JPH053688Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053688Y2
JPH053688Y2 JP2429687U JP2429687U JPH053688Y2 JP H053688 Y2 JPH053688 Y2 JP H053688Y2 JP 2429687 U JP2429687 U JP 2429687U JP 2429687 U JP2429687 U JP 2429687U JP H053688 Y2 JPH053688 Y2 JP H053688Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closing
opening
rocker arm
valve
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2429687U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63132808U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2429687U priority Critical patent/JPH053688Y2/ja
Publication of JPS63132808U publication Critical patent/JPS63132808U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH053688Y2 publication Critical patent/JPH053688Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は例えば内燃機関において、吸,排気
弁の開弁及び閉弁を共に強制的に行う強制開閉式
動弁機構に関する。
[従来の技術] 一般に、内燃機関の吸,排気弁の作動を司る動
弁機構は、開弁動作のみカムの回転を利用してカ
ムにより直接あるいはロツカアームを介する等し
て強制的に行うが、閉弁動作についてはスプリン
グの弾性力を利用し戻すようにしている。このよ
うな通常の動弁機構は、弁の戻りが一定圧力のス
プリングに頼つているので、機関の回転速度があ
る値を超え高速域に達すると、回転速度の如何に
拘らず弁の戻りに要する時間が一定になる等動弁
特性が悪化して運転性が低下する問題がある。
このため、閉弁動作においてもカムの回転を利
用して強制的に弁を戻すようにして、上記問題の
解消を図つた所謂強制開閉式動弁機構が提案され
ている(昭和42年12月25日 株式会社山海堂発行
「実用自動車工学エンジン編」参照)。
このような強制開閉式動弁機構としては、次の
ようなものが実用化されている。すなわち、開弁
動作はカムによる直動形であり、閉弁動作はカム
の回転に伴う鋏状ロツカアームの回動によるも
の。これは、鋏状ロツカアームの支点がカム軸方
向に延長された長い二重偏心円筒で構成され、鋏
状ロツカアームのカムに接する側と弁に接する側
とを互いに反転させることにより支点軸中心を移
動させ、カムとロツカアームとの間のクリアラン
スの調整を行う。
また、他の例としては、開き用、閉じ用両カム
にそれぞれ接触する開き用,閉じ用両ロツカアー
ムを弁軸の両側に対向配置させたものがあり、こ
れは開き用ロツカアームを端部に回動中心をもつ
たフインガ形とし、閉じ用ロツカアームを中央に
回動中心をもつたヨーク形としてある。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、前者の実用例は閉じ用の鋏状ロツカ
アームの支点軸が二重偏心円筒で且つカム軸方向
に延長されているため、構造が複雑である上大き
なスペースを必要とする。
一方、後者については、弁軸の両側にロツカア
ームを設けるため、大きなスペースが必要であ
る。
何れにしても、上記二つの実用例に共通して言
えることは、動弁機構の専有スペースが大きく、
したがつて、例えば最近特に増えつつある高出力
化に対応した1気筒当り4つの弁を備えた機関へ
の採用は、難しいものとなつている。
この考案は上記のような実情に鑑み創案された
もので、コンパクト化した強制開閉式動弁機構の
提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するためにこの考案は、強制開
閉式動弁機構における開き用カムと閉じ用カムと
にそれぞれ接触する開き用ロツカアームと閉じ用
ロツカアームとを互いに位置調整可能に一体化
し、この一体化したロツカアームを第1の球面軸
受を介して機関本体に揺動可能に支持し、各ロツ
