JPH0537104Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は不凍給水栓類を開閉する開閉器に関
する。

（従来の技術） 地中に設置されている不凍給水栓類を屋内から
操作して開閉する開閉具が台所等の床面に突き出
て設けられると邪魔になることから、床面使用に
支障がないようにした開閉器を本願出願人は種々
提案しているが、そのうちで指先の押圧操作でハ
ンドルを床面から突出させ、かつ、突出収納手段
を簡単な構造とした実開昭61年第184175号公報に
開示の不凍給水栓の開閉器は、ハンドルを突出さ
せる際の押圧操作が重くなるという難点があつ
た。

（考案が解決しようとする課題） この考案は上記に鑑み、押圧操作の軽い、すな
わち、回動伝達手段であるユニバーサルジヨイン
トまで押圧することのない不凍給水栓の開閉器の
提供をその目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この考案における
不凍給水栓の開閉器は、ハンドル収納ケースに一
体の案内管は底部中央に係合子を回動自在に軸支
すると共に内面所要位置に円弧状断面のリング溝
を周設し、前記係合子は上部を角軸にすると共に
下部にユニバーサルジヨイントを連結し、ハンド
ルに一体の円筒管は前記案内管に昇降自在に挿通
されて下部の所要位置に複数個の貫通孔を貫設す
ると共に貫通孔に外周へはみ出し状に小球を収納
し、下端には一端を前記案内管の底部に係止した
スプリングの他端を係止し、ハンドル中央部に凹
設した中空部に角孔を貫設すると共に該角孔には
頭部が角軸なる係合管を昇降自在に案内し、該角
軸に係止した押しボタンには一端を前記中空部に
係止したスプリングの他端を係止し、前記係合管
の下部外周には前記小球の逃げ面となる位置に円
弧状断面のリング溝を周設すると共に内部には角
孔を貫設して係合子の角軸を挿通して成るもので
ある。

（作用） ハンドルは円筒管の貫通孔に収納した小球の外
周を案内管のリング溝に係止することによつて収
納ケースに収納され、押しボタンを押圧すると係
合管が係合子の角軸を案内しつつ降下し、外周に
周設したリング溝に小球を案内すると共に該小球
の外周を案内管のリング溝により脱却させ、スプ
リングの押圧力によつて案内管を介してハンドル
を収納ケースより突出させる。ハンドルの回転力
は係合管の角軸支より係合管に伝達され、係合管
の内部に貫設した角孔に挿通された角軸を介して
係合子に伝達され、該係合子よりユニバーサルジ
ヨイントに伝達される。

（実施例） この考案を実施例により具体的に説明すると、
第１図に示すようにハンドル収納ケース１の下部
に一体の円筒状の案内管２はその底部に案内座３
を係合すると共に案内座３の中央に係合子４を回
動自在に軸支し、案内管２の内面所要位置に円弧
状断面のリング溝５を周設している。係合子４は
上部を角軸６とし、下部に案内座３の下方でユニ
バーサルジヨイント７を連結している。ハンドル
８に一体の円筒管９は案内管２に昇降自在に挿通
されて下部の所要位置に複数個の貫通孔１０を貫
設し、貫通孔１０に円筒管９の外周よりはみ出る
外径の小球１１を収納し、下端には一端を案内座
３の内面に係止したスプリング１２の他端を係止
している。ハンドル８の中央部に凹設した中空部
１３の中央に角孔１４を貫設すると共に角孔１４
には頭部が角軸１５なる円筒状の係合管１６を角
軸１５において昇降自在に案内し、角軸１５には
押しボタン１７を係止し、押しボタン１７の頭部
には防塵カバー１８を被蓋すると共に一端を中空
部１３に係止したスプリング１９の他端を係止し
ている。係合管１６は下部外周に係合管１６の上
昇端において案内管２のリング溝５より上方位置
に円弧状断面のリング溝２０を周設すると共に内
部には角孔２１を貫設して係合子４の角軸６を摺
動自在に挿通している。

