JPH0544551A - エンジンの燃料カツト制御方法 - Google Patents

エンジンの燃料カツト制御方法

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JPH0544551A
JPH0544551A JP20288391A JP20288391A JPH0544551A JP H0544551 A JPH0544551 A JP H0544551A JP 20288391 A JP20288391 A JP 20288391A JP 20288391 A JP20288391 A JP 20288391A JP H0544551 A JPH0544551 A JP H0544551A
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JP
Japan
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fuel cut
engine
fuel
neutral state
speed
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Application number
JP20288391A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sogawa
能之 十川
Yoshihiko Miyaji
好彦 宮地
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非ニュートラル状態ではエンジンの有する性
能を許容最大限に得られ、かつ、ニュートラル状態では
エンジン空吹し、レーシング等によるエンジン過回転を
確実に回避することが可能なエンジンの燃料カット制御
方法を提供する。 【構成】 ニュートラルスイッチ、パーキングスイッチ
の信号に基づきニュートラル状態か、非ニュートラル状
態かを判別し(S202、S203)、非ニュートラル状態の場
合には第1の燃料カット回転数NCUT1により燃料カット
回転数NCUTHを設定し(S204)、ニュートラル状態の場
合には第1の燃料カット回転数NCUT1よりも低い第2の
燃料カット回転数NCUT3で燃料カット回転数NCUTHを設
定する(S205)。そして、エンジン回転数NE が燃料カ
ット回転数NCUTHに達したら燃料カットフラグFLAG
FCをセットし(S212)、燃料カットを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンが過回転にな
ったときに燃料カットを行なうエンジンの燃料カット制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの過回転防止を目的
として、エンジン回転数が所定回転数以上となった場
合、燃料供給を停止して燃料カットを行なうエンジンの
燃料カット制御方法が採用されている。
【0003】このようなエンジンの燃料カット制御方法
としては、エンジンに対する負荷の有無に係わらず、燃
料カットを行なう回転数をある一定の値に定め、エンジ
ン過回転時に燃料カットを行なう燃料カット制御方法が
一般的である。
【0004】上記燃料カット制御方法では、エンジンに
対する負荷の有無に係わらず、燃料カットを行なう燃料
カット回転数を一義的に定めているため、エンジンと車
輌の駆動系とが接続されている非ニュートラル状態で
は、エンジンに対する負荷が大きく、エンジンが高回転
となり燃料カット回転数を越えて燃料カットが実行され
た際、上記負荷によりエンジン回転数は直ちに低下され
るが、エンジンと車輌の駆動系とが解放されているニュ
ートラル状態では、非ニュートラル状態に比べて、エン
ジンに対する負荷が著しく小さいため、エンジンの空吹
し、レーシング等により燃料カットが実行されてからエ
ンジン回転数が下がるまでにある程度の時間を必要と
し、特に、燃料カット回転数を、エンジンに悪影響を与
えない上限の値に設定している場合、上記エンジン回転
数が下がるまでの時間、過回転が生じ、バルブバウンシ
ング等、エンジンに悪影響を及ぼす。
【0005】また、特開昭61−66839号公報にお
