JPH0535630U - 包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品を収納した状態で分割できると共に展示
用としても使用できる包装箱を改良してディスプレイ効
果を高めることにある。 【構成】 隣接状態に並設される２個一対のトレー１０
と、これに被せる蓋２０とから成る。前記トレー１０
は、隣接する端壁１３ａが他の端壁１３ｂおよび側壁１
２より高くなっている。前記蓋２０の側壁２２の下部内
面には、前記トレー１０の側壁１２との貼着部２２ａを
有しており、トレー１０の隣接部および貼着部２２ａの
上端に沿ってミシン目２４およびカットテープ２５が設
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は商品の包装箱、特に商品を収納した状態で分割できると共に展示用 としても利用できる包装箱に関する。

【０００２】

【従来の技術と考案の課題】

この種の包装箱としては、図９に示すようなものがある。 この包装箱は、隣接して並設される上面が開放された２個一対の箱体５１と、 この箱体５１の上に被せる断面コ字状の蓋５２とから成る。

【０００３】 前記箱体５１の側壁下部には、蓋５２を固着するための糊付部５３が設けられ ており、蓋５２には、箱体５１の隣接部および糊付部５３の上端に沿ってミシン 目５４が形成されている。

【０００４】 従って、箱体５１に蓋５２を被せて固着した包装状態において、ミシン目５４ 部分で蓋５２を適宜破断することにより、包装状態のまま２個に分割したり、図 １０に示すように、２個の箱体５１が連結された状態で蓋５２を切り離して商品 を展示することもできる。

【０００５】 しかし、上述した展示形態にあっては、箱体５１の側壁が高いため、収納され た商品は上面しか見えず、ディスプレイ効果が低いと共に商品を出し入れしにく いといった欠点がある。

【０００６】 この欠点を解消するためには、展示時に箱体５１の側壁を一部切り取って低く すればよいのであるが、そのためには、箱体５１に別途破断手段を設ける必要が あると共に破断する手間もかかる。

【０００７】 そこで、この考案の課題は、この種の包装箱を改良して、蓋を外すだけで、デ ィスプレイ効果の高い状態で即座に展示することができるようにすることにある 。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、隣接状態に並設される２個一対のト レー１０と、これに被せる蓋２０とから成り、前記トレー１０は、底面壁１１の 周縁に対向する側壁１２と対向する端壁１３ａ、１３ｂとが立設され、互いに隣 接する端壁１３ａが他の端壁１３ｂおよび側壁１２より上方に立ち上ったもので あり、前記蓋２０は、前記トレー１０の隣接する端壁１３ａの上端によって中央 部が支持される上面壁２１の周縁に、トレー１０の側壁１２および端壁１３ｂに 至る対向する側壁２２と対向する端壁２３とが連設され、その側壁２２は、下部 に前記トレー１０の側壁１２との貼着部２２ａを有し、前記一対のトレー１０の 隣接部に沿って上面壁２１から両側壁２２に至る第１破断手段が設けられている と共に貼着部２２ａより上側で側壁２２を横断する第２破断手段が設けられたも のである段ボール等の厚紙製の包装箱を提供したのである。

【０００９】

【作用】

以上のように構成された包装箱は、隣接状態に並設されたトレー１０に商品を 収納し、これに蓋２０を被せて蓋２０の貼着部２２ａとトレー１０の側壁１２と を貼着すると、商品がトレー１０及び蓋２０によって覆われて、運搬可能な包装 状態となる。

【００１０】 販売店等においては、前記第１破断手段によって蓋２０を左右に切り開くと、 商品が収納された状態で包装箱が２分割され、一方、第２破断手段によって蓋２ ０を上下切り開くと、２個のトレー１０が蓋２０の側壁２２の一部によって連結 された展示形態となる。このとき、商品がトレー１０から突出しているため、外 部から商品がよく見える。

【００１１】

【実施例】 以下、実施例について図面を参照して説明する。 図１に示すように、この包装箱は、隣接状態に並設される２個一対のトレー１ ０と、これに被せる蓋２０とから成る。

【００１２】 前記トレー１０は、底面壁１１の周縁に対向する側壁１２と対向する端壁１３ ａ、１３ｂとが立設されており、各端壁１３ａ、１３ｂに連設された固着片１４ ａ、１４ｂによって側壁１２と端壁１３ａ、１３ｂが連結されている。

【００１３】 また、互いに隣接する端壁１３ａは、他の端壁１３ｂおよび側壁１２より高く なっており、その上端縁にはトレー１０の内側に張り出す舌片１５が連設されて いる。

【００１４】 前記蓋２０は、前記トレー１０の相互に隣接する端壁１３ａの上端によって中 央部が支持される上面壁２１の周縁に、対向する側壁２２および対向する端壁２ ３が連設されており、両者は、端壁２３に連設された固着片２３ａによって連結 されている。また、前記側壁２２はトレー１０の側壁１２の下端まで至り、端壁 ２３はトレー１０の端壁１３ｂの上端部まで至る長さを有している。

