JPH0544101A - 衣服のウエスト調節具 - Google Patents

衣服のウエスト調節具

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JPH0544101A
JPH0544101A JP19532791A JP19532791A JPH0544101A JP H0544101 A JPH0544101 A JP H0544101A JP 19532791 A JP19532791 A JP 19532791A JP 19532791 A JP19532791 A JP 19532791A JP H0544101 A JPH0544101 A JP H0544101A
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Japan
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waist
guide
mounting piece
guide rails
clothes
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JP19532791A
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Koji Kato
好司 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエストサイズを容易に、かつ、見栄え良く
増減変更可能とした衣服のウエスト調節具を提供する。 【構成】 本発明は、下側に拡径するテーパ状となるよ
う、長板状の一対の案内レール3及び5を、分割された
一対のベルト部1a及び1bにそれぞれに接続し、各案
内レール3,5の対向する側縁に断面略C字状の係止部
3a,5aを形成する。また、両ベルト部1a及び1b
を接続する前ポケットの裏地4bに上下方向にスリット
6を形成する。一方、両案内レール3及び5間の間隙と
対応する略台形板状の装着片7の前後両側縁に、各係止
部3a,5a内を摺動可能な略円柱状の係合部7b,7
cを一体形成して、接着布8により装着片7を案内レー
ル3,5に沿って所定高さ位置で係止保持可能とし、装
着片7の略中央部に所定の装飾を施した把持片9を固定
する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣服のウエスト調節具に
関するものであり、特に、カジュアルなスボンまたはス
カート等の衣服のウエストサイズを段階的に調節するウ
エスト調節具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既成品のズボンまたはスカート等
の所定のウエストサイズに縫製される衣服(以下、単に
『衣服』という)のウエストサイズは、例えば、紳士物
の場合、69cm、72cm、75cmといったように3cm間
隔とされる等、縫製時に固定化されている。また、着用
者が、これら既成ウエストサイズの衣服と異なるウエス
トサイズの衣服を求める場合は、自己のウエストサイズ
に近いウエストサイズの衣服を購入し、購入した衣服の
ウエストサイズを縫製により修正して自己のウエストサ
イズに合わせるか、或いは、ベルトを使用して着衣時に
ウエストサイズを強制的に修正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の衣服のウエスト
サイズの調節は、上記のように、縫製による修正または
ベルトによる修正等を施す必要があるため、縫製のため
の余分な手間及び費用がかかり、或いは、ベルト購入の
ための余分な費用がかかる。また、ベルトにより強制的
にウエストサイズを修正することにより衣服のウエスト
部分に皺が生じて衣服の見栄えを損なう可能性があり、
更に、ベルト及びベルトを挿着するための複数のベルト
通しにより、衣服のデザインの自由度が制限される。
【0004】一方、購入時に、或いは、修正により自己
のウエストサイズと衣服のウエストサイズが合致してい
るときでも、起立時と着座時とでは、着座時の方がウエ
ストサイズが大きくなることから、ウエストサイズが固
定化された衣服ではウエストサイズの変化に対応できな
い。これは、飲食前後においてウエストサイズが変化す
る場合、及び、特に、子供服の場合のようにウエストサ
イズが頻繁に変化する場合にもあてはまる。しかし、一
旦小さくしたウエストサイズを再度大きくすることは不
可能であり、上記の各場合において、衣服を着用する際
に不都合が生じる可能性がある。
【0005】これらの点を改善すべく、ズボンの両サイ
ド部にゴム布部分を設けてウエストサイズの大小を吸収
したり、ウエストサイズ調節用の一対の小ベルトを設け
て着衣者の要求に応じているが、ゴム布部分を設ける場
合は、ウエストサイズを積極的に調節するものではない
ため、着衣者の要求を十分に満足できない可能性があ
り、また、小ベルトによる場合は、上記したベルトを使
用する場合と同様、衣服のウエスト部分に皺が生じてそ
の見栄えを損なう可能性がある。
【0006】そこで、本発明は、ウエストサイズを容易
に、かつ、見栄え良く増減変更可能とした衣服のウエス
ト調節具の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
衣服のウエスト調節具は、衣服のサイド部のウエストサ
イズを互いに接近及び離間可能とし、ウエストサイズに
対して互いに斜交する方向に配置される一対の案内部材
と、前記両案内部材間の間隙を覆うとともに、前記両案
