JPH0542283A - ミシンにおける針棒のジヤンピング装置 - Google Patents

ミシンにおける針棒のジヤンピング装置

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JPH0542283A
JPH0542283A JP22524891A JP22524891A JPH0542283A JP H0542283 A JPH0542283 A JP H0542283A JP 22524891 A JP22524891 A JP 22524891A JP 22524891 A JP22524891 A JP 22524891A JP H0542283 A JPH0542283 A JP H0542283A
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Satoru Suzuki
悟 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャンピング時の針棒を例えばその上死点か
ら下降動作に移る直前まで針棒駆動部材によって拘束で
き、また針棒駆動部材とソレノイドのプランジャとの間
での打音の発生を防止する。 【構成】 ミシン主軸50の回転に連動して針棒駆動部
材42を基針棒40に沿って昇降動作させ、この針棒駆
動部材42の動作によって針棒18を昇降動作させると
ともに、針棒駆動部材42を回転させることで針棒駆動
部材42から針棒18への駆動力伝達が遮断される。制
御装置からのジャンピング信号に基づいて駆動する制御
モータ70を備え、この制御モータ70の駆動によって
前記針棒駆動部材42をジャンピング位置へ回転させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として工業用ミシン
において針棒の駆動を制御装置からのジャンピング信号
に基づいて停止させるようにしたミシンにおける針棒の
ジャンピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9に従来の工業用ミシンにお
ける針棒のジャンピング装置が開示されている。これら
の図面から明らかなように、基針棒40の軸上には針棒
駆動部材94がミシン主軸50の回転に連動して昇降動
作可能に設けられている。この針棒駆動部材94には図
8の右側において上下一対の係合突片96,97が形成
されている。これらの係合突片96,97には、針棒1
8に固定された針棒抱き20の突出ピン22が、図面の
上下方向に関して係合している。したがって、この針棒
18は針棒駆動部材94の昇降動作に連動して昇降動作
する。
【0003】制御装置からのジャンピング信号によっ
て、図9に示されているソレノイド90のプランジャ9
2が、図面の仮想線で示されている状態に突出すると、
前記基針棒40に沿って上昇してきた前記針棒駆動部材
94のジャンピング用切換え面100が前記プランジャ
92に当たる。そして針棒駆動部材94の上昇に伴い、
プランシヤ92と前記ジャンピング用切換え面100の
斜面部101との作用により、針棒駆動部材94が基針
棒40の軸心回りに図9の矢印方向へ回転する。これに
よって針棒駆動部材94の前記係合突片96,97が前
記針棒抱き20の突出ピン22から外れる。この結果、
針棒駆動部材94の昇降動作にかかわらず針棒18の昇
降動作が停止してジャンピング状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9に示され
ている構成のジャンピング装置によれば、ジャンピング
信号を受けたときの前記針棒駆動部材94の回転タイミ
ングは、前記ソレノイド90のプランジャ92の位置と
針棒駆動部材94のジャンピング用切換え面100の斜
面部101の形状とに基づいて制御される。そして針棒
駆動部材94の昇降動作が、その上死点から下降動作に
移ったとき、一定ストロークの間は針棒駆動部材94を
ジャンピングのためのジャンピング位置に保持し、針棒
駆動部材94の上側の係合突片96が前記針棒抱き20
の突出ピン22に引っ掛かるのを避ける必要がある。そ
のために前記ジャンピング用切換え面100は、斜面部
101に続く垂直面部102を備えている。そこでジャ
ンピング制御時における針棒駆動部材94の上昇過程を
みたとき、この針棒駆動部材94が上死点に至る前に前
記ソレノイド90のプランジャ92に対してジャンピン
グ用切換え面100の垂直面部102が対応位置し、前
記針棒抱き20の突出ピン22から針棒駆動部材94の
前記係合突片96,97が外れる。
【0005】すなわち前記針棒18は、その上死点の手
前において針棒駆動部材94による拘束が解除されるこ