いて、エンジンがレーシング状態であることが検出され
た時には燃料カット回転数を、その下限値まで徐々に下
げるようにしたエンジンの過回転防止燃料カット制御方
法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行例では、レーシング状態を検出してから燃料カット回
転数を下限値まで徐々に下げるようにしているため、燃
料カット回転数が下限値に達するまでに時間を要し、す
なわちニュートラル状態で、過回転による燃料カットが
実行されてからエンジン回転数が低下するまでにある程
度の時間を必要とし、この間、過回転が生じるため、有
効にエンジンを保護することが難しい。
【0007】また、これに対処するために、予め燃料カ
ット回転数を低く設定することも考えられるが、燃料カ
ット回転数を低く設定すると、非ニュートラル状態での
車輌走行時にエンジンの有する性能を許容最大限に得ら
れないという課題がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、非ニュートラル状態では燃料カット回転数をエンジ
ンに悪影響を与えない上限の値に設定してエンジンの有
する性能を許容最大限に得られ、かつ、ニュートラル状
態でのエンジン空吹し、レーシング等によるエンジンの
過回転を確実に解消することが可能なエンジンの燃料カ
ット制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるエンジンの燃料カット制御方法は、ニュー
トラル状態か、非ニュートラル状態かを判別する手順
と、非ニュートラル状態の場合には第1の燃料カット回
転数で燃料カット回転数を設定し、ニュートラル状態の
場合には上記第1の燃料カット回転数よりも低い第2の
燃料カット回転数で燃料カット回転数を設定する手順
と、エンジン回転数が上記燃料カット回転数に達したと
きに燃料カットを実行する手順とを備えたものである。
【0010】
【作 用】本発明によるエンジンの燃料カット制御方法
では、ニュートラル状態か、非ニュートラル状態かを判
別し、非ニュートラル状態の場合には第1の燃料カット
回転数で燃料カット回転数を設定するとともに、ニュー
トラル状態の場合には上記第1の燃料カット回転数より
も低い第2の燃料カット回転数で燃料カット回転数を設
定する。
【0011】そして、エンジン回転数が上記燃料カット
回転数に達したときに燃料カットを実行する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は燃料カッ
ト判別手順のフローチャート、図2は燃料噴射制御手順
のフローチャート、図3は燃料カットおよび燃料カット
解除移行の説明図、図4はエンジン制御系の概略図、図
5は制御装置の回路構成図である。
【0013】[エンジン制御系の構成]図4において、
図中の符号1はエンジン本体で、図においては6気筒水
平対向型エンジンを示す。このエンジン本体1は、シリ
ンダブロック2がクランクシャフト1aを中心として両
側のバンク(図の右側が左バンク、左側が右バンク)に
2分割されており、例えば、右バンクに#1、#3、#
5気筒の気筒群が配置され、左バンクに#2、#4、#
6気筒の気筒群が配置されている。
【0014】上記各バンクの各シリンダヘッド3には、
それぞれ吸気ポート4が形成され、各吸気ポート4にイ
ンテークマニホルド5が連通されている。また、このイ
ンテークマニホルド5の上流に、各バンクに対応して共
鳴管6a、6bが連通され、これら各共鳴管6a、6b
間を結ぶ通路6cに可変吸気バルブ11cが介装されて
いる。尚、上記共鳴管6a、6b、通路6cおよび可変
吸気バルブ11cで可変共鳴過給システムが構成されて
いる。
【0015】さらに、上記各共鳴管6a、6bの上流が
スロットルチャンバ11a、11bを介してサージタン
ク7に連通されている。
【0016】上記サージタンク7の上流側に吸気管8を
介してエアクリーナ9が取付けられており、このエアク
リーナ9の直下流に吸入空気量センサ(図においては、
ホットフィルム式エアフローメータ)10が介装されて
いる。
【0017】また、上記各スロットルチャンバ11a、
11bにスロットルバルブ11c、11d(いわゆる、
ツインスロットルバルブ)が介装され、一方のスロット