内部材と係合する一対の係合部を有し、前記両案内部材
間の距離の接近及び離間が自在に配置した装着片と、前
記装着片を位置決部材により前記案内部材の配置方向の
複数位置で係止するものである。
【0008】請求項2の発明にかかる衣服のウエスト調
節具は、請求項1の発明の前記一対の案内部材と位置決
部材とを共用としたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、一対の案内部材間
の間隙は上下いずれかの側が拡径するテーパ状となると
ともに両案内部材は互いに接近及び離間可能である一
方、装着片の一対の係合部間の部分も案内部材間の間隙
と同一の側が拡径するテーパ状となるとともに両係合部
材間の間隔は一定であるため、装着片を前記案内部材間
の間隙が拡径する側に移動することにより、装着片の両
係合部材により両案内部材が互いに接近する方向に移動
されて両案内部材間の間隙が縮小され、これに対応して
衣服のウエストサイズが縮小される。逆に、装着片を前
記案内部材間の間隙が縮径する側に移動することによ
り、装着片の両係合部により両案内部材が互いに離間す
る方向に移動されて両案内部材間の間隙が拡大され、こ
れに対応して衣服のウエストサイズが拡大される。そし
て、位置決部材により装着片を案内部材に対して係止保
持することにより、衣服を所望のウエストサイズに維持
することができる。
【0010】請求項2の発明においては、一対の案内部
材と位置決部材とを共用とした分、ウエストサイズの調
節のための構成が簡単になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は本発明の第一実施例の衣服のウエス
ト調節具を取付けたズボンを示す右側面図、図2は第一
実施例の衣服のウエスト調節具を示す側面図、図3は第
一実施例の衣服のウエスト調節具を示す断面図、図4は
第一実施例の衣服のウエスト調節具の動作を示す側面図
である。
【0013】図において、第一実施例の衣服のウエスト
調節具は、衣服としてのズボンの左右の前ポケットと後
ボケットとの間のウエスト部分(以下、『サイド部』と
いう)に一対配設される。
【0014】即ち、ズボンのウエスト部分を周回するベ
ルト部1は両サイド部で切断されて後側のベルト部1a
及び前側のベルト部1bに分割され、その間にウエスト
サイズの増減変更を吸収する空隙1cを形成している。
また、サイド部の縫目2に沿って上下方向に長板状の後
側の案内レール3が縫込まれている。そして、案内レー
ル3の前側縁に形成した断面略C字状の係止部3aは、
縫目2と略同一線上に配置され、服地により外部から覆
い隠されている。一方、前ポケットの表地4aの裏面に
は、長板状の前側の案内レール5が前記案内レール3と
斜交する方向に縫込まれ、その後側縁に形成した断面略
C字状の係止部5aが前記案内レール3の係止部3aと
対向している。両案内レール3及び5は、第一実施例の
一対の案内部材を構成し、それらの間の間隙が下側に拡
径するテーパ状をなしている。
【0015】前記前ポケットの裏地4bは、その後側縁
を前記縫目2に縫付けられて前記後側のベルト部1aと
接続されるとともに、その上側縁を前記前側のベルト部
1bに縫付けられて接続されている。また、前記裏地4
bには上下方向にスリット6が形成され、前記両ベルト
部1a及び1b、並びに前記両案内レール3及び5を互
いに接近及び離間可能としている。
【0016】前記両案内レール3及び5間には、それら
の間隙の一部を覆うように対応して下側に拡径するテー
パ状の略台形板状をなす装着片7が配設される。前記案
内片7は、台形板状の接続板7aの前後両側縁に一対の
係合部7b及び7cを一体形成して構成される。装着片
7の後側の係合部7bは、前記案内レール3の係止部3
a内を摺動可能な略円柱状をなし、前側の係合部7c
は、案内レール5の係止部5a内を摺動可能な略円柱状
をなす。また、前記接続板7aは芯地としてズボンの服
地と同一の服地7dに縫込まれて外部から覆い隠される
一方、前記係合部7a,7bは、前記係止部3a,5a
内に挿着可能なよう、服地7d内に縫込まれず外部に露
出されている。
【0017】なお、前記両案内レール3及び5並びに装
着片7の接続板7a及び両係合部7b及び7cは、例え
ば、軟質合成樹脂材料で形成され、装着片7は、その形
状を維持して後側摺動レール2及び前側摺動レール4に
沿って上下に摺動可能な程度の剛性を有し、かつ、適度
な可撓性を有して、着衣時に着用者に違和感を与えない
よう、全体として薄板状に形成することが好ましい。
【0018】前記各案内レール3,5の裏面及び前記装
着片7の前後両側縁の対応する位置には、それぞれ位置
決部材としての接着布8が縫製等により取付けられ、装
着片7を案内レール3,5の所望高さ位置に係止保持可
能となっている。また、装着片7の表面の略中央部には
金属または合成樹脂にて形成されて、光輝効果等の所定
の装飾を施された把持片9が、鋲止め等により取付けら
れている。
【0019】次に、上記のように構成された第一実施例
の衣服のウエスト調節具の動作を説明する。
【0020】上記第一実施例において、例えば、図1、
図2及び図4中実線で示すように、前記装着片7を案内
レール3,5の最下側に位置させた状態を基本位置と
し、その状態でのズボンのウエストサイズを基本サイズ
とする。この状態において、装着片7は接着布8を接着
状態とすることにより案内レール3,5の最下側位置に
係止保持されている。そして、上記第一実施例の衣服の
ウエスト調節具を使用して、着座時または飲食後等にズ
ボンのウエストサイズを購入時の基本サイズより大きく