ととなる。この結果、ジャンピング信号が入った時の針
棒18は、針棒保持スプリング24の弾性力によって上
昇し、その上死点ストッパー26が針棒ケース14の横
フレーム14a下面に勢いよく当たって受け止められ、
これがジャンピング時における騒音発生の原因となる。
またジャンピング制御時において針棒駆動部材94が上
昇してくると、前記ジャンピング用切換え面100の斜
面部101が、ソレノイド90のプランジャ92に対し
て強く当たる。これによって生じる打音もジャンピング
時の騒音の一要因となっている。
【0006】本発明の技術的課題は、ジャンピング時の
針棒を例えばその上死点から下降動作に移る直前まで針
棒駆動部材によって拘束でき、また針棒駆動部材とソレ
ノイドのプランジャとの間での打音の発生を解消でき
る、ミシンにおける針棒のジャンピング装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のミシンにおける針棒のジャンピング装置は
次のように構成されている。すなわちミシン主軸の回転
に連動して針棒駆動部材を基針棒に沿って昇降動作さ
せ、この針棒駆動部材の動作によって針棒を昇降動作さ
せるとともに、針棒駆動部材を前記基針棒と平行な軸心
回りにジャンピング位置へ回転させることで針棒駆動部
材から針棒への駆動力伝達が遮断されるように構成され
たミシンにおける針棒のジャンピング装置において、制
御装置からのジャンピング信号に基づいて駆動する制御
モータを備え、この制御モータの駆動によって前記針棒
駆動部材をジャンピング位置へ回転させるように構成さ
れている。
【0008】
【作用】前記構成において、前記針棒駆動部材をジャン
ピング位置へ回転させるタイミングは、制御装置から制
御モータに出力されるジャンピング信号によって決定さ
れる。従って、針棒駆動部材の上死点、すなわち針棒の
上死点に可能な限り近い位置で針棒駆動部材をジャンピ
ング位置へ回転させることも容易となる。この結果、ジ
ャンピング信号が入力されたときの前記針棒は、その上
死点に可能な限り近い位置まで前記針棒駆動部材によっ
て拘束されることとなる。このことは、上昇してきた針
棒の上死点ストッパーが針棒ケースに勢いよく打ちつけ
られるといった現象が回避される。また制御装置から所
定のタイミングで出力されるジャンピング信号に基づい
て制御モータが駆動されることで、前記針棒駆動部材が
ジャンピング位置に回転させられる。したがって、この
針棒駆動部材を回転させるために特別な衝撃音を伴うこ
ともない。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1〜7によって説
明する。なお以下の実施例は、多頭多針タイプの工業用
ミシンに本発明の針棒のジャンピング装置を適用したも
のである。図1にミシンヘッドHが縦断面図で示され、
図2に図1の右側面図(正面図)が示されている。これ
ら図1及び図2において、前記ミシンヘッドHはアーム
12と針棒ケース14とを備えている。針棒ケース14
はアーム12の前面(図1の右側面部)に配置され、リ
ニアベアリング16によりアーム12に対して図2の左
右方向へスライド可能に組付けられている。またアーム
12の背面部(図1の左側面部)はミシンフレーム10
に固定されている。すなわちミシンフレーム10には、
前記アーム12及び針棒ケース14を備えた複数個のミ
シンヘッドHが、所定の間隔で配列されている。
【0010】前記針棒ケース14には昇降動作可能な複
数本(本実施例では6本)の針棒18が、図2の左右方
向に関して一定の間隔で組付けられている。各針棒18
のほぼ中間位置には針棒抱き20がそれぞれ固定されて
いる。各針棒抱き20は、後述する針棒駆動部材42側
(図1の左側)において突出ピン22をそれぞれ備えて
いる。また各針棒18において前記針棒抱き20の上側
には上死点ストッパー26が固定されている。前記各針
棒18の上端部のばね受け19と針棒ケース14の横フ
レーム14a上面との間には、針棒18を常に上昇させ
る方向に付勢する針棒保持スプリング24が設けられて
いる。このスプリング24の弾性力により、各針棒18
のうち後述する針棒駆動部材42からの駆動力を受けて
いない針棒は、前記上死点ストッパー26がクッション
28を介して針棒ケース14の横フレーム14a下面に
押し付けられた上死点位置に保持されている。
【0011】前記各針棒18の下端部には針抱き30に
よって縫針32がそれぞれ設けられている。また各針棒
18には布押え34が、それぞれ針棒18に連動して昇
降するように組付けられている。また図1に示されてい
るように、前記針棒ケース14に支持した一本の天秤軸
39には、各針棒18と対応する天秤38がそれぞれ回
動可能に支持されている。