ルバルブ11dに、スロットル開度センサ12aとスロ
ットルバルブ全閉を検出するアイドルスイッチ12bと
が連設されている。
【0018】さらに、上記各スロットルチャンバ11
a、11bのスロットルバルブ11c、11dの下流側
が通路6dによって連通され、この通路6dと上記サー
ジタンク7とを連通するエアバイパス通路6eに、アイ
ドルスピードコントロールバルブ(ISCV)13が介
装されている。
【0019】また、上記インテークマニホルド5の各気
筒の各吸気ポート4の直上流側にインジェクタ14が配
設され、さらに、上記各シリンダヘッド3の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ15が取付
けられている。この点火プラグ15の端子部には、点火
コイル15aが直接取付けられ、イグナイタ16に接続
されている。
【0020】上記インジェクタ14には、燃料タンク1
7内に設けられたインタンク式の燃料ポンプ18から燃
料フィルタ19を経て燃料が圧送され、プレッシャレギ
ュレータ20にて調圧される。
【0021】また、上記シリンダブロック2に形成され
た冷却水通路(図示せず)に冷却水温センサ21が臨ま
されるとともに、上記シリンダブロック2の各バンク
に、それぞれ、右バンクノックセンサ22a、左バンク
ノックセンサ22bが取付けられており、上記各シリン
ダヘッド3の各排気ポート23から、各バンク毎に設け
た各排気管24a、24bが連通されている。
【0022】上記各排気管24a、24bには、それぞ
れ、右バンクO2 センサ25a、左バンクO2 センサ2
5bが臨まされ、各O2 センサ25a、25bの下流側
に、それぞれ、触媒コンバータ26a、26bが介装さ
れ、さらに、各触媒コンバータ26a、26bの下流側
合流部に、触媒コンバータ27が介装されている。
【0023】一方、上記エンジン本体1のクランクシャ
フト1aに、クランク角検出用クランクロータ29とグ
ループ気筒判別用クランクロータ30とが所定間隔を開
けて軸着されている。また、この各クランクロータ2
9、30の外周に、被検出体である突起を検出する電磁
ピックアップ等からなる第1のクランク角センサ31お
よび第2のクランク角センサ32がそれぞれ対設されて
いる。また、カムシャフト33に軸着したカムロータ3
3aの外周に、カム角センサ34が対設されている。こ
のカム角センサ34は、特定気筒の圧縮上死点を判別す
るもので、このカム角センサ34からのカムパルスと第
2のクランク角センサ32からのグループ判別パルスと
で個々の気筒を判別する。
【0024】尚、上記各クランクロータ29、30およ
び上記カムロータ33aの外周には突起の代りにスリッ
トを設けてもよく、また、両クランク角センサ31、3
2およびカム角センサ34は、電磁ピックアップ等の磁
気センサに限らず光センサ等でもよい。
【0025】[制御装置の回路構成]一方、図5におい
て、符号40はマイクロコンピュータからなる制御装置
(ECU)で、このECU40は点火時期制御、燃料噴
射制御等を行なうメインコンピュータ41と、ノック検
出処理を行なう専用のサブコンピュータ42との2つの
コンピュータから構成されている。
【0026】また、上記ECU40内には定電圧回路4
3が内蔵され、この定電圧回路43から各部へ安定化電
圧が供給される。この定電圧回路43は、直接、およ
び、ECUリレー44のリレー接点を介してバッテリ4
5に接続され、上記ECUリレー44のリレーコイルが
キースイッチ46を介して上記バッテリ45に接続され
ている。また、上記バッテリ45に燃料ポンプリレー4
7のリレー接点を介して燃料ポンプ18が接続されてい
る。
【0027】上記メインコンピュータ41は、メインC
PU48、ROM49、RAM50、バックアップRA
M50a、タイマ51、シリアルインターフェース(S
CI)52およびI/Oインターフェース53がバスラ
イン54を介して互いに接続されている。また、上記バ
ックアップRAM50aには上記定電圧回路43を介し
て常時バックアップ電圧が印加されている。
【0028】上記I/Oインターフェース53の入力ポ
ートには、吸入空気量センサ10、スロットル開度セン
サ12a、冷却水温センサ21、右バンクO2センサ2