このようにして成る不凍給水栓の開閉器ａは、
ハンドル収納ケース１にハンドル８を収納した状
態では第１図に示すように円筒管９の外周の貫通
孔１０に収納された小球１１は係合管１６の外周
によつて外方へ押し出されてその外面を案内管２
のリング溝５に係止され、スプリング１２の押圧
力を受けながらもその姿勢が保持される。この状
態から押しボタン１７を指先で押圧降下させる
と、押しボタン１７に一体の係合管１６も係合子
４に外力を与えることなく降下し、下部外周に周
設したリング溝２０が小球１１の位置まで降下す
るとスプリング１２の押圧力を受圧している小球
１１はリング溝２０へ逃げ込み、そのときスプリ
ング１２の押圧力によつて円筒管９は上方へ押し
出され、ハンドル８はハンドル収納ケース１より
仮想線で示すように突出する。この突出状態でハ
ンドル８は回動操作されるが、ハンドル８の回転
力は係合管１６の角軸１５より係合管１６に伝達
され、係合管１６の内部に貫設した角孔２１に挿
通された角軸６を介して係合子４に伝達され、係
合子４よりユニバーサルジヨイント７に伝達さ
れ、第２図、第３図に示すようにユニバーサルジ
ヨイント７に連結する伝達手段ｂを介して不凍給
水栓ｃが開閉される。

不凍給水栓ｃの開閉操作完了後、ハンドル８を
押し下げてハンドル収納ケース１に収納すると、
円筒管９も一体に降下して貫通孔１０に収納され
た小球１１は案内管２の内周のリング溝５に逃げ
込み、同時に押しボタン１７を上方へ押圧するス
プリング１９によつて押しボタン１７を介して係
合子４を含む伝達手段ｂに外力を与えることなく
係合管１６を所要に上方へ押し上げ、係合管１６
のリング溝２０より小球１１を脱却させてハンド
ル位置を収納位置に保持するものである。

（考案の効果） 以上のようにこの考案によれば、指先による押
しボタンの押圧力が係合子を含む回転力の伝達手
段等へ及ばないので軽微なものとなり、操作性の
みならず耐久性をも向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る不凍給水栓の開閉器ａ
の縦断面図、第２図、第３図は不凍給水栓の開閉
器ａの使用状態図である。 図中、１はハンドル収納ケース、２は案内管、
３は案内座、４は係合子、５はリング溝、６は角
軸、７はユニバーサルジヨイント、８はハンド
ル、９は円筒管、１０は貫通孔、１１は小球、１
２はスプリング、１３は中空部、１４は角孔、１
５は角軸、１６は係合管、１７は押しボタン、１
８は防塵カバー、１９はスプリング、２０はリン
グ溝、２１は角孔。ａは不凍給水栓の開閉器、ｂ
は伝達手段、ｃは不凍給水栓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドル収納ケースに一体の案内管は底部中央
   に係合子を回動自在に軸支すると共に内面所要位
   置に円弧状断面のリング溝を周設し、前記係合子
   は上部を角軸にすると共に下部にユニバーサルジ
   ヨイントを連結し、ハンドルに一体の円筒管は前
   記案内管に昇降自在に挿通されて下部の所要位置
   に複数個の貫通孔を貫設すると共に貫通孔に外周
   へはみ出し状に小球を収納し、下端には一端を前
   記案内管の底部に係止したスプリングの他端を係
   止し、ハンドルは中央部に凹設した中空部に角孔
   を貫設すると共に該角孔に頭部が角軸なる係合管
   を昇降自在に案内し、該角軸に係止した押ボタン
   には一端を前記中空部に係止したスプリングの他
   端を係止し、前記係合管の下部外周には前記小球
   の逃げ面となる位置に円弧状断面のリング溝を周
   設すると共に内部には角孔を貫設して係合子の角
   軸を挿通して成る不凍給水栓の開閉器。