する場合は、まず、接着布8による装着片7の係止を解
除して装着片7を上下に摺動可能な状態とする。次に、
装着片7を把持片9を把持して上方に引張り、係合部7
b,7cを介して案内レール3,5の係止部3a,5a
に沿って上方に摺動する。
【0021】ここで、両案内レール3及び5間の間隙
は、下側に拡径するテーパ状をなすとともに縮小及び拡
大可能である一方、装着片7は同じく下側に拡径するテ
ーパ状をなすが、全体を一体とされて両係合部7b及び
7c間の間隔は一定である。したがって、装着片7の上
方への摺動とともに、案内レール3,5が、装着片7の
係合部7b,7cにより互いに離間する方向に押圧さ
れ、案内レール3,5間の間隙が、係合部7b,7c間
の間隔に従って拡大する。よって、両案内レール3及び
5が接続する後側のベルト部1a及び前側のベルト部1
bが、これに伴い、その空隙1cを拡大し、ズボンのウ
エストサイズが拡大する。そして、装着片7を接着布8
を介して所望の高さ位置で係止保持することにより、ズ
ボンを所望のウエストサイズに調節して維持することが
できる。なお、図4中二点鎖線で示すように、装着片7
を案内レール3,5の最上側に位置したとき、両案内レ
ール3及び5間の間隙は最大となり、ズボンのウエスト
サイズも最大となる。
【0022】逆に、一旦拡大したズボンのウエストサイ
ズを、起立時等において再度縮小する場合は、上記とは
反対の動作により、接着布8による装着片7の係止を解
除し、装着片7を把持片9を把持して下方に引張り、係
合部7b,7cを介して案内レール3,5の係止部3
a,5aに沿って下方に摺動する。すると、装着片7の
下方への摺動とともに、両案内レール3及び5が、両係
合部7b及び7cにより互いに接近する方向に引張ら
れ、両案内レール3及び5間の間隙が、両係合部7b及
び7c間の間隔に従って縮小する。よって、両案内レー
ル3及び5が接続する後側のベルト部1a及び前側のベ
ルト部1bが、これに伴い、その空隙1cを縮小し、ズ
ボンのウエストサイズもこれに伴い縮小する。なお、装
着片7を案内レール3及び5の最下側に位置したとき、
即ち、前記基本位置で、両案内レール3及び5間の間隙
は最少となり、ズボンのウエストサイズも最少となる。
即ち、前記装着片7を案内レール3,5の最下側位置と
最上側位置との間で移動することにより、ズボンのウエ
ストサイズを寸法Dだけ増減して調節できる。
【0023】このように、上記第一実施例の衣服のウエ
スト調節具は、下側に拡径するテーパ状となるよう、長
板状の一対の案内レール3及び5を、分割された一対の
ベルト部1a及び1bにそれぞれに接続し、各案内レー
ル3,5の対向する側縁に断面略C字状の係止部3a,
5aを形成するとともに、前記両ベルト部1a及び1b
を接続する前ポケットの裏地4bに上下方向にスリット
6を形成し、一方、前記両案内レール3及び5間の間隙
と対応する略台形板状の装着片7の前後両側縁に、前記
各係止部3a,5a内を摺動可能な略円柱状の係合部7
b,7cを一体形成して、接着布8により装着片7を案
内レール3,5に沿って所定高さ位置で係止保持可能と
し、装着片7の略中央部に所定の装飾を施した把持片9
を固定したものである。
【0024】したがって、上記第一実施例は、把持片9
を把持して装着片7を上方に移動することにより、装着
片7の係合部7b,7cにより案内レール3,5が互い
に離間する方向に押圧されて、両案内レール3及び5間
の間隙が拡大され、これに対応してズボンのウエストサ
イズが拡大され、これと逆に、装着片7を下方に移動す
ることにより、装着片7の係合部7b,7cにより案内
レール3,5が互いに接近する方向に引張られて、両案
内レール3及び5間の間隙が縮小され、これに対応して
ズボンのウエストサイズが縮小されるため、装着片7を
接着布8により所望高さ位置に係止保持することによ
り、ズボンのウエストサイズを必要に応じて自由に拡大
及び縮小して、最適な状態で着衣することができる。
【0025】また、装着片7は、接着布8により所望高
さ位置に確実に係止保持されるため、着衣中に装着片7
が位置ずれを起こしてズボンのウエストサイズが不意に
変更されることはない。更に、把持片9を把持して装着
片7を上下できるため、装着片7の位置調整が容易であ
り、また、把持片9に施した装飾によりズボンのサイド
部に特有の意匠的効果を付与することができる。加え
て、分割された両ベルト部1a及び1bを接続する前ポ
ケットの裏地4bに形成したスリット6により、装着片
7の上下移動による両案内レール3及び5間の間隙の拡
大及び縮小が吸収されるため、ウエストサイズの調節に
よりズボンのサイド部に皺が生じて見栄えを損なうこと
はない。
【0026】なお、第一実施例では、前記案内レール3
は縫目2にて服地内に縫込まれるとともに、案内レール
5及び装着片7は前ポケット内に位置して外部に露出し
ないので、ズボンのウエストサイズの調節により、ズボ
ンのサイド部の見栄えが損なわれることはない。
【0027】次に、本発明による別の実施例を以下に説
明する。なお、各実施例においては上記第一実施例との
相違点のみを説明し、上記第一実施例と同一の構成につ
いては図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】図5は本発明の第二実施例の衣服のウエス
ト調節具を示す側面図、図6は第二実施例の衣服のウエ
スト調節具を示す図5のA−A線断面図である。
【0029】第二実施例は、案内レール及び装着片の摺
動及び係止保持のための構成において第一実施例と異な
るものである。