5a、左バンクO2 センサ25bおよび大気圧センサ5
5が、A/D変換器57を介して接続されているととも
に、アイドルスイッチ12b、第1のクランク角センサ
31、第2のクランク角センサ32およびカム角センサ
34が接続され、また、上記バッテリ45が接続されて
バッテリ電圧がモニタされる。
【0029】さらに、上記I/Oインターフェース53
の入力ポートには、オートマチックトランスミッション
のセレクトレバーがニュートラル位置(Nレンジ)にセ
ットされているかどうかを検出するニュートラルスイッ
チ59、および、パーキング位置(Pレンジ)にセット
されているかどうかを検出するパーキングスイッチ60
が接続されている。
【0030】尚、本実施例では、ニュートラルスイッチ
59はNレンジにセレクトされているときのみONし、
また、パーキングスイッチ60はPレンジにセレクトさ
れているときのみONする。
【0031】また、上記I/Oインターフェース53の
出力ポートには、イグナイタ16が接続され、さらに、
駆動回路55を介して、ISCV13、インジェクタ1
4、燃料ポンプリレー47のリレーコイルが接続されて
いる。
【0032】一方、サブコンピュータ42は、サブCP
U66、ROM67、RAM68、タイマ69、SCI
70およびI/Oインターフェース71がバスライン7
2を介して互いに接続されて構成されている。
【0033】上記I/Oインターフェース71の入力ポ
ートには、上記第1のクランク角センサ31、第2のク
ランク角センサ32およびカム角センサ34が接続され
ているとともに、右バンクノックセンサ22aおよび左
バンクノックセンサ22bが、それぞれアンプ73、周
波数フィルタ74、A/D変換器75を介して接続され
ている。
【0034】上記各ノックセンサ22a、22bからの
検出信号は、上記アンプ73により所定のレベルに増幅
された後、周波数フィルタ74により必要な周波数成分
が抽出され、A/D変換器75でアナログデータからデ
ジタルデータに変換され、上記サブコンピュータ42に
てノック発生の有無が判定される。
【0035】メインコンピュータ41とサブコンピュー
タ42とは、SCI52、70を介したシリアル回線に
より接続されるとともに、上記サブコンピュータ42の
I/Oインターフェース71の出力ポートが、上記メイ
ンコンピュータ41のI/Oインターフェース53の入
力ポートに接続されており、サブコンピュータ42にお
けるノック発生の有無の判定結果、すなわちノック判定
データは、I/Oインターフェース71、53を介して
メインコンピュータ41に読込まれる。
【0036】そして、ノック発生の場合には、SCI7
0、52を介したシリアル回線を通じてサブコンピュー
タ42から上記メインコンピュータ41にノックデータ
が送信され、その結果、メインコンピュータ41では、
このノックデータに基づいて直ちに該当気筒の点火時期
を遅らせ、ノックを回避する。
【0037】以上の構成のECU40における燃料カッ
ト制御は、メインコンピュータ41のメインCPU48
により、ROM49に記憶されている制御プログラムに
従って実行される。すなわち、メインCPU48では、
吸入空気量センサ10の出力信号から吸入空気量を算出
し、RAM50およびバックアップRAM50aに記憶
されている各種データに基づき、吸入空気量に見合った
燃料噴射量を演算し、燃料噴射量に相応する駆動パルス
幅信号を、駆動回路55を介して所定のタイミングで該
当気筒のインジェクタ14に出力して燃料を噴射し、ま
た、ニュートラルスイッチ59、パーキングスイッチ6
0からの信号に基づいてニュートラル状態か、非ニュー
トラル状態かを判別し、非ニュートラル状態の場合には
第1の燃料カット回転数により燃料カット回転数を設定
し、ニュートラル状態の場合には第1の燃料カット回転
数よりも低い第2の燃料カット回転数で燃料カット回転
数を設定して、エンジン回転数が燃料カット回転数に達
したときに燃料カットを実行する。
【0038】[動 作]次に、ECU40のメインコン
ピュータ41における燃料カット制御手順について説明
する。
【0039】図2は、所定周期毎に実行される燃料噴射
量設定のルーチンであり、まず、ステップS101で、第1
