミッタが接地GNDに接続された第
2のNPN型バイポーラトランジスタ54とを有してい
る。
【0031】制御部60は、入力信号Sinに基づき出
力部50を制御する回路であり、入力端子41及び出力
部50間にそれぞれ設けられた第1の駆動回路70及び
第2の駆動回路80を有している。
【0032】第1の駆動回路70は、入力信号Sinに
基づき第1のバイポーラトランジスタ52へベース電流
を供給してこれを駆動・制御する回路であり、入力端子
41及びバイポーラトランジスタ52のベース間に縦続
接続されたインバータ71及びインバータ72で構成さ
れている。インバータ71は、電源電位VDD及びGN
D間に直列接続されたPMOS71aとNMOS71b
で構成され、インバータ72は、同じく電源電位VDD
及びGND間に直列接続されたPMOS72aとNMO
S72bで構成されている。
【0033】第2の駆動回路80は、入力信号Sinに
基づき第2のバイポーラトランジスタ54を駆動する回
路であり、入力端子41にそれぞれ接続された第1の電
流供給手段81、第2の電流供給手段82、及びNMO
S83を有している。
【0034】第1の電流供給手段81は、入力信号Si
nに基づき電源電位VDDからの第1の電源電流Id1
を、第2のバイポーラトランジスタ54のベースへ供給
すると共に、クランプ作用によりそのベースへの過剰な
電流供給を阻止する機能を有し、第1のFETであるP
MOS81a、分圧抵抗81b,81c、及び第2のダ
イオード81dで構成されている。PMOS81aは、
ゲートが入力端子41に、ソースが電源電位VDDにそ
れぞれ接続されており、分圧抵抗81b,81cは、P
MOS81aのドレイン及びバイポーラトランジスタ5
4のベース間に直列接続されている。また第2のダイオ
ード81dは、クランプ回路として機能するもので、ア
ノードが分圧抵抗81b,81cの接続点に、カソード
が第2のバイポーラトランジスタ54のコレクタ側に接
続されている。
【0035】第2の電流供給手段82は、入力信号Si
nに基づきかつ出力信号Soutの信号レベルに応じ
て、電源電位VDDからの第2の電源電流Id2を第1
の電源電流Id1に重畳して第2のバイポーラトランジ
スタ54のベースへ供給する回路であり、第2のFET
であるPMOS82aと第3のFETであるNMOS8
2bを有している。PMOS82aは、ゲートが入力端
子41に、ソースが電源電位VDDにそれぞれ接続され
ており、NMOS82bは、ゲートが第1のバイポーラ
トランジスタ52のエミッタと第1のダイオード53の
アノードとの接続点に接続され、ドレインがPMOS8
2aのドレインに接続され、ソースが第2のバイポーラ
トランジスタ54のベースに接続されている。
【0036】NMOS83は、プルダウン用の第4のF
ETに相当し、入力信号Sinに基づきオン・オフ動作
して、第2のバイポーラトランジスタ54のベース電荷
を引き抜くもので、ゲートが入力端子41に接続され、
ドレインが第2のバイポーラトランジスタ54のベース
に、ソースが接地GNDにそれぞれ接続されている。
【0037】次に、動作を説明する。
【0038】入力端子41へ入力されるMOSレベルの
入力信号SinがHighレベルになると、第1の駆動
回路70で、PMOS71aがオフ、NMOS71bが
オンするためインバータ71の出力がLowレベルとな
り、従ってPMOS72aがオン、NMOS72bがオ
フしてインバータ72の出力がHighレベルとなる。
このインバータ72のHighレベルの出力により、第
1のバイポーラトランジスタ52がオンし、第1のダイ
オード53がオンして、出力信号SoutがTTLのH
ighレベル出力となる。この時、第2の駆動回路80
では、第1の電流供給手段81のPMOS81aがオフ
し、第2の電流供給手段82でPMOS82aがオフし
て、NMOS83がオンする。よって、第2のバイポー
ラトランジスタ54のベース電荷がNMOS83を介し
て接地GND側に引き抜かれ、第2のバイポーラトラン
ジスタ54はオフする。
【0039】一方、入力端子41へ入力されるMOSレ
ベルの入力信号SinがLowレベルになると、第1の
駆動回路70では、PMOS71aがオン、NMOS7
1bがオフするためインバータ71の出力がHighレ
ベルとなり、従ってPMOS72aがオフ、NMOS7
2bがオンしてインバータ72の出力がLowレベルと
なる。このインバータ72のLowレベル出力により、
第1のバイポーラトランジスタ52がオフする。この
時、第2の駆動回路80では、第1の電流供給手段81
でPMOS81aがオンし、またNMOS83がオフす
るので、PMOS81aにより電源電位VDDからの第
1の電源電流Id1が第2のバイポーラトランジスタ5
4のベースへ供給される。
【0040】さらに、第1の電流供給手段81が第1の
電源電流Id1を供給する時、第2の電流供給手段82
では、PMOS82aがオンし、NMOS82bについ