【0030】即ち、図において、長板状の案内レール1
3及び15の係止部13a及び15aは、断面が角ばっ
た略C字状に形成され、装着片17の係合部17b及び
17cは、係止部13a,15a内を摺動可能な断面略
T字状に形成されている。また、案内レール13の後側
及び案内レール15の前側には、一定間隔で横長長方形
状の位置決孔13b及び15bが配設され、各位置決孔
13b,15b間には複数の凹部13c,15cが一定
間隔で配設されている。なお、第二実施例では、両案内
レール13及び15は、その凹部13c及び15c側を
互いに対面させるよう配設される。また、装着片の係合
部17b及び17cも、これに対応して、装着片17の
反対側の面に配設される。
【0031】一方、前記装着片17の係合部17bより
後側及び係合部17cより前側において、下端位置には
平面縦長長方形状の挿着突起17eが一体形成され、位
置決孔13b,15b内に略90度ひねった状態で挿入
及び形状復帰して挿着される。前記位置決孔13b,1
5b及び挿着突起17eにより第二実施例の位置決部材
が構成されている。また、前記挿着突起17eより上側
には、前記凹部13c,15cと同一の一定間隔で突部
17fが形成され、挿着突起17eを位置決孔13b,
15bに挿着した状態で、各突部17fが各凹部13
c,15c内に位置する。
【0032】なお、第二実施例では、後側の案内レール
13は、縫目2にて服地内に縫込まれず、縫目2より後
側で外部に露出して、例えば、その色彩を服地と異なる
ものとすることにより積極的にストライプ模様を構成す
る等、特有の意匠的効果を発揮するよう構成されてい
る。
【0033】次に、上記のように構成された第二実施例
の衣服のウエスト調節具の動作を説明する。
【0034】上記第二実施例において、前記装着片17
を案内レール13,15の最下側に位置させた基本位置
では、装着片17はその挿着突起17eを案内レール1
3,15の最下端の位置決孔13b,15b内に挿着さ
れて係止保持されている。そして、上記第二実施例の衣
服のウエスト調節具を使用して、ズボンのウエストサイ
ズを購入時の基本サイズより大きくする場合は、まず、
装着片17の挿着突起17eを案内レール13,15の
位置決孔13b,15bから取外して装着片17を上下
に摺動可能な状態とする。次に、装着片17を把持片9
を把持して上方に引張り、係合部17b,17cを介し
て案内レール13,15の係止部13a,15aに沿っ
て上方に摺動すると、案内レール13,15が、係合部
17b,17cにより互いに離間する方向に押圧され、
その間の間隙が、両係合部17b及び17c間の間隔に
従って拡大し、ズボンのウエストサイズがこれに伴い拡
大する。このとき、装着片17の摺動に伴い、その突部
17fが案内レール13,15の凹部13c,15cと
順に係合して、装着片17の摺動に際し着衣者に一定間
隔毎に抵抗感を付与して、位置決めの目安を与える。そ
して、装着片17の挿着突起17eを案内レール13,
15のいずれかの位置決孔13b,15bに挿着して、
装着片17を所望の高さ位置に係止保持することによ
り、ズボンを所望のウエストサイズに調節して維持する
ことができる。
【0035】逆に、一旦拡大したズボンのウエストサイ
ズを再度縮小する場合は、上記とは反対の動作により、
装着片17の挿着突起17eを案内レール13,15の
位置決孔13b,15bから離脱する。次に、装着片1
7を把持片9を把持して下方に引張り下方に摺動する
と、両案内レール13及び15が、両係合部17b及び
17cにより互いに接近する方向に引張られ、その間の
間隙が縮小してズボンのウエストサイズも縮小する。
【0036】このように、上記第二実施例の衣服のウエ
スト調節具は、下側に拡径するテーパ状となるよう、長
板状の一対の案内レール13及び15を、分割された一
対のベルト部1a及び1bにそれぞれに接続し、各案内
レール13,15の対向する側縁に断面が角ばった略C
字状の係止部13a,15aを形成するとともに、前記
両ベルト部1a及び1bを接続する前ポケットの裏地4
bに上下方向にスリット6を形成し、一方、前記両案内
レール13及び15間の間隙と対応する略台形板状の装
着片17の前後両側縁部に、前記各係止部13a,15
a内を摺動可能な断面略T字状の係合部17b,17c
を一体形成し、更に、互いに挿脱可能な位置決孔13
b,15bを各案内レール13,15に、挿着突起17
eを装着片17にそれぞれ配設して、装着片17を案内
レール13,15に沿って所定高さ位置で係止保持可能
とし、装着片17の略中央部に所定の装飾を施した把持
片9を固定したものである。
【0037】したがって、上記第二実施例は、把持片9
を把持して装着片17を上方に移動することにより、装
着片17の係合部17b,17cにより案内レール1
3,15が互いに離間する方向に押圧されて、両案内レ
ール13及び15間の間隙が拡大され、これに対応して
ズボンのウエストサイズが拡大され、これと逆に、装着
片17を下方に移動することにより、装着片17の係合
部17b,17cにより案内レール13,15が互いに
接近する方向に引張られて、両案内レール13及び15
間の間隙が縮小され、これに対応してズボンのウエスト
サイズが縮小されるため、装着片17をその挿着突起1
7eと案内レール13,15の位置決孔13b,15b
との挿脱により所望高さ位置に係止保持することによ
り、ズボンのウエストサイズを必要に応じて自由に拡大
及び縮小して、最適な状態で着衣することができる。
【0038】また、装着片17は、挿着突起17eを案