のクランク角センサ31および吸入空気量センサ10か
らの信号を読込みエンジン回転数NE および吸入空気量
Qを算出する。
【0040】次いで、ステップS102へ進み、上記ステッ
プS101で算出したエンジン回転数NE と吸入空気量Qと
から基本燃料噴射量Tp を算出し(Tp =K×Q/N:
K…インジェクタ特性補正係数)、ステップS103で、冷
却水温センサ21からの冷却水温TW 、スロットル開度
センサ12aからのスロットル開度θ、アイドルスイッ
チ12bからの出力などに基づいて、冷却水温補正、加
減速補正、全開増量補正、アイドル後増量補正等に係わ
る各種増量分補正係数COEFを設定する。
【0041】次に、ステップS104に進み、空燃比フィー
ドバック補正係数αを読出し、ステップS105へ進む。
【0042】ステップS105では、上記エンジン回転数N
E 、基本燃料噴射量Tp をパラメータとして空燃比学習
値テーブルを補間計算付きで参照して、空燃比学習補正
係数KBLRCを設定する。上記空燃比学習値テーブルは、
メインコンピュータ41のバックアップRAM50aに
格納されているもので、絶えず基本燃料噴射量Tp に対
する修正補正量を記憶し、基本噴射量とあわせて数回後
の基本噴射量として、フィードバック制御による補正量
を少なくするためのものである。
【0043】そして、ステップS106に進み、後述する燃
料カットフラグFLAGFCがセットされているか否かを
判別する。そして、燃料カットフラグFLAGFCがクリ
アされており(FLAGFC=0)燃料カット条件が不成
立の場合には、ステップS107で燃料カット係数KFCを
1.0に設定し(KFC←1.0)、ステップS109へ進
む。一方、燃料カットフラグFLAGFCがセット(FL
AGFC=1)されており燃料カット条件が成立している
場合には、ステップS108へ進み、燃料カットを実行すべ
く燃料カット係数KFCを0に設定(KFC←0)してステ
ップS109へ進む。
【0044】ステップS109では、バッテリ45の端子電
圧に基づき、インジェクタ14の無効噴射時間を補間す
る電圧補正係数TS を設定し、ステップS110へ進む。
【0045】ステップS110では、上記ステップS102で算
出した基本燃料噴射量Tp を、上記ステップS103で設定
した各種増量分補正係数COEF、上記ステップS104で読出
した空燃比フィードバック補正係数αにより補正し、上
記ステップS105で設定した空燃比学習補正係数KBLRCで
学習補正するとともに、上記ステップS107あるいはステ
ップS108で設定した燃料カット係数KFCにより、燃料カ
ットするかどうか補正して、さらに、上記ステップS109
で設定した電圧補正係数TS により補正を加え、燃料噴
射量Ti を設定して(Ti =Tp ×COEF×α×KBLRC×
KFC+TS )、ルーチンを抜ける。このステップS110で
設定された燃料噴射量Ti は、相応する駆動パルス幅信
号で、所定のタイミングで該当気筒のインジェクタ14
へ出力される。
【0046】すなわち、燃料カットフラグFLAGFCが
セット(FLAGFC=1)されている場合には燃料カッ
ト係数KFCが0に設定されるので、燃料噴射量Ti は、
Ti=TS となり、実質的に燃料カットが実行される。
【0047】上記燃料カットフラグFLAGFCは、図1
のフローチャートに示す燃料カット判別ルーチンによ
り、過回転による燃料カット条件を判別して設定され
る。尚、上記燃料カット判別ルーチンは所定時間毎に実
行される。
【0048】まず、ステップS201で燃料カットフラグF
LAGFCの値を参照する。この燃料カットフラグFLA
GFCは、過回転による燃料カット条件が成立されている
とき1にセットされ、燃料カット条件が不成立であると
きには0にクリアされるものであり、燃料カットフラグ
FLAGFCの値を参照することにより、現在、燃料カッ
ト中であるのか、燃料カット解除状態であるのかを判別
するのである。
【0049】従って、上記ステップS201で、FLAGFC
=0のときには、前回のルーチン実行時に、過回転によ
る燃料カット条件が不成立と判別され、現在、燃料カッ
ト解除状態であるため、今回、燃料カットに移行するの
かを判別すべくステップS202へ進む。ステップS202、ス