カアームの端部を互いに共通の回転中心を有する
第2,第3の球面軸受を介して弁軸端部にそれぞ
れ支持すると共に、この第2,第3の球面軸受と
弁軸端部側とを弁軸と直交する方向にスライド可
能に設ける構成とした。
[作用] 開き用ロツカアームは、開き用カムの回転に伴
つて第1の球面軸受を中心に揺動し、第2の球面
軸受を介して弁軸端部に対し回転及びスライドし
て弁を押し下げ開弁させる。一方、閉じ用ロツカ
アームは、閉じ用カムの回転に伴つて開き用ロツ
カアームと同様に第1の球面軸受を中心に揺動
し、第3の球面軸受を介して弁軸端部に対し回転
及びスライドして弁を押し上げ閉弁させる。
[実施例] 以下、図面に基づきこの考案の実施例を説明す
る。
添付図面は、内燃機関の強制開閉式動弁機構に
係わるもので、開き用ロツカアーム1と、この開
き用ロツカアーム1を挟むように二又状に分岐し
た閉じ用ロツカアーム3とは第3図に示す六角穴
付偏心ボルト5及びナツト7により相互に固定さ
れ、一体化して同時に揺動し弁(吸,排気弁)9
を第1図中で上下動させる。この一体化した両ロ
ツカアーム1,3の揺動中心は、開き用ロツカア
ーム1の一端が回転支持される第1の球面軸受1
1である。第1の球面軸受11の下部には雄ねじ
部13が形成され、この雄ねじ部13が機関本体
15側にロツクナツト17を介して螺合固定され
る。更に、第1の球面軸受11の上端には、開き
用ロツカアーム1に形成された貫通孔19を介し
て六角レンチが挿入される六角穴21が形成され
ている。
開き用ロツカアーム1の他端と偏心ボルト5と
の間の開き用ロツカアーム1の上面には、第2図
に示すカム軸23に設けられた開き用カム25が
摺動可能に接触する一方、閉じ用ロツカアーム3
の偏心ボルト5を境にして弁9と反対側の二又状
の先端側部には、開き用カム25を挟むようにし
てカム軸23上に設けられた2つの閉じ用カム2
7がそれぞれ摺動可能に接触している。
開き用カム25は周縁に断面が円形の非作用部
29と非作用部29より径方向に突出した作用部
31とを有し、作用部31が開き用ロツカアーム
1に接触したときに開弁動作となる。一方、閉じ
用カム27は周縁に断面が円形の作用部33と円
形部位を切欠いた非作用部35とを有し、作用部
33が閉じ用ロツカアーム3に接触したときに閉
弁動作となる。
前記開き用ロツカアーム1の他端凹部36は、
第2の球面軸受37に回転可能に支持されてい
る。第2の球面軸受37の下面にはスライド面3
9が形成され、そのスライド面39と弁軸41の
端面43とは互いにスライド可能となつている。
これにより、第2の球面軸受37と開き用ロツカ
アーム1とが相互に回転すると同時に、第2の球
面軸受37が弁軸41に対しスライドする。
一方、閉じ用ロツカアーム3の弁軸41側端部
は、前記第2の球面軸受37と回転中心が共通な
第3の球面軸受45に回転可能に支持されてい
る。第3の球面軸受45は、弁軸41にコレツト
47を介して固定されたリテーナ49と、閉じロ
ツカアーム3の凹曲面部51との間に介装され、
コレツト47の上部に形成されたフランジ53の
下面55にスライド可能に接触するスライド面5
7が形成されている。これにより、第3の球面軸
受45と閉じ用ロツカアーム3とが相互に回転す
ると同時に、第3の球面軸受45がリテーナ49
に対してスライドする。
以上のような、第2,第3の球面軸受37,4
5を介しての回転及びスライド運動により、相互
に一体化した開き用ロツカアーム1と閉じ用ロツ
カアーム3との第1の球面軸受11を中心とした
揺動運動に対する弁9の上下方向の直線運動が可
能となる。
前記リテーナ49の下部と機関本体側との間に
は弁9を閉方向(第1図中で上方)に付勢するス
プリング59が弾装されている。このスプリング
59により弁9が機関本体側の弁座に対し着座し
密着することになる。このとき、開き用カム25
と開き用ロツカアーム1との間、及び閉じ用カム
27と閉じ用ロツカアーム3との間には共にクリ
アランスがあり、このためカムとロツカアーム、
特に閉じ用カム27及びロツカアーム3とが相互
に弁閉時に強く押されず無理な力を受けることは
ない。
上記クリアランスの調整は次のようにして行
う。まず、開き側については、第1図の弁閉状態
においてロツクナツト17を回転させることで第
1の球面軸受11を上下させ、開き側ロツカアー
ム1と開き用カム25との間の適正クリアランス
を得る。また、閉じ側については、六角穴付偏心
ボルト5を回転させることにより行う。この偏心
ボルト5は、開き用ロツカアーム1の両側に位置
する閉じ用ロツカアーム3に挿入され偏心ボルト
5の中心軸線61上に位置する第1,第2の支持