ては、バイポーラトランジスタ52のエミッタとダイオ
ード53のアノードの接続点がある電圧以下になった時
のみオフするので、出力端子42の電位がLowレベル
に向けて下がり始めた当初においてはオンしている。こ
のため、第2の電流供給手段82のPMOS82aによ
り電源電位VDDからの第2の電源電流Id2がNMO
S82bを通って、第1の電源電流Id1に重畳されて
第2のバイポーラトランジスタ54のベースへ供給され
る。
【0041】このようにして第1の電源電流Id1及び
第2の電源電流Id2がベース電流として供給された第
2のバイポーラトランジスタ54は、それらの電流が入
力信号Sinの変化に応じて急峻に供給されるため、高
速動作でオンする。
【0042】第2のバイポーラトランジスタ54がオン
すると、出力端子42の電位が下がり、その電位がある
値以下になると、第2のダイオード81dがオンするた
め、第2のバイポーラトランジスタ54のベースへの過
剰な電流供給が防がれる。
【0043】また、第2のバイポーラトランジスタ54
がオンして出力端子42の電位が下がり、これによって
第1のバイポーラトランジスタ52とダイオード53の
接続点がある電圧値以下になると、NMOS82bがオ
フし、PMOS82aによる第2の電源電流Id2の供
給がNMOS82bで遮断され、第2のバイポーラトラ
ンジスタ54は、第1の電源電流Id1のみでオン動作
する。
【0044】本実施例では、次のような利点が得られ
る。
【0045】(I) 本実施例の出力バッファ回路で
は、入力端子41への入力信号SinがLowレベルに
なると、第1の電流供給手段81が第1の電源電流Id
1を、第2の電流供給手段82が第2の電源電流Id2
をそれぞれバイポーラトランジスタ54のベースへ供給
してバイポーラトランジスタ54が高速にオンし、出力
端子42の電位が下がってある値以下になると、当初オ
ンしていたNMOS82bがオフして第2の電流供給手
段82が第2の電源電流Id2の供給を停止する。
【0046】従って、入力信号SinがLowレベルの
時、第1及び第2の電流供給手段81,82のPMOS
81a,PMOS82aにより、第2のバイポーラトラ
ンジスタ54のベースへ十分なベース電流が速やかに供
給され、その第2のバイポーラトランジスタ54が高速
でオン動作し、立ち下がり時間を短縮する。さらに、第
2のバイポーラトランジスタ54は、オン動作後の所定
のタイミングで第2の電流供給手段82による電流供給
源が絶たれ、第1の電流供給手段81のみの電流供給源
となるため、ベースへの過剰電流供給を防ぐことがで
き、バイポーラトランジスタ54が深い飽和に入らずに
済むので、立ち上がり時間も劣化させずに済む。よっ
て、立ち上がり及び立ち下がり時のいずれにおいてもス
イッチング速度を速くでき、立ち上がり時間及び立ち下
がり時間双方の短縮を図れる。
【0047】(II) 第2のバイポーラトランジスタ
54がオンして出力信号Soutのレベルが下がった後
は、第2のバイポーラトランジスタ54は第1の電源電
流Id1のみでオンするため、消費電力に占めるDC電
流を大幅にカットでき、消費電力の軽減を図れる。特
に、PMOS81a,82a及びNMOS82bのゲー
ト幅等によりそれらの駆動能力を適宜設定すれば、消費
電力の軽減効果を有効に得られる。
【0048】(III) 本実施例の出力バッファ回路
では、従来回路で得られなかった上記(I),(II)
の利点が得られる上に回路構成を簡素化でき、素子数の
軽減を達成できる。
【0049】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例の出
力バッファ回路は、出力部50及び制御部60の回路構
成などを適宜変更することが可能である。例えば上記実
施例の出力バッファ回路は、スルータイプとしたが、各
トランジスタの導電型や回路構成の変更などを適宜行う
ことにより、インバータタイプとしてもよい。また、上
記実施例では、ダイオード81d等によりクランプ機能
を持たせたが、クランプ機能を持たせる設定を行う場合
に、他の回路構成を採用するようにしてもよい。さら
に、例えば第1及び第2のバイポーラトランジスタ5
2,54や他のFETの導電型の変形等を含む種々の回
路素子の変更、付加等を適宜行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、前記第1及び第2のFETを設けて前記第2のバ
イポーラトランジスタへベース電流を供給するようにし
たので、良好な駆動能力を得つつ、スイッチング速度が
向上して例えば立ち下がり時間等を短縮できると共に、
回路構成を簡素化でき素子数を大幅に軽減できる。しか
も、前記第3のFETを設けて前記第2の電源電流をス
イッチングするようにしたので、前記第2のバイポーラ
トランジスタが深い飽和に入ってスイッチング速度が遅
れ例えば立ち上がり時間等が遅くなってしまうのを阻止
でき、かつ消費電力の増大をもたらすDC電流を大幅に