テップS203はニュートラル状態か非ニュートラル状態か
を判別するためのものである。ニュートラルスイッチ5
9、パーキングスイッチ60が共にOFFのときには、
変速機がNレンジ、Pレンジ以外の1、2、3、Dレン
ジにセレクトされている状態を示し、エンジンと車輌の
駆動系とが接続された非ニュートラル状態であり、ステ
ップS204へ進み、第1の燃料カット回転数NCUT1を燃料
カット回転数NCUTHとして設定し(NCUTH←NCUT1)、
ステップS206へ進む。上記第1の燃料カット回転数NCU
T1は、エンジンに悪影響を与えない上限の回転数を実験
等により求め、予めROM49にストアされているデー
タである。
【0050】また、ニュートラルスイッチ59、あるい
は、パーキングスイッチ60がONのときにはNレン
ジ、あるいは、Pレンジにセレクトされている状態を示
し、エンジンと車輌の駆動系とが解放されたニュートラ
ル状態であり、ステップS202、あるいは、ステップS203
からステップS205へ進み、第2の燃料カット回転数NCU
T3を燃料カット回転数NCUTHとして設定し(NCUTH←N
CUT3)、ステップS206へ進む。図3に示すように、上記
第2の燃料カット回転数NCUT3は、上記第1の燃料カッ
ト回転数NCUT1よりも低い値に設定されており(例え
ば、NCUT1−NCUT3=200rpm )、ニュートラル状態
での空吹し、レーシング等でエンジン回転数NE が上昇
し燃料カットが実行されても、エンジン回転数NE が許
容上限回転数(第1の燃料カット回転数NCUT1)以下と
なる値を実験等により求め予めROM49にストアされ
ているものである。
【0051】そして、上記ステップS204あるいはステッ
プS205で燃料カット回転数NCUTHを設定すると、ステッ
プS206へ進み、エンジン回転数NE を読んで、このエン
ジン回転数NE と燃料カット回転数NCUTHとを比較し、
過回転による燃料カット条件が成立したか否かを判別す
る。
【0052】上記ステップS206で、NE >NCUTH、すな
わち、エンジン回転数NE が燃料カット回転数NCUTHに
達し過回転による燃料カット条件成立と判別されると、
ステップS212へ進み、燃料カットに移行すべく燃料カッ
トフラグFLAGFCをセットして(FLAGFC←1)、
ルーチンを抜ける。また、NE ≦NCUTHのときには、過
回転による燃料カット条件が不成立であり、燃料カット
解除状態を維持すべく、ステップS213で燃料カットフラ
グFLAGFCをクリアして(FLAGFC←0)ルーチン
を抜ける。
【0053】その結果、FLAGFC=1のときには、前
述の燃料噴射量設定ルーチンにおいて燃料カット係数K
FCが0に設定されて燃料カットが実行され、また、非ニ
ュートラル状態時には、許容上限回転数として設定され
る第1の燃料カット回転数NCUT1に基づき燃料カット条
件が判断されるのでエンジンの有する性能を許容最大限
に得られ、さらに、ニュートラル状態時には、第1の燃
料カット回転数NCUT1よりも低い第2の燃料カット回転
数NCUT3に基づき燃料カット条件が判断されるため、ニ
ュートラル状態でのエンジン空吹し、レーシング等によ
るエンジンの過回転を有効に回避することが可能とな
る。
【0054】一方、上記ステップS201で、FLAGFC=
1のときには、前回のルーチン実行時に、過回転による
燃料カット条件と判別され、現在、燃料カット中である
ので、燃料カット解除に移行するかを判断するためステ
ップS207へ分岐する。ステップS207、ステップS208でニ
ュートラルスイッチ59、パーキングスイッチ60が共
にOFFのときには非ニュートラル状態と判別してステ
ップS209へ進み、第1の燃料カット解除回転数NCUT を
燃料カット解除回転数NCUTLとして設定し(NCUTL←N
CUT )、ステップS211へ進む。上記第1の燃料カット解
除回転数NCUTは、図3に示すように、第1の燃料カッ
ト回転数NCUT1よりも低い値に設定されており、非ニュ
ートラル状態での燃料カットと燃料カット解除との移行
にヒステリシスを設けることで、制御ハンチングを防止
している。
【0055】また、ニュートラルスイッチ59、あるい