内レール13,15の位置決孔13b,15b内に挿着
することにより所望高さ位置に確実に係止保持されるた
め、着衣中に装着片17が位置ずれを起こしてズボンの
ウエストサイズが不意に変更されることはない。更に、
把持片9を把持して装着片17を上下できるため、装着
片17の位置調整が容易であり、また、把持片9に施し
た装飾によりズボンのサイド部に特有の意匠的効果を付
与することができる。加えて、分割された両ベルト部1
a及び1bを接続する前ポケットの裏地4bに形成した
スリット6により、装着片17の上下移動による両案内
レール3及び5間の間隙の拡大及び縮小が吸収されるた
め、ウエストサイズの調節によりズボンのサイド部に皺
が生じて見栄えを損なうことはない。
【0039】なお、第二実施例では、前側の案内レール
15及び装着片17はズボンの前ポケット内に位置して
外部に露出しない一方、前記案内レール13は縫目2に
て服地内に縫込まれず、縫目2より後側で外部に積極的
に露出され、特有の意匠的効果を発揮するため、ズボン
のサイド部のデザインを多様なものとすることができ
る。
【0040】図7は本発明の第三実施例の衣服のウエス
ト調節具を示す側面図である。
【0041】第三実施例は、第一及び第二実施例とは異
なり、装着片を案内レールに沿って摺動可能とすること
なく、ジーンズ等に使用される互いに挿脱可能な止め釦
により、装着片を所望高さ位置で係止保持する構成とし
ている。
【0042】即ち、図において、サイド部の縫目2に沿
って上下方向に長尺状の支持布23aが縫付けられると
ともに、支持布23aには複数の止め釦の雄部23bが
一定間隔で配置され、後側の案内部材23を構成してい
る。また、前ポケットの表地4aの裏面には、長尺状の
支持布25aが縫付けられ、支持布25aには複数の止
め釦の雄部25bが、前記雄部23bと同一の一定間隔
で、案内部材23と斜交する方向に配置され、前側の案
内部材25を構成している。前記両案内部材23及び2
5は、それらの間の間隙が下側に拡径するテーパ状をな
している。
【0043】一方、前記下側に拡径するテーパ状の略台
形状をなす装着布27の前後両側縁部には、前記止め釦
の雄部23b及び25bと同一の一定間隔で止め釦の雌
部27b及び27cが配置され、各雌部27b,27c
が各雄部23b,25bに挿脱される。前記両案内部材
23及び25並びに装着布27は、前ポケットの内部に
位置して外部に露出しない。なお、前記装着布27の止
め釦の雌部27b,27cにより第三実施例の係合部が
構成され、止め釦の雄部23b,25b及び雌部27
b,27cにより第三実施例の位置決部材が構成されて
いる。
【0044】次に、上記のように構成された第三実施例
の衣服のウエスト調節具の動作を説明する。
【0045】上記第三実施例において、前記装着布27
を案内部材23,25の最下側に位置させた基本位置で
は、装着布27はその止め釦の雌部27b,27cを案
内部材23,25の止め釦の雄部23b,25bに挿着
されて係止保持されている。そして、上記第三実施例の
衣服のウエスト調節具を使用して、ズボンのウエストサ
イズを購入時の基本サイズより大きくする場合は、ま
ず、装着布27の止め釦の雌部27b,27cを案内部
材23,25の止め釦の雌部23b,25bから離脱し
て、装着布27を所望の上方位置に位置させて、その止
め釦の雌部27b,27cを案内部材23,25の止め
釦の雄部23b,25bに挿着する。これにより、両案
内レール23及び25間の間隙が、装着布27の止め釦
の雌部27b,27c間の間隔に従って拡大し、ズボン
のウエストサイズがこれに伴い拡大するとともに、装着
布27が所望の高さ位置に係止保持され、ズボンを所望
のウエストサイズに調節して維持することができる。
【0046】逆に、一旦拡大したズボンのウエストサイ
ズを再度縮小する場合は、上記とは反対の動作により、
所望の下方位置で、装着布27の止め釦の雌部27b,
27cを案内部材23,25の止め釦の雄部23b,2
5bに挿着することにより、前記両案内部材23及び2
5間の間隙が縮小してズボンのウエストサイズも縮小す
る。
【0047】このように、上記第三実施例の衣服のウエ
スト調節具は、下側に拡径するテーパ状となるよう、長
尺状の一対の支持布23a,25aを、分割された一対
のベルト部1a及び1bにそれぞれに接続し、各支持布
23a,25aに止め釦の雄部23b,25bを一定間
隔で配置するとともに、前記両ベルト部1a及び1bを
接続する前ポケットの裏地4bに上下方向にスリット6
を形成し、一方、前記両案内部材23及び25間の間隙
と対応する略台形状の装着布27の前後両側縁部に、前
記各止め釦の雄部23b,25bと挿脱可能な止め釦の
雌部27b,27cを配置し、装着布27を案内部材2
3,25に沿って所定高さ位置で係止保持可能としたも
のである。
【0048】したがって、上記第三実施例は、止め釦の
雌部27b,27cと雄部23b,25bとの挿脱を介
して、装着布27を所望の高さ位置で案内部材23,2
5に係止保持することにり、両案内部材23及び25間
の間隙が増減変更され、これに対応してズボンのウエス
トサイズが増減変更されるため、ズボンのウエストサイ
ズを必要に応じて自由に拡大及び縮小して、最適な状態
で着衣することができる。また、ウエストサイズの調節
のための構成も簡単となり、製品価格を低減することが
できる。
【0049】また、装着布27は、止め釦の雌部27
b,27cを案内部材23,25の止め釦の雄部23
b,25bに挿着することにより所望高さ位置に確実に
係止保持されるため、着衣中に装着布27が位置ずれを
