JPH053937Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は前面照明計器の照明ケース取付構造に
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の前面照明計器装置としては実公
昭56−9938号公報、実公昭56−9939号公報、実公
昭59−14282号公報等が挙げられる。

この従来構成は、第７図、第８図の如く、計器
ケース１の上部壁２に透孔３を形成し、かつ上部
壁２に照明ケース４を取付け、この照明ケース４
内に照明灯５を内装し、この照明灯５の照明光に
よつて着色レンズ６、前記透孔３を介して文字板
７等の前面を前方から照明するようになつてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、この照明ケース４の取付構造は、照明
ケース４の適宜位置に取付舌片８を形成し、一方
計器ケース１に取付部９を形成し、この取付部９
にビス１０で取付舌片８を止めて取付けるように
なつているため、このビス１０の締め付け作業に
よつて組付工数及び部品コストが掛かることがあ
る。

この点を考慮するものとして、本願出願人が先
に提案した実願昭58−184944号（実開昭60−
92120号公報）がある。

この場合、計器ケースに設けた差込部に照明ケ
ースの周縁部を差し込み、かつ計器ケースと照明
ケースとをピン、ピン孔による結合手段で止着し
て照明ケースを計器ケースに取付けるようにして
いるため、ビス締め作業を廃止することができる
という効果がある。

しかしながらこの種の計器装置においては、振
動雰囲気中で使用されるため、差込部などの寸法
のばらつきによつて異音が発生するなどの不都合
を生ずることがある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案はこれらの不都合を解消することを目的
とするもので、その要旨は照明ケース内に照明灯
を内装し、照明ケースを計器ケースに取付け、計
器ケース内の文字板等の前面を照明灯によつて前
方から照明する前面照明計器において、上記照明
ケースの外周部に圧入孔若しくは結合ピンを設け
ると共に、この照明ケースの圧入孔若しくは結合
ピンと対峙した計器ケースに結合ピン若しくは圧
入孔を設けて押圧結合し、かつ上記照明ケースの
外周部の一部に遊孔を有する取付片を設けると共
に、この取付片位置に対応して上記計器ケースに
螺孔を有する取付ボスを設け、上記取付片と取付
ボスとを固定用ビスによつて回し締め固定するこ
とを特徴とする前面照明計器の照明ケース取付構
造に係るものである。

〔作用〕

照明ケースを所定位置にて計器ケースに押圧す
ると、圧入孔に結合ピンが押圧結合することによ
つて固定され、かつ主要部のみを固定用ビスで回
し締め固定することによつて、照明ケースは簡単
かつ確実に計器ケースに取付けられる。

〔実施例〕

第１図乃至第６図は本考案を適用した前面照明
計器の照明ケース取付構造の実施例であつて、第
１図乃至第４図は第１実施例、第５図は第２実施
例、第６図は第３実施例である。

尚、前記第７図、第８図の従来構造と同一態様
部分には同符号を付す。

第１図乃至第４図の第１実施例において、１は
計器ケースであつて、その上部壁２には透孔３が
形成されている。

４は照明ケースであつて、その内部には照明灯
５が内装され、着色レンズ６、透孔３を介して計
器ケース４内の文字板７等の前面を照明する。

１１は押圧結合部であつて、この場合照明ケー
ス４の外周部分である前辺以外の左右辺、後辺の
３箇所に結合部１２を形成し、結合部１２に割溝
１３を有する圧入孔１４を形成し、一方計器ケー
ス１の上部壁２に結合ピン１５を形成し、圧入孔
１４と結合ピン１５との圧入作用で押圧結合する
ようにして構成したものである。

尚、１６は照明ケース４の外辺を位置決めする
位置決め突壁である。

本実施例では、照明ケース４の前辺に遊孔１７
を有する取付片１８を形成し、計器ケース１の上
部壁２に螺孔１９を有する取付ボス２０を形成
し、上記取付片１８取付ボス２０とも一本のビス
２１によつて取付けられるように構成している。

尚、上記圧入孔１４と結合ピン１５とによつて
簡単に位置合わせしながら押圧結合し、上記ビス
２１は照明ケース４と計器ケース１との結合を一
層強くし、安定性を高めるものである。

第１実施例は上記構成であるから、圧入孔１４
に結合ピン１５を押込むことで照明ケース４を計
器ケース１に位置合わせしながら固定することが
でき、主要箇所に設けた取付片１８と取付ボス２
０に固定用ビス２１によつて強固に固定すること
ができ、組付工数や、部品コストも低減でき、作
業能率が向上できる。

第５図は第２実施例を示すもので、ここでは照
明ケース４に結合ピン１５を形成し、計器ケース
１に割溝１３のない圧入孔１４を形成したもので
ある。

第６図の第３実施例にあつては、第１実施例の
結合ピン１５の先端部に膨出部２２と割溝２３を
形成したものである。

第２乃至第３実施例についても、第１実施例と
同様な作用効果を得ることができる。

〔考案の効果〕

本考案は上述の如く、押圧結合することによつ
て容易に計器ケースに照明ケースを固定でき、計
器ケースに設けた螺孔を有する取付ボスに照明ケ
ースに設けた遊孔を有する取付片に固定用ビスに
よつて回し締め固定することにより、組付工数、
製品コストが低減でき、作業能率が向上し、強固
でかつ安定した照明ケースの取付構造を構成する
ことができる。

以上、所期の目的を充分達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は、第１実施例の分解斜視図、第２図はその平面
図、第３図はその部分平面図、第４図はその部分
縦断面図、第５図は第２実施例の部分縦断面図、
第６図は第３実施例の部分縦断面図、第７図は従
来例の分解斜視図、第８図はその縦断面図であ
る。 １……計器ケース、４……照明ケース、５……
照明灯、７……文字板、１１……押圧結合部、１
２……結合部、１３……割溝、１４……圧入孔、
１５……結合ピン、１７……取付片、１８……取
付片、１９……螺孔、２０……取付ボス、２１…
…固定用ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 照明ケース内に照明灯を内装し、照明ケースを
   計器ケースに取付け、計器ケース内の文字板等の
   前面を照明灯によつて前方から照明する前面照明
   計器において、上記照明ケースの外周部に圧入孔
   若しくは結合ピンを設けると共に、この照明ケー
   スの圧入孔若しくは結合ピンと対峙した計器ケー
   スに結合ピン若しくは圧入孔を設けて押圧結合
   し、かつ上記照明ケースの外周部の一部に遊孔を
   有する取付片を設けると共に、この取付片位置に
   対応して上記計器ケースに螺孔を有する取付ボス
   を設け、上記取付片と取付ボスとを固定用ビスに
   よつて回し締め固定することを特徴とする前面照
   明計器の照明ケース取付構造。