【0012】一方、前記アーム12には、一本の基針棒
40が前記各針棒18と平行に組付けられている。この
基針棒40の軸上には、図3からも明らかなようにジャ
ンプベース41及び針棒駆動部材42が相互に一体関係
を保って昇降動作可能に装着されている。また針棒駆動
部材42については、基針棒40の軸心回りに図3の矢
印で示す方向へ回動可能となっている。詳しくは、図3
(a)に針棒駆動部材の斜視図、(b)にその断面図が
示されているように、基針棒40に上下動可能に嵌挿さ
れたスリーブ48にジャンプベース41が固定されてい
るとともに、そのスリーブ48に針棒駆動部材42が回
転可能に嵌挿されている。なお針棒駆動部材42は、リ
ターンスプリング46の弾力により図面で示されている
回転位置(リターン位置)へ戻され、ジャンプベース4
1に固定のストッパZに当たってその位置に保持されて
いる。
【0013】前記針棒駆動部材42の前面側(図1の右
側)には、上下一対の係合突片43,44が一体に形成
されている。これら両係合突片43,44の間には、ア
ーム12に対する針棒ケース14の前述したスライドに
より、一本の針棒18における針棒抱き20の突出ピン
22が選択的に係合する。さらに針棒駆動部材42の外
側面には、その昇降動作方向に関して平坦な押圧面45
が形成されている。この押圧面45は後述するジャンピ
ング時においてジャンプレバー80の押圧ローラ83で
押され、針棒駆動部材42が基針棒40の軸心回りに図
3の矢印方向へ回転する。
【0014】図1で示されているように、前記アーム1
2の内部には各ミシンヘッドHにわたって貫通したミシ
ン主軸50が位置している。このミシン主軸50は、図
示しないミシン駆動モータの回転力を受けて回転する。
そしてミシン主軸50のアーム12内に位置する部分の
軸上には、針棒駆動カム52及び天秤駆動カム62がそ
れぞれミシン主軸50と共に回転するように設けられて
いる。前記針棒駆動カム52の回転は、それに嵌合する
リング状部分を有するロッド54を通じて、そのロッド
54にピン57を介して連結された駆動レバー55を支
持ピン56回りに揺動させる。そしてこの駆動レバー5
5の揺動は、そのレバー55及び前記ジャンブベース4
1に両端をピン59,60を介して回動可能に結合した
連結部材58を通じて、前記針棒駆動部材42を基針棒
40に沿って昇降動作させる。また前記天秤駆動カム6
2の回転は、前記天秤38のうち選択された一つの天秤
38に周知の揺動動作(天秤動作)として伝えられる。
【0015】次に、前記針棒駆動部材42を基針棒40
の軸心回りに図3の矢印方向へ回転させるための構造に
ついて説明する。図1の他、主要部の正面図が示された
図4からも明らかなように、アーム12の側面に固定さ
れたブラケット13には、パルスモータからなる制御モ
ータ70が固定されている。制御モータ70のモータ軸
72は、前記ブラケット13を貫通してアーム12の内
部に臨んでいる。そしてモータ軸72にジャンプレバー
80が固定されている。このジャンプレバー80の先端
部は下向きに傾斜して前記基針棒40に向かって延びて
おり、その先端部には、押圧ローラ83が回転自在に取
り付けられている。この押圧ローラ83は、前記基針棒
40に沿って昇降動作する前記針棒駆動部材42の押圧
面45に対して接触可能に位置している。ただしジャン
プレバー80には、図1に示されているように前記押圧
ローラ83を針棒駆動部材42の押圧面45から離す方
向の復帰スプリング84の弾性力が作用している。そし
てジャンプレバー80は、前記ブラケット13に固定さ
れたストッパー85に当たったリターン位置に保持さ
れ、この状態において前記押圧ローラ83は昇降動作す
る針棒駆動部材42の押圧面45に対して僅かに離れた
状態に保持されている。
【0016】しかして図4に示されているように制御モ
ータ70には、マイクロコンピュータを主体として構成
されている制御装置74からのジャンピング信号が入力
される。この信号に基づいて制御モータ70が正転駆動
及び逆転駆動される。また前記ジャンピング信号は、制
御装置74がミシン主軸50の回転位置、回転速度等の
ほか、針棒18の駆動及びその停止のプログラムに基づ
いて演算処理した結果に基づいて前記制御モータ70へ
出力される。
【0017】このように構成された針棒のジャンピング
装置において、ミシンヘッドHのアーム12に対して針
棒ケース14が図2の左右方向にスライド操作されるこ
とで、選定された一本の針棒18における針棒抱き20
の突出ピン22が前記針棒駆動部材42の係合突片4
3,44の間に係合する。そこで前記ミシン主軸50と
共に回転する針棒駆動カム52の作用により、前記ロッ
ド54、駆動レバー55及び連結部材58を通じてジャ