部63,65と、この第1,第2の支持部63,
65に対し若干中心軸67が偏心して開き用ロツ
カアーム1に挿入される第3の支持部69とを有
する。このため、偏心ボルト5を回転させれば、
中心軸線61を中心に第3の支持部69が回転す
る結果、閉じ用ロツカアーム3は開き用ロツカア
ーム1に対して回動し閉じ用カム27とのクリア
ランス調整が可能となる、調整後はナツト7を締
結し、両ロツカアーム1,3を固定する。
前記偏心ボルト5の頭部71側の第1の支持部
63は、中央の第3の支持部69より大径であ
り、第1の支持部63の軸線方向の投影面積内に
第3の支持部69が含まれている。また、第3の
支持部69は、ねじ部73側の第2の支持部65
より大径であり、第3の支持部69の軸線方向の
投影面積内に第2の支持部65が含まれている。
これら、径の異なる各支持部63,65,69の
径に合わせて開き用、閉じ用各ロツカアーム1,
3には、第1,第2,第3の挿入孔75,77,
79が形成されている。これにより、偏心軸部
(第3の支持部69)が形成された偏心ボルト5
の開き用、閉じ用各ロツカアーム1,3への挿入
が可能となる。
次に、以上のような構成の動弁機構の動作を説
明する。第1図は、閉弁状態であり、このとき開
き用ロツカアーム1は開き用カム25の非作用部
29に、また閉じ用ロツカアーム3は閉じ用カム
27の作用部33にそれぞれ当接している。
この状態からカム軸23が矢印(反時計)方向
に回転し開き用カム25の作用部31が開き用ロ
ツカアーム1に達すると、これと同時に閉じ用カ
ム27の非作用部35が閉じ用ロツカアーム3に
達し、この動作時に開き用カム25の作用部31
は開き用ロツカアーム1に押し下げる方向の力を
与える。この結果、一体となつた開き用,閉じ用
各ロツカアーム1,3は第1の球面軸受11を中
心に第1図中で時計方向に揺動する。この揺動に
伴つて弁9は下降して開弁する。このとき、第2
の球面軸受37と開き用ロツカアーム1の先端凹
部36とは相互に回転すると共に、第2の球面軸
受37のスライド面39と弁軸端面43とは相互
にスライドし、一方第3の球面軸受45と閉じ用
ロツカアーム3の凹曲面部51とが相互に回転す
ると共に、リテーナ49のフランジ下面55と第
3の球面軸受45のスライド面57とがスライド
する。
この状態からカム軸23が更に矢印方向に回転
すると、閉じ用カム27の作用部33が閉じ用ロ
ツカアーム3に達すると同時に、開き用カム25
の非作用部29が開き用ロツカアーム1に達し、
この動作時に閉じ用カム27の作用部33が閉じ
用ロツカアーム3を押圧するので、一体となつた
開き用,閉じ用各ロツカアーム1,3は第1の球
面軸受11を中心に第1図中で反時計方向に揺動
する。この揺動に伴つて弁9は上昇して閉弁す
る。
このとき、開き用ロツカアーム1と開き用カム
25との間、及び閉じ用ロツカアーム3と閉じ用
カム27との間は共にクリアランスが存在してお
り、弁9の図外の弁座への密着はスプリング59
の作用でなされる。このため、閉弁時での各ロツ
カアームとカムとの接触部、特に閉じ用ロツカア
ーム3と閉じ用カム27との接触部には無理な力
が加わらず、この接触部の摩耗は防止される。
以上のように、この強制開閉式動弁機構は、開
き用、閉じ用各ロツカアーム1,3を一体化して
一つの支点すなわち第1の球面軸受11で揺動さ
せ且つこの一体化した各ロツカアームの弁軸側を
共通の回転中心を有する第2,第3の球面軸受3
7,45で回転及びスライド可能としたので、コ
ンパクト化が達成でき、例えば1気筒当り4つの
弁を備えた高出力機関への採用も可能となる。
[考案の効果] 以上のようにこの考案によれば、開き用,閉じ
用各ロツカアームを一体化し、一つの球面軸受を
中心に一体となつた各ロツカアームを揺動させる
ようにしたため、コンパクト化が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの考案の一実施例に係わり、第1
図は強制開閉式動弁機構の開き用のカム及びロツ
カアームに沿つて切断された断面図、第2図は強
制開閉式動弁機構の斜視図、第3図は六角穴付偏
心ボルトの斜視図である。 1……開き用ロツカアーム、3……閉じ用ロツ
カアーム、9……弁、11……第1の球面軸受、
15……機関本体、25……開き用カム、27…
…閉じ用カム、37……第2の球面軸受、41…
…弁軸、45……第3の球面軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁の開閉をカムの回転により強制的に行う強制
    開閉式動弁機構において、開き用カムと閉じ用カ