は、パーキングスイッチ60がONのときにはニュート
ラル状態と判別し、各ステップからステップS210へ進
み、第2の燃料カット解除回転数NCUT2として設定し
(NCUTL←NCUT2)、ステップS211へ進む。上記第2の
燃料カット解除回転数NCUT2も同様に、図3に示すよう
に、第2の燃料カット回転数NCUT3よりも低い値に設定
されており、ニュートラル状態での燃料カットと燃料カ
ット解除との移行にヒステリシスを設けることで制御ハ
ンチングを防止している。
【0056】そして、上記ステップS209あるいはステッ
プS210で燃料カット解除回転数NCUTLを設定すると、ス
テップS211へ進み、エンジン回転数を読込み燃料カット
解除回転数NCUTLと比較することで、燃料カット解除条
件が成立したか否かを判別する。
【0057】上記ステップS211において、NE >NCUTL
であり、燃料カット移行後、エンジン回転数NE が燃料
カット解除回転数NCUTLまで低下していないときには燃
料カットを継続すべくステップS212へ進み、燃料カット
フラグFLAGFCをセット(FLAGFC←1)してルー
チンを抜ける。また、NE ≦NCUTLであり、エンジン回
転数NE が燃料カット解除回転数NCUTL以下に低下した
ときには燃料カットを解除すべくステップS213へ進み、
燃料カットフラグFLAGFCをクリアし(FLAGFC←
0)、ルーチンを抜ける。
【0058】尚、本実施例では、オートマチックトラン
スミッション搭載車に適用した例について説明したが、
ニュートラルスイッチ59でマニュアルトランスミッシ
ョンのニュートラルを検出するようにし、かつ、パーキ
ングスイッチ60に代え、クラッチペダルの踏込みを検
出するクラッチスイッチを用いることで、マニュアルト
ランスミッション搭載車にも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、非
ニュートラル状態のときには第1の燃料カット回転数で
燃料カット回転数を設定するとともに、ニュートラル状
態のときには第1の燃料カット回転数よりも低い第2の
燃料カット回転数で燃料カット回転数を設定し、エンジ
ン回転数が上記燃料カット回転数に達したときに燃料カ
ットを実行するため、非ニュートラル状態では燃料カッ
ト回転数をエンジンに悪影響を与えない許容上限回転数
に設定することが可能となり、エンジンの有する性能を
許容最大限に得られ、かつ、ニュートラル状態でのエン
ジンの空吹し、レーシング等によるエンジンの過回転を
確実に解消することができるなど優れた効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料カット判別手順の
フローチャート
【図2】本発明の一実施例による燃料噴射制御手順のフ
ローチャート
【図3】本発明の一実施例による燃料カットおよび燃料
カット解除移行の説明図
【図4】本発明の一実施例によるエンジン制御系の概略
【図5】本発明の一実施例による制御装置の回路構成図
【符号の説明】
14 インジェクタ 59 ニュートラルスイッチ 60 パーキングスイッチ FLAGFC 燃料カットフラグ KFC 燃料カット係数 Ti 燃料噴射量 NE エンジン回転数 NCUTH 燃料カット回転数 NCUT1 第1の燃料カット回転数 NCUT3 第2の燃料カット回転数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニュートラル状態か、非ニュートラル状
    態かを判別する手順と、 非ニュートラル状態の場合には第1の燃料カット回転数
    で燃料カット回転数を設定し、ニュートラル状態の場合
    には上記第1の燃料カット回転数よりも低い第2の燃料
    カット回転数で燃料カット回転数を設定する手順と、 エンジン回転数が上記燃料カット回転数に達したときに
    燃料カットを実行する手順とを備えたことを特徴とする
    エンジンの燃料カット制御方法。
JP20288391A 1991-08-13 1991-08-13 エンジンの燃料カツト制御方法 Pending JPH0544551A (ja)

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