ンピングベース41及び針棒駆動部材42が基針棒40
に沿って昇降動作する。これによって前記の選択された
一本の針棒18が昇降動作し、これに追従して前記布押
え34も昇降動作する。なおその他の針棒18は上死点
の位置で待機している。
【0018】さてミシンの制御装置74からのジャンピ
ング信号により、前記制御モータ70が正転することに
よってジャンプレバー80が回動させられる。したがっ
てジャンプレバー80の回動により、前記針棒駆動部材
42の押圧面45が押圧ローラ83で押され、針棒駆動
部材42は図3の矢印で示す方向へ回転する。この針棒
駆動部材42のジャンピング位置への回転により両係合
突片43,44が針棒18における針棒抱き20の突出
ピン22から外れる。これによって針棒駆動部材42か
ら針棒18への昇降動作の伝達が遮断されてジャンピン
グ状態となる。
【0019】前記針棒駆動部材42の昇降動作に対し、
この針棒駆動部材42をジャンピング位置へ回転させる
タイミングは、前記制御装置74によって決定される。
そしてそのタイミングは、針棒駆動部材42の上死点に
可能な限り近づけて設定することが望ましい。具体的に
は、図5の(b)に示されているように針棒駆動部材4
2が上死点に可能な限り近い位置においてジャンピング
位置に回転させられるように、制御モータ70の駆動に
よるジャンプレバー80の回動速度を考慮して、図5の
(a)に示されているように上昇中の針棒駆動部材42
の押圧面45に前記ジャンプレバー80の押圧ローラ8
3が臨んだ位置において、制御モータ70の正転駆動が
開始される。
【0020】これにより針棒18は、その上死点もしく
はそれに近い位置まで、その突出ピン22が針棒駆動部
材42の係合突片43,44によって拘束される。した
がって、ジャンピング時に針棒18の上死点ストッパー
26が針棒ケース14の横フレーム14a下面に勢いよ
く打ちつけられて騒音を発生するといった現象が回避さ
れる。また針棒駆動部材42が下降に移ったときには、
この針棒駆動部材42はジャンピング位置に保持されて
いるため、上側の係合突片43が針棒抱き20の突出ピ
ン22に引っ掛かるといった事態も回避される。前記針
棒駆動部材42が下降に移ると、それよりミシン主軸5
0が所定角度回転したときに制御装置74は制御モータ
70へ逆転駆動信号を出力し、前記制御モータ70が逆
転することによってジャンプレバー80が元の位置に復
帰する。これに伴って針棒駆動部材42はリターン位置
に回転する。なお針棒駆動部材42がリターン位置にリ
ターンしたときのストッパZとの打音を小さくするため
に、そのストッパZに当たる直前において制御モータ7
0の逆転加速度を小さくするようにしてもよい。
【0021】そして針棒駆動部材42が再び上昇に移っ
てその上死点に近づいたとき、ジャンピング信号が入力
されていなければ、針棒駆動部材42はそのまま上昇を
続け、上側の係合突片43の斜面43aが上死点で待機
している針棒18の突出ピン22に干渉する。これによ
って針棒駆動部材42はリターンスプリング46のバネ
力に抗してジャンピング時と同方向へ回転し、突出ピン
20が両係合突片43,44の間に位置したところでリ
ターン位置に戻る。この結果、針棒駆動部材42が下降
動作に移れば針棒18も下降する。
【0022】また制御装置74によると、前記針棒18
の駆動中において初回の停止時(単発ジャンプ時)と、
単発ジャンプに続く2回以降の連続ジャンプ時とでジャ
ンプレバー80の制御タイミングを変えることができ
る。すなわち図6に針棒とジャンプレバーとの作動タイ
ミングが特性線図で示されているように、単発ジャンプ
時には(a)に示されているようにジャンプレバー80
を針棒駆動部材42の上死点に可能な限り近い位置にお
いて回転させ、針棒18の上死点ストッパー26が針棒
ケース14の横フレーム14aに勢いよく打ちつけられ
ることによる騒音を防止し、また、連続ジャンプ時には
(b)に示されているようにジャンプレバー80を前記
単発ジャンプ時よりも早めに回転させ、針棒駆動部材4
2の上側の係合突片43の斜面43aと針棒18の突出
ピン22との干渉を回避するとよい。なお図6中、A点
はジャンプレバー80の作動開始時点、B点は突出ピン
20に対する両係合突片43,44の係合解除時点、C
点はジャンプレバー80の作動完了時点、D点はジャン
プレバー80の復帰開始時点、E点はジャンプレバー8
0の復帰完了時点が示されている。
【0023】さらに図7のジャンプレバーの復帰完了時
の特性線図に示されているように、ジャンプレバー80
の復帰完了直前(図中、F点)にて制御モータ70への
駆動信号及び保持電流の供給を止め(つまり、そのモー
タ70を完全にフリーにする)、復帰スプリング84の