    ムとにそれぞれ接触する開き用ロツカアームと閉
    じ用ロツカアームとを互いに位置調整可能に一体
    化し、この一体化した各ロツカアームを第1の球
    面軸受を介して機関本体に揺動可能に支持し、各
    ロツカアームの端部を互いに共通の回転中心を有
    する第2,第3の球面軸受を介して弁軸端部にそ
    れぞれ支持すると共に、この第2,第3の球面軸
    受と弁軸端部側とを弁軸と直交する方向にスライ
    ド可能に設けたことを特徴とする強制開閉式動弁
    機構。
JP2429687U 1987-02-23 1987-02-23 Expired - Lifetime JPH053688Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2429687U JPH053688Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2429687U JPH053688Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63132808U JPS63132808U (ja) 1988-08-30
JPH053688Y2 true JPH053688Y2 (ja) 1993-01-28

Family

ID=30823400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2429687U Expired - Lifetime JPH053688Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053688Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07116926B2 (ja) * 1989-02-22 1995-12-18 日産自動車株式会社 内燃機関の可変動弁装置
GB201307317D0 (en) * 2013-04-23 2013-05-29 Camcon Auto Ltd Valve System and Methods of Operation Thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63132808U (ja) 1988-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6668779B2 (en) Two-step finger follower rocker arm assembly
US6532920B1 (en) Multipositional lift rocker arm assembly
US7798113B2 (en) Two-step roller finger cam follower assembly having a follower travel limiter
US4850311A (en) Three dimensional cam cardanic follower valve lifter
US4928650A (en) Operating arrangement for internal combustion engine poppet valves and the like
US5645025A (en) Internal combustion engine
JPH053688Y2 (ja)
JPS63230916A (ja) ロ−ラベアリングを用いたロツカア−ム
JP4191538B2 (ja) エンジンの動弁装置
JPH0441202Y2 (ja)
JP2638974B2 (ja) 内燃機関の弁強制開閉装置
JPS6325291Y2 (ja)
JP2758714B2 (ja) 内燃機関における動弁装置
JP2874009B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP2007162597A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2532366Y2 (ja) ロッカーアーム構造
JPS6137774Y2 (ja)
JPH0730885Y2 (ja) 内燃機関の弁強制開閉装置
JP2562828B2 (ja) 内燃機関の弁強制開閉装置
JPH0543849B2 (ja)
JPS6329124Y2 (ja)
JP2783080B2 (ja) 内燃機関の吸・排気弁作動装置
JPS5951119A (ja) 内燃機関用休止機能付動弁装置
JPS641442Y2 (ja)
JPH057446Y2 (ja)