起こしてズボンのウエストサイズが不意に変更されるこ
とはない。更に、分割された両ベルト部1a及び1bを
接続する前ポケットの裏地4bに形成したスリット6に
より、装着布27の上下移動による両案内レール3及び
5間の間隙の拡大及び縮小が吸収されるため、ウエスト
サイズの調節によりズボンのサイド部に皺が生じて見栄
えを損なうことはない。
【0050】なお、第三実施例では、両案内部材23及
び25並びに装着布27は前ポケット内に位置して外部
に露出しないため、ズボンのサイド部の見栄えを損なう
ことはない。
【0051】図8は本発明の第四実施例の衣服のウエス
ト調節具を示す側面図である。
【0052】第四実施例は、第一乃至第三実施例のいず
れかの衣服のウエスト調節具(図8では第一実施例のも
のを図示)に加えて、特有の意匠的効果を付与すべく、
ズボンのサイド部に飾りベルト31を配設している。ま
た、前ポケットの表地34aは、積極的に装飾片7を外
部に露出すべく、前側に切欠かれている。なお、前記飾
りベルト31を、第四実施例の衣服のウエスト調節具に
加えてウエストサイズを調節可能なものとして構成して
もよい。
【0053】したがって、第四実施例の衣服のウエスト
調節具は、飾りベルト31及び外部に露出する装飾片7
により、そのデザインを多様なものとすることができ
る。
【0054】図9は本発明の第五実施例の衣服のウエス
ト調節具を示す側面図である。
【0055】第五実施例は、装飾片を線状の部材で構成
するとともに積極的に外部に露出して特有の意匠的効果
を発揮せんとするものである。
【0056】即ち、図において、一対の長板状の案内レ
ール43,45及び装着片47は、第二実施例と同様の
構成とされ、各案内レール43,45の係止部43a,
45aは断面が角ばった略C字状に形成され、装着片4
7の係合部47a,47bは、係止部43a,45a内
を摺動可能な断面略T字状に形成される。なお、前記案
内レール43,45及び装着片47の摺動構造として第
一実施例のものを使用してもよい。一方、前記装着片4
7の係合部47a,47bは、第二実施例とは異なり、
上下方向に短い短片状をなしている。また、前記前記両
係合部47a及び47b間は、直線棒状の接続部47c
により接続されている。そして、前記各係合部47a,
47bは、図示しない接着布等の位置決部材により、案
内レール43,45の所定位置で係止保持可能である。
なお、好ましくは、前記案内レール43,45の上端に
は、装着片47の係合部47a,47bの上方への離脱
を防止する抜止め加工(図示略)が施される。
【0057】一方、前記両案内レール43及び45の延
長線上には、第2案内部材として、ロックボタン等から
なるズボンの服地に着脱可能な一対の案内ボタン53及
び55が配置されている。各案内ボタン53,55には
各案内レール43,45の延長線方向に貫通孔53a,
55aが形成されている。また、前記案内ボタン53,
55の貫通孔53a,55aには、前記両案内レール4
3及び45の延長線方向に延びる一対の直線棒状の第2
係合部57a及び57bが摺動可能に挿通されている。
前記両第2係合部57a及び57b間は、直線棒状の第
2接続部57cで接続されるとともに、前記第2接続部
57cは直線棒状の連結部57dを介して前記装着片4
7の接続部47cと一体に連結され、これら第2係合部
57a,57b、第2接続部57c及び連結部57dに
より第2装着片57が構成されている。
【0058】なお、前記棒状の接続部47c、第2係合
部57a,57b、第2接続部57c及び連結部57d
は、好ましくは、金属または合成樹脂にて、所望の平面
形状、例えば、自己のイニシャルを表すアルファベット
形状または会社のロゴマーク形状等に一体形成される。
また、前記各第2係合部57a,57bの下端にはゴム
等にて形成した抜止部57e,57fが固定されてい
る。
【0059】次に、上記のように構成された第五実施例
の衣服のウエスト調節具の動作を説明する。
【0060】上記第五実施例では、装着片47の係合部
47a,47bを案内レール43,45に下方から挿通
案内し、第2装着片57の第2係合部57a,57bを
貫通孔53a,55a内に挿通した案内ボタン53,5
5を所定位置に配置して取付けることにより、図9に示
す衣服のウエスト調節具が構成される。そして、この衣
服のウエスト調節具を使用して、ズボンのウエストサイ
ズを拡大及び縮小する場合、装着片47を上下に移動す
ると、その係合部47a,47bが案内レール43,4
5に沿って上下に摺動するとともに、装着片47の接続
部47cに連結された第2装着片57も上下に連動して
移動して、その第2係合部57a,57bが案内ボタン
53,55の貫通孔53a,55aに沿って摺動する。
これに伴ない、案内レール43,45及び案内ボタン5
3,55が互いに離間または接近し、ズボンのウエスト
サイズが拡大または縮小される。即ち、第五実施例で
は、上下に配置された装着片47及び第2装着片57
が、協働してズボンのウエストサイズの調節を行なう。
【0061】このとき、装着片47及び第2装着片57
の上動に際しては、案内レール43,45の上端の抜止
め加工及び第2係合部57a,57b下端の抜止部57
e,57fが、装着片47及び第2装着片57の上方へ
の離脱を防止し、一方、装着片47及び第2装着片57
の下動に際しては、第2接続部57cが案内ボタン5
3,55に当接して装着片47及び第2装着片57の下
方への離脱を防止するため、装着片47及び第2装着片
57が案内レール43,45及び案内ボタン53,55