弾性力でもってジャンプレバー80をリターン位置に戻
すようにすると、制御モータ70であるパルスモータを
オープンループ制御した場合に、脱調を生じたとして
も、1回の制御毎にモータ軸が原点に戻されるため、制
御不能となることはない。なお図中、破線はジャンプレ
バー80を復帰完了まで制御モータ70によって回転さ
せた場合の特性線図である。
【0024】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、種々の実
施態様が考えられる。例えば、前記針棒駆動部材42の
押圧面45は、ジャンピング時における前記ジャンプレ
バー80との接触が、基針棒40回りの針棒駆動部材4
2の回転にかかわらず常に一定に保たれる形状、すなわ
ち径方向に傾きを変化させた形状としてもよい。また実
施例では針棒駆動部材42を基針棒40にその軸心回り
(これも基針棒40と平行な軸心回りに含むものとす
る)に回転可能に設けたが、前記基針棒40と平行をな
す軸を別に設けてこの軸に針棒駆動部材42をその軸心
回りに回転可能に設けることもできる。
【0025】
【発明の効果】このように本発明は、針棒駆動部材をジ
ャンピング位置へ回転させるタイミング及び回転速度を
制御装置によって任意に決定できるため、このタイミン
グを針棒の上死点に可能な限り近づけて設定すること
で、ジャンピング信号が入力されたときの針棒を、その
上死点に可能な限り近い位置まで針棒駆動部材によって
拘束できる。これにより、上昇してきた針棒の上死点ス
トッパーが針棒ケースなどに勢いよく当たって衝撃音を
発生するといった事態が回避される。またジャンピング
信号をうけたときに前記針棒駆動部材は、その押圧面が
押されてジャンピング位置に回転する構成であるため、
この針棒駆動部材を回転させるために特別な衝撃音を伴
うことがなく、前記針棒側での衝撃音防止効果とも相ま
ってジャンピング時の騒音発生を著しく低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンヘッドの縦断面図である。
【図2】図1の右側から見た概略正面図である。
【図3】針棒駆動部材の説明図である。
【図4】図1のミシンヘッドのアーム部分を正面側から
みた概略図である。
【図5】ジャンプレバーの作動を示すもので図4のV−
V線断面図である。
【図6】針棒とジャンプレバーとの作動タイミングを示
す特性線図である。
【図7】ジャンプレバーの復帰完了時の特性線図であ
る。
【図8】従来のミシンヘッドを図1との対応によって表
した断面図である。
【図9】図8のミシンヘッドのアーム部分を正面側から
みた概略図である。
【符号の説明】
18 針棒 40 基針棒 42 針棒駆動部材 50 ミシン主軸 70 制御モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン主軸の回転に連動して針棒駆動部
    材を基針棒に沿って昇降動作させ、この針棒駆動部材の
    動作によって針棒を昇降動作させるとともに、針棒駆動
    部材を前記基針棒と平行な軸心回りにジャンピング位置
    へ回転させることで針棒駆動部材から針棒への駆動力伝
    達が遮断されるように構成されたミシンにおける針棒の
    ジャンピング装置において、 制御装置からのジャンピング信号に基づいて駆動する制
    御モータを備え、この制御モータの駆動によって前記針
    棒駆動部材をジャンピング位置へ回転させるように構成
    されたミシンにおける針棒のジャンピング装置。
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Cited By (2)

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US6827327B2 (en) 2002-07-02 2004-12-07 Cosmo Instruments Co., Ltd. Flow resistance setting nozzle
JP2008284368A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sunstar Precision Co Ltd 刺繍ミシンの布押え部材駆動転換構造

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US6827327B2 (en) 2002-07-02 2004-12-07 Cosmo Instruments Co., Ltd. Flow resistance setting nozzle
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