【００１５】 なお、端壁２３の下端部には、図３に示すように、段つぶし部２３ｂが形成さ れており、側壁２２の下部内面は、貼着部２２ａとして接着剤等によってトレー １０の側壁１２に貼着されるようになっている。

【００１６】 また蓋２０には、前記一対のトレー１０の隣接部に沿って上面壁２１から両側 壁２２に至るミシン目２４が形成れており、前記貼着部２２ａの上端に沿って側 壁２２を横断するカットテープ２５が設けられている。

【００１７】 以上のように構成された包装箱は、隣接状態に並設されたトレー１０に商品を 収納し、これに蓋２０を被せて蓋２０の貼着部２２ａを接着剤によってトレー１ ０の側壁１２に貼着すると、図２に示すような包装状態となる。

【００１８】 この状態で、カットテープ２５によって蓋２０の上部を切り離すと、図４に示 すように、貼着された側壁２２の一部によって２個のトレー１０が連結された展 示形態となる。この状態では、商品がトレー１０から突出しているため、外部か ら商品が良く見え、ディスプレイ効果が高いと共に商品の出し入れも容易である 。

【００１９】 また、前記包装状態から、ミシン目２４によって蓋２０を切り離すと、図５に 示すように、商品が収納された状態で包装箱が２分割され、別々に運搬等が可能 となる。 このように２分割された包装箱は、さらに、蓋２０をカットテープ２５によっ て切り開くと、図６に示すように、トレー１０が１個の展示形態にすることもで きる。

【００２０】 図７および図８は、他の実施例を示している。 この包装箱は、前記実施例におけるミシン目２４およびカットテープ２５に代 えて、カットテープ２４ａおよびミシン目２５ａを用いたものであり、ミシン目 ２５ａは、トレー１０の突き合わせ部分が山形に立ち上っている。

【００２１】 従って、図８（ａ）に示すように、両側壁２２のカットテープ２４ａ部分を切 り開いた後、同図（ｂ）に示すように、蓋２０の両端部をもってカットテープ２ ４ａ部分を中心に内側に回転させると、蓋２０が上下に切り開かれる。

【００２２】 また、同図（ｂ）に鎖線で示すように、側壁２２のミシン目２５ａより下側を トレー１０の側壁１２から固着片１４ａにわたって接着しておくと、展示形態に おけるトレー１０の連結強度が大きくなる。

【００２３】 なお、蓋２０の端壁２３は、例示のようにトレー１０の端壁１３ｂの上端まで 延びるものに限定されず、端壁１３ｂの下端にまで延びるものであってもよい。 但し、その場合は、側壁２２と端壁２３との稜線部に下端からカットテープ２５ 又はミシン目２５ａに至る切目を設けておく必要がある。

【００２４】

【効果】

以上のように構成したため、この考案の包装箱は、第２破断手段によって蓋２ ０を上下に切り離すと、トレー１０から商品が突出した展示形態となり、外部か ら商品が良く見えてディスプレイ効果が高く、商品の出し入れも容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る一実施例を示す分解斜視図

【図２】同上の包装状態を示す斜視図

【図３】同上の部分断面図

【図４】同上の使用形態を示す斜視図

【図５】同上の使用形態を示す斜視図

【図６】同上の使用形態を示す斜視図

【図７】他の実施例の蓋を示す斜視図

【図８】同上の蓋の破断方法を示す図

【図９】従来例を示す分解斜視図

【図１０】同上の使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１０ トレー １１ 底面壁 １２ 側壁 １３ａ、１３ｂ 端壁 １４ａ、１４ｂ 固着片 １５ 舌片 ２０ 蓋 ２１ 上面壁 ２２ 側壁 ２２ａ 貼着部 ２３ 端壁 ２３ａ 固着片 ２３ｂ 段つぶし部 ２４、２５ａ ミシン目 ２５、２４ａ カットテープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 隣接状態に並設される２個一対のトレー
   １０と、これに被せる蓋２０とから成り、 前記トレー１０は、底面壁１１の周縁に対向する側壁１
   ２と対向する端壁１３ａ、１３ｂとが立設され、互いに
   隣接する端壁１３ａが他の端壁１３ｂおよび側壁１２よ
   り上方に立ち上ったものであり、 前記蓋２０は、前記トレー１０の隣接する端壁１３ａの
   上端によって中央部が支持される上面壁２１の周縁に、
   トレー１０の側壁１２および端壁１３ｂに至る対向する
   側壁２２と対向する端壁２３とが連設され、その側壁２
   ２は、下部に前記トレー１０の側壁１２との貼着部２２
   ａを有し、前記一対のトレー１０の隣接部に沿って上面
   壁２１から両側壁２２に至る第１破断手段が設けられて
   いると共に貼着部２２ａより上側で側壁２２を横断する
   第２破断手段が設けられたものである段ボール等の厚紙
   製の包装箱。