を離脱して、ズボンのウエストサイズが調節不能となる
ことはない。なお、第五実施例では、案内レール43,
45の下端に抜止め加工を施し、案内片47を上方から
案内レール43,45に挿通するようにしてもよく、こ
の場合、第2係合部57a,57b下端の抜止部57
e,57fが、装着片47及び第2装着片57の上方へ
の離脱を防止し、案内レール43,45下端の抜止め加
工及び第2接続部57cが案内ボタン53,55の下方
への離脱を防止することになる。
【0062】このように、上記第五実施例の衣服のウエ
スト調節具は、衣服のサイド部のウエストサイズを変更
可能とし、ウエストサイズに対して下側に拡径するテー
パ状となるよう、長板状の一対の案内レール43及び4
5を互いに斜交して配置するとともに、前記各案内レー
ル43,45を摺動可能な短片状の一対の係合部47
a,47b間を棒状の接続部47cで接続して装着片4
7を構成し、一方、前記案内レール43,45の延長線
方向に貫通孔53a,55aを形成した一対の案内ボタ
ン53,55を配置するとともに、前記案内ボタン5
3,55の貫通孔53a,55aに沿って摺動可能な一
対の棒状の第2係合部57a,57b間を棒状の第2接
続部57cで接続して第2装着片57を構成し、前記装
着片47及び第2装着片57を棒状の連結部57dにて
連結し、更に、前記各第2係合部57a,57bの下端
に抜止部57e,57fを設けたものである。
【0063】したがって、上記第五実施例は、装着片4
7及び第2装着片57を連動して上下に移動することに
より、装着片47の係合部47b,47cにより案内レ
ール43,45が、第2装着片57の第2係合部57
a,57bにより案内ボタン53,55が、それぞれ互
いに離間また接近する方向に移動されて、両案内レール
43及び45間及び両案内ボタン53及び55間の間隙
が拡大または縮小され、これに対応してズボンのウエス
トサイズが拡大または縮小されるため、装着片47を位
置決部材により所望高さ位置に係止保持することによ
り、ズボンのウエストサイズを必要に応じて自由に拡大
及び縮小して、最適な状態で着衣することができる。
【0064】また、第五実施例の衣服のウエスト調節具
は積極的に外部に露出されるとともに、案内ボタン5
3,55をズボンに着脱可能としているため、装飾片4
7及び第2装飾片57を種々の平面形状とし、適宜取替
えることにより、着衣者の趣味に応じた多様な意匠的効
果を達成することができる。なお、第五実施例は、案内
ボタン53,55を所定位置に縫付け等により固定する
とともに、第2案内片57の第2係合部57a,57b
下端の抜止部57e,57fを着脱可能とすることによ
り、第2係合部57a,57bを案内ボタン53,55
に挿脱自在とし、装着片47及び第2装着片57を取替
可能としてもよい。
【0065】そして、第5実施例では、装着片47の接
続部47c及び第2装着片57の全体を棒状としたた
め、デザインがシンプルなものとなり、また、着衣時に
違和感を与えることがない。更に、案内片47の接続部
47c及び第2案内片57を一体形成できるため、全体
の縫製工程が少なくなり、縫製作業が簡単になる。
【0066】ところで、上記各実施例では、装着片7,
17及び装着布27は、その上端縁をズボンの上端縁と
面一とした位置を最上側位置とし、ズボンの上端縁から
上方に突出しないよう構成されているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、装着片
7,17及び装着布27の上端部をズボンの上端縁から
積極的に突出させ、突出させた上端部をズボンの裏側に
折り返して止め釦等により係止する構成とすることも可
能である。この場合、装着片7,17及び装着布27の
上下への移動可能な長さを大きくして、両案内部材3,
5,13,15,23,25間の間隔の調節度合を大き
くし、ウエストサイズの調節可能な寸法を大きくするこ
とができる。
【0067】また、上記第一及び第二実施例では、装着
片7,17は合成樹脂材料により接続板7a,17a及
び係合部7b,7c,17b,17cを一体形成してい
るが、両係合部7b,7c,17b,17cを接続板7
a,17aで接続することなく、ゴム加工を施し前後方
向に伸縮可能な布地により接続してもよい。この場合、
各実施例の衣服のウエスト調節具によるウエストサイズ
の調節に加えて、更に細かなウエストサイズの増減を吸
収することができる。
【0068】そして、上記各実施例では、両案内部材
3,5,13,15,23,25,43,45間の間隙
は下側に拡径するテーパ状としたが、これと逆に上側に
拡径するテーパ状とすることも可能である。この場合、
ウエストサイズの調節動作は、上記各実施例と反対の動
作となる。
【0069】更に、上記各実施例はズボンに具体化した
が、本発明は、ズボン以外にも所定のウエストサイズに
縫製される衣服、例えば、スカート、キュロットスカー
ト、半ズボン、ツナギズボン等に適用することが可能で
ある。また、衣服のデザインを多様化すべく、上記各実
施例の衣服のウエスト調節具を積極的に外部に露出し
て、色彩等による特有の意匠的効果を付与してもよい。
そして、ウエストサイズ調節時の両ベルト部1a及び1
bの相対移動を考慮して、案内部材3,13,23を縫
目に縫付けることなく、両案内部材3,5,13,1
5,23,25及び装着片7,17及び装着布27を、
全て前ポケットの中で縫付けて外部から全く見えないよ
うに処理してもよい。
【0070】更にまた、上記第一及び第二実施例の装着
片7,17は、何れに変位しても両ベルト部1a及び1