削減できて消費電力の軽減を達成できる。従って、本発
明によれば、高い負荷駆動能力を持ち、スイッチング速
度が速く、低消費電力で、かつ回路を構成する素子数が
少なく高集積化に適し製造コストの充分な低減効果が得
られる優れた出力バッファ回路を実現できる。
【0051】特に、第2の発明によれば、第1の発明と
同様の効果が得られるに加え、より信頼性の高い安定し
た動作特性が得られ、かつ素子数がより少なく構成が簡
略で高集積化に最適な出力バッファ回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す出力バッファ回路の回路
図である。
【図2】従来の出力バッファ回路の一構成例を示す回路
図である。
【符号の説明】
41 入力端子 42 出力端子 50 出力部 51 抵抗 52 第1のバイポーラトランジスタ 53 第1のダイオード 54 第2のバイポーラトランジスタ 60 制御部 71,72 インバータ 81a 第1のFETであるPMOS 81b,81c 分圧抵抗 81d 第2のダイオード 82a 第2のFETであるPMOS 82b 第3のFETであるNMOS 83 第4のFETであるNMOS Sio 入力信号 Sout 出力信号 Id1 第1の電源電流 Id2 第2の電源電流

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に直列接続された第1及び第2のバ
    イポーラトランジスタを有し該第1及び第2のバイポー
    ラトランジスタ間から論理レベルの入力信号に応じたT
    TLレベルの出力信号を出力する出力部と、前記入力信
    号に基づき前記第1及び第2のバイポーラトランジスタ
    のベース制御を行う制御部とを備えた出力バッファ回路
    において、 前記制御部は、 前記入力信号に基づきオン・オフ動作して第1の電源電
    流を前記第2のバイポーラトランジスタのベースへ供給
    する第1のFETと、 前記入力信号に基づきオン・オフ動作して第2の電源電
    流を前記第1の電源電流に重畳して前記第2のバイポー
    ラトランジスタのベースへ供給する第2のFETと、 前記出力信号に基づきオン・オフ動作して前記第2の電
    源電流をスイッチングする第3のFETとを、 備えたことを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の出力バッファ回路におい
    て、 前記出力部は、 抵抗、第1のバイポーラトランジスタ、順方向の第1の
    ダイオード、出力端子、及び第2のバイポーラトランジ
    スタを電源に直列接続して構成し、 前記制御部は、 前記電源に接続され前記入力信号を駆動して前記第1の
    バイポーラトランジスタをベース制御する直列接続され
    たP型FET及びN型FETからなる1個または複数の
    インバータと、 前記電源に接続され前記入力信号によりゲート制御され
    る第1のFET、及び前記第1のFETと前記第2のバ
    イポーラトランジスタのベースとの間に直列接続された
    分圧抵抗と、 前記電源に接続され前記入力信号によりゲート制御され
    る第2のFET、及び前記第1のバイポーラトランジス
    タの出力電位によりゲート制御され前記第2のFETと
    前記第2のバイポーラトランジスタのベースとの間に直
    列接続された第3のFETと、前記分圧抵抗と前記第2
    のバイポーラトランジスタの出力側との間に順方向に接
    続された第2のダイオードと、前記第2のバイポーラト
    ランジスタのベースに接続され前記入力信号により、ゲ
    ート制御されるプルダウン用の第4のFETとで、構成
    したことを特徴とする出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の出力バッファ回路におい
    て、前記第1、第2、第3の各FETを、各々第3、第
    4、第5のバイポーラトランジスタに置き換えたことを
    特徴とする出力バッファ回路。
JP3288205A 1991-08-14 1991-08-14 出力バツフア回路 Pending JPH0548427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017208593A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 住友電装株式会社 負荷駆動装置

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JP2017208593A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 住友電装株式会社 負荷駆動装置

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