bの間を接続するように、大きくし、または大きくした
端部を両ベルト部1a及び1bの上端部で折曲し、常
に、両ベルト部1a及び1b間を接続状態とすることが
できる。なお、このときの装着片7,17の折曲した端
部は接着布で接合しておくのが望ましい。
【0071】なお、上記実施例の一対の案内部材及び位
置決部材は共通とし、機械的に接合強度が得られるもの
であれば共用とすることができ、一対の案内部材または
位置決部材の一方のみとすることができる。
【0072】また、上記実施例の案内部材及び装着片
は、所定の接触抵抗を得るために、材料選択及びローレ
ット仕上等の模様を付すことにより対応することもでき
る。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の衣服の
ウエスト調節具は、衣服のサイド部に一対の案内部材を
互いに斜交する方向に配置して互いに接近及び離間可能
とし、前記両案内部材間の間隙を覆う装着片には、前記
両案内部材と係合する一対の係合部を前記両案内部材の
配置方向と同一の方向に配置し、前記装着片を位置決部
材により前記案内部材の配置方向の複数位置で係止する
ものである。したがって、一対の案内部材間の間隙は上
下いずれかの側が拡径するテーパ状となるとともに両案
内部材は互いに接近及び離間可能である一方、装着片の
一対の係合部間の部分も案内部材間の間隙と同一の側が
拡径するテーパ状となるとともに両係合部材間の間隔は
一定であるため、装着片を前記案内部材間の間隙が拡径
する側に移動することにより、装着片の両係合部材によ
り両案内部材が互いに接近する方向に移動されて両案内
部材間の間隙が縮小され、これに対応して衣服のウエス
トサイズが縮小される。逆に、装着片を前記案内部材間
の間隙が縮径する側に移動することにより、装着片の両
係合部により両案内部材が互いに離間する方向に移動さ
れて両案内部材間の間隙が拡大され、これに対応して衣
服のウエストサイズが拡大される。そして、位置決部材
により装着片を案内部材に対して係止保持することによ
り、衣服を所望のウエストサイズに維持することができ
る。その結果、衣服のウエストサイズを容易に、かつ、
見栄え良く増減変更することができる。
【0074】また、請求項2の発明の衣服のウエスト調
節具は、請求項1の発明の前記一対の案内部材と位置決
部材とを共用としたものであるから、ウエストサイズの
調節のための構成が簡単になり、製品価格を低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例の衣服のウエスト調
節具を取付けたズボンを示す右側面図である。
【図2】図2は第一実施例の衣服のウエスト調節具を示
す側面図である。
【図3】図3は第一実施例の衣服のウエスト調節具を示
す断面図である。
【図4】図4は第一実施例の衣服のウエスト調節具の動
作を示す側面図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例の衣服のウエスト調
節具を示す側面図である。
【図6】図6は第二実施例の衣服のウエスト調節具を示
す図5のA−A線断面図である。
【図7】図7は本発明の第三実施例の衣服のウエスト調
節具を示す側面図である。
【図8】図8は本発明の第四実施例の衣服のウエスト調
節具を示す側面図である。
【図9】図9は本発明の第五実施例の衣服のウエスト調
節具を示す側面図である。
【符号の説明】
3 案内レール(案内部材) 5 案内レール(案内部材) 7 装着片 7b 係合部 7c 係合部 8 接着布(位置決部材) 13 案内レール(案内部材) 13b 位置決孔(位置決部材) 15 案内レール(案内部材) 15b 位置決孔(位置決部材) 17 装着片 17b 係合部 17c 係合部 17e 挿着突起(位置決部材) 23 案内部材 23b 止め釦の雄部(位置決部材) 25 案内部材 25b 止め釦の雄部(位置決部材) 27 装着布 27b 止め釦の雌部(係合部材,位置決部材) 27c 止め釦の雌部(係合部材,位置決部材) 43 案内レール(案内部材) 45 案内レール(案内部材) 47 装着片 47a 係合部 47b 係合部 53 案内ボタン(案内部材) 55 案内ボタン(案内部材) 57 第2装着片(装着片) 57a 第2係合部(係合部) 57b 第2係合部(係合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服のサイド部のウエストサイズを変更
    自在とし、ウエストサイズに対して互いに斜交する方向
    に配置される一対の案内部材と、 前記両案内部材間の間隙を覆うとともに、前記両案内部
    材と係合する一対の係合部を有し、前記両案内部材間の
    距離の接近及び離間が自在に配置した装着片と、 前記装着片を前記案内部材の複数位置で係止する位置決
    部材とを具備することを特徴とする衣服のウエスト調節
    具。
  2. 【請求項2】 前記一対の案内部材と位置決部材とを共
    用としたことを特徴とする請求項1に記載のウエスト調
    節具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105711A (ja) * 2000-10-04 2002-04-10 Koji Kato ウエストサイズ調節機構付衣服
JP2024037298A (ja) * 2022-09-07 2024-03-19 株式会社アスコン ボトム衣類

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